JPH06249328A - 車両用無段変速制御装置 - Google Patents

車両用無段変速制御装置

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JPH06249328A
JPH06249328A JP3583393A JP3583393A JPH06249328A JP H06249328 A JPH06249328 A JP H06249328A JP 3583393 A JP3583393 A JP 3583393A JP 3583393 A JP3583393 A JP 3583393A JP H06249328 A JPH06249328 A JP H06249328A
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徹 林
Yutaka Nishikawa
西川  豊
Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
Morio Satou
司雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端ベルト式の無段変速機のプーリの溝幅を
変更できるタイミングに制限を設けることでベルトがプ
ーリから浮くことを防止し、スムーズな発進ができるよ
うにした車両用無段変速制御装置を提供する。 【構成】 機関2の回転数を機関回転数検出手段15で
検出する。検出した機関回転数12aが変速許容回転数
17aを越えている場合は、変速比演算手段15から出
力される変速比15aをアクチュエータ駆動手段19へ
供給し、変速指令5aをアクチュエータ9へ与えて無段
変速比3の駆動プーリ6の溝幅を変更を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用無端ベルト式無
段変速機の変速比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関の回転出力を無端ベルト式の無段階
変速機を用いて変速し、駆動輪を駆動するようにした車
両は知られている。この無段階変速機は、プーリの溝幅
を可変するアクチュエータを備える。プーリの溝幅を変
えることでプーリにかかっているベルトの半径が変化
し、変速比が連続的に変化する。変速制御装置は、車
速,スロットル開度,機関回転数等を入力として、変速
比指令信号をアクチュエータへ供給し、車両の走行状態
に適した変速を行なう。
【0003】特開平4−366064号公報には、Vベ
ルト式自動変速装置の駆動側プーリの溝幅を変化させる
ためのモータを備えるとともに、マイクロコンピュータ
等の制御手段を用いてモータの回転をエンジンの運転状
況に応じて制御することで、運転状況に応じた変速比を
得る技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】走行状態では駆動プー
リの溝幅が最大減速比状態よりも狭められた状態にあ
る。この走行状態でイグニッションスイッチをオフにし
て車両を停止させた後に、再度発進のためのイグニッシ
ョンスイッチをオンにすると、変速制御装置は最大減速
比を指令する信号をアクチュエータへ与える。これによ
り、駆動プーリの溝幅は最大減速状態まで拡がるが、機
関が始動されていない状態(ベルトが回転されていない
状態)でプーリの拡幅がなされるので、ベルトがプーリ
から浮いた状態になることがある。
【0005】機関を始動してもベルトが浮いた状態では
駆動プーリのみが回転する。この状態でスロットルを開
けると変速制御装置はスロットル開度に応じた変速指令
信号を発生するので、アクチュエータの作動によって駆
動プーリの溝幅が狭められる。そして、駆動プーリがベ
ルトを挟み込んだ時点でベルトが急激に駆動されるた
め、動力伝達が急激になされてしまいスムーズな発進が
できないことがある。
【0006】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、プーリの溝幅を変更できるタイミング
に制限を設けることでベルトがプーリから浮くことを防
止し、スムーズな発進ができるようにした車両用無段変
速制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る車両用無段変速制御装置は、変速制御部
から供給される変速指令に基づいて少なくとも駆動プー
リの溝幅を可変するアクチュエータを備えた無端ベルト
式無段変速機を介して、機関の回転出力を駆動輪へ伝達
するようにした装置において、変速制御部は、機関回転
数検出手段で検出した機関回転数が予め設定した変速許
