JP2009129925A - 基板処理装置及び基板の処理方法 - Google Patents

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秀之 塚本
Akira Hayashida
晃 林田
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雅士 杉下
Masaaki Ueno
正昭 上野
Shinichi Shimada
真一 島田
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Abstract

【課題】
処理ガスに可燃性ガスを使用した場合で、処理炉を強制冷却する場合に、リークした可燃性ガスによる燃焼、爆発が起ることを防止する。
【解決手段】
基板を収容し処理する処理室7を形成する反応容器6と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置3と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段61,65,66と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段72とを備え、該制御手段は、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下である時に前記可燃性ガスが供給可能な様に前記ガス供給手段を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコンウェーハ等の基板に酸化膜の生成、不純物の拡散、アニール処理等の処理を行い半導体装置を製造する基板処理装置に関するものである。
基板に半導体集積回路が作成され半導体装置が製造される1工程に、可燃性のガスを使用して処理する工程、例えば処理ガスとして水素ガスを使用する水素アニール処理がある。
以下、水素アニール処理が行われる基板処理装置について説明する。図3は、基板処理装置に用いられる、処理炉1の一例を示している。
ヒータベース2に円筒状の加熱装置3が立設され、又該加熱装置3の内部に同心に均熱管4が立設されている。前記ヒータベース2には炉口フランジ5が前記均熱管4と同心に設けられ、前記炉口フランジ5の上端に反応管6が前記均熱管4と同心に立設されている。前記反応管6、前記炉口フランジ5によって画成される空間は処理室7となっている。
前記炉口フランジ5から気密に挿通された温度検出器8は前記反応管6の壁面に沿って上方に延出している。前記温度検出器8は保護管と内部に挿入された熱電対により構成され、前記反応管6内部の温度を検出する様になっている。
前記炉口フランジ5の下端は、炉口部9を形成し、該炉口部9は炉口蓋であるシールキャップ11によって気密に閉塞可能であり、該シールキャップ11は図示しない昇降機構(ボートエレベータ)によって昇降可能である。前記シールキャップ11にはボート12が載置され、該ボート12には処理される基板(以下ウェーハ)13が水平姿勢で保持され、前記ボート12はボートエレベータによって前記処理室7に装脱される様になっている。
前記炉口フランジ5にはガス供給管14が連通し、該ガス供給管14より処理ガスが前記処理室7に供給され、又前記炉口フランジ5には排気管15が連通され、該排気管15より前記処理室7が排気される様になっている。
前記均熱管4と前記反応管6との間の円筒状の内側円筒空間16には窒素ガス等、水素の燃焼を抑制するガスが導入される様になっており、前記反応管6と前記均熱管4とがなす外側円筒空間17の上部には排気ダクト18が連通され、下部には吸気口19が連通されている。前記排気ダクト18には開閉弁21、排気冷却器22、冷却手段としてのブロア23が設けられ、前記排気ダクト18、前記開閉弁21、前記排気冷却器22、前記ブロア23は急速冷却機構24を構成する。
前記ボート12が降下した状態で、該ボート12に未処理ウェーハが装填され、ボートエレベータ(図示せず)により前記ボート12が上昇され、前記処理室7に装入される。ウェーハ13を保持した前記ボート12が前記処理室7に装入された状態で、前記加熱装置3によりウェーハ13が処理温度に加熱され、前記ガス供給管14より処理ガス、例えば水素ガスが導入され、前記処理室7が処理圧に維持される様前記排気管15より排気され、ウェーハ13に水素アニール処理がなされる。
水素アニール処理中、水素ガスが漏出した際の防爆対策として前記内側円筒空間16には窒素ガス等の不活性ガスがガスパージされている。
