JPH06248092A - 帯電防止されたプラスチックフィルム材料 - Google Patents

帯電防止されたプラスチックフィルム材料

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JPH06248092A
JPH06248092A JP5040048A JP4004893A JPH06248092A JP H06248092 A JPH06248092 A JP H06248092A JP 5040048 A JP5040048 A JP 5040048A JP 4004893 A JP4004893 A JP 4004893A JP H06248092 A JPH06248092 A JP H06248092A
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plastic film
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film
film material
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Ikuo Kurachi
育夫 倉地
Kaoru Yaegashi
馨 八重樫
Yoichi Saito
洋一 斎藤
Yoshihiro Wada
良裕 和田
Akihisa Nakajima
彰久 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力カブリやスリキズが発生しない透明性の
優れた、低湿度下でも高い帯電防止性能を有するプラス
チックフィルム材料またはハロゲン化銀写真感光材料の
提供。 【構成】 体積固有抵抗が、109Ωcm以下の微粒子
であり、かつ該微粒子の主成分が非金属元素で構成され
る微粒子を含有するプラスチックフィルム材料。また、
該微粒子の平均粒子径が1μm以下である、及び/又は
微粒子の比重が、3.0以下であることを特徴とするプ
ラスチックフィルム材料またはハロゲン化銀写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿度変化の影響が少なく
なるように帯電防止性能を改良したプラスチックフィル
ムに関するものであり、磁気テープ、フロッピーディス
ク、フレキシブル基板、メンブレンスイッチ用基材、プ
リンター記録紙などに用いる事ができ、特に透明性を損
なわないフィルムも提供できるので、OHP用フィル
ム、液晶表示装置、タッチパネル、ステンドグラスなど
の用途をはじめ、その優れた透明性が写真特性に悪影響
を与える事無く良好なので写真感光材料にも用いる事が
できる。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチックフィルムは帯電性が
強く、この物性を利用した用途以外は使用上制限をうけ
る場合が多い。例えば、写真感光材料は、一般に電気絶
縁性を有する支持体としてプラスチックフィルムが用い
られ、この支持体と写真感光材料層からなっているいわ
ゆる複合材料であるので、写真感光材料の製造工程中並
びに使用時に、同種又は異種物質の表面との間の接触摩
擦又は剥離の際に帯電しやすい。帯電により蓄積された
静電電荷は多くの障害を引き起こす。最も重大な障害
は、現像処理前に蓄積された静電電荷が放電することに
より感光性乳剤層が感光し、写真フィルムを現像処理し
た際にいわゆるスタチックマークと呼ばれている点状ス
ポット又は樹枝状や羽毛状の線斑を生ずることである。
例えばこの現象が医療用又は工業用X線フィルム等に現
れた場合には非常に危険な判断につながる。この現象は
現像してみて初めて明らかになるもので非常に厄介な問
題の一つである。また、これらの蓄積された静電荷によ
り、フィルム表面へゴミが付着したり、フィルム表面へ
の均一な塗布が行えない等の故障が生じる原因にもな
る。
【0003】かかる帯電による故障は、前述した以外に
も数多く発生する。例えば製造工程においては写真フィ
ルムとローラーとの接触摩擦あるいは写真フィルムの巻
き取り、巻き戻し工程中での支持体面と乳剤面の分離等
によって生じる。また仕上がり製品においては写真フィ
ルムを巻き取り、切換えを行った場合のベース面と乳剤
面との分離によって、またはX線フィルムの自動撮影中
での機械部分、あるいは蛍光増感紙との間の接触分離等
が原因となって発生する。その他包装材料との接触等で
も発生する。かかる静電電荷の蓄積によって誘起される
写真感光材料のスタチックマークは、写真感光材料の感
度が上昇し、処理速度が増加するに従って顕著となる。
特に最近においては、写真感光材料の高度化及び高速塗
布、高速撮影、高速自動処理等による過酷な取扱いを受
ける機会が多くなったことによって、一層スタチックマ
ークの発生が出易くなっている。
【0004】更に現像処理後のゴミ付着も近年大きな問
題となっており、現像処理後にも帯電防止性を保持する
ような改良が要求されている。
【0005】これらの静電気による障害をなくすのに最
も良い方法は、物質の電気伝導性を上げて、蓄積電荷が
放電する前に静電電荷を短時間に散逸せしめるようにす
ることである。
【0006】従って、従来から写真感光材料の支持体や
