JPH06241265A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

Info

Publication number
JPH06241265A
JPH06241265A JP5476393A JP5476393A JPH06241265A JP H06241265 A JPH06241265 A JP H06241265A JP 5476393 A JP5476393 A JP 5476393A JP 5476393 A JP5476393 A JP 5476393A JP H06241265 A JPH06241265 A JP H06241265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
inner tube
shock absorber
insulating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5476393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3158321B2 (ja
Inventor
Naoyuki Yoshimura
直行 吉村
Etsuro Nakada
悦郎 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP5476393A priority Critical patent/JP3158321B2/ja
Publication of JPH06241265A publication Critical patent/JPH06241265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158321B2 publication Critical patent/JP3158321B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電力損失を防止し、あるいは他の電気機器に
悪影響を与えないようにする。 【構成】 一方の電極部材たるシリンダ1の外側に他方
の電極部材たるインナーチューブ10を配設し、更にシ
リンダ内に伸側チェック弁3aを介してピストン側室B
をロッド側室Aに連通させ、シリンダとインナーチュー
ブとの間に制御用隙間Sを形成してなり、又、リザーバ
室が圧側チェック弁14cを介してピストン側室に連通
されてなり、前記シリンダとインナーチューブとの各両
端部を絶縁材23を介してベアリングとベースバルブの
バルブボディに結合させている電気粘性流体を利用した
緩衝器において、ピストン部3をその外周に設けた絶縁
材からなるピストンバンド3eを介してシリンダ内に摺
接させ、ピストンロッドの外端を絶縁材を介して車体側
ブラケットXに結合させ、シリンダに設けたアイYを絶
縁材からなるカラーを介して車軸20に結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気粘性流体が印加
電圧によってその粘性を変化させる性質を利用して発生
減衰力の調整を可能にする緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電機粘性流体を利用した緩衝器
として、特願平4−193339号に開示したようなも
のが開発されている。
【0003】この緩衝器は図2に示すように、一方の電
極部材たるシリンダ1の外側に他方の電極部材たるイン
ナーチューブ10を配設し、インナーチューブ10の外
側にアウターチューブ11を配設し、インナーチューブ
10とアウターチューブ11との間に気体室R4と液室
R3とからなるリザーバ室R2を形成してなり、更にシ
リンダ内にピストン部3を摺動可能に収装して該シリン
ダ内にロッド側室Aとピストン側室Bとを区画形成する
一方でピストン部3における伸側チェック弁3aを介し
てピストン側室Bをロッド側室Aに連通させ、シリンダ
1とインナーチューブ10との間にロッド側室Aとリザ
ーバ室R2とに連通する制御用隙間Sを形成してなり、
又、リザーバ室R2がシリンダの下端部に配設のベース
バルブ部14における圧側チェック弁14cを介してピ
ストン側室に連通されてなり、前記シリンダ1とインナ
ーチューブ10との各両端部を絶縁材8,8aを介して
ベアリング12とベースバルブのバルブボディ14aに
結合させている。
【0004】更にピストンロッド2の外端は車体側ブラ
ケットたるインシュレータXを介して車体側に結合さ
れ、シリンダ1はボトム部材15に設けたアイYを介し
て車軸20に結合されている。
【0005】インシュレータXはゴム等の弾性体21を
備えており、アイYはゴム等の弾性体からなるブッシュ
を介して車軸20に結合されている。
【0006】上記の緩衝器では、緩衝器の伸縮作動時
に、一方の電極部材たるシリンダ1及び他方の電極部材
たるインナーチューブ10にコントローラCと電線E
1,E2より所定の電圧が印加されると、両方の電極部
材間に形成されている制御用隙間Sに電界が発現され
る。