基板処理が終了すると、前記ボート12が装入された状態でウェーハ13が所要温度になる迄、冷却される。この場合、冷却時間を短縮する為、前記開閉弁21を開放して前記ブロア23より前記外側円筒空間17の雰囲気ガスを強制排気し、前記吸気口19から外気を吸引して前記加熱装置3を冷却し、冷却時間の短縮を図っている。
上記した様に、処理ガスが水素ガス等可燃性ガスである場合、前記内側円筒空間16に不活性ガスを充満させ、万一漏洩しても燃焼、爆発等が生じない様にしている。
然し乍ら、処理後は前記急速冷却機構24により前記外側円筒空間17を強制排気しており、該外側円筒空間17には外気が流入する。この為、処理中に前記外側円筒空間17に水素ガスがリークしていた場合等では、流入した外気とリークしたガスとで反応して、燃焼、爆発する可能性がある。
処理ガスとして、水素ガスを使用した基板処理装置としては特許文献1に示されるものがある。
特開2006−261362号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、処理ガスに可燃性ガスを使用した場合に、リークした可燃性ガスによる燃焼、爆発が起ることを防止するものである。
本発明は、基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記可燃性ガスが供給可能な様に前記ガス供給手段を制御する基板処理装置に係るものである。
又本発明は、基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備える基板処理装置を用いる基板の処理方法であって、前記制御手段が、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記ガス供給手段から前記可燃性ガスを供給する様に制御する工程と、該可燃性ガスの供給により前記反応容器内で前記基板を処理する工程とを有する基板の処理方法に係るものである。
本発明によれば、基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記可燃性ガスが供給可能な様に前記ガス供給手段を制御するので、可燃性ガスによる爆発が防止でき安全性が向上する。
又本発明によれば、基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備える基板処理装置を用いる基板の処理方法であって、前記制御手段が、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記ガス供給手段から前記可燃性ガスを供給する様に制御する工程と、該可燃性ガスの供給により前記反応容器内で前記基板を処理する工程とを有するので、可燃性ガスによる爆発が防止でき安全性が向上するという優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1に於いて、本発明が実施される基板処理装置の一例を説明する。
図1中、図3中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
又、処理炉1は図3で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
炉口フランジ5に接続されたガス供給管14には第1ガス供給ライン61、第2ガス供給ライン62が接続されている。前記第1ガス供給ライン61は処理ガス供給源、例えば水素ガス供給源(図示せず)に接続され、前記第1ガス供給ライン61には第8開閉弁65、第5流量調整器66が設けられ、該第5流量調整器66により所定流量に調整された処理ガスが前記ガス供給管14を経て処理室7に供給される様になっている。
前記第2ガス供給ライン62は不活性ガス供給源、例えば窒素ガス供給源(図示せず)に接続され、前記第2ガス供給ライン62には第9開閉弁67、第6流量調整器68が設けられ、前記第2ガス供給ライン62より前記ガス供給管14を経て、前記処理室7内をガスパージする際に不活性ガスが供給される。
均熱管4と反応管6との間の空間である内側円筒空間16には第3ガス供給ライン63が連通され、該第3ガス供給ライン63は前記窒素ガス供給源(図示せず)に接続されている。又、該第3ガス供給ライン63には、第10開閉弁69、第7流量調整器70が設けられ、前記内側円筒空間16を不活性ガス雰囲気とする為、前記第3ガス供給ライン63より所定流量で不活性ガスが供給される。
前記炉口フランジ5に連通された排気管15は、排気ポンプ26等を含む排気装置27に接続されており、前記排気管15には前記炉口フランジ5から下流側に向って圧力センサ28、圧力スイッチ29、流量制御弁31が設けられている。
又前記排気管15には、前記圧力スイッチ29の下流側に第1開閉弁32、逆止弁33を介して分岐排気管34が接続されている。該分岐排気管34と前記流量制御弁31との間にはガス濃度検出ライン35が接続されており、該ガス濃度検出ライン35は、水素濃度検出ライン36、更に酸素濃度検出ライン37に分岐している。