容回転数を越えている場合に限って、変速指令をアクチ
ュエータへ供給するよう構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】変速制御装置は、機関回転数が予め設定した変
速許容回転数を越えている場合に限って、変速指令をア
クチュエータへ供給する。したがって、機関が回転して
いない状態等であって無端ベルト式無段変速機のベルト
が回転されていない状態では、駆動プーリの溝幅が変更
されることはない。よって、機関回転数が予め設定した
変速許容回転数を越えている状態、すなわち、ベルトが
回転されている状態でのみプーリの溝幅の変更がなされ
るので、ベルトがプーリから浮くことを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る車両用無段変速制御
装置の模式構造図である。この無段変速制御装置1は、
機関2と、無端ベルト式の無段変速機3と、遠心式クラ
ッチ4と、変速制御部5等とからなる。
【0010】機関2の出力軸2aは無段変速機3の入力
軸3aへ接続され、、無段変速機3の出力軸3bは遠心
式クラッチ4の入力軸4aへ接続している。遠心式クラ
ッチ4の出力軸4bは図示しないギア機構等を介して図
示しない駆動輪へ動力を伝達するよう構成している。
【0011】無段変速機3は、一対の駆動プーリ6と一
対の従動プーリ7との間に等脚台形の横断面を有する無
端ベルト8を掛けわたしている。この無段変速機3は、
アクチュエータ9を駆動することによって一対の駆動プ
ーリ6側のプーリ幅を可変できるよう構成している。こ
の図では、右側の駆動プーリ6aを固定とし、左側の駆
動プーリ6bが軸方向へ移動する。一対の従動プーリ7
のうち一方は出力軸3bに固定され、他方は軸方向へ移
動可能に設けられている。一対の駆動プーリ6の対向面
ならびに一対の従動プーリ7の対向面は、半径方向外方
へ進むにつれて両者間の距離が増大するようテーパを形
成している。対向面間の距離に関係して駆動側および従
動側のプーリにおけるベルト8の掛かり半径が増減し、
速度比ならびに伝達トルクが変化する。
【0012】アクチュエータ9はモータとこのモータの
回転出力に基づいて駆動プーリ6bを移動させる移動機
構を備え、変速制御部5から出力される変速指令5aに
基づいて駆動側プーリ6aの位置を制御するよう構成し
ている。
【0013】機関回転数センサ10は、機関2の出力軸
2aの回転数に対応したパルス信号10aを変速制御部
5へ供給する。スロットル開度センサ11は、機関2の
吸気系スロットル開度を検出し、スロットル開度に対応
した電気信号11aを変速制御部5へ供給する。
【0014】変速制御部5は、機関回転数検出手段12
と、スロットル開度検出手段13と、車速検出手段14
と、変速比演算手段15と、変速比出力許可手段16
と、変速許容回転数設定手段17と、スイッチ手段18
と、アクチュエータ駆動手段19とからなる。
【0015】機関回転数検出手段12は、機関回転数セ
ンサ10から供給されるパルス信号10aに基づいて機
関の回転数に係る情報(以下単に機関回転数と記す)1
2aを出力する。
【0016】スロットル開度検出手段13は、スロット
ル開度センサ11の出力11aに基づいてスロットル開
度に係る情報(以下単にスロットル開度と記す)13a
を出力する。
【0017】車速検出手段14は、遠心式クラッチ4の
出力軸4bもしくは図示しない駆動輪の回転を検出する
車速センサ20の検出出力21aに基づいて車速に係る
情報(以下単に車速と記す)14aを出力する。
【0018】変速比演算手段15は、機関回転数12a
とスロットル開度13aと車速14aとに基づいて変速
比に係る情報(以下単に変速比と記す)15aを出力す
る。この変速比演算手段15は、予め設定した関数式に
基づいて変速比15aを演算して出力する構成としても
よいし、また、予め登録した変換テーブルに基づいて変
速比15aを出力するよう構成してもよい。
【0019】変速許容回転数設定手段17は、予め設定
した変速許容回転数の下限値を記憶し、その変速許容回
転数に係る情報(以下単に変速許容回転数と記す)17
aを変速比出力許可手段16へ供給する。変速許容回転
数は、変速を許容する機関回転数の下限値であり、例え
ば、アイドル回転数よりも小さい値を設定している。
【0020】変速比出力許可手段16は、変速許容回転
数17aと機関回転数検出手段12から出力される機関
回転数12aとを比較し、機関回転数12aが変速許容
回転数17aを越えている場合は、変速許可信号16a
を出力する。
【0021】スイッチ手段18は、変速許可信号16a
が供給されているときに、変速比演算手段15から出力
