JPH06242361A - 光学機器および駆動制御装置 - Google Patents

光学機器および駆動制御装置

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JPH06242361A
JPH06242361A JP2901093A JP2901093A JPH06242361A JP H06242361 A JPH06242361 A JP H06242361A JP 2901093 A JP2901093 A JP 2901093A JP 2901093 A JP2901093 A JP 2901093A JP H06242361 A JPH06242361 A JP H06242361A
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lens
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driving
ring
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Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Yoshihiko Konno
吉彦 今野
Masaharu Eguchi
正治 江口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズの手動操作手段の操作に応じて焦点距
離やフォーカスレンズの位置を変化させるパワーズーム
レンズシステムにおいて、手動操作手段の操作速度と、
操作量、焦点距離、フォーカシングレンズの位置(被写
体距離)等のパラメーターにより、レンズの駆動特性を
可変制御する光学機器を提供する。 【構成】 焦点距離が28mm〜80mmのズームレン
ズにおいて、焦点距離範囲を8段階に分割すると共に、
被写体距離を至近から∞の間で3分割し、これらの分割
領域毎に、ズーミングモーターの駆動パルス数の操作速
度に応じて設定し、また設定したパルス数のパラメータ
ーは長焦点距離に進むに従って増やし、その増やす割り
合いによって焦点距離変化率一定モード、画角変化率一
定モードが設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラレンズ等の光学
機器の可動レンズの位置制御に関するもので、特にズー
ミング、フォーカシング操作時に用いられ、操作上の違
和感を少なくしたものである。
【0002】また、本発明は、手動操作部材からの入力
により、ズームレンズ等の駆動対象をモーターで駆動す
る装置の制御装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等のパワーズームレ
ンズ鏡筒等では、ズーミング操作部の入力信号に応じ
て、ズームモーターを駆動して光軸方向に可動なレンズ
を規制しているカム環等を回転させることによって焦点
距離を変化させており、焦点距離の変化はカム環のカム
溝の形状に左右されていた。
【0004】そこで、特開昭63−167335公報の
ようにカム溝形状を直線にすることで焦点距離の変化を
ズーミング時間に対して一定にするという提案がなされ
ている。
【0005】また、特開平3−200127号公報によ
れば、ビデオレンズのズーム位置に応じて駆動電圧を広
角側で増大させ、望遠側で減少させる提案もされてお
り、特開平1−161325号公報では操作手段の操作
速度に応じてフォーカシングレンズの駆動速度を変化さ
せるという提案もなされている。
【0006】また、特開昭61−196214号公報で
はレンズ情報に応じてレンズの駆動制御を変えるという
提案もなされている。
【0007】一方、従来、回転操作される手動操作部材
の回転を検出し、光学系をモーターで駆動する装置とし
て、次のような技術が提案されている。
【0008】特開昭63−89825号公報では、手動
操作部材への入力を回転角当りのパルス信号としてカウ
ントし、光学系のフォーカス部材を動かすモーターにエ
ンコーダーを設け、前述したカウント量もしくはカウン
ト量に比例した量だけ、モーターのエンコーダー出力を
見てモーターを駆動すると言うパワーフォーカス装置が
提案されている。
【0009】特開平1−161325号公報では、手動
操作部材の回転量と回転速度を検出し、この値を元にモ
ーターの駆動量を切り換えるパワーフォーカス装置が提
案されている。
【0010】特開平1−182812号公報では、手動
操作部材の回転速度を検出し、この値を元に、モーター
駆動出力の高低レベルを選択的に設定するパワーフォー
カス装置が提案されている。
【0011】また、コンピュータの入力キーボードなど
では、キーボードからの入力に処理が追い付かなくなる
事を防止する為に、キーボードが叩かれると割り込みが
かかりデータをリングバッファに蓄える事で先行入力を
可能にするシステムが広く用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のズーミング時間に対して焦点距離変化が一定であ
るものでは、広角側では撮影領域が急激に変化してしま
い、またズームモーターの駆動電圧を広角側で増大させ
るものも同様に、風景を撮影したい時等、微妙な撮影領
域の選定が難しく、変化が急激で自分の撮影したい画角
で止めにくい。また駆動をパルス制御にて行った場合、
広角側でステップ駆動が目立つという問題点があった。
【0013】焦点距離変化を一定にするためにカム環の
カム溝の形状を直線にしたものでは、カム溝形状に制約
が無いものに比べて、光学性能上で従来のものより劣っ
たり、設計上難易度が高くなったりするという問題点が
あった。
【0014】また、レンズ情報に応じて駆動制御を変え
るという提案もあるが操作部の速度を考慮した制御を行
っていないため、撮影者の意図している操作と実際のレ
ンズ駆動において違和感が生じる。
【0015】一方、通常のズームレンズでは被写体距離
によって焦点距離が変化してしまうため被写体距離によ
って撮影者のズーミング操作感も変化してしまうという
問題点があった。
【0016】また、操作部の操作速度の他に別のパラメ
ーター、例えば操作量、焦点距離、被写体距離のパラメ
ーターを使用してのレンズの位置制御方法については未
だ開示されていない。
【0017】また、従来の回転操作される手動操作部材
の回転を検出し、光学系をモーターで駆動する装置にあ
っては、手動操作部材の入力タイミングと実際にモータ
ーの駆動完了するタイミングの時間差についての考慮が
なされていないため、次に示すような問題点が避け難か
った。
【0018】1.手動操作部材からの動作指示信号によ
るモーター駆動の完了前に新しい動作指示信号が投入さ
れると前の動作の完了前に新しい動作シーケンスに移行
する事となり、動作が不安定になりやすい。
【0019】2.手動操作部材からの動作指示信号によ
るモーター駆動の完了前に新しい動作指示信号が投入さ
れると前の動作の完了前に新しい動作シーケンスに移行
する事となり、動作パターンのトレースに不具合が生じ
てしまう。
【0020】従来のコンピュータのキーボード等に用い
られているリングバッファは、入力時点で確定した意味
を持つデータを扱っており、手動操作部材からの入力間
隔のような時系列情報をリングバッファに蓄えて処理す
る技術は知られていない。また、複数の情報を指示しよ
うとすると、複数のキーが必要となる。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで本発明によれば、
光学機器ズーミング、フォーカシング操作に対して変化
するレンズの位置の制御を、操作部の操作速度及び操作
量、焦点距離、被写体距離のパラメーターのうち、操作
速度の他に少なくとも別の1つ以上のパラメーターによ
って行うことで上記課題を解決する。
【0022】例えばズーミング操作部の操作量に対する
焦点距離変化のプログラムを変化させたり、被写体距離
によって操作部に対する焦点距離変化量の変化を駆動量
を変えることで補正するということができ、また、焦点
距離や被写体距離によって値の変わるマニュアルフォー
カス敏感度の値をある関係に乗せた制御を行うことが可
能となる。
【0023】従って撮影者にとって、撮影したい状況に
応じたレンズの位置制御が可能になり、撮影領域の変化
等がその撮影において違和感の少ない操作性の得られる
光学機器を提供することが可能となる。
【0024】また、ズーミング、フォーカシング操作に
応じたレンズの位置制御をあらかじめレンズ内にテーブ
ルとして記憶することもできるので、カム環のカム溝形
状の制約(例えば直線にするというような)を排除する
ことも可能であり、設計上の自由度も増す。
【0025】一方、本発明による駆動制御装置は、手動
操作により操作速度に応じたパルス信号が得られる手動
操作部材の操作速度に応じて駆動対象を駆動制御する駆
動制御装置において、前記手動操作部材からのパルス信
号間隔に関するデータを順次独立記憶する記憶手段と、
前記記憶手段からデータを順次取り出す読みだし手段
と、前記読みだし手段が読みだしたデータを駆動対象を
駆動する為の駆動パラメータに変換する変換手段と、前
記読みだし手段の読みだしタイミングを制御するタイミ
ング制御手段と、前記駆動対象を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段と、前記制御手段に前
記タイミング制御手段から得られるタイミングにより読
みだし手段からデータを取り出し前記変換手段により変
換されたパラメータを供給する供給手段とからなり、前
記制御手段が前記供給手段からの前記駆動パラメータに
基づき前記駆動手段を制御して前記駆動対象を制御する
事により、手動操作部材の入力タイミングと実際にモー
ターの駆動されるタイミングとの時間差を解消し、上記
問題点を解決するようにしたものである。
【0026】なおかつ、単一の手動操作部材で複数の情
報を入力可能となる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるズームレンズ
鏡筒を組み込んだ光学機器の構成図である。
【0028】図1において、1はズーミング操作を行う
マニュアルズームリング(以下MZリングと称す)であ
り、端がなくエンドレスに回転できる回転操作部であ
る。2はMZリング検知手段で、MZリング1の回転方
向、操作量(回転角)及び回転速度を検知し、この情報
をCPU5に伝達する。3はフォーカシング操作を行う
マニュアルフォーカシングリング(以下MFリングと称
す)であり、MZリング1と同様にエンドレスに回転で
きる回転操作部である。4はMFリング検知手段で、M
Fリング3の回転方向、操作量(回転角)及び回転速度
を検知し、この情報をCPU5に伝達する。
【0029】7はズーミングモーター駆動回路であり、
CPU5からの情報に応じてズーミングモーター8を駆
動する。ズーミングモーター8の駆動軸にはギア9が取
り付けてあり、前記ギア9はズームカム環11の一部に
設置されているギア部11aと噛み合っている。
【0030】また、ズーミングモーター8の駆動軸には
パルス板10が設置されており、このパルス板から得ら
れるパルス信号をパルスカウンター6でパルス数をカウ
