JP2918346B2 - 帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料Info
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- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/76—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
- G03C1/85—Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antistatic additives or coatings
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Description
ン化銀写真感光材料に関する。
てフィルム、紙等が用いられているが、これらは導電性
が低く種々の問題が引き起こされていた。
にハロゲン化銀を含む塗布液を塗布する場合、高速塗布
するのであるが、ロ−ラで摩擦されこすられている間に
帯電し、これが放電した時にハロゲン化銀をカブラせる
(静電カブリ)という問題である。もしハロゲン化銀を
含む塗液を塗布する前に帯電防止層の塗布を施してあれ
ば静電カブリを防止できる。
に、これらが帯電してゴミ、ホコリが感光材料に付着
し、露光及び写真処理の過程でピンホール等の好ましく
ない画像を形成することがあるし、感光材料同志がくっ
ついて作業性が悪いという問題点がある。これらの問題
で重要なことは現像、定着、水洗という処理の前でも後
でも帯電防止特性が良好でなくてはならないという点で
ある。
真感光材料の支持体や塗布表面の導電性を向上させる方
法が考えられ、種々の吸湿性物質や水溶性無機塩、ある
種の界面活性剤、ポリマー等の利用が試みられてきた。
例えば米国特許第2,882,157号、同2,97
2,535号、同3,062,785号、同3,26
2,807号、同3,514,291号、同3,93
8,999号等に記載されているようなポリマ−,米国
特許第2,982,651号、同3,428,456
号、同3,552,972号、同3,655,387号
などに記載されているような界面活性剤が知られてい
る。
支持体及び写真感光材料においては有効であるがその他
の写真感光材料の写真性に悪影響を与えたり、写真処理
中に帯電防止作用を失ったり、低湿条件下において全く
帯電防止作用が無いなどの場合がある。
4,266,015号等にはフッ素含有ポリマーの摩擦
係数の低下作用による帯電防止効果について記載されて
いるが、しかしこの方法で写真感光材料の表裏両面の帯
電防止を得るには表裏両面の最上層にこのフッ素含有ポ
リマーを含有させなければならず、写真感光材料の感光
層の上層にこのフッ素含有ポリマーを含有させなければ
ならないことになる。ほとんどのフッ素含有ポリマーの
特徴としては撥水化作用があり、このような表裏両面の
帯電防止を得る場合において最上層に設けられたフッ素
含有ポリマーを含有させた層が写真感光材料の現像にお
いて撥水化作用における現像障害を引き起こし写真性に
悪影響を及ぼす場合がある。
は特開昭56−143431号、同昭63−98656
号等に導電性金属酸化物を用いた方法が記載されてい
る。これらは導電性金属酸化物の微粒子をそれ自身又は
繊維状チタン酸カリウムに被覆させて用いるものであ
る。これらの共通の欠点としては商品製造過程の塗布時
に粒子同志の凝集を生じ、塗布物を汚すおそれがある。
又、導電性金属酸化物は非常に高価であり、コスト面で
かなりのコストアップにつながる。
依存性の無い優れた帯電防止性を有するハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。
電性カーボンブラックを含む帯電防止層を少なくとも1
層設けることで達成される。
がよく、比重が小さい物が望ましい。その理由として
は、導電性が導電性粉末同志の接触によって生じること
が公知であり、又導電性が導電性粉末の体積%に依存す
るため、導電性粉末の比重の小さいことは、含有させる
導電性カーボンブラックの必要量が少なくてすむ利点で
ある。
熱した反応炉中にアセチレンガスを通じ、熱分解を起こ
させると、炉温が上昇しその後は自動的に分解反応が進
む連続熱分解法等により製造されるアセチレンブラッ
ク、油、タール、樹脂等を邪魔しない焔で不完全燃焼し
た煤であるランプブラック、その他ハイストラクチャー
ファーネスブラック等の導電性カーボンブラックであ
り、1種単独又は2種以上の複合も可能であり、粒径が
100μm以下が好ましく、特に0.01〜2μmが好
ましい。粒径が100μm以上では写真感光材料製造時
の塗液塗布時に塗布物を汚したり、十分な分散ができず
に均一にカーボンブラックを含有させることができない
ため、商品価値を失う。
ハレーション防止効果があり、写真感光材料のハレーシ
ョン防止層に含有させることでより有効な使用ができ
る。
ョン防止層、カール防止層、接着層等を兼ねてもよく、
更にはその他の当分野で用いられる各種界面活性剤、硬
膜剤、マット剤、分散剤、接着剤、カブリ防止剤、安定
剤等の添加剤などを必要に応じて用いることが出来る。
クは他の帯電防止剤との併用もでき、例えば特開昭64
ー69621号記載のポリピロールラテックス、特願平
2ー26442号記載の熱硬化型導電性ポリマー、特開
昭56ー143431号及び特開昭63ー98656号
記載の導電性金属酸化物等が挙げられる。
ことで、湿度依存性の無い帯電防止性が得られ、低コス
トで帯電防止を施した写真感光材料の製造が可能である
ことは予期せぬ事であった。
ばセルロースナイトレートフィルム、セルロースアセテ
ートフィルム、セルロースアセテートブチレートフィル
ム、セルロースアセテートプロピオネートフィルム、ポ
リスチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリカーボネートフィルム、その他これらの積層
物等がある。更には、バライタまたはα−オレフィンポ
リマー、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
ブテンコポリマー等の炭素数2〜10個のα−オレフィ
ンのポリマーを塗布又はラミネートした紙などを挙げる
ことが出来る。
は他の層に別の帯電防止剤を併用することができ、それ
によって更に好ましい帯電防止性を得ることが出来る。
このような帯電防止剤としては米国特許第2,882,
157号、同2,972,535号、同2,982,6
51号、同3,062,785号、同3,262,80
7号、同3,428,456号、同3,457,076
号、同3,454,625号、同3,514,291
号、同3,552,972号、同3,615,531
号、同3,655,387号、同3,753,716
号、同3,938,999号、同4,070,189
号、同4,266,015号、同4,891,306号
等に記載されているようなものである。
ついて説明する。写真構成層のバインダーとしてはゼラ
チン、ガゼイン等のタンパク質、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン等
のセルロース化合物、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷ
ん誘導体等の糖誘導体、合成親水性コロイド例えばポリ
ビニルアルコール、ポリ−N−ビニルビロリドン、ポリ
アクリル酸共重合体、ポリアクリルアミド、又はこれら
の誘導体及び部分加水分解等を併用することもできる。
ここで述べるゼラチンとは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼ
ラチン、酵素処理ゼラチン等を指す。
ダーと導電性カーボンブラックから構成され、導電性カ
ーボンブラックの使用量はバインダー1gに対して0.
