JPH06242377A - ケプラー式変倍ファインダー - Google Patents

ケプラー式変倍ファインダー

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JPH06242377A
JPH06242377A JP5030463A JP3046393A JPH06242377A JP H06242377 A JPH06242377 A JP H06242377A JP 5030463 A JP5030463 A JP 5030463A JP 3046393 A JP3046393 A JP 3046393A JP H06242377 A JPH06242377 A JP H06242377A
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JP
Japan
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lens group
magnification
refracting power
reticle plate
finder
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Application number
JP5030463A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Oshita
孝一 大下
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to EP94102482A priority patent/EP0611976B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケプラー式変倍ファインダーの提供。 【構成】 第1の発明は、負正負正のレンズ群を有する
全体として正屈折力の対物レンズ群と、該対物レンズ群
の焦点位置近傍に配置された視野枠もしくはレチクル板
と、正屈折力の接眼レンズ群とを有し、少なくとも第2
レンズ群を光軸に沿って移動させて倍率を変化させ、か
つ諸条件を満足する構成である。第2の発明は、対物レ
ンズ群中の3群と4群の間に第1のミラーを配置し、レ
チクル板と接眼レンズ群との間又は接眼レンズ群中に2
つの反射面を有するプリズムを配置し、プリズムとレチ
クル板の間に第2のミラーを配置する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズシャッターカメ
ラ用のファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】正屈折力の対物レンズ群と正屈折力の接
眼レンズによって構成されたケプラー式ファインダー
は、対物レンズ群の焦点位置近傍に視野枠やレチクル板
を配置することによって、視野と視野の区切り及び各種
の表示が明瞭に観察できるため、特に高級なレンズシャ
ッターカメラのファインダーとして採用されている。ま
た、このケプラー式ファインダーは、その入射瞳がファ
インダーの内部もしくはファインダーの物体側にあるた
め、ファインダーの倍率を連続的に変化させたり、更に
ファインダーの広角化を図る場合にも対物レンズ群のレ
ンズ径が巨大化しないという利点から、特にズームファ
インダーとして広く用いられている。その一方でケプラ
ー式ファインダーは、対物レンズ群によって形成される
実像と、視野枠やレチクル板を接眼レンズによって拡大
観察する構成であることから、レチクル板上のゴミや傷
はもちろんのこと、レチクル板の近くにあるレンズやプ
リズムの表面のゴミや傷、内部の欠陥が目立ち易いとい
う欠点がある。これがケプラー式ファインダーの普及を
妨げている事も見逃すことは出来ない。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】上記のようなファイン
ダー内部に異物が見えるという問題を解決するものとし
て、本発明と同一出願人による特願平4−96642号
公報が提案されている。この提案によれば、レチクル板
より物体側の対物レンズ群を負正正で構成し、レチクル
板と第3レンズ群との間の空気間隔と、レチクル板と接
眼レンズとの間の空気間隔とを広くした構成で、かつ諸
条件を満足することによって問題点の解決を図ってい
る。そして、この提案によれば、変倍比が2倍程度のフ
ァインダーにおいては、レンズ枚数の少ない構成で小型
のファインダーを構成することが可能である。しかしな
がら、変倍比が2.5倍を越えると、このような構成で
は、第1レンズ群及び第2レンズ群の移動量が急激に増
大し、かつ各レンズのレンズ径が大型化するため、ファ
インダーを小型に構成することが困難であった。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を解決し、
2.5倍以上の変倍比を有しながら、ファインダー内部
のゴミや異物の見えにくい小型のファインダーを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この問題点を解決するた
めの本願第1の発明は、物体側より順に、負屈折力の第
1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、負屈折力の
第3レンズ群と、正屈折力の第4レンズ群によって構成
されて全体として正屈折力の対物レンズ群と、対物レン
ズ群の焦点位置近傍に配置された視野枠もしくはレチク
ル板と、正屈折力の接眼レンズ群とを有し、少なくとも
第2レンズ群を光軸に沿って移動させて倍率を変化させ
るファインダーであり、以下の条件を満足する構成であ