各種塗布表面層の導電性を向上させる方法が考えられ種
々の吸湿性物質や水溶性無機塩、ある種の界面活性剤、
ポリマー等の利用が試みられてきた。例えば、特開昭4
9−91165号及び同49−121523号にはポリ
マー主鎖中に解離基を有するイオン型ポリマーを適用す
る例が開示されている。その他特開平2−9689号、
特開平2−182491号に記載されているような導電
性ポリマー、特開昭63−55541号、特開昭63−
148254号、特開昭63−148256号、特開平
1−314191号等に記載されているような界面活性
剤に関する発明等が知られている。
【0007】しかしながら、これら多くの物質は、フィ
ルム支持体の種類や写真組成物の違いによって特異性を
示し、ある特定のフィルム支持体及び写真乳剤やその他
の写真構成要素には良い結果を与えるが、他の異なった
フィルム支持体及び写真構成要素では帯電防止に全く役
に立たないばかりでなく、写真性に悪影響を及ぼす場合
がある。さらに重要な欠点として、これらの多くの物質
は、低湿度下では導電層としての機能を失ってしまう。
【0008】この低湿度下での性能劣化を改善する目的
で、特公昭35−6616号と特公平1−20735号
には金属酸化物を帯電防止処理剤として用いる技術につ
いて記載されている。前者の技術は、コロイド状のゾル
分散液を用いる方法が開示され、後者においては、前者
の導電性の問題点改善を目的として高温度で処理を行っ
た結晶性の高い金属酸化物粉体を用いる方法が開示され
た。しかし後者の技術は結晶性の高い粉末を用いている
ので光散乱に対して、粒子径と粒子/バインダーの比な
どを考慮する必要のあることが述べられている。また特
開平4−29134号においては、低湿度下での性能改
善のみならず他の欠点の改善を目的として、写真感光材
料に用いる導電性素材に、粒子状の金属酸化物と繊維状
の金属酸化物を用いる方法が開示されているが、添加量
の問題が残されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、導電性金
属微粒子を含有する層を設けた写真感光材料に関して
は、特公昭35−6616号が開示されて以来、低湿度
下での性能劣化を改善する手段として30年以上の長期
にわたり研究されてきたにもかかわらず、いまだに問題
解決されないまま現在に至っている。
【0010】例えば、かかる導電性金属微粒子を含有す
る層をハロゲン化銀と接して設けた場合には、取扱い中
に摩擦される事によって画像に圧力カブリ若しくはスリ
キズが生じ易いという問題、あるいは、バインダーに混
合して使用した場合には、製造工程或いは取扱い中の摩
擦により、表面に存在する微粒子が脱落するので、製造
工程においてはローラーに付着して搬送する製品にキズ
をつけるという問題などである。さらに、これらの金属
元素を主成分とする材料は、一般に比重が高く、写真感
光材料への塗布の場合に微粒子の沈降などの問題があ
り、塗布液の均一性、保存性などに問題が生じていた。
【0011】従って本発明の目的は、圧力カブリやスリ
キズが発生しない透明性の優れた、低湿度下でも高い帯
電防止性能を有するプラスチックフィルム材料又はハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、体
積固有抵抗が109Ωcm以下で、かつその70wt%
以上の成分がH,B,C,N,O,F,P,S,Clか
ら選ばれる元素で構成される微粒子を含有するプラスチ
ックフィルム材料により達成された。
【0013】好ましくは体積固有抵抗が、109Ωcm
以下で、かつその70wt%以上の成分が下記一般式
(1)で示される化合物を含有する事を特徴とするプラ
スチックフィルム材料により達成される。
【0014】一般式(1) {N=P(XR)(X’R’)}n 式中、X、X’は-O-、-NH-、-NR"-から選ばれる
基であり、R、R’、R”はH、B、C、N、O、F、
P、S、Clから選ばれる元素であり、nは3以上の整
数を表す。
【0015】更に好ましくは、前記70wt%以上の成
分が電子もしくはイオン導電性高分子であるプラスチッ
クフィルム材料であり、より好ましくは前記70wt%
以上の成分が、炭素材料である微粒子を含有するプラス
チックフィルム材料である。前記微粒子の平均粒子径は
1μm以下及び/または該微粒子の比重が、3.0以下
であることが好ましい。
【0016】本発明のプラスチックフィルム材料は、最
も好ましくは写真フィルム用支持体に使用する場合であ
り、そのとき本発明の効果が顕著に現れる。
【0017】これは、金属元素を主成分としない特定の
微粒子を含有する事により、従来から存在していた前記
の問題を解決したものである。
【0018】本発明によると、磁気テープ、フロッピー
ディスク、フレキシブル基板、メンブレンスイッチ用基
材、プリンター記録紙などに用いる事ができ、特に透明
性を損なわないフィルムも提供できるので、OHP用フ
ィルム、液晶表示装置、タッチパネル、ステンドグラス
などの用途をはじめ、その優れた透明性が写真特性に悪
影響を与える事無く良好なので写真感光材料にも用いる
事ができる。
【0019】公知のように材料の導電性は、陽イオン、
