JP2000346111A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
車両用ブレーキ装置Info
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Abstract
タや、それを駆動する電気系統が故障した場合に、ブレ
ーキ装置の作動を手動操作で容易に解除できるようにす
る。 【解決手段】 車両が停止するとモータ30が作動し、
その駆動力が部材37,42,41,46,61を介し
てブレーキケーブル28を牽引し、左右の駆動輪Wrの
ドラムブレーキ27を作動させてパーキングブレーキ機
能を発揮する。この状態でモータ30が故障しても、ブ
レーキ解除レバー39を手動で反時計方向に操作する
と、ブレーキケーブル28が弛められてドラムブレーキ
27の作動が解除される。またブレーキレバー25を操
作すると、ブレーキケーブル26および部材53,61
を介してブレーキケーブル28が牽引され、左右の駆動
輪Wrのドラムブレーキ27を作動させることができ
る。
Description
両に適用されるブレーキ装置に関する。
モータに設けた電磁ブレーキを作動させてパーキングブ
レーキ機能を発揮させ、車椅子を手押しや牽引で移動さ
せる場合には、モータおよび駆動輪間に設けたクラッチ
をクラッチレバーの手動操作で係合解除して駆動輪が自
由に回転できるようにするものが、特開平10−945
61号公報により公知である。
のは、モータに設けた電磁ブレーキで制動力を発生させ
るため、せいぜいパーキングブレーキとしての制動力を
発生させるのが限度であり、走行中に使用するサービス
ブレーキとして、制動力の大きいドラムブレーキやディ
スクブレーキが別途必要になる。かかるサービスブレー
キを電動アクチュエータで作動させてパーキングブレー
キに兼用する場合、その電動アクチュエータやその制御
系が故障した場合に制動力を解除して電動車椅子を手押
しや牽引で移動できるようにする必要がある。
で、車輪ブレーキを作動させる電動アクチュエータや、
それを駆動する電気系統が故障した場合に、車輪ブレー
キの作動を手動操作で容易に解除できるようにすること
を目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、車輪を制動可
能な車輪ブレーキと、支軸に揺動自在に枢支されたリン
ク部材と、リンク部材を第1の方向および第2の方向に
揺動させる電動アクチュエータと、リンク部材を車輪ブ
レーキに接続するブレーキケーブルとを備えてなり、リ
ンク部材の第1の方向への揺動によりブレーキケーブル
を牽引して車輪ブレーキを作動させ、リンク部材の第2
の方向への揺動によりブレーキケーブルを弛めて車輪ブ
レーキの作動を解除する車両用ブレーキ装置において、
手動操作でブレーキ作動位置およびブレーキ解除位置間
を移動可能なブレーキ解除レバー上に前記支軸を設け、
リンク部材が第1の方向に揺動して車輪ブレーキが作動
しているときに、ブレーキ解除レバーをブレーキ作動位
置からブレーキ解除位置に移動させてブレーキケーブル
を弛めることにより車輪ブレーキの作動を解除すること
を特徴とする車両用ブレーキ装置が提案される。
リンク部材を第1の方向に揺動させるとブレーキケーブ
ルが牽引されて車輪ブレーキが作動し、電動アクチュエ
ータでリンク部材を第2の方向に揺動させるとブレーキ
ケーブルが弛められて車輪ブレーキの作動が解除され
る。車輪ブレーキの作動中にブレーキ解除レバーを手動
操作でブレーキ作動位置からブレーキ解除位置に移動さ
せると、このブレーキ解除レバー上に支点を有するリン
ク部材が移動してブレーキケーブルが弛められるため、
車輪ブレーキの作動を手動操作で簡単に解除することが
可能になる。従って、電動アクチュエータや、それを駆
動する電気系統が故障して車輪ブレーキの作動を自動で
解除することができなくなっても、それを手動操作で解
除して車両を手押しや牽引で移動させることができる。
請求項1の構成に加えて、リンク部材の揺動をブレーキ
ケーブルに伝達するケーブル操作部材を設け、ブレーキ
レバーおよびケーブル操作部材を手動ブレーキケーブル
で接続したことを特徴とする車両用ブレーキ装置が提案
される。
レーキケーブルに伝達するケーブル操作部材を、手動ブ
レーキケーブルを介してブレーキレバーで接続したの
で、共通の車輪ブレーキを電動アクチュエータによる自
動ブレーキとブレーキレバーによる手動ブレーキとに兼
用することが可能になる。
請求項1または2の構成に加えて、電動アクチュエータ
からリンク部材への駆動力伝達経路にブレーキ荷重セン
