JPH08211556A - 導電層含有画像形成要素 - Google Patents

導電層含有画像形成要素

Info

Publication number
JPH08211556A
JPH08211556A JP7281772A JP28177295A JPH08211556A JP H08211556 A JPH08211556 A JP H08211556A JP 7281772 A JP7281772 A JP 7281772A JP 28177295 A JP28177295 A JP 28177295A JP H08211556 A JPH08211556 A JP H08211556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
layer
particles
gelatin
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7281772A
Other languages
English (en)
Inventor
Charles C Anderson
チェスター アンダーソン チャールズ
Yongcai Wang
ワン ユンカイ
James L Bello
リー ベロー ジェームス
Ibrahim M Shalhoub
マイケル シャルホーブ イブラヒム
Douglas D Corbin
ディーン コービン ダグラス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH08211556A publication Critical patent/JPH08211556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/85Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antistatic additives or coatings
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/10Bases for charge-receiving or other layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成要素において、低容量%の導電性微
粒子で高導電率を付与し、また優れた接着特性を付与す
る改良導電層を提供することを目的とする。 【解決手段】 支持体、画像形成層および導電層を含
む、画像形成法に用いるための画像形成要素であって、
前記導電層が導電性微粒子、フィルム形成性親水性コロ
イドおよび予備架橋化ゼラチン粒子を含んでなることを
特徴とする画像形成要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に画像形成要
素、例えば、写真要素、静電写真要素及び感熱画像形成
要素、特に、支持体、画像形成層及び導電性層を含んで
なる画像形成要素に関する。さらに詳細には、本発明
は、導電性微粒子含有導電層、及びそのような導電性層
を画像形成要素に、静電荷の発生に対する保護を与える
か又は画像形成工程に関与する電極として作用する目的
のために使用することに関する。本発明の好ましい実施
態様において、画像形成要素はさらに性能特性を高める
ように透明磁性層を含む。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム及び写真印画紙の製造及び
使用中の静電荷の形成及び放電に伴う課題は、写真工業
においては何年にも亘って認識されている。フィルム表
面又は印画紙表面上に電荷が堆積すると、ほこりを引き
つけ、物理的欠陥を生じさせることがある。増感乳剤層
の塗布中又は塗布後の堆積電荷の放電は、乳剤中に不規
則なカブリパターンもしくは "静電マーク" を生じさせ
ることがある。静電気についての課題の深刻さは、新し
い乳剤の感度増加、塗布機スピードの増加及び後塗布乾
燥効率の増加により大巾に悪化している。塗布工程中に
生じる電荷は、巻取り及び巻戻し操作の際(巻戻し静電
荷)、塗布機内を移動する際(移動静電荷)、及び後塗
布操作、例えばスリット及びスプールの際、高誘電性ポ
リマーフィルムベースウェブが荷電する傾向から主に得
られる結果である。静電荷はまた写真フィルムの完成品
の使用中にも発生することがある。自動カメラでは、ロ
ールフィルムのフィルムカセットからの巻取り及びフィ
ルムカセットへの戻しが、特に低相対湿度環境では静電
荷を生じさせることがある。同様に、高スピート自動フ
ィルム処理は、静電荷を発生させることがある。シート
フィルムは、光遮断パッケージ(例えば、X線フィル
ム)から取出す際静電荷発生を特に受けやすい。
【0003】静電荷は、フィルム構造に、1層又はそれ
以上の導電性 "帯電防止" 層を包含せしめることにより
効果的に放散させることができる。帯電防止層は、感光
性ハロゲン化銀乳剤層の下又は感光性ハロゲン化銀乳剤
層の反対側に、下塗り層としてフィルムベースの一側面
上に又は両側面上に施こすことができる。あるいは、帯
電防止層を、乳剤層上に、又は乳剤層の反対側のフィル
ムベース側面に、又はその両側面に外側塗布層として施
こすこともできる。ある場合には、帯電防止剤を乳剤層
中に包含せしめることができる。あるいは、帯電防止剤
をフィルムベースそれ自身に直接包含せしめることがで
きる。
【0004】広範囲の各種導電性材料を帯電防止層に包
含せしめて、広範囲の導電率を生じさせることができ
る。写真用途用の伝統的帯電防止法のほとんどはイオン
性導体を用いる。電荷は、電解質を介する荷電種のバル
ク拡散によりイオン性導体中を移送される。簡単な無機
塩、界面活性剤のアルカリ金属塩、イオン性導電性ポリ
マー、アルカリ金属塩含有ポリマー性電解質及びコロイ
ド状金属酸化物ゾル(金属塩により安定化)を含有する
帯電防止層についてはすでに記載されている。これらの
イオン性導体の導電率は典型的にそれらの環境の温度及
び相対湿度に大きく依存する。低湿度及び低温度では、
イオンの拡散移動度が大巾に減少し、そして導電率は実
質的に減少する。高湿度では、帯電防止バックコーティ
ングが水を吸収し、膨潤しそして軟化することが多い。
ロールフィルムにおいては、このことによりフィルムの
乳剤側にバックコーティングが付着する結果となる。ま
た、使用する無機塩、ポリマー性電解質及び低分子量界
面活性剤の多くは水溶性であり、そして処理中帯電防止
層から浸出し、その結果帯電防止機能が失われる。
【0005】導電体を用いる帯電防止方式もまた記載さ
れている。導電率は、イオン移動性よりむしろ電子移動
性に主に依存するので、観察される導電率は相対湿度と
は独立しており、周囲温度に僅かに影響されるに過ぎな
い。共役ポリマー、導電性炭素粒子又は半導体無機粒子
を含有する帯電防止層が記載されている。Trevoy
(米国特許第3,245,833号)は、絶縁性フィル
ム形成バインダー中に、サイズが0.1μm未満の粒子
として分散した半導体ヨウ化銀又はヨウ化銅を含有し、
102 〜1011オーム/平方の表面抵抗率を示す導電性
塗膜の製造について教示している。これら塗膜の導電率
は相対湿度と実質的に独立している。また、これら塗膜
は比較的明澄で、写真フィルム用の帯電防止塗膜として
それらを使用できるほどに十分に透明である。しかしな
がら、Trevoy(米国特許第3,428,451
号)は、ヨウ化銅又はヨウ化銀を含有する塗膜をフィル
ムベースの乳剤層と同一の側面上に下塗り層として用い
る場合は、導電層を誘電性の水不浸透性バリヤー層でオ
ーバーコーティングして、処理中に半導性塩がハロゲン
化銀乳剤層中に移動するのを防止する必要があることを
見出した。バリヤー層なしでは、半導性塩はハロゲン化
銀層と相互反応して、カブリの形成、乳剤感度の損失を
招いて悪影響を与える。また、バリヤー層なしでは、半