前記水素濃度検出ライン36には、前記排気管15から下流に向って第2開閉弁38、第1流量調整器39、水素濃度検出器41が設けられ、更に該水素濃度検出器41と前記第1流量調整器39との間には空気供給源(図示せず)に接続された水素希釈ライン42が接続され、該水素希釈ライン42には第3開閉弁43、第2流量調整器44が設けられている。
前記酸素濃度検出ライン37には前記排気管15から下流に向って第4開閉弁45、酸素濃度検出器46が設けられ、前記酸素濃度検出ライン37の前記第4開閉弁45と前記酸素濃度検出器46との間には不活性ガス供給源、例えば窒素ガス供給源に接続された酸素希釈ライン47が合流し、該酸素希釈ライン47には第3流量調整器48、第5開閉弁49が設けられている。
前記排気管15の前記流量制御弁31の上流側と下流側にバイパスライン51が接続され、該バイパスライン51には第6開閉弁52が設けられている。前記排気管15の前記排気ポンプ26の下流側には排ガス希釈ライン54が接続され、該排ガス希釈ライン54は図示しない不活性ガス供給源、例えば窒素ガス供給源(図示せず)に接続されている。又、前記排ガス希釈ライン54には第4流量調整器56、第7開閉弁55が設けられている。
前記流量制御弁31、開閉弁21、前記第1開閉弁32、前記第2開閉弁38、前記第3開閉弁43、前記第4開閉弁45、前記第5開閉弁49、前記第6開閉弁52、前記第7開閉弁55、前記第8開閉弁65、前記第9開閉弁67、前記第10開閉弁69等の開閉弁は制御装置72によって開閉が制御され、前記第1流量調整器39、前記第2流量調整器44、前記第3流量調整器48、前記第4流量調整器56、前記第5流量調整器66、前記第6流量調整器68、前記第7流量調整器70等の流量調整器は、前記制御装置72によって流量が制御される様になっている。
又、前記処理室7の温度は、温度検出器8(図3参照)によって検出され、検出結果は前記制御装置72に入力され、該制御装置72は前記温度検出器8からの検出結果に関連付けて、前記流量制御弁31、前記開閉弁21,32,38,43,45,49,52,55,65,67,69の開閉動作、加熱装置3の加熱制御、急速冷却機構24の冷却動作等を制御する様になっている。
又、前記水素濃度検出器41は前記排気管15を介して前記処理室7の水素濃度を検出し、検出結果を前記制御装置72に送信し、該制御装置72は検出された水素濃度に関連付けて、前記流量制御弁31、前記開閉弁32,38,43,45,49,52,55,65,67,69の開閉動作、前記加熱装置3の加熱制御、前記急速冷却機構24の冷却動作等を制御する様になっている。
上記基板処理装置に於いて、基板処理の1つである減圧水素アニール処理を行う場合を、図1、図3を参照して説明する。
ボート12に未処理ウェーハ13が所定枚数装填され、図示しないボートエレベータによって前記処理室7に前記ボート12が装入される。
前記開閉弁21、前記第9開閉弁67、前記第2開閉弁38、前記第4開閉弁45、前記第1開閉弁32、前記第6開閉弁52が閉とされ、前記流量制御弁31、前記第7開閉弁55、前記第10開閉弁69が開とされる。
前記排気ポンプ26が駆動され、前記処理室7が減圧状態とされる。ここで、減圧状態とは高度な真空状態ではなく、減圧時の圧力が大気圧より低い状態を意味し、減圧の状態は水素アニール処理の状態により決定される。
前記第8開閉弁65が開とされ、前記第5流量調整器66で流量調整されながら、水素ガスが前記処理室7に供給される。反応後の残存ガスは前記排気管15を介して前記排気ポンプ26により吸引排気される。前記排気管15の圧力は前記圧力センサ28によって検出され、又前記流量制御弁31の開閉度の調整により、前記処理室7の圧力がコントロールされる。
ここで、減圧水素アニール処理時の前記処理室7の圧力は、基板上に形成された配線の電気的特性の向上、下地との密着性向上を図る為に、1〜750Torrの範囲が好ましく、更には50Torr程度がより好ましい。又、前記排ガス希釈ライン54からは窒素ガスが導入され、前記排気ポンプ26から排出される排気ガスを希釈し、排出される排気ガスの水素ガス濃度を低下させる。
又、前記処理室7が前記加熱装置3によって加熱され、処理室が所定の処理温度となる様に前記制御装置72によって制御される。処理温度は、例えばCu膜をアニール処理する場合は、100℃〜250℃内の所定の温度であり、メタル膜を熱処理する場合は、200℃〜450℃の範囲内の所定の温度とされる。
水素ガスの自然爆発条件は水素ガス濃度4%〜75%である。前記排気ポンプ26から排気されるガス中の水素ガス濃度が4%以下となる様に、前記排ガス希釈ライン54は前記第4流量調整器56により窒素ガス供給量を調整しつつ排気ガスを希釈する。
