JPH06245331A - 電気車の応荷重制御装置 - Google Patents

電気車の応荷重制御装置

Info

Publication number
JPH06245331A
JPH06245331A JP2834793A JP2834793A JPH06245331A JP H06245331 A JPH06245331 A JP H06245331A JP 2834793 A JP2834793 A JP 2834793A JP 2834793 A JP2834793 A JP 2834793A JP H06245331 A JPH06245331 A JP H06245331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric vehicle
vehicle
value
weight
total
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2834793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Maekawa
義雄 前川
Kazunori Hasebe
和則 長谷部
Morihito Fujiwara
守人 藤原
Satoru Ozaki
覚 尾崎
Yoshihiro Konishi
義弘 小西
Hideo Hoshino
栄雄 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2834793A priority Critical patent/JPH06245331A/ja
Publication of JPH06245331A publication Critical patent/JPH06245331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電気車を構成している電動車や付随車の積車重
量がばらついても、加減速時の出力トルクを各車両の積
車重量に対応して最大限に活用させることにある。 【構成】電気車総重量を各電動車の積車重量で比例配分
し、この配分値に応じた応荷重制御により各電動車はそ
の粘着の範囲で最大限の加減速トルクを得る。更に電気
車総重量を各電動車の積車重量比の代わりに粘着重量比
で配分すれば各電動車は最大限の加減速トルクを出力し
つつ車輪の空転や滑走を防止出来る。又付随車の遅れ込
め制御時に電動車の電気制動出力不足分の合計値を各付
随車の積車重量比での配分値で付随車の機械ブレーキを
制御し、各付随車は粘着の範囲で最大限の制動力を出力
する。更に電気ブレーキの出力不足分合計値を各付随車
の積車重量比の代わりに粘着重量比で配分すれば、各付
随車は最大限の制動力を出力しつつ車輪の滑走防止が図
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車を力行運転或
いは制動運転する際にこの電気車を構成している各車両
の力行トルク或いは制動トルクをその車両の重量や粘着
性能に対応して制御する電気車の応荷重制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は応荷重制御装置を備えた電気車の
従来例を示した構成図である。この図8では電気車は2
両の電動車と2両の付随車とで構成している。即ち1号
車10は付随車、2号車20は電動車、3号車30も電
動車、4号車40が付随車であって、付随車である1号
車10と4号車40はそれぞれ制御回路19と49、機
械ブレーキ13と43を備えており、電動車である2号
車20と3号車30とはトロリー線2からの電力を車内
へ取り込むためのパンタグラフ24と34、制御回路2
9と39、電動機23と33、及び積車重量検出器21
と31とをそれぞれが備えている。ここで積車重量検出
器は車体の重量とその車体が積載する荷重との合計値で
ある積車重量を検出する装置であり、3はレールであ
る。
【0003】電気車が力行運転する際は、運転台の主幹
制御器が発令するノッチ信号に対して電動機の出力トル
クを所定の限流値で制御するのが従来の力行運転制御方
法である。それ故、電気車の乗客数の変動に対応して積
車重量(車両の自重とその車両の荷重との和)が変化し
ているにもかかわらず電動機の発生トルクは一定である
ことから、当該電気車の加速度は一定しない不都合を生
じる。そこでこのような不都合を回避するために、電動
車(2号車20と3号車30)には積車重量検出器21
と31を設置してこれが検出する電動車の積車重量検出
値をそれぞれの制御回路29,39へ与え、この制御回
路29,39は運転台のノッチ指令に対応した電動機電
流の限流値を、それぞれの電動車の積車重量検出値に基
づいて電動機23,33に流れる電流の限流値の補正を
指令して、所謂応荷重制御を行っている。
【0004】この電気車を電気ブレーキ(回生ブレーキ
又は発電ブレーキ)を使って減速する場合も、力行運転
の場合と同様に積車重量に応じて電動機電流の限流値を
補正する応荷重制御を行う。更に、運転台からの減速ト
ルク指令に対して電気ブレーキによる電動機の制動トル
クが不足する場合には、この制動トルクの不足分を他の
付随車(1号車10と4号車40)が備えている機械ブ
レーキ13,43(例えば空気ブレーキ)で補う制御、
所謂遅れ込め制御を行う制動指令をそれぞれの制御回路
19,49から機械ブレーキ13,43へ与えるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2両以上の車両で編成
している電気車は、図8に示すように駆動輪を有する電
動車と駆動輪を持たない付随車とで構成するのが一般的
である。ところで電動車と付随車とでは搭載機器に差異
があるので、空車時の車両重量には差があるが、これに
加えて各車両の乗客数にもばらつきがあるので、車両毎
の積車重量は均等にはならないし、乗客数も時々刻々変
化することから各車両の積車重量も常時変動している。
例えば付随車に乗客が集中して電動車の乗客が少ない場
合は、電気車全体の重量の中で電動車の重量が占める割
合が小さくなるので、従来の応荷重制御による電動機の
トルク補償では所要の加速度や減速度を得ることが出来
ない不具合を生じる恐れがある。
【0006】また電気車を減速する際に、前述した遅れ
込め制御により付随車の機械ブレーキを作用させる制動
制御時は、電気車を構成している全付随車に対して一律
にブレーキ指令が与えられることになるので、各付随車
の積車重量にばらつきがあると、付随車毎にその粘着性
能を最大限に活用した制動力が得られない恐れを生じて
しまう。
【0007】そこでこの発明の目的は、電気車を構成し
ている電動車や付随車の積車重量にばらつきがあって
