JPH06244549A - 回路基板の製造方法 - Google Patents

回路基板の製造方法

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JPH06244549A
JPH06244549A JP2773493A JP2773493A JPH06244549A JP H06244549 A JPH06244549 A JP H06244549A JP 2773493 A JP2773493 A JP 2773493A JP 2773493 A JP2773493 A JP 2773493A JP H06244549 A JPH06244549 A JP H06244549A
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JP
Japan
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hole
wiring pattern
circuit board
insulating layer
insulating
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JP2773493A
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English (en)
Inventor
Toshiji Shimamoto
敏次 島本
Seiji Katou
誠司 賀藤
Yukihiro Takada
幸宏 高田
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両面に導電層を有する基板に導通用スルーホー
ル(以下、単にスルーホールという)を有する配線パタ
ーンを形成した回路基板を、簡易に且つ高精度で形成で
き、特に配線パターンの多層形成に適した回路基板の製
造方法を提供する。 【構成】両面に導電層1を有する絶縁基板2に配線パタ
ーン4を形成した後、スルーホール用貫通孔5を設け、
該貫通孔に硬化性導電物質を充填して硬化させて硬化体
6を得、その硬化体により表裏の配線パターンを導通し
た後、上記配線パターンの導通を必要とする箇所を除い
て絶縁層7で被覆し、次いで、該絶縁層が存在する面を
平滑に研削する工程よりなり、更に、上記研削後、該絶
縁層上に、絶縁層を介して導電層を設け、配線パターン
を形成する工程を含む回路基板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板の新規な製造
方法に関する。詳しくは、両面に導電層を有する基板に
導通用スルーホール(以下、単にスルーホールという)
を有する配線パターンを形成した回路基板を、簡易に且
つ高精度で形成でき、特に配線パターンの多層形成に適
した回路基板の製造方法である。
【0002】
【従来の技術】従来、スルーホールを含む配線パターン
が形成された回路基板の製造方法としては、両面に導電
層を有する絶縁基板にドリリング等によりスルーホール
用貫通孔を形成し、該貫通孔に化学メッキ・電気メッキ
を施してスルーホールを形成した後、該スルーホールを
ドライフィルムにより保護すると共に、該導電層に配線
パターンを形成する方法が一般に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、現在の回
路基板製造法の主流を占めている。ところが、かかる方
法において、スルーホール部の信頼性を上げるために、
スルーホール内にメッキを2度以上にわたって行う必要
があり、コストの面では必ずしも有利な方法とは言えな
い。また回路基板全面に電気メッキを行うため、導電層
の厚みが不均一となる場合があり、該導電層をエッチン
グして配線パターンを形成する際、形成される配線パタ
ーンにおいて部分的にエッチングの過不足が生じるおそ
れがある。従って、ファインパターンの形成への対応が
困難であるという欠点をも有している。
【0004】また、一方では、回路の高密度化、或いは
電磁シールド層の形成等を目的として、絶縁基板上に配
線パターン(第1の配線パターン)を形成後、絶縁層或
いはプリプレグを介して配線パターン(第2の配線パタ
ーン)を積層して形成して多層化した回路基板が種々開
発されている。
【0005】従来、上記多層化された回路基板の製造
は、絶縁基板に第1の配線パターンが形成され、絶縁基
板のスルーホール用貫通孔の内面にスルーホールメッキ
層を形成した回路基板においては、図5に示すように、
