JPH06174002A - 電気流動流体を使用する調整可能ダンパー - Google Patents

電気流動流体を使用する調整可能ダンパー

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JPH06174002A
JPH06174002A JP5174560A JP17456093A JPH06174002A JP H06174002 A JPH06174002 A JP H06174002A JP 5174560 A JP5174560 A JP 5174560A JP 17456093 A JP17456093 A JP 17456093A JP H06174002 A JPH06174002 A JP H06174002A
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JP
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fluid
piston
duct
duct means
annular
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Withdrawn
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JP5174560A
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Nicholas Petek
ペテック ニコラス
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Lubrizol Corp
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Lubrizol Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/53Means for adjusting damping characteristics by varying fluid viscosity, e.g. electromagnetically
    • F16F9/532Electrorheological [ER] fluid dampers

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個別の適用に適合するように装置の制振特性
を調整できる効果を有し、特に自動車のサスペンション
システムに好適なER流体を使用するダンパーを実現す
る。 【構成】 電気流動流体を使用する調整可能なダンパー
1はピストン4の両側部の流体チャンバー8、9と連通
する環状ER流体移送用ダクト10を有し、ダクト10
は壁部の長さ方向の一部に隆起表面46を有し、この部
分にピストンの移動によりER流体が排出されるときE
R流体が貫流する環状の幅狭作動領域45が形成され
る。作動領域45に選択的に電圧を印加することにより
作動領域45を流れるER流体の流体抵抗が増大し、ダ
ンパーの制振力が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動体を電子的に調整
可能に制振する、電気流動流体を利用したダンパーに関
する。
【0002】
【従来の技術】ダンパーは共振を制御する振動制御シス
テムで使用される。ダンパーが通常使用される適用例の
1つは、乗客の快適さおよび安全性を確保するために乗
り心地および運転を制御するように設計された車のサス
ペンションシステムの緩衝装置として使用することであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】いくつかのタイプのサ
スペンションシステムが知られており、様々な程度の成
功を収めている。このようなシステムの1つに、受動ス
プリングおよびダンパーよりなる従来の受動サスペンシ
ョンシステムがあるが、このシステムによれば車の制御
能力が低下する。一般に、騒音、振動、およびきしみ音
から十分に隔離するためには抑止の程度は小さい方が好
適であるが、カーブ、アクセル、およびブレーキ時の車
体および車輪の動きを制御するためには抑止の程度は大
きい方が望ましい。
【0004】別のタイプの公知のサスペンションシステ
ムとして、適応性サスペンションシステムがある。これ
は受動スプリングと反応の「遅い」調整可能ダンパーと
を利用して乗り心地および運転の制御を向上させる。車
輪位置すべてにおける制振の程度はドライバーにより選
択されるか、または車の速度、操縦角度、スロットル位
置、ブレーキ圧、または振動加速度計の信号の変動に対
して自動的に調整され得る。
【0005】さらに別のタイプの公知のサスペンション
システムとして、半能動サスペンションシステムがあ
り、これは適応性サスペンションシステムに類似する
が、この場合は調整可能ダンパーの反応は「速く」(10
ms未満)、各車輪位置はリアルタイムに個別に制御され
る。
【0006】さらに別のタイプの公知のサスペンション
システムとして、全能動サスペンションシステムがあ
る。このシステムではダンパーの代わりに油圧アクチュ
エータが使用され、車の制御は向上するがコストが高く
つく。
【0007】理論的には、半能動サスペンションシステ
ムの性能は、数分の一のコストで全能動サスペンション
システムの性能に迫り得る。「スカイフック」モデルと
して知られるこの好適な方法は、(1)車体の絶対垂直
速度と、(2)車体と車輪との間の相対速度とに基づい
て制振レベルを調整するフィードバックループよりな
る。
【0008】このシステムの中心となる構成品は、反応
が十分に速い調整可能ダンパーである。制振の程度を変
動させる1つの手段は、電気機械的な可変オリフィスを
使用して従来の油圧用流体の流体抵抗を変化させること
である。また別の手段は、帯電した固定オリフィスを使
用して電気流動流体(electrorheological fluid、以後
「ER流体」と呼ぶ)などの電界反応流体の流体抵抗を
変化させることである。
【0009】本発明は制振の程度を変動させるために適
