JPH06249196A - 軸流送風機の羽根車 - Google Patents

軸流送風機の羽根車

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JPH06249196A
JPH06249196A JP4087793A JP4087793A JPH06249196A JP H06249196 A JPH06249196 A JP H06249196A JP 4087793 A JP4087793 A JP 4087793A JP 4087793 A JP4087793 A JP 4087793A JP H06249196 A JPH06249196 A JP H06249196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
impeller
section
blades
axial blower
Prior art date
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Pending
Application number
JP4087793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sugio
孝 杉尾
Yoshiki Izumi
善樹 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4087793A priority Critical patent/JPH06249196A/ja
Publication of JPH06249196A publication Critical patent/JPH06249196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】空気の流れの変動があっても、それによる剥離
を生じにくい翼断面形状をもつ羽根車を安価に提供し、
かつ大幅な低騒音化をはかる。 【構成】羽根車8を構成する複数枚の翼9の断面形状を
厚翼状とし、羽根車8の外径をD,ハブ径をdとしたと
きに、半径R=((D2 +d2 )/2)0.5 /2の部分
の翼断面における翼最大肉厚Tを、同翼断面の翼弦長C
の5〜12%にし、翼内部に閉空間である中空部12を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などに用い
られる軸流送風機の羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、軸流送風機は、セパレート型空気
調和機などの送風機として、業務用から家庭用まで幅広
く使用されており、より低騒音化が望まれる傾向にあ
る。
【0003】以下、図面を参照しながら、特開昭63−
61800号公報などで提案されているような従来の軸
流送風機の羽根車について説明する。図5から図7は、
従来の軸流送風機の羽根車の構造を示すものである。図
において1は羽根車であり、略円柱形のハブ2と、前記
ハブ2の周囲に配された複数枚の翼3よりなっている。
前記翼3の図5で示すU−U線断面形状は、ほぼ均一な
厚さを持った薄板状に形成されている。図中の6は複数
の翼3を囲むオリフィス、7は回転軸である。
【0004】以上のように構成された軸流送風機の羽根
車について、以下、その動作を説明する。羽根車1が、
図5で示す所定の回転方向Aに回転すると、空気が羽根
車1内に流入し、翼3の作用で静圧と動圧が付与されて
羽根車1外に吐出され送風作用をする。
【0005】これを、翼3のU−U線断面でみれば、空
気の流れは図7のように流れている。同図におけるB
は、翼3に流入して来る空気の流れの向きを表すが、翼
3の設計はこのような流入角Bのときに、流体騒音の原
因の一つである剥離を最も生じにくいように設計され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、以下のような課題が生じる。実際の送
風機における流れでは、流入角度は図7のB′のように
変動しており、常に設計通りB方向に流入してはいな
い。したがって、平均的な流れの向きBを想定して設計
された翼3では、B′方向の角度の流入に対してはEの
ような大きい剥離が一時的に生じ、流体騒音を発生す
る。このような騒音を生じる剥離は、翼3の設計の最適
化によっても、従来例のような均肉薄板翼では防止でき
ないという課題を有している。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決し
ようとするもので、空気の流れの変動があっても、それ
による剥離を生じにくい翼断面形状をもつ軸流送風機の
羽根車を安価に提供し、また、軸流送風機の羽根車の大
幅な低騒音化をはかろうとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の軸流送風機の羽根車は、羽根車を構成する
複数枚の翼の断面形状を厚翼状とし、羽根車の外径を
D,ハブ径をdとしたときに、半径R=((D2 +d
2 )/2)0.5 /2の部分の翼断面における翼最大肉厚
Tを、同翼断面の翼弦長Cの5〜12%にし、翼内部に
閉空間である中空部を設けた構成とする。
【0009】
【作用】この構成のように、翼の断面形状を羽根車の外
径をD,ハブ径をdとしたときに、半径R=((D2
2 )/2)0.5 /2の部分の翼断面における翼最大肉