る。 (1) −5 <f3 /fW < −3 (2) 0.1 <D4 /fe < 0.3 但し、 fW :最低倍率状態における第1レンズ群と第2レンズ
群の合成焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 fe :接眼レンズ群の焦点距離、 D4 :第4レンズ群のアイポイント側面から視野枠もし
くはレチクル板までの光軸間距離、である。
【0006】またこの場合、低倍率から高倍率への変倍
に際して、第1レンズ群と第2レンズ群は、この両群間
の空気間隔を狭めるように光軸上を相対的に移動し、第
3レンズ群と第4レンズ群は、固定である構成がのぞま
しく、かつ平行平面板のレチクル板を有し、更に以下の
条件を満足する構成が望ましい。 (3) −1.7 <f1 /fW <−1.3 (4) −0.9 <f2 /f1 <−0.8 (5) −0.7 <f4 /f3 <−0.5 但し、 f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f2 :第2レンズ群の焦点距離、 f4 :第4レンズ群の焦点距離、である。
【0007】そして、本願第2の発明は、物体側より順
に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ
群と、負屈折力の第3レンズ群と、正屈折力の第4レン
ズ群とから構成されて全体として正屈折力の対物レンズ
群と、対物レンズ群の焦点位置近傍に配置された平行平
面板のレチクル板と、正屈折力の接眼レンズ群とを有
し、倍率を変化させるために少なくとも第2レンズ群が
光軸上を移動するファインダー光学系であって、第3レ
ンズ群と第4レンズ群との間の空気間隔に第1のミラー
を配置し、レチクル板と接眼レンズ群との間、もしくは
接眼レンズ群中に2つの反射面を有するプリズムを配置
し、かつプリズムとレチクル板との間の空気間隔にミラ
ーを配置し、これら4つの反射面によって、ファインダ
ー像を正立化させる構成であり、さらに以下の条件を満
足することが望ましい。 (6) 1.0 <D3 /fW < 1.8 (2) 0.1 <D4 /fe < 0.3 (7) 0.3 <De /fe < 0.5 但し、 D3 :最低倍率状態における第3レンズ群のアイポイン
ト側面から第4レンズ群の物体側面までの光軸間距離、 D4 :第4レンズ群のアイポイント側面からレチクル板
の物体側面までの光軸間距離、 De :レチクル板のアイポイント側面からプリズムの入
射面までの光軸間距離、である。
【0008】
【作用】本発明のファインダーの構成を示す図1には、
負屈折力の第1レンズ群G1 と、正屈折力第2レンズ群
2 と、負屈折力の第3レンズ群G3 と、正屈折力の第
4レンズ群G4 からなる対物レンズ群と、その対物レン
ズ群の焦点近くに置かれたレチクル板または視野枠と、
対物レンズ群によって形成される物体像を拡大観察する
ための正屈折力の接眼レンズ群が示されている。
【0009】本発明の対物レンズ群において、第1レン
ズ群G1 と第2レンズ群G2 は、合成屈折力として常に
正屈折力をもち、主に第2レンズ群G2 の移動によって
焦点距離を変化させるズーム対物部を形成している。そ
して第3レンズ群G3 および第4レンズ群G4 は、両レ
ンズ群を合成して、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G
2 によって形成されるズーム対物部の焦点距離を変化さ
せる、いわゆるリアコンバーターの機能と、ズーム対物
部で補正しきれない収差を補正する機能と、ファインダ
ーの入射光束を適切なアイポイント位置に導くためのフ
ィールドレンズとしての機能を併せもつ。
【0010】従来フィールドレンズは正レンズのみで構
成されており、光束をアイポイント位置に導くというい
わば消極的な効果しかもたなかった。本発明では、負レ
ンズと正レンズを間隔をおいて配置することによって、
上記のように複合的な機能をもたせることができ、次の
ような効果が発揮される。まず第3レンズ群G3 と第4
レンズ群G4 の合成の主点位置を第4レンズ群G4のア
イポイント側に置くことが出来るため、第4レンズ群G
4 を対物レンズ群全体の焦点位置から離して配置しても
フィールドレンズとしての効果が失われることはない。
さらに、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 の合成の
主点位置は、前記ズーム対物部の焦点の位置よりもアイ
ポイント側に置くことが出来るため、第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4 の合成焦点距離が正でありながら、
第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 の合成焦点距離を
拡大するリアコンバーターとして機能する。従って、対
物レンズ群全体としての焦点距離を変えることなく第1
レンズ群G1 及び第2レンズ群G2 の焦点距離をより短
くでき、可動レンズ群の移動量を非常に小さくすること
が出来るのである。このように可動レンズ群の移動量を
小さく抑えることは小型化に有利であり、かつ変倍時の
アイポイント位置の変動を抑えるのに効果を発揮する。
また、従来の負正正の3群形式の対物レンズ群では、変
倍比を大きくした場合、広角端における倍率色収差の補
正と、タル型歪曲収差の補正が困難であったが、本発明
の負正負正の4群形式の場合、主に第1レンズ群G1
発生する倍率色収差や歪曲収差を負の第3レンズ群G3
で相殺することが出来るため、さらに良好な収差補正が
可能になる。言い替えれば、本発明は、第3レンズ群G
