JPH0624742B2 - 樹脂製品の成形装置 - Google Patents

樹脂製品の成形装置

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JPH0624742B2 JP30069386A JP30069386A JPH0624742B2 JP H0624742 B2 JPH0624742 B2 JP H0624742B2 JP 30069386 A JP30069386 A JP 30069386A JP 30069386 A JP30069386 A JP 30069386A JP H0624742 B2 JPH0624742 B2 JP H0624742B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は樹脂製品の成形装置に関し、特に、一つの金型
のキャビティ内に2種の材料を引き続き射出し、多層構
造又は積層構造の成形品と単層構造の成形品とを、単一
の金型を用いて同時に製造する方法に関するものであ
る。
(発明の背景) 精密部品や自動車あるいはレジャー商品の部品に使用さ
れるプラスチック製品の多くは、プラスチックの射出成
形法により製造されており、一般的には1個又は複数個
の成形品を成形するためのキャビティを有する金型に対
して、一つの射出シリンダーからプラスチック材料を射
出して成形される(以下本明細書においては便宜的に一
般法という)。
またある種の成形品、例えばワープロ,電卓等のいわゆ
るOA機器用の操作ボタンのような部品については、異
なった二種の材料を射出するための二つの射出シリンダ
ーを有する通常二色成形法と称される方法により成形さ
れる。
またさらに、上記OA機器用等のハウジング等の如く、
表面と芯部に異なる機能,性質を与えることが望まれる
部品については、異なる材料でこれらの各部分(表面及
び芯部)を成形する方法が採用され、これは通常上記二
色成形法とは区別されてサンドイッチ成形法と称されて
いる。
これらの一般法,二色成形法,サンドイッチ成形法はそ
れぞれ一長一短があり、従来においては各々目的に応じ
採用されているが、これらを同時的に用いることは困難
とされて採用されていない。
例えば単一の金型を用いて、単一材料からなる単層構造
の成形品を製造することと、二つの材料からなる積層構
造のサンドイッチ成形品を製造することとを同時に行な
おうとした場合、該サンドイッチ成形法は特公昭47-261
08号,特公昭60-59129号等により知られているように、
金型内のキャビティへの樹脂材料の射出注入を同じ湯口
から行なうものであるため、先に射出注入される樹脂材
料と後に射出注入される樹脂材料の注入路を区別するこ
とができず、結局単一材料のみからなる単層構造の成形
品を同時に製造することができない。
また、単一材料からなる単層構造の成形品を製造するこ
とと、二つの材料からなる2色成形品を製造することと
を同時に行なうことを考えると、この場合には2色成形
のために二つの射出シリンダーを用いるため、単一の金
型で両者成形品を製造することは可能である。しかしな
がら、このような単一材料からなる単層構造の成形品と
2色成形品を単一の金型で製造することは実際的でな
く、これはそもそも同時成形の方法ということはできな
い。すなわち、この場合の2色成形法は、第1の樹脂材
料を金型のキャビティ内に射出注入し該注入した第1の
樹脂材料が冷却固化した後、金型を反転又はキャビティ
を一部広げて、その後第2の樹脂材料をキャビティ内に
射出注入する方式であり、実際上は単一材料の成形品と
二種材料の成形品を同時には成形しておらず2倍の成形
サイクルを必要としているからである。なお2色成形法
によっては、上記サンドイッチ構造のような芯材回りを
表面層で被覆した成形品を製造することは不可能であ
り、上記サンドイッチ構造の成形品と単一材料の成形品
を同時に製造することはできない。
(発明の目的) 本発明は以上の観点からなされたものであり、その目的
は、単一の金型を用いかつ単一の成形サイクルで、単一
材料からなる成形品と、サンドイッチ構造の成形品とを
同時に成形することを可能とした樹脂製品の成形装置を
提供するところにある。
