JPH06245807A - 石留め装置 - Google Patents

石留め装置

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JPH06245807A
JPH06245807A JP6318393A JP6318393A JPH06245807A JP H06245807 A JPH06245807 A JP H06245807A JP 6318393 A JP6318393 A JP 6318393A JP 6318393 A JP6318393 A JP 6318393A JP H06245807 A JPH06245807 A JP H06245807A
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rotary shaft
shaft
stone
rotating
base
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Nobuyuki Ichikawa
信行 市川
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MIZUHO KOGEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな力を必要とせずに、特に円形の宝石等
を簡単、迅速に固定できるようにした指輪の石留め装置
を提供する。 【構成】 基台12上に立設された支柱13の支持ブロ
ック14に回転軸16を回転可能かつ軸方向移動可能に
支持し、回転軸16をスプリング23によって上方に付
勢すると共に、その上端にハンドル30によって回転す
るカム板29を当接させる。また、モータ32の駆動軸
33に駆動プーリ34を装着し、回転軸16に従動プー
リ24を装着し、ベルト35を張設する。回転軸16の
下端にはチャック17を介してかしめ工具18を装着す
る。かしめ工具18の下端開口部内周をテーパ状にし、
指輪台1の留め金具に押圧させてかしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指輪台の留め金具をか
しめて宝石等を固定する石留め装置に関し、特に円形の
宝石等を固定するのに適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドやルビーなどの指輪は、図
5に示すように、例えばプラチナなどからなる指輪台1
に宝石2を載置し、指輪台1の留め金具3(リブ、爪な
ど)を矢印A方向にかしめて宝石2を固定する石留め作
業を経て完成品とされる。
【0003】従来、この石留め作業は、固定具に指輪台
1をしっかりと固定し、この固定された指輪台1に宝石
2を載置し、図5中矢印Aで示すように、留め金具3を
ポンチで内側方向に少しずつ打ちつけてかしめることに
より行われていた。
【0004】しかしながら、上記のような手作業で、留
め金具5の全周を平均してかしめるのは、かなりの熟練
を必要とするとともに、作業性も悪かった。本出願人
は、上記作業を機械的に行うようにするため、図6に示
すような石留め用プレス装置を既に提案している(実願
平3−84393号)。
【0005】この装置では、先ず宝石2を載置した指輪
台1を指輪ホルダ4にセットし、ハンドル6を矢印B方
向に回転させる。これによってプレス板5が指輪台1の
留め金具3に当接して押圧し、留め金具3を内側にかし
めて指輪台1に載置された宝石2を固定する。このプレ
ス装置を用いることで、手作業のような熟練を必要とす
ることなく、機械的に石留め作業を行うことが可能とな
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
願平3−84393号のプレス装置は、プレス板5を押
し付けるだけで留め金具3の全周を同時にかしめようと
するため、ハンドル6に大きな力を加える必要があっ
た。また、力を加え過ぎると宝石2が損傷したりする虞
れもあるため、押圧力を調整することが困難であった。
【0007】ところで、指輪台に取付けられる宝石に
は、円形をなすものがかなりある。このような円形の宝
石は、図5に示すように、指輪台1に形成された円形リ
ブ状の留め金具3内に設置され、この留め金具3をかし
めて固定される。このような円形リブ状の留め金具3を
かしめるのは、凹凸がつかないように均一にかしめる必
要があるため、手作業の場合には、特に熟練を要求され
るものであった。
【0008】したがって、本発明の目的は、大きな力を
必要とせずに、特に円形の宝石等を簡単、迅速に固定で
