JPH06249685A - 渦流量計 - Google Patents
渦流量計Info
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- JPH06249685A JPH06249685A JP3535593A JP3535593A JPH06249685A JP H06249685 A JPH06249685 A JP H06249685A JP 3535593 A JP3535593 A JP 3535593A JP 3535593 A JP3535593 A JP 3535593A JP H06249685 A JPH06249685 A JP H06249685A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低流速まで精度良く正確な流速流量測定が可能
な渦流量計を提供する。 【構成】 カルマン渦により渦発生体に作用する交番力
を検出して流速流量を測定する渦流量計において、測定
流路に垂直に設けられた柱状の渦発生体と、該渦発生体
の幅とほぼ同じ幅を有し該渦発生体から該渦発生体の幅
のほぼ0.25倍から1.5倍の上流側に該渦発生体と
平行に配置され断面が流れ方向より流れに垂直方向の寸
法が長い平板状の柱状体とを具備したことを特徴とする
渦流量計。
な渦流量計を提供する。 【構成】 カルマン渦により渦発生体に作用する交番力
を検出して流速流量を測定する渦流量計において、測定
流路に垂直に設けられた柱状の渦発生体と、該渦発生体
の幅とほぼ同じ幅を有し該渦発生体から該渦発生体の幅
のほぼ0.25倍から1.5倍の上流側に該渦発生体と
平行に配置され断面が流れ方向より流れに垂直方向の寸
法が長い平板状の柱状体とを具備したことを特徴とする
渦流量計。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低流速まで精度良く正
確な流速流量測定が可能な渦流量計に関するものであ
る。
確な流速流量測定が可能な渦流量計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−02061
8号(特願平1−033256号)に示されている。1
0は流体が流れる管路、11は管路10に直角に設けら
れた円筒状のノズルである。
従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−02061
8号(特願平1−033256号)に示されている。1
0は流体が流れる管路、11は管路10に直角に設けら
れた円筒状のノズルである。
【0003】12はノズル11とは間隔を持って管路1
0に直角に挿入された台形断面を持つ柱状の渦発生体で
あり、その一端はネジ13により管路10に支持され、
他端はフランジ部14でノズル11にネジ或いは溶接に
より固定されている。15は渦発生体12のフランジ部
14側に設けられた凹部である。
0に直角に挿入された台形断面を持つ柱状の渦発生体で
あり、その一端はネジ13により管路10に支持され、
他端はフランジ部14でノズル11にネジ或いは溶接に
より固定されている。15は渦発生体12のフランジ部
14側に設けられた凹部である。
【0004】この凹部15の中には、その底部から順に
金属製の第1コモン電極16、圧電素子17、電極板1
8、絶縁板19、電極板20、圧電素子21がサンドイ
ッチ状に配列され金属製の押圧棒22でこれ等は押圧固
定されている。さらに、電極板18からはリ−ド線2
3、電極板20からはリ−ド線24がそれぞれ端子A、
Bに引き出されている。
金属製の第1コモン電極16、圧電素子17、電極板1
8、絶縁板19、電極板20、圧電素子21がサンドイ
ッチ状に配列され金属製の押圧棒22でこれ等は押圧固
定されている。さらに、電極板18からはリ−ド線2
3、電極板20からはリ−ド線24がそれぞれ端子A、
Bに引き出されている。
【0005】圧電素子17、21は各圧電素子17、2
1の紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に分
極されており同じ方向の応力に対して互いに上下の電極
に逆極性の電荷を発生する。
1の紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に分
極されており同じ方向の応力に対して互いに上下の電極
に逆極性の電荷を発生する。
【0006】圧電素子17に発生した電荷は電極板18
と接続された端子Aと台座16を介して接続された管路
10との間に得られ、圧電素子21に発生した電荷は電
