JPH06244464A - 半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構 - Google Patents
半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構Info
- Publication number
- JPH06244464A JPH06244464A JP5046097A JP4609793A JPH06244464A JP H06244464 A JPH06244464 A JP H06244464A JP 5046097 A JP5046097 A JP 5046097A JP 4609793 A JP4609793 A JP 4609793A JP H06244464 A JPH06244464 A JP H06244464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermocouple
- protection tube
- hollow
- thermocouple protection
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱電対保護管の破損によって,外気がプロセ
ス室内に吸入され,又はプロセス室から大気へ流出する
危険なガスにより生じる爆発事故を防止する。また,熱
電対保護管を着脱自在にした。 【構成】 温度検出用の熱電対を内蔵した熱電対保護
管,たとえば熱電対保護管4a1の外気側の突出部を熱
電対ポ−ト9の内周に装着したプラグ14とOリング1
8,押金16と袋ナット17より成る第1のシ−ル部分
により封入し,上記熱電対保護管4a1に封入される熱
電対に接続されたリ−ド線L1は第1のシ−ル部分の押
金16の中空部に連通する部分にリリ−フバルブ20を
介して連結されたプラグ22とOリング24を介して締
め付ける袋ナット23より成る第2のシ−ル部分とによ
り封入して,密封構造に構成した。又,リリ−フバルブ
20は押金16とプラグ22と連通する中空部を備えた
本体21とこの本体21をばね28を介してOリング2
5で圧着している蓋板26とより構成した。
ス室内に吸入され,又はプロセス室から大気へ流出する
危険なガスにより生じる爆発事故を防止する。また,熱
電対保護管を着脱自在にした。 【構成】 温度検出用の熱電対を内蔵した熱電対保護
管,たとえば熱電対保護管4a1の外気側の突出部を熱
電対ポ−ト9の内周に装着したプラグ14とOリング1
8,押金16と袋ナット17より成る第1のシ−ル部分
により封入し,上記熱電対保護管4a1に封入される熱
電対に接続されたリ−ド線L1は第1のシ−ル部分の押
金16の中空部に連通する部分にリリ−フバルブ20を
介して連結されたプラグ22とOリング24を介して締
め付ける袋ナット23より成る第2のシ−ル部分とによ
り封入して,密封構造に構成した。又,リリ−フバルブ
20は押金16とプラグ22と連通する中空部を備えた
本体21とこの本体21をばね28を介してOリング2
5で圧着している蓋板26とより構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体ウェ−ハの表面処
理を行うCVD装置等の半導体製造装置に関し,更に詳
しくは,そのプロセス室で温度制御用として使用される
熱電対の保護用として設けられる熱電対保護管の熱電対
ポ−ト部分におけるシ−ル機構の改良に関する。
理を行うCVD装置等の半導体製造装置に関し,更に詳
しくは,そのプロセス室で温度制御用として使用される
熱電対の保護用として設けられる熱電対保護管の熱電対
ポ−ト部分におけるシ−ル機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】まず,本発明の技術背景となるCVD装
置における加熱炉の概略構造を図4により説明する。同
図において,1は加熱炉で,その円筒状で断面コ字状の
炉壁2に垂直方向にヒ−タ3が配置される。このヒ−タ
