JPS6216114A

JPS6216114A - Ｌｉｍ成形金型

Info

Publication number: JPS6216114A
Application number: JP15559885A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Takesute; 武捨　俊昭; Akihiko Miyahara; 宮原　昭彦
Original assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Current assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date: 1985-07-15
Filing date: 1985-07-15
Publication date: 1987-01-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は液状シリコンゴムを成形するに用いて好適なラ
ンナレスのＬ　ＩＭ　（Ｌｉｑｕｉｄ　　Ｉｎｊｅｃｔ
ｉｏｎＭｏｌｄｉｎｇ　）成形金型に関する。

（従来の技術）一般に、熱可塑性樹脂の成形においては射出シリンダ内
で混練した樹脂を金型へ射出充填して成形を行っている
。この場合、金型においては樹脂の無駄をなくすためキ
ャビティのみを成形するいわゆるランナレス成形も行わ
れている。

ところで、液状シリコンゴムを材料とした射出成形にお
いては成形金型を加熱して硬化させるため成形されたゲ
ート、ランナ、スプルからなる樹脂通路をも同時に加熱
してしまう。したがって、従来の金型では液状シリコン
ゴムをランナレス成形することはきわめて困難であり、
通常パーティング面内に形成されたゲート、ランナ、ス
プルによる成形物を成形後にキャビティ内の成形製品と
いっしょに取り出しているのが実情である。

（発明が解決しようとする問題点）したがって、従来の金型、特にＬＩＭ成形金型は次のよ
うな問題点がある。

即ち、従来のＬＩＭ成形金型では成形後に、成形製品と
ランナ等によって成形された成形物を別工程において分
離し、本来の成形製品を得ている。

他方、液状シリコンゴムはその性質上一旦加硫させると
再生することができないため、成形製品以外の成形物は
捨てているのが実情である。しかし、当該液状シリコン
ゴムはその価格が通富の樹脂に比較して高価であり、成
形コストを大きく上昇させる原因となっているとともに
、特に成形製品が比較的小さい場合は相対的に捨てる部
分が多くなり、この問題が大きい。

（問題点を解決するための手段）本発明は上述した従来のＬＩＭ成形金型の問題点を解決
したものであり、次に示すＬＩＭ成形金型によって達成
される。

つまり、本発明にかかるＬＩＭ成形金型１　（第１図）
は液状シリコンゴムを成形するも・のにおいて、パーテ
ィング面Ｐに形成したキャビティ部２．３の近傍に、当
該キャビティ部２．３を加熱する加熱手段４を配設する
とともに、パーティング面Ｐを通らずに形成した、当該
キャビティ部２．３に連通する樹脂通路部５の近傍に、
当該樹脂通路部５を冷却する冷却手段６を配設し、且つ
前記加熱手段４によって加熱されるキャビティ用ブロッ
ク３５．３６と前記冷却手段６によって冷却される外ブ
ロック４５．４６との間に断熱手段７を介設して構成す
る。

（作用）次に、本発明の作用について説明する。

成形時において、樹脂通路部５は冷却手段６の冷却作用
によって冷却されているため樹脂の硬化はない。一方、
キャビティ部２．３に゛充填された樹脂は加熱手段４の
加熱作用によって、加硫し、硬化する。この場合キャビ
ティ部２．３内において硬化する部分は断熱手段７の存
在する位置までであり、このため成形後型開きした際に
は断熱手段７の位置からキャビティ部２．３側の成形品
のみが取り出され、ランナレス成形を行うことができる
。

（実施例）以下には、本発明にかかる好適な実施例を図面に基づき
詳細に説明する。

第１図は本発明にがかるＩＩＭ成形金型の縦断側面図で
ある。

先ず、構造について説明する。符号１で示すＬＩＭ成形
金型は射出成形機２０における固定盤２１及び可動盤２
２の内面に夫々固定されている。

射出成形機２０は例えば射出シリンダ内にスクリューを
内挿してなるインラインスクリュ一式射出成形機を利用
でき、当該射出シリンダの前端に設けた射出ノズル２３
が図示されている。不図示の射出シリンダ及び射出ノズ
ル２３にはその周囲にウォータジャケットを例えば螺旋
状に連続形成し樹脂の冷却を行う。これにより、スクリ
ューの回転による混合及び剪断熱等によって樹脂が加硫
することのないようにする。