スルーホール部分を避けて第2の配線パターンを形成す
る方法がとられていた。
【0006】ところが、上記方法は、スルーホールを避
けて絶縁層の形成及び第2の配線パターンの形成を行う
ため、パターン密度が極めて低くなる。また、表側の第
2の配線パターンと裏側の第1或いは第2の配線パター
ンと導通を取る場合、スルーホール用貫通孔上で導通が
取れないため、該スルーホールを避けて、新たに導通用
のバイアホールを設ける必要がある。そのため、配線密
度が十分に上がらないという問題を有する。
【0007】また、従来の方法で得られた絶縁基板のス
ルーホール用貫通孔の内面にメッキ層形成した回路基板
をプリプレグを介して積層し、多層回路基板を形成する
場合、積層時の加熱加圧によりプリプレグがスルーホー
ル内に流れ込み充填される。その結果、特に、積層され
る回路基板のスルーホール同士が重なる場合、該スルー
ホール部のプリプレグがスルーホール内に流れ込む量が
多くなり、その部分の厚みが薄くなるため、絶縁性や熱
衝撃などの信頼性が問題となる。また、該回路基板のス
ルーホール内にプリプレグが完全に流れ込まない状態が
生じると、スルーホール内にボイドがトラップされ、耐
熱ショック性等の信頼性に悪影響を及ぼすという問題が
生じる。
【0008】そのため、従来は、積層される回路基板の
スルーホールの位置が合致しないように回路基板の設計
の段階で十分に配慮して行っていた。しかしながら、上
記方法は、回路基板の設計において相当な制約を受ける
ことになる上、スルーホール内へのボイドのトラップの
問題は、本質的に解決されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、両面に導電層を
有する絶縁基板の導電層に配線パターンを形成した後、
スルーホール用の貫通孔を形成することにより、該配線
パターンの形成を精度良く行うことができ、また、該貫
通孔に硬化性導電物質を充填して硬化させた後、該配線
パターンの存在する面を絶縁層で被覆し、次いで、該絶
縁層の被覆層が存在する面を平滑に研削することによ
り、配線パターンを研削により破損することがなく、余
分な硬化性導電物質の硬化体を除去することができ、簡
便にしかも頼性良く、高精度な配線パターンを有する回
路基板を得ることができることを見い出した。また、上
記回路基板は平滑な表面を有するため、該表面に絶縁層
を介して第2の配線パターンを、極めて高精度に且つ容
易に形成することが可能であることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0010】以下、本発明をより具体的に説明するた
め、図面に従って説明するが、本発明はこれらの図面に
何等限定されるものではない。図1は、本発明の方法の
代表的な態様に従う工程を示す断面図である。
【0011】本発明の方法は、(a)両面に導電層1を
有する絶縁基板2に、(d)配線パターン4を形成し、
(e)スルーホール用貫通孔5を設け、(f)該貫通孔
5に硬化性導電物質を充填して硬化させ、(g)該配線
パターンの導通を必要とする箇所を除いて絶縁層で被覆
し、次いで、(h)該絶縁層の被覆層が存在する面を平
滑に研削することを特徴とする回路基板の製造方法であ
る。
【0012】本発明において、絶縁基板2は特に制限さ
れず、公知の材質、構造を有するものが制限無く使用さ
れる。代表的なものを例示すれば、紙基材−フェノール
樹脂積層基板、紙基材−エポキシ樹脂積層基板、紙基材
−ポリエステル樹脂積層基板、ガラス基材−エポキシ樹
脂積層基板、紙基材−テフロン樹脂積層基板、ガラス基
材−ポリイミド樹脂積層基板、ガラス基材−BT(ビス
マレイミド−トリアジン)レジン樹脂積層基板、コンポ
ジット樹脂基板等の合成樹脂基板や、ポリイミド樹脂、
ポリエステル樹脂等のフレキシブル基板や、アルミニウ
ム、鉄、ステンレス等の金属をエポキシ樹脂等で覆って
絶縁処理した金属系絶縁基板、あるいはセラミックス基
板等が挙げられる。
【0013】本発明において、上記の絶縁基板は両面に
導電層1を有する。この導電層1の材質は特に制限され
ない。代表的な材質を例示すれば、銅、ニッケル、アル
ミニウム等が挙げられる。又、上記導電層の厚みについ
ても特に制限されないが、一般には5〜70μmが適当
である。
【0014】上記の両面に導電層1を有する絶縁基板に
は、先ず配線パターンが形成される。本発明において、
配線パターンの形成は、(b)導電層1にエッチングレ
ジスト3により配線パターンに対応するパターンを形成