切なER流体を使用し、また最終的に半能動サスペンシ
ョンシステムに組み込まれるダンパーに関するものであ
る。ER流体は「スマート」流体とも呼ばれ、電界によ
り変化し得る流動特性を有する物体である。この独特の
働きを利用して、電圧をER流体に選択的に印加するこ
とによる動作の速い電子制御によりダンパー/緩衝装置
の制振の程度を調整し得る。
【0010】ダンパーにER技術を利用することによ
り、従来の技術に較べ、電力消費が数ワットで済むなど
ER効果が効率的に働くという利点がある。また、ER
技術は非機械的であるためダンパーの構造が簡単とな
り、製造コストの削減および信頼性の向上が可能とな
る。さらに、ER効果は反応が速く、これはER流体を
充填したいくつかの調整可能ダンパー/緩衝装置、流体
を活性化する電源、フィードバックを行うための検知手
段として機能するセンサ、および中央命令モジュールよ
りなる完全な半能動サスペンションシステムの制御に必
要とされるものである。
【0011】ER流体をダンパーに使用することは一般
的に知られている。しかし、装置の制振特性を特定の適
用に適合するように調整する効果的な方法を提供するE
R流体ダンパーが必要とされている。また、特に自動車
のサスペンションシステムに適応し得るER流体ダンパ
ーのパッケージが必要とされている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電気流動流体を
使用する調整可能ダンパーは、振動体を制振するための
ダンパーであって、ピストンチャンバーを含むハウジン
グと、該ピストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該
ピストンチャンバーを2つの流体チャンバーに分割する
ピストンと、該ピストンチャンバーを取り囲んで形成さ
れ、半径方向に間隔を開けて配置された複数の環状の壁
部および該壁部の少なくとも一部から延長された環状突
出手段によって形成される環状の幅狭領域を有し、該ピ
ストンの両側の該流体チャンバー間を連通させるダクト
手段と、該流体チャンバーおよび該ダクト手段に充填さ
れ、電界が印加されると流体抵抗が増大する電気流動流
体と、該ピストンの移動時に、該電気流動流体が貫流す
る該ダクト手段の幅狭領域に電界を印加して該幅狭領域
を通過する電気流動流体の流体抵抗を増大させる電界印
加手段とを備えている。
【0013】好ましくは、前記環状突出手段は、前記ダ
クト手段の前記壁部の少なくとも一方に該ダクト手段の
長さの一部にわたって延長する、少なくとも1つのバン
ドを有する。
【0014】また好ましくは、前記ダクト手段は、前記
ピストンチャンバーの実質的に全長にわたって延長し、
また前記環状突出手段は、該ダクト手段の前記壁部の少
なくとも一方の長さの一部にわたって延長する。
【0015】また好ましくは、前記電界印加手段は、前
記ダクト手段の一方の壁部の前記環状突出手段の実質的
に全長に延長し、また該ダクト手段から電気的に絶縁さ
れる電極手段と、該電極手段に接続された電圧源とを備
えており、該ダクト手段は、導電性でありまた接地され
る、該一方の壁部と対向する別の壁部を有する。
【0016】また好ましくは、前記ダクト手段は半径方
向に間隔を開けて複数配備され、これらにより前記ピス
トンの両側部の前記流体チャンバー間が連通されると共
に、該複数のダクト手段の各々は該ダクト手段の長さの
一部に沿って前記環状突出手段を備え、前記ピストンチ
ャンバー内の該ピストンの移動時に該電気流動流体が貫
流する該ダクト手段の各々に環状の幅狭領域が形成さ
れ、また、該ダクト手段の各々の該幅狭領域に電界を印
加する電界印加手段が配備され、各幅狭領域を通過する
電気流動流体の流体抵抗を増大させる。
【0017】また好ましくは、前記ピストンを貫通する
ブリード穴手段がさらに配備され、該ピストンの移動方
向が変わる毎に電気流動流体の摩擦に似た効果を減少さ
せる。
【0018】また好ましくは、前記ピストンの一方の側
から前記ハウジングの一方の端部の密封開口部を貫通し
て延びる単一端部のピストンロッドと、該ハウジング内
に配備され、該ピストンの該一方の側に対向する別の側
により作用を受ける前記流体チャンバー内の前記電気流
動流体と流体圧力連通する加圧ガスレザバーとをさらに
備え、該ガスレザバーには高い放電電位を有するガスが
充填され、該ガスが該電気流動流体に漏れ出る場合に生
じるアークを回避する。
【0019】また、本発明の電気流動流体を使用する調
整可能ダンパーは、外部シリンダー手段と、該外部シリ
ンダー手段から半径方向内側に間隔を開けて配備された
内部シリンダー手段と、該内部シリンダー手段と外部シ
リンダー手段の間に配備され、該内部シリンダー手段お
よび外部シリンダー手段の各々と共に、半径方向に間隔
を開けて配備され、壁部の長さの一部に沿って隆起表面
手段を有する壁手段によって、環状の幅狭領域が形成さ
れた一対の環状流体移送用のダクト手段の範囲を画定す
る中間シリンダー手段と、該内部シリンダー手段内の軸
方向に移動し得、該内部シリンダー手段の内部を、該内
部シリンダー手段および中間シリンダー手段の両端部の
近くに設けられた通路手段を通して該ダクト手段の各々
と連通する2つの流体チャンバーに分割するピストン
と、該流体チャンバーおよび該ダクト手段に充填され、
電界が印加されると流体抵抗が増大する電気流動流体
と、該ピストンにより排出される該電気流動流体が貫流
する該ダクト手段の幅狭領域に電界を印加して該幅狭領
域を通過する電気流動流体の流体抵抗を増大させる電界
印加手段とを備えている。
【0020】また、本発明の電気流動流体を使用する調
整可能ダンパーは、振動体を制振するためのダンパーで
あって、ピストンチャンバーを含むハウジングと、該ピ
ストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該ピストンチ
ャンバーを2つの流体チャンバーに分割するピストン
と、該ピストンチャンバーを取り囲んで形成され、該ピ
ストンの両側の該流体チャンバー間を連通させる環状の
流体移送用のダクト手段であって、該流体チャンバーと
該ダクト手段とには電界が印加されると流体抵抗が増大