(発明の概要) 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明より
なる樹脂製品の成形装置の特徴は、第1の樹脂材料から
なる成形品を成形するための空所を提供する少なくとも
一個の第1キャビティと、第1の樹脂材料及び第2の樹
脂材料からなる層構造の成形品を成形するための空所を
提供する少なくとも一個の第2キャビティとが内部に設
けられている成形用金型:上記成形用金型に対して第1
の樹脂材料を射出注入する第1の射出装置:上記成形用
金型に対して第2の樹脂材料を射出注入する第2の射出
装置:を備えた樹脂製品の成形装置であって、上記成形
用金型は、注入された第1の樹脂材料を上記第1の射出
装置から第1キャビティに導くように設けられた第1の
径路と、該第1の径路の途中から分岐されて第1の樹脂
材料を第2キャビティに導くように設けられたバイパス
径路と、注入された第2の樹脂材料を上記第2の射出装
置から第2キャビティに導くように設けられた第2径路
とを、該成形用金型内部にそれぞれ有すると共に、上記
第2の径路は、途中で上記バイパス径路と合流接続され
ることで該バイパス径路を介し第2キャビティに接続さ
せ、更に上記第1の樹脂材料の注入時の第1の径路を介
した第1キャビティへの注入量と、バイパス径路を介し
た第2キャビティへの注入量が、各キャビティの容積と
の関係において後者バイパス径路側が小(キャビティ内
の容積に比べ注入樹脂量が相対的に少ない)となるよう
に設定させた構成をなすところにある。
上記構成において、各キャビティの容積に対する注入量
が後者バイパス径路側が小(キャビティ内の容積に比べ
注入樹脂量が相対的に少ない)とする設定は、例えば第
1キャビティ側と第2キャビティ側の径路を含めた容積
が略同一の容積である場合には、第1キャビティ側への
第1の樹脂材料の流通抵抗に比べて、第2キャビティ側
への第1の樹脂材料の流通抵抗を大とし、これにより第
2キャビティ側では、キャビティ容積に対する第1の樹
脂材料の注入量が第1キャビティ側よりも相対的に遅い
(少ない)状態とすることでを満足させることができ
る。具体的には、第1の樹脂材料を第1キャビティに導
く第1の径路と第2キャビティに導くバイパス径路との
間で注入量を分配する分配制御手段を設けることで構成
できる。すなわち前者(第1の径路側)において注入量
が大であって後者(バイパス径路側)において注入量が
小であるように分配する分配制御手段は、例えば第1径
路の径路内平均断面積Sとバイパス径路の径路内断面
積SbとをS>Sbとなるように設定させて、該第1
の樹脂材料の流通抵抗の差を金型の構造に付与する形式
で構成することができる。また金型の上記各径路に対応
した所定位置に独立の加熱手段を組付けさせると共に、
これら加熱手段に接続される加熱制御装置のコントロー
ルにより、型の温度を(第1の径路側の型温)>(バイ
パス径路側の型温)とさせて、上記流通抵抗を流通する
第1の樹脂材料の冷却に伴なう粘度変化で与える。等々
の構造が好ましく採用されるのである。
また、第1の径路を介した第1キャビティへの注入量
と、バイパス径路を介した第2キャビティへの注入量
を、各キャビティと注入量との関係において後者バイパ
ス径路側が小(キャビティ内の容積に比べ注入樹脂量が
相対的に少ない)となるように設定する分配制御は、注
入量に差を与える上述の方式の他、注入すべきキャビテ
ィの容積に差を与える方式でも実現することができる。
この場合の構成は、上記注入量に差を与える方式とは反
対にキャビティ容積を後者が大となるように設定させる
ことで与えられる。具体的には、例えば(第1の径路容
積+第1キャビティ容積)≦(バイパス径路容積+第2
キャビティ容積)とすれば、上記第1キャビティと第2
キャビティへの第1の樹脂材料の分配注入量を略均等と
しても、第1キャビティの注入完了時に、第2キャビテ
ィの注入は未だ完了していない状態となり、上記流通抵
抗に差を与える方式と実質的に同様に、第1の樹脂材料
の注入後における第2キャビティへの第2の樹脂材料の
注入を行なうことができるのである。
(発明の実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図面第1図〜第5図は本発明によりなる成形装置の構成
概要一例、及び該装置を用いた場合の成形状態を説明す