3は複数個たとえば,6個のタップ端子により5個のヒ
−タ部分3a1〜3a5に分割され,更に,各ヒ−タ部分
3a1〜3a5にはこれらの各ヒ−タ部分の温度検出用の
熱電対h1〜h5を内蔵した熱電対保護管4a1〜4a
5(但し,4a4,4a5は図示せず)が加熱工程におい
て上昇されるウェ−ハボ−ト(図示しない)に対して等
距離となるように同一円周上に所定間隔で配置され,こ
れらの熱電対の温度を常時監視制御することによりプロ
セス室5の標準加熱ゾ−ンHが例えば650℃±0.5
℃に均一に加熱されるように温度制御を行うようになっ
ている。なお,図4においては,簡単のため,熱電対保
護管4a1〜4a3は,これに収納される熱電対h1〜h3
のみを表示し,これらの熱電対に接続されるリ−ド線は
図示を省略して描いている。また,7はアウタチュ−
ブ,8はインナチュ−ブで,インナチュ−ブ8内に配置
されるウェ−ハボ−ト(図示せず)に収納さられたウェ
−ハ(図示せず)に対してモノシランガス(Si
H4),ホスフィンガス(PH3)などのガスが図示しな
い供給口から送られて,ウェ−ハに対して気相成長膜
(たとえば,ポリシリコン膜,窒化膜)が生成するよう
な表面処理を行う。なお,前記のガスはいずれも有毒で
自然発火性のものである。
置における加熱炉の概略構造を図4により説明する。同
図において,1は加熱炉で,その円筒状で断面コ字状の
炉壁2に垂直方向にヒ−タ3が配置される。このヒ−タ
3は複数個たとえば,6個のタップ端子により5個のヒ
−タ部分3a1〜3a5に分割され,更に,各ヒ−タ部分
3a1〜3a5にはこれらの各ヒ−タ部分の温度検出用の
熱電対h1〜h5を内蔵した熱電対保護管4a1〜4a
5(但し,4a4,4a5は図示せず)が加熱工程におい
て上昇されるウェ−ハボ−ト(図示しない)に対して等
距離となるように同一円周上に所定間隔で配置され,こ
れらの熱電対の温度を常時監視制御することによりプロ
セス室5の標準加熱ゾ−ンHが例えば650℃±0.5
℃に均一に加熱されるように温度制御を行うようになっ
ている。なお,図4においては,簡単のため,熱電対保
護管4a1〜4a3は,これに収納される熱電対h1〜h3
のみを表示し,これらの熱電対に接続されるリ−ド線は
図示を省略して描いている。また,7はアウタチュ−
ブ,8はインナチュ−ブで,インナチュ−ブ8内に配置
されるウェ−ハボ−ト(図示せず)に収納さられたウェ
−ハ(図示せず)に対してモノシランガス(Si
H4),ホスフィンガス(PH3)などのガスが図示しな
い供給口から送られて,ウェ−ハに対して気相成長膜
(たとえば,ポリシリコン膜,窒化膜)が生成するよう
な表面処理を行う。なお,前記のガスはいずれも有毒で
自然発火性のものである。
【0003】ところで,従来のCVD装置の熱電対保護
管のシ−ル機構は次のように構成されていた。図3は従
来のものの熱電対ポ−ト9付近を示す図4で一点鎖線で
示したA部分の拡大詳細図で,同図に示すように,アウ
タチュ−ブ7を受ける環状のマニホ−ルド10と,イン
ナチュ−ブ8を受けるマニホ−ルド11とはボルト(図
示せず)で結合され,マニホ−ルド11の下部には円板
状のマニホ−ルドキャップ11aが接合され,マニホ−
ルド10には5個の熱電対保護管4a1〜4a5の延長部
(突出部)を貫通支持する熱電対ポ−ト9が半径方向の
水平位置に設けられ,熱電対ポ−ト9に設けられるプラ
グ14の中心穴14aを貫通する石英製の熱電対保護管
(熱電対保護管4a1を代表で示す)は押金16が袋ナ
ット17を締めることによりOリング18でアウタチュ
−ブ7内を外気に対しシ−ルするように構成されてい
た。
管のシ−ル機構は次のように構成されていた。図3は従
来のものの熱電対ポ−ト9付近を示す図4で一点鎖線で
示したA部分の拡大詳細図で,同図に示すように,アウ
タチュ−ブ7を受ける環状のマニホ−ルド10と,イン
ナチュ−ブ8を受けるマニホ−ルド11とはボルト(図
示せず)で結合され,マニホ−ルド11の下部には円板
