JPH06245Y2 - 車室内騒音低減装置 - Google Patents

車室内騒音低減装置

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JPH06245Y2
JPH06245Y2 JP1985111775U JP11177585U JPH06245Y2 JP H06245 Y2 JPH06245 Y2 JP H06245Y2 JP 1985111775 U JP1985111775 U JP 1985111775U JP 11177585 U JP11177585 U JP 11177585U JP H06245 Y2 JPH06245 Y2 JP H06245Y2
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JP
Japan
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vehicle
air
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range control
vehicle interior
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JP1985111775U
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JPS6219417U (ja
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俊朗 阿部
善剛 松尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車室内騒音低減装置、詳しくは、室内ベンチレ
ーションを通って車外の騒音が車室内に侵入、拡散する
のを防止するための車室内騒音低減装置に関する。
(従来の技術) 従来の室内ベンチレーションとしては、たとえば、「ニ
ッサンセドリック・グロリア・サービス周報第484
号」(昭和58年6月、日産自動車株式会社発行)第28
2,283頁あるいは、「ニッサンスカイライン・サー
ビス周報第442号」(昭和56年8月、日産自動車株式
会社発行)第167頁に記載されたものがある。このよ
うな室内ベンチレーションは車室内と車外とを連通して
空気を流通する通気路を車体各部に有し、車外の新鮮な
空気(新気)を車室内に供給して汚れた古い空気を車外
に排出する換気作用を行うとともに、ドア開閉時のエア
タイト(空気の逃げ場が無いこと)による不快感を減ら
してドア閉り感の向上をも図るものである。すなわち、
新気はカウルトップの供給口からインストパネル周辺を
通って車室前方サイド部の吹出口から車室内に供給さ
れ、車室内の古い空気はドアトリム部からドア内を通過
してドアアウトレット部から、あるいは、リヤウインド
下方のリヤパーセルシェルフ部に開口した多数の空気排
出口からトランク内を通過してトランクサイド部や下部
に設けられた排気ダクトから車外に排出される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の車室ベンチレーション
にあっては、前述のように車室内の古い空気を車外に排
出するためのドアやトランク内を通る空気排出経路は当
然車外と連通しているため、車外のロードノイズや排気
ガス排気系からの騒音、あるいはその他の車外騒音が前
記空気排出経路を逆流して車室内に侵入、拡散し、車室
内騒音を増大せしめるという問題点があった。
そこで本考案は、空気排出経路の空気流通性を損なうこ
となく、車外騒音が空気排出路を逆流するのを制御し、
車室内騒音を低減させことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的達成のため、車室内と車外とを連通
して空気を流通する通気路と、この通気路の空気流通方
向任意の配設位置に設けられるとともに長さが略連続的
に変化する多数の中空管路が重ね合わせて形成され、車
外から通気路内に伝播された音波を前記配設位置より車
室側の所定領域に集束させる音域制御手段と、この所定
領域に位置するよう設けられ、音域制御手段通過後の音
波を吸収する吸音部材と、を備えた構成としている。
(作用) 本考案では、車室内と車外を連通させる通気路の任意の
配設位置に音域制御手段が設けられ、車外から通気路に
侵入した音波が、音域制御手段によって所定領域に集束
され、この所定領域に位置する吸音部材によって吸収さ
れる。また、音域制御手段が多数の中空管路を重ね合わ
せて構成されているから、通気路の空気流通性が損なわ
れることがない。したがって、車外騒音が空気排出路を
逆流するのが、空気排出経路の空気流通性を損なうこと
なく抑制され、車室内騒音が低減する。
(実施例) 以下本考案の実施例について図面に基づいて説明する。
第1〜5図は本考案の第1実施例に係る車室内騒音低減
装置を示す図である。
第1図において、10は室内ベンチレーションを示す車両