される変速比15aをアクチュエータ駆動手段19へ伝
達する。すなわち、このスイッチ手段18は、変速許可
信号16aが供給されていないときは変速比演算手段1
5から例えば発進時のローレシオに相当する変速比に係
る情報が出力されていても、アクチュエータ駆動手段1
9への伝達を阻止するよう構成している。
【0022】アクチュエータ駆動手段19は、スイッチ
手段18を介して供給された変速比18aに基づいて変
速指令5aを生成してアクチュエータ9へ供給する。
【0023】アクチュエータ9が直流モータを用いて構
成されている場合、アクチュエータ駆動手段19は変速
比18aに対応してPWM変調した変速指令5aを生成
する。アクチュエータ9がパルスモータを用いて構成さ
れている場合、アクチュエータ駆動手段19は変速比1
8aに対応して必要数の正転または逆転パルス信号を変
速指令5aとして出力する。
【0024】以上の構成であるから、機関2が始動され
た直後の状態では変速指令5aは出力されず、機関2の
回転数が変速許容回転数を越えた時点で発進時のローレ
シオに相当する変速指令5aが出力される。したがっ
て、走行中にイグニッションキーをオフして車両を停止
したため、無段変速比3の駆動プーリ6の溝幅が中間レ
シオもしくはトップレシオに相当する溝幅になっていた
としても、再始動時には先のレシオでベルト8が回転す
る状態となったところで、ローレシオへの変速指令5a
が出力され、駆動プーリ6の溝幅が広げられる。ベルト
8が回転している状態で、駆動プーリ6の溝幅が変更さ
れるので、ベルト8が浮くようなことはない。なお、変
速許容回転数は、機関のアイドル回転数よりも低い値に
設定しているので、先のレシオの状態で従動側プーリ7
が回転しても、車両が発進することはない。
【0025】なお、この実施例では変速比演算手段15
の出力15aがアクチュエータ駆動手段19へ供給され
るのを阻止する構成を示したが、変速比出力許可手段1
6の出力である変速許可信号16aを変速比演算手段1
5へ供給し、変速比演算手段15は変速許可信号16a
が与えられている場合にだけ変速比の演算ならびに出力
を行なうように構成してもよい。
【0026】また、変速比演算手段15を変換テーブル
で構成する場合は、機関回転数12aが変速許容回転数
以下の場合は、変速比に係る情報15aが出力されない
よう変換テーブルを構成し、変速比出力許可手段16,
変速許容回転数設定手段17ならびにスイッチ手段18
を設けない構成としてもよい。
【0027】次に無段変速機の具体的構造例を図2およ
び図3を参照に説明する。図2は無段変速機の断面図、
図3は図2のA−A線断面図である。パワーユニットP
は、自動2,3輪車等の車体のフレームに図3に示すピ
ポット51を介して上下揺動自在に枢支されるものであ
って、その後端には図2に示す後輪WRが回転自在に軸
架される。パワーユニットPは、後輪WRを駆動するた
めの機関2として単気筒2サイクルのエンジンEと、そ
のエンジンの駆動力を後輪WRへ伝達する無端ベルト式
の無段変速機3および歯車減速機Gとを備える。また、
パワーユニットPは、点火パルサー兼用の機関回転数セ
ンサ10と、後述するクラッチアウタに対向配置された
車速センサ20を備える。スロットル開度センサ11
は、図3に示すオイルポンプ11Pの流量調節部に設け
ている。この流量調節部は燃料の流量を調節するもの
で、スロットルケーブル11Sを介して図示しないスロ
ットルレバー等の操作に連動するよう構成している。
【0028】図2に示すように、エンジンEのクランク
ケースは車体中心線上において右側ケース半体52と左
側ケース半体53とを接合することによって形成されて
おり、そのクランクケースの上部にピストン54が摺合
するシリンダブロック55が接合され、さらにその上部
にはシリンダヘッド56が接合される。左側ケース半体
53の後部左側面は減速機カバー57により覆われ、そ
の内部には歯車減速機Gが収納されるとともに、左側ケ
ース半体3の前部左側面と減速機カバー57の左側面は
サイドカバー58によって覆われ、その内部には無段変
速機3が収納される。また、エンジンEのシリンダブロ
ック55およびシリンダヘッド56の外周、および、右
側ケース半体52の右側面はエンジンカバー59で覆わ
れる。
【0029】右側ケース半体52および左側ケース半体
53にそれぞれ設けたボールベアリング60,61に
は、コネクティングロッド62を介してピストン54に
連接されるクランクシャフト63が回転自在に支持され
る。右側ケース半体52から右方向に突出するクランク
シャフト63の右端にはフライホイール64が固着さ
れ、そのフライホイール64の外側面にはエンジンEを