導性塩は処理溶液により可溶化され、帯電防止機能を喪
失する結果となる。
【0006】別の半導性材料が、写真用の帯電防止層に
おいて有用であるものとしてNakagiri及びIn
ayama(米国特許第4,078,935号)により
開示されている。透明な、バインダーを含まない電気的
に半導性の金属酸化物薄手フィルムが、フィルムベース
上に蒸着した薄い金属フィルムの酸化により形成され
た。適切な遷移金属としてはチタン、ジルコニウム、バ
ナジウム及びニオブが挙げられる。金属酸化物薄手フィ
ルムは微細構造によれば、性質がほぼ "微粒子"からな
る "島" 構造の不均一かつ不連続なものであることが分
る。このような半導体酸化金属薄手フィルムの表面抵抗
率は相対湿度に依存せず、105 〜109オーム/平方
の範囲であると報告されている。しかしながら、酸化金
属薄手フィルムは、これらの薄手フィルムの製造に用い
られるプロセス全体が複雑で、コストが高く、これらの
薄手フィルムの摩擦抵抗が低く、これらの薄手フィルム
のベースに対する接着性が乏しい故に、写真用途には適
切ではない。
【0007】"非晶質" の半導体金属酸化物を含む極め
て効果的な帯電防止層がGuestaux(米国特許第
4,203,769号)により開示されている。この帯
電防止層は、五酸化バナジウムのコロイドゲルを含有す
る水溶液をフィルムベース上に塗布することにより製造
する。コロイド状の五酸化バナジウムゲルは、典型的
に、からみ合った、高アスペクト比の、50〜100Å
幅、約10Å厚さ及び1,000〜10,000Å長さ
の平坦リボン状物質からなる。これらのリボン状物質
は、ゲルをフィルムベース上に塗布した場合、表面に対
して垂直な方向に平らに積重する。その結果、五酸化バ
ナジウムゲルの薄手フィルムについての電気導電率は、
結晶性五酸化バナジウム粒子を含有する同様の厚さのフ
ィルムで観察されたものより約3オーダー大きい量(約
1Ω-1cm-1)である。加えるに、極めて低い五酸化バナ
ジウムの被覆量で、低い表面抵抗率を得ることができ
る。この結果、光学吸収及び散乱損失が低減する。ま
た、薄手フィルムは、適切に製造されたフィルムベース
に対する接着性が高い。しかしながら、五酸化バナジウ
ムは高pHで溶解性であるので、その作用を免れるため
に、非浸透性、疎水性バリヤー層でオーバーコーティン
グしなければならない。導電性下塗り層と共に用いた場
合、前記の乳剤層への接着性を高めるために、バリヤー
層は親水性層でコーティングしなければならない(An
derson等の米国特許第5,006,451号参
照)。
【0008】ポリマー性バインダーを用いて分散した結
晶性金属酸化物の導電性微粒子が、各種の画像形成用途
用の、光学的に透明な湿度非感受性帯電防止層を製造す
るのに用いられている。多くの種々の金属酸化物、例え
ば、ZnO,TiO2 ,ZrO2 ,SnO2 ,Al2
3 ,In2 3 ,SiO2 ,MgO,BaO,MoO 3
及びV2 5 が、写真要素の帯電防止剤として又は電子
静電写真要素の導電剤として有用である旨が、米国特許
第4,275,103号、第4,394,441号、第
4,416,963号、第4,418,141号、第
4,431,764号、第4,495,276号、第
4,571,361号、第4,999,276号及び第
5,122,445号のような特許において主張されて
いる。しかしながら、これらの酸化物の多くは、これら
の厳しい要求状況においては許容可能な性能特性を与え
ない。好ましい金属酸化物は、アンチモンドーピング化
スズ酸化物、アルミニウムドーピング化亜鉛酸化物及び
ニオブドーピング化チタン酸化物である。表面抵抗率
は、好ましい金属酸化物を含有する帯電防止層について
は106 〜109 オーム/平方の範囲であると報告され
ている。高い導電率を得るためには、比較的大量(0.
1〜10g/m2)の金属酸化物を帯電防止層に含めなけ
ればならない。このことは、薄い帯電防止塗膜について
は光学透明性が低下する結果となる。好ましい金属酸化
物の屈折率値が高い(>2.0)ので、帯電防止層によ
る光散乱(曇り)を最少にするために、その金属酸化物
を超微細(<0.1μm)粒子の状態で分散させる必要
がある。
【0009】バインダー、例えば、水溶性ポリマー又は
溶剤溶解性樹脂に分散した、導電性セラミック粒子、例
えば、TiN,NbB2 ,TiC,LaB6 又はMoB
を含む帯電防止層が、特開平4−55492号(特許公
開日1992年2月24日)に記載されている。非導電
性チタン酸カリウムホイスカー上にコーティングしたア
ンチモンドーピング化スズ酸化物を含む繊維状導電性粉
末が、写真用及び電子写真用の導電層を調製するのに用
いられている。このような材料は、例えば、米国特許第
4,845,369号及び第5,116,666号に開
示されている。報告された、バインダー中に分散したこ
れらの導電性ホイスカーを含有する層は、それらのアス
ペクト比が高い結果として、他の導電性微細粒子と比較
して低容積濃度で導電率を改良する。しかしながら、低
容積パーセント要件の結果として得られる利点は、これ
らの材料のサイズが比較的大きいこと、例えば、長さが
10〜20マイクロメートルであり、このような大きい
サイズのために光散乱及び曇った塗膜が増加するという
事実により相殺される。
【0010】有効な帯電防止性能を達成するために、導
電性塗膜に高容量パーセントの導電性粒子を用いると、
散乱損失に依り透明性が低下し、クラッキングしやすく
かつ支持体材料への接着性が乏しい、くだけやすい層が
形成する結果となることがある。したがって、くだけや
すくなく、接着性を有し、高度に透明で、無色の導電性
塗膜であって、湿度に影響されず、処理作用に影響され
ない帯電防止性能を備えたものを得るのは極めて困難で
あることは明らかである。
【0011】ハロゲン化銀写真フィルム中の帯電防止層
についての要求は、光学上の要件が厳しい故に特に厳し
い要求となる。他のタイプの画像形成要素、例えば、写
真印画紙及び熱画像形成要素もまた帯電防止層の使用を
必要とすることが多いが、しかし一般的にいえば、これ
らの画像形成要素の要件はより低い。画像形成要素に用
いるのに特に有利で、しかもハロゲン化銀写真要素の厳
しい光学的要件に有効に合致することができる特に好ま
しい導電層は、米国特許第5,368,995号(19
94年11月29日発行)に記載されているような導電
性金属アンチモネート微粒子をフィルム形成性バインダ
ー中に分散せしめた分散物を含む層である。画像形成要
素に用いるためには、導電性金属アンチモネートの平均
粒子サイズは、好ましくは約1マイクロメートル未満、
さらに好ましくは約0.5マイクロメートル未満であ
る。高度の透明性が重要な画像形成要素に用いるために
は、導電性金属アンチモネートのコロイド状粒子を用い
ることが好ましく、典型的に0.01〜0.05マイク
ロメートルの範囲の平均粒子サイズを有する。好ましい
金属アンチモネートは金紅石または金紅石関連結晶構造
を有し、以下の式(1)又は式(II) により表される: (1)M+2Sb+5 2 6 式中、M+2=Zn+2,Ni +2,Mg+2,Fe+2,C
+2,Mn+2,Co+2 (II) M+3Sb+54 式中、M+3=In+3,Al+3,Sc+3,Cr+3,F
+3,Ga+3
【0012】導電性層はまた、帯電防止以外の目的のた
めにも画像形成要素中に通常用いられる。したがって、
例えば、電子静電写真において、支持体、電極として役
立つ導電層及び画像形成層とし役立つ光導電層を含む画
像形成要素を用いることはよく知られている。ハロゲン
化銀画像形成写真要素に帯電防止剤として用いられる導
電性薬剤は、電子静電写真画像形成要素の電極層にも有
用であることが多い。
【0013】前述のように、画像形成要素の導電層につ
いての先行技術は広範囲に亘り、極めて広範囲の各種材
料が、電気導電性薬剤として用いるように提案されてい
る。しかしながら、広範囲の各種画像形成要素に有用で