する電気流動流体が充填されており、該ダクト手段は、
該ダクト手段の長さの一部にわたって延長する電気流動
流体のための環状の主要作動領域と、該ダクト手段の長
さの他の部分にわたって延長する環状の非作動領域とを
有しており、該主要作動領域と該非作動領域とは、該ピ
ストンチャンバー内の該ピストンの移動時に該電気流動
流体が貫流する該ダクト手段の長さに沿って異なる幅の
環状流路を提供し、該主要作動領域により範囲が画定さ
れる該環状流路の幅は該非作動領域により範囲が画定さ
れる環状流路の幅より実質的に小さくされるダクト手段
と、該主要作動領域に電界を印加して該主要作動領域に
より範囲が画定される環状流路を通過する該電気流動流
体の流体抵抗を増大させる電界印加手段とを備えてい
る。
【0021】好ましくは、前記ハウジングは、前記ピス
トンチャンバーを含む内部シリンダー、および該内部シ
リンダーから半径方向に外側に間隔を開けて配備された
外部シリンダーとを備え、これらの間で前記ダクト手段
の範囲が画定され、前記主要作動領域と前記非作動領域
とが該内部シリンダーおよび外部シリンダー間の該ダク
ト手段の長さの異なる部分にわたって延長する。
【0022】また、本発明の電気流動流体を使用する調
整可能ダンパーは、振動体を制振するためのダンパーで
あって、ピストンチャンバーを含むハウジングと、該ピ
ストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該ピストンチ
ャンバーを2つの流体チャンバーに分割するピストン
と、該ピストンチャンバーの外側に形成され、該ピスト
ンの両側の該流体チャンバー間を連通させる流体移送用
のダクト手段であって、該流体チャンバーと該ダクト手
段とには電界が印加されると流体抵抗が増大する電気流
動流体が充填され、該ピストンチャンバー内の該ピスト
ンの移動時に該電気流動流体が貫流する幅狭領域を含む
ダクト手段と、該幅狭領域に電界を印加して該幅狭領域
を通過する電気流動流体の流体抵抗を増大させる電界印
加手段と、圧縮ストロークから拡張ストロークへおよび
その逆へ該ピストンの移動方向が変わる毎に該電気流動
流体が該ピストンを通っていずれか一方の方向に制限さ
れて流れ、該ピストンの移動方向が変わるときに起こる
該電気流動流体が受ける摩擦に似た効果を減少させる、
該ピストンを貫通するブリード穴手段とを備えている。
【0023】好ましくは、前記ピストン内に一方向バル
ブ手段をさらに備え、該ピストンの前記圧縮ストローク
時に排出される電気流動流体の一部が該圧縮ストローク
時のみに該バルブ手段を貫流する。
【0024】
【作用】本発明によれば、ダンパーは、ピストンの両側
部の流体チャンバーと連通する1つ以上の環状のER流
体移送用ダクトまたは通路を含む。各ダクトは、その一
方または両方の壁部の長さの一部にそって1つ以上の隆
起表面またはバンドを有し、これによりER流体がピス
トンの移動により排出されるときER流体が貫流する1
つ以上の環状の幅狭作動領域が提供される。主要作動領
域に電圧/電界を選択的に印加することにより、主要作
動領域を貫流するER流体の流体抵抗が増大し、これに
よりダンパーの制振力が増大する。
【0025】本発明の別の構成によれば、1つ以上の隆
起表面の長さまたは厚さを選択してER流体が貫流する
対応する幅狭の作動領域の所望の長さまたは幅を得るこ
とにより、ダンパーの制振特性を調整して特定の適用に
適合させ得る。
【0026】本発明のさらに別の構成によれば、ダンパ
ーの環状のER流体移送用ダクトまたは通路の外壁部を
望ましくは環境空気に露出させて、ダクトを貫流するE
R流体の冷却を促進する。
【0027】本発明のさらに別の構成によれば、ピスト
ンに一方向バルブを配備して、流体移送用ダクトの幅狭
の作動領域に印加される電圧の調整を行わずに、圧縮ス
トローク時の揺動力を拡張ストローク時の反発力より小
さくする。本発明の好適な形態では、これは拡張ストロ
ーク時にはピストンを貫通する複数の穴部を閉鎖し、圧
縮ストローク時にER流体の一部がこれら穴部を貫流す
るようにする柔軟なフラッパーを使用することにより実
現される。フラッパーは一般には、ワッシャおよびナッ
トアレンジメントによりピストンに固定される内縁部
と、拡張および圧縮ストローク時に穴部と密封状態で係
合するようにおよび係合状態を開放するように自由に湾
曲する外縁部とを含むリング形状である。ワッシャ上の
半径方向のフランジがフラッパーの外縁部の上方に位置
し、フラッパーのピストンから離れる方向への曲げ量を
制限してフラッパーの耐用期限を長くする。
【0028】本発明のさらに別の構成によれば、ピスト
ンに小さなブリード穴が形成され、ピストンの方向が変
わるときはいつでも、安定的制振モードにおけるER流
体の摩擦に似た効果を減少させる。
【0029】本発明のさらに別の構成によれば、ダンパ
ーはピストンの一方の側から軸方向に外側に延長する単
一端部のロッド、およびピストンの他方の側により作用
されるER流体と流体圧力連通し、ピストンロッドおよ
び熱膨張により排出される流体容量を収容する加圧ガス
レザバーを含み得る。加圧ガスレザバーをER流体から
隔離するために、望ましくは浮遊ピストンが使用され
る。もしくは、この目的のために柔軟な膜が使用され得
る。また、ピストンチャンバーとガスレザバーとの間に
流体レザバーが配備され、ピストンチャンバーを流体レ
ザバーから分離する仕切りにオリフィスを設けることで
圧縮ストローク時にオリフィスを挟んで大きな圧力降下
を生じさせ、ガスレザバーが必要とする圧力量を減少さ
せる。仕切りに一方向バルブを配備すると、拡張ストロ
ーク時にER流体がER流体レザバーからピストンチャ
ンバーへ自由に流れる。
【0030】本発明のさらに別の構成によれば、ガスレ
ザバーをER流体の加圧貯留管に置き換えて、これによ
りピストンロッドおよび熱膨張により排出されるER流
体容量を収容し得る。
【0031】
【実施例】図1に本発明によるER流体を使用する調整
可能ダンパーの1つの実施形態を示す。ダンパー1は、
ピストンチャンバー3を収容するハウジング2を有し、
ピストンチャンバー3にはピストン4が軸方向に摺動可
能に配備され、ピストンロッド5が、ピストン4から外