るためのものであり、第6図〜第9図は金型内に注入さ
れた第1及び第2の樹脂材料の流動状態を示した図であ
り、更に第10図〜第12図は第1及び第2の射出装置
における樹脂材料の射出時の圧力シーケンスを示したも
のである。
第1図において、1は第1の樹脂材料Aを可塑化して射
出するための第1シリンダーを示し、2は同様に第2の
樹脂材料Bを可塑化して射出するための第2シリンダー
をそれぞれ示している。
3,4,5は上記射出シリンダーと共に成形装置の本体
をなす成形用金型を構成するものであり、本例において
は、この成形用金型の内部にスプルー,ランナーからな
る第1径路及び第2径路が略平行に形成されていると共
に、これら第1径路及び第2径路を結ぶバイパス径路が
形成されている。
上記成形用金型を構成するうちの3は固定プレートであ
って、上記第1シリンダー1と注入口1aで接続される第
1スプルー3aと、該第1スプルー3aとは所定の間隔をも
って離間され、かつ上記第2シリンダー2と注入口1bで
接続される第2スプルー3bとを有している。
4はランナープレートを示し、X−X面で上記固定プ
レート3と接すると共に、上記第1スプルー3aと連通す
る第1ランナー4aと、上記第2スプルー3bと連通する第
2ランナー4bと、上記固定プレート3との間で、一対の
第1,第2ランナー4a,4b を連通させるバイパスランナ
ー4cとを有している。
以上の第1スプルー3a,第1ランナー4aが第1径路を構
成し、同様に第2スプルー3b,第2ランナー4bが第2径
路を構成し、バイパスランナー4cがバイパス径路を構成
している。
5は型板であり、Y−Y面で上記ランナープレート4
に接すると共に、上記第1ランナー4aの端部である第1
ゲート4g1 が臨みかつ第1の成形品を成形するための第
1キャビティ5aと、上記第2ランナー4bの端部である第
2ゲート4g2 が臨みかつ第2の成形品を成形するための
第2キャビティ5bとを有している。
本例における上記第1キャビティ5aと第2キャビティ5b
とは、互いに異なる成形品を成形するために形成された
空所(キャビティ)をなしている。
次に以上の構成をなす成形装置を用いて樹脂成形品を成
形した場合につき第2図〜第9図により説明する。
まず第1図の状態の金型に対し、第1シリンダー1から
第1の樹脂材料Aを射出注入する。射出された第1の樹
脂材料Aは、第1のスプルー3aを通り第1のランナー4
a、次いで第1のゲート4g1 を通り第1キャビティ5a内
に注入される。またこの時、上記第1のスプルー3aから
第1の樹脂材料Aの一部はバイパスランナー4cから第2
のランナー4bを通って第2キャビティ5b内に注入され得
る(第1図参照)状態にあるが、この際、本例において
は第4図に示す如く第1のスプルー4aの断面積Sとバ
イパスランナー4cの断面積Sbの関係をS>Sbと設
定しているため、流路抵抗は前者第1のスプルー4aの方
が小さく、その結果注入された第1の樹脂材料Aはまず
第1キャビティ5a内に注入される(第2図参照)。
この第1の樹脂材料Aの第1キャビティ5aへの注入が進
行し、該第1のキャビティ5a内が該第1の樹脂材料Aに
より満たされると(第2図参照)、次にこの第1の樹脂
材料Aはバイパスランナー4cを経由して第2キャビティ
5b内に注入されることになり(第3図参照)、これが所
定量に達した時に第1の樹脂材料Aの注入操作は終了さ
れる。
この時に第2キャビティ5b内に注入される第1の樹脂材
料Aの注入量を、これらキャビティの総内容量,第2キ
ャビティ内で成形するサンドイッチ成形品の表面の層厚
等々の条件から予め定めておくことにより、上記第2キ
ャビティ5b内における第1の樹脂材料Aの注入充填及び
空隙容量(次記する第2の樹脂材料Bの充填許容量)が
与えられる。
上記第1の樹脂材料Aの充填操作に続いて、第2シリン
ダー2から金型内へ第2の樹脂材料Bの注入が行なわれ
る。この第2の樹脂材料Bの注入のタイミングは、既知
のサンドイッチ成形法において行なわれる操作と同様に
して行なうことができる。
第2の樹脂材料Bの注入に際し、既に注入されている第
1の樹脂材料Aは各スプルー,ランナー,キャビティの
内面に接している部分において漸次冷却固化が進行して
いるが、内部は未だ溶融状態にあるため、注入された第