状のマニホ−ルドキャップ11aが接合され,マニホ−
ルド10には5個の熱電対保護管4a1〜4a5の延長部
(突出部)を貫通支持する熱電対ポ−ト9が半径方向の
水平位置に設けられ,熱電対ポ−ト9に設けられるプラ
グ14の中心穴14aを貫通する石英製の熱電対保護管
(熱電対保護管4a1を代表で示す)は押金16が袋ナ
ット17を締めることによりOリング18でアウタチュ
−ブ7内を外気に対しシ−ルするように構成されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,従来の熱電
対保護管のシ−ル機構は完全密封構造の機構ではなかっ
たため,プロセス室からの有毒なガスが流れ出したり,
あるいはプロセス室内に酸素が流入することに伴う引
火,爆発等の恐れがあった。このため,熱電対保護管の
シ−ル機構を完全密封構造とする必要があるが,唯単に
完全密封構造にしただけでは熱電対保護管内に存在する
空気が加熱炉からの熱気によって膨張した場合,この空
気の膨張によって保護管を破損させる場合が生じ,プロ
セス室内でCVD処理を行うために室内が減圧状態のと
きには,酸素を含む外気がプロセス室内に吸入されるか
ら,プロセス室内の前記したガスが引火,爆発する恐れ
があった。また,プロセス室で酸化・拡散の処理を行っ
ている場合には,同室内は減圧されていないため,プロ
セス室内の前記の有毒なガスが熱電対保護管に沿ってプ
ロセス室から大気へ流出し,引火,爆発に至る事故を生
ずる恐れがあった。本発明は従来のものの上記課題(問
題点)を解決するようにした半導体製造装置における熱
電対保護管のシ−ル機構を提供することを目的とする。
対保護管のシ−ル機構は完全密封構造の機構ではなかっ
たため,プロセス室からの有毒なガスが流れ出したり,
あるいはプロセス室内に酸素が流入することに伴う引
火,爆発等の恐れがあった。このため,熱電対保護管の
シ−ル機構を完全密封構造とする必要があるが,唯単に
完全密封構造にしただけでは熱電対保護管内に存在する
空気が加熱炉からの熱気によって膨張した場合,この空
気の膨張によって保護管を破損させる場合が生じ,プロ
セス室内でCVD処理を行うために室内が減圧状態のと
きには,酸素を含む外気がプロセス室内に吸入されるか
ら,プロセス室内の前記したガスが引火,爆発する恐れ
があった。また,プロセス室で酸化・拡散の処理を行っ
ている場合には,同室内は減圧されていないため,プロ
セス室内の前記の有毒なガスが熱電対保護管に沿ってプ
ロセス室から大気へ流出し,引火,爆発に至る事故を生
ずる恐れがあった。本発明は従来のものの上記課題(問
題点)を解決するようにした半導体製造装置における熱
電対保護管のシ−ル機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために,半導体製造装置における加熱炉用のヒ−タ
の近傍に配置される温度検出用の熱電対を内蔵した熱電
対保護管のシ−ル機構であって,熱電対保護管の外気側
の突出部を熱電対ポ−トの内周に装着したプラグとOリ
ング,中空の押金とこの押金及び前記プラグを締め付け
る袋ナットより成る第1のシ−ル部分により封入し,完
全密封構造とされた上記熱電対保護管に封入される熱電
対に接続されたリ−ド線は第1のシ−ル部分の押金の中
空部に連通する部分にリリ−フバルブを介して連結され
た中空のプラグとOリングを介して締め付ける袋ナット
より成る第2のシ−ル部分とにより封入し,上記熱電対
保護管内の空気が所定以上に膨張したときは上記リリ−
フバルブからその膨張した空気を外気中に釈放するよう
に構成した。この場合,上記加熱炉用ヒ−タが複数ゾ−
ンに分割される場合には,各ゾ−ン毎の温度検出用とし
て上記ヒ−タのゾ−ンと同数の熱電対保護管を配置し,
これらの熱電対保護管の外気側突出部及び熱電対のリ−
ド線の熱電対ポ−ト部におけるシ−ル機構を上記第1,
第2のシ−ル部分により構成することが望ましい。ま
た,上記リリ−フバルブは第1のシ−ル部分を構成する
中空の押金と第2のシ−ル部分を構成する中空のプラグ