サを配置し、ブレーキ荷重センサにより検出されたブレ
ーキ荷重が所定値に達したときに電動アクチュエータの
作動を停止することを特徴とする車両用ブレーキ装置が
提案される。
らリンク部材への駆動力伝達経路に配置したブレーキ荷
重センサが所定値を越えるブレーキ荷重を検出すると電
動アクチュエータの作動が停止するので、車輪ブレーキ
に常に一定の制動力を発生させることができるだけでな
く、電動アクチュエータが過負荷状態になるのを防止す
ることができる。
の車輪ブレーキに対応し、実施例のピン40は本発明の
支軸に対応し、実施例の第1リンク部材41は本発明の
リンク部材に対応し、実施例の電気モータ30は本発明
の電動アクチュエータに対応する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
で、図1は電動車椅子の全体側面図、図2は図1の2方
向矢視図、図3は図1の3−3線拡大断面図、図4は図
3の要部拡大図、図5は自動ブレーキの作動時の作用説
明図、図6はブレーキの手動解除時に作用説明図、図7
は手動ブレーキの作動時の作用説明図である。
る左右一対の前輪Wf,Wfと、駆動輪である左右一対
の後輪Wr,Wrとを備えた電動車椅子Cは、車体中央
部に設けたステップフロア11の前部および後部にバッ
テリ収納部12およびパワーユニット収納部13をそれ
ぞれ備えており、バッテリ収納部12には走行用のバッ
テリ14,14が収納されるとともに前輪Wf,Wfを
操舵するループ状の操向ハンドル15が支持され、また
パワーユニット収納部13には運転者が座るシート16
が支持されるとともに後輪Wr,Wrを駆動するパワー
ユニット17が収納される。パワーユニット17は、前
記バッテリ14,14で駆動されるモータ18と、この
モータ18の駆動力を後輪Wr,Wrに伝達するトラン
スミッション19とから構成される。
インコントロールパネル20には電源スイッチ21、前
後進切換スイッチ22およびスピードボリューム23が
設けられるとともに、メインコントロールパネル20の
右側面にはアクセルレバー24が設けられる。
よび「運転」ポジションを選択可能であり、「停止」ポ
ジションが選択されるとバッテリ14,14およびモー
タ18を接続するモータ駆動回路が遮断され、「運転」
ポジションが選択されると前記モータ駆動回路が接続さ
れて電動車椅子Cは走行可能な状態になる。前後進切換
スイッチ22は「前進」ポジションおよび「後進」ポジ
ションを選択可能であり、「前進」ポジションが選択さ
れると電動車椅子Cは前進走行し、「後進」ポジション
が選択されると電動車椅子Cは後進走行する。スピード
ボリューム23は電動車椅子Cの最高速度を設定するも
ので、アクセルレバー24を操作すると、スピードボリ
ューム23で設定された最高速度の範囲内で電動車椅子
Cの走行速度が変化する。
いは手動で電動車椅子Cを制動するためのブレーキユニ
ットBが設けられる。ブレーキユニットBは、操向ハン
ドル15に設けられて運転者により操作されるブレーキ
レバー25に手動ブレーキケーブル26を介して接続さ
れるとともに、左右の後輪Wr,Wrにそれぞれ設けた
ドラムブレーキ27,27に
れる。またブレーキユニットBの上部には、それを電気
的に制御するための電子制御ユニットUが設けられてお
り、この電子制御ユニットUにはアクセルレバー24の
開度を検出するアクセル開度センサS1 と、トランスミ
ッション19内の回転軸の回転速度から車速を検出する
車速センサS2 と、自動ブレーキの作動を検出するブレ
ーキ荷重センサS3 とが接続される。
ユニットBの構造を説明する。
り、その上面にモータ30と減速ギヤボックス31とが
設けられる。モータ30の回転軸に設けたウオーム32
が減速ギヤボックス31の出力軸33に設けたウオーム
ホイール34に噛合し、前記出力軸33に設けたピニオ
ン35が、基板29にピン36を介して支持したセクタ
ギヤ37のギヤ部371 に噛合する。
レバー39の一端部が枢支されており、このブレーキ解
除レバー39の一端部の近傍にピン40を介して第1リ
ンク部材41の中間部が枢支される。セクタギヤ37の
ピン36を挟んでギヤ部37 1 と反対側に形成されたア
ーム部372 と、第1リンク部材41の一端部とが、ダ
ンパーロッド42の両端部にそれぞれピン43,44を
介して枢支される。基板29の下面に板状のブラケット
45が固定されており、左右の後輪W,Wのドラムブレ
ーキ27,27に連なる一対のブレーキケーブル28,
28のアウターチューブ281 ,281 が前記ブラケッ
ト45に固定される。一対のブレーキケーブル28,2
8に共通するインナーケーブル282 がアウターチュー
