JPH0624301A - パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

パーキングブレーキ操作装置

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Publication number
JPH0624301A
JPH0624301A JP20595092A JP20595092A JPH0624301A JP H0624301 A JPH0624301 A JP H0624301A JP 20595092 A JP20595092 A JP 20595092A JP 20595092 A JP20595092 A JP 20595092A JP H0624301 A JPH0624301 A JP H0624301A
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JP
Japan
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pedal
parking brake
sector
electric motor
force
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JP20595092A
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English (en)
Inventor
Fujio Toba
富士夫 鳥羽
Harumi Ohori
治美 大堀
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーキングブレーキ操作部材の操作が動力装
置によって助勢されるパーキングブレーキ操作装置を提
供する。 【構成】 ペダル14が踏み込まれ、ケーブル30から
の反力およびペダル14の踏込み力が引張ばね46のセ
ット荷重以下の場合にはペダル14とセクタ28とが一
体的に回動する。踏込み力が引張ばね46のセット荷重
を超えればペダル14がセクタ28に対して回動し、係
合レバー62がスイッチ74をONにし、セクタ28が
入力ハブ24,コイルスプリングおよび出力ハブを介し
て電動モータ52により回動させられてペダル14の踏
込みが助勢される。ペダル14の踏込みが止まれば踏込
み力は引張ばね46のセット荷重より小さくなり、スイ
ッチ74がOFFになって電動モータ52が停止し、セ
クタ28はペダル14の踏込み量に対応した作用位置に
維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーキングブレーキ操作
装置に関するものであり、特に、ブレーキ操作部材の操
作の助勢に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーキングブレーキ操作装置には、種々
の態様がある。例えば、パーキングブレーキ操作部材が
インストルメントパネル下部に設けられたステッキであ
り、運転者がステッキを引くことによりパーキングブレ
ーキが作用状態となる装置、あるいは、パーキングブレ
ーキ操作部材が運転者の横に回動可能に設けられたレバ
ーであり、運転者がレバーを引き起こすことによりパー
キングブレーキが作用状態となる装置、あるいはパーキ
ングブレーキ操作部材がペダルであり、運転者がペダル
を踏込み操作することによりパーキングブレーキが作用
状態となる装置がある。いずれにしても運転者がパーキ
ングブレーキ操作部材を操作することによりパーキング
ブレーキが作用状態となり、車輪の回転が抑制される。
【0003】それに対し、近年、パーキングブレーキを
運転者の操作によってのみならず、自動的にも作用状態
とすることができる装置が提案されている。例えば、特
開平1−182147号公報に記載のパーキングブレー
キ操作装置においては、パーキングブレーキがパーキン
グブレーキ操作部材であるレバーを運転者が操作するこ
とによって作用状態とされるとともに、レバーがモータ
によっても回動させられるように構成され、イグニショ
ンスイッチのON,OFF状態,車速の高さ,エンジン
回転量,サービスブレーキの操作の有無および変速機の
シフトポジションに応じて、運転者がレバーを操作しな
くても、必要であればパーキングブレーキが自動的に作
用させられ、不要であれば解除されるようになっている
のである。このようにすれば、運転者がパーキングブレ
ーキを作用させることや解除することを忘れても、自動
的に作用させられあるいは解除され、車輪の回転を確実
に抑制し得るとともに、パーキングブレーキが作用状態
のまま車両が走行させられることがなくなり、パーキン
グブレーキの耐久性低下等の発生が回避される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように運転者の操