も、この電気車が加速又は減速する際のトルクを各車両
の積車重量に対応して最大限に活用出来るようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の電気車の応荷重制御装置は、駆動用電動
機を備えて駆動力を発生出来る電動車と、駆動力を発生
出来ない付随車との混合で編成している電気車が力行運
転又は制動運転する際に、前記駆動用電動機に与える出
力トルク指令値又は電流制限指令値を各電動車の重量に
対応させることで前記電気車の加速度又は減速度を制御
する構成の電気車の応荷重制御装置において、前記電気
車を構成している電動車と付随車との重量を別個に検出
する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値と各付随
車重量検出値との合計値を演算する電気車合計重量演算
手段と、各電動車重量検出値の合計値を演算する電動車
合計重量演算手段と、前記電気車合計重量演算値を電動
車合計重量演算値で除算した値を電動車毎にその重量に
対応して比例配分する演算を行う第1演算手段の演算結
果に基づいて、ノッチ指令に対応した駆動用電動機の出
力トルク指令値又は電流制限指令値を電動車毎に補正す
る指令値演算手段とを備えるか、それとも前記各電動車
が別個に設定する粘着係数とその電動車重量検出値とを
別個に乗算する電動車粘着重量演算手段と、各電動車粘
着重量演算値の合計値を演算する電動車合計粘着重量演
算手段と、前記電気車合計重量演算値を電動車合計粘着
重量演算値で除算した値を電動車毎にその粘着重量に対
応して比例配分する演算を行う第2演算手段の演算結果
に基づいて、ノッチ指令に対応した駆動用電動機の出力
トルク指令値又は電流制限指令値を電動車毎に補正する
指令値演算手段とを備えるものとする。又は駆動用電動
機を備えて駆動力を発生出来る電動車と、駆動力を発生
出来ない付随車との混合で編成している電気車を制動運
転するにあたって、前記駆動用電動機に与える制動トル
ク指令値又は電流制限指令値を当該電動車の重量に対応
させて前記電気車の減速度を制御する際に、各電動車の
制動力では不足する分を前記付随車の制動力で補う遅れ
込め制御を行う構成の電気車の応荷重制御装置におい
て、各電動車が発生する制動力の前記第1演算手段の演
算結果に基づいて補正された指令値演算手段の出力指令
値に対する不足分を演算する制動力不足分演算手段と、
各電動車の前記制動力不足分演算値の合計値を演算する
制動力合計不足分演算手段と、前記各付随車重量検出値
の合計値を演算する付随車合計重量演算手段と、前記制
動力合計不足分演算値をこの付随車合計重量演算値で除
算した値を付随車毎にその重量に対応して比例配分する
演算を行った結果を付随車毎にその制動力指令値とする
第3演算手段とを備えるか、或いは各電動車が発生する
制動力の前記第2演算手段の演算結果に基づいて補正さ
れた指令値演算手段の出力指令値に対する不足分を演算
する制動力不足分演算手段と、各電動車の前記制動力不
足分演算値の合計値を演算する制動力合計不足分演算手
段と、前記各付随車重量検出値の合計値を演算する付随
車合計重量演算手段と、前記制動力合計不足分演算値を
この付随車合計重量演算値で除算した値を付随車毎にそ
の重量に対応して比例配分する演算を行った結果を付随
車毎にその制動力指令値とする第4演算手段とを備える
か、或いは各電動車が発生する制動力の前記第1演算手
段の演算結果に基づいて補正された指令値演算手段の出
力指令値に対する不足分を演算する制動力不足分演算手
段と、各電動車の前記制動力不足分演算値の合計値を演
算する制動力合計不足分演算手段と、前記各付随車が別
個に設定する粘着係数とその付随車重量検出値とを別個
に乗算する付随車粘着重量演算手段と、各付随車粘着重
量演算値の合計値を演算する付随車合計粘着重量演算手
段と、前記制動力合計不足分演算値をこの付随車合計粘
着重量演算値で除算した値を付随車毎にその粘着重量に
対応して比例配分する演算を行い、その演算結果を付随
車毎にその制動力指令値とする第5演算手段とを備える
か、或いは各電動車が発生する制動力の前記第2演算手
段の演算結果に基づいて補正された指令値演算手段の出
力指令値に対する不足分を演算する制動力不足分演算手
段と、各電動車の前記制動力不足分演算値の合計値を演
算する制動力合計不足分演算手段と、前記各付随車が別
個に設定する粘着係数とその付随車重量検出値とを別個
に乗算する付随車粘着重量演算手段と、各付随車粘着重
量演算値の合計値を演算する付随車合計粘着重量演算手
段と、前記制動力合計不足分演算値をこの付随車合計粘
着重量演算値で除算した値を付随車毎にその粘着重量に
対応して比例配分する演算を行い、その演算結果を付随
車毎にその制動力指令値とする第6演算手段とを備える
ものとする。
【0009】
【作用】この発明は、電気車を構成している全車両の積
車重量の和を求めてこの電気車の所要加速度又は減速度
を得るのに必要な電動機トルクを算定し、この電気車総
重量を各電動車の積車重量に対応するように比例配分
し、この比例配分値に応じた応荷重制御を行うことで、
各電動車はその粘着の範囲で最大限の加速トルク或いは
減速トルクを得ることが出来る。更に電気車総重量を各
電動車の積車重量比で配分する代わりに、この電動車の
積車重量と所定の目標粘着係数との積である粘着重量比
で配分することにより、各電動車に最大限の加速トルク
或いは減速トルクを出力させながらも車輪の空転や滑走
を防止しようとするものである。
【0010】又制動制御時の付随車の遅れ込め制御の際
の各電動車の電気ブレーキの出力不足分合計値を、各付
随車の積車重量比で配分した値に基づいて付随車の機械
ブレーキを制御することで、各付随車は粘着の範囲で最
大限の制動力を出力することが出来る。更に電気ブレー
キの出力不足分合計値を各付随車の積車重量比で配分す
る代わりに、付随車の積車重量と当該車両の所定の目標
粘着係数との積である粘着重量比で配分した値に基づい
て付随車の制動制御を行うことで、各付随車に最大限の
制動力を出力させながらも車輪の空転や滑走を防止する
ものである。
【0011】更に先頭側の電動車の粘着係数を後続車よ
りも小さな値に設定することで、或いは先頭側の付随車
の粘着係数を後続車よりも小さな値に設定することで、
先頭側車両に発生しやすい空転や滑走を防止するもので
ある。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例を表した電気車の構成
図である。この図1に示している実施例は、1号車1
0,2号車20,3号車30,及び4号車40の4両で
電気車を編成しており、1号車10と4号車40とは駆
動輪を持たない付随車であり、2号車20と3号車30
とが駆動輪を備えた電動車である。2号車20と3号車