きるようにした石留め装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の石留め装置は、回転可能かつ軸方向に移動
可能に支持された回転軸と、この回転軸を軸方向に移動
させる軸方向移動手段と、この回転軸を回転させる回転
手段と、この回転軸の先端部に着脱自在に取付けられる
かしめ工具と、指輪台を保持するホルダとを備え、前記
かしめ工具は、全体として円筒状をなし、先端の開口部
内周がテーパ状をなし、かつ、そのテーパ壁が前記指輪
台に形成された石留め用の留め金具に当接する大きさと
されていることを特徴とする。
【0010】本発明の実施に際して、前記軸方向移動手
段は、前記回転軸を基部側に移動させるように弾性的に
付勢するスプリングと、前記回転軸の基端部に当接して
配置されたカム板と、このカム板を回転させるハンドル
とで構成されていることが好ましい。
【0011】また、前記回転手段は、装置フレームに設
置されたモータと、このモータの駆動軸に装着された駆
動プーリと、前記回転軸に装着された従動プーリと、前
記駆動プーリ及び前記従動プーリ間に張設されたベルト
とで構成されていることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の石留め装置によれば、まず、指輪台の
留め金具の大きさに合ったかしめ工具を回転軸の先端に
取付ける。そして、指輪台をホルダに保持させて、宝石
等を留め金具内に設置し、回転軸の先端方向に配置す
る。この状態で回転軸を回転させながら、軸方向先端に
向けて移動させ、回転軸の先端に取付けられたかしめ工
具の先端開口部を、指輪台の留め金具に押圧させる。そ
の結果、指輪台の留め金具がかしめられて宝石等が固定
される。
【0013】本発明では、かしめ工具を留め金具にただ
押圧させるだけでなく、回転させながら押圧させるよう
にしたので、強い力で押圧しなくても十分にかしめるこ
とができる。また、かしめ工具を回転させながら押圧さ
せることにより、留め金具をを全周均一にかしめること
ができる。更に、かしめに要する時間が短縮され、作業
能率を向上させることができる。
【0014】本発明の好ましい態様において、軸方向移
動手段を、回転軸を基部側に移動させるように弾性的に
付勢するスプリングと、回転軸の基端部に当接して配置
されたカム板と、このカム板を回転させるハンドルとで
構成した場合には、ハンドルを回してカム板を回転させ
ることにより、回転軸を軸方向先端に移動させることが
できる。この結果、比較的小さな力でも回転軸の先端に
取付けられたかしめ工具を強い力で押圧させることがで
きる。
【0015】また、回転手段を、装置フレームに設置さ
れたモータと、このモータの駆動軸に装着された駆動プ
ーリと、回転軸に装着された従動プーリと、駆動プーリ
及び従動プーリ間に張設されたベルトとで構成した場合
には、モータの作動により駆動プーリ、ベルト及び従動
プーリを介して回転軸を回転させることができる。ま
た、伝動手段としてベルトを用いたことにより、回転軸
の軸方向移動がある程度許容されるので、回転させなが
ら軸方向に移動させることが可能となる。
【0016】
【実施例】図1〜4には、本発明による石留め装置の一
実施例が示されている。図1、2に示されるように、こ
の石留め装置11は、ほぼ長方形をなす基台12と、こ
の基台12の中央部に立設された支柱13とを有する。
支柱13の中間部には、支持ブロック14が突設されて
いる。支持ブロック14には、ベアリング15を介して
回転軸16が回転可能かつ軸方向移動可能に支持されて
いる。
【0017】回転軸16の下端には、ドリル等を固定す
るのに用いられている公知のチャック17が取付けられ
ている。このチャック17に、かしめ工具18が着脱自
在に保持されている。かしめ工具18は、図3に示すよ
うに、全体として円筒状をなし、その下端の開口部内周
18aがテーパ状をなし、この内周18aに指輪台1の
留め金具3が当接する大きさとされている。
【0018】回転軸16の中間部よりやや上方には、ス
リーブ19がネジ20により固着されており、このスリ
ーブ19の下面に配置されたワッシャ21と、前記支持
ブロック14の上面に配置されたワッシャ22との間
に、スプリング23が装着されている。このスプリング
23は、ワッシャ21及びスリーブ19を介して、回転
軸16を常時上方に向けて軸方向に付勢している。
【0019】回転軸16の上記スリーブ19より上部に
は、従動プーリ24が留めネジ25により固定されてい
る。更に、回転軸16の上端には、スラストベアリング
内蔵のキャップ26が装着されている。このキャップ2
6は、上記スラストベアリングを介して回転軸16に対