と連通する中空部を備えた本体とこの本体をばねを介し
てOリングで圧着している蓋板とより成り,上記蓋板を
本体の中空部内の空気圧が大となつたときは上記ばねに
抗して蓋板を上方向に押し上げて外気との連通をするよ
うに構成することが望ましい。
するために,半導体製造装置における加熱炉用のヒ−タ
の近傍に配置される温度検出用の熱電対を内蔵した熱電
対保護管のシ−ル機構であって,熱電対保護管の外気側
の突出部を熱電対ポ−トの内周に装着したプラグとOリ
ング,中空の押金とこの押金及び前記プラグを締め付け
る袋ナットより成る第1のシ−ル部分により封入し,完
全密封構造とされた上記熱電対保護管に封入される熱電
対に接続されたリ−ド線は第1のシ−ル部分の押金の中
空部に連通する部分にリリ−フバルブを介して連結され
た中空のプラグとOリングを介して締め付ける袋ナット
より成る第2のシ−ル部分とにより封入し,上記熱電対
保護管内の空気が所定以上に膨張したときは上記リリ−
フバルブからその膨張した空気を外気中に釈放するよう
に構成した。この場合,上記加熱炉用ヒ−タが複数ゾ−
ンに分割される場合には,各ゾ−ン毎の温度検出用とし
て上記ヒ−タのゾ−ンと同数の熱電対保護管を配置し,
これらの熱電対保護管の外気側突出部及び熱電対のリ−
ド線の熱電対ポ−ト部におけるシ−ル機構を上記第1,
第2のシ−ル部分により構成することが望ましい。ま
た,上記リリ−フバルブは第1のシ−ル部分を構成する
中空の押金と第2のシ−ル部分を構成する中空のプラグ
と連通する中空部を備えた本体とこの本体をばねを介し
てOリングで圧着している蓋板とより成り,上記蓋板を
本体の中空部内の空気圧が大となつたときは上記ばねに
抗して蓋板を上方向に押し上げて外気との連通をするよ
うに構成することが望ましい。
【0006】
【作用】本発明のものでは,熱電対保護管のシ−ル機構
を完全密封構造としたから,万一プロセス室内の有毒ガ
スが洩れるような事態が生じても大気側への流出や引
火,爆発が防止される。また,本発明の熱電対保護管の
シ−ル機構では,基部に設けられた第1のシ−ル部とこ
れに連通しリリ−フバルブが設けられた第2のシ−ル部
から構成されるから,たとえ,熱電対保護管内に存在し
た空気が温度上昇によって膨張することがあってもリリ
−フバルブから大気へ逃げるようになっており,熱電対
保護管を破損し,加熱炉のプロセス室内の危険なガスに
引火し,爆発するような事態には至らない。さらに,本
発明の熱電対保護管のシ−ル機構では,熱電対保護管の
熱電対ポ−ト部からの着脱を袋ナットの締め付け,緩め
の各操作によって容易に行えるから,定期的に熱電対保
護管を取り外して洗浄することにより熱電対保護管の表
面に付着された保護膜を取り除くことできる。
を完全密封構造としたから,万一プロセス室内の有毒ガ
スが洩れるような事態が生じても大気側への流出や引
火,爆発が防止される。また,本発明の熱電対保護管の
シ−ル機構では,基部に設けられた第1のシ−ル部とこ
れに連通しリリ−フバルブが設けられた第2のシ−ル部
から構成されるから,たとえ,熱電対保護管内に存在し
た空気が温度上昇によって膨張することがあってもリリ
−フバルブから大気へ逃げるようになっており,熱電対
保護管を破損し,加熱炉のプロセス室内の危険なガスに
引火し,爆発するような事態には至らない。さらに,本
発明の熱電対保護管のシ−ル機構では,熱電対保護管の
熱電対ポ−ト部からの着脱を袋ナットの締め付け,緩め
の各操作によって容易に行えるから,定期的に熱電対保
護管を取り外して洗浄することにより熱電対保護管の表
面に付着された保護膜を取り除くことできる。
【0007】
【実施例】次に,本発明の一実施例を図1に,また図1
のC矢視図を図2に示した。なお,従来のものと同等の
部分には図3と同一の符号を付して示した。図1,図2
は1個の熱電対保護管4a1についてのシ−ル機構を代
表して示すもので,他の熱電対保護管4a2〜4a5につ
いても同様のシ−ル機構とするものである。即ち,同図
に示すように,熱電対保護管4a1のL字状に湾曲する