陰イオンもしくは、電子、正孔など粒子中に存在する電
荷担体により発現する。その全電気伝導率(σt)は、
次のように表される。
【0020】σt=σc+σa+σn+σp σc 陽イオンの電気伝導率 σa 陰イオンの電気伝導率 σn 電子の電気伝導率 σp 正孔の電気伝導率 主な電荷担体がイオンのとき固体電解質となり、電荷担
体が電子の場合は、半導体となる。通常は両者の混合の
導電体であり、結晶性粒子の場合、酸素不足酸化物、金
属過剰酸化物、金属不足酸化物、酸素過剰酸化物などの
不定比化合物が半導体となる。多くの導電性材料の導電
性は、このように発揮されるが、導電性もしくは半導電
性材料の多くは金属元素を主成分としているために、比
重が高い。ゆえに従来金属酸化物で、体積固有抵抗が1
9Ωcm以下の化合物は、光学特性に優れていなが
ら、透明フィルムの帯電防止材料として用いる場合に、
沈降速度が早いため塗布液が不均一となり問題となって
いた。
【0021】発明者らは、導電性もしくは半導電性材料
の構造、構成元素ならびにその特性を鋭意検討した結
果、 (1)微粒子の主成分が非金属元素であれば、比重が低
くなり沈降性の問題を解決できる。
【0022】(2)一般に非金属元素が主成分の場合に
は、導電性は低くなるが、非局在化電子を含む材料、も
しくはイオン性の基を有する材料の中には、体積固有抵
抗で109Ωcm以下の微粒子を製造できるものがあ
る。
【0023】(3)導電性もしくは半導電性材料を、半
導電性もしくは絶縁性材料と組み合わせて微粒子を製造
すると、体積固有抵抗で109Ωcm以下の微粒子を製
造できる。
【0024】(4)材料の比重が、特定の比重よりも小
さくなれば、必ずしも分散微粒子の比重が、分散媒より
も大きくても平均粒子径が1μm前後でも沈降の問題を
解決できる。との結論に到達し、本発明を完成させた。
【0025】すなわち、体積固有抵抗で109Ωcm以
下の微粒子であり、かつ該微粒子の主成分が非金属元素
で構成される微粒子を含有する帯電防止性の改良された
光学特性の良好なプラスチックフィルム材料又はハロゲ
ン化銀写真感光材料を発明した。
【0026】すなわち、体積固有抵抗で109Ωcm以
下の微粒子であり、かつ該微粒子の主成分が非金属元素
で構成される微粒子を含有する帯電防止性の改良された
光学特性の良好なプラスチックフィルム材料を発明し
た。
【0027】体積抵抗率の値に関しては、粉体の状態で
一定圧力をかけて得られた成形体の体積固有抵抗を10
2で除した値を採用する。一定圧力については、特に制
限をしないが、好ましくは10kg/cm2以上の圧力
が良く、さらに好ましくは、100kg/cm2以上1
0t/cm2未満の圧力をかけて成形した材料の体積固
有抵抗を102で除した値を採用する。一般に粉体にか
けられた圧力とその成形体の体積固有抵抗に関しては、
圧力が高くなると、体積固有抵抗が低くなる傾向にあ
る。しかし、静水圧加圧装置で3t/cm2の等方圧を
かけた場合でも、単結晶で得られる体積固有抵抗値より
も低い値は得られず、100倍程度高い値となる。ゆえ
に、粉体の状態で一定圧力をかけて得られた成形体の体
積固有抵抗を102で除した値を採用する。
【0028】また、一般に半導体とは、体積固有抵抗で
1012Ωcm未満の材料を、導体とは、10Ωcm未満
の材料を意味する。
【0029】本発明で用いる微粒子であるが、微粒子の
主成分が体積固有抵抗で109Ωcm以下の材料であ
り、かつ主成分が非金属元素であればなんでも良い。す
なわち、微粒子が、非金属元素を主成分とする同一の材
料で構成されていても、異質の材料との組み合わせであ
ってもよい。また微粒子の構造が結晶性であっても非晶
性であってもよく、高次構造が傾斜組成をとっていて
も、規則的な組成分布、不均一分布をとっていても、本
発明の構成ならびに目的を達成すれば何でも良い。
【0030】例えばイオン性の基を有する有機もしくは
無機高分子、非局在化電子を有する導電性もしくは半導
電性の有機もしくは無機高分子などで構成された微粒
子、これらの材料と微量の金属元素を含む材料との混合
微粒子、炭素などの非金属導電性もしくは半導電性材料
を含有する微粒子などである。
【0031】さらに詳しく例示すれば、例えば前記微粒
子を構成する化合物の基本骨格がP=N結合で構成され
るホスファゼン誘導体で、置換基の一部が、イオン性の
側鎖基もしくは導電性を発揮するパイ電子系の化合物側
鎖基、ポリエーテル側鎖基などの場合である。これらの
化合物群は、P=N結合で線状の高分子量の化合物群
と、環状の化合物群がある。線状の化合物群は、環状の
化合物の開環重合により一般に合成されるが、その合成
法の特殊性から、環状化合物群の方が安価に合成可能で
あり好ましい。これらの環状化合物群の合成法をさらに
詳しく述べれば、(PNF23、(PNF24、(PN
2)n (n<15)等の側鎖基がF原子の三量体、四
量体、n量体の化合物、(PNCl23、(PNC
24、(PNCl2)n (n<15)等の側鎖基がC
l原子の三量体、四量体、n量体の化合物、(PNBr
23、(PNBr24、(PNBr2)n (n<15)
等の側鎖基がBr原子の三量体、四量体、n量体の化合
物、(PNI23、(PNI24、(PNI2)n(n<1