また、固定盤２１に対し可動盤２２は不図示の型締装置
によって金型開閉を行う。

他方、ＬＩＭ成形金型１は可動型３０と固定型３１から
なり、可動型３０は可動盤２２に、固定型３１は固定盤
２１に夫々固設する。

固定型３１は板状の前ブロック３２、中ブロック３３、
後ブロック３４を重ねた三層のブロック体からなる。ま
た、可動型３０は単ブロック体からなり、この可動型３
０と前ブロック３２の対接面はパーティング面Ｐをなす
。

パーティング面Ｐ上にはキャビティ部２．３を形成し、
このキャビティ部２．３の近傍における可動型３０内に
はヒータ６０゛、６１を埋設する。

また、キャビティ部２．３を形成するための前ブロック
３２の一部はキャビティ用ブロック（加熱用ブロック）
３５．３６によって構成し、前ブロック３２の本体３２
ａに形成した孔部に嵌着してなる。そして、キャビティ
部２．３の近傍となるキャビティ用ブロック３５．３６
の周部にはヒータ６２．６３を配設する。

一方、各キャビティ用ブロック３５．３６の後面からキ
ャビティ部２．３の近傍まで凹部３７．３８を形成する
。他方、中ブロック３３において、キャビティ部２．３
に対応する部分にはランナノズル（冷却用ブロック）３
９．４０を別途嵌着して構成し、このランナノズル３９
．４０は前方へ延出して前記凹部３７．３８内に夫々収
納する。

凹部３７．３８の形状とこの凹部３７．３８に収納した
ノズル３９．４０の形状は略相似形に形成し、両者間に
は夫々断熱層である空間Ｓ１、Ｓ２を介設する。この空
間Ｓｌ　、、Ｓ２は当該凹部３７．３８のみではなく、
前記キャビティ用ブロック３；３６と中ブロック３３間
にも連通して設ける。また、当該空間Ｓ１、Ｓ２におい
て特にランナノズル３９．４０の前端には断熱性の良好
な素材で形成した断熱板４１．４２を密接に介設する。

他方、ランナノズル３９．４０は内ブロック４３４４、
それに外ブロック４５．４６の組合せにて夫々構成し、
内ブロック４３と外ブロック４５、内ブロック４４と外
ブロック４６の間には例えば各内ブロック４３．４４の
周りを螺旋状に取り巻くようにウォータジャケットＷｌ
　、Ｗ２を夫々連続物に形成する。この各ウォータジャ
ケットＷ１、Ｗ２は中ブロック３３の一旦に設けた給水
口４７と、他端に設けた排水口４８に対し、一本の水路
として構成されるように連通接続する。

また、キャビティ部２．３に連通ずる樹脂通路部５は次
のように形成する。

射出成形機２０の射出ノズル２３が対接する後ブロック
３４の後面に樹脂供給口４９を形成し、樹脂通路部５は
、先ずこの供給口４９から後プロ：・　ツク３４内に至
り、スプル部５０を形成し、中途において垂直に分岐し
てランナ部５１．５２を形成する。ランナ部５１．５２
の先端は中途で直角に折曲し冷却用ブロック３９．４０
の略中央を通り、さらに断熱板４１．４２を貫通すると
ともに゛　キャビティ用ブロック３５．３６を貫通して
各キャビティ部２．３に連通ずる。なお、キャビティ用
ブロック３５．３６及び断熱板４１．４２に形成した樹
脂通路部５は比較的小径なゲート部５３．５４に形成す
る。

このように樹脂通路部５を形成することにより、キャビ
ティ部２．３は当該樹脂通路部５を介して射出ノズル２
３に連通ずる。なお、ウォータジャケットＷｌ　、Ｗ２
はランナ部５１．５２の近傍に配されることになる。