後、(c)通常の方法でエッチングを行うことによって
一般に実施される。上記配線パターンにおいて、スルー
ホール用貫通孔を設ける箇所は、該貫通孔の面積より若
干、好ましくは、直径で 〜 μm程度大きくなる
ように、パターニングすることが、後記する硬化性導電
物質の充填・硬化において、その硬化体と該配線パター
ンとの電気的接続を確実に行うために好ましい。
【0015】上記方法により配線パターンを形成する場
合は、絶縁基板にはスルーホールが形成されていないた
め、エッチングレジストの形成やその後のエッチングを
精度良く、容易に行うことができる。
【0016】上記エッチングで用いられるエッチングレ
ジストはドライフィルム、レジストインク等が特に制限
無く使用され、パターンのファイン度によって適宜選択
して使用すればよい。
【0017】本発明において、両面に導電層を有する絶
縁基板に、配線パターンを形成した後、スルーホール用
貫通孔が設けられる。上記貫通孔の径は、特に制限され
るものではなく、任意に設定することができる。特に、
本発明にあって、上記貫通孔の径は、硬化性導電物質を
充填することが可能な程度の孔径以上、通常0.2mm
以上、好ましくは、0.3〜2mmより選択される。上
記スルーホール用貫通孔の形成方法としては、ドリリン
グ加工、パンチング加工、レーザー加工等の通常の回路
基板の製造と同様の公知の手段が特に限定されずに用い
られる。この場合、貫通孔に充填される硬化性導電物質
の硬化体と導電層との電気的接続の信頼性を向上させる
ため、該貫通孔に面する導電層の端部に傾斜面を存在さ
せ、該硬化体との接触面積を増大させることが好まし
い。上記の貫通孔における導電層の周辺部の少なくとも
一部に傾斜面を存在させる方法は、両面に導電層を有す
る絶縁基板にスルーホール用の貫通孔を形成した後に、
ソフトエッチング液によりソフトエッチングを行い該傾
斜面を形成する方法、或いは、貫通孔を形成した後に、
貫通孔よりも径の若干大きなドリルにより、導電層及び
絶縁層をテーパ上に研削する方法、貫通孔よりも少し大
きな径を持つエッチングレジストを貫通孔周辺に形成
し、エッチングを行い形成する方法等が特に限定されず
に用いることができる。
【0018】本発明において、上記のスルーホール用貫
通孔には、導電性を有する硬化体を与える硬化性導電物
質が充填され硬化される。該硬化性導電物質は、金、
銀、銅、ニッケル、鉛、カーボン等の導電材料とエポキ
シ樹脂、フェノール樹脂等の架橋性の熱硬化性樹脂とを
必要により有機溶剤と共に混合してペースト状とした公
知の硬化性導電物質を使用することができる。
【0019】また、上記硬化性導電物質は、良好なスル
ーホール抵抗を得るために、硬化後の電気抵抗が、1×
10-2Ω・cm以下となるように、導電材料の選択、及
び各成分の使用量を調節することが好ましい。
【0020】上記硬化性導電物質の貫通部への充填は、
該硬化性導電物質が貫通孔の全空間を満たし、且つ導電
層の両表面より若干、具体的には、0.05mm以上、
好ましくは、0.1〜2mm突出する程度に充填する方
法が好ましい。硬化性導電物質の代表的な充填法を例示
すれば、印刷法によって1回或いは複数回の塗布を行う
方法、絶縁基板の表裏両面側から表裏一対のスキージで
圧入する方法、ロールコーター或いはカーテンコーター
によって充填し、余分の硬化性導電物質をスキージで掻
き取る方法等の手段が好適に用いられる。
【0021】また、貫通孔に充填された硬化性導電物質
の硬化は、熱風炉、赤外線炉、遠赤外線炉、紫外線硬化
炉、電子線硬化炉等の公知の硬化方法より、硬化性導電
物質の硬化に適するものを適宜選んで硬化させれば良
い。
【0022】本発明において、上記硬化性導電物質の硬
化体を含む配線パターン上には(g)に示すように、絶
縁層7が被覆される。該絶縁層7は、上記硬化性導電物
質を含む配線パターンの導通を必要とする箇所11を除
いて形成される。かかる絶縁層の形成は、主として、得
られる回路基板の表面に突出した硬化性導電物質の硬化
体の一部を研削し、その表面を平滑に仕上げる際、既に
形成された配線パターン4を破損することなく該研削を
行うためのものである。そのため、絶縁層は、上記配線
パターンの導通を必要とする箇所を除いた全体に形成す
るのが最も好ましいが、該研削によって突出部分の一部
が除去される場合、かかる部分の絶縁層は、研削によ
り、硬化性導電物質の硬化体と共に除去されるため、該
部分に絶縁層を特に形成する必要はない。
【0023】上記絶縁層の形成方法は、特に限定され
