JPH06242706A - 電子写真装置のクリーニング装置 - Google Patents

電子写真装置のクリーニング装置

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Publication number
JPH06242706A
JPH06242706A JP5026815A JP2681593A JPH06242706A JP H06242706 A JPH06242706 A JP H06242706A JP 5026815 A JP5026815 A JP 5026815A JP 2681593 A JP2681593 A JP 2681593A JP H06242706 A JPH06242706 A JP H06242706A
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JP
Japan
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roller
toner
cleaning
collecting
cleaning roller
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Application number
JP5026815A
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English (en)
Inventor
Toshiya Mikita
俊也 御喜田
Susumu Murakami
進 村上
興三 ▲高▼橋
Kozo Takahashi
Toshihiro Horiuchi
俊宏 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 クリーニングローラ39と、回収ローラ40
と、トナー搬送手段41とが配設された筐体18aと、
上記クリーニングローラ39と回収ローラ40とを覆う
カバー42と、このカバー42と筐体18aによって形
成される空気流通路56に空気流を生じさせる吸い込み
ファン43と、上記クリーニングローラ39を感光体ド
ラム13側とカバー42側とに移動させるローラ移動機
構45と、クリーニングローラ39がカバー42側に移
動した場合にクリーニングローラ39を逆回転させるロ
ーラ回転駆動機構とが設けられている。 【効果】 クリーニングローラ39とカバー42との間
に残留するトナーを除去することができるので、感光体
ドラム13のクリーニング効率を向上させることがで
き、形成画像の画質を良好なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァックス等の電子写真装置のクリーニング装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置としての複写機に
は、例えば図16に示すように、感光体ドラム113の
回りに、露光ランプ112、現像装置115、給紙ロー
ラ131・131、転写器116、剥離器117、搬送
ベルト120、剥離爪121、クリーニング装置11
8、除電ランプ119、および帯電器114が順に配設
されたものがある。
【0003】このうち、クリーニング装置118は、例
えば図15に示すように、感光体ドラム113表面と摺
接回転してトナーを除去するクリーニングローラ139
と、このクリーニングローラ139によって除去された
トナーを表面に付着させて回収する回収ローラ140
と、この回収ローラ140によって回収されたトナーを
トナー回収部に搬送するトナー搬送ローラ141とを備
えた筐体からなり、この筐体には、空気流通路146が
設けられると共に、クリーニングローラ139から回収
ローラ140に向かって空気流を生じさせる吸引手段と
しての吸い込みファン143が設けられている。
【0004】上記クリーニングローラ139は、感光体
ドラム113の回転方向と反対に回転し、表面に植設さ
れたファーブラシによって、感光体ドラム113表面に
残留したトナーを掻き落とすようになっている。このと
き、一部のトナーは、ファーブラシに付着した状態とな
り、再び感光体ドラム113に付着させる恐れがあるの
で、クリーニングローラ139の下方に設けられた叩き
棒145とファーブラシとが当接することによって、ト
ナーを回収ローラ140方向へ叩き落とすようになって
いる。
【0005】また、上記回収ローラ140は、表面を図
示しない電圧印加装置によってトナーと逆電位に帯電
し、トナーを静電的に付着させるようになっている。
【0006】通常、上記のクリーニングローラ139及
び回収ローラ140によって回収されたトナーは、回収
ローラ140の下方に設けられたトナー搬送ローラ14
1にって回収されるようになっているが、一部のトナー
は空気中に飛散するので、この飛散トナーを複写機本体
内部に飛散しないようにする必要がある。そこで、上記
吸い込みファン143によって空気流通路146を通じ
てトナーを含んだ空気を吸い込み、装置内部へのトナー
の飛散を防止している。このとき、吸い込みファン14
3の内側には、空気中のトナーと空気とを分離するフィ
ルタ144が設けられており、クリーニング装置118
の外部にトナーが洩れないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のクリ
ーニング装置では、例えば、空気流通路146内の各ロ
ーラ間にトナーが詰まる等により、感光体ドラムから除
去されたトナーを十分に回収することができず、トナー
の感光体への再付着等が生じ易くなり、結果として、ク
リーニング不良を生じさせる。このため、トナー像の転
写不良が生じ、形成画像の画質を低下させるという問題
が生じている。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的は、トナーの回収率を向上させるこ
とによって感光体へのトナーの再付着を無くし、形成画
像の画質を良好なものとするような電子写真装置のクリ
ーニング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子写真装置のクリーニング装置は、感光体に摺接回転し
てその表面のトナーを除去するクリーニングローラと、
表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニングロ
ーラによって除去されたトナーを静電的に付着させて回
収する回収ローラと、この回収ローラによって回収され
たトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手段と
が、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に配設
され、さらに、この筐体に、上記クリーニングローラと
回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、このカ
バーと上記筐体によって形成される空気流通路に空気流