ブ281,281 から露出してU字状に湾曲しており、
この湾曲部にケーブル操作部材61の一端部に形成した
円弧状のケーブル牽引部611 が係合する。そしてケー
ブル操作部材61の他端部にピン54で一端部を枢支さ
れた第2リンク部材46の他端部に形成した長孔461
が第1リンク部材41の他端部に植設したピン47に係
合する。
れたインナーロッド48と、ピン44に連結されて前記
インナーロッド48の外周に嵌合するアウターパイプ4
9と、インナーロッド48をアウターパイプ49に引き
込むように付勢するスプリング50と、インナーロッド
48の先端に設けられてアウターパイプ49の外部に露
出する検出ドグ51と、アウターパイプ49の外部に設
けられて前記検出ドグ51の接近を検出するブレーキ荷
重センサS3 とを備える。
材53が枢支されており、この第3リンク部材53の一
端部に形成した長孔531 に前記ケーブル操作部材61
および第2リンク部材46を連結するピン54が係合す
る。ブレーキレバー25から延びる手動ブレーキケーブ
ル26のアウターチューブ261 がブラケット45に固
定されており、このアウターチューブ261 から露出す
るインナーケーブル262 が第3リンク部材53の他端
部に連結される。
55にロック部材56が枢支されており、ブレーキレバ
ー25をブレーキ作動位置に操作した状態でロック部材
56を倒してブレーキレバー25に係合させることによ
り、そのブレーキレバー25をブレーキ作動位置にロッ
クしてパーキングブレーキの機能を発揮させることがで
きる(図7参照)。
41を枢支するピン40に円弧状の第4リンク部材57
の一端部が枢支されており、この第4リンク部材57の
他端部にピン58を介して枢支されたロッド59がブラ
ケット45を摺動可能に貫通する。ロッド59の他端部
とブラケット45との間にスプリング60を縮設するこ
とにより、ロッド59は第4リンク部材57を牽引する
方向に付勢される。第4リンク部材57はトグル機構を
構成するもので、図4においてピン40が死点を越えて
下方に位置するとき、ブレーキ解除レバー39はスプリ
ング60の弾発力で図示したブレーキ作動位置に安定的
に保持される。
作用について説明する。
出すると電子制御ユニットUからの指令でブレーキユニ
ットBのモータ30が回転し、その回転がウオーム3
2、ウオームホイール34およびピニオン35を介して
セクタギヤ37に伝達される。セクタギヤ37がピン3
6まわりに図4の状態から図5の状態へと矢印a方向に
揺動すると、ダンパーロッド42が引かれて第1リンク
部材41がピン40まわりに矢印b方向に揺動し、第1
リンク部材41に植設したピン47が長孔461の端部
を押圧し、第2リンク部材46およびケーブル操作部材
61が矢印c方向に移動する。その結果、ケーブル操作
部材61のケーブル牽引部611 がブレーキケーブル2
8,28の共通のインナーケーブル282 を等しい張力
で牽引するため、左右の後輪Wr,Wrのドラムブレー
キ27,27が作動する。
る車速は必ずしも0km/hである必要はなく、例えば
0.5km/hや1.0km/hの微小車速に設定する
ことができる。
に対してインナーロッド48がスプリング50を圧縮し
ながら相対移動し、そのスプリング50の圧縮量が所定
値に達すると、検出ドグ51によってブレーキ荷重セン
サS3 がONするため、その信号を受けた電子制御ユニ
ットUはモータ30の駆動を停止する。従って、ブレー
キケーブル28,28のインナーケーブル282 の張力
が予め設定した大きさになったときに、モータ30を的
確に停止させてドラムブレーキ27,27に所望の制動
力を発生させることができ、しかもモータ30の駆動力
の伝達経路に過剰な荷重が加わるのを防止することがで
きる。またモータ30が故障した場合やブレーキケーブ
ル28,28が破断した場合には、ダンパーロッド42
に引張荷重が作用しなくなってブレーキ荷重センサS3
がONしないため、電子制御ユニットUからの指令で運
転者に警報を発することができる。
させるべくアクセルレバー24を操作すると、アクセル
開度センサS1 からの信号を受けた電子制御ユニットU
がモータ30を逆方向に駆動し、セクタギヤ37を図5
の状態から図4の状態へと矢印a′方向に揺動させる。
その結果、第1リンク部材41が矢印b′方向に揺動
し、第2リンク部材46およびケーブル操作部材61が
矢印c′方向に移動し、ブレーキケーブル28,28の
インナーケーブル282 の張力が弛められてドラムブレ
ーキ27,27の制動力が解除され、電動車椅子Cは走
行可能な状態になる。
部材46およびケーブル操作部材61が矢印c−c′方