厚Tが、同翼断面の翼弦長Cの5〜12%であるような
厚翼状とし、翼内部に閉空間である中空部を設けたこと
により、実際の送風機におけるような空気の流れの変動
があって、ある時点での空気の流入角度が図7で示す
B′方向で流入しても、Eのような大きい剥離を生じに
くく、流体騒音の低減効果が得られる軸流羽根車を安価
に提供できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参考
に説明する。なお、従来例と同一部分については、重複
を避けるため、同一の番号をつけて説明を省略する。
【0011】まず、図1〜図3は、本発明の一実施例に
おける軸流送風機の羽根車の構造を示したものである。
図において、8は軸流送風機の羽根車であり、9は複数
の翼である。前記翼9において、10は前縁、11が後
縁である。また、一点鎖線Y−Yは、半径R=((D2
+d2 )/2)0.5 /2の円弧を示している。
【0012】図3は半径Rにおける翼断面形状を示した
ものである。同断面図中で、本実施例の羽根車の翼断面
は厚翼状の形状をしている。また同断面図中で、羽根車
の翼断面の最大肉厚Tは、同翼断面の翼弦長Cの5〜1
2%である。さらに、同断面図中に示したように、羽根
車は中空部12を有する。
【0013】以上のように構成された軸流送風機の羽根
車について、以下、その動作を説明する。羽根車8が所
定の回転方向Aに回転すると、空気が羽根車8内に流入
し、翼9の作用で静圧と動圧が付加されて羽根車8外に
吐出されて送風作用をする。
【0014】これを、翼9のY−Y断面でみれば、空気
の流れは図3のように流れている。図中のBは、翼9に
流入して来る空気の流れの向きを表すが、翼9の設計は
このような流入角Bのときに、流体騒音の原因の一つで
ある剥離を最も生じにくいように設計される。
【0015】しかし、実際の送風機における空気の流れ
では、空気の流入角度は、図3のB′のように変動して
おり、常に設計通りB方向に流入してはいない。ところ
が、前縁部10に丸みを帯び適度な肉厚を有する本実施
例による翼9では、B′方向の角度の空気の流入に対し
ても、薄翼のような大きい剥離Eを生じることがなく、
したがって、流体騒音を低く抑えられる。
【0016】なお、翼9の厚さを代表する半径Rにおけ
る翼断面中の最大肉厚Tにより、上記の効果は影響され
る。その結果を示したものが図4であり、T>0.05
Cとすることで、上記の効果が得ることができる。ま
た、翼厚が増えれば、羽根車強度や製品重量などに問題
が多くでるため、T<0.12Cが適切である。
【0017】また、このような厚翼形状にすることによ
り、重量増加を招く他、樹脂成形により製作する場合に
は、通常ではひけを生じたり大幅な成形時間増加を招
き、製品価格を非常に高価なものにすることが考えられ
る。
【0018】本実施例では、翼内部に閉空間である中空
部12を持たせることにより、ガス注入によって中空部
を設け、樹脂部厚さを減少させ、上記のような問題点を
解決する中空成形法を用いることができ、安価で軽量の
軸流送風機の羽根車を提供できる。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明では羽根車を構成する複数枚の翼の断面形状
を厚翼状とし、羽根車の外径をD,ハブ径をdとしたと
きに、半径R=((D2 +d2 )/2)0.5 /2の部分
の翼断面における翼最大肉厚Tを、同翼断面の翼弦長C
の5〜12%にし、翼内部に閉空間である中空部を持た
せたため、製品重量上の大きな問題もなく、実機搭載時
の空気の流れの変動に対しても、大きな剥離を起こさ
ず、流体騒音の低減を図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の軸流送風機の羽根車の平面
【図2】同軸流送風機の羽根車の断面図
【図3】図1のY−Y線断面図
【図4】図1のY−Y線断面図内における翼最大肉厚T
と送風騒音の関係を示すグラフ
【図5】従来の軸流送風機の羽根車の平面図
【図6】同羽根車の断面図
【図7】図5のU−U線断面図
【符号の説明】
8 羽根車 9 翼 10 前縁 11 後縁 12 中空部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車を構成する複数枚の翼の断面形状
    を厚翼状とし、羽根車の外径をD,ハブ径をdとしたと
    きに、半径R=((D2 +d2 )/2)0.5/2の部分
    の翼断面における翼最大肉厚Tが、同翼断面の翼弦長C
    の5〜12%であり、翼内部に閉空間である中空部を有
    する軸流送風機の羽根車。
JP4087793A 1993-03-02 1993-03-02 軸流送風機の羽根車 Pending JPH06249196A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998021482A1 (fr) * 1996-11-12 1998-05-22 Daikin Industries, Ltd. Ventilateur axial
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JP2007107530A (ja) * 2006-11-16 2007-04-26 Toshiba Kyaria Kk 軸流ファン

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