ントすることによりズーミングモーターの駆動量を検出
し、CPU5にその信号を伝達する。
【0031】14はフォーカシングモーター駆動回路で
あり、CPU5からの情報に応じてフォーカシングモー
ター15を駆動する。フォーカシングモーター15の駆
動軸にはギア16が取り付けてあり、前記ギア16はフ
ォーカシングカム環18の一部に設置されてあるギア部
18aと噛み合っている。
【0032】また、フォーカシングモーター15の駆動
軸にはパルス板17がズーミングモーターと同様に設置
されており、このパルス板17から得られるパルス信号
をパルスカウンター13でパルス数をカウントすること
によりフォーカシングモーターの駆動量を検出し、CP
U5にその信号を伝達する。
【0033】なお、それぞれのカム環11,18は光軸
中心に回転することにより不図示のレンズ群を光軸方向
に進退させて焦点距離や合焦位置を変化させる。
【0034】12は焦点距離検出手段であり、カム環1
1の回転角を検知することによって、現在の焦点距離を
検出する。19はフォーカシングレンズ位置検出手段で
あり、カム環18の回転角によって現在のフォーカシン
グレンズ位置を検出する。本実施例ではこのフォーカシ
ングレンズ位置検出手段からの信号により被写体距離を
検知している。20は公知の合焦状態検知手段であり合
焦状態信号をCPU5に伝達する。
【0035】21は多目的操作部であり、撮影者自らが
制御に味付けが出来るようになっている。具体的には駆
動量自体をこの操作量に応じたパルス数分、プラスある
いはマイナスにシフトすることが可能である。つまりM
Zリング1の操作量(回転角)と焦点距離変化の関係
(図5)を撮影者の好みに応じて味付けができるように
なっている。22は選択手段であり駆動モードを撮影者
の好みに応じて選択できるようになっている。
【0036】尚、本実施例では合焦レンズ群と、ズーミ
ングレンズ群の位置制御はそれぞれ別個のカム環で制御
されるようになっている光学系である。またMZリング
1、MFリング3にパルス発生装置が取り付けてあり、
MZリング1、MFリング3の回転操作によってパルス
が発生し、このパルス数をMZリング検知手段3とMF
リング検知手段4がカウントすることによって、ズーミ
ング操作量、フォーカシング操作量を検知し、パルス間
隔を測ることによってそれぞれの回転速度を検知する。
【0037】尚、本実施例のレンズは焦点距離が28〜
80mmのズームレンズである。
【0038】次にズーミングに関してのレンズ位置制御
について説明する。
【0039】図2はズーミングに関してのレンズ位置制
御について簡単に関係を示したものであり、MZリング
1の操作量(回転角)変化と焦点距離の変化のプログラ
ム線図を表したものである。
【0040】直線51はMZリング1の操作量(回転
角)の変化と焦点距離の変化が一定である焦点距離変化
率一定モードを示している。
【0041】曲線52はMZリング操作量(回転角)の
変化と画角の変化が一定である画角変化率一定モードを
示している。
【0042】以上の線図51,52についての関係を基
に、MZリング1の操作速度、焦点距離、画角の関係を
含めて示したものが図3である。
【0043】図3は被写体距離が無限位置の時における
MZリングの操作量(回転角)、操作速度、焦点距離、
被写界画角の関係を表したものであり、横軸はMZリン
グ1の操作量(回転角)、縦軸はそれぞれは焦点距
離、は被写界画角である。
【0044】図3上の点は28mm,34.5mm,4
1mm,47.5mm,54mm,60.5mm,67
mm,73.5mm,80mmの焦点距離の時を示して
いる。
【0045】図3内のグラフで実線で表されているプロ
グラム線図は通常のプログラム、点線で表されているプ
ログラム線図は、MZリング1を早く回した時(以後、
高速時と表現する)のプログラム、一点鎖線で表されて
いるプログラム線図はMZリング1をゆっくり回した時
(以後、低速時と表現する)のプログラムであり、それ
ぞれパルス間隔が高速時は5msec以下の時、低速時
は50msec以上の時にCPU5の判断で自動的に選
択される様になっている。
【0046】この速度切換えの基準のパルス間隔の時間
はレンズによって変わり操作部材の径や一周当りの総パ
ルス数によって変化する。
【0047】以上のような図3に表されているプログラ
ム線図のように制御を実行するために、本実施例ではM
Zリング1の回転に応じて駆動するズーミングモーター
8の駆動量(パルスで検出)をその操作による駆動開始
時の焦点距離に応じて変化させることで前記のようなプ
ログラムを実行するようにしている。
【0048】また、一般に被写体距離が変化すると焦点
距離にも変化が生じたり被写界深度に変化が生じ、操作
手段の操作感が被写体距離によって変化するため、被写
体距離によってズーミングモーターの駆動量も可変にし
た方がよいことが知られている。本実施例のレンズでは
同じ駆動量の時では至近に近づくに従って焦点距離変化
が緩くなるため、至近付近で駆動量を増加させている。
この関係を図3の画角変化率一定モードの駆動制御を基
にして表現したものが図4である。このような駆動制御
を行うことによって操作手段の操作量(回転角)に対す
る焦点距離の変化量を被写体距離等によって差がでない
ように制御している。
【0049】図4においてX軸はズーミングレンズの位
置を示し、Y軸はマニュアルズーム敏感度(SMZ)を示
している。マニュアルズーム敏感度はMZリング1の操
作部周上の移動量(操作量)に対して変化する焦点距離
の変化量である。Z軸は被写体距離を示している。
【0050】図4の実線で表されている曲面は被写体距
離によって駆動量を変化させないときであり、図5で示
してある駆動量(パルス数)での制御を行った場合の関
係を表したものが点線で示してある曲面である。従って
本実施例では実線の曲面を点線の曲面のように補正する
ようにレンズの駆動制御を行う。
【0051】図5は上記の関係の制御を行うときのズー
ミングモーターの駆動量をMZリング1によって発生す
るパルスの1パルスに対する駆動パルスを表したもので
ある。
【0052】画角変化率一定モードで、被写体距離が無
限の時の動作を例にとると、焦点距離が28mm〜3
4.5mmの間は、MZリング1によって発生する1パ
ルスに対して通常で4パルス、高速時で8パルス、低速
時2パルス分ズーミングモーターを駆動するということ
である。同様に34.5〜41mmの間は通常5パル
ス、高速時は10パルス、低速時は3パルス駆動する。
以下図5に示してある数値のパルス数分駆動すると、そ
れぞれのモードに見合った駆動制御が行える。
【0053】尚、本実施例では、カム環の回転角変化と
焦点距離変化を一定としたカム形状のため、焦点距離変
化率一定モード時では、焦点距離によってズーミングモ
ーターの駆動パルス数が変化していない。
【0054】しかし、更に高倍率なレンズ等のようにカ
ム溝形状に規制がなく、自由に設計、設定できる方が設
計の自由度が増し、光学性能の良いレンズになるような
ものについてはカム溝形状を自由に設計し、前記焦点距
離変化率一定モード時には、焦点距離によって駆動パル
スを変化させれば良い。従って他のモードにおいてもこ
の焦点距離変化率一定モード時の焦点距離によるパルス
の変化分を図3の他のモード時の駆動パルスに掛け合わ
せることで同様のプログラムを実行できることは当然で
ある。
【0055】また多目的操作部21によりCPU5内に
記憶されているプログラムテーブルの値を撮影者自らの
好みに応じてテーブルの駆動量全体を操作量に応じた
分、パルス数をプラスあるいはマイナスにシフトするこ
とが可能である。つまりMZリング1の操作量(回転
角)と焦点距離変化の関係を撮影者の好みに応じて味付
けができるようになっている。
【0056】図6により本実施例のパワーズームレンズ
鏡筒をカメラに装着した時の一連の動作を説明する。
【0057】パワーズームレンズ鏡筒を装着したカメラ
のメインスイッチをONすることによりSTARTから
起動する。
【0058】#101で選択手段22によって選択され
ているモードを検知し、#102へ進む。尚、メインス
イッチON後この選択手段22が操作される前は前回選
択されていたモードに初期設定される。
【0059】#102で、#101で検知したモードが
焦点距離変化率一定モードであるか否かを判別し、焦点
変化率一定モードの時#103へ進み、焦点距離変化率
一定モードでない時、#109へ進む。
【0060】#103でCPU5内に記憶されているプ
ログラムの焦点距離変化率一定モードのプログラムテー
ブルを選択し以降これに従って制御を行う。
【0061】#109でも同様にCPU5内に記憶され
ているプログラムの画角変化率一定モードのプログラム
テーブルを選択し以降これに従って制御を行う。
【0062】#104、#110、ではカム環11の回
転角により、焦点距離を焦点距離検出手段12にて検知
し、それぞれ#105、#111、へと進む。
【0063】#105、#111、ではフォーカシング
レンズの位置をフォーカシングレンズ位置検出手段19
により検出し、テーブル上のとりうる値を選択する。
【0064】#106、#112ではMZリング1が操
作されたか否かを判別し、MZリング1の回転が検知さ
れた時はそれぞれ#107、#113、へ進む。
【0065】MZリング1の回転が検知され無かったと
きは#115へ進む。
【0066】#107、#113、ではMZリング1の
回転によって発生するパルス数、パルスによって判断さ
れる操作方向(回転方向)、及びパルス間隔といったマ
ニュアルズームリング操作状態を検知し、#104、#
110、で検出した焦点距離、#105、#111で検
出したフォーカシングレンズ位置を基にズーミングモー
ター8の駆動量を、図5の関係の通りに駆動させて、そ
れぞれ#108、#114へ進む。
【0067】#108、#114では、#107、#1
13で駆動させたズーミングモーター8が図5の所定の
駆動量に達しているかを判断し、所定の駆動量に達した
ときズーミングモーター8を停止させ、それぞれ#10
4、#110へ進む。
【0068】#115以降はカメラの公知のシャッター
レリーズに関する制御である。
【0069】#115でカメラのシャッターレリーズボ
タンの半押し(SW1ON)を検知しSW1ONが検知
された時#116へ進み、SW1ONが検知されない時
は#101へ進む。
【0070】#116では、公知の測距動作を行い、測
距結果により被写体に合焦させる合焦動作を行う。
【0071】#117では、公知の測光動作を行い、#
116、#104、#110、からの情報を基に最適な
シャッター速度及び絞り値を算出し、#118へ進む。
【0072】#118では#117で算出されたシャッ
タースピード及び絞り値をカメラの表示手段に表示す
る。
【0073】#119ではシャッターレリーズボタンの
全押し(SW2ON)を検知し、SW2ONが検知され
た時#120へ進み、公知のレリーズ動作を行う。SW
2ONが検知されない時は#115へ進む。
【0074】以上のように本実施例は、ズーミング操作
に対して変化する焦点距離の変化のプログラムを複数も
ち、その時の撮影者の撮影したい写真に応じたプログラ
ムを選択できるようにしたため、意図した撮影に適した