を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装置の
クリーニング装置において、上記クリーニングローラを
感光体側とカバー側とに移動させるローラ移動手段と、
このローラ移動手段によってクリーニングローラがカバ
ー側に移動した場合にクリーニングローラを逆回転させ
るローラ回転駆動手段とが設けられていることを特徴と
するものである。
【0010】請求項2記載の発明の電子写真装置のクリ
ーニング装置は、感光体に摺接回転してその表面のトナ
ーを除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆
極性に帯電させて上記クリーニングローラによって除去
されたトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラ
と、この回収ローラによって回収されたトナーをトナー
回収部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対
向部位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この
筐体に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆う
カバーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によ
って形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手
段が設けられている電子写真装置のクリーニング装置に
おいて、上記カバーの回収ローラに対向する部分が、回
収ローラから遠ざかるように設けられていることを特徴
とするものである。
【0011】請求項3記載の発明の電子写真装置のクリ
ーニング装置は、感光体に摺接回転してその表面のトナ
ーを除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆
極性に帯電させて上記クリーニングローラによって除去
されたトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラ
と、この回収ローラによって回収されたトナーをトナー
回収部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対
向部位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この
筐体に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆う
カバーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によ
って形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手
段が設けられている電子写真装置のクリーニング装置に
おいて、上記吸引手段に、空気とトナーを分離するエン
ドレス形状のフィルタが回転可能に設けられていること
を特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明の電子写真装置のクリ
ーニング装置は、感光体に摺接回転してその表面のトナ
ーを除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆
極性に帯電させて上記クリーニングローラによって除去
されたトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラ
と、この回収ローラによって回収されたトナーをトナー
回収部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対
向部位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この
筐体に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆う
カバーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によ
って形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手
段が設けられている電子写真装置のクリーニング装置に
おいて、上記クリーニングローラと回収ローラとの空隙
が、1〜10mmであることを特徴とするものである。
【0013】請求項5記載の発明の電子写真装置のクリ
ーニング装置は、感光体に摺接回転してその表面のトナ
ーを除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆
極性に帯電させて上記クリーニングローラによって除去
されたトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラ
と、この回収ローラによって回収されたトナーをトナー
回収部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対
向部位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この
筐体に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆う
カバーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によ
って形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手
段が設けられている電子写真装置のクリーニング装置に
おいて、上記空気流通路に、空気の流通と平行に、且
つ、上記吸引手段方向に延びる複数の分割壁が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、クリーニングロ
ーラを感光体側とカバー側とに移動させるローラ移動手
段が設けられると共に、クリーニングローラがカバー側
に移動した場合、クリーニングローラを逆回転させるロ
ーラ回転駆動手段が設けられていることで、例えばカバ
ーとクリーニングローラとの間に残留するトナーをクリ
ーニングローラをカバー側に移動させると共に、逆回転
させることによって掻き出すようになるので、クリーニ
ング装置内部に、トナーが残留せず、感光体へのトナー
の再付着等のトラブルを減少させることができる。ま
た、上記のクリーニング装置では、ローラ回転駆動手段
によってクリーニングローラがカバーに摺接する場合、
クリーニングローラを逆回転させているので、クリーニ
ングローラ表面に設けられたファーブラシを常に活性化
させることになり、ファーブラシの延命化をはかり、ク
リーニングローラの交換時期を延長させることができる
ので、クリーニング装置のメンテナンス費用を低減させ
ることができる。
【0015】また、請求項2記載の構成によれば、カバ
