JPH06245590A - パルスモータ制御方法及びこれを用いたプリンタ - Google Patents
パルスモータ制御方法及びこれを用いたプリンタInfo
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- JPH06245590A JPH06245590A JP3219393A JP3219393A JPH06245590A JP H06245590 A JPH06245590 A JP H06245590A JP 3219393 A JP3219393 A JP 3219393A JP 3219393 A JP3219393 A JP 3219393A JP H06245590 A JPH06245590 A JP H06245590A
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Abstract
減すること。 【構成】 パルスモータの回転速度が所定の回転速度f
oに達した後、foを中心に周期1/fs、変調幅Δf
で駆動周波数を変調させる。この時、foとΔsの関係
は、1.0<=Δf/fs<=2.5、及び、Δf<=
fo/10を満足するように設定する。 【効果】 1.0<=Δf/fs<=2.5を満足する
ようにパルスモータの駆動周波数を変調させると、周波
数変調効果により基本周波数の騒音振幅が小さくなり、
この時発生する第1種ベッセル関数の第1次係数成分も
2つの周波数の振幅がお互いに打ち消し合って全体の騒
音が減少する。
Description
タ制御方法に関する。
には、モータが所定の回転速度に達した後、その回転速
度を維持するものがあった。
せるプリンタについて、特開平4−135770号公報
では加速後の印字領域においてモータを定速駆動してい
た。
術では駆動時間の大半を占める定速駆動時に単一の周期
でパルスモータの相切り換えを行うため、相切り換え周
期の逆数の周波数に騒音の大きなピークがあった。特に
プリンタのキャリッジモータ駆動は、定速時の相切り換
え周波数が1〜3kHZ程度であるが、これは人間の耳
にとって最も感度の良い周波数帯域であるため深刻な問
題となっていた。
もので、その目的はパルスモータが所定回転速度に達し
た後の騒音を軽減するようにパルスモータ制御を行うこ
とにある。
ため、本発明は、パルスモータを定常速度(fo)で駆
動する際に、該定常駆動速度(fo)に周期(1/f
s)で変動する変調幅(Δf)の信号を重畳し駆動する
ことを特徴とする。
を基本周波数としてその高調波を伴った騒音を発生す
る。この時の基本周波数成分の大きさPは、騒音の振幅
をPo、時間をtとすれば、
を中心として周期1/fs、変調幅Δfで変調しながら
モータを駆動すると、言わゆる周波数変調が起こり、基
本周波数成分の大きさPfは、
1種ベッセル関数Jn(m)を用いる公知の展開方法に
よると上式は、
数変調すれば、基本周波数foの騒音をfoを中心に周
波数fs間隔で発生する大きさPo*Jn(m)の騒音
に分散される。これにより、特定周波数に集中していた
ピーク値が減少して全体の騒音レベルを下げることがで
きる。変調指数mと各周波数成分の大きさの関係は図4
に示す第1種ベッセル関数のグラフにより示される。
す斜視図である。パルスモータ15の軸上に取り付けら
れた駆動プーリ9と受動プーリ11の間にベルト10が
張られている。ベルト10にはガイド軸13に通された
キャリッジ12が取り付けられ、パルスモータ15の回
転方向によりガイド軸13にそって左右に移動する。キ
ャリッジ12には印字ヘッド14が搭載され、キャリッ
ジ12の動きに応じて図示しない印字紙に印字を行う。
印字ヘッド14の例として、インパクトワイヤー方式、
サーマル方式、インクジェット方式等が考えられるが、
本発明では印字方式は特に限定されるものではない。
回路構成を示すブロック図である。CPU1、カウンタ
2、メモリ3がアドレスバス4、データバス5によりつ
ながっている。また、カウンタ2のボロー信号は信号線
6によりCPU1の割り込み端子に入力されている。さ
らに、一端を電源V+につながれたパルスモータコイル
7の各相は、トランジスタ8を介してグランドに接地さ
れ、トランジスタ8のベース端子は抵抗16を介してC
PU1に接続されている。
ングチャートである。加速期間において、キャリッジ1
2を所定の速度に立ち上げるためにパルスモータ15の
駆動周波数fを逐次高くしていく。具体的には、加速時
間列を記憶したメモリ3内の加速テーブルから1発目の
相切り換え時間データを呼び出してカウンタ2にセット
する。カウンタ2は相切り換え時間経過したところでC
PU1に対して信号線6を介してボロー信号を出力す
る。CPU1はボロー信号を割り込み信号として受取る
と、メモリ3から次の相切り換え時間データを呼び出し
て再びカウンタ2にセットする。この作業を加速パルス
数だけ繰り返すことにより、パルスモータ15は所定の
印字回転速度foに達する。
3内に記憶された印字期間中の相切り換えデータ列を前
述の加速領域と同様な方法で逐次呼び出してカウンタ2
にセットする。印字期間中の相切り換えデータ列は、図
3に示すように周波数foを中心として周期1/fsで
変調幅Δfだけ振れるように設定してある。この時、変
調指数m=2となるようにfs、Δfの値を決めれば、
図4の第1種ベッセル関数のグラフより第1次の係数J
1(2)が最大となる。この時、基本周波数の騒音の大
きさを示す第0次の係数J0(m)は定速駆動時の0.