ズーミング操作が可能となる。
【0075】例えば風景を撮影したい時は、撮影したい
領域が撮影において重要度を増すため、画角変化率一定
モードを選択した方が操作上適し、また素早く画角変化
を行いたいときはMZ操作部を早く回転することにより
高速駆動に自動的にプログラムが移るため、タイムラグ
を少なくでき撮影者にとって違和感の少ない操作感が得
られるようになる。
【0076】また、カム溝形状に影響を受けないよう通
常撮影時は、焦点距離変化率一定モードにすれば良い。
【0077】尚、本実施例においては焦点距離分割を8
分割、MZリングの回転速度を3速、被写体距離(フォ
ーカシングレンズ位置)分割を3分割とし、それぞれの
テーブルにおいて駆動パルスを変えることによってプロ
グラムを変えたが、プログラムを演算式として持つよう
にしても同様の制御が可能であることは当然であり、ま
た焦点距離の分割数、被写体距離分割を増やしてあるい
は操作開始時の焦点距離によってズーミングモーターの
駆動量を全て違う値にしても構わない。
【0078】また図2,図3,図4におけるプログラム
を実行するに当たり本実施例では駆動パルスを変えるこ
とによって行ったが、レンズの移動速度値、あるいはレ
ンズの駆動電圧値をテーブルの値として持っても同様の
制御を行うことも可能である。
【0079】また他の実施例として、図11のようにズ
ーミングによりフォーカシングレンズが移動するタイプ
のレンズにおいても同様な制御を行うことが可能であ
る。
【0080】図11は1,3群のレンズL1,L3は固
定、2,4群レンズL2,L4でズーミング、4群レン
ズL4でフォーカシングを行うレンズである。
【0081】図12は前記図11のズームレンズを組み
込んだ光学機器の構成図であるL1〜L4はそれぞれの
1群〜4群レンズ群を表している。
【0082】31はMZリング、32はMZリング検知
手段で、MZリング31の操作量(回転角)、操作速
度、操作方向等を検知しCPU35に情報を伝達する。
33はMFリング、34はMFリング検知手段で、MZ
リング検知手段31と同様にMFリング34の操作量
(回転角)、操作速度、操作方向等を検知しCPU35
に伝達する。
【0083】37はモーターで、周上にねじ溝のある棒
38を回転させることにより、2群のレンズ群L2を移
動させる。また、モーター37は、モーター駆動回路3
6からの信号によって駆動される。同様に41は4群の
レンズ群L4を棒42を回転させることによって移動さ
せるモーターであり、モーター駆動回路40によって駆
動される。39は合焦状態検出手段である。
【0084】44は2群レンズL2の位置を検出するエ
ンコーダーであり、このエンコーダーの出力により焦点
距離を算出する。43は4群レンズL4の位置を検出す
るエンコーダーである。従って被写体距離(合焦動作に
伴う移動量)はエンコーダー44の出力情報と、エンコ
ーダー43の出力情報とからCPU35内で演算して求
めることによってできる。
【0085】45は多目的操作部であり、撮影者自ら制
御に味付けが出来るようになっている。具体的には駆動
量自体をこの操作量に応じたパルス数分、プラスあるい
はマイナスにシフトすることが可能である。つまりMZ
リング31の操作量(回転角)と焦点距離変化の関係
(図5)を撮影者の好みに応じて味付けができるように
なっている。
【0086】46は選択手段であり駆動モードを撮影者
の好みに応じて選択できるようになっている。
【0087】このようにズーミングによっても合焦用の
レンズが移動するレンズタイプにおいても、図1で示し
たようなレンズタイプと同様な制御を行うことが出来
る。
【0088】また、ズーミングによって合焦位置が変化
するバリフォーカルレンズの光学機器等においても、被
写体距離をフォーカシングレンズの位置等で検出するの
ではなく、合焦状態検出手段からの信号を基に制御して
もよい。
【0089】次にフォーカシングに関してのレンズ位置
制御について説明する。
【0090】フォーカシングに関してもズーミングと同
様に、多種のパラメーターによって制御を変えることが
可能である。
【0091】図7は、MFリング3の操作量(回転角)
フォーカシングレンズの位置(被写体距離)、操作速度
の関係を表したものであり、横軸はMFリング3の操作
量(回転角)、縦軸はフォーカシングレンズの位置(被
写体距離)である。
【0092】本実施例ではMFリング3の操作量(回転
角)とフォーカシングレンズの位置(被写体距離)が比
例関係になるように駆動するものとする。
【0093】図7内のグラフで実線で表されているプロ
グラム線図は通常のプログラム、点線で表されているプ
ログラム線図は、MFリング3を早く回した時(以後、
高速時と表現する)のプログラム、一点鎖線で表されて
いるプログラム線図はMFリング3をゆっくり回した時
(以後、低速時と表現する)のプログラムであり、それ
ぞれパルス間隔が高速時は5msec以下の時、低速時
は50msec以上の時にCPU5の判断で自動的に選
択される様になっている。
【0094】図8はこの関係に被写体距離(フォーカシ
ングレンズの位置)を加えて表した関係図である。図8
の実線で表されている曲面は被写体距離による補正をし
ていない状態を駆動特性を表してあり、点線で表してあ
る平面は被写体距離による補正を入れた状態の駆動特性
を表してある。
【0095】一般に被写体距離が至近に近づくにつれて
マニュアルフォーカス敏感度(SMF)の値は下がり、被
写体距離によってフォーカシング操作敏感度が変わるた
め操作感に違和感が生じる。そこで本実施例では図8の
実線の曲面を点線の平面になるように補正を加える。尚
ここでいうマニュアルフォーカス敏感度(SMF)とはM
Fリング3の操作部周上の移動量(操作量)に対して変
化する像面の移動量をいう。
【0096】図9は上記の関係の制御を行うときのフォ
ーカシングモーターの駆動量をMFリング3によって発
生するパルスの1パルスに対する駆動パルスを表したも
のである。
【0097】被写体距離が無限の時の動作を例にとる
と、焦点距離が28mm〜34.5mmの間はMFリン
グ3によって発生する1パルスに対して、通常で4パル
ス、高速時で8パルス、低速時2パルス分フォーカシン
グモーターを駆動するということである。同様に34.
5〜41mmの間は通常5パルス、高速時は10パル
ス、低速時は3パルス駆動する。以下図5に示してある
数値のパルス数分駆動すると、それぞれのモードに見合
った駆動制御が行える。
【0098】図10により本実施例のパワーズームレン
ズ鏡筒をカメラに装着した時のマニュアルフォーカシン
グに関しての一連の動作を説明する。
【0099】パワーズームレンズ鏡筒を装着したカメラ
のメインスイッチをONすることによりSTARTから
起動する。
【0100】#201でCPU5内に記憶されているプ
ログラムのマニュアルフォーカス駆動テーブルを選択し
以降これに従って制御を行う。
【0101】#202ではカム環11の回転角により、
焦点距離を焦点距離検出手段12にて検知し#203、
へと進む。
【0102】#203では18のカム環の回転角により
フォーカシングレンズ位置を19のフォーカシングレン
ズ位置検出手段により検出しテーブル上のとりうる値を
選択する。
【0103】#204ではMFリング3が操作されたか
否かを判別し、MFリング3の回転が検知された時は#
205へ進む。
【0104】MFリング3の回転が検知され無かったと
きは#207へ進む。
【0105】#205ではMFリング3の回転によって
発生するパルス数、パルスによって判断される操作方向
(回転方向)、及びパルス間隔といったフォーカシング
リング操作状態を検知し、#202で検出した焦点距
離、#203で検出したフォーカシングレンズ位置を基
にフォーカシングモーター15の駆動量を図9の関係の
通りに駆動させて、#206へ進む。
【0106】#206では、#205で駆動させたフォ
ーカシングモーター15が図9の所定の駆動量に達して
いるかを判断し、所定の駆動量に達したときフォーカシ
ングモーター15を停止させ、#202へ進む。
【0107】#207以降はカメラの公知のシャッター
レリーズに関する制御である。
【0108】#207でカメラのシャッターレリーズボ
タンの半押し(SW1ON)を検知し、SW1ONが検
知された時#208へ進み、SW1ONが検知されない
時は#201へ進む。
【0109】#208では、公知の測距動作を行い、測
距結果により被写体に合焦させる合焦動作を行う。
【0110】#209では、公知の測光動作を行い、#
202、#2303、#208からの情報を基に最適な
シャッター速度及び絞り値を算出し、#210へ進む。
【0111】#210では#209で算出されたシャッ
タースピード及び絞り値をカメラの表示手段に表示す
る。
【0112】#211ではシャッターレリーズボタンの
全押し(SW2ON)を検知し、SW2ONが検知され
た時#202へ進み、公知のレリーズ動作を行う。SW
2ONが検知されない時は#207へ進む。
【0113】以上のような図7,図8,図9,図10に
表されているプログラムを実行するために本実施例で
は、MFリング3の回転に応じて駆動するフォーカシン
グモーター15の駆動量(パルスで検出)をその操作開
始時の焦点距離とその操作時と操作速度に応じて変化さ
せることで、前記のようなプログラムを実行するように
し、フォーカシング操作に対して変化する被写体距離の
変化を可変にし、その時の撮影者の撮影したい状況に応
じた制御を行う。
【0114】また、MF操作部を早く回転することによ
り高速駆動に自動的にプログラムが移るためタイムラグ
を少なくでき、撮影者にとって違和感の少ない操作感が
得られるようになる。
【0115】なお、本実施例においては焦点距離分割を
8分割、MFリングの回転速度を3速、被写体距離(フ
ォーカシングレンズ位置)分割を3分割とし、それぞれ
のテーブルにおいて駆動パルスを変えることによってプ
ログラムを変えたが、プログラムを演算式として持つよ
うにしても同様の制御が可能であることは当然であり、
また焦点距離の分割数、被写体距離分割を増やしてもあ
るいは操作開始時の焦点距離によってフォーカシングモ
ーターの駆動量を全て違う値にしても構わない。
【0116】また図7,図8,図9,図10のプログラ
ムを実行するに当たり本実施例では駆動パルスを変える
ことによって行ったが、レンズの移動速度値、あるいは
レンズの駆動電圧値をテーブルの値として持っても同様
の制御を行うことも可能である。
【0117】図13は、本発明の第3実施例を示したブ
ロック図である。なお、本実施例の制御方式を「入力履
歴記憶制御」と称する。また、本実施例は28mm〜8
0mmのパワーズームレンズに適用したものである。
【0118】図13に於て、101は光学系、102は
光学系101に含まれる移動レンズ群で、移動レンズ群
102が光軸方向に移動することで変倍動作が行われ
る。
【0119】103は移動レンズ群102の位置を検出
する為に、移動レンズ群102に結合している位置検出
手段、104はレンズ全体のコントロールを行うための
マイクロコンピュータ中のCPU、105は手で回転操
作される手動操作部材、106は手動操作部材105の
回転を検出する為のエンコーダー、107はエンコーダ