作に代えてパーキングブレーキを自動的に作用させるこ
とは従来提案されているが、運転者のパーキングブレー
キ操作部材の操作を助勢することは提案されていない。
本発明は、運転者によるパーキングブレーキ操作部材の
操作を助勢することができるパーキングブレーキ操作装
置を提供することを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係るパーキングブレーキ操作装置は、
(a)パーキングブレーキ操作部材の操作力を検出する
操作力検出装置と、(b)その操作力検出装置により検
出される操作力が設定値を超える状態ではパーキングブ
レーキ操作部材の操作を動力装置により助勢する助勢装
置とを含むように構成される。
【0006】
【作用】パーキングブレーキにはブレーキクリアランス
があり、運転者がパーキングブレーキ操作部材を操作す
るとき、操作開始当初はパーキングブレーキからパーキ
ングブレーキ操作部材に加えられる反力は小さく、操作
力が小さいが、パーキングブレーキ操作部材が操作され
るのに伴って反力が増大するとともに操作力が増大し、
操作力が設定値を超える状態では助勢装置により操作が
助勢される。この際、設定値を超える操作力に対応して
生ずるパーキングブレーキの反力は助勢装置が受けるた
め、運転者の操作力は増大しないが、助勢開始後もパー
キングブレーキ操作部材が操作され続ければパーキング
ブレーキに加えられる操作力が増大し続ける。運転者が
パーキングブレーキ操作部材の操作を止めれば、助勢手
段による操作の助勢も止まる。
【0007】
【発明の効果】このように本発明によれば、運転者によ
るパーキングブレーキ操作部材の操作が助勢されるた
め、運転者は容易にパーキングブレーキ装置を作用させ
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において10は車体であり、車体10
に固定のブラケット12(図2参照)にはパーキングブ
レーキ操作部材としてのパーキングブレーキペダル14
(以下、ペダル14と略称する)が回動可能に取り付け
られている。ペダル14は、ペダルアーム16と、ペダ
ルアーム16の下端部に設けられたパッド18とを有
し、ペダルアーム16において、ブラケット12に両端
を固定された軸20に回動可能に支持されている。ま
た、ペダルアーム16と車体10との間にはリターンス
プリング22が張り渡され、ペダル14を踏込み位置か
ら原位置に戻すようにされている。原位置は、図示しな
いストッパによってペダル14の踏込み位置からの戻り
回動が規制される位置である。
【0009】軸20には、図2に示すように、入力ハブ
24および出力ハブ26が回転可能に嵌合されており、
ペダルアーム16は出力ハブ26に回動可能に嵌合され
ている。出力ハブ26にはまた、扇形のセクタ28が固
定されている。セクタ28の一端部にはパーキングブレ
ーキケーブル30(以下、ケーブル30と略称する)が
連結されており、セクタ28が図1において反時計方向
に回動させられればケーブル30が引き締められ、図示
しないパーキングブレーキが作用させられる。
【0010】セクタ28の軸20の軸線を中心とする円
周上にはラチェット歯34が形成されており、このラチ
ェット歯34にポール36の爪部38が係合することに
よりセクタ28がパーキングブレーキを作用させる作用
位置に維持される。ポール36はブラケット12に取り
付けられた軸40のまわりに回動可能に設けられ、その
一端部とブラケット12との間に張り渡された引張ばね
42によって爪部38がラチェット歯34に係合する向
きに付勢されている。セクタ28がパーキングブレーキ
を作用させる向きに回動させられるとき、爪部38がラ
チェット歯34を乗り越えて係合し、セクタ28を作用
位置に維持する。
【0011】なお、ポール36のラチェット歯34への
係合は、図示しないレリーズレバーによって解除され
る。レリーズレバーは運転者がレリーズノブを操作する
ことにより回動させられ、ポール36を回動させて爪部
38をラチェット歯34から離脱させる。
【0012】セクタ28と前記ペダルアーム16との間
には引張ばね46が張り渡され、ペダルアーム16を図
1において時計方向に付勢している。そのため、ペダル
14が踏み込まれるとき、ケーブル30からセクタ28
への反力、すなわちペダル14の踏込み力が引張ばね4
6のセット荷重より小さい状態では、セクタ28がペダ
ル14と一体的に回動するが、ペダル14の踏込み力が
引張ばね46のセット荷重を超える状態になれば、ペダ
ル14がセクタ28に対して時計方向に回動する。
【0013】前記入力ハブ24の出力ハブ26とは反対
側の端部には大径の歯車50が設けられるとともに、電
動モータ52により回転させられるピニオン54に噛み
合わされており、入力ハブ24は電動モータ52によっ
て回転させられる。また、入力ハブ24および出力ハブ
26の外側には、両者にわたってコイルスプリング56