極板20と接続された端子Bと押圧棒20と接続された
管路10との間に得られる。
と接続された端子Aと台座16を介して接続された管路
10との間に得られ、圧電素子21に発生した電荷は電
極板20と接続された端子Bと押圧棒20と接続された
管路10との間に得られる。
【0007】この2個の電極板18、20に発生した電
荷は図9に示すように電荷増幅器25、26に入力され
る。電荷増幅器25の出力と電荷増幅器26の出力をボ
リウム27を介した出力とを加算器28で加算して流量
信号を得る。この流量信号は例えば電流出力に変換され
て2線を介して負荷に伝送される(図示せず)。次に、
以上のように構成された渦流量計の動作について図10
と図11を用いて説明する。
荷は図9に示すように電荷増幅器25、26に入力され
る。電荷増幅器25の出力と電荷増幅器26の出力をボ
リウム27を介した出力とを加算器28で加算して流量
信号を得る。この流量信号は例えば電流出力に変換され
て2線を介して負荷に伝送される(図示せず)。次に、
以上のように構成された渦流量計の動作について図10
と図11を用いて説明する。
【0008】流体が管路10の中に流れると渦発生体1
2に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振動が発生
する。この振動により渦発生体12には図10(a)に
示すような応力分布とこの逆の応力分布の繰返しが生
じ、各圧電素子17、21には図10(a)に示す渦周
波数を持つ信号応力に対応した電荷+Q、−Qの繰返し
が生じる。なお、図10においては説明の便宜のため電
極板18或いは21を紙面に対して左右に2つに分割
し、かつ上下の一方の電極は台座16あるいは押圧棒2
2に相当するものとしてある。
2に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振動が発生
する。この振動により渦発生体12には図10(a)に
示すような応力分布とこの逆の応力分布の繰返しが生
じ、各圧電素子17、21には図10(a)に示す渦周
波数を持つ信号応力に対応した電荷+Q、−Qの繰返し
が生じる。なお、図10においては説明の便宜のため電
極板18或いは21を紙面に対して左右に2つに分割
し、かつ上下の一方の電極は台座16あるいは押圧棒2
2に相当するものとしてある。
【0009】一方、管路10にはノイズとなる管路振動
も生じる。この管路振動は流体の流れと同じ方向の抗
力方向、流体の流れとは直角方向の揚力方向、渦発
生体の長手方向の3方向成分に分けられる。このうち、
抗力方向の振動に対する応力分布は第10図(b)に示
すようになり1個の電極内で正負の電荷は打ち消されて
ノイズ電荷は発生しない。また、長手方向の振動に対し
ては図10(c)に示すように電極内で打ち消されて抗
力方向と同様にノイズ電荷は発生しない。
も生じる。この管路振動は流体の流れと同じ方向の抗
力方向、流体の流れとは直角方向の揚力方向、渦発
生体の長手方向の3方向成分に分けられる。このうち、
抗力方向の振動に対する応力分布は第10図(b)に示
すようになり1個の電極内で正負の電荷は打ち消されて
ノイズ電荷は発生しない。また、長手方向の振動に対し
ては図10(c)に示すように電極内で打ち消されて抗
力方向と同様にノイズ電荷は発生しない。
【0010】しかし、揚力方向の振動は信号応力と同一
の応力分布となりノイズ電荷が生じる。そこで、このノ
イズ電荷を消去するために以下の演算を実行する。圧電
素子17、21の各電荷をQ1、Q2、信号成分をS1、
S2、揚力方向のノイズ成分をN1、N2とし、圧電素子
17、21で分極を逆とするとQ1、Q2は次式で示され
る。 Q1=S1+N1 −Q2=−S2−N2
の応力分布となりノイズ電荷が生じる。そこで、このノ
イズ電荷を消去するために以下の演算を実行する。圧電
素子17、21の各電荷をQ1、Q2、信号成分をS1、
S2、揚力方向のノイズ成分をN1、N2とし、圧電素子
17、21で分極を逆とするとQ1、Q2は次式で示され
る。 Q1=S1+N1 −Q2=−S2−N2
【0011】ただし、S1とS2、N1とN2のベクトル方
向は同じである。ここで、圧電素子17、21の信号成
分とノイズ成分の関係は図11(この図は揚力方向のノ
イズと信号に対する渦発生体の曲げモ−メントの関係を
示す)に示すようになっているので、図9に示すように
圧電素子17側の電荷増幅器25の出力を加算器28で
加算する際にボリウム27と共にN1/N2倍して圧電素
子21側の電荷増幅器26の出力と加算すると、 Q1−Q2(N1/N2) =S1−S2(N1/N2) となり管路ノイズは除去される。