ところで、減圧水素アニール処理中、即ち水素ガスを前記処理室7に流す際には、事前に前記反応管6から水素ガスが漏出した場合を考慮して、防爆処理がなされる。即ち前記第3ガス供給ライン63から不活性ガス(本実施の形態の場合は窒素ガス)が前記第7流量調整器70によって流量調整されて、前記内側円筒空間16、外側円筒空間17に供給され、前記内側円筒空間16、前記外側円筒空間17が不活性ガスパージされる。尚、前記均熱管4には通孔(図示せず)が穿設されており、前記内側円筒空間16と前記外側円筒空間17とは連通状態となっている。
尚、排気ダクト18は前記開閉弁21によって閉塞されており、前記内側円筒空間16、前記外側円筒空間17は不活性ガスが充填されることで不活性ガス雰囲気となる。
又、前記外側円筒空間17内に酸素濃度検出器(図示せず)を設け、基板処理開始前、基板処理中の前記外側円筒空間17の酸素濃度を検出する様にし、水素ガスが前記外側円筒空間17に漏出した場合にも安全である様に、酸素濃度が規定値、即ち水素ガスが爆発する濃度以下に管理される。
規定する酸素濃度としては、水素は酸素分圧が5vol%以下であれば、如何なる状態であっても爆発しないので、規定する酸素濃度は5vol%以下、好ましくは安全を考慮して1vol%以下に規定する。
尚、酸素濃度が規定値以下にならない場合は、前記第1ガス供給ライン61からの水素ガスの導入が開始されないか、或は停止され、又前記第3ガス供給ライン63から供給される不活性ガスの流量が増大される。更に、酸素濃度が規定以下でないことが操作盤等に表示される等の警告がなされる。
減圧水素アニール処理が完了すると、前記第8開閉弁65が閉とされ、水素ガスの導入が停止され、前記第9開閉弁67が開とされて、前記第2ガス供給ライン62より前記処理室7に不活性ガス(本実施の形態では窒素ガス)が供給され、前記排気ポンプ26により前記処理室7が排気され、該処理室7が不活性ガスに置換される。
尚、前記排気管15内が大気圧以上になった場合、前記圧力スイッチ29が作動して前記第1開閉弁32が開放され、前記反応管6内及び前記排気管15内が大気圧未満になり、過加圧状態が解消される。
尚、減圧水素アニール処理が完了した時点で前記第2開閉弁38が開とされ、前記処理室7内のガスが前記第1流量調整器39で流量調整されて前記水素濃度検出器41に導かれ、水素濃度が測定され、測定結果は前記制御装置72に送出される。測定後は前記水素希釈ライン42により不活性ガス、空気等の希釈ガスが供給され、希釈された状態で排気される。
又、前記第4開閉弁45が開とされ、前記処理室7内のガスが前記酸素濃度検出器46に導かれ、酸素濃度が測定され、測定結果は前記制御装置72に送出される。測定後は前記第5開閉弁49を開き、前記酸素希釈ライン47により不活性ガス、空気等の希釈ガスが供給され、希釈された状態で排気される。酸素濃度が後述する様に規定以下であるならば、前記第4開閉弁45及び前記第5開閉弁49を閉じる。
前記温度検出器8により前記処理室7の温度が測定され、測定結果は前記制御装置72に送出される。
該制御装置72は、通常の作動としては、減圧水素アニール処理が完了すると、前記急速冷却機構24を駆動し、前記開閉弁21を開にし、冷却空気を吸引し、前記排気ダクト18より排気することで、処理炉1内部(加熱装置3、均熱管4、反応管6)を冷却する。
前記急速冷却機構24が駆動されることで、前記内側円筒空間16内、前記外側円筒空間17内に大量の冷却空気が供給され、前記内側円筒空間16内、前記外側円筒空間17内の雰囲気ガスは、前記排気ダクト18より排気される。前記加熱装置3、前記均熱管4、前記反応管6が所定温度(例えば50℃〜200℃)に降下維持される。尚、処理の態様によっては温度降下されず、処理温度に維持される場合もある。前記排気ダクト18から排気されたガスは、排気冷却器22により冷却され、ブロア23より放出される。
前記処理炉1内部が所定温度迄冷却されると、前記ボート12が降下される。前記炉口フランジ5の下端炉口が炉口シャッタ(図示せず)により閉じられ、処理済のウェーハ13が払出される。
前記制御装置72は、前記処理室7から水素がリークしている場合を考慮し、前記水素濃度検出器41が検出した水素濃度、前記温度検出器8が検出した前記処理室7の温度によっては、前記急速冷却機構24の駆動を抑制する。
上記した様に基板処理中は、前記内側円筒空間16、前記外側円筒空間17は不活性ガス雰囲気となっているが、前記急速冷却機構24により急速冷却を実行すると、大量の空気が前記内側円筒空間16、前記外側円筒空間17に流入し、水素がリークしていた場合、加熱装置3のヒータ素線が着火源となり、又急激な流体の移動によりヒータ内壁、均熱管の外壁との摩擦が着火源となり爆発する虞れも生じる。
ここで、水素ガスの爆発範囲は、一般に空気中に於いて、4%〜75%、酸素中に於いて4.65%〜93.9%、又発火点については空気中で527℃、酸素中に於いて450℃とされている。
従って、前記制御装置72は、安全を考慮し、前記水素濃度検出器41からの濃度検出結果が、1%以下である場合に、又前記温度検出器8による温度検出結果が400℃以下の場合に前記急速冷却機構24を駆動可能となる様に水素濃度インタロック設定値又は、温度インタロック設定値を設定しておく。予め設定された水素濃度インタロック設定値又は温度インタロック設定値以下であれば、前記処理炉1の内部を急速冷却する。
一方、前記水素濃度検出器41からの濃度検出結果が1%を越える場合、即ち、予め設定された水素濃度インタロック設定値を超える場合、又前記温度検出器8による温度検出結果が400℃を越える場合即ち、予め設定された温度インタロック設定値を超える場合は、前記制御装置72は前記急速冷却機構24を禁止し、駆動不可能となる。その後、前記処理室7の水素濃度が1%以下(前記処理室7の水素濃度が水素濃度インタロック設定値以下)又は、前記温度検出器8による温度検出結果が400℃以下(前記温度インタロック設定値以下)となる様な制御を行う。
例えば、前記第2ガス供給ライン62からの不活性ガスの流量を増大させる様に、前記第9開閉弁67、前記第6流量調整器68を制御する。又、前記温度検出器8の検出温度が400°以下となる迄、前記急速冷却機構24の駆動を待機させる。
而して、前記処理室7から水素がリークしている場合でも、安全に前記急速冷却機構24による急速冷却を実行することができる。
上記実施の形態では、処理炉1は図3に示される様に、均熱管4、反応管6を有する2重管構造であったが、図2に示す第2の実施の形態の様に、1重管構造、即ち反応管6のみで処理室7が構成され、均熱管4を具備しない処理炉1にも実施可能である。
特に低温(100〜450℃)領域で水素アニール処理を行う為には、温度制御性を向上させる必要があり、その為には、前記処理室7周辺の熱容量を極力少なくする必要がある。前記均熱管4は相当の熱容量を有している為、該均熱管4を無くすことで前記処理室7周辺の熱容量の低減が可能となる。又、更に温度制御性を向上させる為には、温度制御するにあたっても、前記加熱装置3(ヒータ素線)の周辺の温度を強制的に冷却することにより、ヒータ素線の温度と前記処理室7内の温度とに温度差を意図的に設けて、ヒータ素線からの放熱量を増やす。一方、前記反応管6を加熱装置により加熱をし始める前から冷却し、該反応管6の熱容量を見かけ上無くす様にすることで温度制御性、昇降温特性を向上させ、スループットを向上させることができる。
尚、図2中、図3中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
図2で示される処理炉1では、前記反応管6と加熱装置3との間に外側円筒空間17が形成される。水素アニール処理に先立って、前記加熱装置3による前記処理室7内への加熱が成される前から前記急速急冷機構24を駆動させ、水素アニール処理中、処理後の降温中も引続いて前記急速急冷機構24を駆動し続ける様にすることで、温度制御性、昇降温特性を向上させ、スループットを向上させる。
その為特に、基板処理中、前記反応管6から水素ガスがリークした場合、リークする空間は前記外側円筒空間17であり、該外側円筒空間17には前記加熱装置3のヒータ素線75が露出しているので、水素ガスが直接接触し爆発し易い状況となっている。第2の実施の形態に於いては、急速冷却機構24が駆動可能な設定条件として、安全を考慮し、温度検出器8による温度検出結果が400℃以下であるという条件が設けられる。
又、第2の実施の形態では、好ましくは、基板処理中、該外側円筒空間17には第3ガス供給ライン63より第10開閉弁69、第7流量調整器70を経て流量調整された不活性ガスが供給され、前記外側円筒空間17は不活性ガス雰囲気とし、前記外側円筒空間17に酸素濃度検出器76を設け、該酸素濃度検出器76により酸素濃度を検出して前記外側円筒空間17の酸素濃度を管理する。第2の実施の形態の場合、不活性ガスが大量に消費されてしまうという欠点はあるものの安全性は向上する。
具体的には、上記した様に、水素は酸素分圧が5vol%以下であれば、如何なる状態であっても爆発しないので、規定する酸素濃度は5vol%以下、好ましくは安全を考慮して1vol%以下に規定する。
検出した酸素濃度が規定値以下にならない場合は、第1ガス供給ライン61からの水素ガスの導入が開始されないか、或は停止され、又前記第3ガス供給ライン63から供給される不活性ガスの流量が増大される(図1参照)。