30とはトロリー線2から供給される電力をパンタグラ
フ24,34を介して車内へ取り込み、この電力で電動
機23,33を回転させた後レール3へ放流している。
積車重量検出器21は2号車20の積車重量を検出し、
制御回路22を介して電動機23のトルクをこの積車重
量検出値に対応した値に制御する。積車重量検出器31
も同様に3号車30の積車重量を検出し、制御回路32
を介して電動機33のトルクをこの積車重量検出値に対
応した値に制御する。更に付随車である1号車10と4
号車40もそれぞれが積車重量検出器11,41を備
え、制御回路12,42を介して機械ブレーキ13,4
3を積車重量検出値に対応して適切に制動制御する。
【0013】図2は図1の電気車構成図に対応した本発
明の第1実施例を表した回路図であって、請求項1に対
応する。この図2に図示の第1実施例回路において、J
1 は1号車の積車重量、J2 は2号車の積車重量、J3
は3号車の積車重量、J4 は4号車の積車重量を表して
いる。又、電動車合計重量演算手段としての第1加算器
61は2号車積車重量J2 と3号車積車重量J3 との加
算値である電動車合計重量JM を演算し(JM =J2
3 )、付随車合計重量演算手段としての第2加算器6
2は1号車積車重量J1 と4号車積車重量J4 との加算
値である付随車合計重量JT を演算する(JT =J1
4 )。更に電気車合計重量演算手段としての第3加算
器63は電動車積車重量JM と付随車積車重量JT との
合計値である電気車合計重量Γを演算している。よって
Γは下記に示す如くになる。
【0014】Γ=JM +JT =J1 +J2 +J3 +J4 第1演算手段は第1除算器91,第1乗算器81,及び
第2乗算器82で構成していて、電気車合計重量Γを各
電動車毎にその電動車の積車重量に比例して配分する演
算を行う。即ち、第1除算器91は電気車合計重量Γを
電動車合計重量JM で除算し、第1乗算器81はその除
算結果に2号車積車重量J2 を乗算することでL2Aを得
ている。このL2Aに基づいて第1トルク指令演算器101
で運転台の駆動ノッチ指令NP を補正し、2号車20に
搭載している駆動用電動機の出力トルク指令値又は電流
制限指令値P2Aを得ることで、電動車である2号車20
はその積車重量に適した制御、即ち応荷重制御がなされ
る。3号車30も第2乗算器82において第1除算器9
1の除算結果と3号車積車重量J3 とを乗算することで
3Aを得ており、このL3Aに基づいて補正されたトルク
指令値P3Aを得ることで応荷重制御がなされる。この第
1演算手段での演算は下記の数式で表すことが出来る。
【0015】 L2A=Γ・J2 /JM3A=Γ・J3 /JM 図3は図1の電気車構成図に対応した本発明の第2実施
例を表した回路図であって、請求項2に対応する。この
図3に図示の第2実施例回路において、J1 ,J2 ,J
3 ,J4 が各号車の積車重量を表しているのは図2で既
述の第1実施例回路と同じであり、且つ第1加算器6
1,第2加算器62,第3加算器63,第1乗算器8
1,第2乗算器82,及び第1除算器91の名称・機能
・用途も図2で既述の第1実施例回路と同じであるか
ら、これらの説明は省略する。
【0016】車輪が空転せずに出し得る最大の引張力を
粘着引張力と称するが、これは動輪上重量とレール間の
摩擦係数によって定まり、この摩擦係数を粘着係数と言
う。図3に図示の第2実施例回路では、2号車粘着係数
設定器52が2号車の粘着係数μ2 を設定しており、電
動車粘着重量演算手段としての第3乗算器83は粘着係
数μ2 と2号車積車重量J2 との積である2号車粘着重
量J2Bを演算(J2B=μ2 ・J2 )する。同様に3号車
粘着係数設定器53は3号車の粘着係数μ3 を設定して
おり、電動車粘着重量演算手段としての第4乗算器84
はこの粘着係数μ3 と3号車積車重量J3 との積である
3号車粘着重量J3Bを演算(J3B=μ3・J3 )する。
電動車合計粘着重量演算手段としての第4加算器64は
これら2号車粘着重量J2Bと3号車粘着重量J3Bとの加
算演算を行って電動車合計粘着重量JMBを得ている(J
MB=J2B+J3B)。
【0017】第2演算手段は第1除算器91,第1乗算
器81,及び第2乗算器82で構成していて、電気車合
計重量Γを各電動車毎にその電動車の粘着重量に比例し
て配分する演算を行う。即ち、第1除算器91は電気車
合計重量Γを電動車合計粘着重量JMBで除算し、第1乗
算器81はその除算結果に2号車粘着重量J2Bを乗算す
ることでL2Bを得るし、3号車30も第2乗算器82に
おいて第1除算器91の除算結果と3号車粘着重量J3B
とを乗算することでL3Bを得る。これらL2B,L3Bに基
づいて補正された電動機の出力トルク指令値又は電流制
限指令値P2B及びP3Bを得ることで、各電動車はその粘
着重量に適した応荷重制御を行うことが出来る。尚これ
ら第2演算手段での演算は下記の数式で表すことが出来
る。
【0018】 L2B=Γ・J2B/JMB3B=Γ・J3B/JMB ここで請求項3に対応して先頭側電動車即ち2号車20
の粘着係数μ2 を後続側電動車即ち3号車30の粘着係
数μ3 よりも小さな値に設定すれば、空転・滑走を発生
しやすい先頭側電動車の出力トルクが低減される。
【0019】図4は図1の電気車構成図に対応した本発
明の第3実施例を表した回路図であって、請求項4に対
応する。この図4に図示の第3実施例回路において、J
1 ,J2 ,J3 ,J4 が各号車の積車重量を表している
のは図2で既述の第1実施例回路と同じであり、且つ第
1加算器61,第2加算器62,第3加算器63,第1
乗算器81,第2乗算器82,及び第1除算器91の名
称・機能・用途も図2で既述の第1実施例回路と同じで
あるから、これらの説明は省略する。
【0020】電気車が電気ブレーキを使用して減速する
場合は第1乗算器81又は第2乗算器82が出力するL
2A,L3Aに基づいて、運転台からのブレーキノッチ指令
Bを、それぞれ第1トルク指令演算器101 及び第2ト
ルク指令演算器102 において補正した制動トルク指令値
又は電流制限指令値P2A,P3Aをそれぞれ2号車20と
3号車30とに与えることで所定の減速度を得ようとす
るのであるが、これらの電動車が現実に発生する電気ブ
レーキの制動力がP2A,P3Aなる制動トルク指令値より
も不足する場合は、付随車が備えている機械ブレーキ
(例えば空気ブレーキ)を使用して制動力の不足分を補
う、所謂遅れ込め制御を行う。
【0021】図4に示す第3実施例回路はこの遅れ込め
制御が行える構成の回路であって、制動力不足分演算手
段としての第1減算器71は、第1トルク指令演算器10
1 が出力する2号車制動トルク指令値P2Aから2号車制
