JPH06248144A - フッ素ゴム組成物 - Google Patents
フッ素ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH06248144A JPH06248144A JP5063196A JP6319693A JPH06248144A JP H06248144 A JPH06248144 A JP H06248144A JP 5063196 A JP5063196 A JP 5063196A JP 6319693 A JP6319693 A JP 6319693A JP H06248144 A JPH06248144 A JP H06248144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluororubber
- pts
- fluororubber composition
- particle size
- sliding surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 耐熱性及び圧縮永久歪特性を損なうことな
く、同時に相手摺動面の荒さに関係なく良好な耐摩耗性
を有したフッ素ゴム組成物を提供する。 【構成】 フッ素ゴム１００重量部に対し高純度シリカ
５〜１００重量部及びポリ四フッ化エチレン粉末５〜３
０重量部を同時に含有することを特徴とするフッ素ゴム
組成物。
く、同時に相手摺動面の荒さに関係なく良好な耐摩耗性
を有したフッ素ゴム組成物を提供する。 【構成】 フッ素ゴム１００重量部に対し高純度シリカ
５〜１００重量部及びポリ四フッ化エチレン粉末５〜３
０重量部を同時に含有することを特徴とするフッ素ゴム
組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素ゴム組成物に関
し、さらに詳しくはフッ素ゴムの特性、特に圧縮永久
歪、耐熱性を損なうことなく耐摩耗性を改良するために
フッ素ゴムに高純度シリカ、及びポリ四フッ化エチレン
粉末を配合した組成物に関する。
し、さらに詳しくはフッ素ゴムの特性、特に圧縮永久
歪、耐熱性を損なうことなく耐摩耗性を改良するために
フッ素ゴムに高純度シリカ、及びポリ四フッ化エチレン
粉末を配合した組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術とその欠点】フッ素ゴムは、耐熱性、耐油
性、耐薬品性に優れており産業上のあらゆる分野で使用
されている。しかしながら、ベアリングシール、オイル
シール、バルブシール等の摺動部シールとして使用した
場合には耐摩耗性に劣るという欠点を有している。
性、耐薬品性に優れており産業上のあらゆる分野で使用
されている。しかしながら、ベアリングシール、オイル
シール、バルブシール等の摺動部シールとして使用した
場合には耐摩耗性に劣るという欠点を有している。
【０００３】従来より充填材としてケイソウ土やポリ四
フッ化エチレン粉末をフッ素ゴムに添加する方法がとら
れているが、ケイソウ土を使用する場合には、その使用
量が少量では効果がなく、ある程度多量に使用しなくて
はならない。また、この場合圧縮永久歪、耐熱性をある
程度犠牲にしなければならない。また、ポリ四フッ化エ
チレンを使用した場合には、相手摺動面が比較的平滑性
を持つ場合ゴム特有のステックスリップ性を抑え、摺動
抵抗を減じ、耐摩耗性は向上するものの、相手摺動面そ
のものが荒かったり摺動面へスラッジ等の炭化物が付着
し、結果として摺動面が荒い場合には耐摩耗性は改良で
きないという問題がある。
フッ化エチレン粉末をフッ素ゴムに添加する方法がとら
れているが、ケイソウ土を使用する場合には、その使用
量が少量では効果がなく、ある程度多量に使用しなくて
はならない。また、この場合圧縮永久歪、耐熱性をある
程度犠牲にしなければならない。また、ポリ四フッ化エ
チレンを使用した場合には、相手摺動面が比較的平滑性
を持つ場合ゴム特有のステックスリップ性を抑え、摺動
抵抗を減じ、耐摩耗性は向上するものの、相手摺動面そ
のものが荒かったり摺動面へスラッジ等の炭化物が付着
し、結果として摺動面が荒い場合には耐摩耗性は改良で
きないという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は組成物の耐熱
性及び圧縮永久歪特性を損なうことなく、同時に相手摺
動面の荒さに関係なく良好な耐摩耗性を有したフッ素ゴ
ム組成物を提供しようとするものである。
性及び圧縮永久歪特性を損なうことなく、同時に相手摺
動面の荒さに関係なく良好な耐摩耗性を有したフッ素ゴ
ム組成物を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、フッ素ゴムに
高純度シリカと共にポリ四フッ化エチレンの粉末を配合
することにより耐熱性及び圧縮永久歪特性を損なうこと
なく同時に耐摩耗性を改良し得ることを見出した。 ・フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロペン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロペン−テトラフルオロエチレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、などの含フ
ッ素エラストマーである。 ・高純度シリカとは、高純度石英の微粉末であり、粒径
が１〜１０μｍのものに限る。一般にホワイトカーボン
と称されるシリカでは粒径が１μｍ以下であり、フッ素
ゴムに配合した場合少量でゴム硬度が上がってしまい組