あり、妥当なコストで製造することができ、湿度変化の
影響に対して抵抗性があり、耐久性及び耐摩耗性があ
り、低被覆量で有効であり、透明な画像形成要素と共に
用いるように適合することが可能であり、センシトメト
リー効果もしくは写真効果に悪影響を与えず、そして典
型的に画像形成要素が接触するようになる溶液、例え
ば、ハロゲン化銀写真フィルムを処理するために用いる
アルカリ性現像水溶液に実質的に不溶性の、改良された
導電性層に対する強いニーズが当該技術分野には依然と
して存在する。
【0014】Anderson等の米国特許第5,34
0,676号(1994年8月23日発行)には、導電
性微粒子、フィルム形成性親水性コロイドおよび水不溶
性ポリマー粒子を含んでなる導電層が記載されている。
前記の代表的なポリマー粒子としては、スチレン、スチ
レン誘導体、アルキルアクリレート類もしくはアルキル
メタクリレート類およびそれらの誘導体、オレフィン
類、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリルアミ
ドおよびメタクリルアミド誘導体、ビニルエステル類、
ビニルエーテル類のポリマー並びにインターポリマー、
または縮合ポリマー、例えば、ポリウレタン類およびポ
リエステル類が挙げられる。前記の水不溶性ポリマー粒
子を、親水性コロイド、例えば、ゼラチンと組合せた混
合バインダーを使用すると、導電性微粒子および親水性
コロイドを含む塗布組成物のみから得られる層と比較し
て、低容量パーセントの導電性微粒子を必要とする。米
国特許第5,340,676号に記載されているよう
に、その特許に記載されている導電層は、導電性網状組
織への導電性微粒子の連鎖形成促進における水不溶性ポ
リマー粒子の作用のために、低容量%の導電性微粒子で
導電率を改良できる。
【0015】米国特許第5,340,676号は、画像
形成要素に用いるのに適切な導電層を提供する技術分野
に大きな進歩をもたらしたが、そこに記載されている水
不溶性ポリマー粒子は、親水性コロイド層、例えば写真
乳剤もしくはカーリング制御層を導電層上に施こした場
合、最適の接着性以下になることがある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、米国
特許第5,340,676号の目的と同様に、低容量パ
ーセントの導電性微粒子で高導電率を付与し、また親水
性コロイド層を被覆するための優れた接着特性も付与す
る改良導電層を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、画像形
成法に用いるための画像形成要素は、支持体、画像形成
層、および導電層を含んでなり、前記導電層が導電性微
粒子、フィルム形成性親水性コロイドおよび予備架橋化
ゼラチン粒子を含んでなる。本発明において用いるゼラ
チン粒子は予備架橋化ゼラチン粒子であり、この語は、
塗布組成物中に導入する以前にゼラチン粒子を架橋化
し、その塗布組成物から導電層を形成することを意味す
る。本発明に用いる予備架橋化ゼラチン粒子は、それら
が親水性コロイドの水溶液に実質的に不溶である程度ま
で架橋する。本明細書に用いられるものとしての用語
"粒子" は、特定形状の粒子が重要でないような任意の
形状を包含することを意図している。
【0018】本発明においては、乾燥しているが非架橋
のゼラチン粒子を親水性コロイド水溶液に添加すれば、
それらの粒子は溶解する傾向があるであろうから、導電
層の塗布後にゼラチン粒子を架橋させることは実行不可
能である。実際、本発明に用いる予備架橋ゼラチン粒子
は、これらの粒子の膨潤がほとんど起らないように、む
しろ高度に架橋したゼラチン粒子であることが好まし
い。
【0019】水不溶性ポリマー粒子、例えば、ポリメチ
ルメタクリレート粒子およびフィルム形成性親水性コロ
イド、例えば、ゼラチンからなる米国特許第5,34
0,676号の混合バインダーと対照的に、本発明の混
合バインダーは、フィルム形成体および粒子の両者が親
水性コロイドからなるので混和性が改良される。導電性
微粒子、フィルム形成性親水性コロイドおよび予備架橋
化ゼラチン粒子を組合せると、米国特許第5,340,
676号の塗布組成物と比較して、低容量パーセントの
導電性微粒子で高導電性塗膜が得られ、そして溶液混和
性が改良される。このように、好ましくない脆性のない
高透明性の導電層が容易に得られる。さらに、これらの
層は、下塗り層およびオーバーライング層、例えば、写
真支持体材料および親水性コロイド層に強力に接着す
る。
【0020】導電性微粒子、フィルム形成性親水性コロ
イドおよび予備架橋化ゼラチン粒子を組合せることによ
り、静電防止性を付与し、画像形成法に関与する電極と
して役立つ目的に、前記導電層を適合させるような調整
された度合いの導電率および好ましい化学的、物理的、
光学的特性が付与される。これに匹敵する特性は、導電
性微粒子およびフィルム形成性親水性コロイドの組合
せ、または導電性微粒子および予備架橋化ゼラチン粒子
の組合せのみを用いては達成することができない。した
がって、特定した3成分のすべてが、望ましい結果を達
成するのに不可欠である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成要素は、それら
要素が意図されている特定の用途に依って多くの異なる
タイプの要素であることができる。このような要素とし
ては、例えば、写真画像形成要素、電子静電写真画像形
成要素、光サーモグラフィ画像形成要素、マイグレーシ
ョン方式画像形成要素、電子サーモグラフィ画像形成要
素、誘電記録画像形成層および感熱色素転写画像形成要
素が挙げられる。
【0022】本発明による帯電防止層を備えることがで
きる写真要素は、構造及び組成が広く異なるものである
ことができる。例えば、これらの写真要素は、支持体の
タイプ、画像形成層の数及び組成、及び要素に含まれる
補助層の種類により大幅に変動することができる。特
に、これらの写真要素は、なおフィルム、映画フィル
ム、X線フィルム、グラフィックアートフィルム、印画
紙プリント又はマイクロフィッシュであることができ
る。これらは白黒要素、ネガーポジ処理において用いる
ように適合させたカラー要素、又は反転処理において用
いるように適合させたカラー要素であることができる。
【0023】写真要素は、広範囲の各種支持体を含むこ
とができる。典型的な支持体としては、硝酸セルロース
フィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリ(ビニルアセ
タール)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ(エチ
レンテレフタレート)フィルム、ポリ(エチレンナフタ
レート)フィルム、ポリカーボネートフィルム、ガラ
ス、金属、紙、ポリマー被覆紙等が挙げられる。要素の
画像形成層(複数も含む)は、典型的に感輻射線剤、例
えば、親水性水浸透性コロイド中に分散したハロゲン化
銀を含む。適切な親水性ビヒクルとしては、天然物質、
例えば、プロテイン、例えば、ゼラチン、ゼラチン誘導
体、セルロース誘導体、ポリサッカライド、例えば、デ
キストラン、アラビアガム等、及び合成ポリマー性物
質、例えば、水溶性ポリビニル化合物、例えば、ポリ
(ビニルピロリドン)、アクリルアミドポリマー等の両
者が挙げられる。画像形成層の特に普通の例はゼラチン
−ハロゲン化銀乳剤層である。
【0024】静電写真においては、静電ポテンシャルの
パターン(静電潜像とも称する)を含む画像が、各種方
法により絶縁性表面上に形成される。例えば、静電潜像
は、電子写真的に(すなわち、少くとも光導電層及び導
電性物質を含んでなる電子写真要素の表面上に予め形成
された均一ポテンシャルの画像様輻射線誘起放電によ
り)形成してもよく、又は誘電記録(すなわち、誘電材
料の表面上に静電ポテンシャルのパターンを直接電気的
に形成する)により形成してもよい。典型的に、静電潜
像を次に、電子写真現像液と潜像を接触させることによ
りトナー画像に現像する(好ましい場合は、潜像を現像
前に他の表面に転写することができる)。得られたトナ
ー画像を次に熱及び/もしくは圧力を加えるか又は他の
既知方法により(表面及びトナー画像の性質に依り)、
表面上の適所に定着するか又は既知手段により別の表面
に転写することができ、次にその表面に同様に定着する
ことができる。
【0025】多くの静電写真画像形成処理においてトナ
ー画像を最終的に転写しそして定着することが意図され
ている表面は、平坦な紙シートの表面又は、透過光によ
り(例えば、オーバーヘッドプロジェクターで投影する
ことにより)画像を視ることが望ましい場合には透明フ
ィルムシート要素の表面である。静電写真要素におい
て、導電層は、別個の層、支持体層の一部又は支持体層
であることができる。静電写真技術分野で知られている
多くのタイプの導電層があり、最も普通のものを以下に
列挙する: (a)金属ラミネート、例えば、アルミニウム紙ラミネ
ート、(b)金属プレート、例えば、アルミニウム、
銅、亜鉛、真鍮等、(c)金属ホイル、例えば、アルミ
ニウムホイル、亜鉛ホイル等、(d)蒸着金属層、例え
ば、銀、アルミニウム、ニッケル等、(e)米国特許第
3,245,833号に記載されているような、ポリ
(エチレンテレフタレート)のような樹脂に分散された
半導体、(f)米国特許第3,007,801号及び第
3,267,807号に記載されているような電気導電
性塩。
【0026】導電層(d),(e)及び(f)は透明で
あることができ、透明要素が要求される場合、例えば、
要素を前からではなく後から露光する場合、又は要素を
透明体として用いるべき場合に、使用できる。感熱処理
により画像を形成するための、フィルム及び印画紙をは
じめとする感熱処理性画像形成要素はよく知られてい
る。これらの要素としては、要素を像様加熱することに
より画像を形成するサーモグラフィ要素が挙げられる。
このような要素は、例えば、Research Disclosure , 19
78年6月、Item No.17029 ;米国特許第3,457,0
75号;米国特許第3,933,508号;及び米国特
許第3,080,254号に記載されている。
【0027】フォトサーモグラフィ要素は、典型的に、
有機銀塩酸化剤、好ましくは長鎖脂肪酸の銀塩を含有す
る酸化−還元画像形成組み合せ物を含む。このような有
機銀塩酸化剤は、照射の際の暗化に対して抵抗性があ
る。好ましい有機銀塩酸化剤は、炭素原子数10〜30
個の長鎖脂肪酸の銀塩である。有用な有機銀塩酸化剤の
例は、ベヘン酸銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラ
ウリル酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、カプリン酸
銀、ミリスチリン酸銀及びパルミチン酸銀である。有機
銀塩酸化剤の併用もまた有用である。長鎖脂肪酸の銀塩
ではない有用な銀塩酸化剤の例としては、例えば、銀ベ
ンゾエート及び銀ベンゾトリアゾールが挙げられる。
【0028】フォトサーモグラフィ要素はまた、写真用
ハロゲン化銀から本質的になる感光性成分を含む。フォ
トサーモグラフィ材料において、ハロゲン化銀からの潜
像銀は、処理の際酸化−還元画像形成用組み合せ物にと
って触媒として作用すると信じられている。写真用ハロ
ゲン化銀の好ましい濃度は、フォトサーモグラフィ材料
中の有機銀塩酸化剤1モル当り、例えば、ベヘン酸銀1
モル当り、写真用ハロゲン化銀約0.01〜約10モル
の範囲内である。望ましい場合には、他の感光性銀塩
が、写真用ハロゲン化銀と組み合せるのに有用である。
好ましい写真用ハロゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、臭ヨ
ウ化銀、塩臭ヨウ化銀及びこれらのハロゲン化銀の混合
物である。極めて微細な写真用ハロゲン化銀が特に好ま
しい。
【0029】マイグレーション方式(migratio
n)画像形成プロセスには、典型的に軟化性媒体上の粒
子配列が含まれる。典型的に、媒体(室温で固体であり
かつ非浸透性)は熱又は溶媒で軟化して、像様パターン
状の粒子マイグレーションを可能にする。R.W.Gundlac
h, "Xeroprinting Master with Improved Contrast Pot
ential",Xerox Disclosure Journal, Vol 14, No.4 7
月/8月1984年 205〜206 頁に開示されているように、
マイグレーション方式画像形成を用いてゼロプリンティ
ングマスター要素を形成することができる。このプロセ
スにおいては、単一層の感光性粒子を、導電層と接触状
態にあるポリマー材料層の表面上に配置する。荷電後、
要素を像様露光してポリマー材料を軟化しそしてこのよ
うな軟化がおこったところ(すなわち、画像領域)の粒
子のマイグレーションを引き起こす。続いて要素を荷電
しそして露光すると、画像領域(しかも非画像領域では
ない)は荷電され、現像されそして印画紙へ転写するこ
とができる。
【0030】Tamの米国特許第4,536,457
号、Ngの米国特許第4,536,458号及びTam
等の米国特許第4,883,731号に開示されている
別のタイプのマイグレーション画像形成法は、基板及び
軟化性材料層を、その軟化性材料層に又はその近傍に配
置した感光性マーキング材料層と共に有する固体状マイ
グレーション方式画像形成要素を利用する。潜像は、部
材を電気的に荷電し次に要素を像様パターンの光に露ら
してマーキング材料層の選択部位を放電させることによ
り形成する。軟化性層全体を次にマーキング材料、熱又
もしくは溶媒又はその両者を施こすことにより浸透性に
する。露光による示差残留電荷を保持しているマーキン
グ材料の部位は次に静電力により軟化層中にマイグレー
ションするであろう。
【0031】像様パターンはまた、画像領域と非画像領
域間の濃度差を形成(例えば、粒子の凝集もしくは融
合)することにより固体状画像形成要素中に着色剤粒子
を用いて形成してもよい。具体的には、着色剤粒子を均
一に分散させ、次に要素上の粒子の全体量を変えること
なしに各種程度までそれら粒子が分散するように選択的
にマイグレーションさせる。
【0032】別のマイグレーション方式画像形成法に
は、R.M.Schaffert, Electrophotography (第2版、Fo
cal Press, 1980 年) 、44〜47頁及び米国特許第3,2
54,997号に記載されているように、熱現像が含ま
れる。この操作では、静電画像を、透明な導電性基板上
の熱軟化性樹脂フィルム中にコロイド状顔料粒子を分散
せしめた固体状画像形成要素に転写する。熱でフィルム
を軟化させた後、荷電されたコロイド状粒子は、反対に
荷電された画像にマイグレーションする。その結果、画
像領域の粒子濃度が増加し、一方そのバックグラウンド
領域の濃度は減少する。
【0033】"レーザートナー溶融(laser toner fusio
n) " として知られている画像形成法(乾式電子サーモ
グラフィ法である)もまた商業上重要である。この方法
では、非感光性フィルム、印画紙又はリソグラフィプリ
ンティングプレート上の均一な乾燥粉末トナー付着物
を、高出力(0.2〜0.5W)のレーザーダイオード
を用いて像様露光し、それにより、トナー粒子を基板上
に "粘着" させる。トナー層が形成され、非画像形成ト
ナーは、コピー機に見出されるものと類似の電子写真の
"磁気ブラッシュ" 法のような技法を用いて除去され
る。露光レベル次第で最終的なブランケット溶融工程も
必要かもしれない。
【0034】帯電防止層を利用する画像形成要素の他の
例は、感熱色素転写方式に用いられる色素受容要素であ
る。感熱色素転写方式は、通常カラービデオカメラから