動出力B2 を差し引くことで2号車制動力不足分ΔP2A
を求める演算を行うし、制動力不足分演算手段としての
第2減算器72も第2トルク指令演算器102 が出力する
3号車制動トルク指令値P3Aから3号車制動出力B3
差し引くことで3号車制動力不足分ΔP3Aを求める演算
を行う。更に制動力合計不足分演算手段としての第5加
算器65は2号車制動力不足分ΔP2Aと3号車制動力不
足分ΔP3Aとの和である制動力不足分合計値ΛA (ΛA
=ΔP2A+ΔP3A)を演算する。但し第5加算器65は
その演算結果が負又は零の場合(即ち電動車の制動出力
が不足していない場合)は零を出力するものとする。
【0022】第3演算手段は第2除算器92,第5乗算
器85,及び第6乗算器86とで構成していて、制動力
不足分合計値ΛA を各付随車毎にその付随車の積車重量
に比例して配分する演算を行う。即ち、第2除算器92
は制動力不足分合計値ΛA を付随車合計重量JT で除算
し、第5乗算器85はその除算結果に1号車積車重量J
1 を乗算することでB1Aを得る。このB1Aを1号車10
に搭載している機械ブレーキの制動力指令値に使用する
ことで、付随車である1号車10はその積車重量に適し
た制動制御がなされる。4号車40も第6乗算器86に
おいて第2除算器92の除算結果と4号車積車重量J4
とを乗算することでB4Aが得られ、このB4Aを用いて4
号車はその積車重量に対応した制動制御がなされる。こ
の第3演算手段での演算は下記の数式で表すことが出来
る。
【0023】 B1A=ΛA ・J1 /JT4A=ΛA ・J4 /JT 図5は図1の電気車構成図に対応した本発明の第4実施
例を表した回路図であって、請求項5に対応する。この
図5に図示の第4実施例回路において、J1 ,J2 ,J
3 ,J4 が各号車の積車重量を表しているのは図2で既
述の第1実施例回路と同じであり、且つ2号車粘着係数
設定器52,3号車粘着係数設定器53,第1加算器6
1,第2加算器62,第3加算器63,第4加算器6
4,第1乗算器81,第2乗算器82,第1除算器9
1,第1トルク指令演算器101 ,及び第2トルク指令演
算器102 の名称・機能・用途は図3で既述の第2実施例
回路と同様であるからこれらの説明は省略する。
【0024】この第4実施例回路では、第1トルク指令
演算器101 が出力する2号車制動トルク指令値P2Bと2
号車制動出力B2 との差から2号車制動力不足分ΔP2B
を求める演算を第1減算器71が行うとともに、第2減
算器72は第2トルク演算器102 が出力する3号車制動
トルク指令値P3Bと3号車制動出力B3 との差である3
号車制動力不足分ΔP3Bを演算し、第5加算器65はこ
れらの和、即ち制動力不足分合計値ΛB を演算(ΛB
ΔP2B+ΔP3B)する。
【0025】第4演算手段は第2除算器92,第5乗算
器85,及び第6乗算器86とで構成していて、制動力
不足分合計値ΛB を各付随車毎にその付随車の積車重量
に比例して配分する演算を行う。即ち、第2除算器92
は制動力不足分合計値ΛB を付随車合計重量JT で除算
し、第5乗算器85はその除算結果に1号車積車重量J
1 を乗算することでB1Bを得る。このB1Bを1号車10
に搭載している機械ブレーキの制動力指令値に使用する
ことで、付随車である1号車10はその積車重量に適し
た制動制御がなされる。4号車40も第6乗算器86に
おいて第2除算器92の除算結果と4号車積車重量J4
とを乗算することでB4Bが得られ、このB4Bを用いて4
号車の積車重量に対応した制動制御がなされる。この第
4演算手段での演算は下記の数式で表すことが出来る。
【0026】 B1B=ΛB ・J1 /JT4B=ΛB ・J4 /JT ここで請求項6に対応して先頭側電動車即ち2号車20
の粘着係数μ2 を後続側電動車即ち3号車30の粘着係
数μ3 よりも小さな値に設定すれば、空転・滑走を発生
しやすい先頭側電動車の出力トルクが低減される。
【0027】図6は図1の電気車構成図に対応した本発
明の第5実施例を表した回路図であって、請求項7に対
応する。この図6に図示の第5実施例回路において、J
1 ,J2 ,J3 ,J4 が各号車の積車重量を表している
のは図2で既述の第1実施例回路と同じであり、且つ第
1加算器61,第2加算器62,第3加算器63,第1
乗算器81,第2乗算器82,第1除算器91,第1ト
ルク指令演算器101 ,及び第2トルク指令演算器102 の
名称・機能・用途も図2で既述の第1実施例回路と同じ
である。更に第5加算器65,第1減算器71,及び第
2減算器72の名称・機能・用途は図4で既述の第3実
施例回路と同じであるから、これらの説明は省略する。
【0028】この第5実施例回路では、1号車粘着係数
設定器51が設定する1号車の粘着係数μ1 と1号車積
車重量J1 との乗算を付随車粘着重量演算手段としての
第7乗算器87で演算することで1号車粘着重量J1B
求め(J1B=μ1 ・J1 )、4号車粘着係数設定器54
が設定している4号車の粘着係数μ4 と4号車積車重量
4 との乗算を付随車粘着重量演算手段としての第8乗
算器88で演算することで4号車粘着重量J4Bを求め
(J4B=μ4 ・J4 )、付随車合計粘着重量演算手段と
しての第6加算器66はこれらJ1BとJ4Bとを加算して
付随車合計粘着重量JTB(JTB=J1B+J4B)を得てい
る。
【0029】第5演算手段は第2除算器92,第5乗算
器85,及び第6乗算器86とで構成していて、制動力
不足分合計値ΛA を各付随車毎にその付随車の粘着重量
に比例して配分する演算を行う。即ち、第2除算器92
は制動力不足分合計値ΛA を付随車合計粘着重量JTB
除算し、第5乗算器85はその除算結果に1号車粘着重
量J1Bを乗算することでB1Cを得る。このB1Cを1号車
10に搭載している機械ブレーキの制動力指令値に使用
することで、付随車である1号車10はその粘着重量に
適した制動制御がなされる。4号車40も第6乗算器8
6において第2除算器92の除算結果と4号車粘着重量
4Bとを乗算することでB4Cが得られ、このB4Cを用い
て粘着重量に対応した制動制御がなされる。この第5演
算手段での演算は下記の数式で表すことが出来る。
【0030】 B1C=ΛA ・J1B/JTB4C=ΛA ・J4B/JTB ここで請求項8に対応して先頭側付随車即ち1号車10
の粘着係数μ1 を後続側付随車即ち4号車40の粘着係
数μ4 よりも小さな値に設定すれば、制動時に滑走を発
生しやすい先頭側付随車の制動トルクが低減される。
【0031】図7は図1の電気車構成図に対応した本発
明の第6実施例を表した回路図であって、請求項9に対
応する。この図7に図示の第6実施例回路において、J
1 ,J2 ,J3 ,J4 が各号車の積車重量を表している