3倍に減少する。また、騒音の大きさとして第1次の係
数J1(2)を持った周波数はfo−fs、fo+fs
の2つが存在するが、第1種ベッセル関数の性質より
音の振幅は符号が反転する。すなわち、変調指数m=2
とすれば、従来問題となっていた基本駆動周波数成分の
騒音が約3分の1に軽減されるとともに、次に問題とな
る第1種ベッセル関数の第1次成分を、fo−fsとf
o+fsがほぼ同一の周波数であることから実質的に互
いに打ち消すことができ、全体の騒音レベルを大幅に減
少させることができる。例えば、駆動中心周波数foが
2200(Hz)の時にfs=50(Hz)、Δf=1
00(Hz)となるように変調の一周期分を設定した図
5のテーブルを用いると、図6のように定速駆動時に4
0dBであった騒音のピーク値は図7のように36dB
に下がった。なお、図5テーブにおいてNo42相切り
換え時間データをセットした後は、再びNo1データに
戻って所定の印字桁数分のパルスモータ15の駆動を行
う。
ち消し効果は、数式6より奇数次数の時のみ有効である
が、変調指数m>2.5では第2次の係数J2(m)が
第1の係数J1(m)よりも大きくなるため打ち消し効
果は小さくなる。また、変調指数m<1では、第0次の
係数J0(m)がほとんど変わらないので、やはり全体
の騒音軽減効果は小さい。したがって、パルスモータ駆
動による騒音を減少させるためには変調指数mの設定範
囲を
調幅Δfを大きくし過ぎるとキャリッジ12の速度変動
も大きくなる。この結果、印字ヘッド14に対する印字
信号発生タイミングの補正が必要になるのみでなく、印
字ヘッド14に必要以上の高速応答性を求めることにな
り実用的でない。一般に許される印字品質より、変調幅
Δfの許容範囲は所定印字回転速度foの10%以下で
あるから
に記憶された減速テーブルを前述の加速期間と同様の制
御により逐次呼び出して減速期間の制御を行い、パルス
モータ15を停止させる。
駆動制御を例に出して説明したが、紙送りモータ等、他
の用途に用いるパルスモータ制御でも同様な効果を有す
る。
のモータ駆動周波数を周期的に変調させる事により、パ
ルスモータから発生する騒音を大幅に減少させることが
できる。
図。
ト。
図。
え時間データテーブル図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 パルスモータを定常速度(fo)で駆動
する際に、該定常駆動速度(fo)に周期(1/fs)
で変動する変調幅(Δf)の信号を重畳し駆動すること
を特徴とするパルスモータの制御方法。 - 【請求項2】 定常速度(fo)、変調周期(1/f
s)、変調幅(Δf)が、1.0≦Δf/fs≦2.5
及び Δf≦fo/10を満足することを特徴とする
請求項1記載のパルスモータの制御方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のパルスモータの制御方
法を、印字ヘッドを搭載したキャリッジを移動させる制
御、あるいは印刷媒体である紙を搬送させる制御に用い
たことを特徴とするプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219393A JP3302429B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 記録装置駆動用パルスモータの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219393A JP3302429B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 記録装置駆動用パルスモータの駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06245590A true JPH06245590A (ja) | 1994-09-02 |
JP3302429B2 JP3302429B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=12352072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3219393A Expired - Lifetime JP3302429B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 記録装置駆動用パルスモータの駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3302429B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016003232A1 (de) | 2015-03-17 | 2016-09-22 | Minebea Co., Ltd. | Motorantriebssteuerung und verfahren zum steuern eines motors |
JP2016213988A (ja) * | 2015-05-11 | 2016-12-15 | ミネベア株式会社 | モータ駆動制御装置 |
EP3089352A4 (en) * | 2013-12-27 | 2017-09-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Motor control device and printer device |
JP2021061714A (ja) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | コニカミノルタ株式会社 | モーター駆動装置、画像形成装置および励磁周波数制御方法 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP3219393A patent/JP3302429B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
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DE102016003232A1 (de) | 2015-03-17 | 2016-09-22 | Minebea Co., Ltd. | Motorantriebssteuerung und verfahren zum steuern eines motors |
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CN105991074A (zh) * | 2015-03-17 | 2016-10-05 | 美蓓亚株式会社 | 马达驱动控制装置以及马达驱动控制方法 |
CN105991074B (zh) * | 2015-03-17 | 2018-11-23 | 美蓓亚株式会社 | 马达驱动控制装置以及马达驱动控制方法 |
US10498284B2 (en) | 2015-03-17 | 2019-12-03 | Minebea Co., Ltd. | Motor drive controller and method for controlling motor |
DE102016003232B4 (de) | 2015-03-17 | 2023-05-17 | Minebea Mitsumi Inc. | Motorantriebssteuerung und verfahren zum steuern eines motors |
JP2016213988A (ja) * | 2015-05-11 | 2016-12-15 | ミネベア株式会社 | モータ駆動制御装置 |
JP2021061714A (ja) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | コニカミノルタ株式会社 | モーター駆動装置、画像形成装置および励磁周波数制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3302429B2 (ja) | 2002-07-15 |
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