ー106の出力信号をCPU104に入力する為のI/
Oポートである。
【0120】エンコーダー106は手動操作部材105
の回転方向と回転量を検出し、I/Oポート107に前
記回転方向と前記回転量に関する情報を伝達する。
【0121】108は移動レンズ群102を駆動するた
めの駆動源であるところのモーター、109はモーター
108の回転を検出する為のエンコーダーを含むカウン
タ、110はモーター108を駆動する駆動回路、11
1はCPU104と駆動回路111を結合するためのI
/Oポート、112は前述の位置検出手段103の出力
信号をCPU104に入力するためのI/Oポート、1
13は前述のカウンタ109の信号をCPU104に入
力するとともに、カウンタ109にリセット信号を送る
為のI/Oポートである。
【0122】114はメモリで、CPU104をコント
ロールするためのプログラムが記憶されるROMと、プ
ログラムで使用されるワークエリアが設定されるRAM
が含まれ、CPU104に結合している。
【0123】115は各種のタイミングを取る為のタイ
マーである。
【0124】116は光学系101に含まれるフォーカ
スレンズ群で、フォーカスレンズ群116を光軸方向に
進退することで、フォーカス動作を行うことが出来る。
【0125】117は、フォーカスレンズ群116の位
置検出手段、118は位置検出手段117の出力信号を
CPU104に入力する為のI/Oポートである。
【0126】次に、ズーミングに関してのレンズ位置制
御について説明する。
【0127】ズーミングに関してのレンズ位置制御につ
いては、図2と同様であって、手動操作部材105の操
作量(回転角)変化と焦点距離の変化のプログラム線図
を表したものである。
【0128】直線51は手動操作部材105の操作量
(回転角)の変化と焦点距離の変化が一定である焦点距
離変化率一定モードを示している。
【0129】直線52は手動操作部材105の操作量
(回転角)の変化が一定である画角変化率一定モードで
ある。
【0130】以上の線図51,52についての関係をも
とに、手動操作部材105の操作速度、焦点距離、画角
の関係は、前述した実施例の図3と同様である。
【0131】図3は被写体距離が無限位置の時における
手動操作部材105の操作量(回転角)、操作速度、焦
点距離、被写界画角の関係を表したものであり、横軸は
手動操作部材105の操作量(回転角)、縦軸はそれぞ
れは焦点距離、は被写界画角である。
【0132】図3上の点は28mm,34.5mm,4
1mm,47.5mm,54mm,60.5mm,67
mm,73.5mm,80mmの焦点距離の時を示して
いる。図3内のグラフで実線で表されているプログラム
線図は通常のプログラム。点線で表されたプログラム線
図は手動操作部材105を早く回した時(以後、高速時
と表現する)のプログラム。一点鎖線で表されているプ
ログラム線図は手動操作部材105をゆっくり回したと
き(以後、低速時と表現する)のプログラム線図であ
る。
【0133】本実施例に示されたレンズにおいては、被
写体距離が変化する事によるフォーカスレンズの位置変
化により、焦点距離が変化し、その変化の度合がwid
e〜teleにかけて異なっている。従って、被写体距
離の変化を考慮しなければ、被写体距離の変化によりズ
ームの操作感が著しく変化してしまう。
【0134】上記の関係をまとめたものは前述の実施例
の図4と同様で、3軸がそれぞれ、ズーム位置、被写体
距離、手動操作部材105の敏感度(以後SMZとする)
を示している。
【0135】図4の実線で示されている曲面が被写体距
離によって駆動量を変化させないときであり、図14で
示してある駆動量(パルス数)での制御をおこなった場
合の関係を表したものが点線で示してある曲面である。
従って本実施例では実線の曲面を点線の曲面のように補
正する事も行っている。
【0136】図15は、図2におけるプログラム線図で
を実現する為の前記SMZの値とズーム位置の関係を示し
た図で、同図に於て、53は焦点変化率一定モード時の
MZを、54は画角変化率一定モード時のSMZの値を表
している。
【0137】図15を見るとわかるように、線図54で
示す画角変化率一定モードでは、ズーム位置により前記
MZが変化している。もちろん、これはこのレンズ系に
固有の値であり、レンズの構成によれば焦点変化率一定
モードでもズーム位置によりSMZの値を変化させる必要
がある場合があることは言うまでもない。
【0138】図16は、図15に於ける画角変化率一定
モードでの実際の動作を示した図である。
【0139】図16に於て、55は図15で示されたS
MZの線図53の一部分を示している。これが、目標とな
る理想制御曲線である。
【0140】58は、手動操作部材105が操作された
タイミングで、この時点で複数のデータが取り込まれて
いる。
【0141】また、ここで取り込まれた複数のデータ
は、パルス間隔を示す時間値で、この時間値により図1
4の操作速度の項が決定される。従って、複数のデータ
は各々意味を持つものである。
【0142】図16には、ここで取り込まれた複数のデ
ータに基づき、制御を行った時に使用されるSMZの値を
示されている。
【0143】図16で、56は図1に示す実施例のレン
ズ位置制御を行った時の実際の使用敏感度であるSMZ
値、57は入力履歴記憶制御による実際の使用敏感度で
あるSMZr値を示している。
【0144】線図56,57に示すように入力履歴記憶
制御によれば、手動操作部材105の動作時点に対し実
際の駆動時点が遅れを持っていても、確実に設定された
動作プログラム線図に沿って制御を行う事が可能にな
る。
【0145】これに反して、従来制御では手動操作部材
の操作時点で敏感度SMZj値が確定してしまい、実際の
駆動時点での望まれる敏感度が得られない。
【0146】また、手動操作部材の操作敏感度SMZは操
作方向の正逆により切り換えると操作感がきわめて向上
する為、本実施例では図14のデータを正転側のデータ
とし、又前述の実施例における図5に示されたデータを
逆転側のデータとして使用している。
【0147】第1,第2実施例の制御の差について、図
28を用いてさらに比較を加える。図20は本発明の制
御によるレンズ系のズーム位置の動きと、従来制御によ
るズーム位置の動きの比較図である。
【0148】同図において符号60はズーム操作環をt
ele→wideに回転させた時の本発明の制御による
ズーム位置の動きの軌跡、符号61は符号60の操作後
にwide→teleに符号60の操作時と同様の感覚
で戻したときのズーム位置の動きの軌跡を表している。
【0149】符号62は符号60と同様の感覚でズーム
操作環をtele→wideに回動させた時の従来制御
によるズーム位置の動きの軌跡、符号63は符号62の
操作後にwide→teleに符号62の操作時と同様
の感覚で戻したときのズーム位置の動きの軌跡を表して
いる。
【0150】また、符号64〜符号81は駆動量を示
し、次の表1の各位置の値に対応している。
【0151】
【表1】
【0152】また、図28の動作時の手動操作部材の操
作速度は、低速:L、通常:M、高速:Hとすると、次
のように操作された場合である。
【0153】 tele→wide時:LLLMMMHHHMMMLL
L wide→tele時:LMMHHHHHHHHHMM
L ここで、正転と逆転の差が生じるのは、回転操作部材を
手動操作する時の現象である。
【0154】図28中のSはズーム操作を開始した位
置、En1は本実施例の制御時の最終制御位置、Ej1は第
1実施例の制御時の最終制御時を表している。
【0155】図28の符号60〜61の場合と、符号6
2〜63の場合を見比べるとわかるように、第1実施例
の制御では、正逆により最終制御位置Ej1がスタート位
置Sから著しくずれが生じてしまう。
【0156】この原因となるのは、第1実施例の制御で
は、手動操作環の駆動量敏感度自体が入力時点で固定さ
れてしまう為であり、駆動時点の情報をダイナミックに
駆動に反映させていないためである。
【0157】図29は、正転と逆転の駆動量敏感度を同
一にする事が望ましい場合の動作例である。この例で
は、正転逆転の駆動量敏感度は同一の値を使用してい
る。
【0158】同図において符号82はズーム操作環をt
ele→wideに回動させた時の本発明の制御による
ズーム位置の動きの軌跡、符号83は符号82の操作後
にwide→teleに、符号82の操作時と同様に戻
したときのズーム位置の動きの軌跡を表している。
【0159】符号84は符号82と同様の感覚でズーム
操作環をtele→wideに回動させた時の従来制御
によるズーム位置の動きの軌跡、符号85は符号84の
操作後にwide→teleに、符号84の操作時と同
様に戻したときのズーム位置の動きの軌跡を表してい
る。
【0160】また、符号86〜94は駆動量を示し、次
の表2の各位置の値に対応している。
【0161】
【表2】
【0162】また、図29の動作時の手動操作部材の操
作速度は、低速:L、通常:M、高速:Hとすると、次
のように操作された場合である。
【0163】tele→wide時・wide→tel
e時共に:LLLMMMHHHMMMLLL また、図28と同様に図29中のSはズーム操作を開始
した位置、En2は本実施例の制御時の最終制御位置、E
j2は第1実施例の制御時の最終制御時を表している。
【0164】図29の符号82〜83の場合と、符号8
4〜85の場合を見比べるとわかるように、第1実施例
の制御では、正逆により最終制御位置Ej2が図28の場
合と同様にスタート位置Sから著しくずれが生じてしま
う。
【0165】図28・図29の操作上の問題点の原因と
なるのは、レンズ駆動の操作性を向上する為にレンズ系
の状態・手動操作環の操作速度により手動操作環の駆動
量敏感度を切り換えているにも係わらず、従来制御では
手動操作環の駆動量敏感度自体が入力時点で固定されて
しまう為、駆動時点の情報をダイナミックに駆動に反映
させる事が出来ないためである。
【0166】すなわち、図28の駆動軌跡62は、焦点
距離が73.5mm〜67mmの範囲、および67mm
〜60.5mmの範囲にあってもL,M,Hに対応する
モータの駆動速度が駆動開始時に設定された焦点距離8
0mm〜73.5mmの範囲における設定値(L=符号
64、M=符号67、H=符号70)に固定される。こ
れに対し、本実施例では、各焦点距離の領域毎に設定さ
れた駆動速度でモータを駆動し、また望遠側から広角側
へのズーミング時と、逆に広角側から望遠側へのズーミ
ング時とでは設定される値を変えるようにしている。
【0167】次に、上記入力履歴記憶制御を実現するた
めのプログラムについて説明する。図17〜図25は、
本実施例におけるマイクロコンピュータを動作させるメ
インプログラムのフローチャートである。また、図26
は先行入力を蓄えるためのリングバッファの構成図であ
る。
【0168】本実施例の動作を、図17〜図25を用い
て説明する。
【0169】まず、電源投入後ステップ101に進む。
【0170】(ステップ101)I/Oポート7,1
1,12,13,18を初期化し、I/Oポート10
7,112,118を入力ポート、I/Oポート111
を出力ポート、I/Oポート113を入出力ポートとし
て設定する。