のは図2で既述の第1実施例回路と同じであり、2号車
粘着係数設定器52,3号車粘着係数設定器53,第1
加算器61,第2加算器62,第3加算器63,第4加
算器64,第1乗算器81,第2乗算器82,第1除算
器91,第1トルク指令演算器101 ,及び第2トルク指
令演算器102 は図3で既述の第2実施例回路に図示のも
のと、且つ第5加算器65,第1減算器71,及び第2
減算器72は図5で既述の第4実施例回路に図示のもの
と、更に1号車粘着係数設定器51,4号車粘着係数設
定器54,第6加算器66,第7乗算器87,及び第8
乗算器88は図6で既述の第5実施例回路に図示のもの
と名称・用途・機能が同じであるからこれらの説明は省
略する。
【0032】第6演算手段は第2除算器92,第5乗算
器85,及び第6乗算器86とで構成していて、制動力
不足分合計値ΛB を各付随車毎にその付随車の粘着重量
に比例して配分する演算を行う。即ち、第2除算器92
は制動力不足分合計値ΛB を付随車合計粘着重量JTB
除算し、第5乗算器85はその除算結果に1号車粘着重
量J1Bを乗算することでB1Dを得る。このB1Dを1号車
10に搭載している機械ブレーキの制動力指令値に使用
することで、付随車である1号車10はその粘着重量に
適した制動制御がなされる。4号車40も第6乗算器8
6において第2除算器92の除算結果と4号車粘着重量
4Bとを乗算することでB4Dが得られ、このB4Dを用い
て粘着重量に対応した制動制御がなされる。この第6演
算手段での演算は下記の数式で表すことが出来る。
【0033】 B1D=ΛB ・J1B/JTB4D=ΛB ・J4B/JTB ここで請求項10に対応して先頭側電動車即ち2号車2
0の粘着係数μ2 を後続側電動車即ち3号車30の粘着
係数μ3 よりも小さな値に設定し且つ先頭側付随車即ち
1号車10の粘着係数μ1 を後続側付随車即ち4号車4
0の粘着係数μ 4 よりも小さな値に設定すれば、空転・
滑走を発生しやすい先頭側電動車の出力トルクが低減さ
れ、且つ制動時に滑走を発生しやすい先頭側付随車の制
動トルクが低減される。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、電動車と付随車とで
構成している電気車の列車総重量を各電動車毎の積車重
量に比例配分した値、或いは電気車の列車総重量を各電
動車毎の粘着重量(粘着重量=粘着係数×積車重量)に
比例配分した値を電動機の出力トルク指令値又は電気ブ
レーキを作動させる際の制動トルク指令値にすれば、各
電動車の積車重量にばらつきがあっても、積車重量に対
応した適切な制御(即ち応荷重制御)指令値を電動機へ
与えることが出来る。それ故過大な制御指令値が与えら
れて車輪が空転したり滑走したりする不具合、或いは制
御指令値が過少なために電動車が保有する能力を十分に
活用出来ない不都合を回避することが出来る。
【0035】電動車に電気ブレーキを作用させる場合
に、当該電動車で発生する制動力が上述の応荷重制御に
よる制動トルク指令値よりも不足する場合は、各電動車
の制動力不足分の合計値を各付随車毎の積車重量に比例
配分した値、或いは各電動車の制動力不足分の合計値を
各付随車毎の粘着重量に比例配分した値を付随車の機械
ブレーキへ制動トルク指令値として与えることにより、
各付随車の積車重量にばらつきがあっても、積車重量に
対応した適切な制動制御(即ち応荷重制御)指令値を機
械ブレーキへ与えることが出来る。それ故過大な制動ト
ルク指令値が与えられて車輪が滑走してしまう不具合、
或いは制動トルク指令値が過少なために付随車の機械ブ
レーキが保有する能力を十分に活用出来ない不都合を回
避することが出来る。
【0036】更に先頭側の電動車の粘着係数、或いは先
頭側の付随車の粘着係数を後続側の粘着係数よりも小さ
な値に設定しておくことで、先頭側の電動車や付随車の
車輪が空転したり滑走したりする不都合を抑制出来る効
果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表した電気車の構成図
【図2】図1の電気車構成図に対応した本発明の第1実
施例を表した回路図
【図3】図1の電気車構成図に対応した本発明の第2実
施例を表した回路図
【図4】図1の電気車構成図に対応した本発明の第3実
施例を表した回路図
【図5】図1の電気車構成図に対応した本発明の第4実
施例を表した回路図
【図6】図1の電気車構成図に対応した本発明の第5実
施例を表した回路図
【図7】図1の電気車構成図に対応した本発明の第6実
施例を表した回路図
【図8】応荷重制御装置を備えた電気車の従来例を示し
た構成図
【符号の説明】
10 1号車(付随車) 11 積車重量検出器 13 機械ブレーキ 20 2号車(電動車) 21 積車重量検出器 23 電動機 30 3号車(電動車) 31 積車重量検出器 33 電動機 40 4号車(付随車) 41 積車重量検出器 43 機械ブレーキ 51 1号車粘着係数設定器 52 2号車粘着係数設定器 53 3号車粘着係数設定器 54 4号車粘着係数設定器 61 電動車合計重量演算手段としての第1加算器 62 付随車合計重量演算手段としての第2加算器 63 電気車合計重量演算手段としての第3加算器 64 電動車合計粘着重量演算手段としての第4加算
器 65 制動力合計不足分演算手段としての第5加算器 66 付随車合計粘着重量演算手段としての第6加算
器 71 制動力不足分演算手段としての第1減算器 72 制動力不足分演算手段としての第2減算器 81 第1乗算器 82 第2乗算器 83 電動車粘着重量演算手段としての第3乗算器 84 電動車粘着重量演算手段としての第4乗算器 85 第5乗算器 86 第6乗算器 87 付随車粘着重量演算手段としての第7乗算器 88 付随車粘着重量演算手段としての第8乗算器 91 第1除算器 92 第2除算器 101 第1トルク指令演算器 102 第2トルク指令演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 守人 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 尾崎 覚 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 小西 義弘 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 星野 栄雄 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車が力行運転又は制動運転する際に、前記
    駆動用電動機に与える出力トルク指令値又は電流制限指
    令値を各電動車の重量に対応させることで前記電気車の