2の樹脂材料Bは上記溶融状態にある内部の第1の樹脂
材料Aを押し広げながら第2キャビティ内に注入される
(第5図参照)。
そして第2の樹脂材料Bの第2キャビティ5bへの注入が
十分行なわれた段階で該第2キャビティ5b内は、既知の
サンドイッチ成形法によるのと同様の層構造をなすサン
ドイッチ成形品として得られることになる(第6図参
照)。なお第2の樹脂材料Bの一部はバイパスランナー
4c側にも若干入り込むこととなるが、これは成形品には
影響しない。
以上により、第1の樹脂材料Aの注入、次いで第2の樹
脂材料Bの注入という一サイクルの注入操作が終了さ
れ、第1キャビティ5a内には第1の樹脂材料のみからな
る単一材料の単層構造の成形品が成形され、一方第2キ
ャビティ5b内には第2の樹脂材料Bを芯部とし、第1の
樹脂材料Aを表面層とした層構造の成形品が成形され
る。
第7図〜第9図は、上記した第1,第2の樹脂材料の注
入操作を行なう際の射出装置の樹脂材料射出圧力シーケ
ンスを示したものである。
これらの図において、Pは第1シリンダー1の射出圧
力設定値による射出開始時点、Qは第1シリンダー1の
射出完了時点、Pは第2シリンダー2の射出圧力設定
値による射出開始時点をそれぞれ示している。
第7図の例は、上記第1図に示した例におけるバイパス
ランナー4cが、第1ランナー4a,第2ランナー4bに比べ
てその径が十分に小さい場合に適したシーケンスを示し
ている。すなわちバイパスランナー4cが十分に細くその
断面積が小さい場合には、第2の樹脂材料Bの注入時に
は既に注入されている第1の樹脂材料Aが冷却固化され
ているために、第1の樹脂材料Aの射出圧力を解除して
もバイパスランナー4c内に第2の樹脂材料Bの入り込み
は殆ど生じないからである。
これに対して、バイパスランナー4cの径が比較的大きい
場合には、第2の樹脂材料Bの注入時点において第1の
樹脂材料Aの射出圧力を解除せずに、該第2の樹脂材料
Bのバイパスランナー4cへの入り込みを規制するように
することが適当であり、第8図の例はこのうち第1の樹
脂材料の射出圧力を第2の樹脂材料の射出期間中継続さ
せておく場合の例、第9図は第7図と第8図の中間的な
場合の例についてそれぞれ示している。
第10図は、第1の樹脂材料Aによる単一材料で成形さ
れた異なる形状の成形品を2種と、芯部を第2の樹脂材
料Bとしかつ表層部を第1の樹脂材料Aとした層構造の
成形品の1種とを単一の成形金型で成形させるようにし
た本発明の他の実施例を示したものであり、この例で
は、型板5に形成された二つの第1キャビティ5a1 ,5a
2 に接続されるランナープレート4の二つの第1ランナ
ー4a1 ,4a2 (軸線L−L,M−M上に位置)に対
し、第1スプルー3a(軸線K−K上に位置)が偏位し
て設けられて、該第1スプルー3aが上記二つの第1ラン
ナー4a1 ,4a2 に共通の第1の樹脂材料の注入路とされ
ていることと、該第1スプルー3aから上記二つの第1ラ
ンナーのうちの一方4a2 への接続路が、第2ランナー4b
へのバイパスランナー4cを兼ねていることの特徴があ
る。
第11図は更に本発明の他の実施例を説明するためのも
のであり、この図においては成形金型内の空隙であるス
プルー,ランナー,キャビティの輪郭概要のみを斜視図
により示している。
そしてこの例においては、第1の樹脂材料Aによって単
一の材料からなる成形品を成形する三つの第1キャビテ
ィ5a1 ,5a2 ,5a3 に対して、第1スプルー3a,三つの
第1ランナー4a1 ,4a2 ,4a3 を介し該第1の樹脂材料
Aを注入するようになっている。なお4cはバイパスラン
ナーであり、不図示の第2キャビティに該第1の樹脂材
料を注入するように設けられているものである。
このような構成にれば、単一の樹脂材料からなる三つの
成形品と、二種の材料の層構造の成形品とが、単一の成
形用金型を用いて一サイクルの成形操作により成形する
ことが可能となる。
本発明の構成は上記各実施例で述べた径路の断面積に差
を設ける方式により第1の樹脂材料の注入量に差を与え
る他、上述したように、各径路の温度に差を設けること
で第1の樹脂材料の注入量に差を与えるようにすること
もできる。型の温度が低ければ、注入されて径路を流通
する樹脂材料の粘度が高くなり、流通抵抗が大となって