01g〜10gが好ましく、特に0.05g〜5gが好
ましい。0.01g以下では十分な導電性が得られず、
10g以上では写真性への悪影響から好ましくない。
のものを全て用いることが出来るが、好ましくは高感度
ハロゲン化銀感光材料、高温迅速処理用ハロゲン化銀感
光材料に用いられる乳剤層等が挙げられる。
液例えば現像液、現像停止液、定着液等の組成はそれぞ
れの目的や写真材料の種類に応じて当該技術者の知る組
成のものが使用できる。
発明はこれによって限定されるものではない。
エポキシ化合物を含有した下引き組成物で水性下引き加
工されたポリエステルフィルム支持体上に裏塗層を兼ね
た下記のごとく帯電防止層を塗布する。
53はアセチレンブラックを水性分散液で分散した17
%分散液である。
布し、試料1を作成した。比較試料として導電性カーボ
ン粉末を添加しないこと以外同様にして比較aを作成し
た。又、導電性カーボンSD−9553の代わりにサー
マルブラックを水性分散したSD−9082(36%分
散液、大日本インキ化学工業(株)社製)を使用するこ
と以外同様にして比較bを作成した。その後それぞれの
サンプルを40℃で6日間加温した。
理を行った。現像液は市販の銀錯塩拡散転写用処理液で
ある三菱製紙株式会社製シルバーマスター用ACを用
い、安定液として同社製シルバーマスター用STを用い
た。プロセッサーは三菱製紙株式会社製P−460Rを
用いて写真処理を行った。
を湿度依存性を調べるために25℃20%RH(相対湿
度)及び25℃50%RH(相対湿度)の雰囲気下で2
時間放置し、その表面を三菱油化株式会社製ヒレスタ表
面抵抗計モデルHT−210を用いて表面抵抗値を測定
した。表面抵抗は抵抗値の低いほど帯電防止性が良好で
ある。
膜強度が必要である。膜強度が弱いと写真処理及びユー
ザーが取り扱っている際に、膜が剥がれてプロセッサー
のロールに付着してつまらせたり、処理液などを汚すこ
とがあり商品価値としては実に必要なものである。その
評価方法としてサンプルの表面にナイフで5mm間隔で
正方形状に傷をつけ、上記シルバーマスター用AC処理
液30℃中に30秒間浸し、1分間水洗した後に、ティ
ッシューを用いて表面をこすることで評価した。全くは
がれないものには○、ややはがれるものには△、かなり
はがれるものには×とした。これらの結果を表1に示
す。
明らかなように、導電性カーボンブラックを含有した試
料1は導電性、膜強度とも良好なレベルであり、比較a
に比べて非常に表面抵抗値が低く、帯電防止性に湿度依
存性が無く、帯電防止性がかなり優れているといえる。
従って、本発明の実施態様は湿度依存性の無い帯電防止
性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供することが
明らかになった。
ラックSD9553の添加量を75gとすること以外同
様にして試料2を作成した。更に同塗液中の同粉末材料
の添加量を100gにすること以外同様にして試料3を
作成した。以下、実施例1と同様の評価を行い、表2の
結果を得た。
実施態様は湿度依存性の無い帯電防止性に優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することが明らかになった。
号記載のポリピロールラテックスを50g添加すること
以外同様にして試料4を作成した。又、ポリピロールラ
テックスの代わりに特願平2ー26442号記載の熱硬
化型導電性ポリマーを50g含有させる事以外同様にし
て試料5を作成した。更に特開昭56ー143431号
記載の導電性酸化錫結晶を50g含有させる事以外同様
にして試料6を作成した。
含有している導電性カーボンブラックの添加していない
塗液を作成し、その後同じ様に塗布及び加温して、比較
c、比較d、比較eを作成した。以下、実施例1と同様
の評価を行い、表3の結果を得た。
試料4、試料5、試料6は比較a〜比較eに比べて表面
抵抗値が低く、又、湿度依存性が無い。つまり本発明の
実施態様は湿度依存性の無い帯電防止性に優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することが明らかになった。
実施態様は湿度依存性の無い帯電防止性に優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することが明らかになった。
Claims (1)
- 【請求項1】帯電防止層を少なくとも1層持つハロゲン
化銀写真感光材料において、該帯電防止層中にゼラチン
と導電性カーボンブラックを含有することを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4596791A JP2918346B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4596791A JP2918346B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04264443A JPH04264443A (ja) | 1992-09-21 |
JP2918346B2 true JP2918346B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=12734006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4596791A Expired - Fee Related JP2918346B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2918346B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JPH06248092A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-06 | Konica Corp | 帯電防止されたプラスチックフィルム材料 |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP4596791A patent/JP2918346B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04264443A (ja) | 1992-09-21 |
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