3 と第4レンズ群G4 との合成の倍率を1倍以上で構成
していることを特徴としていると言ってもよい。しかし
ながら、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との合成
の倍率を大きくすることにも限度がある事は言うまでも
ない。例えば、これら倍率を大きくすれば、第1レンズ
群G1 及び第2レンズ群G2 の焦点距離も短くしなけれ
ばならない。しかし、必要な射出瞳径も確保しなければ
ず、そのため第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 の合
成の口径比が大きくなり、諸収差のうち球面収差の補正
が困難になり好ましくない。それ故、第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4 との合成の倍率を1.3倍以内に抑
えることが望ましく、これらを規定する条件が条件式
(1)である。この条件式(1)の下限を越えると、第
3レンズ群G3 の効果が薄れ、上述のような本発明の効
果が活かされなくなる。逆に上限を越えると、必然的に
各群の屈折力が増すため、諸収差の補正が困難になり、
各群を単純なレンズ構成で構成することが困難になり、
かえって光学系の大型化を招いてしまう。
【0011】更に、このような4群構成の対物レンズの
場合、焦点距離を変化させるためのズーミング方式とし
ては、第1レンズ群と第2レンズ群の移動と、第2レン
ズ群と第3レンズ群の移動が考えられるが、瞳位置の変
動及び非点収差の変動を抑える意味から第1レンズ群と
第2レンズ群を移動させてズーミングする構成が望まし
い。
【0012】次に、対物レンズ群中の第4レンズ群G4
から間隔をおいて対物レンズ群の焦点位置近傍に配置さ
れたレチクル板または視野枠Aは、撮影範囲や撮影に必
要な各種の情報を表示するためのものである。ここで言
う視野枠とは、金属等の薄板で構成される、いわゆる視
野絞りを指し、レチクル板とは、透明な基板上に形成さ
れた情報表示部材を指している。本発明はファインダー
であることから、その少なくとも一方を有することが必
要であり、撮影範囲だけでなくオートフォーカスの領域
や測光範囲など、様々な情報を表示することが出来るこ
とから、レチクル板を有する構成が望ましい。この場
合、レチクル板と視野枠との両方を持つ構成でも良い
し、レチクル板上に撮影範囲を刻印印刷して視野枠を廃
止した構成にしても良い。更に、レチクル板は、平行平
面板で構成することが望ましく、その理由はレンズ上に
レチクル板を構成するよりもコストが安く、かつ光学系
上においても薄く構成可能であり、泡異物の影響を小さ
く抑えることが出来るからである。
【0013】そこで条件式(2)は、第4レンズ群G4
とレチクル板Aの間隔を規定する条件である。この下限
を越えると、第4レンズ群G4 とレチクル板の間隔が狭
すぎて、第4レンズ群G4 上のゴミや第4レンズ群G4
の内部の異物が目立ち易くなる。逆に、この上限を越え
ると、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 の合成主点
位置が、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 との合成
焦点位置より物体側に位置するため、第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4 のリアコンバーターとしての効果が
なくなり、光学系の大型化を招くため好ましくない。
【0014】ところで、接眼レンズ群は、対物レンズ群
によって形成される物体像と、レチクル板を重ねて拡大
観察するためのものである。そして本発明は、構成上さ
らに以下の条件を満足することが望ましい。条件式
(3)は、第1レンズ群G1 の焦点距離を規定するもの
であって、この上限を越えると、最高倍率状態における
全長が最低倍率状態における全長より長く、逆に下限を
越えると最低倍率状態での全長が長くなるため、結果的
にファインダーの小型化に支障を来す。
【0015】条件式(4)は、第2レンズ群G2 の焦点
距離を規定しており、この上限を越えると最高倍率状態
で、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 とが、互いに
ぶつかり合い、レンズ同士が干渉するため、2.5倍の
変倍比を確保することが困難である。逆に、下限を越え
ると第2レンズ群G2 の移動量が増すため全長の増大が
避けられない。
【0016】条件式(5)は、第4レンズ群G4 の焦点
距離を規定しており、この上限を越えても下限を越えて
も、適切なアイポイント位置に軸外光線を導くことがで
きない。従って、この条件範囲が好ましい。このような
本発明の構成で、実際にファインダー機能を有する構成
にするためには、ファインダー像を正立化しなければな
らない。正立化の方法としては、リレーレンズを用いる
ものとプリズムやミラーを用いるものが知られている。
このうちリレーレンズを用いる方法は、ファインダー全
体の小型化と収差補正の両立が困難であって、一般に光
学系の構成枚数の増加が避けられない。従って、ファイ
ンダーの小型化を目指す本発明の場合、ミラーやプリズ
ムを用いたものが望ましい。
【0017】ところで、この種のファインダー光学系に
内蔵されるプリズムは、プラスチックを用いることが一
般的である。ガラス材料を研磨して製作するより、プラ
スチック成形で製作した方がコストの面で有利だからで
ある。ところが、プラスチックの成形は、一般に、その
体積や厚みが増える程、急激に成形の困難さを増し、コ
ストを上昇させる原因になる。それ故、プラスチック成