向は同じである。ここで、圧電素子17、21の信号成
分とノイズ成分の関係は図11(この図は揚力方向のノ
イズと信号に対する渦発生体の曲げモ−メントの関係を
示す)に示すようになっているので、図9に示すように
圧電素子17側の電荷増幅器25の出力を加算器28で
加算する際にボリウム27と共にN1/N2倍して圧電素
子21側の電荷増幅器26の出力と加算すると、 Q1−Q2(N1/N2) =S1−S2(N1/N2) となり管路ノイズは除去される。
【0012】しかして、第1コモン電極16、圧電素子
17、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子
21は、凹部15に押圧棒22で押圧固定されている。
ここで渦発生体12と第1コモン電極16、圧電素子1
7、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子2
1、押圧棒22との温度膨脹を等しくしておけば、測定
流体温度が変化しても、初期の押付け力は変化しないの
で、問題は無い。
17、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子
21は、凹部15に押圧棒22で押圧固定されている。
ここで渦発生体12と第1コモン電極16、圧電素子1
7、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子2
1、押圧棒22との温度膨脹を等しくしておけば、測定
流体温度が変化しても、初期の押付け力は変化しないの
で、問題は無い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】要するに、渦流量計
は、測定流路中に渦発生体を置き、発生するカルマン渦
の周波数を測定することにより、流速及び流量を測定す
るものである。渦流量計の原理は,渦発生体によって発
生するカルマン渦の周波数が流速に比例するという現象
を利用したものである。
は、測定流路中に渦発生体を置き、発生するカルマン渦
の周波数を測定することにより、流速及び流量を測定す
るものである。渦流量計の原理は,渦発生体によって発
生するカルマン渦の周波数が流速に比例するという現象
を利用したものである。
【0014】周波数fと渦発生体の幅dを掛けたもの
を、流速uで割るとストローハル数Stという無次元量
になるが、これが広い流速範囲で一定になるので、周波
数を測定することにより以下の式(1)を用いて、比較
的簡単に流速を測定することができる。 u=(f・d)/St (1)
を、流速uで割るとストローハル数Stという無次元量
になるが、これが広い流速範囲で一定になるので、周波
数を測定することにより以下の式(1)を用いて、比較
的簡単に流速を測定することができる。 u=(f・d)/St (1)
【0015】しかし、流速が小さくなると、測定流路中
の乱れや渦発生体側面での渦剥離点の揺らぎによりカル
マン渦が安定に発生せず、ストローハル数Stが一定で
はなくなるため、式(1)に渦周波数を代入しても正確
な流速を求める事が出来なくなる。すなわち、図8従来
例の渦流量計では精度のよい測定が出来なくなる。本発
明は、この問題点を解決するものである。本発明の目的
は、低流速まで精度良く正確な流速流量測定が可能な渦
流量計を提供するにある。
の乱れや渦発生体側面での渦剥離点の揺らぎによりカル
マン渦が安定に発生せず、ストローハル数Stが一定で
はなくなるため、式(1)に渦周波数を代入しても正確
な流速を求める事が出来なくなる。すなわち、図8従来
例の渦流量計では精度のよい測定が出来なくなる。本発
明は、この問題点を解決するものである。本発明の目的
は、低流速まで精度良く正確な流速流量測定が可能な渦
流量計を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、カルマン渦により渦発生体に作用する交
番力を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
測定流路に垂直に設けられた柱状の渦発生体と、該渦発
生体の幅とほぼ同じ幅を有し該渦発生体から該渦発生体
の幅のほぼ0.25倍から1.5倍の上流側に該渦発生
体と平行に配置され断面が流れ方向より流れに垂直方向
の寸法が長い平板状の柱状体とを具備したことを特徴と
する渦流量計を構成したものである。
に、本発明は、カルマン渦により渦発生体に作用する交
番力を検出して流速流量を測定する渦流量計において、
測定流路に垂直に設けられた柱状の渦発生体と、該渦発
生体の幅とほぼ同じ幅を有し該渦発生体から該渦発生体