突出部は,熱電対ポ−ト9の内周部に挿着されたプラグ
14とOリング18,中空の押金16とこの押金16及
びプラグ14を締め付ける袋ナット17より成る第1の
シ−ル部分により封入され,また熱電対保護管4a1に
封入される熱電対h1に補償巻線等を介して接続された
リ−ド線L1の先端部は第1のシ−ル部分の押金16の
中空部に連通する部分にリリ−フバルブ20の本体21
の中空部を経て,この本体21と連結された中空のプラ
グ22とOリング24を介して締め付ける袋ナット23
より成る第2のシ−ル部分とにより封入されている。な
お,押金16の外端部にリリ−フバルブ20の立方形の
本体21が溶接により固定され,本体21の反対側にプ
ラグ22が溶接で固定されている。また,リリ−フバル
ブ20は図2に示すように第1のシ−ル部を構成する中
空の押金16と第2のシ−ル部を構成する中空のプラグ
22と連通する中空部を備えた本体21とこの本体21
をばね28を介してOリング25で圧着している蓋板2
6とより成り,この蓋板26を本体21の中空部内の空
気圧が大となったときは,ばね28のばね圧に抗して蓋
板26を上方向(図1では下方向)に押し上げて熱電対
保護管の中空部と連通する本体21中空部と外気とが連
通をするように構成されている。なお,本実施例のもの
では,図1及び図2に示すように,ばね28は4個設け
られ,各ばね28は夫々心棒となる4本の頭付きピン2
7を蓋板26に取付けることにより本体21のリ−ド線
L1と平行な側面にはOリング25を抑える蓋板26を
図1において上下方向に可動自在となるようばね28で
本体21を押しつけるように構成している。なお,熱電
対保護管4a1の熱電対ポ−ト9に対する着脱は,上記
構成から分かる通り,袋ナット17を締め付け,または
緩める各操作によって行うことができるようになってい
る。
のC矢視図を図2に示した。なお,従来のものと同等の
部分には図3と同一の符号を付して示した。図1,図2
は1個の熱電対保護管4a1についてのシ−ル機構を代
表して示すもので,他の熱電対保護管4a2〜4a5につ
いても同様のシ−ル機構とするものである。即ち,同図
に示すように,熱電対保護管4a1のL字状に湾曲する
突出部は,熱電対ポ−ト9の内周部に挿着されたプラグ
14とOリング18,中空の押金16とこの押金16及
びプラグ14を締め付ける袋ナット17より成る第1の
シ−ル部分により封入され,また熱電対保護管4a1に
封入される熱電対h1に補償巻線等を介して接続された
リ−ド線L1の先端部は第1のシ−ル部分の押金16の
中空部に連通する部分にリリ−フバルブ20の本体21
の中空部を経て,この本体21と連結された中空のプラ
グ22とOリング24を介して締め付ける袋ナット23
より成る第2のシ−ル部分とにより封入されている。な
お,押金16の外端部にリリ−フバルブ20の立方形の
本体21が溶接により固定され,本体21の反対側にプ
ラグ22が溶接で固定されている。また,リリ−フバル
ブ20は図2に示すように第1のシ−ル部を構成する中
空の押金16と第2のシ−ル部を構成する中空のプラグ
22と連通する中空部を備えた本体21とこの本体21
をばね28を介してOリング25で圧着している蓋板2
6とより成り,この蓋板26を本体21の中空部内の空
気圧が大となったときは,ばね28のばね圧に抗して蓋
板26を上方向(図1では下方向)に押し上げて熱電対
保護管の中空部と連通する本体21中空部と外気とが連
通をするように構成されている。なお,本実施例のもの
では,図1及び図2に示すように,ばね28は4個設け
られ,各ばね28は夫々心棒となる4本の頭付きピン2
7を蓋板26に取付けることにより本体21のリ−ド線
L1と平行な側面にはOリング25を抑える蓋板26を
図1において上下方向に可動自在となるようばね28で
本体21を押しつけるように構成している。なお,熱電
対保護管4a1の熱電対ポ−ト9に対する着脱は,上記
構成から分かる通り,袋ナット17を締め付け,または