して回転自在とされている。
【0020】支柱13の上端には、水平方向に伸びるア
ーム27が取付けられている。このアーム27の前記回
転軸16の直上に位置する部分に、回転軸28を介して
カム板29が取付けられている。カム板29は、回転軸
28に対して偏心した形状をなし、その下面にスプリン
グ23の付勢力によって回転軸16のキャップ26上端
が弾性的に当接している。そして、回転軸28には、ハ
ンドル30が取付けられ、このハンドル30を回すこと
によって、回転軸28及びカム板29が回動するように
なっている。
【0021】支柱13の前記支持ブロック14と反対側
には、基台12にフレーム31を介してモータ32が設
置されている。このモータ32の駆動軸33には、駆動
プーリ34が固着されている。そして、この駆動プーリ
34と前記従動プーリ24との間にゴムベルト35が張
設されている。
【0022】回転軸16の下方には、指輪台1を保持す
るホルダ36が載置されている。このホルダ36は、図
4に示すような構造をなしている。すなわち、円形の基
台37上に一対の支持板38、39が所定間隔をおいて
立設されている。一方の支持板39には、ネジ軸40の
一端が挿入され、留めネジ41によって固定されてい
る。ネジ軸40の他端には、他方の支持板38に回転自
在に挿通されたナット部材42が螺着されている。この
ナット部材42には、それを回転させるためのハンドル
43が取付けられている。
【0023】ネジ軸40の支持板39に近接した部分に
は、テーパ形状のくさび44が固着されている。また、
ナット部材42のネジ軸40に螺着されている方の端部
も、同様なテーパ形状のくさび45をなしている。くさ
び44、45は、それらの向き合った方向を先細にされ
ている。そして、ネジ軸40及びナット部材42の外周
には、これらのくさび44、45に両端を当接させた半
割円筒部材46が装着されている。更に、この半割円筒
部材46の回りに指輪台1が装着されている。なお、ネ
ジ軸40は、留めネジ41を緩めることによって支持板
39から抜き出させるようになっている。
【0024】このホルダ36の使用に際しては、ネジ軸
40を支持板39から抜き出した状態で、半割円筒部材
46の回りに指輪台1を装着し、ネジ軸40を再び支持
板39に挿入した後、留めネジ41を締めつけて固定す
る。そして、ハンドル43を介してナット部材42を回
し、ネジ軸40に対してねじ込んでいく。その結果、く
さび44、45が互いに近づいて、半割円筒部材46が
押し広げられ、指輪台1が固定される。
【0025】次に、この石留め装置の使用方法について
説明する。まず、石留めしようとする指輪台1の留め金
具3に適合する大きさのかしめ工具18を選択し、この
かしめ工具18を回転軸16の下端のチャック17に挿
入して固定する。また、指輪台1は、前述した方法で、
留め金具3を上方に向けた状態で、ホルダ36に保持さ
せ、留め金具3内に宝石2を載置する。このホルダ36
を基台12上の、回転軸16の下方に載置する。
【0026】そこで、ハンドル30を回すと、カム板2
9が回転し、カム板29にスプリング23の付勢力で当
接しているキャップ26が押し下げられ、それと共に回
転軸16が下降する。そして、かしめ工具18の下端開
口部内周18aに、指輪台1の留め金具3が当接するよ
うに、ホルダ36を位置決めして手で保持する。
【0027】この状態で、モータ32を作動させると、
駆動プーリ34、ベルト35及び従動プーリ24を介し
て、回転軸16及びかしめ工具18が回転する。そし
て、ハンドル30を回して、回転軸16及びかしめ工具
18を徐々に下降させていき、かしめ工具18の下端開
口部内周18aを、指輪台1の留め金具3に押圧させて
かしめる。
【0028】なお、ハンドル30を回して回転軸16及
びかしめ工具18を下降させ、指輪台1の留め金具3を
かしめるとき、カム板29と回転軸16の上端に装着さ
れたキャップ26とが強く押圧されて摩擦力が作用する
が、キャップ26がそれに内蔵されたスラストベアリン
グにより回転軸16に対して回転するため、上記摩擦力
がキャップ26の回転によって逃され、ハンドル30を
回すのに必要な力を低減させることができる。
【0029】また、回転軸16が下降すると、それに固
着された従動プーリ24も下降するが、ベルト35の柔
軟性によって回転伝達が妨げられることはない。
【0030】ところで、回転軸16の回転伝達手段とし
ては、必ずしも駆動プーリ34、従動プーリ24及びベ
ルト35を用いる必要はなく、モータ32の駆動軸33
に装着された駆動ギヤと、回転軸16に装着され、この
駆動ギヤに歯合する従動ギアとを用いてもよい。この場