の幅のほぼ0.25倍から1.5倍の上流側に該渦発生
体と平行に配置され断面が流れ方向より流れに垂直方向
の寸法が長い平板状の柱状体とを具備したことを特徴と
する渦流量計を構成したものである。
【0017】
【作用】以上の構成において、測定流路を流れてきた測
定流体は、平板にぶつかり、測定流体の流れは左右に別
れる。流れは平板と渦発生体の間の間隔付近で剥離し、
カルマン渦が生成される。このとき、剥離が生じている
側では圧力が低く、その反対側では圧力は高くなる。そ
のため平板と渦発生体の間の間隔に流れが生じる。この
流れによってカルマン渦の剥離は促進され、安定なカル
マン渦が生じる。
定流体は、平板にぶつかり、測定流体の流れは左右に別
れる。流れは平板と渦発生体の間の間隔付近で剥離し、
カルマン渦が生成される。このとき、剥離が生じている
側では圧力が低く、その反対側では圧力は高くなる。そ
のため平板と渦発生体の間の間隔に流れが生じる。この
流れによってカルマン渦の剥離は促進され、安定なカル
マン渦が生じる。
【0018】このカルマン渦の発生による圧力低下が導
圧孔、から導圧管を通り圧力センサに導かれる。圧力セ
ンサの出力は回路に入り、信号処理され、カルマン渦周
波数が計算され、この周波数と予め実験によって求めら
れたストローハル数と渦発生体の幅によって流速が計算
される。
圧孔、から導圧管を通り圧力センサに導かれる。圧力セ
ンサの出力は回路に入り、信号処理され、カルマン渦周
波数が計算され、この周波数と予め実験によって求めら
れたストローハル数と渦発生体の幅によって流速が計算
される。
【0019】而して、平板がある場合には、カルマン渦
の発生が安定であるため、出力振幅も安定しており、正
確なカルマン渦周波数測定が出来る。以下、実施例に基
づき詳細に説明する。
の発生が安定であるため、出力振幅も安定しており、正
確なカルマン渦周波数測定が出来る。以下、実施例に基
づき詳細に説明する。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例の要部構成説明図で
ある。31は、測定流路32に流れ33に垂直に設けら
れた柱状の渦発生体である。この場合は、等脚台形をな
す。
ある。31は、測定流路32に流れ33に垂直に設けら
れた柱状の渦発生体である。この場合は、等脚台形をな
す。
【0021】34は、渦発生体31の幅dとほぼ同じ幅
を有し、渦発生体31から渦発生体31の幅dのほぼ
0.25倍から1.5倍の上流側に、渦発生体31と平
行に配置され、断面が流れ方向より流れに垂直方向の寸
法が長い平板状の柱状体である。この場合は、流れ方向
の寸法は0.07dである。
を有し、渦発生体31から渦発生体31の幅dのほぼ
0.25倍から1.5倍の上流側に、渦発生体31と平
行に配置され、断面が流れ方向より流れに垂直方向の寸
法が長い平板状の柱状体である。この場合は、流れ方向
の寸法は0.07dである。
【0022】35は、圧力変動を検出する圧力センサで
ある。36a,36bは、渦発生体31の側面に設けら
れた導圧孔である。37a,37bは、導圧孔36a,
36bと圧力センサ35とをそれぞれ連通する導圧管で
ある。38は、圧力センサ35の出力を信号処理する信
号処理回路である。
ある。36a,36bは、渦発生体31の側面に設けら
れた導圧孔である。37a,37bは、導圧孔36a,
36bと圧力センサ35とをそれぞれ連通する導圧管で
ある。38は、圧力センサ35の出力を信号処理する信
号処理回路である。
【0023】
【作用】以上の構成において、測定流路32を流れてき
た測定流体は、平板34にぶつかり、測定流体の流れは
左右に別れる。流れは平板34と渦発生体31の間の間
隔39付近で剥離し、カルマン渦が生成される。このと
き、剥離が生じている側41aでは圧力が低く、その反
対側41bでは圧力は高くなる。
た測定流体は、平板34にぶつかり、測定流体の流れは
左右に別れる。流れは平板34と渦発生体31の間の間
隔39付近で剥離し、カルマン渦が生成される。このと
き、剥離が生じている側41aでは圧力が低く、その反
対側41bでは圧力は高くなる。
【0024】そのため平板34と渦発生体31の間の間
隔39に41bから41aに流れが生じる。この流れに
よってカルマン渦42の剥離は促進され、安定なカルマ
ン渦42が生じる。このカルマン渦42の発生による圧
力低下が導圧孔、36a,36bから導圧管37a,3
7bを通り圧力センサ35に導かれる。
隔39に41bから41aに流れが生じる。この流れに
よってカルマン渦42の剥離は促進され、安定なカルマ
ン渦42が生じる。このカルマン渦42の発生による圧
