JPH0624406A - 容器の密封方法 - Google Patents

容器の密封方法

Info

Publication number
JPH0624406A
JPH0624406A JP3107632A JP10763291A JPH0624406A JP H0624406 A JPH0624406 A JP H0624406A JP 3107632 A JP3107632 A JP 3107632A JP 10763291 A JP10763291 A JP 10763291A JP H0624406 A JPH0624406 A JP H0624406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
inner lid
outer lid
heat welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3107632A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Usami
隆士 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP3107632A priority Critical patent/JPH0624406A/ja
Publication of JPH0624406A publication Critical patent/JPH0624406A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closing Of Containers (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中蓋3と容器1との間の熱溶着力が0.6〜
2.5kg/15mm幅であり、かつ中蓋3と外蓋4と
の間の熱溶着力が中蓋と容器との間の熱溶着力よりも低
い材料を用いて、所定形状に打ち抜かれた中蓋3をイン
サートして外蓋4を成形し、ついでこの中蓋3と外蓋4
とが一体となった蓋を容器1口部に取り付けて高周波誘
導加熱により容器1と中蓋3とを熱溶着する。あるいは
中蓋3と外蓋4との間の熱溶着力が中蓋と容器との間の
熱溶着力より大きい材料を用いる。 【効果】 内蓋3が一体となった状態で外蓋4が成形さ
れ、いわば内蓋3が外蓋4で補強された状態となるの
で、フィルム製の内蓋3を単独に取り扱う必要がなく、
取扱が楽になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、のり等の湿気を好まな
い食品や医薬品を収容した容器に中蓋と外蓋を装着する
際に好適に利用できる密封方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、外気に触れると短期間で変質す
るような内容物を収容した容器1の口部を示している。
この容器1の口部の上端面2には、フィルム製の中蓋3
が溶着またはのり付けされている。そしてこの中蓋3に
よって容器1内部は外気から遮断されている。このうち
蓋3で閉じられた容器1の口部にはさらに外蓋4が螺着
されている。
【0003】従来このように中蓋3と外蓋4を用いて容
器1を密封する場合は、下記(a)の方法や、(b)の
方法によって行っていた。
【0004】(a) フィルムを打ち抜いて中蓋3を
製造する。 次に容器1の口部に中蓋3を乗せる。 中蓋3を容器1の上端面2に溶着またはのり付けす
る。 外蓋4を螺着する。
【0005】(b) フィルムを打ち抜いて中蓋3を
製造する。 外蓋4の中に中蓋3を挿入する。 外蓋4を容器1に装着する。 この状態で中蓋3を容器1の上端面2に溶着またはの
り付けする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記(a)の密封方法
にあっては、容器の上端面2に正確に載せ、しかもこの
状態で溶着またはのり付けするため、作業性が悪く生産
効率、歩留まりとも問題があった。また前記(b)の方
法では、の工程で外蓋4の中に中蓋3を挿入する際
に、薄いフィルムからなる中蓋3が外蓋4の内面のネジ
等の凹凸に引っかかり易く、手間がかかる問題があっ
た。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、中蓋の取扱が容易で、より能率のよい密封方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の密封方法は、
中蓋と容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/1
5mm幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中
蓋と容器との間の熱溶着力より低い材料を用いて、所定
形状に打ち抜かれた中蓋をインサートして外蓋を成形
し、ついでこの中蓋と外蓋とが一体となった蓋を容器口
部に取り付けて高周波誘導加熱により容器と中蓋とを熱
溶着することを特徴とする方法である。
【0009】請求項2に密封方法は、中蓋と容器との間
の熱溶着力が0.6〜2.5kg/15mm幅であり、
かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中蓋と容器との間の
熱溶着力より大きい材料を用いて行うことを特徴とする
密封方法である。
【0010】ここで熱溶着力は、JIS K 6854
に規定された接着剤のはく離接着強さ試験方法に準じ
て、幅を15mmとした点のみ異なるT形はく離試験片
を作成して測定された値である。
【0011】
【作用】所定形状に打ち抜かれた中蓋をインサートして
外蓋を成形すると、中蓋が収まった状態で外蓋が成形さ
れる。この状態になると、いわば中蓋が外蓋で補強され
た状態となり、フィルム製の中蓋を単独に取り扱う必要
がないので取扱が楽になる。中蓋を金型にインサートす
る際には、金型のコアの天面に中蓋を取り付ければよ
い。すると、外蓋の中に中蓋が収まった状態で外蓋を形
成できる。
【0012】中蓋と容器との間の熱溶着力を0.6〜
2.5kg/15mm幅の範囲に設定すると、容器から
中蓋を取り除く操作を手で容易に行うことができる。ま
た、請求項2のごとく、中蓋と外蓋との間の熱溶着力を
中蓋と容器との間の熱溶着力より大きく設定すると、外
蓋を外す時に、中蓋も外蓋の内面に接着された状態で外
される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の容器の密封方
法を詳しく説明する。
【0014】(実施例1)この実施例の密封方法では、ま
ずフィルムを所定形状に打ち抜いて中蓋3を製造した。
フィルムには、図2に示すように、上層5とバリアー層
6と下層7とが積層されて成るガスバリヤー性を有する
3層構造のものを用いた。このフィルムは、上層5がポ
リプロピレン(昭和電工製:ショウアロマーU)によっ
て形成され、バリアー層6が厚さ20μmのアルミニウ
ム箔によって形成され、下層7がポリエチレンとポリプ
ロピレンとを1:2の割合でブレンドされた樹脂によっ
て形成されている。
【0015】ついでこの中蓋3を、図3に示すように、
外蓋成形用金型8にインサートした。金型8は雄型9と
雌型10とによって構成されており、中蓋3は、雄型9
のコア11の天面に取り付けられた。コア11の天面に
は、図示しない吸引口が複数形成されておりここに発生
する吸引力により中蓋3をコア11の天面に保持した。
【0016】この後この金型8を閉じてキャビティーに
ポリエチレン(昭和電工製:ショウレックスリニア 1
25J)を注入して外蓋4を成形した。図4に示すよう
に、成形された外蓋4の天板部12内面には、中蓋3が
密着していた。
【0017】次にこの外蓋4をポリプロピレン(昭和電
工製:ショウアロマー MK411C)製の容器1の口
部に螺着し、ついで高周波誘導加熱したところ、誘導加
熱発熱体であるAlによって形成されているバリヤー層
6が発熱して下層7が溶融し容器1の口部に溶着した。
【0018】この容器では、中蓋3と外蓋4との間の熱
溶着力が0.1kg/15mm幅、中蓋3と容器1との
間の熱溶着力が1.2kg/15mm幅であった。
【0019】この実施例の密封方法で中蓋3と外蓋4が
装着された容器においては、ポリエチレン(以下、PE
と略称する)製の外蓋4と接する中蓋3の上層5が異種
材料であるポリプロピレン(以下、PPと略称する)に
よって形成されているので、外蓋4と中蓋3は溶着せ
ず、これらの間は単に密着した状態となっている。これ
に対して、PP製容器1と接する中蓋3の下層7はPP
をブレンドされた樹脂によって形成されているので、中
蓋3と容器1との間は溶着する。
【0020】この容器では、外蓋4を外したときに中蓋
3が容器1の口部に残る。そして容器1の口部に残った
中蓋3は後から手で引き剥す。
【0021】この実施例の密封方法においては、フィル
ムを所定形状に打ち抜いて製造した中蓋3を外蓋成形用
金型8にインサートし、この状態で金型8に樹脂を注入
して外蓋4を成形するので、中蓋3が収まった状態で外
蓋4が成形される。この状態になると、いわば中蓋3が
外蓋4で補強された状態となり、フィルム製の中蓋3を
単独に取り扱う必要がなく、取扱が楽になる。しかも、
中蓋3を金型8にインサートする際には、金型8のコア
11の天面に中蓋3を取り付ければよい。コア11の天
面は、雄型9から突出した状態になっているので、この
箇所への中蓋3の取り付けは容易に行うことができる。
この状態で外蓋4を成形すると、外蓋4の中に中蓋3が
収まった状態となる。従ってこの実施例の密封方法によ
れば、中蓋3の取扱が容易で、より能率よく中蓋3と外
蓋4を容器1に装着できる。
【0022】(実施例2)この実施例の密封方法では、中
蓋3を成すフィルムに、上層5がPE(昭和電工製:シ
ョウレックス S5008)、下層7がPEとPPとを
1:2の割合でブレンドした樹脂で形成されたものを用
い、他は実施例1と同様の方法で容器1を密封した。
【0023】このフィルムを切断して中蓋3を製作し、
この中蓋3を金型8にインサートして外蓋4を成形した
ところ、中蓋3の上層5が前述のようにPEによって形
成されているので、この中蓋3はPE製の外蓋4に良好
に溶着した。次に中蓋3が一体化した外蓋4を容器1に
装着した後高周波溶着処理したところ、中蓋3の下層7
が前述のようにPEがブレンドされたPPによって形成
されていたので、PP製容器1と中蓋3は弱く溶着し
た。
【0024】この実施例の密封方法では、中蓋3と外蓋
4との間の熱溶着力が3.6kg/15mm幅以上であ
り、中蓋3と容器1との間の熱溶着力が1.2kg/1