緩める各操作によって行うことができるようになってい
る。
【0008】次に,作用を説明すると,熱電対ポ−ト9
における各熱電対保護管4a1〜4a5のシ−ルは夫々熱
電対保護管4a1で代表して示したように第1のシ−ル
部のOリング18の部分により行われ,さらに,この熱
電対保護管4a1〜4a5の先端部から突出されるリ−ド
線L1〜L5のシ−ルは第2のシ−ル部のOリング24の
部分によって行われ,各熱電対保護管4a1〜4a5内に
存在する空気が所定値以上に熱膨張し,それらの空気圧
が増大しようとした場合には,それらの空気圧によって
各保護管4a1〜4a5の外気側の第1のシ−ル部と第2
のシ−ル部の中間に設けられたリリ−フバルブ20の蓋
板26をばね28に抗して上方向(図1では下方向)に
押し上げることで外気と連通する開口部を自動的に生じ
させて,外気へと各熱電対保護管4a1〜4a5内の膨張
した空気を逃がすようにしているから各保護管4a1〜
4a5が破損し,プロセス室内への外気の吸入や,プロ
セス室内からの危険なガスの流出により,引火爆発のよ
うな危険な事態は生じない。また,各熱電対保護管4a
1〜4a5の熱電対ポ−ト9からの着脱は袋ナットの操作
によって容易に行えるから,定期的に熱電対保護管を取
り外して洗浄することにより各熱電対保護管4a1〜4
a5の表面に付着された保護膜を取り除くことができ
る。
における各熱電対保護管4a1〜4a5のシ−ルは夫々熱
電対保護管4a1で代表して示したように第1のシ−ル
部のOリング18の部分により行われ,さらに,この熱
電対保護管4a1〜4a5の先端部から突出されるリ−ド
線L1〜L5のシ−ルは第2のシ−ル部のOリング24の
部分によって行われ,各熱電対保護管4a1〜4a5内に
存在する空気が所定値以上に熱膨張し,それらの空気圧
が増大しようとした場合には,それらの空気圧によって
各保護管4a1〜4a5の外気側の第1のシ−ル部と第2
のシ−ル部の中間に設けられたリリ−フバルブ20の蓋
板26をばね28に抗して上方向(図1では下方向)に
押し上げることで外気と連通する開口部を自動的に生じ
させて,外気へと各熱電対保護管4a1〜4a5内の膨張
した空気を逃がすようにしているから各保護管4a1〜
4a5が破損し,プロセス室内への外気の吸入や,プロ
セス室内からの危険なガスの流出により,引火爆発のよ
うな危険な事態は生じない。また,各熱電対保護管4a
1〜4a5の熱電対ポ−ト9からの着脱は袋ナットの操作
によって容易に行えるから,定期的に熱電対保護管を取
り外して洗浄することにより各熱電対保護管4a1〜4
a5の表面に付着された保護膜を取り除くことができ
る。
【0009】
【発明の効果】本発明の半導体製造装置における熱電対
保護管は,上述のようなシ−ル機構の構成となっている
から,次のような優れた効果を生じる。 本発明のものでは,完全密封構造にしたから,万一プ
ロセス室内の有毒ガスが洩れるような事態が生じても大
気側への流出や引火,爆発が防止される。 また,本発明では完全密封構造としたが,熱電対保護
管内に存在した空気が温度上昇によって膨張することが
あっても,その空気はリリ−フバルブから大気へ自動的
に釈放され,熱電対保護管を破裂させることが事前に防
止されるから,外気がプロセス室内に吸入されたり,ま
た,プロセス室内からモノシランガス等の危険なガスが
流出することにより,引火,爆発するような恐れはなく
なった。 さらに,本発明のものでは熱電対保護管は熱電対ポ−
ト部から袋ナットの操作によって容易に着脱できるた
め,熱電対保護管の洗浄を容易に行うことができ,従っ
て,熱電対保護管に付着される保護膜により熱電対保護
管が破裂されるような事態も事前に防止できる。
保護管は,上述のようなシ−ル機構の構成となっている
から,次のような優れた効果を生じる。 本発明のものでは,完全密封構造にしたから,万一プ
ロセス室内の有毒ガスが洩れるような事態が生じても大
気側への流出や引火,爆発が防止される。 また,本発明では完全密封構造としたが,熱電対保護