力低下が導圧孔、36a,36bから導圧管37a,3
7bを通り圧力センサ35に導かれる。
【0025】圧力センサ35の出力は回路38に入り、
信号処理され、カルマン渦周波数が計算され、この周波
数と予め実験によって求められたストローハル数と渦発
生体の幅によって流速が計算される。而して、平板34
がある場合には、カルマン渦の発生が安定であるため、
出力振幅も安定しており、正確なカルマン渦周波数測定
が出来る。
信号処理され、カルマン渦周波数が計算され、この周波
数と予め実験によって求められたストローハル数と渦発
生体の幅によって流速が計算される。而して、平板34
がある場合には、カルマン渦の発生が安定であるため、
出力振幅も安定しており、正確なカルマン渦周波数測定
が出来る。
【0026】図2と図3に平板34がない場合と、ある
場合の圧力センサ35の出力波形を示す。流速は7m/
sの場合で、平板34と渦発生体31の間隔Lは0.5dで
ある。図2は、平板34がなく渦発生体31のみが流れ
の中にある場合で、カルマン渦42の発生が安定でない
ため出力の振幅が時折小さくなってしまっている。この
ようなことが起こると、カルマン渦周波数に欠落が生じ
正確なカルマン渦周波数が測定できなくなる。
場合の圧力センサ35の出力波形を示す。流速は7m/
sの場合で、平板34と渦発生体31の間隔Lは0.5dで
ある。図2は、平板34がなく渦発生体31のみが流れ
の中にある場合で、カルマン渦42の発生が安定でない
ため出力の振幅が時折小さくなってしまっている。この
ようなことが起こると、カルマン渦周波数に欠落が生じ
正確なカルマン渦周波数が測定できなくなる。
【0027】しかし、図3の平板34がある場合にはカ
ルマン渦42の発生が安定であるため、出力振幅も安定
しており、正確なカルマン渦周波数測定が出来る。
ルマン渦42の発生が安定であるため、出力振幅も安定
しており、正確なカルマン渦周波数測定が出来る。
【0028】この結果、渦発生体31の上流に、平板3
4を適当な間隔39をおいて設置することにより、安定
にカルマン渦42を発生させることが出来、高精度の流
速測定を行うことが出来る。
4を適当な間隔39をおいて設置することにより、安定
にカルマン渦42を発生させることが出来、高精度の流
速測定を行うことが出来る。
【0029】図4に出力波形の安定性を見るため、間隔
39と渦発生体31の幅との比、L/dと振幅安定率の
グラフを示す。振幅安定率は、図5に示すように、出力
波形の振幅が変動する場合、その最小振幅aをその最大
振幅Aで割った値を百分率で表したものである。振幅安
定率が大きいということは波形が安定していることであ
り、この場合カルマン渦周波数測定におけるパルスカウ
ント落ちが少なくなり、測定精度が向上する。
39と渦発生体31の幅との比、L/dと振幅安定率の
グラフを示す。振幅安定率は、図5に示すように、出力
波形の振幅が変動する場合、その最小振幅aをその最大
振幅Aで割った値を百分率で表したものである。振幅安
定率が大きいということは波形が安定していることであ
り、この場合カルマン渦周波数測定におけるパルスカウ
ント落ちが少なくなり、測定精度が向上する。
【0030】図4から間隔L/dが0.25から1.5
で振幅安定率が大きな値を示している。従って、低流速
まで高精度の流速測定を行う事ができる。
で振幅安定率が大きな値を示している。従って、低流速
まで高精度の流速測定を行う事ができる。
【0031】なお、 (1)渦発生体31は、台形である必要はなく、例え
ば、四角形、図6に示す如く、上流側を流れに対して垂
直な面にした半円柱や、図7に示す如く、三角柱でも良
く、要するに、カルマン渦を安定に発生できる形状であ
ればよい。 (2)カルマン渦周波数の検出については、圧力センサ
35を用いて測定していたが、これに限ることはなく、
例えば、超音波方式や、熱線式、光式でもよい。
ば、四角形、図6に示す如く、上流側を流れに対して垂
直な面にした半円柱や、図7に示す如く、三角柱でも良
く、要するに、カルマン渦を安定に発生できる形状であ
ればよい。 (2)カルマン渦周波数の検出については、圧力センサ
35を用いて測定していたが、これに限ることはなく、
例えば、超音波方式や、熱線式、光式でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カルマ
ン渦により渦発生体に作用する交番力を検出して流速流
量を測定する渦流量計において、測定流路に垂直に設け
られた柱状の渦発生体と、該渦発生体の幅とほぼ同じ幅
を有し該渦発生体から該渦発生体の幅のほぼ0.25倍
から1.5倍の上流側に該渦発生体と平行に配置され断