ーの回収ローラと対向する部分が、回収ローラから遠ざ
かるように設けられていることで、この部分で空気流通
路の断面積が大きくなり、空気の流速を低下させること
ができるので、空気中に含まれるトナーを回収ローラ表
面に付着させ易くなる。従って、トナーの回収率を向上
させると共に、フィルタを通過する空気に含まれるトナ
ーを減少させることができ、フィルタの交換時期を延ば
すことができ、結果として、クリーニング装置のメンテ
ナンス費用を低減させることができる。
【0016】また、請求項3記載の構成によれば、吸引
手段には、空気とトナーを分離するエンドレス形状のフ
ィルタが回転可能に設けられていることで、フィルタに
付着するトナーを常に除去することができるので、フィ
ルタの交換時期を延ばし、結果として、トナー回収率を
向上させることができる。従って、クリーニング装置の
メンテナンス費用を低減させることができる。
【0017】また、請求項4記載の構成によれば、クリ
ーニングローラと回収ローラとの空隙が、1〜10mm
であるので、回収ローラに残留したトナーが再びクリー
ニングローラに付着することがなくなる。これにより、
回収ローラからトナーを除去する例えば弾性体ブレード
のエッジ部が一部欠落し場合に生じる幅の狭いトナーの
帯が回収ローラに形成されても、このトナーが直接クリ
ーニングローラに付着することがないので、感光体への
トナーの再付着をなくすことができる。従って、感光体
のクリーニング効率を向上させることができる。
【0018】さらに、請求項5記載の構成によれば、空
気流通路に、複数の分割壁が設けられていることで、空
気流通における壁面近傍での流速の遅い部分が増加する
ので、空気中に含まれるトナーの多くが吸引手段とは逆
方向つまりトナー搬送手段側に移行するようになるの
で、トナー回収量が増加する。従って、感光体のクリー
ニング効率を増加させることができる。また、フィルタ
のトナーによる目詰まりが低減するので、フィルタ交換
の時期を延ばすことができ、結果として、クリーニング
装置のメンテナンス費用を低減させることができる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図5
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例に係る複写機は、図2に示すよう
に、複写機構の要部である後述の複写プロセス部22等
を内蔵する複写機本体1を備えている。複写機本体1の
上部には、原稿載置台2と、循環式原稿搬送装置(以
下、RDHと称する)3とが設けられている。原稿走査
台としての原稿載置台2は、原稿を光走査する領域を形
成するものであり、透明なガラスからなっている。原稿
搬送装置としてのRDH3は、原稿を原稿載置台2に給
送した後にセットされた元の位置に返還するようになっ
ており、使用時に原稿載置台2を覆うように回動自在に
設けられている。
【0021】また、原稿載置台2の下方には、ミラー4
〜9およびズームレンズ10からなる光学系11が配置
されている。この光学系11は、コピーランプ12の出
射光を原稿に照射して光走査を行うと共に、原稿からの
反射光を取り込んで、光学系11の下方に配される感光
体ドラム13に導くようになっている。
【0022】また、上記感光体ドラム13は、図示しな
いメインモータにより回転駆動されるようになってい
る。この感光体ドラム13の周囲には、図3に示すよう
に、帯電器14、現像装置15、転写器16、剥離器1
7、クリーニング装置18、除電器19等が配設されて
いる。また、剥離器17の近傍には、搬送装置20およ
び定着装置21が配設されている。
【0023】上記感光体ドラム13を含む上記の各部材
により複写プロセス部22が構成されており、この複写
プロセス部22は、光学系11からの光により感光体ド
ラム13に形成された静電潜像をトナー像として現像
し、後述する給紙トレイ23〜25等から供給される用
紙Mに、上記トナー像を転写するようになっている。ま
た、複写プロセス部22は、剥離器17により剥離され
た用紙Mを搬送装置20により定着装置21まで搬送
し、定着装置21で用紙M上のトナー像を加熱および加
圧して定着させるようになっている。
【0024】また、現像装置15の下方には、給紙トレ
イ23が配される一方、給紙トレイ23に隣接して給紙
トレイ24・25が配されている。また、複写機本体1
の現像装置15側の側部には、手差し給紙部26が配さ
れている。給紙トレイ23〜25は、複写に供給される
用紙を複数枚収容可能であり、それぞれ出紙側に設けら
れた給紙ベルト27〜29により用紙を最上端のものか
ら順次給送するようになっている。一方、手差し給紙部
26は、異なるサイズの用紙を受け入れて、1枚ずつ給
紙を行うようになっている。
【0025】また、上記給紙トレイ23と給紙トレイ2
4・25との間に形成される空間から上方へ感光体ドラ
ム13の近傍まで、搬送路30が設けられている。この
搬送路30は、給紙トレイ23〜25、手差し給紙部2
6および後述する中間トレイ37から給送された用紙を
感光体ドラム13に導くようになっている。また、この
搬送路30の転写器16近傍に開口する端部には、用紙
を所定のタイミングで供給するレジストローラ31が設
けられている。
【0026】上記定着装置21の出紙側には、搬送切換
部32が設けられている。この搬送切換部32は、片面
複写を行う場合、用紙をフィニッシャ33へ導く一方、
両面複写を行う場合、用紙を搬送路34へ導くように、
用紙の進路を切り換えるゲートフラッパ35が設けられ
ている。上記フィニッシャ33は、用紙を排出トレイ3
6に排出する他、必要に応じて用紙に対しステープルに
よる綴じ込み処理を施すようになっている。この排紙ト
レイ36は、フィニッシャ33により綴じ込み処理が施
された用紙を複数部受けることができるように上下に駆
動される構造となっている。
【0027】また、上記搬送路34は、搬送切換部32
から定着装置21および搬送装置20の下方を通り、感
光体ドラム13の下方まで延びており、用紙を中間トレ
イ37へ導くようになっている。この中間トレイ37
は、定着装置21の下方に配されており、搬送路34に
より搬送されてきた用紙を受け入れるようになってい
る。また、中間トレイ37は、出紙側に設けられた搬送
ベルト38により裏面が反転した用紙を給送するように
なっている。
【0028】また、上記クリーニング装置18は、図1
に示すように、感光体ドラム13との対向部位が開口し
た筐体18aからなり、この筐体18aには、上記開口
部分から順に、クリーニングローラ39、回収ローラ4
0、トナー搬送ローラ41等が配設されている。
【0029】このうちクリーニングローラ39は、その
周囲にファーブラシが設けられ、支持軸39aによって
回動自在に軸支され、感光体ドラム13に接触しながら
矢印A方向に回転して感光体ドラム13表面上に残留し
たトナーを上記のファーブラシによって掻き落とすよう
になっている。また、このクリーニングローラ39の下
方には、叩き棒57がクリーニングローラ39と摺接す