【0007】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0008】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、緩衝器が所謂緩衝器として
機能することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
緩衝器では、この緩衝器自体の静電塗装や溶接時にある
程度の導電性が要求される為に、前記インシュレータX
側の弾性体21やアイY側のブッシュ22は完全な絶縁
体とはなっていないのが普通である。
【0010】更にピストン部3の外周は直接シリンダ1
内を摺接し、両者の間は絶縁されていないのが普通であ
る。
【0011】この為、前記のようにシリンダ1とインナ
ーチューブ10に電流を流した時、例えばシリンダ1を
マイナス(グランド)側に接続した場合、又はプラス側
に接続した時にはインナーチューブ10から電気粘性流
体を充満した制御用隙間Sを通り、シリンダ1−ピスト
ン部3−ピストンロッド2−インシュレータX及びアウ
ターチューブ11−アイYを介して電流が流れ、わずか
ではあるが電力損失が発生する。
【0012】更に高温時や、連続使用により、何らかの
原因で電気粘性流体が絶縁破壊され、シリンダ1とイン
ナーチューブ10とがショートすると車体側に大電流が
流れて他の電気機器に悪影響を及ぼし、誤動作を発生さ
せるおそれがある。
【0013】そこで、本発明の目的は、電流が外部に流
れて電力損失が生ずるのを防止し、あるいは他の電気機
器に悪影響を与えない緩衝器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の構成は、一方の電極部材たるシリンダの外
側に他方の電極部材たるインナーチューブを配設し、イ
ンナーチューブの外側にアウターチューブを配設し、イ
ンナーチューブとアウターチューブとの間にリザーバ室
を形成してなり、更にシリンダ内にピストン部を摺動可
能に収装して該シリンダ内にロッド側室とピストン側室
とを区画形成する一方でピストン部における伸側チェッ
ク弁を介してピストン側室をロッド側室に連通させ、シ
リンダとインナーチューブとの間にロッド側室とリザー
バ室とに連通する制御用隙間を形成してなり、又、リザ
ーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバルブ部にお
ける圧側チェック弁を介してピストン側室に連通されて
なり、前記シリンダとインナーチューブとの各両端部を
絶縁材を介してベアリングとベースバルブのバルブボデ
ィに結合させている電気粘性流体を利用した緩衝器にお
いて、前記ピストン部をその外周に設けた絶縁材からな
るピストンバンドを介してシリンダ内に摺接させ、ピス
トンロッドの外端を絶縁材を介して車体側ブラケットに
結合させ、シリンダに設けたアイを絶縁材からなるカラ
ーを介して車軸に結合させることを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】シリンダとインナーチューブに電圧を印加した
とき、シリンダからの電流はピストン部のピストンバン
ド、車体側ブラケットにおける絶縁材、アイ側の絶縁材
で絶縁されて車体側や外部に流れるのが防止される。
【0016】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を詳
細に説明すると、図1に示す実施例はこれが自動車用と
される電気粘性流体を利用した緩衝器であって、該緩衝
器は、シリンダ1と、インナーチューブ10と、アウタ
ーチューブ11と、を有してなり、所謂複筒型に対する
三重筒型に形成されてなる。
【0017】緩衝器は通常の三重筒等からなる多重式の
油圧緩衝器であってもよい。
【0018】図1のシリンダ1は、所謂単管構造に形成
されてその内部にピストンロッド2を出没自在に挿通さ
せると共に、その内部に摺動可能に収装されたピストン
部3によって区画形成されたロッド側室Aとピストン側
室Bとを有してなる。
【0019】そして、ロッド側室Aとピストン側室Bに
は電圧印加時にその粘性が変化される電気粘性流体が充
満されている。
【0020】ピストン部3はピストンボディ3cとピス
トンボディ3cの外周に設けた絶縁材からなるピストン
バンド3eを備え、ピストン部3はピストンバンド3e
を介してシリンダ1内を摺接している。
【0021】また、シリンダ1は、その上端がその中央
部にピストンロッド2を挿通させるベアリング部材12
に絶縁材8を介して接続された状態で閉塞されてなり、
該ベアリング部材12は、インナーチューブ10の上端
をも絶縁材8の配在下に閉塞している。
【0022】ベアリング部材12は、シール部材16を
保持すると共にピストンロッド2を挿通させるキャップ
部材13の下端側内周に接続されている。
【0023】キャップ部材13は、その下端側にアウタ
ーチューブ11の上端を接続させている。
【0024】そしてまた、シリンダ1は、その下端がベ
ースバルブ部14によって閉塞される、即ち、ベースバ
ルブ部14を形成するバルブボディ14aの外周に絶縁