冷却するためのファン65が一体に結合されるととも
に、フライホイール64の内周には、右側ケース半体5
2に固着したステータコイル66と協働して発電機67
を構成するマグネット68が装着される。
【0030】左側ケース半体53から外側に突出するク
ランクシャフト63の左端には、無段変速機3の駆動プ
ーリ6が設けられる。駆動プーリ6は入力軸としてのク
ランクシャフト63の先端に固定された固定側プーリ半
体6aと、クランクシャフト63にスプライン結合され
た可動側プーリ半体6bとからなり、両プーリ半体6
a,6b簡易に形成されるV溝には無端ベルト8が巻き
掛けられる。
【0031】図3に示すように、クランクシャフト63
の近傍にスタータモータ73を配設している。図示して
いないが、スタータモータ73の飛び込み式スタータピ
ニオンと固定側プーリ半体6aの外周に形成したスター
タリングギアとを噛合させることによってエンジンEの
始動が行なえる。
【0032】図2に示すように、左ケース半体53と減
速機カバー57に各々ボールベアリング80,81を介
して支持された出力軸82には、固定側プーリ半体83
と可動側プーリ半体84とからなる従動プーリ7が設け
られ、両プーリ半体83,84の間に形成されるV溝に
は前記無端ベルト8が巻き掛けられる。出力軸82の外
周にはボールベアリング86とニードルベアリング87
を介して固定側プーリ83と一体のインナスリーブ88
が相対回転自在に支持され、このインナスリーブ88の
外周に可動プーリ半体84と一体のアウタスリーブ89
が軸方向摺動自在に嵌合する。インナスリーブ88の左
端に形成したクラッチインナ90と可動プーリ半体84
との間には、この可動プーリ半体84を固定側プーリ半
体83に向けて付勢するスプリング91を縮設してい
る。よって、従動プーリ7の両プーリ半体83,84と
無端ベルト8との間には、スプリング91の軸方向推力
によって所定の側圧が与えられる。
【0033】従動プーリ7の回転を歯車減速機Gに伝達
する遠心式クラッチ4は、クラッチインナ90の側壁に
半径方向に揺動自在に枢支したクラッチウエイト94を
備え、そのクラッチウエイト94の外周に設けた摩擦部
材95は出力軸82の左端に固着したクラッチアウタ9
6の内周に対向する。よって、従動プーリ7の回転速度
が増加するとクラッチインナ90とクラッチアウタ96
が摩擦部材95を介して結合され、駆動力が出力軸82
に伝達される。
【0034】歯車減速機Gの入力軸として機能する出力
軸82に一体に形成した入力ギア97は、左側ケース半
体53と減速機カバー57との間に支持した中間軸98
に設けた第1中間ギア99に噛合し、さらにこの中間軸
98に設けた第2中間ギア100は左側ケース半体53
と減速機カバー57との間に支持した出力軸101の出
力ギア102に噛合する。そして、左側ケース本体53
から外部に突出する出力軸101の右端に後輪WRが装
着される。
【0035】駆動側プーリ6の各プーリ6a,6bの間
隔を調節することで変速比を変更する変速比変更手段1
11は、左側ケース半体53の内壁に沿ってクランクシ
ャフト63と直交するように配設されたモータ112を
備える。図3に示すように、モータ112の出力軸11
3の先端に形成したギア114をギア115に噛合さ
せ、このギア115と同軸に形成したウオームギア11
6をクランクシャフト63と平行に配設したウオームホ
イールシャフト117に支持したウオーム歯車118に
噛合させる。
【0036】そして、図2に示すように、ウオーム歯車
118をムーブバルカラー119の外周に形成したヘリ
カルギア120に噛合させる。ムーブバルカラー119
の軸部の内周には早ねじスクリュー121を形成してい
る。この早ねじスクリュー121は、左側ケース半体5
3に装着された変速比変更手段111のカバー部材12
2に形成した早ねじスクリュー123に噛合させてい
る。ムーブバルカラー119の軸部の左端は、可動側プ
ーリ半体6bにボールベアリング124を介して相対回
転可能かつ軸方向移動不能に連結される。
【0037】したがって、モータ112を駆動すると、
ギア114,ギア115,ウオームギア116が回転
し、ウオームギア116とウオーム歯車118を介して
ムーブバルカラー119が回転し、そのムーブバルカラ
ー119の早ねじスクリュー121がカバー部材122
の早ねじスクリュー123から受ける反力によって移動
し、可動側プーリ半体6bを軸方向へ移動させ、駆動プ
ーリ6の溝幅を可変する。これによって、無断変速機3
の変速比が可変される。
【0038】次に変速制御部の他の構成例について説明
する。図4は変速特性マップを備えた変速制御部のブロ
ック構成図、図5は同変速制御部の動作を説明するフロ