5)等の側鎖基がI原子の三量体、四量体、n量体の化
合物のハロゲン原子を、C65ONa、CH364
Na、(C65O)2Ca、CF3CH2ONaのような
芳香族有機化合物の金属塩との反応、C65OHのよう
な水酸基を有する芳香族化合物もしくはCH2(CH3)=
C-COOCH2CH2OHのような脂肪族アルコール、
65NH2のような芳香族アミン類などのようなP原
子上のハロゲン原子と求核置換しうる芳香族化合物と、
アニリンなどのアミン類、水酸化ナトリウム、炭酸ナト
リウムなどの塩素受容体化合物との混合による方法をあ
げることができる。
【0032】ホスファゼン誘導体は、一般にこのように
して合成されるが、置換反応を主体とする合成方法は、
特に限定しない。
【0033】また、芳香族側鎖基とは、一般に芳香族環
を有する化合物から誘導される基であり、
【0034】
【化1】
【0035】などの芳香族環に官能基として水酸基を有
する化合物から誘導される基がある。
【0036】更に、アニリン、フェニレンジアミンなど
の芳香族環に官能基としてアミノ基を有する化合物から
誘導される基、あるいは、チオフェノール、ジメルカプ
トベンゼンなどの芳香族環に官能基としてメルカプト基
を有する化合物から誘導される基などである。また側鎖
基の組み合わせとしては、必ずしも単一の基で構成され
なくてもよく、これらの中から複数選ばれた組み合わせ
でもよい。これらの合成法により、合成された前記一般
式(1)で示される1群の化合物がさらに好ましい。
【0037】また、テトラシアノキノジメタン(TCN
Q)、テトラチオフルバレン、ポリアセチレン(TT
F)、コーテリレン、ポリパラフェニレン、ポリチオフ
ェン、ポリピロール,ポリアニリン等の共役系高分子、
あるいはそれらに適当なドーピング剤をドープした高分
子、あるいはポリビニルベンゼンスルフォン酸塩類、ポ
リビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、4
級塩ポリマー類などのイオン導電性高分子からなる化合
物も用いる事が可能である。
【0038】また、炭素材料を有機高分子に分散し、硬
化させた微粒子なども用いる事ができる。炭素材料に関
しては、有機化合物を出発原料として、炭化プロセスに
より製造された材料であり、コークス、炭素繊維、ガラ
ス状炭素、熱分解炭素、ホイスカー、カーボンブラック
などを上げる事ができる。炭素材料に関しては、原料に
より様々な形態があるがその構成元素の90wt%以上
を占める主成分は、多い順にあげればC、O、H、Nで
あり、本発明の目的には、化合物中に含まれるC成分が
70wt%以上であれば本発明の目的を達成可能であ
る。
【0039】これら70wt%以上の成分がH、B、
C、N、O、F、P、S、Clから選ばれる元素で構成
される微粒子の粒径は、平滑性などの面から平均粒子径
10μm以下が好ましく、さらに好ましくは1μm以下
が良い。平均粒子径の測定方法に関しては、特に制限を
加えないが、適当な溶媒に分散し遠心沈降速度から求め
る方法が一般にとられる。しかし主成分がH、B、C、
N、O、F、P、S、Clから選ばれる元素で構成され
る微粒子を含む粉体から任意にサンプリングされた試料
の電子顕微鏡より平均粒子径を求めても良い。またここ
に記載した方法以外にも平均粒径の測定方法はいろいろ
あるが、いずれの方法で測定しても良い。主成分がH、
B、C、N、O、F、P、S、Clから選ばれる元素で
構成される微粒子の比重であるが、測定方法はできる限
り微粒子を構成する材料の比重に近い方法を選択する。
例えば、重量を化学天秤で測定後、適当な気体、流体等
を用いて微粒子の体積を測定し比重を求める方法が一般
に用いられる。本発明においては、比重の測定方法に関
しては、特に制限を加えない。しかし主成分がH、B、
C、N、O、F、P、S、Clから選ばれる元素で構成
される微粒子の比重の値については、塗布液中における
粒子の沈降の問題を回避するために、20℃の水を基準
にして3.0以下が好ましい。
【0040】これら導電性もしくは半導電性粒子の製造
方法は、公知の合成方法で本発明の目的を達成できるも
のであればいかなる方法でもよい。例えば、化合物を適
当な溶媒に溶解後スプレードライなどを用いて微粒子を
製造する方法、溶媒に分散後ボールミル、サンドグライ
ンダーなどで粉砕する方法、ジェットミルなどの乾式粉
砕機による粉砕、あるいは、化合物製造時に溶媒相と生
成物相が2相分離する方法、もしくはあらかじめ2相以
上分離している状況で化合物を製造する方法などを用い
て製造時に微粒子化する方法など本発明の目的を達成す
る方法であれば何でも良い。また、導伝層を塗布乾燥時
に微粒子を生成する方法も良いが、導伝相を塗布形成す
る原料の段階で導電性微粒子が安定に分散している方が
好ましい。
【0041】これら粉体及び導電性高分子化合物は、バ
インダー中に分散又は溶解させて用いられる。あるい
は、金属酸化物粒子を導電性高分子化合物で表面処理も
しくはマイクロカプセル化などの処理を行った粉体、金
属酸化物粒子を導電性高分子化合物の溶解もしくは分散
された溶媒中に混合後、スプレードライ法、凍結乾燥法
などの処理を行った粉体をバインダー中に分散して塗布
を行っても良い。
【0042】粒子と、有機物バインダーによる塗布方法