ず、公知の方法が制限無く採用される。一般にはドライ
フィルム、液状レジスト、ドライフィルム・液状レジス
ト併用等の種々の形態の硬化性絶縁樹脂を使用した方法
が採用される。上記の方法で、特にドライフィルムを用
いると、絶縁樹脂層の厚み精度もよく、表・裏面同時に
形成できるため、より効率的に絶縁層を形成することが
でき、後述する多層回路基板の製造法において、第2の
配線パターンの形成が精度良く且つ信頼性良く行うこと
ができる。また、該絶縁層のイメージング方法として
は、印刷法、写真法等をファイン度によって適宜採用す
ればよい。
【0024】本発明において、絶縁層形成後、該絶縁層
の存在する面は平滑に研削される。上記研削は、硬化性
導電物質の硬化体の突出部をなくするために、一般に該
絶縁層と硬化体とによって構成される面が平滑となるよ
うに行うことが好ましい。
【0025】絶縁層の表面を平滑に研削する方法として
は、スラリー研磨、バフ研磨、スクラブ研磨等の通常の
研磨に用いられる方法が一般に用いられる。
【0026】上記の研削により露出した硬化性導電物質
の硬化体の表面は、必要により、絶縁層で被覆してもよ
い。
【0027】本発明において、前記のように絶縁層を研
削により平滑化することにより、該絶縁層上への配線パ
ターンの多層形成を極めて有利に行うことが可能であ
る。
【0028】例えば、プリプレグを介して上記回路基板
に金属箔を積層する場合、積層されたプリプレグは実質
的に均圧で圧接されるため、積層後の厚みは均一であ
り、安定した特性を有する多層回路基板を得ることがで
きる。また、配線パターン上に前記絶縁層を介して第2
の配線パターンの形成する場合、エッチングレジストに
よるパターンの形成、及びエッチングを精度良く行うこ
とができる。
【0029】図2は、本発明において、平滑に研削され
た絶縁層上に絶縁層を介して第2の配線パターンを形成
する場合の代表的な態様を示す工程図である。即ち、図
2に示す態様は、(i)絶縁基板2の第1の配線パター
ン4上に形成された絶縁層7の表面を平滑に研削後、硬
化性導電物質の硬化体6を露出させた状態で、該絶縁層
上に導電層8を積層し、(j)前記と同様にエッチング
レジストによるパターニング及びエッチングを行うこと
により、第2の配線パターン9を形成する態様である。
【0030】また、図3は、上記図2に示す態様におい
て、(i)絶縁基板2の第1の配線パターン4上に形成
された絶縁層7の表面を平滑に研削後、さらに、絶縁層
7’を形成した後、(j)該絶縁層上に導電層8を積層
し、(k)前記と同様にエッチングレジストによるパタ
ーニング及びエッチングを行うことにより、第2の配線
パターン9を形成する態様である。この場合、絶縁層
7’は、導通を必要とする箇所を除いて行われる。
【0031】上記図2及び図3に示す態様のように、第
2の配線パターン、第1の配線パターン間の導通は、ス
ルーホール上の絶縁層より露出した部分を介して行えば
よく、従来のように、該スルーホールを避けて近傍に接
続用のバイアホールを設けることを特に必要とせず、パ
ターンの配線密度を高くすることが可能となった。
【0032】上記の第2の配線パターンとしては、信号
線、電源線、グラウンド線、電磁波シールド層等のパタ
ーンが特に制限されない。
【0033】また、絶縁層上への配線パターンの形成法
は、特に制限されない。銅ペースト、銀ペースト等に代
表される硬化性導電物質を用いて、印刷法等により形成
する方法、前記図2、3に示したような、無電解メッ
キ、電気メッキ等で、絶縁層を含む全ての基板上にメッ
キ層を形成し、該メッキ層をエッチングしてパターンを
形成する方法等が一般的である。
【0034】また、図4は、本発明において、平滑に研
削された絶縁層上にプリプレグを介して上記回路基板に
金属箔を積層して導電層を設け、該導電層により第2の
配線パターンを形成する場合の代表的な態様を示す工程
図である。即ち、図4に示す態様は、(i)絶縁基板2
の第1の配線パターン4上に形成された絶縁層7の表面
を平滑に研削後、プリプレグよりなる絶縁層7’を介し
て導電層8を積層し、(j)必要により、スルーホール
用貫通孔を設けた後、メッキ等により導電層8’を形成
して導通スルーホール10とした後、(k)前記と同様
にエッチングレジストによるパターニング及びエッチン
グを行うことにより、第2の配線パターン9を形成する
態様である。
【0035】
【効果】以上の説明より理解されるように、本発明の方
法によれば、両面に導電層を有する絶縁基板の導電層に