向きにハウジング2の端部7に設けられた密封開口部6
を通って延びている。ハウジング2とピストンロッド5
とに互いに反対方向の作動力が加えられると、ピストン
4がピストンチャンバー3内で相対移動を行う。
【0032】ピストン4はピストンチャンバー3を2つ
の流体チャンバー8および9に分割する。流体チャンバ
ー8および9は、ピストンチャンバー3を取り囲む1つ
以上の環状流体移送用ダクトまたは通路を通して互いに
連通する。図1に参照番号10で示すこのような流体移
送用ダクトの1つは、外部シリンダー12から半径方向
に内側に間隔を開けて内部シリンダー11を設けること
により形成される。望ましくは、外部シリンダー12は
ハウジング2と一体形成され、後に述べるように、比較
的熱感応性が高いER流体がダクトを貫流するときER
流体の冷却を促進する。内部シリンダー11の両端部の
近くに設けられた半径方向の穴部またはチャネル15お
よび16により、流体移送用ダクト10の両端部と各流
体チャンバー8および9との間を流体が流れる。このよ
うな半径方向の穴部またはチャネルは図1に示すように
内部シリンダー11の両端部に設ける他に、所望であれ
ば、内部シリンダー11の両端部の絶縁体95および9
6内に設けて流体移送用ダクト10の両端部と各流体チ
ャンバー8および9との間の流通を可能にしてもよい。
【0033】望ましくは、内部シリンダー11の内壁部
17により、内部をピストン4が軸方向に移動し得るピ
ストンチャンバー3が形成される。ピストンチャンバー
3と流体移送用ダクト10には適切なER流体が充填さ
れ、ER流体は、ピストンの移動によりピストンチャン
バー3の一方の端部から他方の端部へ流体移送用ダクト
を通って流れる。ピストンロッド5および熱膨張により
排出される流体容量は、ピストン4のピストンロッド5
とは反対側の側部19により作用を受ける流体チャンバ
ー9と流体圧力により連通する加圧ガスレザバー18に
より収容され得る。
【0034】図1の実施例では、流体チャンバー9とガ
スレザバー18との間に浮遊ピストン20が配備され、
レザバー18をER流体から隔離する。一方、図2で
は、浮遊ピストン20の代わりに柔軟な膜21が配備さ
れる。しかし、浮遊ピストン20の方が柔軟な膜21よ
り耐性が大きいため好適である。また、図3に概略を示
すように、流体チャンバー9とガスレザバー18との間
にER流体レザバー22を配備し得る。レザバー22
は、ハウジング2の流体チャンバー9とガスレザバー1
8との間に仕切りまたは壁部23を設けることにより形
成される。
【0035】オリフィス24がレザバー22の仕切り2
3を貫通して延び、圧縮ストローク時に仕切り23を挟
んで大きな圧力降下が生成され、これによりガスレザバ
ー18内で必要とされる圧力量を減少させ、流体チャン
バー8内のER流体圧力が大気圧以下に下がるのを防
ぐ。仕切り23に設けられた一方向バルブ25により、
ピストン3の退却時にER流体がレザバー22から流体
チャンバー9に自由に流れる。
【0036】図3に示す一方向バルブ25は、仕切り2
3に設けられた穴部27内に取り付けられたばね式ボー
ルバルブ26であり、図4に示す一方向バルブ25’は
適切な金属、ゴムまたはプラスチックにより形成され得
る柔軟なフラッパー28である。フラッパー28の内縁
部は保持ワッシャ29により仕切り23の軸方向の内側
部に対して定位置に保持され、一方、フラッパー28の
外縁部は自由に湾曲して仕切り23と密封状態で係合お
よび係合状態を解除し、これにより仕切り23を貫通す
る1つ以上の穴部27を各々閉鎖および開放する。他の
点では、図4に示すダンパーは図3に示すものと実質的
に同じである。
【0037】ガスレザバー18には窒素などの不活性ガ
スが充填され得るが、好ましくは放電電位の高い六フッ
化硫黄などのガスが充填され、ガスがER流体中に漏れ
る場合のアークの問題を回避する。ガス充填量はピスト
ン4を挟む最大予想圧力降下より大きくして、圧縮時に
ER流体が気泡を形成することを防ぎ、また密封された
開口部6を通ってピストンチャンバー3内に空気が吸引
されるのを防ぐ必要がある。
【0038】図1および2に示す浮遊ピストン20およ
び柔軟な膜22を使用するアキュムレータの代わりに、
ER流体の貯留チャンバーにガスを充填する方法があ
る。図5は本発明によるこの形状のダンパー30を示
す。ダンパー30では、内部および外部シリンダー32
および33の間に中間シリンダー31を配備し、内部お
よび外部シリンダー32および33の間の空間を分割し
て、ER流体移送用ダクト34(内部および中間シリン
ダー32および31の間)と貯留チャンバー35(中間
および外部シリンダー31および33の間)とを形成す
る。貯留チャンバー35は、流体移送用ダクト34と連
通する、中間シリンダー31の一方の端部38の近くに
設けられた開口部37を通じてピストンロッド36およ
び熱膨張により排出される流体容量を収容する。貯留チ
ャンバー35内のER流体は貯蔵チャンバー35の他方
の閉鎖端部40の充填ガス39により加圧下に維持され
る。
【0039】所望であれば、図6に概略を示すように、
ピストンチャンバーの先端部とER流体の貯留チャンバ
ー35との間に仕切り41が配備され、仕切り41はオ
リフィス42および一方向バルブ43を備え得る。オリ
フィス42により圧縮ストローク時に仕切り41を挟ん
で大きな圧力降下が生成され、これにより貯留チャンバ
ー35の閉鎖端部で必要とされる充填ガス量が少なくて
済み、ピストンチャンバーのロッド端部におけるER流
体の圧力が大気圧以下に下がることを防ぐ。一方向バル
ブ43により、ピストンの退却時にER流体が貯留チャ
ンバー35から中間シリンダー31の開口部37および
一方向バルブ43を通じてピストンチャンバーの先端部
に自由に流動する。
【0040】流体移送用ダクトの一方または両方の壁部
は長さ方向の一部に沿って隆起し、ダクトの間隔が相対
的に狭くなる。この部分はER流体のための主要作動領
域を構成し、後に述べるように、ダクトに電圧が印加さ
れるとER流体の主要作動領域を通る流れの抵抗を増大
させる。図1に示す設計のダンパー1では、ダクト10