であり、この車両10の後部両サイドには空気排出口12が
開口形成されている。空気排出口12には第2図に示すよ
うに、同じ幅の板部材を傾斜して並べたドラフタグリル
13が設けられてい。第3図に示すように、空気排出口12
に対向するトランク15内には排気ダクト17が設けられて
おり、この排気ダクト17により車外とトランク15内とは
連通している。同図において、19はスモールランプやウ
インカランプを収めたリヤコンビネーションランプであ
る。トランク15内と車室11内とは、リヤウインド14下方
のリヤパーセルシェルフ部16に開口した多数の空気排出
口18により連通している。ドラフタグリル13を有する空
気排出口12、排気ダクト17、トランク15、空気排出口18
は、全体として車室11内と車外とを連通して空気を流通
する通気路Rを形成する。第4図に示すように、排気ダ
クト17内の空気排出口12とトランク15側出口17aとの間
には音域制御手段20が設けられている。音域制御手段20
は第5図に示すように、一方(図示左方)が平面に、他
方(図中右方)が弧状面に形成されるような断面形状を
有している。音域制御手段20の断面には、長さが略連続
的に変化する多数の壁部材20aが傾斜して互いに間隔を
置いて重ね合わせて設けられており、この多数の壁部材
20aの間の間隙には多数の中空管路20bが形成されてい
る。第4図において、音域制御手段20の配置位置より車
室11側の排気ダクト17内には、後述するような騒音を吸
収する吸音部材22が設けられている。
このような車室内騒音低減装置における音域制御手段20
は第5図に示すように、音域制御手段20の図中左側から
伝播してきた音波を音域制御手段20の通過後に音域制御
手段20から所定方向、所定距離Lにある一点(F)を焦
点とする所定領域に集束させる作用を有しており、この
焦点Fの位置は次式のような関係から定まる。
l=l1+l l:音域制御手段20の上・下端とF点との距離、 l1:任意の中空管路20bの長さ、 l2:上記任意の中空管路20bの出口とF点との距離、 したがって、F点を音域制御手段20に対向する排気ダク
ト17内の一点に焦点として設定し、この焦点位置所定領
域に前述のように吸音部材22を設けることにより、通気
性を損なうことなく空気排出口12から侵入してきた車外
騒音を集束させて吸収することができ、トランク15内や
空気排出口18通って車室11内に車外騒音が侵入し、拡散
することを防止することができる。
第6図には本考案の第2実施例について示す。
前記第1実施例においては音域制御手段20を排気ダクト
17内に設けていたのに対し、この第2実施例において
は、音域制御手段20を空気排出口12に設けた点において
異なる。吸音部材22はこの音域制御手段20の配設位置よ
り車室11側の排気ダクト17内の突当り部17bに設けてい
る。この第2実施例によれば、前記第1実施例と同様の
効果が得られるとともに、第1実施例のようにドラフタ
グリル13を別に設ける必要がなくなり、部品点数を減少
させることができる。
第7図には本考案の第3実施例について示す。
この第3実施例においては、リヤパーセルシェルフ部16
に垂直部16aを形成し、この垂直部16aに車室11内とト
ランク15内とを連通する空気排出口18を開口し、この空
気排出口18に音域制御手段20を設け、この音域制御手段
20より車室11側に位置するリヤシート24の背もたれ上部
24aを吸音部材として用いるものである。この第3実施
例によれば、前記第1実施例と同様の効果が得られると
ともに、第1実施例のように吸音部材22を別に設ける必
要がなくなり、部品点数を減少させることができる。
第8図、第9図には本考案の第4実施例について示す。
第8図において、26はドアであり、このドア26の下部に
は空気吸込口28が開口形成されているとともに、ドア26
の側部には3つの空気排出口30が開口形成されている。
すなわち、ドア26の内部において、空気吸込口28と空気
排出口30とは連通している。これら空気吸込口28、空
気排出口30およびドア26の内部は、全体として車室11内
と車外とを連通する通気路Sを形成する。第9図に示す
ように、空気吸込口28には音域制御手段40が設けられて
おり、この音域制御手段40は前記実施例における音域制
御手段20と同様に空気排出口30から車室11内に向かって
侵入してきた車外騒音を所定方向、所定距離の一点所定
領域に集束させ、さらにこの実施例においては吸音部材
としてのフロントシート32にその集束させた騒音を吸音
させるようになっている。このようにこの第4実施例に
おいては前記実施例における通気路Rとは異なる通気路
Sに音域制御手段40を設けた点において異なり、前記実
施例と相俟って車室11内への車外騒音の侵入、拡散を有
効に防止することができる。
第10図には本考案の第5実施例について示す。前記第4
実施例においては音域制御手段40が空気吸込口28に設け
られていたのに対し、この第5実施例においては、音域
制御手段40を空気排出口30に設けるとともにその配設位