【0171】(ステップ102)I/Oポート111に
通電停止データを出力し駆動回路110に通電停止命令
を送る。
【0172】またI/Oポート113からカウンタ10
9にリセット信号を送り、カウンタ109をリセットす
る。
【0173】通電停止命令を受け取った駆動回路110
は、モーター108への通電を停止し、モーター108
はオフ状態となる。
【0174】(ステップ103)メモリ114内のRA
M中に、ワークエリアとして以下を確保し初期化する。 pointer_now:現在使用中データのポインタ ring_buf中のデータを示す pointer_new:最新データのポインタ ring_buf中のデータを示す ring_buf :先行入力用のリングバッファ エンコーダー106の信号間隔を示すデータが記憶され
る k_flag :駆動中フラグ モーター駆動中に1、停止中に0の値を取る direction :モーターの駆動方向を示す counter :駆動目標カウンター値 (ステップ104)タイマー115を初期化後にスター
トさせ、エンコーダー106からの入力信号の間隔計測
の基準とする。
【0175】ステップ105〜ステップ114では、手
動操作部材105からのデータの解析を行い、リングバ
ッファへの入力を行うことで、手動操作部材105の操
作速度の入力履歴記憶を行うとともに、手動操作部材1
05の操作終了を監視している。
【0176】(ステップ105)エンコーダー106の
情報I/Oポート107から取り込む。これにより、手
動操作部材105の状態が検出できる。
【0177】(ステップ106)ステップ106で取り
込んだ情報を判断し、新しいデータが入っていればステ
ップ107へ、新しいデータが入っていなければステッ
プ110に制御を移行する。
【0178】つまり、手動操作部材が回動して新しいパ
ルスが発生していればステップ107に進む。
【0179】(ステップ107)タイマー115から現
在のタイマーの値を取得し、その後タイマー115をリ
セットし、次回の間隔計測に備える。
【0180】これにより手動操作部材の回転の速度を検
出する事が出来る。
【0181】(ステップ108)ステップ107で取得
したタイマー値をリングバッファ記憶用のデータに変換
する。このルーチンはサブルーチン化しており、図23
に示されステップ201から始まっている。
【0182】図23に示されたサブルーチンはタイマー
値を入力パラメータとし、出力パラメータにリングバッ
ファ記憶用のデータを返す。
【0183】図23のサブルーチンの説明は後に述べ
る。
【0184】(ステップ109)ステップ108で得ら
れたデータと、ステップ105で得られた手動操作部材
の回転方向に関するデータをリングバッファに追加記憶
する。
【0185】このルーチンはサブルーチン化しており、
図24に示されステップ210から始まっている。
【0186】図24のサブルーチンに渡すデータは1b
yte(8bit)データで、最上位ビットが手動操作
部材の回転方向を示し、残りの7bitが手動操作部材
の回転速度を示すデータである。
【0187】このデータにより±127段階の速度を表
現できる。
【0188】実際に本実施例で使用しているのは、4段
階の速度である。
【0189】図24のサブルーチンの説明は後に述べ
る。
【0190】リングバッファにデータを追加した後、ス
テップ115に制御を移行する。
【0191】(ステップ110)k_flagの値を参
照し、現在モーター108が駆動中か否かを判断する。
現在駆動中ならステップ111へ、停止中ならステップ
105に制御を移行する。
【0192】(ステップ111)タイマー115の値を
取得する。
【0193】(ステップ112)タイマー115の値が
所定値を越えていれば、手動操作部材の操作が中断した
ものと判断し、ステップ113に制御を移行する。
【0194】前記所定値を越えていなければ、操作中と
判断し、ステップ115に制御を移行する。
【0195】(ステップ113)I/Oポート111に
通電停止データを出力し駆動回路110に通電停止命令
を送る。
【0196】通電停止命令を受け取った駆動回路110
は、モーター108への通電を停止し、モーター108
はオフ状態となる。
【0197】(ステップ114)以下のワークエリアを
初期化し、モーター108が停止状態と言うことを示
す。
【0198】また、エンコーダー109にリセット信号
を送り、モーター108の回転検出カウンタ109をリ
セットする。
【0199】初期化するワークエリアは、pointe
r_now、pointer_new、k_flag、
counterである。
【0200】初期化後、制御をステップ105に移行す
る。
【0201】ステップ115〜ステップ122では、移
動レンズ群102の可動範囲両端での停止処理を行って
いる。
【0202】(ステップ115)位置検出手段103の
情報をI/Oポート112を通して取得する。
【0203】これにより移動レンズ群102の位置情報
が取得され、レンズ系101のズーム位置が取得でき
る。
【0204】(ステップ116)k_flagの内容を
参照し駆動中か否か判断し、駆動中であればステップ1
17へ、駆動中で無ければステップ120へ制御を移行
する。
【0205】(ステップ117)ステップ115で取得
した移動レンズ群102の位置が可動範囲の端でかつ現
在の移動方向が端への方向への駆動であればステップ1
18に、そうでなければステップ123に制御を移行す
る。
【0206】(ステップ118)I/Oポート111に
通電停止データを出力し駆動回路110に通電停止命令
を送る。
【0207】通電停止命令を受け取った駆動回路110
は、モーター108への通電を停止し、モーター108
はオフ状態となる。
【0208】(ステップ119)以下のワークエリアを
初期化し、モーター108が停止状態と言うことを示
す。
【0209】また、エンコーダー109にリセット信号
を送り、モーター108の回転検出カウンタ109をリ
セットする。
【0210】初期化するワークエリアは、pointe
r_now、pointer_new、k_flag、
counterである。
【0211】初期化後、制御をステップ105に移行す
る。
【0212】(ステップ120)pointer_no
wの値とpointer_newの値を比較し、リング
バッファにデータがあるか判断する。
【0213】リングバッファにデータがあればステップ
121に、データが無ければステップ123に制御を移
行する。
【0214】(ステップ121)リングバッファから
(pointer_now+1)のアドレスで示される
次の駆動指示データを読み込む。この時、pointe
rの値の更新は行わない。 (ステップ122)ステップ121で取得したデータが
ステップ115で取得した移動レンズ群102の位置が
可動範囲の端でかつステップ121で取得した次の駆動
指示データの移動指示方向が該端への方向への駆動であ
ればステップ119に、そうでなければステップ123
に制御を移行する。
【0215】(ステップ123)k_flagの値を参
照し、モーター108が駆動中か否か判断する。
【0216】駆動中であればステップ124へ、停止中
であればステップ146へ制御を移行する。
【0217】(ステップ124)pointer_no
wとpointer_newの値を比較し、リングバッ
ファにデータが蓄えられているか判断する。
【0218】バッファにデータが存在すればステップ1
25へ、存在しなければステップ128に制御を移行す
る。
【0219】(ステップ125)directionの
値から現在のモーターの駆動方向を取得し、point
er_nowで示されるリングバッファのデータから手
動操作部材の最新の回転方向を取得し、この二つが同一
方向であればステップ126に、逆方向であればステッ
プ135に制御を移行する。
【0220】(ステップ126)pointer_no
wとpointer_newの値を比較しリングバッフ
ァに蓄えられているデータ数を取得する。
【0221】(ステップ127)ステップ126で得ら
れた値が3個以上の時にはステップ132へ、2個以下
であればステップ128に制御を移行する。
【0222】(ステップ128)目標駆動カウンタ値で
あるcounter値を取得する。
【0223】(ステップ129)カウンター109のm
otor_counter値をI/Oポート113から
取得する。
【0224】(ステップ130)ステップ128とステ
ップ129で取得したcounter値とmotor_
counter値を比較し counter>motor_counterならステ
ップ143へ counter≦motor_counterならステ
ップ131へ 制御を移行する。
【0225】このステップでの処理が本発明の特徴とな
る。
【0226】本実施例によれば、前回の入力データの処
理が終了していなければリングバッファにデータが蓄え
られていたとしても駆動目標カウンタを更新しないよう
に構成されており、ステップ131に進む条件は前回の
入力データの処理が完了しているか否かという事であ
る。
【0227】従来制御では前回の入力データの処理完了
の有無に係わらず、駆動目標カウンタの更新を行ってい
た。
【0228】(ステップ131)pointer_no
wとpointer_newの値を比較し、リングバッ
ファにデータが蓄えられているか判断する。
【0229】バッファにデータが存在すればステップ1
37へ、存在しなければステップ135に制御を移行す
る。
【0230】(ステップ132)pointer_ne
wから逆順に3つのデータ、つまり最新3つのデータを
リングバッファより取り出し、総和を求める。
【0231】data3=(pointer_new)
+(pointer_new−1)+(pointer
_new−2) ただし、上記演算時にpointerの値がリングバッ
ファの先頭アドレスを越えたときには、アドレスにリン
グバッファのサイズを加算し、最終アドレス側からデー
タを取り出す。
【0232】また上記式中の()はpointerの値
で示されるアドレス中のデータを示している。
【0233】(ステップ133)リングバッファ中の最
新データより得られる操作リングの回転方向を元に、正
転側なら1、逆転側なら2をリミット値とする。
【0234】ここで決定される値をlimitとする。
【0235】(ステップ134)ステップ132,13
3で得られた値が、 data3≦limit ならばステップ150へ、そうでなければステップ12
8に制御を移行する。 (ステップ135)I/Oポート111に通電停止デー
タを出力し駆動回路110に通電停止命令を送る。
【0236】通電停止命令を受け取った駆動回路110
は、モーター108への通電を停止し、モーター108
はオフ状態となる。
【0237】(ステップ136)以下のワークエリアを
初期化し、モーター108が停止状態と言うことを示
す。
【0238】また、エンコーダー109にリセット信号
を送り、モーター108の回転検出カウンタ109をリ
セットする。
【0239】初期化するワークエリアは、pointe
r_now、pointer_new、k_flag、
counterである。
【0240】初期化後、制御をステップ105に移行す
る。