面が流れ方向より流れに垂直方向の寸法が長い平板状の
柱状体とを具備したことを特徴とする渦流量計を構成し
た。
ン渦により渦発生体に作用する交番力を検出して流速流
量を測定する渦流量計において、測定流路に垂直に設け
られた柱状の渦発生体と、該渦発生体の幅とほぼ同じ幅
を有し該渦発生体から該渦発生体の幅のほぼ0.25倍
から1.5倍の上流側に該渦発生体と平行に配置され断
面が流れ方向より流れに垂直方向の寸法が長い平板状の
柱状体とを具備したことを特徴とする渦流量計を構成し
た。
【0033】この結果、渦発生体の上流に、平板を適当
な間隔をおいて設置することにより、安定にカルマン渦
を発生させることが出来、高精度の流速測定を行うこと
が出来る。出力波形の安定性が大きく、波形が安定して
いるため、カルマン渦周波数測定におけるパルスカウン
ト落ちが少なくなり、測定精度が向上する。而して、低
流速まで高精度の流速測定を行う事ができる。
な間隔をおいて設置することにより、安定にカルマン渦
を発生させることが出来、高精度の流速測定を行うこと
が出来る。出力波形の安定性が大きく、波形が安定して
いるため、カルマン渦周波数測定におけるパルスカウン
ト落ちが少なくなり、測定精度が向上する。而して、低
流速まで高精度の流速測定を行う事ができる。
【0034】従って、本発明によれば、低流速まで精度
良く正確な流速流量測定が可能な渦流量計を実現するこ
とが出来る。
良く正確な流速流量測定が可能な渦流量計を実現するこ
とが出来る。
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】図1の動作説明図である。
【図4】図1の動作説明図である。
【図5】図1の動作説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図8】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
明図である。
【図9】図8に示す検出部で検出した電荷を電圧に変換
する変換部の構成を示すブロック図である。
する変換部の構成を示すブロック図である。
【図10】図8の動作説明図である。
【図11】図8の動作説明図である。
31…渦発生体 32…測定流路 33…流れ 34…柱状体 35…圧力センサ 36a…導圧孔 36b…導圧孔 37a…導圧管 37b…導圧管 38…信号処理回路 39…間隔 41a…剥離側 41b…反対側 42…カルマン渦
Claims (1)
- 【請求項1】カルマン渦により渦発生体に作用する交番
力を検出して流速流量を測定する渦流量計において、 測定流路に垂直に設けられた柱状の渦発生体と、 該渦発生体の幅とほぼ同じ幅を有し該渦発生体から該渦
発生体の幅のほぼ0.25倍から1.5倍の上流側に該
渦発生体と平行に配置され断面が流れ方向より流れに垂
直方向の寸法が長い平板状の柱状体とを具備したことを
特徴とする渦流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3535593A JPH06249685A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 渦流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3535593A JPH06249685A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 渦流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249685A true JPH06249685A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12439576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3535593A Pending JPH06249685A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 渦流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249685A (ja) |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP3535593A patent/JPH06249685A/ja active Pending
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