材8aを介して接続された状態で閉塞されている。
【0025】そして、このバルブボディ14aは、イン
ナーチューブ10の下端をも絶縁材8aの配在下に閉塞
するとしている。
【0026】バルブボディ14aは、その下方に配設さ
れたボトム部材15に接続された状態で支持されて、該
ボトム部材15は、その上端側にアウターチューブ11
の下端を連設させている。
【0027】ベースバルブ部14は、バルブボディ14
aに開穿されたポート14b及び該ポート14bの上端
側を閉塞するように配設された圧側チェック弁14cを
介してピストン側室Bをインナーチューブ10とアウタ
ーチューブ11との間に形成されるリザーバ室R2に連
通させている。リザーバ室R2は液室R3と気体室R4
とからなり、気体室R4には普通空気、チッソが封入さ
れているが、大気圧又は加圧された6フッ化硫黄や2フ
ッカ2クロロメタン等からなる空気やチッソに比べて電
気的絶縁性の高い気体が封入されるのが好ましい。
【0028】ピストン部3は、ピストンボディ3cに開
穿されたポート3d及び該ポート3dの上端側を閉塞す
るように配設された伸側チェック弁3aを介してピスト
ン側室Bをロッド側室Aに連通させている。
【0029】一方、シリンダ1の上端部にはポート1a
が開穿されていて、該ポート1aを介してロッド側室A
がシリンダ1の外部、即ち、シリンダ1と該シリンダ1
の外部に配設されたインナーチューブ10との間に形成
される制御用隙間Sに連通するとしている。
【0030】該制御用隙間Sの間隔は、約1mm程度と
されており、この実施例にあっては、前記したシリンダ
1又はインナーチューブ10の所謂肉厚の調整によって
設定されている。
【0031】インナーチューブ10の下端部には、ポー
ト10aが開穿されていて、該ポート10aを介して制
御用隙間Sとリザーバ室R2とが連通するようにしてい
る。
【0032】これによって、制御用隙間Sを流通する電
気粘性流体は、常にリザーバ室R2に流入する傾向にな
る。
【0033】絶縁材8,8aは合成樹脂、セラミック材
等で成形され、その外周に小径部と大径部を有し、小径
部外周にシリンダ1の上下端を嵌合させ、大径部外周に
インナーシリンダ10の上下端を嵌合させている。
【0034】シリンダ1よりインナーチューブ10が長
く成形され、インナーチューブ10の下端とバルブボデ
ィ14aの上面との間にウェーブワッシャ、皿ばね、ゴ
ム等からなる弾性部材をシールを兼ねて介在させてもよ
い。
【0035】この弾性部材はインナーチューブ10の上
端とベアリング12との間に介在してもよく、シリンダ
1の上端、下端又は最端のみに設けてもよい。
【0036】ところで、制御用隙間Sに電界を発現させ
るには、プラス側及びマイナス側の両方の電極部材に所
定の電圧を印加することによるが、この実施例にあって
は、一方の電極部材とされるシリンダ1を例えばプラス
側に設定すると共に、他方の電極部材とされるインナー
チューブ10をマイナス側に設定するとしている。
【0037】そして、シリンダ1に外部のコントローラ
C又は電源から延長された電線E1が接続されてなると
共に、インナーチューブ10にコントローラCから延長
された電線E2が接続されている。
【0038】尚、電線E1,E2がアウターチューブ1
1を貫通するにあっては、該アウターチューブ11に開
穿の挿通用孔に液密状態下に嵌挿された絶縁材を液密状
態下に貫通している。
【0039】電線E1は絶縁されながらインナーチュー
ブ1を貫通してシリンダ1に接続されている。
【0040】結線の方法はこれに限定されるものではな
い。
【0041】この実施例にあっては、コントローラCに
は自動車に搭載される車高センサC1からの信号が入力
されるとしており、緩衝器が自動車に搭載されて路面走
行をする場合に、該走行路面の状況に応じて両方の電極
部材への印加電圧量が適宜に調整される。
【0042】ピストンロッド2の外端には、絶縁材たる
カラー23を介してゴム等の弾性体21を備えた車体側
ブラケットたるインシュレータXが結合され、インシュ
レータXを介して車体側にピストンロッド2を結合して
いる。インシュレータXは絶縁材からなるワッシャ24
とナット25とで締結されている。
【0043】アウターチューブ11のボトム部材15に
は車軸側ブラケットたるアイYが結合され、このアイY
は内周の絶縁材たるカラー26とブッシュ22を介して
車軸20に結合される。
【0044】従って、以上のように形成されたこの実施
例に係る電気粘性流体利用の緩衝器においては、シリン
ダ1に対してピストンロッド2が出没される緩衝器の伸
縮作動時には、ロッド側室Aにある電気粘性流体が制御
用隙間S、リザーバ室R2及びベースバルブ部14を介
してピストン側室Bに流入することになる。
【0045】即ち、緩衝器は、その伸縮作動時には、常
に、ロッド側室Aからの電気粘性流体が制御用隙間Sを
流通することになり、所謂ワンウェイタイプとして機能
することになる。
【0046】そして、緩衝器の圧縮作動時にロッド側室
Aにおいて余剰になる電気粘性流体は、制御用隙間Sを
介してリザーバ室R2に流入され、緩衝器の伸縮作動時