による場合の添加量であるが、導電性高分子化合物は、
導電性などの物性を損なわない程度に添加されその添加
量に制限を加えない。添加量については、塗布乾燥後の
ポリマー中の体積分率で60%以下好ましくは50%以
下、さらに好ましくは40%以下で十分に発明の目的は
達成される。しかし、このような粉末は、そもそもより
添加量が少ない方が好ましいので、30%以下が好適で
ある。さらに好ましくは20%以下でも良い。しかし、
体積分率で0.1%以上好ましくは0.5%以上の添加
は必要である。化合物によっては1%以上の添加が必要
の場合もあるが、添加量に関しては、本発明に特に制限
を加えるものではない。
【0043】この体積分率から、使用量は写真感光材料
1平方メートル当たり0.00005〜1g程度となり、これ
により良好な透明性と帯電防止性が得られ、また導電性
物質のみならず、写真感光材料取扱い中の、圧力カブ
リ、スリキズ等の発生を防止することができる。また、
このような添加量の時に本発明で得られたフィルムの表
面比抵抗は1013Ωcm未満となり、フィルムの帯電防止
を達成することができる。
【0044】本発明で使用するバインダーは、フィルム
形成能を有する物であれば特に限定されるものではない
が、例えばゼラチン、カゼイン等のタンパク質、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
アセチルセルロース、ジアセチルセルロース、トリアセ
チルセルロース等のセルロース化合物、デキストラン、
寒天、アルギン酸ソーダ、デンプン誘導体等の糖類、ポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸
エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン、
ポリアクリルアミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸等の合成
ポリマー等を挙げる事ができる。
【0045】特に、ゼラチン(石灰処理ゼラチン、酸処
理ゼラチン、酵素分解ゼラチン、フタル化ゼラチン、ア
セチル化ゼラチン等)、アセチルセルロース、ジアセチ
ルセルロース、トリアセチルセルロース、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ブチル、ポ
リアクリルアミド、デキストラン等が好ましい。
【0046】バインダー中への導電体もしくは半導体粒
子の分散方法であるが、自由回転運動を利用する方法、
じゃま板を設けた容器中の障害運動を利用する方法、密
閉容器を水平軸のまわりに回転を行う転倒運動を利用す
る方法、容器を上下に振とうする振とう運動を利用する
方法、ロール上で剪断力などを利用する方法などいろい
ろあるが、本発明の目的を損なわない限りいかなる方法
を選択しても良い。好ましくは、これらの方法において
除去可能な大きさを有する分散媒とともに混合するほう
が好ましく、例えば0.1mm以上の大きさの粒子とと
もに、回転運動を利用したボールミルによる方法、サン
ドグラインダーによる方法をあげることができる。
【0047】本発明で使用するプラスチックフィルム材
料としては、例えば、セルロースナイトレートフィル
ム、セルロースアセテートフィルム、セルロースアセテ
ートブチレートフィルム、セルロースアセテートプロピ
オネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、その他これらの積層物等がある。
【0048】これらのプラスチックフィルム材料は、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の支持体として、用いることが
出来るがその使用目的に応じて、透明なものと不透明な
ものの中から適宜選択をして用いられる。また透明な支
持体は無色透明のものだけでなく、染料、顔料を添加し
て着色透明にすることができる。
【0049】また、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,1,1,−トリメチロールプロパン等、
ポリオール化合物を本発明の保護層あるいは他の層に添
加することができ、こうすることによってもさらに好ま
しい帯電防止効果を得る事ができる。
【0050】本発明にかかる感光材料としては、通常の
白黒ハロゲン化銀感光材料(例えば、撮影用白黒感材、
X−線用白黒感材、印刷用白黒感材等通常の多層カラー
感光材料(例えば、カラーリバーサルフィルム、カラー
ネガティブフィルム、カラーポジティブフィルム等)、
種々の感光材料を挙げる事ができる。特に、高温迅速処
理用ハロゲン化銀感光材料、高感度ハロゲン化銀感光材
料に効果が大きい。以下に本発明に係るハロゲン化銀感
光材料について簡単に説明する。
【0051】写真層のバインダーとしてはゼラチン、カ
ゼイン等のタンパク質、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン等のセルロ
ース化合物、寒天、アルギン酸ソーダ、デンプン誘導体
等の糖誘導体、合成親水性コロイド例えばポリビニルア
ルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸共重合体、ポリアクリルアミドまたはこれらの誘導体
及び部分加水分解物等を併用することができる。ここに
いうゼラチンはいわゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チン及び酵素処理ゼラチンを指す。
【0052】本発明の写真構成層には他の公知の界面活
性剤を単独又は混合して添加しても良い。それらは塗布
助剤として用いられるものであるが、時として他の目的
例えば乳化分散、増感その他の写真特性の改良等のため
にも適用される。
【0053】本発明の写真感光材料は、写真構成層中
に、米国特許第3,411,911に記載のポリマーラテックス
を含む事ができる。
【0054】乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、八面
体のような規則的な結晶形を有するものでも良く、また
球状、板状、じゃがいも状などのような変則的な結晶形
を有するものでも或いはこれらの結晶形の複合形を有す
るものでもよく、種々の結晶形の粒子の混合から成って
もよい。また粒子径が粒子厚みの5倍以上の平板状粒子
は、本発明に対し好ましく用いられる。
【0055】本発明において、感光性ハロゲン化銀乳剤
は、2種類以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いても
よい。混合する乳剤の粒子サイズ、ハロゲン組成、感度
等が異なっていても良い。感光性乳剤に実質的に非感光
性の乳剤を混合して用いても良いし別の層に分けて用い
ても良い。例えば、球状もしくはじゃがいも状の感光性
乳剤と粒子径が粒子厚みの5倍以上の平板粒子からなる
感光性ハロゲン化銀乳剤と同一層、もしくは異なった層
に用いてもよい。異なった層に用いた場合、平板状粒子
からなる感光性ハロゲン化銀乳剤は支持体に近い側にあ
っても良いし、逆に遠い側にあってもよい。
【0056】
【実施例】次に本発明について実施例により詳しく説明
するが、本発明に制限を加えるものではない。
【0057】(粉体P1)(NP(NHC65
1.6(NHC64SO3H)0.4)の10%溶液をスプレ
ードライ法により噴霧乾燥後粉体として回収する。得ら
れた粉体は、平均粒子径0.15μmで比重は1.2
5、体積固有抵抗は2.3×104Ωcmであった。
【0058】(粉体P2)(NP(NHC65
1.6(NHC64SO3Na)0.4)の10%溶液をスプ
レードライ法により噴霧乾燥後粉体として回収する。得
られた粉体は、平均粒子径0.11μmで比重は1.3
5、体積固有抵抗は8.5×104Ωcmであった。
【0059】(粉体P3)ケッチンブラックをメタノー
ル中に、SiC製のボールミルを用いて分散してケッチ
ンブラック10%溶液を作製する。ポリアクリロニトリ
ルエマルジョン(濃度3%)100cc中に、ラボミキ
サーで高速撹拌しながらケッチンブラック溶液500c
cを適下し、適下終了後しばらく撹拌をする。このよう
にして得られた混合溶液をスプレードライ法により、乾
燥して粉体を取り出すと、灰色の粉体が得られる。得ら
れた粉体は、平均粒子径0.2μmで比重は1.3、体
積固有抵抗は3.5×104Ωcmであった。
【0060】(粉体P4)ケッチンブラックをメタノー
ル中に、SiC製のボールミルを用い2日間粉砕と同時
に分散してケッチンブラック8%溶液を作製する。ポリ
アクリロニトリルエマルジョン(濃度3%)100cc
中に、ラボミキサーで高速撹拌しながらケッチンブラッ
ク溶液500ccを適下し、適下終了後しばらく撹拌を
する。この中へ、多木化学(株)製酸化スズゾル5cc
を、撹拌をしながらゆっくりと添加する。さらにこのよ
うにして得られた混合溶液をスプレードライ法により、
乾燥して粉体を取り出すと、灰色の粉体が得られる。得
られた粉体は、平均粒子径0.18μmで比重は、1.
35、体積固有抵抗は8.2×104Ωcmであった。
【0061】(粉体P5)ケッチンブラックをメタノー
ル中に、SiC製のボールミルを用いて分散してケッチ
ンブラック10%溶液を作製する。ポリアクリロニトリ
ルエマルジョン(濃度3%)100cc中に、ラボミキ
サーで高速撹拌しながらケッチンブラック溶液500c
cを適下し、適下終了後しばらく撹拌をする。このよう
にして得られた混合溶液をスプレードライ法により、乾
燥して粉体を取り出すと、灰色の粉体が得られる。この
粉体をさらにポリアクリロニトリルエマルジョン(濃度
3%)を用いて造粒を行った。得られた粉体は、平均粒
子径2.5μmで比重は1.28であった。
【0062】(実施例1) (ハロゲン化銀写真感光材料用支持体の作成)2軸延伸
・熱固定後の厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの両面に8W分/m2のコロナ放電処理を
施し、一方の面に特開昭59−19941号記載のよう
に下記下引き塗布液B−1を乾燥膜厚0.8μmになる
よう下引き層B−1として塗布し、100℃1分間乾燥
した。またポリエチレンテレフタレートフィルムに対し
下引き層B−1と反対側の面に特開昭59−77439
号記載のように下記下引き塗布液B−2を乾燥膜厚0.