形での製作の場合でもプリズムのコストは、レンズのコ
ストの何倍もかかった。
【0018】一方、ミラーは、単にガラス面にアルミニ
ウム等の金属材料を蒸着するだけであり、プリズムに比
べて部品単価が安いというメリットがある。しかしなが
ら、反射率が90パーセント程度と低く、ファインダー
がやや暗くなるということと、長い光路長が必要なた
め、小型化と、ファインダーの高倍率化を両立させるこ
とが困難であると言う欠点を有していた。
【0019】そこで、本発明における第2の発明は、プ
リズムとミラーを適切に組み合わせて配置することによ
って、小型で低コストのファインダーを得ることを目的
としている。具体的には、まず物体側より順に、第3レ
ンズ群G3 と第4レンズ群G 4 の間にミラーM1を配置
し、第1の反射面とした。前述したような第3レンズ群
3 と第4レンズ群G4 の効果を得るためには、第3レ
ンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間の空気間隔を広く
することが望ましく、このような配置にすれば、両群の
空気間隔を広く出来るため、ミラーを無理なく配置でき
る。また、図1の光学系の反射面を省略した展開光路図
である図2を見ると、第3レンズ群G3と第4レンズ群
4 の間の、各光線の光軸に対する角度は比較的大き
く、屈折率の低いプラスチックプリズムでは全光線を洩
れなく全反射させることが困難であることが判る。従っ
て、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 の間にミラー
M1を配置する構成にした。
【0020】更に、本発明においては、3つの反射面を
レチクル板よりも瞳側に配置している。図2より、レチ
クル板と接眼レンズとの間を通る光線の、光軸となす角
が小さいため、プリズムを用いて効率よく全反射させる
ことが可能である。ところが、レチクル板に最も近い面
までプリズムで構成すると、プリズム入射面及びプリズ
ム内部のゴミや異物が目立って見えるため好ましくな
い。そこで本発明では、レチクル板に最も近い反射面を
ミラーM2とし、最後の2つの反射面をプリズムPで構
成した。
【0021】このような反射面の構成によれば、ファイ
ンダー観察時に内部の異物が目立たず、かつ図1のよう
にプリズムの体積を小さくすることができるため、比較
的低いコストで、明るく、倍率の高い小型のファインダ
ーを得ることができる。そして本発明における第2の発
明として、このような正立系を構成する場合、条件式
(6)、(2)、(7)を満足することが望ましい。
【0022】条件式(2)に関しては、上述した通りで
あり、条件式(6)は、第3レンズ群G3 と第4レンズ
群G4 の間の空気間隔に関する条件である。条件式
(6)の下限を越えた場合、両群の間隔が狭すぎて、ミ
ラーを配置することが困難であり、また第3レンズ群G
3 と第4レンズ群G4 の屈折力を大きくしなければ第3
レンズ群G3 の効果が発揮されないため、諸収差の補正
に破綻を来すか、全長の大型化が避けられない。逆に上
限を越えた場合は、無駄に両群の間隔が開いてしまい、
全長の大型化につながり好ましくない。
【0023】条件式(7)は、レチクル板からプリズム
入射面までの軸上空気間隔を規定しており、この下限を
越えると、上記間隔がミラーを配置するのに不十分であ
り、上限を越えた場合には、上記間隔が広すぎて、ファ
インダー倍率の低下を招き好ましくない。さらに本発明
のファインダーは、第1レンズ群G1 を両凹単レンズ、
第2レンズ群G2 を2枚の両凸レンズ、第3レンズ群G
3 を負の単レンズ、第4レンズ群G4 を両凸単レンズで
構成し、第1レンズ群G1 の両凹単レンズのアイポイン
ト側面と、第2レンズ群G2 の最も物体側面と、第4レ
ンズ群G4 の両凸単レンズの物体側面をそれぞれ非球面
として、さらに以下の条件を満足することが諸収差を補
正する上で望ましい。
【0024】但し、非球面は、光軸に垂直方向の高さを
y、高さyにおける光軸方向の変位量をS(y) 、基準の
曲率半径をR、円錐係数をk、n次の非球面係数をCn
としたとき、 S(y) =(y2/R)/{1+(1−k・y2/R21/2}+C2 2 +C4 4+C6 6+C8 8+C10・y10+・・・・ (a) と表し、この非球面の近軸曲率半径rを r=1/(2・C2+1/R) (b) と定義する。 (8) −1.1 <r2 /r1 <−0.5 (9) −0.9 <r3 /r4 <−0.4 (10) −0.4 <r9 /r10<−0.1 (11) 15 <ν2 −ν1 < 30 (12) 15 <ν2 −ν4 < 30 (13) 0.028<S2 /r2 < 0.031 (14) 0.02<S3 /r3 < 0.03 (15) 0.03<S9 /r9 < 0.031 但し、 r1 :第1レンズ群G1 の物体側面の曲率半径、 r2 :第1レンズ群G1 のアイポイント側面の近軸曲率
半径、 r3 :第2レンズ群G2 中で物体側に配置されたレンズ
の物体側面の近軸曲率半径、 r4 :第2レンズ群G2 中物体側に配置されたレンズの
アイポイント側面の曲率半径、 r9 :第4レンズ群G4 の物体側面の近軸曲率半径、 r10:第4レンズ群G4 のアイポイント側面の曲率半
径、 ν1 :第1レンズ群G1 のアッベ数、 ν2 :第2レンズ群G2 中物体側に配置されたレンズの
アッベ数、 ν4 :第3レンズ群G3 のアッベ数、 S2 :第1レンズ群G1 のアイポイント側非球面の、高
さy=0.25・r2 における光軸方向の変位量、 S3 :第2レンズ群G2 中最も物体側面の非球面の、高
さy=0.25・r3 における光軸方向の変位量、 S9 :第4レンズ群G4 の物体側非球面の、高さy=0.