    加速度又は減速度を制御する構成の電気車の応荷重制御
    装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、各電動車重量検出値の合計値を演算す
    る電動車合計重量演算手段と、前記電気車合計重量演算
    値を電動車合計重量演算値で除算した値を電動車毎にそ
    の重量に対応して比例配分する演算を行う第1演算手段
    と、この第1演算手段の演算結果に基づいて、電動車毎
    にその駆動用電動機の出力トルク指令値又は電流制限指
    令値を演算する指令値演算手段と、を備えていることを
    特徴とする電気車の応荷重制御装置。
  2. 【請求項2】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車が力行運転又は制動運転する際に、前記
    駆動用電動機に与える出力トルク指令値又は電流制限指
    令値を各電動車の重量に対応させることで前記電気車の
    加速度又は減速度を制御する構成の電気車の応荷重制御
    装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、前記各電動車が別個に設定する粘着係
    数とその電動車重量検出値とを別個に乗算する電動車粘
    着重量演算手段と、各電動車粘着重量演算値の合計値を
    演算する電動車合計粘着重量演算手段と、前記電気車合
    計重量演算値を電動車合計粘着重量演算値で除算した値
    を電動車毎にその粘着重量に対応して比例配分する演算
    を行う第2演算手段と、この第2演算手段の演算結果に
    基づいて、電動車毎にその駆動用電動機の出力トルク指
    令値又は電流制限指令値を演算する指令値演算手段と、
    を備えていることを特徴とする電気車の応荷重制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電気車の応荷重制御装置
    において、前記各電動車が別個に設定する粘着係数は、
    先頭側車両の粘着係数を後続側車両よりも小さな値に設
    定することを特徴とする電気車の応荷重制御装置。
  4. 【請求項4】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車を制動運転するにあたって、前記駆動用
    電動機に与える制動トルク指令値又は電流制限指令値を
    当該電動車の重量に対応させて前記電気車の減速度を制
    御する際に、各電動車の制動力では不足する分を前記付
    随車の制動力で補う遅れ込め制御を行う構成の電気車の
    応荷重制御装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、各電動車重量検出値の合計値を演算す
    る電動車合計重量演算手段と、前記電気車合計重量演算
    値を電動車合計重量演算値で除算した値を電動車毎にそ
    の重量に対応して比例配分する演算を行う第1演算手段
    と、この第1演算手段の演算結果に基づいて、電動車毎
    にその駆動用電動機の制動トルク指令値又は電流制限指
    令値を演算する指令値演算手段と、各電動車が発生する
    制動力の前記指令値演算手段の出力指令値に対する不足
    分を演算する制動力不足分演算手段と、各電動車の前記
    制動力不足分演算値の合計値を演算する制動力合計不足
    分演算手段と、前記各付随車重量検出値の合計値を演算
    する付随車合計重量演算手段と、前記制動力合計不足分
    演算値をこの付随車合計重量演算値で除算した値を付随
    車毎にその重量に対応して比例配分する演算を行った結
    果を付随車毎にその制動力指令値とする第3演算手段と
    を備えていることを特徴とする電気車の応荷重制御装
    置。
  5. 【請求項5】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車を制動運転するにあたって、前記駆動用
    電動機に与える制動トルク指令値又は電流制限指令値を
    当該電動車の重量に対応させて前記電気車の減速度を制
    御する際に、各電動車の制動力では不足する分を前記付
    随車の制動力で補う遅れ込め制御を行う構成の電気車の
    応荷重制御装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、前記各電動車が別個に設定する粘着係
    数とその電動車重量検出値とを別個に乗算する電動車粘
    着重量演算手段と、各電動車粘着重量演算値の合計値を
    演算する電動車合計粘着重量演算手段と、前記電気車合
    計重量演算値を電動車合計粘着重量演算値で除算した値
    を電動車毎にその粘着重量に対応して比例配分する演算
    を行う第2演算手段と、この第2演算手段の演算結果に
    基づいて、電動車毎にその駆動用電動機の制動トルク指
    令値又は電流制限指令値を演算する指令値演算手段と、
    各電動車が発生する制動力の前記指令値演算手段の出力
    指令値に対する不足分を演算する制動力不足分演算手段
    と、各電動車の前記制動力不足分演算値の合計値を演算
    する制動力合計不足分演算手段と、前記各付随車重量検
    出値の合計値を演算する付随車合計重量演算手段と、前
    記制動力合計不足分演算値をこの付随車合計重量演算値
    で除算した値を付随車毎にその重量に対応して比例配分
    する演算を行った結果を付随車毎にその制動力指令値と
    する第4演算手段とを備えていることを特徴とする電気
    車の応荷重制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電気車の応荷重制御装置
    において、前記各電動車が別個に設定する粘着係数は、
    先頭側車両の粘着係数を後続側車両よりも小さな値に設
    定することを特徴とする電気車の応荷重制御装置。
  7. 【請求項7】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車を制動運転するにあたって、前記駆動用
    電動機に与える制動トルク指令値又は電流制限指令値を
    当該電動車の重量に対応させて前記電気車の減速度を制
    御する際に、各電動車の制動力では不足する分を前記付
    随車の制動力で補う遅れ込め制御を行う構成の電気車の
    応荷重制御装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、各電動車重量検出値の合計値を演算す