8μmになるように下引き層B−2として塗布100℃
1分間乾燥した。
【0063】 *下引き第1層 <下引き塗布液B−1> ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、 スチレン25重量%及び2ーヒドロキシエチルアクリレート25重量% の共重合体ラテックス液 (固形分30%) 270g 化合物A 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる。
【0064】 <下引き塗布液B−2> ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%及び グリジルアクリレート40重量%の共重合体ラテックス液 (固形分30%) 270g 化合物A 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる。
【0065】*下引き第2層 さらに上記下引き層B−1及びB−2の上に8W分/m
2のコロナ放電を施し、下記塗布液B−3を乾燥膜厚
0.1μmになるように塗布し、100℃1分間乾燥し
た。 <下引き塗布液B−3> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 粉末P1 5 g 水で1lに仕上げる。
【0066】
【化2】
【0067】(乳剤調製)pH3.0の酸性雰囲気下で
コントロールダブルジェット法によりロジウムを銀1モ
ル当たり10-5モル含有する粒子を作成した。粒子の成
長は、ベンジルアデニンを1%のゼラチン水溶液1l当
たり30mg含有する系で行った。銀とハライドとの混
合後6−メチル−4−ヒドロキシ−1、3、3a、7テ
トラザインデンをハロゲン化銀1モル当たり600mg
加え、その後水洗、脱塩した。
【0068】次いで、ハロゲン化銀1モル当たり60m
gの6−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−
テトラザインデンを加えた後、イオウ増感をした。イオ
ウ増感後安定剤として6−メチル−4−ヒドロキシ−
1,3,3a,7−テトラザインデンを加えた。
【0069】(ハロゲン化銀乳剤層)前記各乳剤に添加
剤を下記の付量になるように調製添加し、前記、支持体
上に塗布した。
【0070】 ラテックスポリマー:スチレン−ブチルアクリレート−アクリル酸3元共重合 ポリマ 1.0g/m2 テトラフェニルホスホニウムクロライド 30mg/m2 サポニン 200mg/m2 ポリエチレングリコール 100mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 100mg/m2 ハイドロキノン 200mg/m2 フェニドン 100mg/m2 スチレンスルホン酸ナトリウム−マレイン酸共重合体(Mw=25万) 200mg/m2 没食子酸ブチルエステル 500mg/m2 テトラゾリウム化合物 30mg/m2 5−メチルベンゾトリアゾール 30mg/m2 2−メルカプトベンツイミダゾールー5ースルホン酸 30mg/m2 イナートオセインゼラチン(等電点4.9) 1.5g/m2 1−(p−アセチルアミドフェニル)−5メルカプトテトラゾール 30mg/m2 銀量 2.8g/m
【0071】
【化3】
【0072】(乳剤層保護膜)乳剤層保護膜として、下
記の付量になるよう調製塗布した。
【0073】 フッ素化ジオクチルスルホコハク酸エステル 300mg/m マット剤:ポリメタクリル酸メチル(平均粒径3.5μm) 100mg/m2 硝酸リチウム塩 30mg/m2 酸処理ゼラチン(等電点7.0) 1.2g/m2 コロイダルシリカ 50mg/m2 スチレンスルホン酸ナトリウムーマレイン酸共重合体 100mg/m2 媒染剤 30mg/m2 染料 30mg/m
【0074】
【化4】
【0075】(バッキング層)乳剤層とは反対側の支持
体に、下記組成のバッキング染料を塗布した。ゼラチン
層はグリオキザール及び1−オキシ−3,5−ジクロロ
−S−トリアジンナトリウム塩及びヒドロキシ含有エポ
キシ化合物である(d)で硬膜した。
【0076】 ハイドロキノン 100mg/m フェニドン 30mg/m2 ラテックスポリマー:ブチルアクリレート−スチレン共重合体 0.5g/m2 スチレンーマレイン酸共重合体 100mg/m2 クエン酸 40mg/m2 ベンゾトリアゾール 100mg/m スチレンスルフォン酸−マレイン酸共重合体 100mg/m 硝酸リチウム塩 30mg/m2 バッキング染料(a)(b)(c) 40,30,30mg/m2 オセインゼラチン 2.0g/m
【0077】
【化5】
【0078】以上のようにして得られた試料を全面露光
し下記に示す現像液、定着液を使用して現像処理した
後、表面比抵抗試験並びに灰付着テスト法を行った。結
果は表1に示した。
【0079】 <現像液処方> ハイドロキノン 25g 1ーフェニル−4、4ジメチル−3−ピラゾリドン 0.4g 臭化ナトリウム 3g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.3g 5−ニトロインダゾール 0.05g ジエチルアミノプロパン−1,2−ジオール 10g 亜硫酸カリウム 90g 5ースルホサリチル酸ナトリウム 75g エチレンジアミン4酢酸ナトリウム 2g 水で1lに仕上げた。
【0080】pHは苛性ソーダで11.5とした。
【0081】 <定着液処方> (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5w%水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g ほう酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90w% 水溶液) 13.6ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50w%の水溶液) 3.0g 硫酸アルミニウム(Al23換算含量が8.1w%の水溶液) 20g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成B
の順に溶かし、1lに仕上げて用いた。この定着液のp
Hは約5.6であった。
【0082】(現像処理条件) (工程) (温度) (時間) 現像 40℃ 8秒 定着 35℃ 8秒 水洗 常温 10秒 (帯電防止性能の評価:灰付着テスト法) 23℃、20%R.H.の条件下で、現像済試料の乳剤
側面をゴムローラーで数回こすり、タバコの灰を近づけ