配線パターンを形成した後、スルーホール用の貫通孔を
形成することにより、該スルーホール用貫通孔による影
響を受けることなく、該配線パターンの形成を行うこと
ができるため、該パターンの形成を精度良く行うことが
でき。また、該貫通孔に硬化性導電物質を充填して硬化
させた後、該配線パターンの存在する面を絶縁層で被覆
し、次いで、該絶縁層の被覆層が存在する面を平滑に研
削することにより、配線パターンを研削により破損する
ことがなく、余分な硬化性導電物質の硬化体を除去する
ことができ、簡便にしかも頼性良く、高精度な配線パタ
ーンを有する外観が良好な回路基板を得ることができ
る。
【0036】また更に、上記回路基板は平滑な表面を有
するため、該表面に絶縁層を介して第2の配線パターン
を形成して、多層回路基板を極めて高精度に且つ容易に
製造するすることが可能である
【0037】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために実施
例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0038】実施例1 以下の方法により、導電性を有する硬化体を与える硬化
性ペーストを調製し、プリント回路基板の製造を実施し
た。即ち、平均粒径6.8μm、タップ密度2.99g
/cm3、比表面積4200cm2/gの樹枝状電解銅粉
に、リノール酸を銅粉表面に対し、0.25×10-5
mol/cm2の割合で配合し、窒素雰囲気下で15分
間、乳鉢により予備混合した。このようにして得た前処
理銅粉を、ネオペンチルグリコールグリシジルエーテル
(エポキシ当量=150)/ノボラック型フェノール樹
脂(ヒドロキシ当量=105)=74/26(重量比)
のバインダー100重量部に対し、456重量部添加
し、更に、2−エチル−4−メチルイミダゾールを、バ
インダー100重量部に対し、2.8重量部添加した
後、3本ロールミルで30分間混練して銅ペーストとし
た。
【0039】図1に示す工程に従って回路基板の製造を
実施した。即ち、(a)両面に導電層1を有する絶縁基
板2として、厚さ1.6mmのガラス基材エポキシ樹脂
銅張り板を使用して、(b)導電層表面に、エッチング
レジスト3としてドライフィルム(ハーキュレス(株)
社製「アクアマーCF」1.5mil)をラミネート
し、露光、現像してレジストパターンを形成した。その
後、(c)塩化第2銅エッチング液でエッチングを行
い、(d)エッチングレジストを剥離することによって
配線パターン4を形成した。次いで、(e)直径0.4
mmφの貫通孔5をドリル加工により設けた。(f)貫
通孔を含む貫通部に硬化性導電物質6として、上記の方
法で調製した銅ペーストをスクリーン印刷法により充填
した。該銅ペーストを電気炉にて80℃60分、180
℃60分の条件で硬化した。(g)該配線パターン上
に、絶縁層7として、感光性絶縁レジストを塗布し、露
光、現像して絶縁層の被覆層を形成した。次に、(h)
320番及び600番のバフを順次使用して、硬化した
銅ペーストの硬化体が突出した面を研削し、該硬化体を
含む絶縁層表面を平滑化した。
【0040】得られた回路基板のスルーホール間の抵抗
を測定した結果、41mΩであった。また、JIS C
−5012のホットオイル試験(20℃×20秒←→2
60℃5秒のサイクル)において、サイクル数500回
においてでも、上記の回路基板のスルーホールの導通は
取られており、抵抗の上昇はみられなかった。
【0041】実施例2 実施例1において、(h)までの工程は同様に行い、こ
れに続いて図2に示す工程を実施して多層回路基板の製
造を行った。即ち、(i)基板全表面に無電解メッキ、
電気メッキを施し、厚み10μmのメッキ層により導電
層8を形成した。次いで、(j)上記(b)、(c)及
び(d)の工程に準じて第2の配線パターン9を形成し
た。
【0042】得られた多層回路基板の表裏に位置し、且
つ共通するスルーホールに接続する第2の配線パターン
間の抵抗を測定した結果、50mΩであった。また、J
ISC−5012のホットオイル試験(20℃×20秒
←→260℃5秒のサイクル)において、サイクル数5
00回においてでも、上記の多層回路基板の表裏に位置
する第2の配線パターン間の導通は取られており、抵抗
の上昇はみられなかった。
【0043】実施例3 実施例1において、(h)までの工程は同様に行い、こ
れに続いて図3に示す工程を実施して多層回路基板の製
造を行った。即ち、(i)上記硬化体部を含む絶縁層表
面に第2の絶縁層として、感光性絶縁レジストをラミネ