るように設けられ、ファーブラシに付着したトナーを叩
き落とすようになっている。
【0030】また、上記回収ローラ40は、図示しない
電圧印加装置によってトナーと逆の電位に印加され、ク
リーニングローラ39によって掻き落とされたトナーを
静電的に付着させて回収するようになっている。また、
この回収ローラ40の近傍には、回収ローラ40に摺接
するブレード(図示せず)が設けられており、このブレ
ードによって回収ローラ40の表面に付着したトナーを
掻き落とすようになっている。さらに、このブレードに
よって掻き落とされたトナーは、回収ローラ40の下方
位置に設けられた上記トナー搬送ローラ41によって廃
棄トナー回収部である廃棄トナー回収ボックス(図示せ
ず)に搬送されるようになっている。
【0031】また、上記クリーニングローラ39及び回
収ローラ40との感光体ドラム13と反対側には、これ
ら部材に近接してカバー42が設けられている。このカ
バー42は、上記各ローラ39・40の長手方向に延
び、上記筐体18aと一体的に設けられ、空気流通路5
6を形成している。
【0032】上記空気流通路56の上方には、クリーニ
ング装置18内の空気を吸引する吸引手段としての吸い
込みファン43がフィルタ44をを介して設けられてお
り、この吸い込みファン43によって筐体18aのクリ
ーニングローラ39と感光体ドラム13との当接部位の
間隙から空気を吸い込み、クリーニングローラ39から
回収ローラ40へと空気を流通させると共に、空気流通
路56に導き、上記フィルタ44によって吸い込み空気
中に含まれるトナーと空気とを分離し、トナーを含まな
い空気を装置外部に排出するようになっている。
【0033】さらに、クリーニング装置18には、クリ
ーニングローラ39をカバー42側に移動させるローラ
移動手段としてのローラ移動機構45が設けられてい
る。
【0034】上記ローラ移動機構45は、例えば図4
(a)に示すように、支持軸46aによって回動自在に
軸支しされた変形カム46と、この変形カム46に当接
し、且つ、上記クリーニングローラ39の支持軸39a
の軸受け部48aが設けられたレバー48とからなって
いる。
【0035】上記支持軸46aは、クリーニング装置1
8内部で固定された図示しない駆動モータ等の駆動手段
によって回転し、上記変形カム46を矢印方向に回転さ
せるようになっている。また、上記レバー48は、クリ
ーニング装置18内に固定された支持軸47によって回
動自在に軸支され、上記変形カム46の回転にともなっ
て、矢印C方向に回転するようになっており、軸受け部
48aも矢印C方向に移動し、支持軸39aを移動させ
るようになっている。尚、上記軸受け部48aは、図4
(b)に示すように、クリーニングローラ39の支持軸
39aが摺動可能なように軸受け48bが設けられてい
る。
【0036】即ち、クリーニングローラ39は、上記変
形カム39の回転によって、感光体ドラム13への当接
状態からカバー42への当接状態に切り替わるようにな
っている。
【0037】また、上記クリーニングローラ39を回動
させるローラ回転手段として、例えば図5に示すよう
に、図示しない駆動モータからの駆動力を伝達し、矢印
方向に回転する駆動ローラ50と、上記駆動ローラ50
の駆動力を伝達する従動ローラ51〜53と、これら駆
動ローラ50と従動ローラ51〜53とによって張設さ
れた駆動ベルト54とからなるローラ回転機構49があ
る。
【0038】上記駆動ローラ50には、クリーニングロ
ーラ39の支持軸39aと同軸に設けられたローラ駆動
ギヤ55が歯合する駆動ギヤが設けられ、クリーニング
ローラ39を回転させるようになっている。また、駆動
ローラ50の上方に設けられた従動ローラ53にも上記
ローラ駆動ギヤ55が歯合する従動ギヤ53aが設けら
れている。
【0039】従って、上記駆動ローラ50が図に示すよ
うに矢印方向に回転している場合、上記のローラ駆動ギ
ヤ55は、駆動ローラ50の駆動ギヤと歯合するとき矢
印D方向に回転し、従動ローラ53の従動ギヤと歯合す
るとき矢印E方向、即ち上記矢印D方向とは逆の方向に
回転するようになる。また、このローラ駆動ギヤ55
は、上記のローラ移動機構45による変形カム46の回
転に伴って移動するようになっている。
【0040】ここで、上記構成のクリーニング装置18
の動作機構について、図1、図4、及び図5を参照しな
がら説明する。尚、本実施例では、上記ローラ移動機構
45の駆動時期を、例えば感光体ドラム13の残留トナ
ーが除去された後としている。
【0041】先ず、ローラ回転機構49の駆動ローラ5
0が矢印方向に回転すると共に、この駆動ローラ50に
形成された駆動ギヤにローラ駆動ギヤ55が歯合し、ク
リーニングローラ39を矢印A方向に回転させて、感光
体ドラム13表面に残留したトナーを接触しながらかき
落とす。このとき、ローラ移動機構45の変形カム46
は回動せず、待機状態である。
【0042】次に、感光体ドラム13に残留したトナー
を除去した後、ローラ移動機構45の変形カム46が矢
印方向に回動すると共に、クリーニングローラ39の支
持軸39aを矢印C方向に移動させて、クリーニングロ
ーラ39をカバー42に当接させる。このとき、駆動ロ
ーラ50の駆動ギヤと歯合していたローラ駆動ギヤ55
が移動し、従動ローラ53の従動ギヤと歯合する。従っ
て、ローラ駆動ギヤ55は矢印E方向に回転し始めると
共に、クリーニングローラ39は矢印B方向に回転し、
クリーニングローラ39とカバー42との間に形成され
る空間に摺接して、残留トナーを掻き落とす。
【0043】上記のようなクリーニング装置18では、
感光体ドラム13の残留トナーを除去している間、クリ
ーニングローラ39を感光体13に接触させながら回転
し、感光体ドラム13の残留トナーを除去した後、クリ
ーニングローラ39をカバー42に接触させると共に、
上記感光体ドラム13に接触した場合の回転方向と反対
に回転することで、クリーニングローラ39とカバー4
2との間に形成される空間にトナーが溜まらないように
し、空気流通路を確保できるので、トナー詰まりによる
各種トラブル、例えば感光体ドラム13のクリニング不
足による画質低下等が低減できる。また、クリーニング
ローラ39を逆回転させることで、クリーニングローラ
39のファーブラシの活性化、即ち、一定方向に回転す
ることから生じる、毛曲がり等を低減することができる
ので、クリーニング効率の維持を可能とし、クリーニン
グ装置18における部品交換等の交換期間を延長させ、
メンテナンス費用を低減させることができる。
【0044】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した手段と同一の
機能を有する手段には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0045】本実施例に係る複写機は、図1に示したク
リーニング装置18に代えて、図6に示すクリーニング
装置61を備えている。このクリーニング装置61で
は、カバー42の回収ローラ40に近接する部分を、回