て、フィルムにくっつくかどうかを下記評価に従って調
べた。
【0083】○ :1cmまで近づけても全く付着し
ない ○△ :1cm〜4cmまで近づけると付着する △ :4cm〜10cmまで近づけると付着する × :10cm以上でも付着する ○△以上ならば実用上支障がない。
【0084】(表面比抵抗測定法)川口電機社製 テラ
オームメーターVE−30を用い、印加電圧100V、
23℃、20%R.H.の条件下で測定した。
【0085】(ヘーズ試験)多層写真感光層を塗布後、
未露光で現像処理した試料を東京電色株式会社製濁度計
Model T−2600 DAを用いて測定してヘー
ズを%で表示した。 (実施例2)試料作成条件は、下引き第2層として下引
き塗布液B−3の代わりに下引き塗布液B−4を用いた
以外実施例1と同様に作成し、実施例1と同様の評価を
行った。
【0086】 <下引き塗布液B−4> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 粉末P2 2.4g 水で1lに仕上げる。
【0087】(実施例3)試料作成条件は、下引き第2
層として下引き塗布液B−3の代わりに下引き塗布液B
−5を用いた以外実施例1と同様に作成し、実施例1と
同様の評価を行った。
【0088】 <下引き塗布液B−5> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 粉末P3 0.8g 水で1lに仕上げる。
【0089】(実施例4)試料作成条件は、下引き第2
層として下引き塗布液B−6の代わりに下引き塗布液B
−6を用いた以外実施例1と同様に作成し、実施例1と
同様の評価を行った。
【0090】 <下引き塗布液B−6> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 粉末P4 0.85g 水で1lに仕上げる。
【0091】(比較例1)試料作成条件は、下引き第2
層として下引き塗布液B−3の代わりに下引き塗布液B
−0を用いた以外実施例1と同様に作成し、実施例1と
同様の評価を行った。
【0092】 <下引き塗布液B−0> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 水で1lに仕上げる。
【0093】(比較例2)試料作成条件は、下引き第2
層として下引き塗布液B−3の代わりに下引き塗布液B
−01を用いた以外実施例1と同様に作成し、実施例1
と同様の評価を行った。但し、下引き塗布液B−01に
含まれる酸化錫粉末とは、900℃の温度で酸化アンチ
モンを3%添加した酸化錫を焼成し、ボールミルで粉砕
した粉末である。この粉末の平均粒径は0.5μmで比
重は6.8であった。
【0094】下引き塗布液の調製方法は実施例1と同様
に行ったが、フィルム塗布後の塗布液容器中には酸化錫
粉末の沈澱物が観察された。
【0095】 <下引き塗布液B−01> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 水で1lに仕上げる。
【0096】(比較例3)試料作成条件は、下引き第2
層として下引き塗布液B−3の代わりに下引き塗布液B
−5を用いた以外実施例1と同様に作成し、実施例1と
同様のヘイズ値評価を行った。作成されたフィルムは、
や灰色味を帯びていた。
【0097】 <下引き塗布液B−5> ゼラチン 10g 化合物A 0.4g 化合物B 0.1g 平均粒径3μmのシリカ粒子 0.1g 粉末P5 0.8g 水で1lに仕上げる。
【0098】上記比較例3より、平均粒径が1μm以上
では良好な透明性が得られず、さらに粒子の色がプラス
チックフィルムに着色し、問題となる。比較例2より、
比重が大きいと塗布の際に粒子が沈降し安定した塗布作
業ができないことが判る。
【0099】
【表1】
【0100】表1から明らかな通り、本発明の写真感光
材料は、表面比抵抗も低く、ゴミ付着テストも良好で、
透明性も良好であることが解る。また、本発明の写真感
光材料は、導電性金属微粒子を含有する層を設けた感材
に比べ、圧力カブリやスリキズの発生が認められなかっ
た。
【0101】
【発明の効果】圧力カブリやスリキズが発生しない透明
性の優れた、低湿度下でも高い帯電防止性能を有する、
プラスチックフィルム材料またはハロゲン化銀写真感光
材料が提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 良裕 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 中島 彰久 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積固有抵抗が109Ωcm以下で、か
    つその70wt%以上の成分がH、B、C、N、O、
    F、P、S、Clから選ばれる元素で構成される微粒子
    を含有するプラスチックフィルム材料。
  2. 【請求項2】 体積固有抵抗が、109Ωcm以下で、
    かつその70wt%以上の成分が下記一般式(1)で示
    される化合物を含有する事を特徴とする請求項1記載の
    プラスチックフィルム材料。 一般式(1) {N=P(XR)(X’R’)}n 式中、X、X’は-O-、-NH-、-NR"-から選ばれる
    基であり、R、R’、R”はH、B、C、N、O、F、
    P、S、Clから選ばれる元素であり、nは3以上の整
    数を表す。
  3. 【請求項3】 前記70wt%以上の成分が電子もしく
    はイオン導電性高分子である事を特徴とする請求項1ま
    たは2記載のプラスチックフィルム材料。
  4. 【請求項4】 前記70wt%以上の成分が、炭素材料
    である微粒子を含有する請求項1に記載のプラスチック
    フィルム材料
  5. 【請求項5】 微粒子の平均粒子径が1μm以下及び/
    または該微粒子の比重が、3.0以下であることを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載のプラスチックフィ
    ルム材料。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載のプラ
    スチックフィルム材料を写真フィルム用支持体に使用す
    ることを特徴とする写真感光材料。
JP5040048A 1990-02-25 1993-03-01 帯電防止されたプラスチックフィルム材料 Pending JPH06248092A (ja)

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