にピストン側室Bにおいて不足する電気粘性流体は、ベ
ースバルブ部14を介してリザーバ室R2から補充され
る。
【0047】緩衝器の伸縮作動時に、一方の電極部材た
るシリンダ1及び他方の電極部材たるインナーチューブ
10に所定の電圧が印加されると、両方の電極部材間に
形成されている制御用隙間Sに電界が発現される。
【0048】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0049】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、緩衝器が所謂緩衝器として
機能することになる。
【0050】従って、印加電圧量を適宜に制御すれば、
減衰作用を印加電圧量に応じて直ちに、しかも所定の減
衰力調整を段差なく円滑に実行することが可能になり、
緩衝器が自動車に搭載される場合には、該自動車の走行
路面の状況に応じた減衰作用の調整が可能になり、該自
動車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得
ることになる。
【0051】この際、シリンダ1とインナーチューブ1
0は絶縁材8,8aで絶縁されているから電流がベアリ
ング12やバルブボディ14aには流れない。
【0052】又ピストン部3にはピストンバンド3eで
絶縁されて電流が流れない。
【0053】更に電気粘性流体の絶縁破壊があっても、
ピストンロッド2とアイYはカラー23,26で絶縁さ
れており、車体側や外部に電流が流れない。
【0054】高い減衰力変化巾を得るために高電圧を印
加しても、気体室R4に絶縁性の高い気体が封入されて
いる場合にはインナーチューブ10からアウターチュー
ブ11に向う放電が防止される。
【0055】尚インナーチューブは複数設けて多重式に
し、制御用隙間を長くしてもよく、ロッド側室とリザー
バ室に開口するポートの近辺に大きな流体抵抗を発生さ
せないようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば次の効
果がある。
【0057】1)シリンダとインナーチューブとが電極
部材であり、流体が電気粘性流体を使用しているから次
の効果がある。
【0058】イ.印加電圧量を適宜に制御することで、
所定の減衰作用を直ちにしかも円滑に実行することが可
能になり、これを自動車に搭載する緩衝器とする場合に
は該自動車の走行路面の状況に応じた減衰力調整が可能
になって該自動車の例えば乗り心地が良好に改善される
ことになる。
【0059】ロ.制御用隙間が外部からの衝撃が直接作
用しないように緩衝器の所謂内部に形成されるので、制
御用隙間を形成する電極部材の外周への衝撃等の外力作
用を予め阻止し得て、該制御用隙間の間隔を設定通りに
維持することが可能になる。
【0060】ハ.両方の電極部材がアウターチューブ内
にあり、外部に露出されないから、感電や漏電が防止さ
れる。
【0061】ニ.シリンダとインナーチューブの各端部
が絶縁されているから、ベアリング等の他の部材を介し
て電流が直流であっても交流であっても他の部材に流れ
ず、漏電が防止され電力損失を防止できる。
【0062】2)ピストン部はその外周の絶縁材を介し
てシリンダに摺接させ、ピストンロッドは絶縁材を介し
て車体側ブラケットに結合させ、アイを絶縁材を介して
車軸側に結合させているから、シリンダからの電流はピ
ストン部には流れない。
【0063】又、高温時、連続使用時に何らかの原因で
電気粘性流体の絶縁破壊があっても、電流は車体側や外
部に流れず、電力損失が防止され、車体側の電気機器に
悪影響を与えず、誤動作も発生させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気粘性流体利用の
緩衝器を示す断面図である。
【図2】従来例としての電気粘性流体利用の緩衝器を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 ピストン部 3a 伸側チェック弁 3e 絶縁材たるピストンバンド 8,8a 絶縁材 10 インナーチューブ 11 アウターチューブ 14 ベースバルブ部 14c 圧側チェック弁 A ロッド側室 B ピストン側室 S 制御用隙間 X 車体側ブラケットたるインシュレータ Y アイ R2 リザーバ室 R3 液室 R4 気体室 20 車軸 23 絶縁材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の電極部材たるシリンダの外側に他
    方の電極部材たるインナーチューブを配設し、インナー
    チューブの外側にアウターチューブを配設し、インナー
    チューブとアウターチューブとの間にリザーバ室を形成
    してなり、更にシリンダ内にピストン部を摺動可能に収
    装して該シリンダ内にロッド側室とピストン側室とを区
    画形成する一方でピストン部における伸側チェック弁を
    介してピストン側室をロッド側室に連通させ、シリンダ
    とインナーチューブとの間にロッド側室とリザーバ室と