又、Cuに対する水素アニール処理では、処理温度が100℃〜400℃と低い。従って、低温水素アニール処理では、処理炉1で温度の一番高くなる部分、即ち前記ヒータ素線75の温度を検出する温度検出器77を設け、該温度検出器77が検出する温度が527℃以下、安全を考慮して400℃以下でなければ、水素を供給しないという制限を設ける。
更に、ヒータ断線検知器(図示せず)を併用して前記ヒータ素線75断線時のスパークを予報すれば、仮に前記反応管6から水素ガスがリークしたとしても、爆発の危険性が抑制できる。
上記1重管の処理炉1では、前記均熱管4が省略されることで、熱容量が小さくなり、昇温降温特性が向上し、安全性を維持しつつ基板処理のスループットが向上する。
尚、上記に説明した実施の形態では、前記急速急冷機構24を設けた場合について説明した。しかし、これに限らず、該急速急冷機構24を設けた場合に比べて、有効性が劣るものの該急速急冷機構24を設けない場合にも適用可能である。又減圧下での水素アニール処理に限らず常圧下(750〜760Torr)での水素アニール処理にも適用可能である。常圧下での水素アニール処理の場合、更に、反応管から外部へのリークの可能性が高まる為、本発明を適用することの有効性が高まる。
(付記)
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)前記基板処理装置は更に前記反応容器と前記加熱装置との間に形成される間隙と該間隙に冷却ガスを流通させることにより前記加熱装置及び前記反応容器を冷却する冷却手段とを備え、前記制御手段は、更に、前記検出温度が前記設定温度以下である時に前記間隙に前記冷却ガスを流通可能な様に前記冷却手段を制御する請求項1の基板処理装置。
(付記2)前記基板処理装置は更に前記反応容器と前記加熱装置との間に形成される間隙と該間隙に冷却ガスを流通させることにより前記加熱装置及び前記反応容器を冷却する冷却手段とを備え、前記制御手段が、前記検出温度が前記設定温度以下である時に前記冷却手段が、前記間隙に前記冷却ガスを流通させる様に前記冷却手段を制御する工程とを更に有する請求項2の基板の処理方法。
(付記3)前記可燃性ガスは、水素ガスである請求項1の基板処理装置。
(付記4)前記可燃性ガスは、水素ガスである請求項2の基板の処理方法。
(付記5)前記設定温度は、527℃未満である請求項1の基板処理装置。
(付記6)前記設定温度は、527℃未満である請求項2の基板の処理方法。
(付記7)前記設定温度は、400℃以下である請求項1の基板処理装置。
(付記8)前記設定温度は、400℃以下である請求項2の基板の処理方法。
本発明の実施の形態を示すガス給排系の系統図である。 本発明の第2の実施の形態に使用される処理炉の概略断面図である。 基板処理装置に用いられる処理炉の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 処理炉
3 加熱装置
4 均熱管
6 反応管
7 処理室
8 温度検出器
12 ボート
13 ウェーハ
14 ガス供給管
15 排気管
16 内側円筒空間
17 外側円筒空間
18 排気ダクト
24 急速冷却機構
36 水素濃度検出ライン
37 酸素濃度検出ライン
41 水素濃度検出器
46 酸素濃度検出器
61 第1ガス供給ライン
62 第2ガス供給ライン
63 第3ガス供給ライン
72 制御装置
76 酸素濃度検出器
77 温度検出器

Claims (2)

  1. 基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記可燃性ガスが供給可能な様に前記ガス供給手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を収容し処理する処理室を形成する反応容器と、該反応容器の外周側に設けられ、前記反応容器内を加熱する加熱装置と、前記反応容器内に可燃性ガスを供給するガス供給手段と、前記加熱装置の加熱する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱装置及び前記ガス供給手段を、少なくとも前記温度検出手段の検出する検出温度に基づき制御する制御手段とを備える基板処理装置を用いる基板の処理方法であって、前記制御手段が、前記検出温度が前記可燃性ガスの発火温度よりも低い温度である予め設定された設定温度以下の時に前記ガス供給手段から前記可燃性ガスを供給する様に制御する工程と、該可燃性ガスの供給により前記反応容器内で前記基板を処理する工程とを有することを特徴とする基板の処理方法。
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