結果的に注入量を少なくすることができるからである。
このためには、例えば、型温に差をつけたい部分に各独
立したヒータ等の加熱手段を組付け、これらの加熱手段
により所望する径路部分の温度に差を設ける構成を例示
することができる。
また単一材料の成形品を形成する第1キャビティの容積
に比べて、サンドイッチ成形品を形成する第2キャビテ
ィの容積を十分大きく設定するという構成によっても本
発明を実施することが可能である。すなわち、かかる構
成によれば、これらの各キャビティに第1の樹脂材料を
注入する各径路の流通抵抗が略同一(支障のない程度の
差はあってもよい)であっても、第1キャビティへの第
1の樹脂材料の充填完了時点において、第2キャビティ
内は未だ第1の樹脂材料で充満されていないため、結果
的に上述した流通抵抗を与える方式と同様に第2の樹脂
材料の注入を行なうことができるからである。
具体的には、例えば第1図の例において、第1キャビテ
ィ5a内容積に比べて第2キャビティ5bの内容積を十分大
きく設定し、またバイパス径路4cの断面積を第1ランナ
ー4aと略同等に設定した構成により、第1の樹脂材料の
充填完了時に上記第2キャビティ内には第2の樹脂材料
の充填余裕をもたせておくことが可能となる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明よりなる樹脂製品の成形装
置によれば、単一の成形用金型を用いかつ単一の成形サ
イクルで、単一材料からなる成形品と、サンドイッチ構
造の成形品とを同時に成形することが可能になるという
効果が得られ、その有用性は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明よりなる一実施例の成形装置の
構成概要及び成形状態を説明するための図、第7図〜第
9図は成形用金型内に注入する際の第1及び第2の樹脂
材料の注入シーケンスを示した図、第10図,第11図
はそれぞれ本発明の他の実施例を示した図である。 A:第1の樹脂材料 B:第1の樹脂材料 1:第1シリンダー、1a:注入口 2:第2シリンダー、2b:注入口 3:固定プレート 3a:第1スプルー、3b:第2スプルー 4:ランナープレート 4a:第1ランナー、4b:第2ランナー 4c:バイパスランナー 4g1 :第1ゲート、4g2 :第2ゲート 5:型板 5a:第1キャビティ、5b:第2キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の樹脂材料からなる成形品を成形する
    ための空所を提供する少なくとも一個の第1キャビティ
    と、第1の樹脂材料及び第2の樹脂材料からなる層構造
    の成形品を成形するための空所を提供する少なくとも一
    個の第2キャビティとが内部に設けられている成形用金
    型:上記成形用金型に対して第1の樹脂材料を射出注入
    する第1の射出装置:上記成形用金型に対して第2の樹
    脂材料を射出注入する第2の射出装置:を備えた樹脂製
    品の成形装置であって、上記成形用金型は、注入された
    第1の樹脂材料を上記第1の射出装置から第1キャビテ
    ィに導くように設けられた第1の径路と、該第1の径路
    の途中から分岐されて第1の樹脂材料を第2キャビティ
    に導くように設けられたバイパス径路と、注入された第
    2の樹脂材料を上記第2の射出装置から第2キャビティ
    に導くように設けられた第2径路とを、該成形用金型内
    部にそれぞれ有すると共に、上記第2の径路は、途中で
    上記バイパス径路と合流接続されることで該バイパス径
    路を介し第2キャビティに接続させ、更に上記各キャビ
    ティへの第1の樹脂材料の注入分配量は上記第1の径路
    から第1キャビティ側に比べてバイパス径路から第2キ
    ャビティ側が相対的に小となるように設定したことを特
    徴とする樹脂製品の成形装置
JP30069386A 1986-12-17 1986-12-17 樹脂製品の成形装置 Expired - Lifetime JPH0624742B2 (ja)

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