電子的に発生した画像からプリントを得るのに用いられ
る。そのようなプリントを得る一方法によれば、電子画
像を先ず第一にカラーフィルターによる色分解に付す。
色分解された画像を次にそれぞれ電子信号に転換する。
これらの信号を次に作動させてシアン、マゼンタ及びイ
エロー電子信号を生じさせる。これらの信号を次に感熱
プリンターへ送信する。プリントを得るために、シア
ン、マゼンタ又はイエロー色素供与体要素を色素受容要
素と向い合せた状態に置く。次にこれらの2要素を感熱
プリンティングヘッドと定盤ローラー間に置く。ライン
タイプの感熱プリンティングヘッドを用いて色素供与体
シートの裏側から熱を加える。感熱プリンティングヘッ
ドは多くの加熱素子を有し、シアン、マゼンタ及びイエ
ロー信号に応じて逐次加熱される。次に、このプロセス
を他の2色についても繰り返す。スクリーン上に視られ
る原画に対応するカラーハードコピーをこのようにして
得る。この方法及びその実施のための装置についてのさ
らなる詳細は米国特許第4,621,271号に記載さ
れている。
【0035】ヨーロッパ特許第194,106号には、
色素受容要素の裏側にコーティングするための帯電防止
層が開示されている。開示された材料の中には "酸化チ
タン又は酸化亜鉛の微粉末" のような導電性無機粉末が
ある。画像形成要素が導電層を利用する別のタイプの画
像形成法は、色素形成性電気活性記録要素の電流への像
様露出を用いてそれにより現像可能画像を形成し、続い
て典型的に感熱現像により色素画像の形成を行う方法で
ある。色素形成性電気活性記録要素及びその方法は周知
であり、米国特許第4,343,880号及び第4,7
27,008号のような特許に記載されている。
【0036】本発明の画像形成要素では、画像形成層は
前記の画像形成層の任意のタイプのもの、並びに画像形
成要素に用いることが知られている任意の他の画像形成
層であることができる。前記の画像形成法のすべて、並
びに多くの他のものは、共通して電極として又は帯電層
としての導電層を用いる。画像形成環境において有用な
導電層についての要件は、極めて厳しく、したがって必
要とされる物理的、光学的及び化学的特性を併せもつ改
良導電層の開発が長く行われてきた。
【0037】前記のように、本発明の画像形成要素は、
導電性微粒子、フィルム形成性親水性コロイドおよび予
備架橋化ゼラチン粒子を含んでなる導電層を含む。画像
形成要素にフィルム形成性親水性コロイドを用いること
は非常によく知られていることである。これらのうち最
も普通に用いられるのはゼラチンであり、ゼラチンは、
フィルム形成性親水性コロイドとして本発明において用
いるのに特に好ましい材料である。
【0038】本発明の導電層に有用な親水性コロイド
は、ハロゲン化銀乳剤層に有用なものと同じであり、そ
のいくつかは前述した。有用なゼラチンとしては、アル
カリ処理ゼラチン(ウシ骨もしくは獣皮ゼラチン)、酸
処理ゼラチン(ブタ皮ゼラチン)およびゼラチン誘導
体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等
が挙げられる。単独で、またはゼラチンと組合せて用い
ることができる他の親水性コロイドとしては、デキスト
ラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペクチン、コ
ラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、クズウコン、アル
ブミン等が挙げられる。さらに別の有用な親水性コロイ
ドは水溶性ポリビニル化合物、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、ポリ(ビニルピロリド
ン)等である。
【0039】本発明に用いられる導電性微粒子は、それ
らが、本発明の目的のために適切なサイズおよび十分な
程度の導電率を有するものである限り広範囲の各種タイ
プのものであることができる。好ましい導電性微粒子は
金属含有粒子である。しかしながら、望ましい場合に
は、導電性ポリマーを、金属含有粒子の代りに用いるこ
とができる。有用な導電性ポリマー粒子の例としては、
米国特許第4,070,189号に記載されているよう
な架橋化ビニルベンジル第四アンモニウムポリマー粒子
並びに米国特許第4,237,174号、第4,30
8,332号および第4,526,706号に記載され
ている導電性材料であって、カチオンにより安定化され
たラテックス粒子がポリアニリン酸付加物塩半導体と結
合したものが挙げられる。
【0040】画像形成要素に用いることが従来より提案
されている、広範囲の各種導電性金属含有粒子を本発明
の導電層に用いることができる。有用な導電性金属含有
粒子の例としては、ドナードーピング化金属酸化物、酸
素欠損含有金属酸化物および導電性窒化物、カーバイド
またはホウ化物が挙げられる。特に有用な粒子の例とし
ては、導電性のTi 2 ,SnO2 ,Al2 3 ,Zr
2 ,In2 3 ,ZnO,TiB2 ,ZrB2 ,Nb
2 ,TaB2 ,CrB2 ,MoB,WB,LaB6
ZrN,TiN,TiC,WC,HfC,HfNおよび
ZrCが挙げられる。
【0041】本発明に用いるのに特に好ましい金属酸化
物はアンチモンドーピング化酸化スズ、アルミニウムド
ーピング化酸化亜鉛およびニオブドーピング化酸化チタ
ンである。本発明の特に好ましい実施態様において、導
電性微粒子は、先に検討した同一人に譲渡された同時係
属の米国特許出願No.231,218号に記載されて
いる導電性金属アンチモネート粒子である。
【0042】本発明の画像形成要素において、導電性微
粒子は、好ましくは1マイクロメートル未満のサイズ
の、さらに好ましくは0.3マイクロメートル未満の、
最も好ましくは0.1マイクロメートル未満の平均粒子
サイズを有する。導電性微粒子が105 オームcm以下の
粉末抵抗率を示すこともまた有利である。比較的低容量
率の導電性微粒子を用いて高レベルの導電率を達成でき
ることは本発明の重要な特徴である。したがって、本発
明の画像要素においては、導電性微粒子は、好ましく
は、導電層の約10〜約50容量%を構成する。10容
量%よりかなり低い%の導電性微粒子を用いると有用な
程度の導電率が得られないであろう。一方、50容量%
よりかなり高い%の導電性微粒子を用いると、散乱損失
のために透明性が減じ、分解しやすい脆くそして支持体
材料への接着性が乏しい層が得られる結果となる。導電
層の15〜35容量%の量の導電性微粒子を用いるのが
特に好ましい。
【0043】予備架橋化ゼラチン粒子を形成するのに用
いるゼラチンは、任意のタイプの前記ゼラチンであるこ
とができる。ゼラチンは、Research Disclosure , No.3
65,Item 36544, 1994年9月に記載されているような慣
用のゼラチン硬化剤を用いて架橋させることができる。
このような硬化剤として、例えば、ホルムアルデヒドお
よび遊離のジアルデヒド類、例えば、グルタルアルデヒ
ド、ブロック化アルデヒド類、例えば、2,3−ジヒド
ロキシ−1,4−ジオキサン、アジリジン類、トリアジ
ン類、ビニルスルホン類、エポキシド類等が挙げられ
る。ゼラチン微粒子は各種方法により製造することがで
きる。水溶液中で架橋したゼラチンは、固相粉末を得る
ために乾燥し、その粉末を、慣用の粒子サイズ低減法、
例えば、メディアミル、サンドミル、アトリッションミ
ルまたはボールミルを用いて水性溶媒中または非水性溶
媒中のいずれかで微粉砕して微粒子にすることができ
る。水溶液中で架橋したゼラチンは、慣用の噴霧乾燥装
置を用いて噴霧乾燥して微粉末とし、次に界面活性剤の
存在下で水性媒体中に再分散させることができる。ある
いは、水溶液に溶解したゼラチンを非水混和性溶媒に乳
化させ、適切な硬化剤の添加により架橋させ、次いで乾
燥して微細ゼラチン粒子を得ることができる。これら
を、次に界面活性剤の存在下で水に再分散させることが
できる。
【0044】導電性微粒子を導電性網状組織中に低容量
率で連鎖形成促進するこれらの機能を達成させるために
は、予備架橋化ゼラチン粒子が極少サイズのものである
ことが必須である。特に有用な予備架橋化ゼラチン粒子
は、平均粒子サイズが約10〜約1000ナノメートル
のものであり、好ましい予備架橋化ゼラチン粒子は、平
均粒子サイズが20〜500ナノメートルのものであ
る。
【0045】導電性微粒子、フィルム形成性親水性コロ
イドおよび予備架橋化ゼラチン粒子に加えて、導電層は
場合により湿潤助剤、潤滑剤、マット粒子、殺生剤、分
散助剤、硬化剤およびハレーション防止色素を含有する
ことができる。導電層は、乾燥塗布重量が約100〜約
1500mg/m2の範囲となるように好ましくは配合した
水性塗布配合物を用いて施こす。
【0046】前述のように、極少サイズの予備架橋化ゼ
ラチン粒子を導電層に包含せしめる場合には、形状が大
体球状の導電性微粒子であると特に有利である。繊維状
粒子は、ゼラチン粒子の助けなしに導電性網状組織をは
るかに容易に形成することができるので、特性が繊維状
である導電性微粒子の場合は有利性が少ない。予備架橋
化ゼラチン粒子を、親水性コロイドの使用量に対して有
効量用いることが重要である。有用量は、フィルム形成
性親水性コロイド1重量部当り約0.3〜約8重量部で
あり、好ましい量は、フィルム形成性親水性コロイド1
重量部当り0.5〜5重量部であり、特に好ましい量
は、フィルム形成性親水性コロイド1重量部当り0.5
〜3重量部である。予備架橋化ゼラチン粒子の使用量が
少なすぎると、導電性微粒子の導電性網状組織への連鎖
形成を促進する望ましい機能の達成が阻まれ、予備架橋
化ゼラチン粒子の使用量が多すぎると、画像形成要素の
他の層が十分に接着しない導電層が形成される結果とな
る。
【0047】本発明の導電層においては、フィルム形成
性親水性コロイドは、連続相を形成し、予備架橋化ゼラ
チン粒子および導電性微粒子の両者がその中に分散して
いる。前述したように、これら3種類の成分すべてが、
望ましい結果を得るのに必須である。本発明の導電層
は、典型的に1×1011オーム/平方未満、好ましくは
1×1010オーム/平方未満の表面抵抗率を有する。
【0048】導電層を画像形成要素に用いる際に克服す
べき最も困難な課題の1つは、導電層の上に塗布される
層がその導電率を大幅に低下させる傾向である。したが
って、例えば、ゼラチン中に分散させた導電性酸化スズ
粒子からなる層は、他層、例えば、ハロゲン化銀乳剤層
またはカーリング防止層でオーバーコーティングした
後、導電率の実質的低下がみられる。この導電率の低下
は、容量濃度が高い酸化スズを用いることにより克服で
きるが、しかし、このことにより透明性が減じた塗膜お
よび深刻な接着性の問題を生じさせる。著しい対照とし
て、本発明の導電層は、予備架橋化ゼラチン粒子を含有
するので、他層でオーバーコーティングした後のそれら
の導電率ははるかに高い比率を保持する。
【0049】本発明範囲内の特に有用な画像形成要素
は、支持体が透明なポリマーフィルムであり、画像形成
層がゼラチンに分散したハロゲン化銀粒子からなり、導
電層中のフィルム形成性親水性コロイドがゼラチンであ
り、導電性微粒子が金属アンチモネートのコロイド状粒
子であり、導電層が1×1010オーム/平方未満の表面
抵抗率を有し、そして導電層が0.015未満のUV濃
度を有するものである。
【0050】前記の帯電防止層は、特定の写真用途の要
件に応じて各種配置で写真フィルム支持体に施こすこと
ができる。グラフィックアート用途用の写真要素の場合
は、支持体製造プロセスの際注型樹脂の配向およびポリ
マー下塗り層の塗布後に、帯電防止層をポリエステルフ
ィルムベースに施こすことができる。帯電防止層は下塗
り層として、支持体の増感乳剤上に、支持体の乳剤とは
反対の側面上に、または支持体の両側面上に施こすこと
ができる。帯電防止層を下塗り層として増感乳剤と同一
の側面上に施こす場合は、帯電防止層と増感乳剤の間に
バリヤー層または接着性促進層のような中間層を施こす
必要はないが、しかしながらそれらの層を場合によって
存在させることもできる。あるいは、フィルム増感の
際、支持体の増感乳剤の反対側面上に多成分カーリング
制御層の一部として施こすことができる。帯電防止層は
典型的に支持体の最も近接した位置に配備するであろ
う。主にバインダーおよびハレーション防止色素を含む
中間層は、ハレーション防止層として機能する。最外層
は、典型的にバインダー、マットおよび界面活性剤を含
有し、保護オーバーコート層として役立つ。望ましい場
合は、最外層は帯電防止層として役立つこともある。追
加の添加物、例えば、寸法安定性を向上させるためのポ
リマーラテックス、硬化剤または架橋剤および各種の他
の慣用添加物、並びに導電性粒子を、任意の層またはす
べての層に存在させることができる。
【0051】直接または間接X線用途用の写真要素の場
合は、帯電防止層は下塗り層としてフィルム支持体のい
ずれか一方の側面または両側面上に施こすことができ
る。あるタイプの写真要素では、帯電防止層は、支持体
の一側面上にのみ施こし、増感乳剤はフィルム支持体の
両側面上に塗布する。別のタイプの写真要素は、支持体
の一側面上にのみ増感乳剤を含有し、ゼラチン含有ペロ
イドを支持体の反対側面上に含有する。帯電防止層は増
感乳剤の下に、または好ましくはペロイドの下に施こす
ことができる。場合によって施こす追加の層が存在する
こともできる。X線用途用の別の写真要素では、帯電防
止下塗り層を、ハレーション防止色素もしくは顔料を含
有するゼラチン下塗り層の下または上のいずれかに施こ
すことができる。あるいは、導電性微粒子、ハレーショ
ン防止色素、フィルム形成性親水性コロイドおよび予備
架橋化ゼラチン粒子を含有する単一層に、ハレーション
防止機能および帯電防止機能の両者を併有させることが
できる。このハイブリッド層を、フィルム支持体の一側
面上、増感乳剤の下に塗布することができる。
【0052】本発明を、以下の実施例によりさらに具体
的に説明する。予備架橋化ゼラチン微粒子の調製 石灰処理骨ゼラチン85.2gを蒸留水450gに添加
した。このゲルを1時間膨潤させ、混合物を45℃で加
熱した。1.8重量%のビス(ビニルメチル)スルホン
水溶液208gおよび50重量%の三官能性アジリジン
エタノール溶液7.5gを添加し、次いで数分間この溶
液を撹拌した。混合物を一晩冷却してゼラチン溶液を硬
化させた。ゼラチン状固体を次に小立方体に切断し、次
いで視覚的に乾燥するまで(約6時間)空気炉中、35
℃で乾燥した。次に乾燥ゲルを21℃、80%RHに2
4時間保持し、次いで105℃でさらに24時間加熱し
た。この乾燥した架橋化ゼラチンを小片に破断し、約5
0μmの粒子サイズになるまで乾燥粉砕し、次いで約
0.5μm未満の平均粒子サイズになるまで水性スラリ
ー中で媒体微粉砕した。この予備架橋化ゼラチン微粒子
のスラリーを以下の実施例に用いた。実施例1〜5および比較例A〜H 導電性微粒子およびゼラチンバインダーを含む帯電防止
塗布物を、アクリロニトリル、塩化ビニリデンおよびア
クリル酸のターポリマーラテックスを下塗りした、4ミ
ル厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上
に塗布した。約2重量%の全固型分を含む水性塗布調製
物を120℃で乾燥して、500mg/m2の乾燥塗膜重量
を得た。この塗布調製物は、約50nmの平均粒子サイズ
の導電性酸化スズ粒子(6%アンチモンでドーピング)
0.5〜1.5重量%、予備架橋化ゼラチン微粒子混合
物および水溶性ゼラチンの混合物を含むゼラチンバイン
ダー0.5〜1.5重量%、2,3−ジヒドロキシ−
1,4−ジオキサンゼラチン硬化剤0.02重量%並び
にノニオン性湿潤助剤(Olin 10G,Olin Chemical Co.