25・r9 における光軸方向の変位量、である。
【0025】条件式(8)は、歪曲収差及びコマ収差の
補正に関する。この上限を越えると、最高倍率状態にお
けるコマ収差の補正が困難であって、逆に下限を越える
と、最低倍率状態における負の歪曲収差の補正が困難で
ある。条件式(9)は、非点収差の補正の関する。この
上限を越えても、下限を越えても良好な非点収差の補正
が困難である。
【0026】条件式(10)は、歪曲収差の変動に関す
る。この上限を越えると、最高倍率状態と、最低倍率状
態で歪曲収差の変動が甚だしく、逆に下限を越えると、
変動は小さくなるが、最低倍率状態での負の歪曲収差が
甚大であり、好ましくない。条件式(11)は、軸上色
収差の補正に関する。この下限を越えると、軸上色収差
が甚だしく補正不足になり、上限を越えた場合には、以
下の条件式(12)を考えても倍率色収差の変動が補正
し難くなる。
【0027】条件式(12)は、条件式(11)が満足
された状態において、倍率色収差が良好に補正されるた
めの条件である。この下限を越えると、最低倍率状態で
の倍率色収差が大きく、逆に上限を越えると最高倍率状
態での倍率色収差が大きくなるため好ましくない。条件
式(13)は、更に良好な歪曲収差の補正に関する。こ
の上限を越えると、非球面の効果が小さすぎて、歪曲収
差の良好な補正が出来ない。逆に下限を越えると、歪曲
収差の補正に有利であるが、コマ収差や球面収差のバラ
ンスがとれなくなる。
【0028】条件式(14)は、球面収差の補正に関す
る。この上限を越えても下限を越えても良好な球面収差
の補正が困難である。条件式(15)は、瞳の球面収差
に関する。この上限を越えると瞳の球面収差が補正不足
になり、下限を越えると補正過剰になり、視野のケラレ
やプリズム端面でのゴーストが目立ち易くなるため好ま
しくない。
【0029】
【実施例】以下に、本発明による各実施例について説明
する。図1は、本発明の実施例1から実施例5のファイ
ンダーの構成を示している。図1(a)は本発明のファ
インダーを上から見た図、図1(b)は本発明のファイ
ンダーを横から見た図、図1(c)は本発明の正立系部
分をアイポイント側から見た図である。図1(a)よ
り、本発明の実施例1から実施例5のファインダーは、
物体側より順に、全体として正屈折力の対物レンズ群
は、負屈折力の第1レンズ群G1 と、正屈折力の第2レ
ンズ群G2 と、負屈折力の第3レンズ群G3 と、第1反
射ミラーM1と、正屈折力の第4レンズ群G4 から構成
され、対物レンズ群の焦点位置近傍にレチクル板Aを配
置し、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリ
ズムPと、正屈折力の接眼レンズEから構成されてい
る。
【0030】以下の表1〜表5に、本発明における諸元
値を掲げる。実施例の諸元表中のmは倍率、Xは視度、
2ωは画角、EPはアイポイント、2H’は瞳径を表
し、rは曲率半径、dは面間隔、Abbeはアッベ数、
nはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率を表し
ている。尚、非球面には面番号の右に*印、レチクル板
面には面番号の右にF印を付し、非球面は前述した
(a)式にて表される。 〔実施例1〕図2は、図1に示す構成を展開した実施例
1の光路図である。実施例1は、図2に示すように、物
体側より順に、アイポイント側面が非球面の両凹単レン
ズからなる第1レンズ群G1 と、物体側面が非球面の両
凸レンズと両凸球面レンズの2枚のレンズからなる第2
レンズ群G2 と、両凹単レンズからなる第3レンズ群G
3 と、第1反射ミラーM1と、物体側面が非球面の両凸
単レンズからなる第4レンズ群G4 と、レチクル板A
と、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリズ
ムPと、接眼レンズEを有する構成である。レチクル板
面の位置は、レチクル板の物体側の面である。プリズム
Pの射出面は、凸面を形成しており、接眼レンズ群とし
ての役割の一部を担っている。
【0031】低倍率から高倍率への変倍に際しては、第
2レンズ群G2 がアイポイント側から物体側に移動する
と同時に、第1レンズ群がそれにともなって物体側に凹
形状の軌道を移動することによって達成される。実施例
1の諸元を表1に示す。そして最低倍率状態、中間倍率
状態、最高倍率状態における諸収差図をそれぞれ図3、
図4、図5に示す。
【0032】
【表1】 実施例1の諸元 m=0.356〜0.891 X=−1.00D 2ω=52.9°〜19.8° EP=15.0
2H’=4.0 以下に、各面の非球面係数及び円錐係数を示す。 面番号 K C 2 C 4 C 6 C 8 C10 2 -4.6500 0.0000 0.0000 0.0000 1.2000×10-7 0.0000 3 -10.0900 0.0000 0.0000 0.0000 -1.1300×10-6 0.0000 9 -1.2000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15 0.2400 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 以下に、変倍における可変間隔を示す。
【0033】 倍率 0.35596 0.56320 0.89108 D1 10.05222 4.95223 1.72886 D2 1.19782 4.42122 9.52122 〔実施例2〕図6は、図1に示す構成を展開した実施例
2の光路図である。実施例2は、図6に示すように、物
体側より順に、アイポイント側面が非球面の両凹単レン
ズからなる第1レンズ群G1 と、物体側面が非球面の両
凸レンズと両凸球面レンズの2枚のレンズからなる第2
レンズ群G2 と、両凹単レンズからなる第3レンズ群G