置より車室11側であるドア26内の一部に吸音部材42を設
けた点において異なる。この第5実施例においても前記
第4実施例と同様の効果が得られるとともに、車外騒音
が車室11内に全く侵入しないうちに集束、吸収すること
ができる。
なお、前記実施例においては通気路RあるいはSに音域
制御手段20あるいは40等を設けたものについて説明した
が、通気路RおよびS以外の通気路であって車室内と車
外とを連通するものがあれば、その通気路に音域制御手
段や吸音部材を設けてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、車室内と車外と
を連通させる通気路の任意の配設位置に音域制御手段を
設け、車外から通気路に侵入した音波を、音域制御手段
によって所定領域に集束させ、この所定領域に位置する
吸音部材によって吸収するようにしているので、車外騒
音が空気排出路を逆流して車室内に侵入、拡散するのを
抑制して、車室内騒音を低減させることができる。
さらに、音域制御手段を多数の中空管路を重ね合わせて
構成しているので、本来の通気路の空気流通性を損なう
ことなく車室内騒音を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の第1実施例に係る車室内騒音低減
装置を示す図であり、第1図は車内ベンチレーションを
示す車両の一部透視斜視図、第2図は第1図における空
気排出口12部のII−II矢視断面図、第3図は第1図にお
けるA部のトランク15内の斜視図、第4図は排気ダクト
17の縦断面図、第5図は音域制御手段20の作用を示す断
面図、第6図は本考案の第2実施例に係る車室内騒音低
減装置の要部断面図、第7図は本考案の第3実施例に係
る車室内騒音低減装置の斜視図、第8図、第9図は本考
案の第4実施例に係る車室内騒音低減装置を示す図であ
り、第8図はそのドア26の斜視図、第9図はそのドア26
近傍の車両10の概略断面図、第10図は本考案の第5実施
例に係る車室内騒音低減装置を示すそのドア26の一部破
断斜視図である。 10……車両、 11……車室、 12……空気排出口、 13……ドラフタグリル、 14……リヤウインド、 15……トランク、 16……リヤパーセルシェルフ部、 16a……垂直部、 17……排気ダクト、 17a……出口、 18……空気排出口、 19……リヤコンビネーションランプ、 20,40……音域制御手段、 20a……板部材、 20b……中空管路、 22……吸音部材、 24……リヤシート、 24a……背もたれ上部(吸音部材)、 26……ドア、 28……空気吸込口、 30……空気排出口、 32……フロントシート(吸音部材)、 R……通気路、 S……通気路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内と車外とを連通して空気を流通する
    通気路と、この通気路の空気流通方向任意の配設位置に
    設けられるとともに長さが略連続的に変化する多数の中
    空管路が重ね合わせて形成され、車外から通気路内に伝
    播された音波を前記配設位置より車室側の所定領域に集
    束させる音域制御手段と、この所定領域に位置するよう
    設けられ、音域制御手段通過後の音波を吸収する吸音部
    材と、を備えたことを特徴とする車室内騒音低減装置。
JP1985111775U 1985-07-19 1985-07-19 車室内騒音低減装置 Expired - Lifetime JPH06245Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985111775U JPH06245Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19 車室内騒音低減装置

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JP1985111775U JPH06245Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19 車室内騒音低減装置

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JPS6219417U JPS6219417U (ja) 1987-02-05
JPH06245Y2 true JPH06245Y2 (ja) 1994-01-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60165217U (ja) * 1984-04-13 1985-11-01 いすゞ自動車株式会社 キャブオーバ型車両の機関騒音低減装置

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JPS6219417U (ja) 1987-02-05

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