向に移動したとき、第2リンク部材46およびケーブル
操作部材61を連結するピン54が第3リンク53の長
孔531 内を空動するため、第3リンク部材53は停止
状態に保持される。
態において、モータ30や電気系統の故障で自動ブレー
キの解除が不能になった場合、電動車椅子Cの走行がで
きなくなる。このような場合に電動車椅子Cの走行を可
能にすべく、ブレーキ解除レバー39の操作によってド
ラムブレーキ27,27の制動力を手動で解除すること
ができる。
からブレーキ解除レバー39を矢印e方向に手動操作す
ると、ピン40が死点を越えた瞬間にスプリング60の
弾発力でロッド59および第4リンク部材57に引かれ
たブレーキ解除レバー39が矢印e方向に揺動し、図6
に示すブレーキ解除位置に停止する。このブレーキ解除
状態では、第1リンク部材41がピン40まわりに矢印
b′方向に揺動するため、第2リンク部材46およびケ
ーブル操作部材61が自由状態になり、ケーブル操作部
材61によるインナーケーブル282 の牽引力が解除さ
れ、ドラムブレーキ27,27の制動力が解除されて電
動車椅子Cは走行可能な状態になる。
ンク部材46およびケーブル操作部材61が矢印c′方
向に移動したときも、第2リンク部材46およびケーブ
ル操作部材61を連結するピン54が第3リンク53の
長孔531 内を空動するため、第3リンク部材53は停
止状態に保持される。
9には、モータ18および後輪Wr,Wr間の駆動力の
伝達を遮断可能なドグクラッチが設けられており、電動
車椅子Cを手押しや牽引て走行させる場合には、クラッ
チ操作レバーで前記ドグクラッチの係合を解除する必要
がある。従って、本実施例のブレーキ解除レバー39を
前記クラッチ操作レバーに兼用し、ブレーキ解除レバー
39の操作で自動ブレーキの解除とドグクラッチの係合
解除とを同時に行わせ、操作性の向上と部品点数の削減
とを同時に達成することができる。
ーキレバー25を操作すると、手動ブレーキケーブル2
6のインナーケーブル262 が引かれ、第3リンク部材
53がピン52まわりに図4の位置から図7の位置へと
矢印d方向に揺動する。その結果、第3リンク部材53
の長孔531 にピン54を引かれたケーブル操作部材6
1が矢印c方向に移動し、ブレーキケーブル28,28
の共通のインナーケーブル282 を等しい張力で牽引し
て左右の後輪Wr,Wrのドラムブレーキ27,27を
作動させる。このとき、ケーブル操作部材61にピン5
4で連結された第2リンク部材46も矢印c方向に移動
するが、その長孔461 が第1リンク部材41のピン4
7に対して空動するため、その動きが減速ギヤボックス
31側に伝達されることはない。
ーキ27,27の作動は、ブレーキ解除レバー39がブ
レーキ作動位置(図4参照)にある場合にも、ブレーキ
解除位置(図6参照)にある場合にも同様に可能であ
り、従ってブレーキレバー25による制動は電動車椅子
Cの自走時にも手押し時(あるいは牽引時)にも可能で
ある。
27をモータ30およびブレーキレバー25の何れによ
っても作動させることができるので、部品点数の増加や
コストの上昇を招くことなく利便性を高めることができ
る。またブレーキレバー25を操作した状態で該ブレー
キレバー25をロック部材56でロックすれば、ブレー
キレバー25から手を離してもドラムブレーキ27,2
7を作動状態に保持してパーキングブレーキ装置として
使用することができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
たが、本発明は電動車椅子C以外の任意の車両に対して
適用することができる。またシート16に運転者の着座
を検出するセンサを設け、電動車椅子Cが停止して運転
者が降車した場合だけに、モータ18を作動させて自動
ブレーキを作動させても良い。
によれば、電動アクチュエータでリンク部材を第1の方
向に揺動させるとブレーキケーブルが牽引されて車輪ブ
レーキが作動し、電動アクチュエータでリンク部材を第
2の方向に揺動させるとブレーキケーブルが弛められて
車輪ブレーキの作動が解除される。車輪ブレーキの作動
中にブレーキ解除レバーを手動操作でブレーキ作動位置
からブレーキ解除位置に移動させると、このブレーキ解
除レバー上に支点を有するリンク部材が移動してブレー
キケーブルが弛められるため、車輪ブレーキの作動を手
動操作で簡単に解除することが可能になる。従って、電
動アクチュエータや、それを駆動する電気系統が故障し
て車輪ブレーキの作動を自動で解除することができなく
なっても、それを手動操作で解除して車両を手押しや牽
引で移動させることができる。
リンク部材の揺動をブレーキケーブルに伝達するケーブ