ートし、露光、現像して絶縁層のパターンを形成した。
次いで(j)基板全表面に無電解メッキ、電気メッキを
施し、厚み10μmのメッキ層により導電層8を形成し
た。次いで、(k)上記(b)、(c)及び(d)の工
程に準じて第2の配線パターン9を形成した。
【0044】得られた多層回路基板の表裏に位置し、且
つ共通するスルーホールに接続する第2の配線パターン
間の抵抗を測定した結果、46mΩであった。また、J
ISC−5012のホットオイル試験(20℃×20秒
←→260℃5秒のサイクル)において、サイクル数5
00回においてでも、上記の多層回路基板の表裏に位置
する第2の配線パターン間の導通は取られており、抵抗
の上昇はみられなかった。
【0045】実施例4 実施例1において、(h)までの工程は同様に行い、こ
れに続いて図4に示す工程を実施して多層回路基板の製
造を行った。即ち、即ち、(i)上記硬化体部を含む絶
縁層表面に厚さ100μmのプリプレグ10(ガラスエ
ポキシプリプレグ)を挟んで厚さ18μmの電解銅箔よ
りなる導電層8を張り合わせ、加熱加圧して、4層の積
層板を形成した。(j)さらに、内層導電層と外層導電
層間の導通を取るために、実施例1(e)の穴明け工程
を実施し、無電解メッキ、電気メッキを行って導電層
8’を設けて導通スルーホールを形成した。その後、
(k)再び上記(b)、(c)及び(d)の工程に準じ
て、配線パターンの形成を行い、4層の多層回路基板を
得た。
【0046】この様にして作成された4層回路基板の特
性インピーダンスの設定誤差は5%以内に納まった。
【0047】比較例1 従来の両面メッキスルーホール基板に、実施例2と同様
にして、第2の配線パターンを形成した。得られた基板
を図5に示す。得られた基板の配線パターンはスルーホ
ールにより寸断されており、配線密度は本発明による方
法によって得られる基板よりかなり低いことがわかっ
た。
【0048】得られた多層回路基板の表裏に位置し、且
つ共通するスルーホールに接続する第2の配線パターン
間について、JIS C−5012のホットオイル試験
(20℃×20秒←→260℃5秒のサイクル)を行っ
たところ、サイクル数360回において、上記の多層回
路基板の表裏に位置する第2の配線パターン間は断線し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法の代表的な態様を示す
工程図である。
【図2】 図2は、本発明の方法の代表的な態様を示す
工程図である。
【図3】 図3は、本発明の方法の代表的な態様を示す
工程図である。
【図4】 図4は、本発明の方法の代表的な態様を示す
工程図である。
【図5】 図5は、従来の多層回路基板の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 導電層 2 絶縁基板 3 エッチングレジスト 4 第1の配線パターン 5 スルーホール用貫通孔 6 硬化性導電物質の硬化体 7、7’絶縁層 8、8’導電層 9 第2の配線パターン 10 導通スルーホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面に導電層を有する絶縁基板に配線パタ
    ーンを形成した後、スルーホール用貫通孔を設け、該貫
    通孔に硬化性導電物質を充填して硬化させ、その硬化体
    により表裏の配線パターンを導通した後、上記配線パタ
    ーンの導通を必要とする箇所を除いて絶縁層で被覆し、
    次いで、該絶縁層が存在する面を平滑に研削することを
    特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回路基板の製造方法にお
    いて、絶縁層が存在する面を平滑に研削後、絶縁層を介
    して導電層を設け、配線パターンを形成する回路基板の
    製造方法。
JP2773493A 1993-02-17 1993-02-17 回路基板の製造方法 Pending JPH06244549A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09298362A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Samsung Electro Mech Co Ltd ビルドアップ多層印刷回路基板の製造方法

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