成物中におけるゴムの割合が多くなり、さらに粒子表面
が活性であるため特に金属摺動面への粘着性を増大させ
る傾向にあり粘着による摩耗をひきおこす要因となる。
これに対し前述の高純度石英の微粉末で粒径が１〜１０
μｍのものをフッ素ゴムに配合した場合には、ホワイト
カーボンに比較し高充填が可能でありさらに金属摺動面
への粘着性が少なく有利である。 ・組成物中の四フッ化エチレン粉末とは、分子量が５，
０００〜１００，０００の範囲内で粒径が１０μｍ以下
のものである。分子量が５，０００より低いと加硫成型
時にゴムの流れによるキズ及び接着等の不具合が発生し
易く、粒径が１０μｍ以上では分散性に問題がある。
高純度シリカと共にポリ四フッ化エチレンの粉末を配合
することにより耐熱性及び圧縮永久歪特性を損なうこと
なく同時に耐摩耗性を改良し得ることを見出した。 ・フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロペン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロペン−テトラフルオロエチレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、などの含フ
ッ素エラストマーである。 ・高純度シリカとは、高純度石英の微粉末であり、粒径
が１〜１０μｍのものに限る。一般にホワイトカーボン
と称されるシリカでは粒径が１μｍ以下であり、フッ素
ゴムに配合した場合少量でゴム硬度が上がってしまい組
成物中におけるゴムの割合が多くなり、さらに粒子表面
が活性であるため特に金属摺動面への粘着性を増大させ
る傾向にあり粘着による摩耗をひきおこす要因となる。
これに対し前述の高純度石英の微粉末で粒径が１〜１０
μｍのものをフッ素ゴムに配合した場合には、ホワイト
カーボンに比較し高充填が可能でありさらに金属摺動面
への粘着性が少なく有利である。 ・組成物中の四フッ化エチレン粉末とは、分子量が５，
０００〜１００，０００の範囲内で粒径が１０μｍ以下
のものである。分子量が５，０００より低いと加硫成型
時にゴムの流れによるキズ及び接着等の不具合が発生し
易く、粒径が１０μｍ以上では分散性に問題がある。
【０００６】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。表１中の摩耗度とは、ウイリアムズ式摩耗試験機
を使用し測定したもので、試験条件としては、 ならし回転：３０回転、本テスト：３００回転 摩耗面粗を＃１８０ペーパーを使用した値である。ま
た、リップ摩耗とは、実際のバルブシートをベンチテス
ト機に取付け、試験後のリップの摩耗を図１を基にして
測定したものである。
する。表１中の摩耗度とは、ウイリアムズ式摩耗試験機
を使用し測定したもので、試験条件としては、 ならし回転：３０回転、本テスト：３００回転 摩耗面粗を＃１８０ペーパーを使用した値である。ま
た、リップ摩耗とは、実際のバルブシートをベンチテス
ト機に取付け、試験後のリップの摩耗を図１を基にして
測定したものである。
【０００７】試験条件としては、 カム相当回転数：６００ｒｐｍ、油温：１２０°Ｃ、運
転時間：１００Ｈｒ、ポート内圧：大気圧、使用オイ
ル：１０Ｗ−３０エンジンオイル、ステム表面荒さを４
７〜５０μｍＲａ、にて実施した。
転時間：１００Ｈｒ、ポート内圧：大気圧、使用オイ
ル：１０Ｗ−３０エンジンオイル、ステム表面荒さを４
７〜５０μｍＲａ、にて実施した。
【０００８】表１
【０００９】
【発明の効果】表１からも明らかなように、実施例の組
成物に関しては他の物性を損なうことなく表面荒さに関
係なく耐摩耗性が改良されていることがわかる。
成物に関しては他の物性を損なうことなく表面荒さに関
係なく耐摩耗性が改良されていることがわかる。
【００１０】
【図１】本発明の試験条件の一つを示す略図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 フッ素ゴム１００重量部に対し高純度シ
リカ５〜１００重量部及びポリ四フッ化エチレン粉末５
〜３０重量部を同時に含有することを特徴とするフッ素
ゴム組成物。 - 【請求項２】 前記高純度シリカが石英の微粉末であり
粒径が１〜１０μｍであることを特徴とする請求項１の
フッ素ゴム組成物。 - 【請求項３】 前記ポリ四フッ化エチレン粉末の分子量
が５，０００〜１００，０００の範囲で粒径が１０μｍ
以下であることを特徴とする請求項１のフッ素ゴム組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5063196A JPH06248144A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | フッ素ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5063196A JPH06248144A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | フッ素ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248144A true JPH06248144A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13222230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5063196A Pending JPH06248144A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | フッ素ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06248144A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1462477A1 (en) * | 2003-03-25 | 2004-09-29 | Nichias Corporation | Fluororubber molded article and method for producing the same |