収ローラ40から遠ざかるように断面コの字状に突出す
る突起部42aとなるように形成し、この突起部42a
によって滞留部63が設けられている。また、回収ロー
ラ40には、この回収ローラ40に摺接するブレード6
2が設けられ、回収ロー40の表面に付着したトナーを
掻き落とすようになっている。
【0046】上記滞留部63を設けることによって、吸
い込みファン43によって吸引された空気がこの滞留部
63を通過するとき、空気流通路の断面積が増大するよ
うになるので、同一流速であれば風量が増加する。即
ち、風量が同じであれば、この滞留部63では、流速が
低下する。従って、クリーニングブラシ39によってか
き落とされたトナーを含んだ空気は、上記滞留部63に
おいて流速が低下するので、回収ローラ40にトナーが
付着し易くなり、トナー回収効率が向上する。さらに、
回収ローラ40とカバー42との間から排出される空気
に含まれるトナーの量を低減させることができるので、
吸い込みファン43の入口に配設されたフィルタ44の
目詰まりを低減させるとができる。従って、フィルタ4
4の交換時期を延長させることができるので、複写機の
メンテナンス費用を低減させることができる。
【0047】また、廃棄トナーの回収が効率良く行われ
るので、クリーニングローラ39へのトナーの再付着を
なくし、これに伴って感光体ドラム13表面へのトナー
の再付着をも低減させることができるので、感光体ドラ
ム13のクリーニング効率の向上を図ることが可能とな
り、結果として、常に、良好な画像を得ることができ
る。
【0048】さらに、回収ローラ40へのトナーの付着
を容易にさせているので、回収ローラ40に印加する電
圧を小さくすることができ、電源装置の小型化を図るこ
とができ、装置の小型化を招来することができる。
【0049】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜状、前記の実施例1及び2の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0050】本実施例に係る複写機は、図1のクリーニ
ング装置18に代えて図7に示すクリーニング装置71
を備えている。
【0051】このクリーニング装置71は、吸い込みフ
ァン43の入口側に設けられたフィルタ44(図1)の
代わりにフィルタ74が設けられている。このフィルタ
74は、図8に示すように、エンドレス形状になってお
り、駆動モータ77によって回転駆動する駆動ローラ7
5と、この駆動ローラ75と対向する従動ローラ76と
によって張設されている。また、このフィルタ74の下
方には、残留トナー掻き落とし板73がフィルタ74に
当接して設けられており、フィルタ74に付着したトナ
ーを掻き落とすようになっている。
【0052】即ち、上記のフィルタ74によれば、図9
に示すように、吸い込みファン43によってクリーニン
グ装置71内からトナーを含んだ空気を吸引した場合、
フィルタ74の下方側の走行面に上記残留トナー掻き落
とし板73を当接させながら、フィルタ74を矢印方向
に回転させることによって、常に、フィルタ74の表面
上に付着したトナーを掻き落とすことができるので、フ
ィルタ74の目詰まりによる吸い込み風量の低下を防止
すると共に、クリーニング効率を向上させることができ
る。
【0053】従って、フィルタ74の交換時期を延ば
し、クリーニング装置71におけるメンテナンス費用を
低減させることができる。
【0054】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の実施例1、2、3の図面
に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0055】本実施例に係る複写機は、図1のクリーニ
ング装置18に代えて図10に示すクリーニング装置8
1を備えている。
【0056】このクリーニング装置81は、図10に示
すように、クリーニングローラ39と回収ローラ40と
の間に1〜10mmの間隙が形成されるように配設され
ている。
【0057】通常、上記のようなクリーニング装置81
では、回収ローラ40の表面に付着したトナーをブレー
ド62によってかき落としているが、このブレード62
は、一般に、ゴム等の弾力性を有する部材からなってお
り、長期間使用するとブレード62のエッジが摩耗等に
より擦り減り回収ローラ40表面に付着するトナーを完
全にかき落とすことができなくなる。このため、回収ロ
ーラ40の表面上にブレード62によって除去されずに
残留したトナーにより回収ローラ40の周回りに黒い帯
が形成される。従って、クリーニングローラ39と回収
ローラ40とが近接して設けられている場合、回収ロー
ラ40に残留したトナーが再びクリーニングローラ39
に付着し、さらに、このクリーニングローラ39に再付
着したトナーが感光体ドラム13に再付着することが考
えられ、結果として、感光体ドラム13のクリーニング
不良となり、画質を低下させている。
【0058】しかしながら、本実施例のクリーニング装
置81によれば、ブレード62の摩耗等によって回収ロ
ーラ40の表面にトナーによる黒い帯が形成されても、
クリーニングローラ39と回収ローラ40表面との間
が、1〜10mm隔てて配設されているので、回収ロー
ラ40上に残留したトナーは再びクリーニングブラシ3
9に付着することが無くなる。
【0059】従って、感光体ドラム13へのトナーの再
付着が行われず、感光体ドラム13のクリーニング効率
を向上させることができ、結果として、良好な画像を得
ることができる。
【0060】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図11ないし図14に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図面
に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0061】本実施例に係る複写機は、図1のクリーニ
ング装置18に代えて図11に示すクリーニング装置9
1を備えている。
【0062】上記クリーニング装置91には、図11に
示すように、矢印F・R方向に延びる平板93・93
と、この平板93・93とカバー42によって囲まれ、
且つ、吸い込みファン43と回収ローラ40との間に形
成される空気流通路を複数に分割する分割壁94…とが
設けられている。
【0063】ここで、上記のクリーニング装置91にお
ける空気中に含まれるトナーの回収機構について、図1
2及び図13を参照しながら以下に説明する。
【0064】先ず、図13を用いてクリーニング装置9
1内での空気の流速分布と空気流通路内を飛ぶトナー粒
92に掛かる力について説明する。このクリーニング装
置91内の空気流通路における空気の流れは層流とする
(乱流であれば、トナーの飛散が著しいため、予め吸い
込みファン43の回転数等によって層流となるように設
定する)。この空気流通路内でトナー粒92に働く上方
への力、即ち、吸い込みファン43方向への力が弱い部
分は、壁面に近いところであり、この部分は、流速vが
遅い部分である。ここでは、トナー粒92が吹き上げら
れる力FA は、重力Gと帯電ローラ40の静電力FE
和よりも小さくなっているので、トナー粒92に掛かる
合力Pは、下方に向かった状態となり、下向きにトナー
粒92が引かれる。但し、上記の場合では、層流と設定
しているので、そのレイノルズ数RE ≦2000である
ことが条件となっている。
【0065】次に、クリーニング装置において、空気流
通路内に分割壁94…を備えている場合と空気流通路内
に分割壁94…を備えていない場合のトナー回収機構に
ついて説明する。
【0066】例えば、図13に示すクリーニング装置9
1では、矢印F・R方向に延びる平板93・93間に形
成される空気流通路に流れる空気を非圧縮流体として扱
い、上記平板93・93の長さを約450mm、平板9
3・93間の距離を約50mmとすると、 断面積:S=2.25×10-2(m/s)となる。
【0067】また、吸い込みファン43によって吸い込
まれる平均空気量をQ(m3 /s)とおくと、 平均流速:Um =Q/S(m/s)となる。
【0068】また、この空気流通路の流速分布は、上記
の平板93・93間で発生するので、平板93・93間
の距離をL1 =50mmとし、 空気動粘度ν=1.49×10-5(m2 /s)とすれ
ば、 レイノルズ数:RE1=Um ・L1 /ν=Q/S・(50
×10-3/1.49×10-5)となる。
【0069】ここでは、層流が設定されるので、RE
2000から、 Q≦1.34×10-2(m3 /s)となる。
【0070】従って、平均流速Um ≦0.596(m/
s)となり、この平均流速になるように吸い込みファン
43の回転数を調整することによって設定すれば良い。
【0071】ここで、壁面近くのトナー粒92が吹き上
げられる力FA は、ストークスの抵抗法則に基づき、F
A =6π・μ・a・vとなる。
【0072】 空気粘度:μ=1.81×10-5(N・s/m2 )、 トナー粒半径:a=5×10-6(m)とし、vは、該ト
ナー粒92の位置における空気流速である。よって、F
A =1.70×10-9×v(N)となる。
【0073】また、トナー粒92に掛かる重力Gは、ト
ナー粒質量m=4.7×10-13 (kg)であるから、 G=m・g=4.61×10-13 (N)となる。
【0074】さらに、トナー粒92に掛かる静電力FE
は、帯電ローラ23による電界E(r)によって次のよ
うになる。尚、rは回収ローラ40とトナー粒92との
距離を示す。
【0075】FE =E(r)・gt となり、トナー粒9
2の電荷gt =−9.4×10-17(C)とする。ま
た、回収ローラ40の表面電位VR =3000(V)と
すると、空気の比導電率εs は、εs =1.00058
6となる。
【0076】よって、E(r)=VR /(r・εs )と
なり、 静電力FE =2.82×10-13 /r(N)となる。
【0077】以上のことから、トナー粒92に掛かる合
力Pは、 P=G+FE −FA …… =4.61×10-13 +2.82×10-13 /r−1.
70×10-9×vとなる。ここで、P>0であれば、ト
ナー粒92は、回収ローラ40方向に移動する。
【0078】即ち、上記式によれば、流速vを小さく
するか、トナー帯電量gt を大きくするか、あるいは回
収ローラ40の表面電位VR を大きくするかによって、
P>0とすることができる。
【0079】一方、図12に示すクリーニング装置91
のように、上記の平板93・93間を複数に分割する分
割壁94…を備えた場合では、平板93・93間の空気
流通路の大きさ、即ち、図13示すL1 が小さくなるの
で、レイノルズ数RE2=Um2・L2 /vから、流速vが
等しければ、RE2/RE1=L2 /L1 となる。従って、
分割壁94…を用いないときよりレイノルズ数は小さく
なり、層流となり易い状態となる。
【0080】また、分割壁94…を備えることによっ
て、分割壁94の壁面近くの流速の遅い部分の断面積が
増え、これに伴ってトナー粒92に掛かる合力Pの値が
正となる部分を通過するトナーの数が増加する。
【0081】従って、壁面数は増加した分だけ流速の遅
い部分も増加するので、トナー回収量T2 (g)は、分
割壁を用いない場合のトナー回収量T1 (g)より多く
なる。即ち、分割壁数Nとした場合、上記分割壁を用い
た場合のトナー回収量T2 は、 T2 =(2N+1)T1 となる。
【0082】しかしながら、分割壁94…数が増加すれ
ば、空気流通路断面積S0 (m2 )が1枚の分割壁の厚
さSh (m2 )×分割壁枚数分減るので、流速の遅い部
分が増加し、全体の空気流量Q(m3 )が減少する。
【0083】従って、空気流量Qを一定にする場合、平
均流速Um を増加させる必要がある。しかしながら、平
均流速Um を増加させれば、層流から乱流に遷移する場
合があり、トナーの飛散を生じさせトナー回収量を低下
させるという問題が生じる。そこで、先の説明通り、空
気流通路に分割壁を設けてレイノルズ数を減少させるこ
とができるので、流速を増大させても空気流量Qを一定
にすることができる。
【0084】ここで、分割壁を用いることによって層流
から乱流に遷移する流速の限界値を求める。
【0085】RE2=Um2・L2 /v=(Um2・L2 )/
(Um1・L1 )・RE1より、分割壁N枚のとき、L2
(1/(N+1))・L1 であるので、 RE2=(Um2/Um1)・(1/(N+1))・RE1とな
る。
【0086】ここで、分割壁を用いない場合のレイノル
ズ数RE1と分割壁を用いた場合のレイノルズ数RE2とが
等しいとすれば、 1=(Um2/Um1)・(1/(N+1))となるので、
(N+1)Um1=Um2となる。
【0087】従って、分割壁を用いた場合、分割壁を用
いない場合の平均流速Um1の(N+1)倍まで層流の状
態となる。
【0088】次に、分割壁を使用した場合の断面積の減
少に伴う平均流速Um の変化について考える。
【0089】分割壁N枚のときの空気流通路断面積S
は、S=S0 −N・Sh となるので、分割壁を用いない
場合の空気流通路の流量Q1 に対して分割壁をN枚用い
た場合の空気流路の流路Q2 を等しくすれば、 Q2 =S・Um2=Q1 =S0 ・Um1となり、 (S0 −N・Sh )・Um2=S0 ・Um1となり、 Um2=S0 /(S0 −N・Sh )・Um1となる。 図12に示すクリーニング装置91の場合、S0 =2.
25×10-2(m2 )、Sh =1.00×10
-4(m2 )となっているので、 Um2=2.25×10-2/(2.25×10-2−1.0
0×10-4・N)・Um1となる。
【0090】ここで、分割壁を用いない場合のレイノル
ズ数RE1と分割壁を用いた場合のレイノルズ数RE2とが
等しくし前記の(N+1)Um1=Um2の関係式を上記の
関係式に代入すると、 N+1=2.25×10-2/(2.25×10-2−1.
00×10-4・N)となり、Nを0または正数とすれ
ば、 N+1>2.25×10-2/(2.25×10-2−1.