5mm幅であった。この容器1の外蓋4を外したとこ
ろ、外蓋4と共に中蓋3を外すことができた。
【0025】この実施例の密封方法においても、前記実
施例1の方法と同様の効果が得られる。またこの実施例
の密封方法で形成された中蓋3と外蓋4の容器1への取
り付け構造においては、外蓋4と中蓋3の接着強度が容
器1と中蓋3との接着強度より大きいので、容器1から
外蓋4を外したとき外蓋4にともなって中蓋3も外され
る。従ってこの実施例の密封方法で形成された中蓋3と
外蓋4の容器1への取り付け構造においては、改めて中
蓋3を外す必要がなく、容器の開封が容易であるという
利点がある。
【0026】なお前記実施例においては、容器1として
PP製のもののみを例示したが、容器1はポリエチレン
テレフタレート(PET)等の他の樹脂や、ガラス、金
属など各種の材料で形成することができる。同様に外蓋
4も各種の材料で形成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の容器の密封
方法では、フィルムを所定形状に打ち抜いて製造した中
蓋を外蓋成形用金型にインサートし、この状態で金型に
樹脂を注入して外蓋を成形するので、中蓋が溶着した状
態で外蓋が成形される。この状態になると、いわば中蓋
が外蓋で補強された状態となり、フィルム製の中蓋を単
独に取り扱う必要がなく、取り扱いが楽になる。しか
も、中蓋を金型にインサートする際には、金型のコアの
天面に中蓋を取り付ければよい。そしてこの状態で外蓋
を成形すると中蓋は外蓋に収まった状態となる。従って
本発明の密封方法によれば、中蓋の取扱が容易で、より
能率よく中蓋と外蓋を容器に装着できる。
【0028】また特に請求項2の密封方法では、中蓋と
容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/15mm
幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中蓋と容
器との間の熱溶着力より大きい材料を用いるので、容器
から外蓋を外すと外蓋にともなって中蓋も外される。従
ってこの密封方法においては、開封時に外蓋を外した後
改めて中蓋を外す必要がなく、容器の開封が容易である
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】中蓋と外蓋が装着された容器を示す断面図。
【図2】実施例1で中蓋を製造するために用いたフィル
ムの構造を示す断面図。
【図3】実施例1で用いた外蓋成形用金型を示す断面
図。
【図4】実施例1で成形した外蓋を示す断面図。
【符号の説明】
1 容器 3 中蓋 4 外蓋 8 金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔の両面に熱可塑性樹脂フィルムを
    接着して成るガスバリヤー性能を有する多層フィルムの
    中蓋と、熱可塑性樹脂で形成された外蓋とからなる蓋で
    容器を密封する方法において、 中蓋と容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/1
    5mm幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中
    蓋と容器との間の熱溶着力より低い材料を用いて、 所定形状に打ち抜かれた中蓋を射出金型内にインサート
    して外蓋を成形し、ついでこの中蓋と外蓋とが一体とな
    った蓋を容器口部に取り付けて高周波誘導加熱により容
    器と中蓋とを熱溶着することを特徴とする容器の密封方
    法。
  2. 【請求項2】 金属箔の両面に熱可塑性樹脂フィルムを
    接着して成るガスバリヤー性能を有する多層フィルムの
    中蓋と、熱可塑性樹脂で形成された外蓋とからなる蓋で
    容器を密封する方法において、 中蓋と容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/1
    5mm幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中
    蓋と容器との間の熱溶着力より大きい材料を用いて、 所定形状に打ち抜かれた中蓋を射出金型内にインサート
    して外蓋を成形し、ついでこの中蓋と外蓋とが一体とな
    った蓋を容器口部に取り付けて高周波誘導加熱により容
    器と中蓋とを熱溶着することを特徴とする容器の密封方
    法。
JP3107632A 1991-05-13 1991-05-13 容器の密封方法 Withdrawn JPH0624406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3107632A JPH0624406A (ja) 1991-05-13 1991-05-13 容器の密封方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3107632A JPH0624406A (ja) 1991-05-13 1991-05-13 容器の密封方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0624406A true JPH0624406A (ja) 1994-02-01

Family

ID=14464113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3107632A Withdrawn JPH0624406A (ja) 1991-05-13 1991-05-13 容器の密封方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0624406A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6725630B2 (en) 2001-11-15 2004-04-27 Sonoco Development, Inc. Method for induction sealing a plastic part to a composite container
JP2006016010A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toyo Seikan Kaisha Ltd スパウト付き包装袋の充填方法
JP2019507709A (ja) * 2016-03-04 2019-03-22 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 開封装置のクロージャ用の溶接促進要素

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6725630B2 (en) 2001-11-15 2004-04-27 Sonoco Development, Inc. Method for induction sealing a plastic part to a composite container
JP2006016010A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toyo Seikan Kaisha Ltd スパウト付き包装袋の充填方法
JP2019507709A (ja) * 2016-03-04 2019-03-22 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 開封装置のクロージャ用の溶接促進要素

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5837086A (en) Method of injection-moulding plastics for electrical shielding casings
WO2004113180A1 (ja) インモールドラベル方式プラスチック容器
JPH11278482A (ja) 開封用把手を有する容器蓋
JPH0624406A (ja) 容器の密封方法
JP2000238760A (ja) 紙トレー
KR101354283B1 (ko) 스테이크용 육류의 포장용기의 제조방법
JPH10156871A (ja) インモールドラベル容器およびその製造方法
JP3643756B2 (ja) 電磁シールドケースを有する組電池
JP3208007B2 (ja) 易開封性密封容器
JP2017124859A (ja) 包装材料、それを用いた包装容器または包装袋
JP2003341698A (ja) プラスチック成形容器
JP3966947B2 (ja) 易開封性密封容器とその製造方法
JP3972434B2 (ja) カップ状容器
JP3126092B2 (ja) 密封容器とその製造方法
JP5499490B2 (ja) 剥離フィルムを有する包装袋の製造方法
JP2004345686A (ja) 易開封容器
JPH10119951A (ja) 複合容器の製造方法
JPH0516938A (ja) 耐透過性を有する樹脂製中空容器
JP4655396B2 (ja) カップ状容器の製造方法
JPH08139119A (ja) 半導体装置の製造方法およびこれに用いられる積層体
JPH038430Y2 (ja)
JP2854384B2 (ja) 部分開封機能を有する蓋体
JPS6344441A (ja) 缶様容器蓋体
JPH054642A (ja) 蓋 材
JP2023114926A (ja) 蓋材付き紙製容器、ブランク材及び紙製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980806