製)0.01重量%を含有した。
【0053】この塗膜の表面抵抗率は、2点プローブを
用いて20%相対湿度で測定した。塗布組成物および塗
膜抵抗率を第1表に示す。比較のため、酸化スズ粒子、
予備架橋化ゼラチン微粒子もしくはその両者を省くか、
または米国特許第5,340,676号に記載されてい
る水不溶性ポリマー粒子を予備架橋化ゼラチン微粒子の
代りに用いた比較例A〜Hの結果もまた報告する。
【0054】第1表のデータに示されているように、本
発明塗膜は、バインダーとして水溶性ゼラチンのみを含
むものより、はるかに低容量%の電導性粒子で優れた電
導性を付与する。15容量%の導電性粒子を含む塗膜に
ついて、本発明組成物は、バインダーとして水溶性ゼラ
チンのみを含むものと比較して3オーダーも優れてお
り、また米国特許第5,340,676号の水不溶性ポ
リマー粒子を含有するものよりも優れている。
【0055】
【表1】
【0056】実施例6〜7および比較例I〜J 導電性塗膜を前記のようにして調製し、次に写真乳剤ま
たはカーリング制御層でのオーバーコーティングをシミ
ュレートするために、ビス(ビニルメチル)スルホン硬
化剤含有ゼラチン塗膜でオーバーコーティングした。こ
のゼラチン層を15℃で冷却硬化させ、次いで40℃で
乾燥して4500mg/m2の乾燥塗膜重量を得た。
【0057】オーバーコーティングした試料の内部抵抗
率を、R. A.Elder, "Resistivity Measurements on Bur
ied Conductive Layers", EOS/ESD Symposium Proceedi
ngs,1990 年9月、 251〜254 頁に記載されている塩橋
法を用いて20%相対湿度で測定した。ゼラチンオーバ
ーコートの導電層への乾燥接着性は、レザーブレードを
用いて塗膜に少ハッチマークの線付けを行い高粘着性テ
ープ片をその線付け域上におき、次にその表面からテー
プを急激に引き剥がした。引き剥がされた面積量が乾燥
接着性の目安である。試料の湿潤接着性は、試験試料を
現像溶液および定着溶液中にそれぞれ35℃で浸し、次
に蒸留水ですすぐことにより試験した。なお湿っている
間に、1ミリメートル幅の線をそのゼラチンオーバーコ
ート層中に付け、指でその線を激しくこすった。こすっ
た後の線幅を、こする前の線幅と比較して湿潤接着性の
目安を得た。試料の説明および得られた結果を第2表に
報告する。
【0058】第2表に示すように、予備架橋化ゼラチン
微粒子を水溶性ゼラチンと併用すると、ゼラチンオーバ
ーコートの施行前および施行後の導電特性が優れたもの
になる。またオーバーコート層への優れた湿潤接着性お
よび乾燥接着性も得られた。導電性微粒子用のバインダ
ーとしての塗布調製物に、水溶性ゼラチンのみを用いた
比較例Iでは、オーバーコートの施行後に許容しがたい
導電特性を与えた。比較例Iでは、ゼラチン硬化剤、
2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサンを塗布調製
物に添加して、塗膜乾燥の際にゼラチンバインダーを架
橋させた。しかしながら、乾燥工程中に架橋する水溶性
ゼラチンのみを含むバインダーを用いると、本発明の導
電特性の利点は得られなかった。加えるに、本発明の例
7と比較例Jの比較により明らかなように、米国特許第
5,340,676号に記載されている組成物と比較し
て、本発明塗膜は、オーバーコート後の導電特性および
上塗り層への湿潤接着性の両者に関しさらなる改良が見
られた。
【0059】
【表2】
【0060】本発明の画像形成要素は、従来知られてい
る同様の画像形成要素と比較して多くの利点を有する。
例えば、これらの要素は、比較的低濃度の導電性微粒子
を用いることができるので、これらは優れた透明性を有
し、そして従来技術における同様の画像形成要素に悪影
響を与えた過度の脆さおよび乏しい接着性という問題を
有していない。これらの接着特性は、バインダー系の両
成分が親水性コロイドであり、したがって画像形成要素
の他層に普通用いられる親水性コロイドと共存性がある
ので特に優れている。また、これらは、極少サイズの導
電性微粒子を用いることができるので、より大きいサイ
ズの繊維状粒子の使用により引き起される問題、例えば
光散乱の増加および曇った塗膜の形成のような問題が回
避される。非導電性補助微粒子、例えば、酸化物、硫酸
塩もしくは炭酸塩を、バインダーに分散した金属−含有
粒子からなる導電層中に包含せしめることは従来提案さ
れていた(例えば、米国特許第4,495,276
号)。しかしながら、導電性金属含有粒子の使用量を低
減するための、高屈折率の補助微粒子の使用は、曇っ
た、最小濃度の高い塗膜が形成される結果となるであろ
うから有利ではない。さらに、層は脆くしかも割れやす
いであろう。バインダー、例えば、親水性コロイド、導
電性金属酸化物粒子、例えば、ドーピング化酸化スズ、
および導電性ポリマー、例えば、ポリ(スチレンスルホ
ン酸ナトリウム)もしくは他のポリ電解質(例えば、米
国特許第4,275,103号および第5,122,4
45号を参照されたい)の組合せを用いることも従来提
案されている。しかしながら、水溶性ポリマー、例え
ば、ポリ電解質は、良好な導電性を得るのに必要な導電
性金属含有粒子の容量率を有意に低減するものではな
い。ポリ電解質がほとんど導電性に寄与しないような低
湿度において特にそのことがいえる。水溶性ポリマー、
例えば、ポリアクリルアミド、ヒドロキシルエチルセル
ロース、ポリビニルピロリジンもしくはポリビニルアル
コールをゼラチンと併用すると、ゼラチン単独で用いた
ものと全く異ならない結果が得られる。このように、低
容量濃度の導電性微粒子の使用を可能するのに効果的量
の予備架橋化ゼラチン粒子を、用いることが本発明の重
要な特徴である。
【0061】ゼラチン以外の親水性コロイドを用いるこ
とにより、前記以外の予備架橋化ゼラチン粒子を用いる
ことにより、そしてアンチモンドーピング化酸化スズ以
外の導電性微粒子を用いることにより、前記実施例にお
いて述べた結果と同様の結果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス リー ベロー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,マイノクア ドライブ 104 (72)発明者 イブラヒム マイケル シャルホーブ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,ストニングトン ドライ ブ 51 (72)発明者 ダグラス ディーン コービン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14616, ロチェスター,スパーリング ドライブ 270

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、画像形成層および導電層を含
    む、画像形成法に用いるための画像形成要素であって、
    前記導電層が導電性微粒子、フィルム形成性親水性コロ
    イドおよび予備架橋化ゼラチン粒子を含んでなることを
    特徴とする画像形成要素。
JP7281772A 1994-10-28 1995-10-30 導電層含有画像形成要素 Pending JPH08211556A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US330409 1994-10-28
US08/330,409 US5466567A (en) 1994-10-28 1994-10-28 Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing conductive fine particles, a film-forming hydrophilic colloid and pre-crosslinked gelatin particles

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08211556A true JPH08211556A (ja) 1996-08-20

Family

ID=23289639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7281772A Pending JPH08211556A (ja) 1994-10-28 1995-10-30 導電層含有画像形成要素

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5466567A (ja)
EP (1) EP0709729A3 (ja)
JP (1) JPH08211556A (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5518867A (en) * 1994-05-12 1996-05-21 Eastman Kodak Company Electron beam recording process utilizing an electron beam recording film with low visual and ultraviolet density
US5698384A (en) * 1995-06-15 1997-12-16 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer with enhanced abrasion resistance
US6066442A (en) * 1995-10-23 2000-05-23 Konica Corporation Plastic film having an improved anti-static property
DE69603344T2 (de) * 1995-11-14 2000-01-13 Eastman Kodak Co., Rochester Photopgraphische Hochkontrastmaterialien geschützt gegen Aufhelleffekte
US5905021A (en) * 1996-02-12 1999-05-18 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing conductive fine particles and water-insoluble polymer particles containing sulfonic acid groups
US5912109A (en) 1996-02-12 1999-06-15 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing conductive fine particles and water-insoluble polymer particles of specified shear modulus
US5849472A (en) * 1997-03-13 1998-12-15 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an improved electrically-conductive layer
US6117628A (en) * 1998-02-27 2000-09-12 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive backing layer containing metal-containing particles