【0241】(ステップ137)リングバッファよりp
ointer_nowで示されたデータを取得し、po
inter_nowの値を更新する。
【0242】ここで取り出したデータをRDとする。
【0243】(ステップ138)ステップ137で取得
したデータ(RD)をモーター108の駆動量(RT)
に変換する。このルーチンはサブルーチン化しており、
図17に示されておりステップ220から始まってい
る。
【0244】図25に示されたサブルーチンはリングバ
ッファのデータ(RD)を入力データする。変換の為の
パラメータとして、レンズ位置検出手段によるレンズ位
置(ズーム位置)、フォーカスレンズ位置、駆動方向
(direction)を用いている。
【0245】また、出力パラメータとしてモーター10
8の駆動量(RT)を返す。
【0246】本発明の特徴となる点は、このステップで
の処理である。
【0247】本発明の特徴は、第1実施例の制御のよう
に手動操作環の操作速度データが入力された時点でのズ
ーム位置・フォーカス位置・駆動方向をもとにして駆動
量を決定せず、実際に使用される時点で駆動量を決定す
る事である。
【0248】つまり、本発明は手動操作環の操作速度デ
ータを一度リングバッファにバッファリングし個々の入
力データを一個ずつ実際の駆動時点でその時点での変換
係数により逐次変換後処理していく事で、手動操作環の
操作速度データからレンズ系の実際の駆動量へ変換する
変換係数を操作速度データが実際に使用される時点で決
定するように構成する事が可能となっている。
【0249】本発明の駆動制御は、従来制御のように入
力された個々のデータを一括して扱わず、個々の独立デ
ータとして実際に使用される時点での状態に基づいて扱
うわけである。
【0250】図17のサブルーチンの説明は後に述べ
る。
【0251】(ステップ139)ステップ138で得ら
れた駆動量(RT)をcounterに加える。
【0252】(ステップ140)カウンター109のm
otor_counter値をI/Oポート113から
取得する。
【0253】(ステップ141)ステップ139とステ
ップ140で取得したcounter値とmotor_
counter値を比較し counter>motor_counterならステ
ップ143へ counter≦motor_counterならステ
ップ142へ 制御を移行する。
【0254】(ステップ142)リングバッファに未使
用データがあればステップ137へ、すでに全てのデー
タを使用していればステップ135へ制御を移行する。
【0255】ステップ143〜ステップ145では、モ
ーター108の駆動速度を決定する。
【0256】(ステップ143)現在のレンズ位置情報
を元にして、リングバッファ中に蓄えられているデータ
を駆動量に変換し、この値とcounter ̄moto
r_counterの値の和を求め、駆動残りパルス数
を求める。
【0257】(ステップ144)ステップ143で求め
た残りパルス数に基づきモーター108に印加するdu
ty比を決定する。
【0258】(ステップ145)ステップ144で決定
されたduty比とdirectionの値をI/Oポ
ート111を通して駆動回路110に与える。
【0259】これにより、モーター108は上記dut
y比でdirection方向に駆動される。
【0260】上記の指令を駆動回路110に与えた後、
ステップ105に制御を移行する。 (ステップ146)pointer_nowの値を更新
し、更新後のアドレスで示されるリングバッファよりデ
ータを取り出す。
【0261】(ステップ147)ステップ146で取得
したデータをモーター108の駆動量に変換する。この
ルーチンはサブルーチン化しており、図25に示されて
ステップ220から始まっている。
【0262】図25に示されたサブルーチンはリングバ
ッファのデータ、レンズ位置検出手段によるレンズ位
置、フォーカスレンズ位置、駆動方向の4つを変換パラ
メータとし、出力パラメータとしてモーター8の駆動量
を返す。
【0263】(ステップ148)ステップ147で得ら
れた駆動量をcounterに加える。
【0264】また、テップ146で得られたデータよ
り、手動操作部材105の操作方向を判別し、操作方向
をモーター108の駆動方向としてdirection
に記憶する。
【0265】(ステップ149)k_flagの値を駆
動中を示す1に書き換える。
【0266】その後、ステップ143に制御を移行す
る。
【0267】ステップ150〜ステップ158はズーム
端への移行を一気に行うモードの処理を行う。
【0268】(ステップ150)モード移行時の手動操
作部材105の操作方向に最高速でモーター108を駆
動するデータを設定する。
【0269】また、directionには、上記の方
向を記憶する。
【0270】(ステップ151)I/Oポート111を
通して駆動回路110にdirection方向に最高
速でモーター108を駆動するデータを与える。
【0271】これにより、モーター108は最高速でd
irection方向に駆動される。
【0272】(ステップ152)位置検出手段3の情報
をI/Oポート112を通して取得する。
【0273】(ステップ153)ステップ152で得ら
れた情報から、目標とする端位置に到達したか判断す
る。
【0274】このとき、目標位置に達していればステッ
プ157へ、達していなければステップ154に制御を
移行する。
【0275】(ステップ154)エンコーダー106の
情報をI/Oポート107から取り込む。これにより、
手動操作部材105の状態が検出できる。
【0276】(ステップ155)ステップ154で取り
込んだ情報を判断し、新しいデータが入っていればステ
ップ156へ、新しいデータが入っていなければステッ
プ152に制御を移行する。
【0277】つまり、手動操作部材が回動して新しいパ
ルスが発生していればステップ156に進む。
【0278】(ステップ156)ステップ155で得ら
れたデータがdirectionと同一方向のデータで
あればステップ152へ、逆方向のデータであればステ
ップ157に制御を移行する。
【0279】つまり、レンズ群2が目標位置に移動中に
手動操作部材を逆方向に動かすとステップ157に進む
わけである。
【0280】(ステップ157)I/Oポート111に
通電停止データを出力し駆動回路110に通電停止命令
を送る。
【0281】通電停止命令を受け取った駆動回路110
は、モーター108への通電を停止し、モーター108
はオフ状態となる。
【0282】(ステップ158)以下のワークエリアを
初期化し、モーター108が停止状態と言うことを示
す。
【0283】また、エンコーダー109にリセット信号
を送り、モーター108の回転検出カウンタ109をリ
セットする。
【0284】初期化するワークエリアは、pointe
r_now、pointer_new、k_flag、
counterである。
【0285】初期化後、制御をステップ105に移行す
る。
【0286】以上でメインプログラムの構成が明かとな
ったので、次にサブルーチンの説明を行う。
【0287】データ変換サブルーチン(図23) 本サブルーチンの機能は取得タイマー値を入力パラメー
タとし、出力パラメータにリングバッファ記憶用のデー
タを返す。
【0288】図23のフローチャートを用いて本サブル
ーチンの動作を説明する。
【0289】まず、サブルーチンがコールされるとステ
ップ201に制御が移る。
【0290】(ステップ201)図27で示されている
タイマー値のテーブルのトップアドレスにポインタをセ
ットする。
【0291】(ステップ202)ポインタで示されてい
るデータを取得する。
【0292】(ステップ203)ステップ202で得ら
れたデータと入力パラメータである取得タイマー値を比
較する。
【0293】ステップ202のデータ≦取得タイマー値
ならステップ206に飛ぶ。
【0294】(ステップ204) ポインタ←ポインタ+1 上記の演算により、ポインタを次のデータに進める。
【0295】(ステップ205)ポインタ値がテーブル
の最終アドレスを越えていればステップ206に飛ぶ。
越えていなければ、ステップ202に制御を移行する。
【0296】図27で設定されているデータは3つであ
るので、このループは3回まで行われる。
【0297】もちろん、ここで設定されているデータは
複数であれば幾つでもよい事は言うまでもない。
【0298】(ステップ206)ポインタの値から、タ
イマーテーブルのトップアドレスを引いて出力パラメー
タとする。
【0299】この操作により、このサブルーチンからの
出力パラメータは0〜3の値を取る事になる。
【0300】以上の処理を行った後に本サブルーチンを
呼び出したメインルーチンに復帰する。
【0301】本実施例では、正逆方向の駆動量敏感度切
り換えを駆動量変換テーブル自体の切り換えで行ってい
るが、記憶するデータ自体のしきい値(図27で示され
る)を正逆両方向について持っても近似した効果が得ら
れる事は言うまでも無い。
【0302】しきい値を正逆両方向について持った時に
は、図5・図8に示された駆動量変換テーブルは一種類
でも可能である。
【0303】データ追加サブルーチン(図24) 本サブルーチンの機能は入力パラメータをリングバッフ
ァに追加する事である。
【0304】また、リングバッファがオーバーフローし
たときには、最も古いデータを破棄する。
【0305】これにより、リングバッファには、手動操
作部材105から入力されたパルス間隔の最大10回分
の履歴が記憶される。
【0306】図24のフローチャートを用いて本サブル
ーチンの動作を説明する。
【0307】まず、サブルーチンがコールされるとステ
ップ210に制御が移る。
【0308】(ステップ210)pointer_ne
wの値を取得する。
【0309】(ステップ211) pointer_new←pointer_new+1 として、データの最新ポインタを進める。
【0310】この時、pointer_newの値が図
25で示されているリングバッファの最終アドレスを越
えていれば、pointer_newの値を初期アドレ
スにする。
【0311】この処理により、データのポインタは図2
5の10個の記憶エリアをリング状に順次指示する事に
なる。
【0312】(ステップ212)pointer_ne
wの値とpointer_nowの値を比較し、等しけ
ればステップ213に等しくなければステップ214に
制御を移す。
【0313】(ステップ213) pointer_now+pointer_now+1 として、データの駆動中ポインタを進める。
【0314】この時、pointer_nowの値が図
25で示されているリングバッファの最終アドレスを越
えていれば、pointer_nowの値を初期アドレ
スにする。
【0315】この処理により、未処理の入力データのう
ちの最も古い物が破棄される。
【0316】(ステップ214)pointer_ne
wで示されるアドレスに入力パラメータである手動操作
部材105の入力間隔データを書き込む。
【0317】これにより、リングバッファには、手動操
作部材105から入力されたパルス間隔の最大10回分
の履歴が記憶される。
【0318】以上の処理を行った後に本サブルーチンを
呼び出したメインルーチンに復帰する。
【0319】駆動量変換サブルーチン(図25) 本サブルーチンの機能は、リングバッファにバッファリ
ングされていた手動操作環の間隔データ(速度データ)
を本サブルーチンがコールされた時点のレンズ系・駆動
系の状態に基づいた変換係数によりモーターの実駆動量
に変換することである。
【0320】本サブルーチンはリングバッファのデータ
(RD)を入力パラメータとする。また、サブルーチン
内でレンズ系と駆動系の情報である、レンズ位置検出手
段によるレンズ位置(ズーム位置)、フォーカスレンズ
位置、駆動方向(direction)を取得する。
【0321】上記データによりテーブルを参照し得られ
たデータをモーター8の駆動量(RT)として返す。
【0322】図25のフローチャートを用いて本サブル
ーチンの動作を説明する。
【0323】まず、サブルーチンがコールされるとステ
ップ220に制御が移る。
【0324】本実施例では、パラメータ変換にテーブル
参照方式を使用しており、実際の変換はテーブルアドレ
ス計算により行われる。
【0325】参照テーブルは図14・図8の画角変化率
一定のデータで構成している。また、各データは8BI
T(1byte)で表現されており、正転・逆転合わせ
て144個のデータが格納されている。
【0326】もちろん、この変換は純粋な「演算」や
「テーブル参照+演算(補間演算も含む)」等種々の方
法で行う事が可能である。
【0327】(ステップ220)現在の駆動方向を取得
し、DIとする。DIは値は0(正転)か1(逆転)と
なる。
【0328】DI←direction (ステップ221)ズーム位置を示す位置検出手段10
3の信号をI/Oポート112からZZとして取り込
む。
【0329】ズーム位置データをここで取り込む事によ
り、手動入力部材からの入力を駆動データに変換する為
のズーム位置情報を実際の駆動時点で取得する事が可能
となる。
【0330】このズーム位置データは0〜7の値を取
り、28−34.5→0,34.5−41→1…73.
5−80→7と対応している。
【0331】ZZ←(I/O12) ここで、(I/O12)はI/Oポート112からの入力
データを示す。
【0332】(ステップ222)フォーカスレンズ群位
置を示す位置検出手段117の信号I/Oポート118
からFZとして取り込む。
【0333】フォーカス位置データをここで取り込む事
により、手動入力部材からの入力を駆動データに変換す
る為のフォーカス位置情報を実際の駆動時点で取得する
事が可能となる。
【0334】このフォーカス位置データは0〜2の値を
取り、至近−0.5m→0,0.5m−1.5m→1,
1.5m−∞→2と対応している。
【0335】FZ←(I/O18) 本実施例では、いわゆる古典ズームタイプにおける実施
例について説明しているので、フォーカスレンズ群位置
・ズーム位置により、合焦距離とズーム位置が一意に決
まっているが、最近のリアフォーカスズームレンズに適
用する時には、フォーカスレンズ群位置と合焦距離が対
応していない場合もある。この場合には、フォーカス位
置として、ズームレンズ位置も加味する事で算出可能で
あり、本実施例のようなテーブル参照方式でももちろん
可能である。
【0336】次に上記で得られた本サブルーチンがコー
ルされた時点、つまり手動操作環からの入力速度データ
が実際に使用される時点での各種レンズ状態と入力パラ
メータである入力速度データ(間隔データ)RDによ
り、駆動テーブル参照を行う。また、間隔データは0〜
3であるので、間隔データと操作速度との対応は次のよ
うに行う。
【0337】0,1:高速 2 :通常 3 :低速 この動作の実現するフローチャートを次に示す。
【0338】(ステップ223)間隔データ(RD)値
が0,1の場合はどちらも高速データとする為、RD=
0かどうか判断する。
【0339】RD=0? RD値が0ならステップ224へ、0以外ならステップ
225へ飛ぶ。
【0340】(ステップ224)間隔データの値を1と
する。
【0341】RD←1 これにより、もともとのRD値が0の場合、強制的に1
となる。
【0342】(ステップ225)オフセットアドレス計
算の為のSD値をセットする。
【0343】SD←RD−1 上記操作により、SDには高速時:0、通常時:1、低
速時:2がセットされる。
【0344】続いて、テーブル参照の為のアドレス計算
を行う。
【0345】(ステップ226)上記DI・FZ・ZZ
・SDからテーブルアドレスを計算する。
【0346】 AD←DI*72+FZ*27+ZZ*8+SD この計算により、レンズ状態・駆動状態・間隔データに
もとづいた駆動データを示すアドレスが計算される。
【0347】(ステップ227)ステップ226で計算
されたアドレスから最終駆動データRTを取得する。
【0348】RT←(AD) ここで(AD)はADで示されているアドレス内のデー
タを表す。
【0349】ステップ227の操作で、本サブルーチン
の出力パラメータとしての駆動量がRTにセットされ
る。
【0350】本サブルーチンにより、記憶されていた手
動操作環の操作速度の入力履歴データである間隔データ
RDが実際に使用される時点でのレンズ状態に基づいて
決定される。
【0351】以上の処理を行った後に本サブルーチンを
呼び出したメインルーチンに復帰する。
【0352】上記説明したメインプログラムとサブルー
チンにより、本実施例のズームレンズのパワーズーム制
御が行われる。
【0353】本実施例によれば、以下のような効果が得
られる。
【0354】1.手動操作部材の入力速度履歴と、その
入力データが使用される時点でのレンズの状態に基づい
て制御を行うため、手動操作部材の敏感度曲線を忠実に
トレースすることが可能となる。
【0355】2.手動操作部材の操作速度によるモード
変更が、パルス列間隔の平均よって行われる為、意図せ
ぬモード変更を防止する事ができる。
【0356】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の光学機器
によれば、ズーミング、フォーカシング操作に対して変
化するレンズの位置の制御を、操作部の操作速度及び操
作量、焦点距離、被写体距離のパラメータのうち、操作
速度の他に少なくとも別の1つ以上のパラメータによっ
て行うことで、焦点距離や被写体距離によって違和感の
少ない操作性を得ることができる。
【0357】例えばカメラのズーミング操作部の操作量
に対する焦点距離変化のプログラムを変化させたり、被
写体距離によって操作部に対する焦点距離変化量の変化
を駆動量を変えることによって補正することができ、ま
た、焦点距離や被写体距離によって値の変わるマニュア
ルフォーカス敏感度の値をある関係に乗せた制御を行う
ということも可能となる。
【0358】従って撮影者にとって、撮影したい状況に
応じたレンズの位置制御が可能になり、撮影領域の変化
等がその影響において違和感の少ない操作性の得られる
光学機器を提供することが可能となる。
【0359】また、ズーミング、フォーカシング操作に
応じたレンズの位置制御をあらかじめレンズ内にテーブ
ルとして記憶することもできるので、カム環のカム溝形
状の制約(例えば直線にするというような)を排除する
ことも可能であり、設計上の自由度も増す。
【0360】また、本発明の駆動制御装置によれば、手
動操作により操作速度に応じたパルス信号が得られる手
動操作部材の操作速度に応じて駆動対象を駆動制御する
駆動制御装置において、前記手動操作部材からのパルス
信号間隔に関するデータを順次独立記憶する記憶手段
と、前記記憶手段からデータを順次取り出す読みだし手
段と、前記読みだし手段が読みだしたデータを駆動対象
を駆動する為の駆動パラメータに変換する変換手段と、
前記読みだし手段の読みだしタイミングを制御するタイ
ミング制御手段と、前記駆動対象を駆動する駆動手段
と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記制御手段
に前記タイミング制御手段から得られるタイミングによ
り読みだし手段からデータを取り出し前記変換手段によ
り変換されたパラメータを供給する供給手段とからな
り、前記制御手段が前記供給手段からの前記駆動パラメ
ータに基づき前記駆動手段を制御して前記駆動対象を制
御することにより、手動操作部材の入力タイミングと実
際にモーターの駆動されるタイミングの時間差を解消が
はかられ、以下のような優れた効果が得られる。
【0361】1.手動操作部材の入力速度履歴と、その
入力データが使用される時点での駆動対象の状態に基づ
いて制御を行うため、手動操作部材の敏感度曲線を忠実
にトレースすることが可能となる。
【0362】2.手動操作部材からの入力データ自体を
一度バッファリングして用いている為、動作の安定性が
得られる。
【0363】3.複数の情報指示に単一の手動操作部材
で対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略ブロック図。
【図2】第1実施例のズーミング駆動の基本プログラム
線図。
【図3】第1実施例のMZリングの回転角に対する関係
図。
【図4】第1実施例におけるマニュアルズーム敏感度
(SMZ)、焦点距離、被写体距離の関係図。
【図5】第1実施例におけるズーミングに関するプログ
ラムを実行するためのパルス数の関係図。
【図6】第1実施例におけるズーミング動作を表すフロ
ーチャート。
【図7】第1実施例におけるフォーカシングのレンズ駆
動に関する関係図。
【図8】第1実施例におけるマニュアルズーム敏感度
(SMF)、焦点距離、被写体距離の関係図。
【図9】第1実施例におけるフォーカシングに関するプ
ログラムを実行するためのパルス数の関係図。
【図10】第1実施例におけるフォーカシング動作を表
すフローチャート。
【図11】第2実施例のズームレンズの概略構成を示す
図。
【図12】第2実施例の概略ブロック図。
【図13】第3実施例の概略ブロック図。
【図14】第3実施例における正転時の駆動量の変換
表。
【図15】第3実施例における画角一定モード時と、焦
点距離変化率一定モード時の、ズーム位置による操作敏
感度を示したグラフ。
【図16】画角変化率一定モード時のズーミング中の理
想SMZを、第1実施例の制御時のSMZと第3実施例のS
MZの値を表したグラフ。
【図17】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図18】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図19】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図20】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図22】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図23】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図24】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図25】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図26】リングバッファの構造を示した図。
【図27】タイマーテーブルの構造を示した図。
【図28】正転・逆転時の駆動量敏感度を変えた時の第
3実施例と第1実施例のズーム挙動を示す図。
【図29】正転・逆転時の駆動量敏感度が同一の時の第
3実施例と第1実施例のズーム挙動を示す図。
【符号の説明】
1…MZリング 2…MZリング検
知手段 3…MFリング 4…MFリング検
知手段 5…CPU 6…パルスカウン
ター 7…モーター駆動回路 8…ズーミングモ
ーター 9…ギア 10…パルス板 11…ズームカム環 12…焦点距離検
出手段 13…パルスカウンター 14…モーター駆
動回路 15…フォーカシングモーター 16…ギア 17…パルス板 18…フォーカシ
ングカム環 19…フォーカシングレンズ位置検出手段 20…合焦状態検出手段 21…多目的操作
部 31…MZリング 32…MZリング
検知手段 33…MFリング 34…MFリング
検知手段 35…CPU 36…モーター駆
動回路 37…モーター 38…棒 39…合焦状態検出手段 40…モーター駆
動回路 41…モーター 42…棒 43…エンコーダー 44…エンコーダ
ー 45…多目的操作部 46…選択手段 22…選択手段 101…光学系 102…移動レンズ群 103…位置検出
手段 104…CPU 105…手動操作
部材 106…エンコーダー 107…I/Oポ
ート 108…モーター 109…カウンタ 110…駆動回路 111…I/Oポ
ート 112…I/Oポート 113…I/Oポ
ート 114…メモリ 115…タイマー 116…フォーカスレンズ群 117…位置検出
手段 118…I/Oポート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略ブロック図。
【図2】第1実施例のズーミング駆動の基本プログラム
線図。
【図3】第1実施例のMZリングの回転角に対する関係
図。
【図4】第1実施例におけるマニュアルズーム敏感度
(SMZ)、焦点距離、被写体距離の関係図。
【図5】第1実施例におけるズーミングに関するプログ
ラムを実行するためのパルス数の関係図。
【図6】第1実施例におけるズーミング動作を表すフロ
ーチャート。
【図7】第1実施例におけるフォーカシングのレンズ駆
動に関する関係図。
【図8】第1実施例におけるマニュアルズーム敏感度
(SMF)、焦点距離、被写体距離の関係図。
【図9】第1実施例におけるフォーカシングに関するプ
ログラムを実行するためのパルス数の関係図。
【図10】第1実施例におけるフォーカシング動作を表
すフローチャート。
【図11】第2実施例のズームレンズの概略構成を示す
図。
【図12】第2実施例の概略ブロック図。
【図13】第3実施例の概略ブロック図。
【図14】第3実施例における正転時の駆動量の変換
表。
【図15】第3実施例における画角一定モード時と、焦
点距離変化率一定モード時の、ズーム位置による操作敏
感度を示したグラフ。
【図16】画角変化率一定モード時のズーミング中の理
想SMZを、第1実施例の制御時のSMZと第3実施例のS
MZの値を表したグラフ。
【図17】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図18】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図19】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図20】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図21】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図22】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図23】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図24】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図25】第3実施例の制御装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図26】リングバッファの構造を示した図。
【図27】タイマーテーブルの構造を示した図。
【図28】正転・逆転時の駆動量敏感度を変えた時の第
3実施例と第1実施例のズーム挙動を示す図。
【図29】正転・逆転時の駆動量敏感度が同一の時の第
3実施例と第1実施例のズーム挙動を示す図。
【符号の説明】 1…MZリング 2…MZリング検
知手段 3…MFリング 4…MFリング検
知手段 5…CPU 6…パルスカウン
ター 7…モーター駆動回路 8…ズーミングモ
ーター 9…ギア 10…パルス板 11…ズームカム環 12…焦点距離検
出手段 13…パルスカウンター 14…モーター駆
動回路 15…フォーカシングモーター 16…ギア 17…パルス板 18…フォーカシ
ングカム環 19…フォーカシングレンズ位置検出手段 20…合焦状態検出手段 21…多目的操作
部 31…MZリング 32…MZリング
検知手段 33…MFリング 34…MFリング
検知手段 35…CPU 36…モーター駆
動回路 37…モーター 38…棒 39…合焦状態検出手段 40…モーター駆
動回路 41…モーター 42…棒 43…エンコーダー 44…エンコーダ
ー 45…多目的操作部 46…選択手段 22…選択手段 101…光学系 102…移動レンズ群 103…位置検出
手段 104…CPU 105…手動操作
部材 106…エンコーダー 107…I/Oポ
ート 108…モーター 109…カウンタ 110…駆動回路 111…I/Oポ
ート 112…I/Oポート 113…I/Oポ
ート 114…メモリ 115…タイマー 116…フォーカスレンズ群 117…位置検出
手段 118…I/Oポート

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器を構成するレンズを光軸方向に
    移動できる可動レンズと、該可動レンズを駆動する駆動
    手段と、該駆動手段の駆動を操作する操作手段を有する
    光学機器において、 前記操作手段の操作速度、操作量、光学機器の焦点距
    離、被写体距離のパラメーターの内、操作手段の操作速
    度と、少なくとも他の一つのパラメーターにより前記可
    動レンズの駆動特性を変化させる制御手段を有すること
    を特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の光学機器において、前記可動
    レンズは光学機器の焦点距離を可変とするレンズである
    ことを特徴とする光学機器。
  3. 【請求項3】 請求項1の光学機器において、前記可動
    レンズは光学機器の焦点位置を可変とするレンズである
    ことを特徴とする光学機器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の光学機器におい
    て、前記操作手段は回転操作手段であり、該操作手段の
    操作方向(回転方向)、操作量(回転角)、操作速度を
    検知する検知手段を有していることを特徴とする光学機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光学機器において、前記
    回転操作手段の回転に伴ってパルスを発生するパルス発
    生手段を有し、前記検知手段は、該パルス発生手段から
    のパルスに基づき回転操作手段の操作方向(回転方
    向)、操作量(回転角)、操作速度を検知することを特
    徴とする光学機器。
  6. 【請求項6】 手動操作により操作速度に応じたパルス
    信号が得られる手動操作部材の操作速度に応じて駆動対
    象を駆動制御する駆動制御装置において、 前記手動操作部材からのパルス信号間隔に関するデータ
    を順次独立記憶する記憶手段と、前記記憶手段からデー
    タを順次取り出す読みだし手段と、前記読みだし手段が
    読みだしたデータを駆動対象を駆動する為の駆動パラメ
    ータに変換する変換手段と、前記読みだし手段の読みだ
    しタイミングを制御するタイミング制御手段と、前記駆
    動対象を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する
    制御手段と、前記制御手段に前記タイミング制御手段か
    ら得られるタイミングにより読みだし手段からデータを
    取り出し前記変換手段により変換されたパラメータを供
    給する供給手段とからなり、 前記制御手段が前記供給手段からの前記駆動パラメータ
    に基づき前記駆動手段を制御して前記駆動対象を制御す
    ることを特徴とする駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の駆動制御装置におい
    て、前記変換手段が前記データを前記駆動パラメータに
    変換する時の変換パラメータが、前記読みだしタイミン
    グの近傍で決定されることを特徴とする駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の駆動制御装置におい
    て、前記変換手段が前記データを前記駆動パラメータに
    変換する時の変換パラメータが複数であり、前記変換パ
    ラメータの少なくとも一つが前記読みだしタイミングの
    近傍で決定されることを特徴とする駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の駆動制御装置におい
    て、前記変換パラメータの少なくとも1つが、前記駆動
    手段により前記駆動対象が駆動されたとき変化すること
    を特徴とする駆動制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の駆動制御装置におい
    て、前記タイミング制御手段が、前記制御手段の前記駆
    動パラメータによる動作完了を検出し、前記動作完了時
    点近傍で前記読みだしタイミングを発生することを特徴
    とする駆動制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかに記載
    の駆動制御装置において、前記駆動対象が光学系のレン
    ズ部材であることを特徴とする駆動制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の駆動制御装置にお
    いて、前記駆動対象が光学系のレンズ部材で、前記変化
    する変換パラメータが光学系の特性に関するものである
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記光学系の特
    性がズームレンズのズーム位置に関するものであること
    を特徴とする駆動制御装置。
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