が巻き付けられており、その外側に制御輪58が嵌合さ
れるとともに、コイルスプリング56の一端が係止され
ている。コイルスプリング56は、入力ハブ24および
出力ハブ26を弾性的に巻き締めている。
【0014】コイルスプリング56は、図3に矢印で示
すように、入力ハブ24が電動モータ52によってペダ
ル14の踏込みと同じ方向に回転させられるとき、入力
ハブ24および出力ハブ26を一層強く巻き締める状態
となって出力ハブ26に回転を伝達し、入力ハブ24が
逆方向に回転させられるときには拡径して出力ハブ26
に回転を伝達しない状態となる。また、コイルスプリン
グ56の一端部が係止された制御輪58の回転が阻止さ
れた状態では、入力ハブ24がペダル踏込み方向に回転
させられても巻き締め力が増加せず、入力ハブ24の回
転は出力ハブ26に伝達されない。
【0015】制御輪58の回転は、図1に示すように、
制御輪58の外周面に形成された歯60に係合レバー6
2の爪部64が係合することにより阻止されている。係
合レバー62はほぼくの字形を成し、その上端部は、セ
クタ28にペダル14の回動軸線に平行に立設された軸
66に回動可能に支持されており、下端部に爪部64が
設けられるとともに、長手方向の中間部に形成された長
穴68にはペダルアーム16に立設されたピン70が嵌
合されている。
【0016】また、引張ばね46の付勢力に基づいてセ
クタ28とペダル14とが相対回動するようにされてい
るが、その相対回動は、係合レバー62の爪部64が制
御輪58の歯60に係合することによって阻止される。
【0017】ペダル14が踏み込まれる際、踏込み力が
引張ばね46のセット荷重より小さく、ペダル14とセ
クタ28とが一体的に回動する間は係合レバー62は回
動せず、爪部64が歯60に係合して制御輪58の回転
を阻止している。ペダル14の踏込み力が増大し、引張
ばね46のセット荷重を超えてペダル14とセクタ28
との間に相対回動が生ずれば、係合レバー62がピン7
0により押されて図1において時計方向に回動させら
れ、爪部64が歯60から離脱し、制御輪58の回転が
許容される。入力ハブ24の回転が出力ハブ26に伝達
される状態になるのである。
【0018】また、係合レバー62の回動面内におい
て、係合レバー62が制御輪58から離脱する回動方向
側には、電源装置72から電動モータ52への電流の供
給を許容(ON),阻止(OFF)するスイッチ74が
設けられている。スイッチ74は、係合レバー62が爪
部64が制御輪58の歯60から外れた状態から更に小
距離回動させられればONにされる位置に設けられてお
り、スイッチ74がONにされれば、電動モータ52に
電流が供給されて電動モータ52が回転を開始し、入力
ハブ24から出力ハブ26に回転が伝達されてセクタ2
8が電動モータ52により回転させられ、ペダル14の
踏込みが助勢される。
【0019】ペダル14の踏込み力が引張ばね46の超
えれば、電動モータ52に電流が供給されてペダル14
の踏込みが助勢されるのであり、本実施例においては、
運転者により操作されるペダル14と、ケーブル30に
よってパーキングブレーキに接続されたセクタ28とが
別体とされるとともに、引張ばね46により連結され
て、ペダル14の踏込み力が大きくなれば相対回動し、
係合レバー62がスイッチ74をONにする構成が操作
力検出手段を構成し、電動モータ52が動力装置を構成
し、入力ハブ24,出力ハブ26およびコイルスプリン
グ56と共に助勢装置を構成しているのである。
【0020】上記スイッチ74と電動モータ52との間
には、電動モータ52に供給される電流を検出し、供給
電流が設定値を超えたとき、電動モータ52への電流の
供給を遮断する電流検出・遮断器76が設けられてい
る。
【0021】また、電源装置72の最大供給電流は、上
記電流検出・遮断器76によって検出される電流よりは
大きいが、電動モータ52を、パーキングブレーキ等に
損傷が生ずるほど回転させる電流よりは小さくされてお
り、電動モータ52は、電源装置72の最大供給電流よ
り更に大きい電流が供給されても支障なく作動可能なも
のとされている。
【0022】さらに、ペダルアーム16には係合突起8
0が設けられ、セクタ28と対向させられている。係合
突起80はセクタ28に対して、ペダル14とセクタ2
8との間に、係合レバー62がスイッチ70をONにす
る量を少量超える量の相対回動が生じても、セクタ28
が電動モータ52によって回動させられないとき、セク
タ28に係合する距離を隔てて設けられている。
【0023】以上のように構成されたパーキングブレー
キ操作装置において、通常はペダル14がストッパによ
って規定される原位置にあり、係合レバー62の爪部6
4が制御輪58の歯60に係合し、ペダル14とセクタ
28との相対回動が規制されるとともに、係合突起80
がセクタ28から離間した状態にある。