3 と、第1反射ミラーM1と、物体側面が非球面の両凸
単レンズからなる第4レンズ群G4 と、レチクル板A
と、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリズ
ムPと、接眼レンズEを有する構成である。レチクル板
面の位置は、レチクル板のアイポイント側の面である。
プリズムPの射出面は、実施例1とは異なり、平面を形
成している。
【0034】低倍率から高倍率への変倍に際しては、第
2レンズ群G2 がアイポイント側から物体側に移動する
と同時に、第1レンズ群がそれにともなって物体側に凹
形状の軌道を移動することによって達成される。実施例
2の諸元を表2に、示す。そして最低倍率状態、中間倍
率状態、最高倍率状態における諸収差図をそれぞれ図
7、図8、図9に示す。
【0035】
【表2】 実施例2の諸元 m=0.350〜0.875, X=−0.80D, 2ω=53.1°〜19.9°, EP=15.0,
2H’=4.0 以下に、各面の非球面係数及び円錐係数を示す。 面番号 K C 2 C 4 C 6 C 8 C10 2 -4.6337 0.0000 0.0000 0.0000 7.2093×10-9 0.0000 3 -10.6427 0.0000 0.0000 0.0000 -1.9093×10-6 0.0000 9 -1.2000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15 -2.3000 0.0000 0.0000 0.0000 -2.0000×10-9 0.0000 以下に、変倍における可変間隔を示す。
【0036】 倍率 0.35015 0.55374 0.87538 D1 9.52524 4.63879 1.55084 D2 1.29955 4.38635 9.26303 〔実施例3〕図10は、図1に示す構成を展開した実施例
3の光路図である。実施例3は、図10に示すように、物
体側より順に、アイポイント側面が非球面の両凹単レン
ズからなる第1レンズ群G1 と、物体側面が非球面の両
凸レンズと両凸球面レンズの2枚のレンズからなる第2
レンズ群G2 と、両凹単レンズからなる第3レンズ群G
3 と、第1反射ミラーM1と、物体側面が非球面の両凸
単レンズからなる第4レンズ群G4 と、レチクル板A
と、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリズ
ムPと、接眼レンズEを有する構成である。レチクル板
面の位置は、レチクル板のアイポイント側の面である。
プリズムPの射出面は、実施例2と同様に、平面を形成
している。
【0037】低倍率から高倍率への変倍に際しては、第
2レンズ群G2 がアイポイント側から物体側に移動する
と同時に、第1レンズ群がそれにともなって物体側に凹
形状の軌道を移動することによって達成される。実施例
3の諸元を表3に、示す。そして最低倍率状態、中間倍
率状態、最高倍率状態における諸収差図をそれぞれ図1
1、図12、図13に示す。
【0038】
【表3】 実施例3の諸元 m=0.352〜0.881, X=−0.80D, 2ω=53.1°〜19.9°, EP=15.0,
2H’=4.0 以下に、各面の非球面係数及び円錐係数を示す。 面番号 K C 2 C 4 C 6 C 8 C10 2 -4.5101 0.0000 0.0000 0.0000 -7.9849×10-8 0.0000 3 -8.8231 0.0000 0.0000 0.0000 -1.1943×10-6 0.0000 9 -1.2000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15 -2.2500 0.0000 0.0000 0.0000 -1.8000×10-9 0.0000 以下に、変倍における可変間隔を示す。
【0039】 倍率 0.35242 0.55800 0.88105 D1 9.40066 4.46110 1.35624 D2 1.02507 4.16856 9.10831 〔実施例4〕図14は、図1に示す構成を展開した実施例
4の光路図である。実施例4は、図14に示すように、物
体側より順に、アイポイント側面が非球面の両凹単レン
ズからなる第1レンズ群G1 と、物体側面が非球面の両
凸レンズと両凸球面レンズの2枚のレンズからなる第2
レンズ群G2 と、両凹単レンズからなる第3レンズ群G
3 と、第1反射ミラーM1と、物体側面が非球面の両凸
単レンズからなる第4レンズ群G4 と、レチクル板A
と、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリズ
ムPと、接眼レンズEを有する構成である。レチクル板
面の位置は、レチクル板のアイポイント側の面である。
プリズムPの射出面は、実施例2と同様に、平面を形成
している。
【0040】低倍率から高倍率への変倍に際しては、第
2レンズ群G2 がアイポイント側から物体側に移動する
と同時に、第1レンズ群がそれにともなって物体側に凹
形状の軌道を移動することによって達成される。実施例
4の諸元を表4に、示す。そして最低倍率状態、中間倍
率状態、最高倍率状態における諸収差図をそれぞれ図1
5、図16、図17に示す。
【0041】
【表4】 実施例4の諸元 m=0.379〜0.949 X=−0.80D 2ω=53.0°〜19.8° EP=15.0
2H’=4.0 以下に、各面の非球面係数及び円錐係数を示す。 面番号 K C 2 C 4 C 6 C 8 C10 2 -3.7994 0.0000 0.0000 0.0000 -9.8755×10-8 0.0000 3 -13.2476 0.0000 0.0000 0.0000 -1.3052×10-6 0.0000 9 -1.2000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15 -2.1500 0.0000 0.0000 0.0000 -1.8000×10-9 0.0000 以下に、変倍における可変間隔を示す。