ル操作部材を、手動ブレーキケーブルを介してブレーキ
レバーで接続したので、共通の車輪ブレーキを電動アク
チュエータによる自動ブレーキとブレーキレバーによる
手動ブレーキとに兼用することが可能になる。
電動アクチュエータからリンク部材への駆動力伝達経路
に配置したブレーキ荷重センサが所定値を越えるブレー
キ荷重を検出すると電動アクチュエータの作動が停止す
るので、車輪ブレーキに常に一定の制動力を発生させる
ことができるだけでなく、電動アクチュエータが過負荷
状態になるのを防止することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 車輪(Wr)を制動可能な車輪ブレーキ
(27)と、 支軸(40)に揺動自在に枢支されたリンク部材(4
1)と、 リンク部材(41)を第1の方向(b)および第2の方
向(b′)に揺動させる電動アクチュエータ(30)
と、 リンク部材(41)を車輪ブレーキ(27)に接続する
ブレーキケーブル(28)と、を備えてなり、リンク部
材(41)の第1の方向(b)への揺動によりブレーキ
ケーブル(28)を牽引して車輪ブレーキ(27)を作
動させ、リンク部材(41)の第2の方向(b′)への
揺動によりブレーキケーブル(28)を弛めて車輪ブレ
ーキ(27)の作動を解除する車両用ブレーキ装置にお
いて、 手動操作でブレーキ作動位置およびブレーキ解除位置間
を移動可能なブレーキ解除レバー(39)上に前記支軸
(40)を設け、リンク部材(41)が第1の方向
(b)に揺動して車輪ブレーキ(27)が作動している
ときに、ブレーキ解除レバー(39)をブレーキ作動位
置からブレーキ解除位置に移動させてブレーキケーブル
(28)を弛めることにより車輪ブレーキ(27)の作
動を解除することを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 【請求項2】 リンク部材(41)の揺動をブレーキケ
ーブル(28)に伝達するケーブル操作部材(61)を
設け、ブレーキレバー(25)およびケーブル操作部材
(61)を手動ブレーキケーブル(26)で接続したこ
とを特徴とする、請求項1に記載の車両用ブレーキ装
置。 - 【請求項3】 電動アクチュエータ(30)からリンク
部材(41)への駆動力伝達経路にブレーキ荷重センサ
(S3 )を配置し、ブレーキ荷重センサ(S 3 )により
検出されたブレーキ荷重が所定値に達したときに電動ア
クチュエータ(30)の作動を停止することを特徴とす
る、請求項1または2に記載の車両用ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16347599A JP3934824B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 車両用ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16347599A JP3934824B2 (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 車両用ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000346111A true JP2000346111A (ja) | 2000-12-12 |
JP3934824B2 JP3934824B2 (ja) | 2007-06-20 |
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ID=15774589
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
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JP2019217905A (ja) * | 2018-06-20 | 2019-12-26 | 本田技研工業株式会社 | 電動パーキングブレーキ用アクチュエータユニット及びこれを有する車両 |
JP2020168958A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | スズキ株式会社 | 電動車両 |
-
1999
- 1999-06-10 JP JP16347599A patent/JP3934824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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