    る電動車合計重量演算手段と、前記電気車合計重量演算
    値を電動車合計重量演算値で除算した値を電動車毎にそ
    の重量に対応して比例配分する演算を行う第1演算手段
    と、この第1演算手段の演算結果に基づいて、電動車毎
    にその駆動用電動機の制動トルク指令値又は電流制限指
    令値を演算する指令値演算手段と、各電動車が発生する
    制動力の前記指令値演算手段の出力指令値に対する不足
    分を演算する制動力不足分演算手段と、各電動車の前記
    制動力不足分演算値の合計値を演算する制動力合計不足
    分演算手段と、前記各付随車が別個に設定する粘着係数
    とその付随車重量検出値とを別個に乗算する付随車粘着
    重量演算手段と、各付随車粘着重量演算値の合計値を演
    算する付随車合計粘着重量演算手段と、前記制動力合計
    不足分演算値をこの付随車合計粘着重量演算値で除算し
    た値を付随車毎にその粘着重量に対応して比例配分する
    演算を行い、その演算結果を付随車毎にその制動力指令
    値とする第5演算手段とを備えていることを特徴とする
    電気車の応荷重制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電気車の応荷重制御装置
    において、前記各付随車が別個に設定する粘着係数は、
    先頭側車両の粘着係数を後続側車両よりも小さな値に設
    定することを特徴とする電気車の応荷重制御装置。
  9. 【請求項9】駆動用電動機を備えて駆動力を発生出来る
    電動車と、駆動力を発生出来ない付随車との混合で編成
    している電気車を制動運転するにあたって、前記駆動用
    電動機に与える制動トルク指令値又は電流制限指令値を
    当該電動車の重量に対応させて前記電気車の減速度を制
    御する際に、各電動車の制動力では不足する分を前記付
    随車の制動力で補う遅れ込め制御を行う構成の電気車の
    応荷重制御装置において、 前記電気車を構成している電動車と付随車との重量を別
    個に検出する車両重量検出手段と、各電動車重量検出値
    と各付随車重量検出値との合計値を演算する電気車合計
    重量演算手段と、前記各電動車が別個に設定する粘着係
    数とその電動車重量検出値とを別個に乗算する電動車粘
    着重量演算手段と、各電動車粘着重量演算値の合計値を
    演算する電動車合計粘着重量演算手段と、前記電気車合
    計重量演算値を電動車合計粘着重量演算値で除算した値
    を電動車毎にその粘着重量に対応して比例配分する演算
    を行う第2演算手段と、この第2演算手段の演算結果に
    基づいて、電動車毎にその駆動用電動機の制動トルク指
    令値又は電流制限指令値を演算する指令値演算手段と、
    各電動車が発生する制動力の前記指令値演算手段の出力
    指令値に対する不足分を演算する制動力不足分演算手段
    と、各電動車の前記制動力不足分演算値の合計値を演算
    する制動力合計不足分演算手段と、前記各付随車が別個
    に設定する粘着係数とその付随車重量検出値とを別個に
    乗算する付随車粘着重量演算手段と、各付随車粘着重量
    演算値の合計値を演算する付随車合計粘着重量演算手段
    と、前記制動力合計不足分演算値をこの付随車合計粘着
    重量演算値で除算した値を付随車毎にその粘着重量に対
    応して比例配分する演算を行い、その演算結果を付随車
    毎にその制動力指令値とする第6演算手段とを備えてい
    ることを特徴とする電気車の応荷重制御装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の電気車の応荷重制御装
    置において、前記各電動車が別個に設定する粘着係数
    は、先頭側車両の粘着係数を後続側車両よりも小さな値
    に設定し、且つ前記各付随車が別個に設定する粘着係数
    は、先頭側車両の粘着係数を後続側車両よりも小さな値
    に設定することを特徴とする電気車の応荷重制御装置。
JP2834793A 1993-02-18 1993-02-18 電気車の応荷重制御装置 Pending JPH06245331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2834793A JPH06245331A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 電気車の応荷重制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2834793A JPH06245331A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 電気車の応荷重制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06245331A true JPH06245331A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12246075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2834793A Pending JPH06245331A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 電気車の応荷重制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06245331A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1070649A2 (en) * 1999-07-22 2001-01-24 Hitachi, Ltd. Train control system
KR100556224B1 (ko) * 2003-04-10 2006-03-03 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 열차 제어시스템, 차상 통신 네트워크시스템 및 열차제어장치
KR100675079B1 (ko) * 2004-09-01 2007-01-30 가부시끼가이샤 도시바 철도 차량 정보 제어 시스템
JP2010111241A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Central Japan Railway Co レール運搬車両および連結運搬車両