ーチャートである。図4に示す変速制御部21は、変速
特性マップ22と、変速制御手段23とを備える。他の
部分の構成は図1に示したものと同じである。
【0039】変速特性マップ22は、変速禁止領域A
と、ハイシフト領域Bと、ローシフト領域Cとを有す
る。変速禁止領域Aは、機関回転数が変速禁止回転数以
下の領域A1、ならびに、クラッチ4のスベリが発生す
る最大ローレシオを超える領域A2に設定している。ハ
イシフト領域Bとローシフト領域Cとは、その境界部分
が重複して設けられており、この重複領域をヒステリシ
ス領域Dとすることで、ハイシフトとローシフトが頻繁
に繰り返されるのを防止する不感帯を設けるようにして
いる。ハイシフト領域Bおよびローシフト領域Cは、各
スロットル開度別に設定している。
【0040】変速制御手段23は、機関回転数12a
と、スロットル開度13aと、車速14aとを入力と
し、これらの入力に基づいて変速特性マップ21を検索
し、検索結果に基づく変速指令23aをアクチュエータ
駆動手段19へ供給するよう構成している。
【0041】以上の構成における動作を図5のフローチ
ャートを参照に説明する。変速制御手段23は、ステッ
プS1〜S3で機関回転数12a、スロットル開度13
a、車速14aを順次読み込む。そして、ステップS4
で変速制御手段23は変速特性マップ22を参照して機
関回転数12aが変速禁止領域A内にあるか否かを判断
し、変速禁止領域A内である場合は変速指令を出力せず
にステップS1〜S3の動作を繰り返す。
【0042】機関回転数12aが変速禁止領域A外の場
合、ステップS5で変速制御手段23は読み込んだスロ
ットル開度における変速特性マップを検索して、車速1
4aと機関回転数12aとで定まる位置がローシフト領
域Cにある場合はステップS6でローシフト信号を出力
し、ハイシフト領域Bにある場合はステップS7でハイ
シフト信号を出力する。そして、ステップS1〜S7の
動作を繰り返すことで、変速特性マップ22に基づいた
変速制御を行なう。
【0043】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る車両
用無段変速制御装置は、機関回転数が予め設定した変速
許容回転数を越えている場合に限って変速指令をアクチ
ュエータに供給する構成としたので、機関が回転してい
ない状態等であって無端ベルト式無段変速機のベルトが
回転されていない状態では、駆動プーリの溝幅が変更さ
れることはない。よって、機関回転数が予め設定した変
速許容回転数を越えている状態、すなわち、ベルトが回
転されている状態でのみプーリの溝幅の変更がなされる
ので、ベルトがプーリから浮くことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用無段変速制御装置の模式
構造図
【図2】無段変速機の具体例を示す断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】変速特性マップを備えた変速制御部のブロック
構成図
【図5】変速特性マップを備えた変速制御部の動作を示
すフローチャート
【符号の説明】
1 無段変速制御装置 2 機関 3 無段変速機 4 遠心式クラッチ 5,21 変速制御部 6 駆動プーリ 7 従動プーリ 8 ベルト 9 アクチュエータ 10 機関回転数センサ 12 機関回転数検出手段 15 変速比演算手段 16 変速比出力許可手段 17 変速許容回転数設定手段 19 アクチュエータ駆動手段 22 変速特性マップ 23 変速制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 司雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速制御部から供給される変速指令に基
    づいて少なくとも駆動プーリの溝幅を可変するアクチュ
    エータを備えた無端ベルト式無段変速機を介して、機関
    の回転出力を駆動輪へ伝達するようにした車両用無段変
    速制御装置において、 前記変速制御部は、機関回転数検出手段で検出した機関
    回転数が予め設定した変速許容回転数を越えている場合
    に限って、前記変速指令を前記アクチュエータへ供給す
    るよう構成したことを特徴とする車両用無段変速制御装
    置。
JP3583393A 1993-02-24 1993-02-24 車両用無段変速制御装置 Expired - Lifetime JP3375362B2 (ja)

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