の主要作動領域45はダクト10の内壁部の単一のバン
ド46により形成され、これとダクト10の外壁部との
間に相対的に長く狭い間隔47が形成される。同様に、
図5に示す設計のダンパー30では、ダクト34の主要
作動領域48はダクト34の内壁部の単一のバンド49
により形成され、これとダクト34の外壁部との間に相
対的に長く狭い間隔50が形成される。隆起部は内部シ
リンダーの外壁部と一体形成され得る。また、ダクトの
主要作動領域以外の部分の間隔は実施的に均一であり得
る。
【0041】具体的には、図1に示すダンパー1のER
流体ダクト10は、両端部の開口部15および16の間
の実効長さが約7インチで、非作動領域56の間隔55
が幅約0.060インチである。ダクト10の長さ方向
の中央には、長さ約5インチ、高さ約0.040インチ
のバンド46が形成され、これにより主要作動領域45
の間隔47は長さ約5インチ、幅約0.020インチと
なる。しかし、主要作動領域45の間隔47の長さおよ
び幅は、ダンパーの制振特性を特定の適用に合わせるた
めに選択し得るダクトの形状に合わせて変動し得る。ま
た、図1ではバンド46をダクトの長さの中央部に設け
たが、バンドはダクトの長さ方向に沿った所望の如何な
る場所に設けてもよい。
【0042】同様に、図7に概略を示すように、ダンパ
ー59ではダクト58の長さ方向に沿って軸方向に間隔
を開けた複数のバンド57が配備され、全体の長さが図
1および図5に示した単一の主要作動領域に等しいまた
はこれとは異なる複数の主要作動領域60を形成し得、
これによっても単一の場合と同じまたは異なる所望の制
振特性が得られる。また、図1、図5、および図7に示
すようにダクトの内壁部ではなく、図8に示すようにE
R流体移送用ダクト62の外壁部に1つ以上のバンド6
1を配備し得る。もしくは、図9に概略を示すように、
ER流体移送用ダクト65の外壁部および内壁部の両方
に1つ以上のバンド63および64を軸方向に間隔を開
けてまた軸方向に揃えて配備し得る。
【0043】ER流体ダンパーはまた2つ以上の流体移
送用ダクトを配備してダンパーの所定の長さにわたって
ER流体の流れる断面領域を大きくし、制振力を調整す
るために各々のダクトの長さの一部分に沿って壁表面を
隆起させる構成としてもよい。図10に示すこのような
ダンパー70は、ピストンチャンバー73を取り囲む2
つのER流体移送用ダクト71および72を有する。こ
れらは内部および外部シリンダー75および76の間に
中間シリンダー74を設けて、内部シリンダー75の各
端部の開口部80および81と同様に、中間シリンダー
74の各端部に開口部78および79を設けることによ
り形成される。図10では、ダクト71および72の内
壁部に単一のバンド82および83が各々配備されてい
る。しかし、図11に概略を示すように、内部および外
部シリンダー89および90の間の中間シリンダー88
の両壁部に2つのダクト86および87のためのバンド
84および85を配備し得る。もしくは、前述の方法で
両ダクトの一方または両方の壁部に1つ以上のバンドを
配備し得る。各ダクトのバンドの大きさは所望により同
じまたは異なってもよい。
【0044】バンドまたは他のダクトの壁隆起部の各々
の長さおよび高さを所望により互いに変えて、この結果
形成される主要作動領域の間隔の長さおよび幅の間隔も
互いに変え、これにより所望の制振特性を得ることも可
能である。これまでに示した図面では、バンドは両端部
以外は長さ全体にわたって均一の高さを有している。両
端部は望ましくは互いから離れる方向に傾斜をなしてお
り、ダクトを通る乱流および角部での電界の集中を引き
起こし得る、例えば90度以下の角度を有する鋭角の部
分をなくして、後述のように、主要作動領域に電圧が印
加されるときアークが発生することを防ぐ。バンドはま
た、所望であれば適用に応じて長さ方向にそって高さを
不均一にすることも可能である。
【0045】図1に示すダンパー1では、内部シリンダ
ー11は内部シリンダー11の両端部と隣接するハウジ
ング支持表面との間に絶縁リング95および96を配備
することにより外部シリンダー12から電気的に絶縁さ
れている。内部シリンダー11はまた、内部シリンダー
11の内径と共に流体シールを形成する、ピストンの外
径の周囲に形成されたプラスチックベアリング97によ
りピストン4から電気的に絶縁されている。電圧源から
延びるリード98を外部シリンダー12内の絶縁体99
を通して内部シリンダー11に直接接続することによ
り、および図示するように外部シリンダー12を接地す
ることにより、電圧Vがダクト10に印加される。
【0046】図5、図7、および図12に示すダンパー
の内部シリンダーも、同様に外部シリンダーから(およ
び図5の場合には中間シリンダーから)ならびにピスト
ンから電気的に絶縁され得る。また同様に電圧が外部シ
リンダー(および図5の場合には中間シリンダー)内の
適切な絶縁体を通して内部シリンダーに印加され得、ま
た外部シリンダーは適切に接地され得る。
【0047】図10に示す、2つのER流体移送用ダク
ト71および72を有するダンパー70の配置では、内
部シリンダー75は外部シリンダー76に電気的に接続
し、外部シリンダーは接地する。一方、中間シリンダー
74は、中間シリンダー74の両端部に絶縁リング10
0および101を配置することにより内部および外部両
シリンダー75から電気的に絶縁され、電圧源は電圧源
から外部シリンダー76内の絶縁体103を通して中間
シリンダーまで延びるリード102により中間シリンダ
ー74に接続する。
【0048】環状ダクトの各々に電圧が印加されると電
界が流体の流れに垂直の方向に形成され、これによりE
R流体の抵抗が実質的に瞬時に増大し流体はダクトの主
要作動領域を流れる。これによりピストンを挟む圧力降
下が増大し、この結果ピストンを移動させるのに必要な
力が増大する。
【0049】ダクトに電圧が印加されないときは、制振
はER流体の粘度に前面的に依存し、またダクトを通る
流速に比例する。しかし、ダクトの主要作動領域に電圧
が印加されると、ER流体の電界誘発応力により主要作
動領域を通るER流体の流れに対する抵抗が増大し、こ