    に連通する制御用隙間を形成してなり、又、リザーバ室
    がシリンダの下端部に配設のベースバルブ部における圧
    側チェック弁を介してピストン側室に連通されてなり、
    前記シリンダとインナーチューブとの各両端部を絶縁材
    を介してベアリングとベースバルブのバルブボディに結
    合させている電気粘性流体を利用した緩衝器において、
    前記ピストン部をその外周に設けた絶縁材からなるピス
    トンバンドを介してシリンダ内に摺接させ、ピストンロ
    ッドの外端を絶縁材を介して車体側ブラケットに結合さ
    せ、シリンダに設けたアイを絶縁材からなるカラーを介
    して車軸に結合させることを特徴とする緩衝器。
JP5476393A 1993-02-19 1993-02-19 緩衝器 Expired - Fee Related JP3158321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5476393A JP3158321B2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5476393A JP3158321B2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06241265A true JPH06241265A (ja) 1994-08-30
JP3158321B2 JP3158321B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=12979817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5476393A Expired - Fee Related JP3158321B2 (ja) 1993-02-19 1993-02-19 緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158321B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012738A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Kyb Co Ltd 緩衝器
JP2012061142A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiba Corp 洗濯機
CN103836107A (zh) * 2014-01-04 2014-06-04 北京理工大学 电流变缓冲器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012738A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Kyb Co Ltd 緩衝器
JP2012061142A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Toshiba Corp 洗濯機
CN103836107A (zh) * 2014-01-04 2014-06-04 北京理工大学 电流变缓冲器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3158321B2 (ja) 2001-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3989573B2 (ja) 電気レオロジー流体を使用した振動減衰装置
JPH08226486A (ja) Er流体を使用する振動緩衝装置
JPH06174002A (ja) 電気流動流体を使用する調整可能ダンパー
JP3918121B2 (ja) 電気レオロジー流体を使用したスプライン型振動減衰装置
JPH06241265A (ja) 緩衝器
JP6586379B2 (ja) 高電圧発生器および緩衝器
JPH04282040A (ja) 電気粘性流体利用の緩衝器
JP3596817B2 (ja) 緩衝器
JP7019476B2 (ja) ダンパ装置
JPH0650375A (ja) 緩衝器
JP3718924B2 (ja) 緩衝器
JP6761897B2 (ja) シリンダ装置
JP3158322B2 (ja) 緩衝器
JPH0610985A (ja) 緩衝器
JPH0666342A (ja) 緩衝器
JPH0658364A (ja) 緩衝器
JP6892378B2 (ja) シリンダ装置
JP6869821B2 (ja) シリンダ装置
JP6986456B2 (ja) シリンダ装置
JP6997594B2 (ja) 高電圧システムおよび高電圧システムの故障診断方法
JPH02209643A (ja) 緩衝装置
JPH0610984A (ja) 緩衝器
JPH102369A (ja) 電気粘性流体を用いたダンパ
JPH035693Y2 (ja)
JPH10141419A (ja) 緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees