JP3420542B2 - 光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム - Google Patents

光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム

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JP3420542B2
JP3420542B2 JP30714699A JP30714699A JP3420542B2 JP 3420542 B2 JP3420542 B2 JP 3420542B2 JP 30714699 A JP30714699 A JP 30714699A JP 30714699 A JP30714699 A JP 30714699A JP 3420542 B2 JP3420542 B2 JP 3420542B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラ、ビ
デオカメラシステムなどに用いられる光学装置および光
学装置駆動ユニットに関し、例えばENGカメラシステ
ムなどに用いられるズームレンズ装置や駆動ユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラやビデオカメラを用いての
撮影では、様々な撮影の手法がとられ、その撮影のため
の手法をより簡単でかつ正確に実現するために様々な機
能が提案されている。
【0003】第1に、ある決まったズーム位置に、高速
でズームレンズを移動させ、そこから撮影を開始すると
いう撮影手法がある。そしてこの撮影手法に対しては、
予め任意のズーム位置をプリセット位置として記憶して
おき、撮影中にスイッチがオンされることによって、ズ
ームレンズがプリセット位置に、駆動できる最高駆動速
度で移動させる機能が提案されている。本明細書では、
この機能を「ファストポジションプリセットズーム制
御」と称する。
【0004】第2に、ある決まったズーム倍率に向かっ
て、ある決まった一定速度でズームレンズを移動させな
がら撮影を行うという撮影手法がある。そしてこの手法
に対しては、予め任意のズーム位置をプリセット位置と
して記憶しておくとともに、予め任意のズームレンズの
駆動速度をプリセット速度として記憶しておき、撮影中
にスイッチがオンされることによって、ズームレンズを
プリセット位置にプリセット速度で移動させる機能が提
案されている。本明細書では、この機能を「メモリポジ
ションプリセットズーム制御」と称する。
【0005】第3に、ある決まったズーム方向にある決
まった一定の低速度でズームレンズを移動させながら撮
影を行うという撮影手法がある。そしてこの手法に対し
ては、予め任意のズームレンズの駆動方向をプリセット
方向として記憶しておくとともに、予め任意のズームレ
ンズの駆動速度をプリセット速度として記憶しておき、
撮影中にスイッチがオンされることによって、ズームレ
ンズをプリセット方向にプリセット速度で移動させる機
能が提案されている。本明細書では、この機能を「スピ
ードプリセットズーム制御」と称する。
【0006】第4に、あるズーム位置で被写体を撮影し
ている最中に、ズーム位置を変更し、その後また元の同
じズーム位置に戻して撮影を続けるという撮影手法があ
る。
【0007】この手法に対して、予め任意のズーム位置
をプリセット位置として記憶しておき、スイッチがオン
されることによって、その時(元の)のズーム位置を記
憶するとともに、ズームレンズをプリセット位置に移動
させて撮影を可能とし、その後、上記スイッチがオフさ
れることによって、ズームレンズをスイッチオン時に記
憶した元のズーム位置に駆動して撮影を可能とする機能
が提案されている。本明細書では、この機能を「ブーメ
ランズーム制御」と称する。
【0008】従来、これら第1から第4の制御に代表さ
れるいわゆるプリセット駆動制御機能を行うにあたり、
記憶が必要なプリセット位置、プリセット速度およびプ
リセット方向等のいわゆるプリセット情報は、それぞれ
の機能ごとに可変抵抗器などを用いて設定されている。
また、最近では、上記プリセット情報を半導体メモリな
どを使用して、スイッチなどの記憶を指示するために操
作される記憶指示操作手段の操作に応じて記憶するもの
も提案されている。
【0009】そして、最近では、上記複数種類のプリセ
ット駆動制御機能を併せ持つレンズ装置(光学装置)や
レンズ駆動ユニット(光学装置駆動ユニット)も提案さ
れており、この場合、上記の記憶指示操作手段、さらに
は各プリセット駆動制御を選択ないし開始させるスイッ
チ等の制御開始操作手段が、それぞれの機能ごとに設け
られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学装
置等に対する多機能化や小型軽量化の要求が強い中で、
複数種類のプリセット駆動制御機能を併せ持つからとい
ってプリセット駆動制御機能ごとに記憶指示操作手段を
搭載したのでは、プリセット情報を記憶する際の操作が
複雑となり、また光学装置等の小型軽量化を妨げるとい
う問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、レンズその他の光学調節手段と、光
学調節手段の実駆動位置を検出する位置検出手段と、光
学調節手段の実駆動速度を検出する速度検出手段とを有
するとともに、記憶手段に記憶したプリセット情報を用
いる複数種類のプリセット駆動制御にプリセット位置情
報、プリセット速度情報を用いて行われるプリセット駆
動制御が含まれている光学装置において、上記複数種類
のプリセット駆動制御のうちいずかのプリセット駆動制
御を選択するために操作される制御選択操作手段と、複
数種類のプリセット駆動制御が用いる複数種類のプリセ
ット情報の記憶手段への記憶を指示するために操作され
る記憶指示操作手段とを設ける。そして、記憶指示操作
手段を、複数種類のプリセット駆動制御に対してプリセ
ット情報の記憶指示操作を行うために共用し、かつ記
指示操作手段が操作されている状態制御選択操作手段
が操作されることに応じて、記憶手段に、位置検出手段
により検出された光学調節手段の実駆動位置をプリセッ
ト位置情報として記憶させ、光学調節手段が駆動され、
かつ制御選択操作手段が操作されている状態で記憶指示
操作手段が操作されることに応じて、記憶手段に、少な
くとも速度検出手段により検出された光学調節手段の実
駆動速度をプリセット速度情報として記憶させる。さら
記憶手段にプリセット情報が記憶された後に、再
度、制御選択操作手段の操作により該記憶されたプリセ
ット情報を用いるプリセット駆動制御が選択されたこと
に応じて、この選択されたプリセット駆動制御を開始さ
せるようにしている。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】また、上記第1および第2の発明において
は、記憶手段へのプリセット情報の記憶が行われている
ことを表示する表示手段を設けてもよい。
【0022】これにより、プリセット情報がいつの時点
で記憶されたかを撮影者等に明確に認識させることが可
能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるレンズ装置(光学装置)の構成
を示している。この図において、1は撮影者によって操
作されるズームコントロールスイッチ(駆動指令操作手
段)、2はレンズ装置の変倍調整を行うズームレンズ光
学系(光学調節手段)7を電動駆動するために、ズーム
コントロールスイッチ1の操作量に比例した駆動方向お
よび駆動速度(駆動量や駆動位置であってもよい)を指
示する指令信号を発生する指令信号発生回路である。
【0024】3はズームコントロールスイッチ1の操作
量に対するズームレンズ光学系7の駆動速度を可変する
ズーム速度可変ボリューム、4は指令信号をA/D変換
回路5に取り込むために信号レベル、シフト変換を行う
指令信号演算回路である。A/D変換回路5は、指令信
号演算回路4から出力されるアナログ信号をディジタル
信号に変換する。
【0025】6は本レンズ装置の動作制御を司るCPU
であり、前述した「ファストポジションプリセットズー
ム制御」、「メモリポジションプリセットズーム制
御」、「スピードプリセットズーム制御」および「ブー
メランズーム制御」という4種類のプリセット駆動制御
も司る。このCPU6内には、これらプリセット駆動制
御に用いるプリセット位置、プリセット速度およびプリ
セット方向の3種類のプリセット情報を記憶可能なメモ
リ(記憶手段)6aが備えられている。
【0026】8はCPU6からズームレンズ光学系7を
駆動するため出力される指令信号をディジタル信号から
アナログ信号に変換するD/A変換回路、9はD/A変
換回路8から出力される指令信号の信号レベル、シフト
変換を行うCPU指令信号演算回路、10はズームレン
ズ光学系7の駆動をズームコントロールスイッチ1から
行うか、CPU6から行うかを切換える指令信号切換え
スイッチである。
【0027】11はズームレンズ光学系7を駆動するモ
ータ12を作動させるための電力増幅回路、13はズー
ムレンズ光学系7の駆動速度に応じた速度信号を出力す
る速度検出器、14は速度信号をA/D変換回路15に
取り込むために信号レベル、シフト変換を行う速度信号
演算回路である。A/D変換回路15は、速度信号演算
回路14から出力されるアナログ信号をディジタル信号
に変換する。
【0028】16はズームレンズ光学系7の位置に応じ
た位置信号を出力する位置信号検出器(位置検出手
段)、17は位置信号をA/D変換回路18に取り込む
ために信号レベル、シフト変換を行う位置信号演算回路
である。A/D変換回路18は、位置信号演算回路17
から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換す
る。
【0029】24は上記4種類のプリセット駆動制御に
対して1つだけ設けられ、プリセット位置、プリセット
速度およびプリセット方向の3種類のプリセット情報の
記憶指示をCPU6に与えるために共用されるメモリス
イッチ(記憶指示操作手段)である。
【0030】20は「ファストポジションプリセットズ
ーム制御」に対して設けられ、後述するように、メモリ
スイッチ24がオン操作された後又はこれと同時にオン
操作されることによりこの制御に用いるプリセット位置
をメモリ6aに記憶させるメモリ実行機能と、プリセッ
ト位置の記憶後にオン操作されることによりこの制御動
作の開始および終了を指示する機能とを併せ持つファス
トポジションプリセットズーム(FPZ)スイッチであ
る。
【0031】21は「メモリポジションプリセットズー
ム制御」に対して設けられ、後述するように、メモリス
イッチ24がオン操作された後又はこれと同時にオン操
作されることによりこの制御に用いるプリセット位置を
メモリ6aに記憶させる位置メモリ実行機能と、プリセ
ット位置の記憶後にオン操作されることによりこの制御
動作の開始および終了を指示する機能とを併せ持つメモ
リポジションプリセットズーム(MPZ)スイッチであ
る。
【0032】22は「スピードプリセットズーム制御」
に対して設けられ、この制御動作の開始、終了を指示す
るスピードプリセットズーム(SZ)スイッチである。
【0033】23は「ブーメランズーム制御」に対して
設けられ、後述するように、メモリスイッチ24がオン
操作された後又はこれと同時にオン操作されることによ
りこの制御に用いるプリセット位置をメモリ6aに記憶
させる位置メモリ実行機能と、この制御動作の開始、終
了を指示するブーメランズーム(BZ)スイッチであ
る。
【0034】なお、これらファストポジションプリセッ
トズームスイッチ20、メモリポジションプリセットズ
ームスイッチ21、スピードプリセットズームスイッチ
22およびブーメランズームスイッチ23が請求の範囲
いう制御選択操作手段に相当する。
【0035】また、19はプリセット位置、プリセット
速度、プリセット方向がCPU6内のメモリ6aに記憶
されたか否かを視覚的に判断させるための表示を行うプ
リセット動作表示器である。
【0036】なお、各プリセット駆動制御用のスイッチ
20〜23およびメモリスイッチ24は、ズームレンズ
光学系7や不図示のフォーカスレンズ光学系を有するレ
ンズ装置本体に一体的に設けてもよいし、レンズ装置本
体にケーブル等を介して接続され、ズームコントロール
スイッチ1に代わるサムリング等を備えるズームデマン
ド(外部コントロールユニット)に設けてもよい。
【0037】また、上記構成のうちズームレンズ光学系
7を除く構成部分、すなわちズームコントロールスイッ
チ1、CPU6等の各回路、モータ12、速度検出器1
3、位置検出器16、各プリセット駆動制御用のスイッ
チ20〜23およびメモリスイッチ24は、ハンディタ
イプのレンズ装置本体に装着又は接続されて用いられる
レンズ駆動ユニット(光学装置駆動ユニット)に設けて
もよい。
【0038】このような構成のレンズ装置又はレンズ駆
動ユニットにおいては、プリセット位置を記憶するため
の前作業としてプリセット位置までズームレンズ光学系
7をモータ駆動したり、プリセット速度およびプリセッ
ト方向を記憶するためにズームレンズ光学系7を予めモ
ータ駆動する必要がある。
【0039】ここでは、まずズームコントロールスイッ
チ1からのズームレンズ光学系7の駆動制御について説
明する。ズームコントロールスイッチ1が操作される
と、その操作量に比例した駆動方向および駆動速度(駆
動量や駆動位置であってもよい)を指示する指令信号が
指令信号発生回路2から出力される。この指令信号は、
ズームコントロールスイッチ1の操作量に対するズーム
レンズ光学系7の駆動速度を可変するズーム速度可変ボ
リューム3および指令信号切換えスイッチ10のA側を
介して電力増幅回路11に入力され、電力増幅回路11
によって所定レベルに増幅された後、モータ12に入力
される。これによりモータ12が作動し、ズームレンズ
光学系7が駆動される。
【0040】プリセット位置を記憶する際に必要なズー
ムレンズ光学系7の位置は、位置検出器16からの出力
が位置信号演算回路17およびA/D変換回路18を介
してCPU6に入力されることにより検出可能である。
【0041】また、プリセット速度およびプリセット方
向を記憶する際に必要なズームレンズ光学系7の実駆動
速度および実駆動方向は、速度検出器13からの出力
が、速度信号演算回路14およびA/D変換回路15を
介してCPU6に入力されることにより検出可能であ
る。
【0042】さらに、後述するように、プリセット速度
およびプリセット方向を記憶する際に必要なズームコン
トロールスイッチ1が操作されたか否かの判断は、ズー
ムコントロールスイッチ1の操作量に比例した指令信号
が指令信号発生回路2から出力され、ズーム速度可変ボ
リューム3、指令信号演算回路4およびA/D変換回路
5を介してCPU6に入力されることにより可能であ
る。
【0043】次に、上記各プリセット駆動制御を実行す
る上で必要な各種プリセット情報の記憶設定手順につい
て順に説明する。
【0044】まず、「ファストポジションプリセットズ
ーム制御」に用いるプリセット位置の記憶設定手順につ
いて説明する。
【0045】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させて
おき、その後メモリスイッチ24をオンした状態で、フ
ァストポジションプリセットズームスイッチ20をオフ
からオンにしたときのズームレンズ光学系7の位置(位
置検出器16を通じて検出された実位置)をプリセット
位置としてCPU6が記憶する。
【0046】この時のCPU6の処理を図2を用いて説
明する。まず、初期設定として、メモリ6a内に構成さ
れたファストポジションプリセットズーム位置メモリ領
域にプリセット位置としてWIDE端などの所定のズー
ム位置を記憶する(ステップ101)。この初期設定時
のプリセット位置は、レンズ装置の電源投入時のズーム
レンズ光学系7の位置や撮影者の希望するズームレンズ
光学系7の位置でも、前回のレンズ装置の電源投入がさ
れている最中に設定されたズームレンズ光学系7の位置
でもよい。
【0047】次に、A/D変換回路18からズームレン
ズ光学系7の位置を取得する(ステップ102)。続い
て、メモリスイッチ24がオンされているか否かを判断
し(ステップ103)、メモリスイッチ24がオンされ
ていない場合には、再びA/D変換回路18からズーム
レンズ光学系7の位置を取得する(ステップ102)。
【0048】メモリスイッチ24がオンされている場合
には、ファストポジションプリセットズームスイッチ2
0がオフからオンに状態が変化したか否かを判断し(ス
テップ104)、ファストポジションプリセットズーム
スイッチ20がオフからオンに状態が変化していない場
合には、ステップ102に戻る。
【0049】ファストポジションプリセットズームスイ
ッチ20がオフからオンに状態が変化している場合に
は、プリセット位置の記憶処理が行われていることを表
示するために、プリセット動作表示器19をオンし(ス
テップ105)、ステップ102で取得したズームレン
ズ光学系7の位置を新たなプリセット位置として、ファ
ストポジションプリセットズーム位置メモリ領域に記憶
する(ステップ106)。その後、プリセット動作表示
器19をオフする(ステップ107)。
【0050】なお、こうしてプリセット位置の記憶を終
了し、ズームコントロールスイッチ1の操作によってズ
ームレンズ光学系7が移動して撮影が開始された後、フ
ァストポジションプリセットズームスイッチ20が再度
オンされることによって、ズームレンズ光学系7がプリ
セット位置に最高駆動速度等で駆動される。
【0051】次に、「メモリポジションプリセットズー
ム制御」に用いるプリセット位置の記憶設定手順につい
て説明する。
【0052】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させて
おき、その後メモリスイッチ24をオンした状態で、メ
モリポジションプリセットズームスイッチ21をオフか
らオンにした時のズームレンズ光学系7の位置(位置検
出器16を通じて検出された実位置)をプリセット位置
としてCPU6が記憶する。
【0053】この時のCPU6の処理を図3を用いて説
明する。まず、初期設定としてメモリ6aに構成された
メモリポジションプリセットズーム位置メモリ領域にプ
リセット位置としてWIDE端などの所定のズーム位置
を記憶する(ステップ201)。この初期設定時のプリ
セット位置は、レンズ装置の電源投入時のズームレンズ
光学系7の位置や撮影者の希望するズームレンズ光学系
7の位置でも、前回のレンズ装置の電源投入がされてい
る最中に設定されたズームレンズ光学系7の位置でもよ
い。
【0054】次に、A/D変換回路18からズーム位置
を取得する(ステップ202)。続いて、メモリスイッ
チ24がオンされているか否かを判断し(ステップ20
3)、メモリスイッチ24がオンされていない場合に
は、再びA/D変換回路18からズームレンズ光学系7
の位置を取得する(ステップ202)。
【0055】メモリスイッチ24がオンされている場合
には、メモリポジションプリセットズームスイッチ21
がオフからオンに状態が変化したか否かを判断し(ステ
ップ204)、メモリポジションプリセットズームスイ
ッチ21がオフからオンに状態が変化していない場合に
は、ステップ202に戻る。
【0056】メモリポジションプリセットズームスイッ
チ21がオフからオンに状態が変化している場合には、
プリセット位置の記憶処理が行われていることを表示す
るために、プリセット動作表示器19をオンし(ステッ
プ205)、ステップ202で取得したズームレンズ光
学系7の位置を新たなプリセット位置として、メモリポ
ジションプリセットズーム位置メモリ領域に記憶する
(ステップ206)。その後、プリセット動作表示器1
9をオフする(ステップ207)。
【0057】次に、上記「メモリポジションプリセット
ズーム制御」に用いるプリセット速度の記憶設定手順に
ついて説明する。
【0058】この記憶設定手順では、撮影者がズームコ
ントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットしたい
速度でズームレンズ光学系7を駆動した状態で、メモリ
スイッチ24をオフからオンにした時のズームレンズ光
学系7の駆動速度(速度検出器13を通じて検出したズ
ームレンズ光学系7の実駆動速度)をプリセット速度と
してCPU6が記憶する。
【0059】この時のCPU6の処理を図4を用いて説
明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成され
たプリセット速度メモリ領域にプリセット速度として最
高速などの所定のズーム駆動速度を記憶する(ステップ
211)。この初期設定時のプリセット速度は、撮影者
の希望するズーム駆動速度でも、前回のレンズ装置の電
源投入がされている最中に設定したズーム駆動速度でも
よい。
【0060】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動速度を取得する(ステップ212)。
その後、A/D変換回路5のデータを取得して、ズーム
コントロールスイッチ1が操作されているか否かを判断
し(ステップ213)、ズームコントロールスイッチ1
が操作されていない場合には、再びA/D変換回路15
からズーム速度を取得する(ステップ212)。
【0061】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、メモリスイッチ24がオフからオンに
状態が変化したか否かを判断し(ステップ214)、メ
モリスイッチ24がオフからオンに状態が変化していな
い場合には、ステップ212に戻る。
【0062】メモリスイッチ24がオフからオンに状態
が変化している場合には、プリセット速度の記憶処理が
行われていることを表示するために、プリセット動作表
示器19をオンし(ステップ215)、ステップ212
で取得したズームレンズ光学系7の速度を新たなプリセ
ット速度として、プリセット速度メモリ領域に記憶する
(ステップ216)。その後、プリセット動作表示器1
9をオフする(ステップ217)。
【0063】なお、こうしてプリセット位置およびプリ
セット速度の記憶を終了し、ズームコントロールスイッ
チ1の操作によってズームレンズ光学系7が移動して撮
影が開始された後、メモリポジションプリセットズーム
スイッチ21が再度オンされることによって、ズームレ
ンズ光学系7がプリセット位置までプリセット速度で駆
動される。
【0064】次に、「スピードプリセットズーム制御」
に用いるプリセット速度およびプリセット方向の記憶設
定手順について説明する。
【0065】この記憶設定手順では、撮影者がズームコ
ントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットしたい
速度および方向でズームレンズ光学系7を駆動した状態
で、メモリスイッチ24をオフからオンにした時のズー
ムレンズ光学系7の駆動速度(速度検出器13を通じて
検出されたズームレンズ光学系7の実駆動速度)をプリ
セット速度として、また、ズームレンズ光学系7の駆動
方向(速度検出器13の出力から得られたズームレンズ
光学系7の実駆動方向)をプリセット方向としてCPU
6が記憶する。
【0066】次に、この時のCPU6の処理を図5を用
いて説明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構
成されたプリセット速度メモリ領域にプリセット速度と
して最高速などの所定のズーム駆動速度を記憶する(ス
テップ301)。この初期設定時のプリセット速度は、
撮影者の希望するズーム駆動速度でも、前回のレンズ装
置の電源投入がされている最中に設定したズーム駆動速
度でもよい。
【0067】また、初期設定としてメモリ6a内に構成
されたプリセット方向メモリ領域にプリセット方向とし
て望遠側、広角側などの所定のズーム駆動方向を記憶す
る(ステップ302)。この初期設定時のプリセット方
向は、撮影者の希望するズーム駆動方向でも、前回のレ
ンズ装置の電源が投入されている最中に設定したズーム
駆動方向でもよい。
【0068】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動速度および駆動方向を取得する(ステ
ップ303)。その後、A/D変換回路5のデータを取
得して、ズームコントロールスイッチ1が操作されてい
るか否かを判断し(ステップ304)、ズームコントロ
ールスイッチ1が操作されていない場合には、再びA/
D変換回路15からズーム速度およびズーム方向を取得
する(ステップ303)。
【0069】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、メモリスイッチ24がオフからオンに
状態が変化したか否かを判断し(ステップ305)、メ
モリスイッチ24がオフからオンに状態が変化していな
い場合には、ステップ303に戻る。
【0070】メモリスイッチ24がオフからオンに状態
が変化している場合には、プリセット速度およびプリセ
ット方向の記憶処理が行われていることを表示するため
に、プリセット動作表示器19をオンし(ステップ30
6)、ステップ303で取得したズーム速度を新たなプ
リセット速度として、プリセット速度メモリ領域に記憶
する(ステップ307)。さらに、ステップ303で取
得したズーム方向を新たなプリセット方向として、プリ
セット方向メモリ領域に記憶する(ステップ308)。
その後、プリセット動作表示器19をオフする(ステッ
プ309)。
【0071】なお、こうしてプリセット速度およびプリ
セット方向の記憶を終了し、撮影が開始された後、スピ
ードプリセットズームスイッチ22がオンされることに
より、ズームレンズ光学系7がプリセット方向にプリセ
ット速度で駆動される。
【0072】次に、「ブーメランズーム制御」に用いる
プリセット位置の記憶設定手順について説明する。
【0073】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させた
後、メモリスイッチ24をオンした状態で、ブーメラン
ズームスイッチ23をオフからオンにした時のズームレ
ンズ光学系7の位置(位置検出器16を通じて検出され
たズームレンズ光学系7の実位置)をプリセット位置と
してCPU6が記憶する。
【0074】この時のCPU6の処理を図6を用いて説
明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成され
たブーメランズーム位置メモリ領域にプリセット位置と
してWIDE端などの所定のズーム位置を記憶する(ス
テップ401)。この初期設定時のプリセット位置は、
レンズ装置の電源投入時のズームレンズ光学系7の位置
や撮影者の希望するズームレンズ光学系7の位置でも、
前回のレンズ装置の電源投入がされている最中に設定し
たズームレンズ光学系7の位置でもよい。
【0075】次に、A/D変換回路18からズームレン
ズ光学系7の位置を取得する(ステップ402)。その
後、メモリスイッチ24がオンされているか否かを判断
し(ステップ403)、メモリスイッチ24がオンされ
ていない場合には、再びA/D変換回路18からズーム
レンズ光学系7の位置を取得する(ステップ402)。
【0076】メモリスイッチ24がオンされている場合
には、ブーメランズームスイッチ23がオフからオンに
状態が変化したか否かを判断し(ステップ404)、ブ
ーメランズームスイッチ23がオフからオンに状態が変
化していない場合には、ステップ402に戻る。
【0077】ブーメランズームスイッチ23がオフから
オンに状態が変化している場合には、プリセット位置の
記憶処理が行われていることを表示するために、プリセ
ット動作表示器19をオンし(ステップ405)、ステ
ップ402で取得したズームレンズ光学系7の位置を新
たなプリセット位置として、ブーメランズーム位置メモ
リ領域に記憶する(ステップ406)。その後、プリセ
ット動作表示器19をオフする(ステップ407)。
【0078】なお、こうしてプリセット位置の記憶を終
了し、ズームコントロールスイッチ1の操作によってズ
ームレンズ光学系7が移動して撮影が開始された後、ブ
ーメランズームスイッチ23が再度オンされることによ
って、その時点で位置検出器16を通じて検出されたズ
ームレンズ光学系7の位置がメモリ6aに記憶されると
ともに、ズームレンズ光学系7がプリセット位置に最高
駆動速度等で駆動される。そして、この状態のまま撮影
した後、ブーメランズームスイッチ23がオフされる
と、ズームレンズ光学系7がブーメランズームスイッチ
23のオン時点で記憶された元の位置に最高駆動速度等
で戻り、この位置での撮影を可能とする。
【0079】以上説明したように、本実施形態では、4
種類のプリセット駆動制御のいずれを実行しようとする
場合でも、同じ1つのメモリスイッチ24をオンすれ
ば、各プリセット駆動制御に必要なプリセット情報をそ
の種類(プリセット位置、プリセット速度、プリセット
方向)にかかわらずメモリ6aに記憶させることができ
る。したがって、従来のようにプリセット駆動制御ごと
に記憶指示操作手段を設けていた場合に比べて、操作性
を向上させることができるとともに、レンズ装置又はレ
ンズ駆動ユニットの小型軽量化を図ることもできる。
【0080】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
プリセット速度の記憶設定手順について、撮影者がズー
ムコントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットし
たい速度でズームレンズ光学系7を駆動した状態で、メ
モリスイッチ24をオフからオンにした時のズームレン
ズ光学系7の駆動速度をプリセット速度としてCPU6
が記憶する場合について説明した。しかし、このような
手順では、プリセット速度の記憶時に、このプリセット
速度が、プリセット速度を用いて実行される「メモリポ
ジションプリセットズーム制御」と「スピードプリセッ
トズーム制御」のうちどちらに用いられるのかを判断で
きない。このため、第1実施形態では、上記2つのプリ
セット駆動制御に対してプリセット速度を共通のものと
して記憶するようにしている。
【0081】そこで、本実施形態では、「メモリポジシ
ョンプリセットズーム制御」と「スピードプリセットズ
ーム制御」とで互いに異なるプリセット速度を記憶設定
する場合を考慮した記憶設定手順を採用している。な
お、本実施形態が適用されるレンズ装置又は駆動ユニッ
トの構成は第1実施形態と同様であり、共通する構成要
素に対しては同符号を付す。
【0082】まず、「メモリポジションプリセットズー
ム制御」に用いられるプリセット速度の記憶設定手順に
ついて説明する。
【0083】この記憶設定手順では、撮影者がズームコ
ントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットしたい
速度(例えば、最高速)でズームレンズ光学系7を駆動
した状態であり、さらにメモリポジションプリセットズ
ームスイッチ21が押された状態であるときに、メモリ
スイッチ24をオフからオンにした時のズームレンズ光
学系7の駆動速度をプリセット速度としてCPU6が記
憶する。
【0084】この時のCPU6の処理を図7を用いて説
明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成され
たメモリポジションプリセットズーム速度メモリ領域に
プリセット速度として、最高速度等の所定のズームレン
ズ光学系7の駆動速度を記憶する(ステップ501)。
この初期設定時のプリセット速度は、撮影者の希望する
ズームレンズ光学系7の駆動速度でも、前回のレンズ装
置の電源投入がされている最中に設定されたズームレン
ズ光学系7の駆動速度でもよい。
【0085】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動速度を取得する(ステップ502)。
その後、A/D変換回路5のデータを取得して、ズーム
コントロールスイッチ1が操作されているか否かを判断
し(ステップ503)、ズームコントロールスイッチ1
が操作されていない場合には、再びA/D変換回路15
からズームレンズ光学系7の駆動速度を取得する(ステ
ップ502)。
【0086】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、メモリポジションプリセットズームス
イッチ21がオンされているか否かを確認し(ステップ
504)、メモリポジションプリセットズームスイッチ
21がオンされていない場合には、ステップ502に戻
る。
【0087】また、メモリポジションプリセットズーム
スイッチ21がオンされている場合には、メモリスイッ
チ24がオフからオンに状態が変化したか否かを判断し
(ステップ505)、メモリスイッチ24がオフからオ
ンに状態が変化していない場合には、ステップ502に
戻る。
【0088】メモリスイッチ24がオフからオンに状態
が変化している場合には、ステップ502で取得したズ
ームレンズ光学系7の駆動速度を新たなプリセット速度
として、メモリポジションプリセットズーム速度メモリ
領域に記憶する(ステップ506)。
【0089】なおここでは、ズームコントロールスイッ
チ1の操作に応じて予めプリセットしたい速度でズーム
レンズ光学系7を駆動し、メモリポジションプリセット
ズームスイッチ21を押した状態で、メモリスイッチ2
4をオフからオンにした時のズームレンズ光学系7の駆
動速度をプリセット速度としてCPU6が記憶する場合
について説明したが、ズームコントロールスイッチ1の
操作に応じて予めプリセットしたい速度でズームレンズ
光学系7を駆動し、メモリスイッチ24を押した状態
で、メモリポジションプリセットズームスイッチ21を
オフからオンにした時のズームレンズ光学系7の駆動速
度をプリセット速度としてCPU6が記憶するようにし
てもよい。
【0090】また、メモリスイッチ24とメモリポジシ
ョンプリセットズームスイッチ21とを同時にオンした
時にプリセット速度の記憶を行ってもよい。
【0091】また、第1実施形態と同様に、プリセット
動作表示器19をオン/オフするようにしてもよい。
【0092】次に、「スピードプリセットズーム制御」
に用いるプリセット速度の記憶設定手順について説明す
る。なお、プリセット方向の記憶設定手順は、第1実施
形態と同様である。
【0093】この記憶設定手順では、撮影者がズームコ
ントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットしたい
速度でズームレンズ光学系7を駆動し、スピードプリセ
ットズームスイッチ22を押した状態で、メモリスイッ
チ24をオフからオンにした時のズームレンズ光学系7
の駆動速度をプリセット速度としてCPU6が記憶す
る。
【0094】この時のCPU6の処理を図8を用いて説
明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成され
たスピードプリセットズーム速度メモリ領域にプリセッ
ト速度として最低速などの所定のズームレンズ光学系7
の駆動速度を記憶する(ステップ601)。この初期設
定時のプリセット速度は、撮影者の希望するズームレン
ズ光学系7の駆動速度でも、前回のレンズ装置の電源投
入がされている最中に設定したズームレンズ光学系7の
駆動速度でもよい。
【0095】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動速度を取得する(ステップ602)。
その後、A/D変換回路5のデータを取得して、ズーム
コントロールスイッチ1が操作されているか否かを判断
し(ステップ603)、ズームコントロールスイッチ1
が操作されていない場合には、再びA/D変換手段15
からズーム速度を取得する(ステップ602)。
【0096】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、スピードプリセットズームスイッチ2
2がオンされているか否かを確認し(ステップ60
4)、スピードプリセットズームスイッチ22がオンさ
れていない場合には、ステップ602に戻る。
【0097】また、スピードプリセットズームスイッチ
22がオンされている場合には、メモリスイッチ24が
オフからオンに状態が変化したか否かを判断し(ステッ
プ605)、メモリスイッチ24がオフからオンに状態
が変化していない場合には、ステップ602に戻る。
【0098】メモリスイッチ24がオフからオンに状態
が変化している場合には、ステップ602で取得したズ
ームレンズ光学系7の駆動速度を新たなプリセット速度
として、スピードプリセットズーム速度メモリ領域に記
憶する(ステップ606)。
【0099】なおここでは、ズームコントロールスイッ
チ1の操作に応じて予めプリセットしたい速度でズーム
レンズ光学系7を駆動し、スピードプリセットズームス
イッチ22を押した状態で、メモリスイッチ24をオフ
からオンにした時のズームレンズ光学系7の駆動速度を
プリセット速度としてCPU6が記憶する場合について
説明したが、ズームコントロールスイッチ1の操作に応
じて予めプリセットしたい速度でズームレンズ光学系7
を駆動し、メモリスイッチ24を押した状態で、スピー
ドプリセットズームスイッチ22をオフからオンにした
時のズームレンズ光学系7の駆動速度をプリセット速度
としてCPU6が記憶するようにしてもよい。
【0100】また、メモリスイッチ24とスピードプリ
セットズームスイッチ22とを同時にオンした時にプリ
セット速度の記憶を行ってもよい。
【0101】また、第1実施形態と同様に、プリセット
動作表示器19をオン/オフするようにしてもよい。
【0102】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、プリセット速度という同種類のプリセット情報を用
いて実行される「メモリポジションプリセットズーム制
御」および「スピードプリセットズーム制御」のそれぞ
れに対応するプリセット速度を記憶させることができ
る。このため、「メモリポジションプリセットズーム制
御」および「スピードプリセットズーム制御」に対して
同じプリセット速度を記憶させる場合に比べて、撮影手
法の幅をより広げることができ、一層有意義なプリセッ
ト駆動制御機能を実現することができる。
【0103】(第3実施形態)上記第1および第2実施
形態では、プリセット位置、プリセット速度およびプリ
セット方向の3種類のプリセット情報の記憶指示操作に
対して、1つのメモリスイッチ24を共用する場合につ
いて説明したが、プリセット情報の種類に応じてメモリ
スイッチを異ならせてもよい。つまり、同種類のプリセ
ット情報についてのみ1つのメモリスイッチを共用する
ようにしてもよい。
【0104】図9には、本発明の第3実施形態であるレ
ンズ装置(光学装置)の構成を示している。なお、本実
施形態において、第1実施形態と共通する構成要素につ
いては、第1実施形態と同符号を付す。また、本実施形
態においても、前述した「ファストポジションプリセッ
トズーム制御」、「メモリポジションプリセットズーム
制御」、「スピードプリセットズーム制御」および「ブ
ーメランズーム制御」という4種類のプリセット駆動制
御を行うことができる。
【0105】この図において、25は上記4つのプリセ
ット駆動制御のうち、プリセット位置を用いて実行され
る「ファストポジションプリセットズーム制御」、「メ
モリポジションプリセットズーム制御」および「ブーメ
ランズーム制御」に対して1つだけ設けられ、プリセッ
ト位置の記憶指示をCPU6に与えるために共用される
位置メモリスイッチ(記憶指示操作手段)である。
【0106】また、26は上記4つのプリセット駆動制
御のうち、プリセット速度を用いて実行される「メモリ
ポジションプリセットズーム制御」および「スピードプ
リセットズーム制御」に対して1つだけ設けられ、プリ
セット速度の記憶指示をCPU6に与えるために共用さ
れる速度メモリスイッチ(記憶指示操作手段)である。
【0107】さらに、27は上記4つのプリセット駆動
制御のうち、プリセット方向を用いて実行される「スピ
ードプリセットズーム制御」に対して設けられ、プリセ
ット方向の記憶指示をCPU6に与えるための方向メモ
リスイッチ(記憶指示操作手段)である。
【0108】なお、各プリセット駆動制御用のスイッチ
20〜23およびメモリスイッチ25〜27は、ズーム
レンズ光学系7や不図示のフォーカスレンズ光学系を有
するレンズ装置本体に一体的に設けてもよいし、レンズ
装置本体にケーブル等を介して接続され、ズームコント
ロールスイッチ1に代わるサムリング等を備えるズーム
デマンド(外部コントロールユニット)に設けてもよ
い。
【0109】また、上記構成のうちズームレンズ光学系
7を除く構成部分、すなわちズームコントロールスイッ
チ1、CPU6等の各回路、モータ12、速度検出器1
3、位置検出器16、各プリセット駆動制御用のスイッ
チ20〜23およびメモリスイッチ25〜27は、ハン
ディタイプのレンズ装置本体に装着又は接続されて用い
られるレンズ駆動ユニット(光学装置駆動ユニット)に
設けてもよい。
【0110】このような構成のレンズ装置又はレンズ駆
動ユニットにおいては、プリセット位置を記憶するため
の前作業としてプリセット位置までズームレンズ光学系
7をモータ駆動したり、プリセット速度およびプリセッ
ト方向を記憶するためにズームレンズ光学系7を予めモ
ータ駆動する必要がある。この点については、第1実施
形態と同様である。また、ズームコントロールスイッチ
1からのズームレンズ光学系7の駆動制御方法、プリセ
ット位置を記憶する際に必要なズームレンズ光学系7の
位置の検出方法およびプリセット速度・プリセット方向
を記憶する際に必要なズームレンズ光学系7の駆動速度
・駆動方向の検出方法については第1実施形態と同様で
ある。
【0111】次に、上記各プリセット駆動制御を実行す
る上で必要な各種プリセット情報の記憶設定手順につい
て順に説明する。
【0112】まず、「ファストポジションプリセットズ
ーム制御」に用いるプリセット位置の記憶設定手順につ
いて説明する。
【0113】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させて
おき、その後位置メモリスイッチ25をオンした状態
で、ファストポジションプリセットズームスイッチ20
をオフからオンにしたときのズームレンズ光学系7の位
置(位置検出器16を通じて検出された実位置)をプリ
セット位置としてCPU6が記憶する。
【0114】この時のCPU6の処理を図10を用いて
説明する。まず、初期設定として、メモリ6a内に構成
されたファストポジションプリセットズーム位置メモリ
領域にプリセット位置としてWIDE端などの所定のズ
ーム位置を記憶する(ステップ151)。この初期設定
時のプリセット位置は、レンズ装置の電源投入時のズー
ムレンズ光学系7の位置や撮影者の希望するズームレン
ズ光学系7の位置でも、前回のレンズ装置の電源投入が
されている最中に設定されたズームレンズ光学系7の位
置でもよい。
【0115】次に、A/D変換回路18からズームレン
ズ光学系7の位置を取得する(ステップ152)。続い
て、位置メモリスイッチ25がオンされているか否かを
判断し(ステップ153)、位置メモリスイッチ25が
オンされていない場合には、再びA/D変換回路18か
らズームレンズ光学系7の位置を取得する(ステップ1
52)。
【0116】位置メモリスイッチ25がオンされている
場合には、ファストポジションプリセットズームスイッ
チ20がオフからオンに状態が変化したか否かを判断し
(ステップ154)、ファストポジションプリセットズ
ームスイッチ20がオフからオンに状態が変化していな
い場合には、ステップ152に戻る。
【0117】ファストポジションプリセットズームスイ
ッチ20がオフからオンに状態が変化している場合に
は、プリセット位置の記憶処理が行われていることを表
示するために、プリセット動作表示器19をオンし(ス
テップ155)、ステップ152で取得したズームレン
ズ光学系7の位置を新たなプリセット位置として、ファ
ストポジションプリセットズーム位置メモリ領域に記憶
する(ステップ156)。その後、プリセット動作表示
器19をオフする(ステップ157)。
【0118】なお、こうしてプリセット位置の記憶を終
了し、ズームコントロールスイッチ1の操作によってズ
ームレンズ光学系7が移動して撮影が開始された後、フ
ァストポジションプリセットズームスイッチ20が再度
オンされることによって、ズームレンズ光学系7がプリ
セット位置に最高駆動速度等で駆動される。
【0119】次に、「メモリポジションプリセットズー
ム制御」に用いるプリセット位置の記憶設定手順につい
て説明する。
【0120】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させて
おき、その後、位置メモリスイッチ25をオンした状態
で、メモリポジションプリセットズームスイッチ21を
オフからオンにした時のズームレンズ光学系7の位置
(位置検出器16を通じて検出された実位置)をプリセ
ット位置としてCPU6が記憶する。
【0121】この時のCPU6の処理を図11を用いて
説明する。まず、初期設定としてメモリ6aに構成され
たメモリポジションプリセットズーム位置メモリ領域に
プリセット位置としてWIDE端などの所定のズーム位
置を記憶する(ステップ251)。この初期設定時のプ
リセット位置は、レンズ装置の電源投入時のズームレン
ズ光学系7の位置や撮影者の希望するズームレンズ光学
系7の位置でも、前回のレンズ装置の電源投入がされて
いる最中に設定されたズームレンズ光学系7の位置でも
よい。
【0122】次に、A/D変換回路18からズーム位置
を取得する(ステップ252)。続いて、位置メモリス
イッチ25がオンされているか否かを判断し(ステップ
253)、位置メモリスイッチ25がオンされていない
場合には、再びA/D変換回路18からズームレンズ光
学系7の位置を取得する(ステップ252)。
【0123】位置メモリスイッチ25がオンされている
場合には、メモリポジションプリセットズームスイッチ
21がオフからオンに状態が変化したか否かを判断し
(ステップ254)、メモリポジションプリセットズー
ムスイッチ21がオフからオンに状態が変化していない
場合には、ステップ252に戻る。
【0124】メモリポジションプリセットズームスイッ
チ21がオフからオンに状態が変化している場合には、
プリセット位置の記憶処理が行われていることを表示す
るために、プリセット動作表示器19をオンし(ステッ
プ255)、ステップ252で取得したズームレンズ光
学系7の位置を新たなプリセット位置として、メモリポ
ジションプリセットズーム位置メモリ領域に記憶する
(ステップ256)。その後、プリセット動作表示器1
9をオフする(ステップ257)。
【0125】次に、上記「メモリポジションプリセット
ズーム制御」に用いるプリセット速度の記憶設定手順に
ついて説明する。
【0126】この記憶設定手順では、撮影者がズームコ
ントロールスイッチ1を操作し、予めプリセットしたい
速度でズームレンズ光学系7を駆動した状態で、速度メ
モリスイッチ26をオフからオンにした時のズームレン
ズ光学系7の駆動速度(速度検出器13を通じて検出し
たズームレンズ光学系7の実駆動速度)をプリセット速
度としてCPU6が記憶する。
【0127】この時のCPU6の処理を図12を用いて
説明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成さ
れたプリセット速度メモリ領域にプリセット速度として
最高速などの所定のズーム駆動速度を記憶する(ステッ
プ261)。この初期設定時のプリセット速度は、撮影
者の希望するズーム駆動速度でも、前回のレンズ装置の
電源投入がされている最中に設定したズーム駆動速度で
もよい。
【0128】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動速度を取得する(ステップ262)。
その後、A/D変換回路5のデータを取得して、ズーム
コントロールスイッチ1が操作されているか否かを判断
し(ステップ263)、ズームコントロールスイッチ1
が操作されていない場合には、再びA/D変換回路15
からズーム速度を取得する(ステップ262)。
【0129】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、速度メモリスイッチ26がオフからオ
ンに状態が変化したか否かを判断し(ステップ26
4)、速度メモリスイッチ26がオフからオンに状態が
変化していない場合には、ステップ262に戻る。
【0130】速度メモリスイッチ26がオフからオンに
状態が変化している場合には、プリセット速度の記憶処
理が行われていることを表示するために、プリセット動
作表示器19をオンし(ステップ265)、ステップ2
62で取得したズームレンズ光学系7の速度を新たなプ
リセット速度として、プリセット速度メモリ領域に記憶
する(ステップ266)。その後、プリセット動作表示
器19をオフする(ステップ267)。
【0131】なお、こうしてプリセット位置およびプリ
セット速度の記憶を終了し、ズームコントロールスイッ
チ1の操作によってズームレンズ光学系7が移動して撮
影が開始された後、メモリポジションプリセットズーム
スイッチ21が再度オンされることによって、ズームレ
ンズ光学系7がプリセット位置までプリセット速度で駆
動される。
【0132】また、本実施形態のように、プリセット位
置およびプリセット速度について別々のメモリスイッチ
25,26の記憶指示操作に応じて記憶処理が行われる
ようにすることにより、プリセット位置およびプリセッ
ト速度のうちいずれか一方のみを変更したいような場合
に、その変更したいプリセット情報についてのみ再記憶
処理を行うことが可能となるので、使い勝手を向上させ
ることができる。
【0133】次に、「スピードプリセットズーム制御」
に用いるプリセット方向の記憶設定手順について説明す
る。なお、「スピードプリセットズーム制御」に用いる
プリセット速度の記憶設定手順については、上述した
「メモリポジションプリセットズーム制御」に用いるプ
リセット速度の記憶設定手順と同じである。
【0134】プリセット方向の記憶設定手順では、撮影
者がズームコントロールスイッチ1を操作し、予めプリ
セットしたい方向でズームレンズ光学系7を駆動した状
態で、方向メモリスイッチ27をオフからオンにした時
のズームレンズ光学系7の駆動方向(速度検出器13の
出力から得られたズームレンズ光学系7の実駆動方向)
をプリセット方向としてCPU6が記憶する。
【0135】この時のCPU6の処理を図13を用いて
説明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成さ
れたプリセット方向メモリ領域にプリセット方向として
望遠側、広角側などの所定のズーム駆動方向を記憶する
(ステップ351)。この初期設定時のプリセット方向
は、撮影者の希望するズーム駆動方向でも、前回のレン
ズ装置の電源が投入されている最中に設定したズーム駆
動方向でもよい。
【0136】次に、A/D変換回路15からズームレン
ズ光学系7の駆動方向を取得する(ステップ352)。
その後、A/D変換回路5のデータを取得して、ズーム
コントロールスイッチ1が操作されているか否かを判断
し(ステップ353)、ズームコントロールスイッチ1
が操作されていない場合には、再びA/D変換回路15
からズーム方向を取得する(ステップ352)。
【0137】ズームコントロールスイッチ1が操作され
ていた場合には、方向メモリスイッチ27がオフからオ
ンに状態が変化したか否かを判断し(ステップ35
4)、方向メモリスイッチ27がオフからオンに状態が
変化していない場合には、ステップ352に戻る。
【0138】方向メモリスイッチ27がオフからオンに
状態が変化している場合には、プリセット方向の記憶処
理が行われていることを表示するために、プリセット動
作表示器19をオンし(ステップ355)、ステップ3
52で取得したズーム方向を新たなプリセット方向とし
て、スピードプリセットズーム方向メモリ領域に記憶す
る(ステップ356)。その後、プリセット動作表示器
19をオフする(ステップ357)。
【0139】なお、こうしてプリセット速度およびプリ
セット方向の記憶を終了し、撮影が開始された後、スピ
ードプリセットズームスイッチ22がオンされることに
より、ズームレンズ光学系7がプリセット方向にプリセ
ット速度で駆動される。
【0140】また、本実施形態のように、プリセット速
度およびプリセット方向について別々のメモリスイッチ
26,27の記憶指示操作に応じて記憶処理が行われる
ようにすることにより、プリセット速度およびプリセッ
ト方向のうちいずれか一方のみを変更したいような場合
に、その変更したいプリセット情報についてのみ再記憶
処理を行うことが可能となり、使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0141】次に、「ブーメランズーム制御」に用いる
プリセット位置の記憶設定手順について説明する。
【0142】この記憶設定手順では、撮影者が予めプリ
セットしたい位置にズームレンズ光学系7を移動させた
後、位置メモリスイッチ25をオンした状態で、ブーメ
ランズームスイッチ23をオフからオンにした時のズー
ムレンズ光学系7の位置(位置検出器16を通じて検出
されたズームレンズ光学系7の実位置)をプリセット位
置としてCPU6が記憶する。
【0143】この時のCPU6の処理を図14を用いて
説明する。まず、初期設定としてメモリ6a内に構成さ
れたブーメランズーム位置メモリ領域にプリセット位置
としてWIDE端などの所定のズーム位置を記憶する
(ステップ451)。この初期設定時のプリセット位置
は、レンズ装置の電源投入時のズームレンズ光学系7の
位置や撮影者の希望するズームレンズ光学系7の位置で
も、前回のレンズ装置の電源投入がされている最中に設
定したズームレンズ光学系7の位置でもよい。
【0144】次に、A/D変換回路18からズームレン
ズ光学系7の位置を取得する(ステップ452)。その
後、位置メモリスイッチ25がオンされているか否かを
判断し(ステップ453)、位置メモリスイッチ25が
オンされていない場合には、再びA/D変換回路18か
らズームレンズ光学系7の位置を取得する(ステップ4
52)。
【0145】位置メモリスイッチ25がオンされている
場合には、ブーメランズームスイッチ23がオフからオ
ンに状態が変化したか否かを判断し(ステップ45
4)、ブーメランズームスイッチ23がオフからオンに
状態が変化していない場合には、ステップ452に戻
る。
【0146】ブーメランズームスイッチ23がオフから
オンに状態が変化している場合には、プリセット位置の
記憶処理が行われていることを表示するために、プリセ
ット動作表示器19をオンし(ステップ455)、ステ
ップ402で取得したズームレンズ光学系7の位置を新
たなプリセット位置として、ブーメランズーム位置メモ
リ領域に記憶する(ステップ456)。その後、プリセ
ット動作表示器19をオフする(ステップ457)。
【0147】なお、こうしてプリセット位置の記憶を終
了し、ズームコントロールスイッチ1の操作によってズ
ームレンズ光学系7が移動して撮影が開始された後、ブ
ーメランズームスイッチ23が再度オンされることによ
って、その時点で位置検出器16を通じて検出されたズ
ームレンズ光学系7の位置がメモリ6aに記憶されると
ともに、ズームレンズ光学系7がプリセット位置に最高
駆動速度等で駆動される。そして、この状態のまま撮影
した後、ブーメランズームスイッチ23がオフされる
と、ズームレンズ光学系7がブーメランズームスイッチ
23のオン時点で記憶された元の位置に最高駆動速度等
で戻り、この位置での撮影を可能とする。
【0148】以上説明したように、本実施形態では、4
種類のプリセット駆動制御のうちプリセット位置を用い
て実行される「ファストポジションプリセットズーム制
御」、「メモリポジションプリセットズーム制御」およ
び「ブーメランズーム制御」のいずれを実行しようとす
る場合でも、同じ1つの位置メモリスイッチ25をオン
すれば、プリセット位置をメモリ6aに記憶させること
ができる。また、プリセット速度を用いて実行される
「メモリポジションプリセットズーム制御」および「ス
ピードプリセットズーム制御」のいずれを実行しようと
する場合でも、同じ1つの速度メモリスイッチ26をオ
ンすれば、プリセット速度をメモリ6aに記憶させるこ
とができる。したがって、従来のようにプリセット駆動
制御ごとに記憶指示操作手段を設けていた場合に比べ
て、操作性を向上させることができるとともに、レンズ
装置又はレンズ駆動ユニットの小型軽量化を図ることも
できる。
【0149】なお、本実施形態においても、第2実施形
態にて説明したように、「メモリポジションプリセット
ズーム制御」と「スピードプリセットズーム制御」とで
互いに異なるプリセット速度を記憶設定する場合を考慮
した記憶設定手順を採用してもよい。
【0150】また、上記各実施形態では、ズームコント
ロールスイッチ1が操作されていることを判別した上で
プリセット速度およびプリセット方向を記憶する場合に
ついて説明したが、位置検出器から出力される位置信号
の変化等を通じてズームレンズ光学系7が駆動されてい
ることを判別した上でプリセット速度およびプリセット
方向を記憶するようにしてもよい。
【0151】また、上記各実施形態では、ズームレンズ
光学系7の駆動速度および駆動方向の検出を速度検出器
13から出力される速度信号を用いて行う場合について
説明したが、位置検出器から出力される位置信号を一定
間隔で取得することによって駆動速度および駆動方向を
検出したり、ズームコントロールスイッチ1の操作に比
例して出力される指令信号のレベルや極性によって駆動
速度および駆動方向を検出してもよい。
【0152】さらに、上記各実施形態では、メモリスイ
ッチ24又は位置メモリスイッチ25をオンした状態
で、ファストポジションプリセットスイッチ20等をオ
フからオンとすることでプリセット位置の記憶を行って
いたが、メモリスイッチ24又は位置メモリスイッチ2
5とファストポジションプリセットスイッチ20等とを
同時にオンした時にプリセット位置の記憶を行うように
してもよい。
【0153】また、上記各実施形態では、4種類のプリ
セット駆動制御機能を併せ持つ場合について説明した
が、本発明は、4種類以外の複数種類のプリセット駆動
制御機能を併せ持つ場合にも適用することができる。ま
た、プリセット駆動制御の内容は上述した4種類のもの
以外のものであってもよい。
【0154】さらに、上記実施形態では、メモリスイッ
チ24,25〜27が単体のスイッチから構成される場
合について説明したが、誤操作防止等のために、2つ等
を1セットとしたメモリスイッチを設けて、両メモリス
イッチが操作されたことに応じてプリセット情報の記憶
を行わせるようにしてもよい。
【0155】また、上記各実施形態では、ズームレンズ
光学系に関するプリセット駆動制御を行う場合について
説明したが、本発明は、ズームレンズ光学系以外の光学
調節手段、例えばフォーカスレンズ光学系やアイリスに
関するプリセット駆動制御を行う場合にも適用すること
ができる。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数種類のプリセット駆動制御に対して同じ1つの又は
1セットの記憶指示操作手段をオン操作等することによ
って、制御選択操作手段によって選択されたプリセット
駆動制御に必要なプリセット情報を記憶させることがで
きる。また、プリセット位置情報およびプリセット速度
情報を用いて行われるプリセット駆動制御を行おうとす
る場合に、記憶指示操作手段が操作されている状態で制
御選択操作手段が操作されることに応じて、光学調節手
段の実駆動位置をプリセット位置情報として記憶させる
ことができる一方、光学調節手段が駆動され、かつ制御
選択操作手段が操作されている状態で記憶指示操作手段
が操作されることに応じて少なくとも光学調節手段の実
駆動速度をプリセット速度情報として記憶させることが
できる。しかも、プリセット情報を記憶した後、制御選
択操作手段の操作によって該プリセット情報を用いて行
われるプリセット駆動制御を選択するだけで、この選択
されたプリセット駆動制御を開始させることができる。
以上のことから、本発明によれば、光学装置又は光学装
置駆動ユニットの操作性を向上させることができるとと
もに、これらの小型軽量化を図ることができる
【0157】
【0158】
【0159】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ装置の構成
図。
【図2】上記レンズ装置におけるファストポジションプ
リセットズーム制御に用いるプリセット位置の記憶設定
フローチャート。
【図3】上記レンズ装置におけるメモリポジションプリ
セットズーム制御に用いるプリセット位置の記憶設定フ
ローチャート。
【図4】上記レンズ装置におけるメモリポジションプリ
セットズーム制御に用いるプリセット速度の記憶設定フ
ローチャート。
【図5】上記レンズ装置におけるスピードプリセットズ
ーム制御に用いるプリセット速度およびプリセット方向
の記憶設定フローチャート
【図6】上記レンズ装置におけるブーメランズーム制御
に用いるプリセット位置の記憶設定フローチャート
【図7】本発明の第2実施形態であるレンズ装置におけ
るメモリポジションプリセットズーム制御に用いるプリ
セット速度の記憶設定フローチャート。
【図8】上記第2実施形態におけるスピードプリセット
ズーム制御に用いるプリセット速度の記憶設定フローチ
ャート。
【図9】本発明の第3実施形態であるレンズ装置の構成
図。
【図10】上記第3実施形態のレンズ装置におけるファ
ストポジションプリセットズーム制御に用いるプリセッ
ト位置の記憶設定フローチャート。
【図11】上記第3実施形態のレンズ装置におけるメモ
リポジションプリセットズーム制御に用いるプリセット
位置の記憶設定フローチャート。
【図12】上記第3実施形態のレンズ装置におけるメモ
リポジションプリセットズーム制御に用いるプリセット
速度の記憶設定フローチャート。
【図13】上記レンズ装置におけるスピードプリセット
ズーム制御に用いるプリセット速度およびプリセット方
向の記憶設定フローチャート。
【図14】上記レンズ装置におけるブーメランズーム制
御に用いるプリセット位置の記憶設定フローチャート。
【符号の説明】
1…ズームコントロールスイッチ 2…指令信号発生回路 3…ズーム速度可変ボリューム 4…指令信号演算回路 5,15,18…A/D変換回路 6…CPU 7…ズームレンズ光学系 8…D/A変換回路 9…CPU指令信号演算回路 10…指令信号切換えスイッチ 11…電力増幅回路 12…モータ 13…速度検出器 14…速度信号演算回路 16…位置検出器 17…位置信号演算回路 19…プリセット動作表示器 20…ファストポジションプリセットズームスイッチ 21…メモリポジションプリセットズームスイッチ 22…スピードプリセットズームスイッチ 23…ブーメランズームスイッチ 24…メモリスイッチ 25…位置メモリスイッチ 26…速度メモリスイッチ 27…方向メモリスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−177863(JP,A) 特開 平11−101932(JP,A) 特開 平11−88759(JP,A) 特開2000−284164(JP,A) 特開 平8−334674(JP,A) 特開 平9−68640(JP,A) 特開 昭53−50730(JP,A) 実開 平3−125569(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズその他の光学調節手段と、前記光
    学調節手段の実駆動位置を検出する位置検出手段と、前
    記光学調節手段の実駆動速度を検出する速度検出手段と
    を有するとともに、記憶手段に記憶したプリセット情報
    を用いる複数種類のプリセット駆動制御に、プリセット
    位置情報、プリセット速度情報を用いて行われるプリセ
    ット駆動制御が含まれている光学装置において、 前記複数種類のプリセット駆動制御のうちいずかのプリ
    セット駆動制御を選択するために操作される制御選択操
    作手段と、 前記複数種類のプリセット駆動制御が用いる複数種類の
    プリセット情報の前記記憶手段への記憶を指示するため
    に操作される記憶指示操作手段とを有し、 前記記憶指示操作手段は、前記複数種類のプリセット駆
    動制御に対してプリセット情報の記憶指示操作を行うた
    めに共用され、かつ 前記記憶指示操作手段が操作されて
    いる状態で前記制御選択操作手段が操作されることに応
    じて、前記記憶手段に、前記位置検出手段により検出さ
    れた前記光学調節手段の実駆動位置をプリセット位置情
    報として記憶させ、前記光学調節手段が駆動され、かつ前記制御選択操作手
    段が操作されている状態で前記記憶指示操作手段が操作
    されることに応じて、前記記憶手段に、少なくとも前記
    速度検出手段により検出された前記光学調節手段の実駆
    動速度をプリセット速度情報として記憶させ 、 前記記憶手段にプリセット情報が記憶された後に、再
    度、前記制御選択操作手段の操作により該記憶されたプ
    リセット情報を用いるプリセット駆動制御が選択された
    ことに応じて、この選択されたプリセット駆動制御を開
    始させることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 レンズその他の光学調節手段を有する光
    学装置本体に装着又は接続され、前記光学調節手段の実
    駆動位置を検出する位置検出手段と、前記光学調節手段
    の実駆動速度を検出する速度検出手段とを有するととも
    、記憶手段に記憶したプリセット情報を用いる複数種
    類のプリセット駆動制御にプリセット位置情報、プリセ
    ット速度情報を用いて行われるプリセット駆動制御が含
    まれている光学装置駆動ユニットにおいて、 前記複数種類のプリセット駆動制御のうちいずかのプリ
    セット駆動制御を選択するために操作される制御選択操
    作手段と、 前記複数種類のプリセット駆動制御が用いる複数種類の
    プリセット情報の前記記憶手段への記憶を指示するため
    に操作される記憶指示操作手段とを有し、 前記記憶指示操作手段は、前記複数種類のプリセット駆
    動制御に対してプリセット情報の記憶指示操作を行うた
    めに共用され、かつ 前記記憶指示操作手段が操作されて
    いる状態で前記制御選択操作手段が操作されることに応
    じて、前記記憶手段に、前記位置検出手段により検出さ
    れた前記光学調節手段の実駆動位置をプリセット位置情
    報として記憶させ、前記光学調節手段が駆動され、かつ前記制御選択操作手
    段が操作されている状態で前記記憶指示操作手段が操作
    されることに応じて、前記記憶手段に、少なくとも前記
    速度検出手段により検出された前記光学調節手段の実駆
    動速度をプリセット速度情報として記憶させ 、 前記記憶手段にプリセット情報が記憶された後に、再
    度、前記制御選択操作手段の操作により該記憶されたプ
    リセット情報を用いるプリセット駆動制御が選択された
    ことに応じて、この選択されたプリセット駆動制御を開
    始させることを特徴とする光学装置駆動ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の光学装置と、この光学
    装置が装着されるテレビカメラ又はビデオカメラとを有
    して構成されることを特徴とするカメラシステム。
  4. 【請求項4】 請求項に記載の光学装置駆動ユニット
    と、この光学装置駆動ユニットが装着又は接続される光
    学装置本体と、この光学装置本体が装着されるテレビカ
    メラ又はビデオカメラとを有して構成されることを特徴
    とするカメラシステム。
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