れによりピストンを移動させるのに必要な制振力が増大
する。この制振力は、ER流体に印加される電圧を変え
ることにより様々な値に容易に調整し得る。
【0050】これまでに述べた様々な設計のダンパーで
は、印加された電圧によりダクトの非作動領域にも電界
が幾分かは発生し、これによりER効果により非作動領
域内の流れに対する抵抗も幾分かは生じる。しかしこの
効果は、主要作動領域の間隔の幅を非作動領域の間隔幅
より実質的に小さく、例えば1/3の幅にすることによ
り抑制し得る。さらに、図12に概略を示すように、E
Rダンパー106では、流体移送用ダクト105の非作
動領域104内の流れに対するER効果による抵抗は、
絶縁電極107をダクト105の主要作動領域108の
みに配備して、ダクト105の外部シリンダー112内
の絶縁体111を通って延びるリード110により絶縁
電極107に電圧が印加されるとき電界を実質的に主要
作動領域に限定することにより、ほぼ完全に除去するこ
とが可能である。
【0051】ダンパーを車のサスペンションシステムの
設計に使用する場合は、圧縮時より拡張時の方が制振力
が大きいことが所望されることが多い。電圧の調整を行
わずに、拡張時の制振力に対して圧縮時の制振力を下げ
るためには、図13に概略を示すように、ピストン11
6内に一方向バルブ115を配備し得る。圧縮時にはバ
ルブ115によりピストンのオリフィス117を通して
流体が流れ、これにより流れに対する全体の抵抗力を減
少させまたピストンを挟む圧力降下を減少させる。
【0052】通常、ER流体には微粒子が分散している
ため、従来の油圧流体ダンパーと較べてER流体ダンパ
ーのためのバルブの製造は複雑となる。
【0053】特定の適用において必要であれば、ピスト
ンを挟む所定の所望の圧力降下レベルで圧力解除ができ
るように一方向バルブ115はばね式であり得る。図1
3に示すバルブ115はばね式のボールバルブであり、
図14は一方向バルブとして使用されるばね式のワッシ
ャ118を示す。バルブワッシャ118はピストンロッ
ド119上に摺動可能に受容され、コイルスプリング1
21により付勢されてピストン120の延長側部と係合
し、延長ストローク時にピストンを貫通する1つ以上の
穴部122を閉鎖する。圧縮ストローク時にはバルブワ
ッシャ118はピストンチャンバーの先端部の圧力によ
りピストンから押し離され、流体の一部が穴部122を
通ってピストンチャンバーのロッド端部に至る。保持リ
ング123によりコイルスプリング121はピストンロ
ッドの所定の位置に保持される。
【0054】図15に柔軟な金属フラッパー125を備
えた一方向バルブ124の別の形状を示す。金属フラッ
パー125の内縁部126は、ピストン129によりピ
ストンロッド128上の肩部127に対して押圧され、
またピストンロッドの端部にねじ込みされたナット13
0により固定される。フラッパー125の外縁部131
はピストンの1つ以上の穴部132を覆い、また圧縮ス
トローク時には穴部から離れる方向に自由に湾曲する。
【0055】図16は、外縁部137を有する柔軟なフ
ラッパー136の形状の別のピストンバルブ135を示
す。外縁部137は移動してピストン138と係合し、
延長ストローク時には図に実線で示すようにピストン1
38を貫通する1つ以上の穴部139を閉鎖し、また圧
縮時には点線で示すようにピストンから離れる方向に湾
曲し、これにより流体の一部が穴部を通って流れる。フ
ラッパー136の内縁部140は、ピストンロッド14
3上の肩部142に押圧されたワッシャ141によりピ
ストンの延長側部に締め付けられ、ピストンロッドの端
部にねじ込みされたナット144により固定される。フ
ラッパー136の外縁部137はピストンの穴部139
を覆い、圧縮ストローク時には穴部から離れる方向に自
由に湾曲する。ワッシャ141上の半径方向のフランジ
145はピストンから軸方向に間隔を開けてフラッパー
の外縁部を覆うことにより、フラッパーのピストンから
離れる方向への曲げ量を制限してフラッパーの耐用期限
を長くする。
【0056】ERダクトに電圧が印加されるとき起こる
ピストンの「安定」モードによる移動時には、ピストン
の移動方向が変わるときには必ず力の急激な変化が生じ
る。この特性は摩擦ダンパーに典型的なもので、きしみ
音を発生するため車のサスペンションシステムには望ま
しくないものとされる。この摩擦に似た作用は、電界の
存在下でER流体が降伏応力としてモデル化され得る別
の応力成分を示すことによる。この問題は、適切なコン
トローラを使用して電界を連続的に調整することにより
緩和され得る。しかし、こうするとこれはシステムコン
トローラをさらに複雑にする。同様に、この問題は、ダ
ンパー接着地点にゴム製のブッシングを配置してきしみ
音を吸収することにより緩和され得る。しかし、ブッシ
ングの弾性率によりシステムの反応が遅くなる。
【0057】可動部材または新たにハードウェアを加え
ず、しかもシステム反応の遅延を新たに生じさせずに問
題を解決するには、図17に概略を示すようにピストン
151に小さなブリード穴150を形成して、ピストン
の方向が変わる毎にER流体の摩擦に似た効果を減少さ
せる方法がある。このようなブリード穴は、図13〜図
16に示すピストンバルブに加えてまたはこれに代えて
ピストンに配備し得る。
【0058】図18は、図16に示す一方向バルブ13
5に類似し得る一方向バルブ153、およびピストンの
ブリード穴154および/または155の両方を含む本
発明のピストン152の1つの形態を示す。ブリード穴
154は柔軟なプラッパー156より半径方向に外側に
位置し、一方、ブリード穴155はフラッパー156を
貫通する穴157と軸方向に整合するように示されてい
る。いずれの場合でも、ピストン152のブリード穴1
54および/または155は、ピストンの方向の変化に
関わらずいつでも開放された状態であり、これによりE
R流体の摩擦に似た効果が減少する。しかし、このよう
なブリード穴を配備すると、ダンパーの最大制振力が小
さくなるという問題がある。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、個別の適用に適合する