合、従動ギヤは、回転軸16にスプライン嵌合して軸方
向移動可能に装着されることがより好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
全体として円筒状をなし、先端の開口部内周がテーパ状
をなし、かつ、そのテーパ壁が指輪台に形成された石留
め用の留め金具に当接する大きさとされたかしめ工具
を、回転させながら留め金具に押圧させてかしめるの
で、強い力を必要とすることなく、全周均一にかつ迅速
にかしめることができ、指輪の石留め作業の能率を飛躍
的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石留め装置の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】同石留め装置の一部切り欠き断面図である。
【図3】同石留め装置に用いられるかしめ工具を示す部
分断面図である。
【図4】同石留め装置に用いられるホルダの斜視図であ
る。
【図5】指輪台の留め金具の一例を示す部分斜視図であ
る。
【図6】先願に開示された石留めプレス装置を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 指輪台 2 宝石 3 留め金具 11 石留め装置 12 基台 13 支柱 14 支持ブロック 16 回転軸 17 チャック 18 かしめ工具 23 スプリング 24 従動プーリ 26 キャップ 27 アーム 28 回転軸 29 カム板 30 ハンドル 31 フレーム 32 モータ 33 駆動軸 34 駆動プーリ 35 ベルト 36 ホルダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能かつ軸方向に移動可能に支持さ
    れた回転軸(16)と、この回転軸(16)を軸方向に
    移動させる軸方向移動手段(23、28、29、30)
    と、この回転軸(16)を回転させる回転手段(24、
    32、33、34、35)と、この回転軸(16)の先
    端部に着脱自在に取付けられるかしめ工具(18)と、
    指輪台(1)を保持するホルダ(36)とを備え、前記
    かしめ工具(18)は、全体として円筒状をなし、先端
    の開口部内周(18a)がテーパ状をなし、かつ、その
    テーパ壁が前記指輪台(1)に形成された石留め用の留
    め金具(3)に当接する大きさとされていることを特徴
    とする石留め装置。
  2. 【請求項2】 前記軸方向移動手段が、前記回転軸(1
    6)を基部側に移動させるように弾性的に付勢するスプ
    リング(23)と、前記回転軸(16)の基端部に当接
    して配置されたカム板(29)と、このカム板(29)
    を回転させるハンドル(30)とで構成されている請求
    項1記載の石留め装置。
  3. 【請求項3】 前記回転手段が、装置フレームに設置さ
    れたモータ(32)と、このモータ(32)の駆動軸
    (33)に装着された駆動プーリ(34)と、前記回転
    軸(16)に装着された従動プーリ(24)と、前記駆
    動プーリ(34)及び前記従動プーリ(24)間に張設
    されたベルト(35)とで構成されている請求項1記載
    の石留め装置。
JP5063183A 1993-02-26 1993-02-26 石留め装置 Expired - Lifetime JP2722041B2 (ja)

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JP25651493A Division JP2594506B2 (ja) 1993-09-20 1993-09-20 指輪ホルダ

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JPH06245807A true JPH06245807A (ja) 1994-09-06
JP2722041B2 JP2722041B2 (ja) 1998-03-04

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100923318B1 (ko) * 2009-07-29 2009-10-23 이두영 장신구용 장식 고정구
CN111427252A (zh) * 2020-03-26 2020-07-17 深圳市帕玛精品制造有限公司 手表装饰物的镶嵌方法

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