【0024】パーキングブレーキを作用させる場合に
は、ペダル14が踏み込まれる。踏込み開始当初はケー
ブル30を介してセクタ28に加えられるパーキングブ
レーキの反力が小さく、ペダル14の踏込み力が引張ば
ね46のセット荷重より小さいため、ペダル14および
セクタ28が一体的に図1において反時計方向に回動す
る。セクタ28の反力およびペダル14の踏込み力が増
大し、引張ばね46のセット荷重を超えれば、ペダル1
4がセクタ28に対して反時計方向に相対回動し、係合
レバー62がピン70により押されて図1において時計
方向に回動させられ、爪部64が制御輪58の歯60か
ら外れて制御輪58が自由に回転し得る状態となる。
【0025】また、係合レバー62の回動によりスイッ
チ74がONになり、電動モータ52が回転を開始し、
入力ハブ24が回転させられる。この際、制御輪58は
自由に回転し得る状態にあるため、入力ハブ24の回転
が出力ハブ26に伝達され、セクタ28が電動モータ5
2により回動させられてペダル14の踏込みが助勢され
る。
【0026】ペダル14の踏込みが止められれば、セク
タ28のみが図1において反時計方向に回動し、係合レ
バー62が反時計方向に回動することによりスイッチ7
4がOFFになり、電動モータ52の回転が止まり、セ
クタ28が停止する。セクタ28はポール36のラチェ
ット歯34への係合により、電動モータ52により回動
させられた位置、すなわちペダル14の踏込み位置に応
じた位置に維持され、パーキングブレーキはペダル14
の踏込み量に応じて作用させられる。
【0027】なお、電動モータ52に供給される電流の
大きさが設定値を超えた場合には、電流検出・遮断器7
6が電流の供給を断ち、ペダル踏込み力が急に大きくな
るため、運転者はパーキングブレーキが十分な作用状態
になったことを知ることができ、パーキングブレーキが
過大な力で作用させられることがない。
【0028】また、電源装置72は、ケーブル30やパ
ーキングブレーキに損傷が生ずるほどの力で電動モータ
52を回転させることができないものとされているた
め、万一、電流検出・遮断装置76が故障して電動モー
タ52への電流供給が断たれなくなっても、電動モータ
52が過剰に回転することはなく、ケーブル30やパー
キングブレーキの耐久性の低下が防止される。
【0029】このように本実施例のパーキングブレーキ
操作装置によれば、ペダル14の踏込みが助勢されるた
め、運転者は容易にパーキングブレーキを作用させるこ
とができるのであるが、電動モータ52,スイッチ74
等に故障が生じ、係合レバー62が回動させられても電
動モータ52が回転しない事態が生じた場合には、ペダ
ル14のセクタ28に対する相対回動量が増大し、係合
突起80がセクタ28に係合した後は、セクタ28がペ
ダル14と一体的に回動させられ、パーキングブレーキ
が作用させられる。
【0030】係合突起80は、ペダル14が電動モータ
52の助勢が追従できないような高速で踏み込まれた場
合にもセクタ28に係合し、スイッチ74や係合レバー
62に過大な力が作用することを防止する役割をも果た
す。
【0031】次に、パーキングブレーキの解除について
説明する。通常、パーキングブレーキの解除時には、ペ
ダル14を踏み込み、ラチェット歯34からポール36
に加えられる負荷を小さくした状態でレリーズレバーに
よりポール36をラチェット歯34から離脱させる。本
パーキングブレーキ操作装置においてパーキングブレー
キを解除すべくペダル14を踏み込めば、ペダル14が
セクタ28に対して図1において反時計方向に回動し、
係合レバー62がスイッチ74をONにするため電動モ
ータ52が回転する。
【0032】それによりセクタ28が回動することによ
ってポール36のラチェット歯34からの離脱が容易と
なり、レリーズレバーの操作によりポール36がラチェ
ット歯34から離脱させられる。その状態でパッド18
に足を載せたままペダル14をゆっくり戻せば、ペダル
14がリターンスプリング22および引張ばね46の付
勢力により原位置に向かって回動させられ、ペダル14
の踏込みによる係合レバー62の回動によって一旦ON
になったスイッチ74がOFFになり、電動モータ52
の作動が停止し、セクタ28がケーブル30の張力によ
って戻され、パーキングブレーキが解除される。
【0033】パーキングブレーキの解除時にペダル14
が踏み込まれない場合には、レリーズレバーの操作のみ
によってポール36の爪部38がラチェット歯34から
離脱させられる。この場合には、ペダル14が踏み込ま
れないため、係合レバー62がスイッチ74をONにす
ることはなく、セクタ28と共にペダル14が回動して
原位置に戻る。
【0034】セクタ28がケーブル30によって回動さ
せられるとき、出力ハブ26が回転させられることによ
りコイルスプリング56の巻き締め力が増し、出力ハブ
26の回転が入力ハブ24に伝達されて電動モータ52
がペダル踏込み時とは逆向きに回転させられる。この電
動モータ52の回転はセクタ28の回動を緩やかにする
ダンパとして機能し、パーキングブレーキは衝撃少なく
緩やかに解除される。
【0035】なお、パーキングブレーキの解除時に運転
者がペダル14に足を載せていても踏込み力がペダル1
4とセクタ28との間に相対回動を生じさせるほど大き
くなければ、係合レバー62は制御輪58に係合した状
態にあり、セクタ28の回動と共に運転者がペダル14
を戻せば、パーキングブレーキは上記の場合と同様にし
て解除される。
【0036】以上の説明から明らかなように、本パーキ
ングブレーキ操作装置においては、入力ハブ24から出
力ハブ26への回転の伝達は、ペダル14が踏み込まれ
るとともに、その踏込み力が設定値以上にならなければ
許容されないため、ペダル14が踏み込まれていない状
態で電動モータ52が誤って回転させられても、パーキ
ングブレーキが作用させられることがない。
【0037】また、踏込み力が設定値を超えたことの検
出は、ペダル14とセクタ28との相対回動およびそれ
に基づく係合レバー62の回動により機械的に為される
ため、電気的に行われる場合に比較して信頼性が高い。
【0038】さらに、踏込み力検出装置および助勢装置
は軸20上に設けられているため、装置をコンパクトに
構成することができる。
【0039】また、本パーキングブレーキ操作装置は、
ペダル14の踏込みが停止すれば、スイッチ74がOF
Fになって電動モータ52の回転が止まり、ペダル14
の踏込み位置に応じてパーキングブレーキが作動させら
れる。したがって、例えば、サービスブレーキが故障し
た場合等にサービスブレーキに代えてパーキングブレー
キにより車輪の回転を抑制する場合には、車両の減速度
に応じてペダル14の踏込み量を調節し、適切に減速す
ることができる。
【0040】なお、上記実施例においては、過大な踏込
み力が加えられた場合にも助勢が行われるようにされて
いたが、図4に示すように、ペダル14の踏込み力に応
じて電流の供給をON,OFFする電流供給制御装置9
0を設け、過大な踏込み力が加えられた場合には助勢が
行われないようにしてもよい。
【0041】電流供給制御装置90は、ハウジング92
により係合レバー62の回動方向に移動可能に支持され
た検出子94を備えており、検出子94の長手方向の中
間部に大径のドグ96が設けられ、ハウジング92に摺
動可能に嵌合されている。検出子94はばね98によ
り、ハウジング92から係合レバー62に向かって突出
する向きに付勢されており、係合レバー62により作動
させられない状態ではドグ96がハウジング92に当接
させられている。
【0042】また、ハウジング92にはマイクロスイッ
チ100が取り付けられ、電源装置72から電動モータ
52への電流供給をON,OFFするようにされてい
る。マイクロスイッチ100は、ドグ96がハウジング
92に当接した状態で、ちょうど作動子102がドグ9
6から外れてハウジング92内へ突出し、電動モータ5
2への電流供給を遮断する位置に取り付けられている。
【0043】ばね98の外側には皿ばね106が配設さ
れている。皿ばね106は、ハウジング92の底面と、
ハウジング92に取り付けられた止め輪108とによっ
て支持されるとともに、検出子94が係合レバー62に
より押されてハウジング92内に引っ込み、ドグ96が
作動子102を押してマイクロスイッチ100をONに
する状態で検出子94の肩面110に当接するように設
けられている。
【0044】したがって、ペダル14が踏み込まれ、係
合レバー62が回動させられて検出子94に当接すれ
ば、検出子94がばね98の付勢力に抗して後退し、マ
イクロスイッチ100がONになって電動モータ52が
回転させられ、ペダル14の踏込みが助勢される。ペダ
ル14が過剰な力で踏み込まれれば係合レバー62が更
に回動させられ、検出子94が皿ばね106の付勢力に
抗して後退し、ドグ96が作動子102から外れてマイ
クロスイッチ100がOFFになり、電動モータ52へ
の電流供給が遮断され、ケーブル30やパーキングブレ
ーキ等が過剰に作動させられて耐久性が低下することが
回避される。
【0045】また、上記実施例においては、運転者によ
り操作されるペダル14と、パーキングブレーキに接続
されたセクタ28とが別体に設けられ、両者の相対回動
によってペダル14の踏込み力が設定値を超えたか否か
が検出されるようになっていたが、図5に示すパーキン
グブレーキ操作装置のように、パーキングブレーキペダ
ル120(ペダル120)のパッド122に踏込み力検
出センサ124を設け、踏込み力が設定値を超えたか否
かを検出し、超えた状態になれば電動モータの回転を止
めるようにしてもよい。
【0046】この場合には、運転者により踏込み操作さ
れる部材と、パーキングブレーキに接続される部材とを
別体にする必要はなく、ペダルアーム126は、ブラケ
ット128と、ブラケット128に固定の支持板130
とにより回動可能に支持された軸132に固定されると
ともに、ペダルアーム126の上部に扇形のセクタ13
4が設けられ、ラチェット歯136にポール138が係
合することによりペダル120を踏込み位置に維持する
ようになっている。140は、ポール138のラチェッ
ト歯136との係合を解くレリーズレバーである。
【0047】軸132は電動モータ144によって回動
させられるようになっており、電動モータ144の作動
は制御装置146によって制御される。踏込み力検出セ
ンサ124の検出値は制御装置146に供給されるよう
になっており、ペダル120が踏み込まれ、その踏込み
力が設定値を超えない状態では電動モータ144は作動
させられず、運転者のペダル踏込み操作は助勢されない
が、踏込み力が設定値を超える状態では電動モータ14
4が作動させられ、軸132を回転させることによりペ
ダル踏込み操作が助勢される。本実施例においては、踏
込み力検出センサ124が操作力検出装置を構成し、電
動モータ144が動力装置を構成し、制御装置146と
共に助勢装置を構成しているのである。
【0048】なお、図1〜図3および図4にそれぞれ示
す実施例において、電動モータ52の回転のセクタ28
への伝達を許容,阻止するコイルスプリング56および
制御輪58を軸20と同軸に設けることは不可欠ではな
く、セクタの歯車部分等、他の部分に設けることも可能
である。
【0049】また、図1〜図3および図4にそれぞれ示
す実施例においては、パーキングブレーキの解除時に電
動モータ52がダンパとして機能するようにされていた
が、これは不可欠ではなく、電動モータの出力軸等に遠
心クラッチを取り付け、ペダル14の踏込み解除時には
電動モータ52がペダル14から切り離されるようにす
ることも可能である。
【0050】さらに、本発明は、パーキングブレーキ操
作部材が運転者の手によって操作されるステッキあるい
はレバーであるパーキングブレーキ操作装置にも適用す
ることができる。
【0051】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパーキングブレーキ操
作装置を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】上記パーキングブレーキ操作装置のスプリング
クラッチを取り出して示す正面図である。
【図4】本発明の別の実施例であるパーキングブレーキ
操作装置に設けられた電動モータ用の電流供給制御装置
を示す図である。
【図5】本発明の更に別の実施例であるパーキングブレ
ーキ操作装置を示す正面図(一部断面)である。
【符号の説明】
14 パーキングブレーキペダル 24 入力ハブ 26 出力ハブ 28 セクタ 46 引張ばね 52 電動モータ 56 コイルスプリング 62 係合レバー 74 スイッチ 90 電流供給制御装置 120 パーキングブレーキペダル 124 踏込み力検出センサ 144 電動モータ 146 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーキングブレーキ操作部材の操作によ
    り、車輪の回転を抑制するパーキングブレーキを作用さ
    せるパーキングブレーキ操作装置において、 前記パーキングブレーキ操作部材の操作力を検出する操
    作力検出装置と、 その操作力検出装置により検出される操作力が設定値を
    超える状態ではパーキングブレーキ操作部材の操作を動
    力装置により助勢する助勢装置とを設けたことを特徴と
    するパーキングブレーキ操作装置。
JP20595092A 1992-07-09 1992-07-09 パーキングブレーキ操作装置 Pending JPH0624301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10006885B2 (en) 2012-08-10 2018-06-26 Fujitsu Limited QCM sensor and method of manufacturing the same
CN110118650A (zh) * 2019-05-29 2019-08-13 嘉兴盛鼎机械有限公司 双膜片盘式弹簧制动室驻车解除机构疲劳试验设备

Cited By (3)

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CN110118650A (zh) * 2019-05-29 2019-08-13 嘉兴盛鼎机械有限公司 双膜片盘式弹簧制动室驻车解除机构疲劳试验设备
CN110118650B (zh) * 2019-05-29 2024-04-12 嘉兴盛鼎机械有限公司 双膜片盘式弹簧制动室驻车解除机构疲劳试验设备

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