ように装置の制振特性を調整できる効果を有し、特に自
動車のサスペンションシステムに好適なER流体を使用
するダンパーを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストンチャンバーを取り囲む単一の環状E
R流体移送用ダクトを有する、本発明によるダンパーの
概略縦断面図。
【図2】 図1の浮遊ピストンの代わりに柔軟な膜を使
用した、本発明によるダンパーの先端部の概略部分縦断
面図。
【図3】 ピストンチャンバーとガスレザバーとの間に
ER流体レザバーを配備した、本発明によるダンパーの
先端部の概略部分縦断面図。
【図4】 図3のボールバルブの代わりに柔軟なフラッ
パーを使用した、本発明によるダンパーの先端部の概略
部分縦断面図。
【図5】 図1のガスレザバーの代わりにER流体の貯
留チャンバーを含む、本発明による別のダンパーの概略
縦断面図。
【図6】 図5のダンパーの先端部に仕切りを設けた、
本発明によるダンパーの先端部の概略部分縦断面図。
【図7】 ダクト壁部に複数のバンドを形成した、本発
明によるさらに別のダンパーの概略縦断面図。
【図8】 図7のダクトの外壁部にバンドを形成した、
本発明によるダンパーのダクト壁部の概略部分縦断面
図。
【図9】 図7のダクトの内壁部および外壁部にバンド
を形成した、本発明によるダンパーのダクト壁部の概略
部分縦断面図。
【図10】 ピストンチャンバーを取り囲む複数のダク
トを有する、本発明によるさらに別のダンパーの概略縦
断面図。
【図11】 図10のダクトのバンドが中間シリンダー
の両側部に形成された、本発明によるダンパーのダクト
壁部の概略部分縦断面図。
【図12】 ダクトに絶縁電極を有する、本発明による
さらに別のダンパーの概略縦断面図。
【図13】 ピストンに一方向バルブが形成された、本
発明によるダンパーのピストン部分の概略部分縦断面
図。
【図14】 図13の一方向バルブとしてばね式ワッシ
ャを使用する、本発明によるダンパーのピストン部分の
概略部分縦断面図。
【図15】 図13の一方向バルブとして柔軟な金属フ
ラッパーを使用する、本発明によるダンパーのピストン
部分の概略部分縦断面図。
【図16】 図15のフラッパーの別の形状を示す、本
発明によるダンパーのピストン部分の概略部分縦断面
図。
【図17】 ピストンを貫通するブリード穴部が形成さ
れた、本発明によるダンパーのピストン部分の概略部分
縦断面図。
【図18】 ピストンを貫通する一方向バルブおよびブ
リード穴部を有する、本発明によるダンパーのピストン
部分の概略部分縦断面図。
【符号の説明】
1、30、59、70、106 ダンパー 2 ハウジング 3、73 ピストンチャンバー 4、116、120、151、152 ピストン 5、36、119 ピストンロッド 6 密封開口部 8、9 流体チャンバー 10、34、58、62、65、71、72、86、8
7、105 流体移送用ダクト 11、32、75、89 内部シリンダー 12、33、76、90 外部シリンダー 18 ガスレサバー 31、74、88 中間シリンダー 35 貯留チャンバー 45、48、60、108 主要作動領域 46、49、57、61、63、64、82、83、8
4、85 バンド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を制振するためのダンパーであっ
    て、 ピストンチャンバーを含むハウジングと、 該ピストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該ピスト
    ンチャンバーを2つの流体チャンバーに分割するピスト
    ンと、 該ピストンチャンバーを取り囲んで形成され、半径方向
    に間隔を開けて配置された複数の環状の壁部および該壁
    部の少なくとも一部から延長された環状突出手段によっ
    て形成される環状の幅狭領域を有し、該ピストンの両側
    の該流体チャンバー間を連通させるダクト手段と、 該流体チャンバーおよび該ダクト手段に充填され、電界
    が印加されると流体抵抗が増大する電気流動流体と、 該ピストンの移動時に、該電気流動流体が貫流する該ダ
    クト手段の幅狭領域に電界を印加して該幅狭領域を通過
    する電気流動流体の流体抵抗を増大させる電界印加手段
    とを備えた電気流動流体を使用する調整可能ダンパー。
  2. 【請求項2】 前記環状突出手段が、前記ダクト手段の
    前記壁部の少なくとも一方に該ダクト手段の長さの一部
    にわたって延長する、少なくとも1つのバンドを有す
    る、請求項1に記載の電気流動流体を使用する調整可能
    ダンパー。
  3. 【請求項3】 前記ダクト手段が、前記ピストンチャン
    バーの実質的に全長にわたって延長し、また前記環状突
    出手段が該ダクト手段の前記壁部の少なくとも一方の長
    さの一部にわたって延長する、請求項1に記載の電気流
    動流体を使用する調整可能ダンパー。
  4. 【請求項4】 前記電界印加手段が、前記ダクト手段の
    一方の壁部の前記環状突出手段の実質的に全長に延長
    し、また該ダクト手段から電気的に絶縁される電極手段
    と、該電極手段に接続された電圧源とを備えており、該
    ダクト手段が、導電性でありまた接地される、該一方の
    壁部と対向する別の壁部を有する、請求項1に記載の電
    気流動流体を使用する調整可能ダンパー。
  5. 【請求項5】 前記ダクト手段が半径方向に間隔を開け
    て複数配備され、これらにより前記ピストンの両側部の
    前記流体チャンバー間が連通されると共に、該複数のダ
    クト手段の各々が該ダクト手段の長さの一部に沿って前
    記環状突出手段を備え、前記ピストンチャンバー内の該
    ピストンの移動時に該電気流動流体が貫流する該ダクト
    手段の各々に環状の幅狭領域が形成され、また、該ダク
    ト手段の各々の該幅狭領域に電界を印加する電界印加手
    段が配備され、各幅狭領域を通過する電気流動流体の流
    体抵抗を増大させる請求項1記載の電気流動流体を使用
    する調整可能ダンパー。
  6. 【請求項6】 前記ピストンを貫通するブリード穴手段
    がさらに配備され、該ピストンの移動方向が変わる毎に
    電気流動流体の摩擦に似た効果を減少させる、請求項1
    に記載の電気流動流体を使用する調整可能ダンパー。
  7. 【請求項7】 前記ピストンの一方の側から前記ハウジ
    ングの一方の端部の密封開口部を貫通して延びる単一端
    部のピストンロッドと、該ハウジング内に配備され、該
    ピストンの該一方の側に対向する別の側により作用を受
    ける前記流体チャンバー内の前記電気流動流体と流体圧
    力連通する加圧ガスレザバーとをさらに備え、該ガスレ
    ザバーには高い放電電位を有するガスが充填され、該ガ
    スが該電気流動流体に漏れ出る場合に生じるアークを回
    避する、請求項1に記載の電気流動流体を使用する調整
    可能ダンパー。
  8. 【請求項8】 外部シリンダー手段と、 該外部シリンダー手段から半径方向内側に間隔を開けて
    配備された内部シリンダー手段と、 該内部シリンダー手段と外部シリンダー手段の間に配備
    され、該内部シリンダー手段および外部シリンダー手段
    の各々と共に、半径方向に間隔を開けて配備され、壁部
    の長さの一部に沿って隆起表面手段を有する壁手段によ
    って、環状の幅狭領域が形成された一対の環状流体移送
    用のダクト手段の範囲を画定する中間シリンダー手段
    と、 該内部シリンダー手段内の軸方向に移動し得、該内部シ
    リンダー手段の内部を、該内部シリンダー手段および中
    間シリンダー手段の両端部の近くに設けられた通路手段
    を通して該ダクト手段の各々と連通する2つの流体チャ
    ンバーに分割するピストンと、 該流体チャンバーおよび該ダクト手段に充填され、電界
    が印加されると流体抵抗が増大する電気流動流体と、 該ピストンにより排出される該電気流動流体が貫流する
    該ダクト手段の幅狭領域に電界を印加して該幅狭領域を
    通過する電気流動流体の流体抵抗を増大させる電界印加
    手段とを備えた電気流動流体を使用する調整可能ダンパ
    ー。
  9. 【請求項9】 振動体を制振するためのダンパーであっ
    て、 ピストンチャンバーを含むハウジングと、 該ピストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該ピスト
    ンチャンバーを2つの流体チャンバーに分割するピスト
    ンと、 該ピストンチャンバーを取り囲んで形成され、該ピスト
    ンの両側の該流体チャンバー間を連通させる環状流体移
    送用のダクト手段であって、該流体チャンバーと該ダク
    ト手段とには電界が印加されると流体抵抗が増大する電
    気流動流体が充填されており、該ダクト手段は、該ダク
    ト手段の長さの一部にわたって延長する電気流動流体の
    ための環状の主要作動領域と、該ダクト手段の長さの他
    の部分にわたって延長する環状の非作動領域とを有して
    おり、該主要作動領域と該非作動領域とは、該ピストン
    チャンバー内の該ピストンの移動時に該電気流動流体が
    貫流する該ダクト手段の長さに沿って異なる幅の環状流
    路を提供し、該主要作動領域により範囲が画定される該
    環状流路の幅は該非作動領域により範囲が画定される環
    状流路の幅より実質的に小さくされるダクト手段と、 該主要作動領域に電界を印加して該主要作動領域により
    範囲が画定される環状流路を通過する該電気流動流体の
    流体抵抗を増大させる電界印加手段とを備えた電気流動
    流体を使用する調整可能ダンパー。
  10. 【請求項10】 前記ハウジングが、前記ピストンチャ
    ンバーを含む内部シリンダー、および該内部シリンダー
    から半径方向に外側に間隔を開けて配備された外部シリ
    ンダーとを備え、これらの間で前記ダクト手段の範囲が
    画定され、前記主要作動領域と前記非作動領域とが該内
    部シリンダーおよび外部シリンダー間の該ダクト手段の
    長さの異なる部分にわたって延長する、請求項9に記載
    の電気流動流体を使用する調整可能ダンパー。
  11. 【請求項11】 振動体を制振するためのダンパーであ
    って、 ピストンチャンバーを含むハウジングと、 該ピストンチャンバー内で軸方向に移動し得、該ピスト
    ンチャンバーを2つの流体チャンバーに分割するピスト
    ンと、 該ピストンチャンバーの外側に形成され、該ピストンの
    両側の該流体チャンバー間を連通させる流体移送用のダ
    クト手段であって、該流体チャンバーと該ダクト手段と
    には電界が印加されると流体抵抗が増大する電気流動流
    体が充填され、該ピストンチャンバー内の該ピストンの
    移動時に該電気流動流体が貫流する幅狭領域を含むダク
    ト手段と、 該幅狭領域に電界を印加して該幅狭領域を通過する電気
    流動流体の流体抵抗を増大させる電界印加手段と、 圧縮ストロークから拡張ストロークへおよびその逆へ該
    ピストンの移動方向が変わる毎に該電気流動流体が該ピ
    ストンを通っていずれか一方の方向に制限されて流れ、
    該ピストンの移動方向が変わるときに起こる該電気流動
    流体が受ける摩擦に似た効果を減少させる、該ピストン
    を貫通するブリード穴手段とを備えた電気流動流体を使
    用する調整可能ダンパー。
  12. 【請求項12】 前記ピストン内に一方向バルブ手段を
    さらに備え、該ピストンの前記圧縮ストローク時に排出
    される電気流動流体の一部が該圧縮ストローク時のみに
    該バルブ手段を貫流する、請求項11に記載の電気流動
    流体を使用する調整可能ダンパー。
JP5174560A 1992-07-14 1993-07-14 電気流動流体を使用する調整可能ダンパー Withdrawn JPH06174002A (ja)

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