管内に存在した空気が温度上昇によって膨張することが
あっても,その空気はリリ−フバルブから大気へ自動的
に釈放され,熱電対保護管を破裂させることが事前に防
止されるから,外気がプロセス室内に吸入されたり,ま
た,プロセス室内からモノシランガス等の危険なガスが
流出することにより,引火,爆発するような恐れはなく
なった。 さらに,本発明のものでは熱電対保護管は熱電対ポ−
ト部から袋ナットの操作によって容易に着脱できるた
め,熱電対保護管の洗浄を容易に行うことができ,従っ
て,熱電対保護管に付着される保護膜により熱電対保護
管が破裂されるような事態も事前に防止できる。
【図1】本発明の一実施例を示す要部の縦断正面図であ
る。
る。
【図2】図1におけるC矢視図である。
【図3】従来のCVD装置の熱電対ポ−ト付近の縦断正
面図である。
面図である。
【図4】CVD装置における加熱炉の概略構成図であ
る。
る。
4a1:熱電対保護管 9:熱電対ポ−ト 14,22:プラグ 16:押金 17,23:袋ナット 18,24:Oリング 20:リリ−フバルブ 21:本体 25:Oリング 26:蓋板 28:ばね L1:リ−ド線
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体製造装置における加熱炉用のヒ−
タの近傍に配置される温度検出用の熱電対を内蔵した熱
電対保護管のシ−ル機構であって,熱電対保護管の外気
側の突出部を熱電対ポ−トの内周に装着したプラグとO
リング,中空の押金とこの押金及び前記プラグを締め付
ける袋ナットより成る第1のシ−ル部分により封入し,
上記熱電対保護管に封入される熱電対に接続されたリ−
ド線は第1のシ−ル部分の押金の中空部に連通する部分
にリリ−フバルブを介して連結された中空のプラグとO
リングを介して締め付ける袋ナットより成る第2のシ−
ル部分とにより封入し,完全密封構造とされた上記熱電
対保護管内の空気が所定以上に膨張したときは上記リリ
−フバルブからその膨張した空気を外気中に釈放するよ
うにしたことを特徴とする半導体製造装置における熱電
対保護管のシ−ル機構。 - 【請求項2】 上記加熱炉用ヒ−タが複数ゾ−ンに分割
される場合には,各ゾ−ン毎の温度検出用として上記ヒ
−タのゾ−ンと同数の熱電対保護管を配置し,これらの
熱電対保護管の外気側突出部及び熱電対のリ−ド線の熱
電対ポ−ト部におけるシ−ル機構を請求項1記載の第
1,第2のシ−ル部分により構成するようにした半導体
製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構。 - 【請求項3】 上記リリ−フバルブは第1のシ−ル部分
を構成する中空の押金と第2のシ−ル部分を構成する中
空のプラグと連通する中空部を備えた本体とこの本体を
ばねを介してOリングで圧着している蓋板とより成り,
上記蓋板を本体の中空部内の空気圧が大となったときは
上記ばねに抗して蓋板を上方向に押し上げて外気との連
通をするようにした請求項1または2記載の半導体製造
装置における熱電対保護管のシ−ル機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046097A JPH06244464A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5046097A JPH06244464A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06244464A true JPH06244464A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12737493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5046097A Pending JPH06244464A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06244464A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011504577A (ja) * | 2007-08-06 | 2011-02-10 | エスケー エナジー 株式会社 | 背の高い外部構造を有する水素添加による残留硫黄の脱硫のためのサーモウエル複合型装置 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5046097A patent/JPH06244464A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011504577A (ja) * | 2007-08-06 | 2011-02-10 | エスケー エナジー 株式会社 | 背の高い外部構造を有する水素添加による残留硫黄の脱硫のためのサーモウエル複合型装置 |
KR101133841B1 (ko) * | 2007-08-06 | 2012-04-06 | 에스케이에너지 주식회사 | 탈황공정용 고압반응기의 열전대 차폐장치 |
US8784751B2 (en) | 2007-08-06 | 2014-07-22 | SK Innovation Co., Inc. | Thermowell compound apparatus of high shell for residue hydrogen desulfurization |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05500106A (ja) | 炎遮断プラグを備えた圧力トランスミッタ | |
JP2013515960A (ja) | 火炎検出装置 | |
US6063198A (en) | High pressure release device for semiconductor fabricating equipment | |
JP3468577B2 (ja) | 熱処理装置 | |
US5303558A (en) | Thermal trap for gaseous materials | |
JPH06244464A (ja) | 半導体製造装置における熱電対保護管のシ−ル機構 | |
US20030015142A1 (en) | Apparatus for fabricating a semiconductor device | |
JPH04225788A (ja) | 真空中での連続鋼帯等の加熱装置 | |
JP2585962B2 (ja) | 高圧酸化炉 | |
JPS5841656B2 (ja) | ハンドウタイキソウセイチヨウソウチ | |
JP2586779Y2 (ja) | 半導体製造装置 | |
JP2678184B2 (ja) | 酸化炉 | |
JP2009129925A (ja) | 基板処理装置及び基板の処理方法 | |
JP3227280B2 (ja) | 熱処理装置 | |
JP2000058459A (ja) | 熱処理方法および熱処理装置 | |
JPH0997767A (ja) | 半導体製造装置の縦型炉 | |
JPS626342B2 (ja) | ||
JP3055797B2 (ja) | 縦型熱処理装置 | |
JPH0773100B2 (ja) | 半導体気相成長システムの保安方法 | |
JPH07302790A (ja) | 熱処理装置 | |
JPH03185715A (ja) | 半導体製造装置 | |
KR20050035449A (ko) | 반도체 소자 제조 설비 | |
JP4509439B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JPH04162517A (ja) | 減圧処理装置及び減圧処理容器への熱電対導入チューブの取付方法 | |
JP2619699B2 (ja) | 酸化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |