JPH0624349B2 - 魚群探知機用テレメータ装置 - Google Patents

魚群探知機用テレメータ装置

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JPH0624349B2
JPH0624349B2 JP2223516A JP22351690A JPH0624349B2 JP H0624349 B2 JPH0624349 B2 JP H0624349B2 JP 2223516 A JP2223516 A JP 2223516A JP 22351690 A JP22351690 A JP 22351690A JP H0624349 B2 JPH0624349 B2 JP H0624349B2
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transmission timing
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茂 三上
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Furuno Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は、魚群探知機の探知情報を遠隔地へ伝送する
魚群探知機用テレメータ装置に関する。
(b)従来の技術 従来より、例えば定置網に設けられている魚群探知機の
探知情報を陸地などの遠隔地へ無線送信する場合等に用
いられる魚群探知機用テレメータ装置が実用化されてい
る。
従来の魚群探知機用テレメータ装置の送信側では、魚群
探知機から超音波パルスの操送波タイミング信号(一般
にキーイングパルスと呼ばれる。以下これをKP信号と
いう。)とエコーの映像信号を受け取り、KP信号によ
り各部の同期をとりつつ、映像信号のみを受信側へ伝送
するようにしていた。第5図(A)に従来の魚群探知機
用テレメータ装置のタイミングチャートを示す。魚群探
知機は、測定レンジに対応した間隔でKP信号を発生
し、この信号をトリガとして超音波を送波してそのエコ
ー信号を受信する。テレメータ装置の送信側は、このエ
コー信号に送受信の同期をとるための同期信号を付加し
て受信側に送信するが、この同期信号はKP信号の直前
に付加される。ただし、KP信号の周期は完全に一定し
ていないため、送信装置は魚群探知機から受け取ったK
P信号の周期T1を測定し、その値から次のKP信号の
出力されるタイミングを予測し、そのタイミングよりも
一定時間(t1)前に映像信号の伝送を中断して代わり
に同期信号をおくっていた。しかし、上述したようにK
P信号の周期は完全には一定していないため、t1を同
期信号の長さよりも長いめに設定して周期がずれてもK
P信号に同期信号がかぶらないようにしていた。
そして、受信側においては、同期信号に同期してこの信
号を受信し、同期信号の直後に立ち上がるKP信号に同
期してエコー信号を画像表示する。
(c)発明が解決しようとする課題 ところが、上述の従来の魚群探知機用テレメータ装置で
は、エコー信号期間の最後のt1時間が同期信号と空白
時間との和となるため、次のような解決すべき技術的課
題があった。
従来の記録式魚群探知機などの場合においては、多く
の場合KP信号の前に必要な映像信号がなく特に問題と
ならなかったが、近年の表示式魚群探知機においては、
KP信号のすぐ前の映像信号を重視することも多々あ
り、KP信号が出力されてから次のKP信号が出力され
るまでの映像信号を全て伝送する必要がある。前述のよ
うに従来の魚群探知機用テレメータ装置ではこのことに
容易に対応することができない。
KP信号周期が短くなり、KP信号間に同期信号およ
び空白時間のための充分な時間を確保できなくなると、
KP信号の2回または3回につき1回の割合で同期信号
および空白時間を伝送するなど、映像信号を間引いて伝
送しなければならない。第5図(B)はその場合のタイ
ミングチャートを示している。この例ではT2やT4な
どの偶数回目の映像信号が間引かれ、T1,T3などの
奇数回目の映像信号のみ伝送されることになる。
KP信号の周期が完全には一定していないため、無駄
な空各時間を設けなければならず、伝送される情報量が
それだけ少なくなる。
以上の原因により、受信側において得られる魚群探知情
報は送信側において得られた魚群探知情報とは異なった
ものとなり、受信側において魚群探知情報の判断に誤り
を生じさせる原因ともなっていた。
この発明の目的は、KP信号の直前、すなわち海底付近
の映像も漏れなく常に全ての魚群探知情報を伝送できる
ようにした魚群探知機用テレメータ装置を提供すること
にある。
(d)課題を解決するための手段 この発明の魚群探知機用テレメータ装置は、超音波パル
スの送波タイミング信号を発生する手段と、送波タイミ
ング信号に従って超音波パルスを送波し、そのエコーを
受波する超音波パルス送受波手段とを備えた魚群探知機
に接続されるテレメータ装置であって、 送波タイミング信号に同期して一定幅の伝送用同期信号
を発生する同期信号発生手段と、送波タイミング信号の
幅をカウントし、伝送用同期信号の発生終了後、送波タ
イミング信号の幅に等しい幅を有する信号を遅延送波タ
イミング信号として発生し、前記魚群探知機の超音波パ
ルス送受波手段に送波タイミング信号として供給する遅
延送波タイミング信号発生手段と、エコー信号を伝送用
同期信号とともに送信する無線送信手段とを備えた送信
機と、 この送信機からの送信信号を伝送用同期信号で同期をと
りつつ受信する受信手段と、受信した信号からエコー信
号を復調する信号再生手段とを備えた受信機と、 からなる。
(e)作用 この発明の魚群探知機用テレメータ装置は送信機と受信
機からなり、送信機は同期信号発生手段と遅延送波タイ
ミング信号発生手段および無線送信手段からなり、受信
機は受信手段と信号再生手段とからなる。
同期信号発生手段は魚群探知機から受け取った送波タイ
ミング信号(KP信号)に同期して一定幅の伝送用同期
信号を発生する。遅延送波タイミング信号発生手段は、
魚群探知機から受け取った送波タイミング信号(KP信
号)の幅をカウントし、伝送用同期信号の発生終了後、
送波タイミング信号の幅に等しい幅を有する信号を遅延
送波タイミング信号として発生し、これを魚群探知機へ
戻す。そして、無線送信手段はエコー信号を伝送用同期
信号とともに送信機へ無線送信する。一方、受信手段は
送信機から送られてくる送信信号伝送用同期信号で同期
をとりつつ受信し、信号再生手段がエコー信号を復調す
る。
従って伝送用同期信号のあとに送波タイミング信号およ
びエコーが続き、エコー信号に伝送用同期信号が重なら
ず、全てのエコー信号が毎回伝送される。しかも送波タ
イミング信号の周期を予測するのではなく、送波タイミ
ング信号の発生に伴って直接同期信号を作成するため、
前述した空白時間を設ける必要もない。その結果、魚群
探知機で得られた情報量を保存したまま遠隔地に伝送す
ることが可能となる。
また、送信機が接続された魚群探知機は自ら発生した超
音波パルスの送波タイミング信号と同一幅の遅延送波タ
イミング信号を受けて、この遅延送波タイミング信号に
よって実際に超音波パルスの送受波を行い魚群探知を行
う。通常、魚群探知機では送波タイミング信号(KP信
号)のパルス幅によって超音波発射時間幅が決定され
る。超音波発射時間幅は魚種、測定レンジなどによって
適正に設定されなければならないが、上記構成によって
魚群探知機は常に適正幅の超音波パルスの送受波を行う
ことになる。
(f)実施例 この発明の実施例である魚群探知機用テレメータ装置を
用いた魚群探知システムの構成およびその各部のタイミ
ングチャートを第1図および第2図に示す。
第1図において送信機6と受信機13とによって魚群探
知機用テレメータ装置が構成され、送信機6は魚群探知
機1に、受信機13は表示部14にそれぞれ接続されて
いる。魚群探知機1内に設けられている表示/制御回路
2は深度レンジに応じたKP信号の生成タイミング制御
および超音波パルスの受波信号を受けて映像表示などを
行う。また送受波回路3はKP信号を受けて超音波パル
スを送波し、魚群などにより反射されて帰ってくるエコ
ーを受けて、映像信号出力部11および映像信号入力部
12を介して表示/制御回路2へ映像信号を出力する。
表示/制御回路2からKP信号出力部4へ出力されるK
P信号は、電源オン後最初に出力されるもの以外は、K
P信号遅延回路7から遅延KP信号入力部5を介して表
示/制御回路2へ遅延KP信号が入力されてから、深度
レンジによって定まる一定時間後に出力されるようにな
っている。魚群探知機1が単体として動作する場合に
は、KP信号出力部4からのKP信号が遅延KP信号入
力部へ直接入力される。この場合には深度レンジで定ま
る一定周期でKP信号が生成され、超音波パルスが送波
されることとなる。魚群探知機1に送信機6が接続され
た場合には、KP信号が出力されてから、送信機6によ
って同期信号が生成送信された後、遅延KP信号が帰っ
てから、深度レンジによって定まる一定時間後に再度K
P信号が出力されることとなる。すなわち、深度レンジ
によって定まる一定時間に同期信号生成送信のための時
間を加えた時間の周期で、KP信号が生成され、超音波
パルスが送波されることとなる。
送信機6に設けられているKP信号遅延回路7は同期信
号の時間だけKP信号を遅延させて、元のKP信号と同
一幅の遅延KP信号を表示制御回路2へ戻す。同期信号
生成/制御回路9はKP信号から同期信号を生成し、ま
た同期信号および映像信号を送信部10へ送るための切
り換えなどの制御を行う。クロック回路8はKP信号遅
延回路7および同期信号生成/制御回路9に対しクロッ
ク信号を与える。送信部10は同期信号生成/制御部9
からの同期信号および映像信号を変調信号として受け取
り送信する。同期信号の送信期間以外は、映像信号出力
部11より出力される映像信号がこの送信部10から送
信される。
受信機13において受信部15は受信信号を復調し映像
信号を表示部14へ出力する。同期検出回路16は、同
期信号を検出するとともに、同期信号の終了後一定幅の
パルス信号を生成し、これを疑似KP信号として表示部
14へ出力する。クロック回路17は同期検出および疑
似KP信号生成のためのタイミング用クロック信号を発
生する。
表示部14としては、通常魚群探知機1と同等の魚群探
知機が用いられる。すなわち疑似KP信号は魚群探知機
1における遅延KP信号入力部5と同等の入力部に供給
され、表示開始のタイミングがとられる。この表示部1
4においては自ら超音波パルスを送信する必要がないた
め、供給される疑似KP信号の幅には制限がなく、表示
深度レンジに係わらず一定幅のものであってもよい。ま
た、受信部15からの映像信号は、魚群探知機1におけ
る映像信号入力部12と同等の入力部に入力され、これ
が映像として表示される。なお表示部14においては、
魚群探知機1における送受波回路3に相当するものは不
要であるが、スイッチ回路などにより、KP信号、映像
信号を共に切り換え可能として自身の魚群探知映像も表
示できるように構成されている。
第2図のタイミングチャートを参照して上記構成の魚群
探知システムの動作を説明する。魚群探知機1のKP信
号出力部4からKP信号が出力されると、深度レンジで
定まる一定周期毎にKP信号が出力され、同期信号生成
/制御回路9ではこのKP信号の立ち下がりで同期信号
を生成し、KP信号遅延回路7では「同期信号出力中」
信号の立ち下がりからKP信号と同一幅の遅延KP信号
を発生する。これにより送受波回路3は超音波パルスの
送受波を行い、第2図に示すようなエコーを得る。そし
て送信部10からは、第2図に示すように同期信号とと
もにエコー信号が無線送信される。遅延KP信号は魚群
探知機1の表示/制御部2にも入力される。表示/制御
部2は遅延KP信号が入力されたのち、深度レンジで定
まる一定期間のちに次のKP信号を、KP信号出力部4
を介して出力する。
これにより、エコー信号を送信する期間として深度レン
ジで定まる一定期間が確保されるため、受信した全ての
エコー信号を毎周期伝送することができる。さらに、K
P信号の発生周期が遅延により伸ばされているため、こ
の伸ばされた期間を利用して、同期信号を毎周期の遅延
KP信号の直前に伝送することができる。
次にKP信号回路の具体的回路図およびその各部のタイ
ミングチャートを第3図および第4図に示す。
第3図において21は8ビットのアップダウンカウンタ
であり、E入力が“H”のときクロック入力の立ち上が
りエッジをカウントする。U/D端子への入力信号、即
ちKP信号が“H”のときアップカウントを行い、KP
信号が“L”のときダウンカウントを行う。MAX/M
IN端子は、アップカウントモードのときには、カウン
ト値が最大であるとき、すなわち全ビットが1のとき
“H”となる。またダウンカウントモードのときには、
カウント値が最低である時、即ち全ビットが0のとき
“H”となる。その他の時には“L”が出力される。ま
た図において22はフリップフロップであり、「同期信
号送信中」信号の立ち下がりエッジ、すなわち同期信号
送信完了のタイミングでセットされ、カウンタ21のM
AX/MIN信号が“H”となるまでそのQ出力、即ち
遅延KP信号を“H”に保つ。さらに図において23お
よび24はNORゲートでありカウンタ21のカウント
動作制御を行う。すなわち、KP信号または遅延KP信
号のいずれかが“H”のときのみカウンタ21のE端子
を“H”としてカウント動作を有効にする。KP信号が
“H”の時には、カウント値が最大になった時点でカウ
ンタ21を停止させ、また遅延KP信号が“L”の時に
はカウント値が0になった時点でカウンタを停止させ
る。なお、KP信号が“H”のときカウント値が最大に
なった時点でカウント動作を停止するようにしているの
は、回路の故障などにより異常に幅の広いKP信号が入
力された場合でも、正常に作動しうる遅延KP信号を出
力するためである。
第3図に示した回路全体の動作は次のようになる。先ず
初期状態ではKP信号が“L”で且つカウンタ値は0と
なっている。従ってMAX/MINには“H”が出力さ
れ、E出力は“L”となり、カウント動作は行われな
い。KP信号が“H”となると、MAX/MINは
“L”となり、第4図に示すようにKP信号が“L”と
なるまでの時間クロックパルスをアップカウントする。
これによりKP信号のパルス幅がカウンタにセットされ
たことになる。この時点でKP信号は“L”であるがカ
ウンタ値は0ではないためMAX/MINは“L”のま
まである。KP信号の立ち下がりで生成される同期信号
の送信が終了すると、「同期信号出力中」信号が立ち下
がり、フリップフロップ22がセットされ、遅延KP信
号が“H”となる。これによりカウンタはダウンカウン
トを開始する。このダウンカウントによりカウント値が
0になった時点ですなわちKP信号の時間幅と同じ時間
だけカウントした時点で、MAX/MINは“H”とな
り、カウント動作を停止する。またフリップフロップ2
2もリセットされ、遅延KP信号が“L”となる。
以上のようにしてKP信号はKP信号の入力後、同期信
号の送信に必要な時間だけ遅延されたのち、同一パルス
幅の遅延KP信号として魚群探知機へ戻され、この遅延
KP信号によって魚群探知機は超音波パルスを送波する
ことになる。
(g)発明の効果 この発明によれば、次のような効果を奏する。
同期信号の後に空白時間を設ける必要がなく、全伝送
時間における映像(エコー)データ伝送時間の割合が増
し、伝送効率が向上する。
深度レンジが浅くなって送波タイミング信号(KP信
号)の周期が短くなっても、送波タイミング信号(KP
信号)直前の信号が同期信号や空白時間に置き換えられ
ず、送波タイミング信号の後の必要な観測時間分のデー
タは全て伝送され、受信側においても正確な魚群探知情
報の把握が可能となる。
送波タイミング信号(KP信号)の周期が短くなって
も、送信側で観測されるデータは間引きされることなく
全て受信側へ伝送され、送受間において同一画質の魚群
探知情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例である魚群探知機用テレメー
タ装置を用いた魚群探知システムの構成図である。第2
図は同魚群探知システムにおけるタイミングチャートで
ある。第3図は実施例におけるKP信号遅延回路の具体
的回路図、第4図はその各部のタイミングチャートであ
る。第5図(A),(B)は従来の魚群探知用テレメー
タ装置のタイミングチャートである。 21……アップダウンカウンタ、 22……フリップフロップ、 23、24……NORゲート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波パルスの送波タイミング信号を発生
    する手段と、送波タイミング信号に従って超音波パルス
    を送波し、そのエコーを受波する超音波パルス送受波手
    段とを備えた魚群探知機に接続されるテレメータ装置で
    あって、 送波タイミング信号に同期して一定幅の伝送用同期信号
    を発生する同期信号発生手段と、送波タイミング信号の
    幅をカウントし、伝送用同期信号の発生終了後、送波タ
    イミング信号の幅に等しい幅を有する信号を遅延送波タ
    イミング信号として発生し、前記魚群探知機の超音波パ
    ルス送受波手段に送波タイミング信号として供給する遅
    延送波タイミング信号発生手段と、エコー信号を伝送用
    同期信号とともに送信する無線送信手段とを備えた送信
    機と、 この送信機からの送信信号を伝送用同期信号で同期をと
    りつつ受信する受信手段と、受信した信号からエコー信
    号を復調する信号再生手段とを備えた受信機と、 からなる魚群探知機用テレメータ装置。
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