CN104859486A (zh) * 2015-04-30 2015-08-26 北汽福田汽车股份有限公司 具有双电机的电动汽车的扭矩分配方法、系统及车辆
JP2019013113A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社東芝 車両用制御装置
JP2019134615A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社日立製作所 鉄道車両の駆動システム及び駆動方法
JP2020533933A (ja) * 2017-09-06 2020-11-19 北京天佑新轡高新技術有限公司Beijing Tianyouxinpei high−tech Co.,Ltd. マイクロコンピュータ制御の電気機械制動システム
US20220185121A1 (en) * 2019-03-27 2022-06-16 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric vehicle and control method for electric vehicle

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1070649A2 (en) * 1999-07-22 2001-01-24 Hitachi, Ltd. Train control system
EP1070649A3 (en) * 1999-07-22 2003-01-02 Hitachi, Ltd. Train control system
KR100556224B1 (ko) * 2003-04-10 2006-03-03 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 열차 제어시스템, 차상 통신 네트워크시스템 및 열차제어장치
KR100675079B1 (ko) * 2004-09-01 2007-01-30 가부시끼가이샤 도시바 철도 차량 정보 제어 시스템
JP2010111241A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Central Japan Railway Co レール運搬車両および連結運搬車両
CN104859486A (zh) * 2015-04-30 2015-08-26 北汽福田汽车股份有限公司 具有双电机的电动汽车的扭矩分配方法、系统及车辆
JP2019013113A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社東芝 車両用制御装置
JP2020533933A (ja) * 2017-09-06 2020-11-19 北京天佑新轡高新技術有限公司Beijing Tianyouxinpei high−tech Co.,Ltd. マイクロコンピュータ制御の電気機械制動システム
JP2019134615A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社日立製作所 鉄道車両の駆動システム及び駆動方法
US20220185121A1 (en) * 2019-03-27 2022-06-16 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric vehicle and control method for electric vehicle
US11801757B2 (en) * 2019-03-27 2023-10-31 Nissan Motor Co., Ltd. Control device for electric vehicle and control method for electric vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11021068B2 (en) Vehicle control device and control method
CN110650862B (zh) 电动车辆的控制装置、电动车辆的控制系统及电动车辆的控制方法
EP3078537B1 (en) Electric vehicle control device and electric vehicle control method
JP3665331B2 (ja) 制動を改善した電子ブレーキシステム
US10266069B2 (en) Control device for electric motor vehicle and control method for electric motor vehicle
US20150298577A1 (en) Electric drive vehicle
AU2011272007B2 (en) Driving-force control apparatus for electric vehicle
JPH06245331A (ja) 電気車の応荷重制御装置
WO2022070658A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
JP4736742B2 (ja) 電気駆動車両
JP6366553B2 (ja) ブレーキ制御システム
JP7056219B2 (ja) 電動車両の制御方法および電動車両の制御装置
JP3387542B2 (ja) 鉄道車両用荷重設定器
JP5484215B2 (ja) 列車モニタ・データ伝送システムを有する列車制御装置
US9707967B2 (en) Method of traction control for a motor vehicle
CN114407848B (zh) 一种制动控制方法、装置、电子设备及存储介质
JP2012010504A (ja) 列車モニタ・データ伝送システムを有する列車制御装置
JPH08301099A (ja) 鉄道車両用ブレーキ制御装置
Heydrich et al. Robust design of combined control strategy for electric vehicle with in-wheel propulsion
JP2000134723A (ja) 軸重補償形トルク適正配分運転方式
JPH07203607A (ja) 鉄道車両用ブレーキ制御装置
WO2022054473A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法、及び車両制御システム
WO2023281975A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
JP2001231105A (ja) 電気車制御装置
JP2848152B2 (ja) 電気車制動制御装置