【0042】 倍率 0.37942 0.59832 0.94855 D1 9.98915 4.71877 1.34573 D2 1.66090 4.97729 10.28352 〔実施例5〕図18は、図1に示す構成を展開した実施例
5の光路図である。実施例5は、図18に示すように、物
体側より順に、アイポイント側面が非球面の両凹単レン
ズからなる第1レンズ群G1 と、物体側面が非球面の両
凸レンズと両凸球面レンズの2枚のレンズからなる第2
レンズ群G2 と、両凹単レンズからなる第3レンズ群G
3 と、第1反射ミラーM1と、物体側面が非球面の両凸
単レンズからなる第4レンズ群G4 と、レチクル板A
と、第2反射ミラーM2と、2つの反射面を持つプリズ
ムPと、接眼レンズEを有する構成である。レチクル板
面の位置は、レチクル板のアイポイント側の面である。
プリズムPの射出面は、実施例2と同様に、平面を形成
している。
【0043】低倍率から高倍率への変倍に際しては、第
2レンズ群G2 がアイポイント側から物体側に移動する
と同時に、第1レンズ群がそれにともなって物体側に凹
形状の軌道を移動することによって達成される。実施例
5の諸元を表5に、示す。そして最低倍率状態、中間倍
率状態、最高倍率状態における諸収差図をそれぞれ図1
9、図20、図21に示す。
【0044】
【表5】 実施例5の諸元 m=0.379〜0.949 X=−0.80D 2ω=53.0°〜19.8° EP=15.0
2H’=4.0 以下に、各面の非球面係数及び円錐係数を示す。 面番号 K C 2 C 4 C 6 C 8 C10 2 -1.5174 0.0000 0.0000 0.0000 4.5228×10-8 0.0000 3 -3.0040 0.0000 0.0000 0.0000 -2.4517×10-7 0.0000 9 -1.2000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15 -2.1500 0.0000 0.0000 0.0000 -1.8000×10-9 0.0000 以下に、変倍における可変間隔を示す。
【0045】 倍率 0.37942 0.59832 0.94855 D1 11.55357 5.84313 2.18845 D2 1.42848 5.02191 10.77141 尚、各実施例の条件式(1)〜(15) の条件対応数値
は、以下の表6に示す通りである。ただし条件式(13),
(14),(15)に関しては、値が小さいので、数値を100
倍にして表示し、(1),(3)〜(5),(8)〜(1
0)に関しては、絶対値にて表示している。以下に、各実
施例の各条件式に対する条件対応数値を示す。
【0046】
【表6】 各実施例の条件対応数値表 条件式 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 (1) 3.877 3.850 3.766 3.852 4.084 (2) 0.166 0.145 0.141 0.150 0.170 (3) 1.582 1.582 1.577 1.583 1.583 (4) 0.868 0.852 0.842 0.853 0.854 (5) 0.635 0.575 0.582 0.576 0.526 (6) 1.568 1.541 1.499 1.510 1.425 (7) 0.346 0.389 0.380 0.388 0.388 (8) 0.955 0.971 0.966 0.991 0.789 (9) 0.682 0.570 0.700 0.571 0.671 (10) 0.185 0.271 0.273 0.225 0.218 (11) 22.5 22.5 22.5 22.5 22.5 (12) 22.5 22.5 22.5 22.5 22.5 (13) 2.931 2.928 2.928 2.951 3.057 (14) 2.658 2.625 2.716 2.410 2.976 (15) 3.069 3.069 3.069 3.069 3.069 各収差図に示されるように、各実施例ともに、小型でレ
ンズの移動量の小さい構成にも関わらず、諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0047】尚、本発明の構成は、レチクル板前後に比
較的大きな空気間隔を有しているため、待避空間にゆと
りがあり、視野枠を交換して、例えば標準モードとパノ
ラマモードを切り替えることも容易に行える。さらに平
面のレチクル板を独立に有しているため、これを液晶等
で構成することによって、パララックスの補正などを電
気的に容易に行うことも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、変倍比
2.5倍以上を有し、ファインダー観察時に内部の異物
が目立たなく、かつプリズムの体積が小さくできるめコ
ストが比較的低い小型のファインダーを得ることができ
る。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】 本発明のファインダーの構成を示す構成図。
(a)は本発明のファインダーを上から見た図。(b)
は本発明のファインダーを横から見た図。(c)は本発
明の正立光学系部分をアイポイント側から見た図。
【0051】
【図2】 実施例1の構成を示す光路図。
【0052】
【図3】 実施例1の最低倍率状態における収差図。
【0053】
【図4】 実施例1の中間倍率状態における収差図。
【0054】
【図5】 実施例1の最高倍率状態における収差図。
【0055】
【図6】 実施例2の構成を示す光路図。
【0056】
【図7】 実施例2の最低倍率状態における収差図。
【0057】
【図8】 実施例2の中間倍率状態における収差図。
【0058】
【図9】 実施例2の最高倍率状態における収差図。
【0059】
【図10】 実施例3の構成を示す光路図。
【0060】
【図11】 実施例3の最低倍率状態における収差図。
【0061】
【図12】 実施例3の中間倍率状態における収差図。
【0062】
【図13】 実施例3の最高倍率状態における収差図。
【0063】
【図14】 実施例4の構成を示す光路図。
【0064】
【図15】 実施例4の最低倍率状態における収差図。
【0065】
【図16】 実施例4の中間倍率状態における収差図。
【0066】
【図17】 実施例4の最高倍率状態における収差図。
【0067】
【図18】 実施例5の構成を示す光路図。
【0068】
【図19】 実施例5の最低倍率状態における収差図。
【0069】
【図20】 実施例5の中間倍率状態における収差図。
【0070】
【図21】 実施例5の最高倍率状態における収差図。
【0071】
【符号の説明】
1 ・・・・第1レンズ群 G2 ・・・・第2レンズ群 G3 ・・・・第3レンズ群 G4 ・・・・第4レンズ群 M1・・・・第1反射ミラー M2・・・・第2反射ミラー A ・・・・レチクル板 P ・・・・プリズム E ・・・・接眼レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、負屈折力の第1レンズ
    群と、正屈折力の第2レンズ群と、負屈折力の第3レン
    ズ群と、正屈折力の第4レンズ群によって構成されて全
    体として正屈折力の対物レンズ群と、該対物レンズ群の
    焦点位置近傍に配置された視野枠もしくはレチクル板
    と、正屈折力の接眼レンズ群とを有し、少なくとも前記
    第2レンズ群を光軸に沿って移動させて倍率を変化させ
    るファインダーであり、以下の条件を満足することを特
    徴とするケプラー式変倍ファインダー。 −5 <f3 /fW < −3 0.1 <D4 /fe < 0.3 但し、 fW :最低倍率状態における第1レンズ群と第2レンズ
    群の合成焦点距離、 f3 :第3レンズ群の焦点距離、 fe :接眼レンズ群の焦点距離、 D4 :第4レンズ群のアイポイント側面から視野枠もし
    くはレチクル板までの光軸間距離、である。
  2. 【請求項2】 低倍率から高倍率への変倍に際して、前
    記第1レンズ群と前記第2レンズ群は該両群間の空気間
    隔を狭めるように光軸上を相対的に移動し、前記第3レ
    ンズ群と前記第4レンズ群は固定であることを特徴とす
    る請求項1記載のケプラー式変倍ファインダー。
  3. 【請求項3】 前記ファインダーは平行平面板のレチク
    ル板を有し、更に以下の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1乃至2記載のケプラー式変倍ファインダー。 −1.7 <f1 /fW <−1.3 −0.9 <f2 /f1 <−0.8 −0.7 <f4 /f3 <−0.5 但し、 f1 :第1レンズ群の焦点距離、 f2 :第2レンズ群の焦点距離、 f4 :第4レンズ群の焦点距離、である。
  4. 【請求項4】 物体側より順に、負屈折力の第1レンズ
    群と、正屈折力の第2レンズ群と、負屈折力の第3レン
    ズ群と、正屈折力の第4レンズ群とから構成されて全体
    として正屈折力の対物レンズ群と、該対物レンズ群の焦
    点位置近傍に配置された平行平面板のレチクル板と、正
    屈折力の接眼レンズ群とを有し、倍率を変化させるため
    に少なくとも前記第2レンズ群が光軸上を移動するファ
    インダー光学系であって、前記第3レンズ群と前記第4
    レンズ群との間の空気間隔に第1のミラーを配置し、前
    記レチクル板と前記接眼レンズ群との間もしくは前記接
    眼レンズ群中に2つの反射面を有するプリズムを配置
    し、かつ該プリズムと前記レチクル板との間の空気間隔
    に第2のミラーを配置し、前記4つの反射面によって、
    ファインダー像を正立化させることを特徴とするケプラ
    ー式変倍ファインダー。
  5. 【請求項5】 さらに以下の条件を満足することを特徴
    とする請求項4記載のケプラー式変倍ファインダー。 1.0 <D3 /fW < 1.8 0.1 <D4 /fe < 0.3 0.3 <De /fe < 0.5 但し、 D3 :最低倍率状態における第3レンズ群のアイポイン
    ト側面から第4レンズ群の物体側面までの光軸間距離、 D4 :第4レンズ群のアイポイント側面からレチクル板
    の物体側面までの光軸間距離、 De :レチクル板のアイポイント側面からプリズムの入
    射面までの光軸間距離、である。
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US08/197,847 US5687023A (en) 1993-02-19 1994-02-17 Keplerian zoom finder optical system
DE69412658T DE69412658T2 (de) 1993-02-19 1994-02-18 Keplersches optisches Zoom-Sucher-System
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889620A (en) * 1996-08-07 1999-03-30 Nikon Corporation Finder optical system
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