次に、かかるＬＩＭ成形金型■の機能について説明する
。

先ず、ヒータ６０．６１．６２．６３は所定の電源から
電力が供給されて、これによりキャビティ部２．３を加
熱する。この場合温度はキャビティ部２．３内に充填さ
れた樹脂が瞬時に加硫されるように１８０℃〜２００℃
程度に設定する。

また、給水口４７からは冷却水を供給する。冷却水は給
水口４７からウォータジャケットｗ１及びＷ２を通り、
排水口４８から排出される。これによりランナ部５１．
５２　（ランナノズル３９．４０）は２５℃〜３０℃程
度に冷却保持され、樹脂は加硫しない。

なお、断熱板４１．４２、及び空間ｓ１、ｓ２によって
断熱手段７を構成し、加熱側のから冷却側への伝熱は遮
断されている。

一方、樹脂は２液温合タイプのシリコンゴム材料を用い
る。

射出成形［２０において計量されたシリコンゴム材料は
射出ノズル２３から噴出し、樹脂通路部５及びキャビテ
ィ郡部２．３内に充填される。そして、キャビティ部２
．３、及びゲート部５３．５４内の材料のみが加熱作用
によって加硫し、固化する。

したがって、型開きすれば断熱板４１．４２の位置から
材料と成形品が分離し、成形品のみを取り出すことがで
きる。この場合、射出成形機２゜においてはスクリュが
計量停止位置よりも前方の位置へ達したなら射出シリン
ダへの材料の供給を停止し、この後スクリュが当該計量
位置に達した時にスクリュの回転を停止させる。これに
より、射出ノズル２３からの材料の漏洩を防止し、高精
度で安定した計量を行えるようにしている。

以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこの
ような実施例に限定されるものではない。

例えば、加熱手段、冷却手段は任意の公知技術を用いる
ことができる。また、断熱手段も空間を用いたが、当該
空間全てに断熱材を充填する形式であってもよい。その
他、細部の構成、形状、配列、素材（材料）、数量等に
おいて本発明の精神を逸挽しない範囲で任意に変更実施
できる。

（発明の効果）このように、本発明に係るＬＩＭ成形金型はキャビティ
部とこのキャビティ部に連通する樹脂通路部を断熱手段
を介した加熱手段と冷却手段によって夫々加熱又は冷却
するようにしてなるため次の如き著効を得る ■　従来、困難とされていた液伏シリコンゴムをランナ
レス成形法にて成形を行うことができる。

したがって、成形品のみを成形し、取り出すことができ
、無駄となる材料を最小限にすることができる。しかも
、複数個取りもでき、トータル的には大幅な成形コスト
の低減を図ることができる。

■　高温部分と低温部分の間には断熱手段（空間及び断
熱板）を介設しであるため、高温部分の温度上昇に伴う
変形（膨張）を断熱手段において吸収することができる
。したがって熱変形に伴う悪影響、つまり、本発明に伴
う副作用も有効に防止でき、金型を高精度に維持できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるＬＩＭ成形金型の縦断側面図。尚図面中、１・・・ＬＩＭ成形金型、２．３・・・キャビティ部、　４・・・加熱手段、５・
・・樹脂通路部、　６・・・冷却手段、７・・・断熱手
段、　Ｐ・・・パーティング面。

Claims

【特許請求の範囲】１、ＬＩＭ成形金型において、パーティング面に形成し
たキャビティ部の近傍に、当該キャビティ部を加熱する
加熱手段を配設するとともに、前記キャビティ部に連通
する樹脂通路部の近傍に、当該樹脂通路部を冷却する冷
却手段を配設し、且つ前記加熱手段によって加熱された
キャビティ部と前記冷却手段によって冷却された樹脂路
との間に断熱手段を介設したことを特徴とするＬＩＭ成
形金型。２、前記断熱手段は空間部を成形し、当該空間部に断熱
板を介在させたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載のＬＩＭ成形金型。