| CN109608754A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-12 | 山东东宏管业股份有限公司 | 一种高耐磨聚烯烃管道专用料及其制备方法 |
| JP2022514976A (ja) * | 2018-12-27 | 2022-02-16 | ドゥーサン コーポレイション | 樹脂組成物、これを用いた金属積層体及び印刷回路基板、並びに前記金属積層体の製造方法 |
| CN116535783A (zh) * | 2022-02-02 | 2023-08-04 | Nok株式会社 | 橡胶成型物 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5063196A patent/JPH06248144A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1462477A1 (en) * | 2003-03-25 | 2004-09-29 | Nichias Corporation | Fluororubber molded article and method for producing the same |
| CN109608754A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-04-12 | 山东东宏管业股份有限公司 | 一种高耐磨聚烯烃管道专用料及其制备方法 |
| CN109608754B (zh) * | 2018-12-25 | 2022-05-17 | 山东东宏管业股份有限公司 | 一种高耐磨聚烯烃管道专用料及其制备方法 |
| JP2022514976A (ja) * | 2018-12-27 | 2022-02-16 | ドゥーサン コーポレイション | 樹脂組成物、これを用いた金属積層体及び印刷回路基板、並びに前記金属積層体の製造方法 |
| CN116535783A (zh) * | 2022-02-02 | 2023-08-04 | Nok株式会社 | 橡胶成型物 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1894987B1 (en) | Double-layer lubrication coating composition, double-layer lubrication coating and piston having same coating | |
| EP1469050B1 (en) | Coating composition for use in sliding parts | |
| US4196886A (en) | Fluid control valve | |
| JPS6129904B2 (ja) | ||
| KR102401850B1 (ko) | 수소화나이트릴 고무 조성물 및 드라이브트레인용 오일씰 | |
| JP3893985B2 (ja) | 加硫ゴム用表面処理剤 | |
| JP2002130480A (ja) | 金属ガスケット用複合素材 | |
| JPH06248144A (ja) | フッ素ゴム組成物 | |
| JP2864848B2 (ja) | シール装置 | |
| JP2020070383A (ja) | オイルシール用ゴム組成物及びオイルシール | |
| WO2016152437A1 (ja) | 水環境で使用するメカニカルシール装置及びその摺動環 | |
| JPS6215280A (ja) | リツプシ−ル材 | |
| JP2006300131A (ja) | 鉄道車両用軸受装置 | |
| JPH08151565A (ja) | ブレード用部材およびシール用部材 | |
| JP5150924B2 (ja) | カーエアコン用軸シール材 | |
| JP4784023B2 (ja) | Ｎｂｒ組成物 | |
| JP2867262B2 (ja) | フッ素ゴム組成物 | |
| JPH02245085A (ja) | 摺動部品材料 | |
| JP2004301254A (ja) | 転がり軸受の密封装置 | |
| KR100885412B1 (ko) | 윤활성과 밀봉성능이 향상된 자동차 엔진 오일씰용 고무조성물 | |
| WO2002053446A1 (fr) | Anneau d'etancheite et soupape de servodirection equipee de l'anneau d'etancheite | |
| JPH03115785A (ja) | 摺動部材 | |
| KR20110047471A (ko) | 차량에 적용되는 씰링부재용 고무 조성물 및 밸브 스템 씰링부재용 고무 조성물 | |
| JP3605835B2 (ja) | Ｎｂｒ組成物 | |
| JPH0674810B2 (ja) | しゅう動部材料 |