US6114079A (en) * 1998-04-01 2000-09-05 Eastman Kodak Company Electrically-conductive layer for imaging element containing composite metal-containing particles
US6001549A (en) * 1998-05-27 1999-12-14 Eastman Kodak Company Electrically conductive layer comprising microgel particles
US6124083A (en) * 1998-10-15 2000-09-26 Eastman Kodak Company Antistatic layer with electrically conducting polymer for imaging element
US6190846B1 (en) 1998-10-15 2001-02-20 Eastman Kodak Company Abrasion resistant antistatic with electrically conducting polymer for imaging element
US6096491A (en) * 1998-10-15 2000-08-01 Eastman Kodak Company Antistatic layer for imaging element
US6060230A (en) * 1998-12-18 2000-05-09 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing metal-containing particles and clay particles and a transparent magnetic recording layer
US6025119A (en) * 1998-12-18 2000-02-15 Eastman Kodak Company Antistatic layer for imaging element
US6077655A (en) * 1999-03-25 2000-06-20 Eastman Kodak Company Antistatic layer for imaging element containing electrically conductive polymer and modified gelatin
US6187522B1 (en) 1999-03-25 2001-02-13 Eastman Kodak Company Scratch resistant antistatic layer for imaging elements
US6465140B1 (en) 2001-05-11 2002-10-15 Eastman Kodak Company Method of adjusting conductivity after processing of photographs
US20040164291A1 (en) * 2002-12-18 2004-08-26 Xingwu Wang Nanoelectrical compositions
US7267988B2 (en) * 2003-03-21 2007-09-11 Carestream Health, Inc. Dosimeter with conducting layer
JP4539813B2 (ja) * 2003-08-19 2010-09-08 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 絶縁被覆導電粒子
US8092904B2 (en) * 2006-03-31 2012-01-10 3M Innovative Properties Company Optical article having an antistatic layer
GB201614053D0 (en) * 2016-08-17 2016-09-28 Microarray Ltd Determining the condition of a wound

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1456997A (fr) * 1965-10-13 1966-07-08 Matière pour résistances électriques
US4070189A (en) * 1976-10-04 1978-01-24 Eastman Kodak Company Silver halide element with an antistatic layer
AU511943B2 (en) * 1978-07-12 1980-09-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electrographic recording
JPS56143430A (en) * 1980-04-11 1981-11-09 Fuji Photo Film Co Ltd Photographic sensitive material with improved antistatic property
US5122445A (en) * 1989-06-20 1992-06-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic materials
US5248558A (en) * 1990-03-22 1993-09-28 Eastman Kodak Company Case-hardened gelatin-grafted polymer particles
US5066572A (en) * 1990-03-22 1991-11-19 Eastman Kodak Company Control of pressure-fog with gelatin-grafted and case-hardened gelatin-grafted soft polymer latex particles
US5374498A (en) * 1992-05-27 1994-12-20 Konica Corporation Silver halide photographic light-sensitive material
US5340676A (en) * 1993-03-18 1994-08-23 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing water-insoluble polymer particles
US5368995A (en) * 1994-04-22 1994-11-29 Eastman Kodak Company Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing particles of a metal antimonate

Also Published As

Publication number Publication date
EP0709729A2 (en) 1996-05-01
US5466567A (en) 1995-11-14
EP0709729A3 (en) 1996-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0616253B1 (en) Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing water-insoluble polymer particles
US5466567A (en) Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing conductive fine particles, a film-forming hydrophilic colloid and pre-crosslinked gelatin particles
US5368995A (en) Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing particles of a metal antimonate
EP0841591B1 (en) Imaging elements comprising an electrically conductive layer containing acicular metal-containing particles
EP0678779B1 (en) Imaging element comprising an electrically-conductive layer containing particles of a metal antimonate
US5665498A (en) Imaging element containing poly(3,4-ethylene dioxypyrrole/styrene sulfonate)
US5674654A (en) Imaging element containing an electrically-conductive polymer blend
US5731119A (en) Imaging element comprising an electrically conductive layer containing acicular metal oxide particles and a transparent magnetic recording layer
EP0785464B1 (en) Imaging element having an electrically-conductive layer
EP0713135B1 (en) Base for use in a photographic or thermally processable imaging element comprising an electrically-conductive layer containing antimony-doped tin oxide particles
US5508135A (en) Imaging element comprising an electrically-conductive layer exhibiting improved adhesive characteristics
US5888712A (en) Electrically-conductive overcoat for photographic elements
US5558977A (en) Imaging element comprising a transparent magnetic layer and a transparent electrically-conductive layer
US5955250A (en) Electrically-conductive overcoat layer for photographic elements
US5869227A (en) Antistatic layer with smectite clay and an interpolymer containing vinylidene halide
US5747232A (en) Motion imaging film comprising a carbon black-containing backing and a process surviving conductive subbing layer
JPH09325453A (ja) 導電性層を有する画像形成要素
JPH1097027A (ja) 画像形成要素