00×10-4・N)が常に成り立つ。
【0091】つまり、分割壁数が増加し、それに伴って
流速が増加しても、空気流量Qを一定に保てば、層流状
態を維持することができることになる。
【0092】従って、分割壁と分割壁との間の距離に関
わらず、分割壁数の増加に伴って、トナー回収量を増加
させることができる。但し、分割壁数の増加に伴って平
均流速が低下するため、空気流量Qを一定に保つには、
吸い込みファンの駆動力を大きくして対応させる必要が
ある。
【0093】上記の構成において、本実施例のクリーニ
ング装置91によれば、空気流経路に分割壁を設けるこ
とによって、空気の流れを層流に保ちながら空気の流速
の遅い部分を増加させることができるので、空気中のト
ナーが重力および回収ローラの静電力により下方への移
動を容易にすることができる。したがって、分割壁を増
加させせれば、その分トナー回収量が増加するので、吸
い込みファン43のフィルタ44におけるトナー付着に
よる目詰まりを低減させることができ、結果として、ク
リーニング装置91のメンテナンス費用を低減させるこ
とができる。また、トナー回収量の増加にともなって、
感光体ドラム13へのトナーの再付着等のクリーニング
不良を低減させることができ、形成画像を良好なものと
するとができる。
【0094】尚、本実施例では、図12に示すように、
クリーニング装置91内部において、上下方向に延びる
空気流通路内に分割壁を設けるものであるので、この空
気流通路の下方にトナー回収部分が設けられ、下方から
上方に向かって空気が流れるものであれば、その形状は
特に限定せず、例えば図14に示すような形状のものも
可能である。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電子写真装置のク
リーニング装置は、以上のように、感光体に摺接回転し
てその表面のトナーを除去するクリーニングローラと、
表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニングロ
ーラによって除去されたトナーを静電的に付着させて回
収する回収ローラと、この回収ローラによって回収され
たトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手段と
が、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に配設
され、さらに、この筐体に、上記クリーニングローラと
回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、このカ
バーと上記筐体によって形成される空気流通路に空気流
を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装置の
クリーニング装置において、上記クリーニングローラを
感光体側とカバー側とに移動させるローラ移動手段と、
このローラ移動手段によってクリーニングローラがカバ
ー側に移動した場合にクリーニングローラを逆回転させ
るローラ回転駆動手段とが設けられていることを特徴と
する構成である。
【0096】それゆえ、クリーニングローラとカバーと
の間に残留するトナーを除去すると共に、クリーニング
ローラを活性化することができるので、クリーニングロ
ーラの延命化を図ることができ、クリーニング装置のメ
ンテナンス費用を低減させることができると共に、感光
体のクリーニング効率を向上させることができるという
効果を奏する。
【0097】また、請求項2記載の発明の電子写真装置
のクリーニング装置は、以上のように、感光体に摺接回
転してその表面のトナーを除去するクリーニングローラ
と、表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニン
グローラによって除去されたトナーを静電的に付着させ
て回収する回収ローラと、この回収ローラによって回収
されたトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手段
とが、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に配
設され、さらに、この筐体に、上記クリーニングローラ
と回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、この
カバーと上記筐体によって形成される空気流通路に空気
流を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装置
のクリーニング装置において、上記カバーの回収ローラ
に対向する部分が、回収ローラから遠ざかるように設け
られていることを特徴とする構成である。
【0098】それゆえ、回収ローラにおけるトナーの回
収効率が向上するので、クリーニングローラからのトナ
ーの回収率が向上し、感光体へのトナーの再付着をなく
すことができ、結果として、感光体のクリーニング効率
を向上させることができるという効果を奏する。
【0099】また、請求項3記載の発明の電子写真装置
のクリーニング装置は、以上のように、感光体に摺接回
転してその表面のトナーを除去するクリーニングローラ
と、表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニン
グローラによって除去されたトナーを静電的に付着させ
て回収する回収ローラと、この回収ローラによって回収
されたトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手段
とが、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に配
設され、さらに、この筐体に、上記クリーニングローラ
と回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、この
カバーと上記筐体によって形成される空気流通路に空気
流を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装置
のクリーニング装置において、上記吸引手段に、空気と
トナーを分離するエンドレス形状のフィルタが回転可能
に設けられていることを特徴とする構成である。
【0100】それゆえ、常に、フィルタに付着したトナ
ーを除去することができ、フィルタの目詰まり等による
フィルタの交換時期を延ばすことができ、結果として、
トナーの回収量が増加し、感光体のクリーニング効率を
向上させることができるという効果を奏する。
【0101】また、請求項4記載の発明の電子写真装置
のクリーニング装置は、以上のように、感光体に摺接回
転してその表面のトナーを除去するクリーニングローラ
と、表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニン
グローラによって除去されたトナーを静電的に付着させ
て回収する回収ローラと、この回収ローラによって回収
されたトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手段
とが、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に配
設され、さらに、この筐体に、上記クリーニングローラ
と回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、この
カバーと上記筐体によって形成される空気流通路に空気
流を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装置
のクリーニング装置において、上記クリーニングローラ
と回収ローラとの空隙が、1〜10mmであることを特
徴とする構成である。
【0102】それゆえ、回収ローラに残留するトナーが
クリーニングローラに再付着しないようになるので、感
光体へのトナーの再付着をもなくすことができ、感光体
のクリーニング効率を向上させることができるという効
果を奏する。
【0103】さらに、請求項5記載の発明の電子写真装
置のクリーニング装置は、以上のように、感光体に摺接
回転してその表面のトナーを除去するクリーニングロー
ラと、表面をトナーと逆極性に帯電させて上記クリーニ
ングローラによって除去されたトナーを静電的に付着さ
せて回収する回収ローラと、この回収ローラによって回
収されたトナーをトナー回収部に搬送するトナー搬送手
段とが、上記感光体の対向部位に開口部を有する筐体に
配設され、さらに、この筐体に、上記クリーニングロー
ラと回収ローラとを覆うカバーが設けられると共に、こ
のカバーと上記筐体によって形成される空気流通路に空
気流を生じさせる吸引手段が設けられている電子写真装
置のクリーニング装置において、上記空気流通路に、空
気の流通と平行に、且つ、上記吸引手段方向に延びる複
数の分割壁が設けられていることを特徴とする構成であ
る。
【0104】それゆえ、空気の流れを層流状態に保ち、
トナーを含んだ空気の流速が遅くなる部分を増やすこと
ができるので、、吸引手段によって吸い込まれる空気中
に含まれるトナーを回収ローラに付着させ易くなる。こ
れにより、トナーの回収量を増加させることができ、結
果として、感光体のクリーニング効率を向上させること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクリーニング装置を示
す概略構成図である。
【図2】図1のクリーニング装置を備えた複写機を示す
概略構成図である。
【図3】図1のクリーニング装置近傍を示す概略図であ
る。
【図4】図1のクリーニング装置に備えられたクリーニ
ングローラを移動させるローラ移動機構を示す概略構成
図である。
【図5】図1のクリーニング装置のクリーニングローラ
を駆動させるローラ回転駆動機構を示す概略構成図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例に係るクリーニング装置を
示す概略構成図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係るクリーニング
装置を示す概略構成図である。
【図8】図7のクリーニング装置に備えられた吸い込み
ファンのフィルタおよびその近傍を示す概略斜視図であ
る。
【図9】図8のフィルタによる付着トナーの除去動作を
示す説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例に係るクリーニン
グ装置を示す概略構成図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例に係るクリーニン
グ装置を示す概略構成斜視図である。
【図12】図11のクリーニング装置における空気流量
と流速の関係を示す説明図である。
【図13】図12における空気流量と流速の関係との比
較を示す説明図である。
【図14】図11のクリーニング装置の他の例を示す概
略構成斜視図である。
【図15】従来のクリーニング装置を示す概略構成図で
ある。
【図16】従来の他のクリーニング装置を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
13 感光体ドラム(感光体) 18 クリーニング装置 39 クリーニングローラ 40 回収ローラ 41 トナー搬送ローラ(トナー搬送手段) 42 カバー 43 吸い込みファン(吸引手段) 44 フィルタ(吸引手段) 45 ローラ移動機構(ローラ移動手段) 49 ローラ回転駆動機構(ローラ回転駆動手段) 61 クリーニング装置 63 滞留部 71 クリーニング装置 72 フィルタ 73 残留トナー落とし装置 81 クリーニング装置 91 クリーニング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 俊宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に摺接回転してその表面のトナーを
    除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆極性
    に帯電させて上記クリーニングローラによって除去され
    たトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラと、
    この回収ローラによって回収されたトナーをトナー回収
    部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対向部
    位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この筐体
    に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆うカバ
    ーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によって
    形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手段が
    設けられている電子写真装置のクリーニング装置におい
    て、 上記クリーニングローラを感光体側とカバー側とに移動
    させるローラ移動手段と、このローラ移動手段によって
    クリーニングローラがカバー側に移動した場合にクリー
    ニングローラを逆回転させるローラ回転駆動手段とが設
    けられていることを特徴とする電子写真装置のクリーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】感光体に摺接回転してその表面のトナーを
    除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆極性
    に帯電させて上記クリーニングローラによって除去され
    たトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラと、
    この回収ローラによって回収されたトナーをトナー回収
    部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対向部
    位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この筐体
    に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆うカバ
    ーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によって
    形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手段が
    設けられている電子写真装置のクリーニング装置におい
    て、 上記カバーの回収ローラに対向する部分が、回収ローラ
    から遠ざかるように設けられていることを特徴とする電
    子写真装置のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】感光体に摺接回転してその表面のトナーを
    除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆極性
    に帯電させて上記クリーニングローラによって除去され
    たトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラと、
    この回収ローラによって回収されたトナーをトナー回収
    部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対向部
    位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この筐体
    に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆うカバ
    ーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によって
    形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手段が
    設けられている電子写真装置のクリーニング装置におい
    て、 上記吸引手段に、空気とトナーを分離するエンドレス形
    状のフィルタが回転可能に設けられていることを特徴と
    する電子写真装置のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】感光体に摺接回転してその表面のトナーを
    除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆極性
    に帯電させて上記クリーニングローラによって除去され
    たトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラと、
    この回収ローラによって回収されたトナーをトナー回収
    部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対向部
    位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この筐体
    に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆うカバ
    ーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によって
    形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手段が
    設けられている電子写真装置のクリーニング装置におい
    て、 上記クリーニングローラと回収ローラとの空隙が、1〜
    10mmであることを特徴とする電子写真装置のクリー
    ニング装置。
  5. 【請求項5】感光体に摺接回転してその表面のトナーを
    除去するクリーニングローラと、表面をトナーと逆極性
    に帯電させて上記クリーニングローラによって除去され
    たトナーを静電的に付着させて回収する回収ローラと、
    この回収ローラによって回収されたトナーをトナー回収
    部に搬送するトナー搬送手段とが、上記感光体の対向部
    位に開口部を有する筐体に配設され、さらに、この筐体
    に、上記クリーニングローラと回収ローラとを覆うカバ
    ーが設けられると共に、このカバーと上記筐体によって
    形成される空気流通路に空気流を生じさせる吸引手段が
    設けられている電子写真装置のクリーニング装置におい
    て、 上記空気流通路に、空気の流通と平行に、且つ、上記吸
    引手段方向に延びる複数の分割壁が設けられていること
    を特徴とする電子写真装置のクリーニング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016126194A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 株式会社リコー クリーニング装置または画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016126194A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 株式会社リコー クリーニング装置または画像形成装置

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