JP3158322B2 - 緩衝器 - Google Patents
緩衝器Info
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- JP3158322B2 JP3158322B2 JP06924593A JP6924593A JP3158322B2 JP 3158322 B2 JP3158322 B2 JP 3158322B2 JP 06924593 A JP06924593 A JP 06924593A JP 6924593 A JP6924593 A JP 6924593A JP 3158322 B2 JP3158322 B2 JP 3158322B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気粘性流体が印加
電圧によってその粘性を変化させる性質を利用して発生
減衰力の調整を可能にする緩衝器に関する。
電圧によってその粘性を変化させる性質を利用して発生
減衰力の調整を可能にする緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の緩衝器として、例えば特開平4
−266636号公報に開示されたものが知られてい
る。
−266636号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】これは図7に示すように、シリンダa内に
ピストン部bを摺動可能に収装して該シリンダa内にロ
ッド側室cとピストン側室dとを区画形成する一方でピ
ストン部bにおける伸側チェック弁eを介してピストン
側室dをロッド側室cに連通させると共に、シリンダa
と該シリンダaの外部に配設されたインナーチューブf
との間に制御用隙間gを形成している。
ピストン部bを摺動可能に収装して該シリンダa内にロ
ッド側室cとピストン側室dとを区画形成する一方でピ
ストン部bにおける伸側チェック弁eを介してピストン
側室dをロッド側室cに連通させると共に、シリンダa
と該シリンダaの外部に配設されたインナーチューブf
との間に制御用隙間gを形成している。
【0004】更にインナーチューブfと該インナーチュ
ーブfの外部に配設されたアウターチューブhとの間に
リザーバ室iを形成してなり、ロッド側室cが制御用隙
間gに連通されてなると共に、リザーバ室iがシリンダ
aの下端部に配設のベースバルブ部kにおける圧側チェ
ック弁mを介してピストン側室dに連通されてなり、か
つ、シリンダaが一方の電極部材とされるに対してイン
ナーチューブfが他方の電極部材とされている。
ーブfの外部に配設されたアウターチューブhとの間に
リザーバ室iを形成してなり、ロッド側室cが制御用隙
間gに連通されてなると共に、リザーバ室iがシリンダ
aの下端部に配設のベースバルブ部kにおける圧側チェ
ック弁mを介してピストン側室dに連通されてなり、か
つ、シリンダaが一方の電極部材とされるに対してイン
ナーチューブfが他方の電極部材とされている。
【0005】電極部材たるシリンダaとインナーチュー
ブfは電線n,oを介して電源又はコントローラrに接
続されている。
ブfは電線n,oを介して電源又はコントローラrに接
続されている。
【0006】電線oはアウターチューブhに設けた絶縁
材qを介して貫通し、その端部がインナーチューブfの
外面に結合されている。
材qを介して貫通し、その端部がインナーチューブfの
外面に結合されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の緩衝器で
は、電線oが絶縁材qを介してアウターチューブhを貫
通しているが、絶縁材qとアウターチューブhとの間、
絶縁材qの内周と電線oの外周との間の隙間を完全にシ
ールすることが困難であり、リザーバ室jの油や気体が
漏れるおそれがある。
は、電線oが絶縁材qを介してアウターチューブhを貫
通しているが、絶縁材qとアウターチューブhとの間、
絶縁材qの内周と電線oの外周との間の隙間を完全にシ
ールすることが困難であり、リザーバ室jの油や気体が
漏れるおそれがある。
【0008】これらの隙間を完全にシールするには高度
な加工精度が要求され、加工性、経済性において不利で
ある。
な加工精度が要求され、加工性、経済性において不利で
ある。
【0009】又、電線oを内部のインナーチューブfの
外面に溶接等で結合するには組み立て上非常に困難であ
り、実施において相当のコストアップの原因となる。
外面に溶接等で結合するには組み立て上非常に困難であ
り、実施において相当のコストアップの原因となる。
【0010】そこで、本発明の目的は、電線をシリンダ
とインナーチューブに接続する際に、簡単に接続でき、
気密性が向上し、併せて組立性、加工性、経済性にすぐ
れた緩衝器を提供することである。
とインナーチューブに接続する際に、簡単に接続でき、
気密性が向上し、併せて組立性、加工性、経済性にすぐ
れた緩衝器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の構成はシリンダの外側にインナーチューブ
を配設し、インナーチューブの外側にアウターチューブ
を配設し、インナーチューブとアウターチューブとの間
にリザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピスト
ン部を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側室と
ピストン側室とを区画形成する一方でピストン部におけ
るチェック弁を介してピストン側室をロッド側室に連通
させ、シリンダとインナーチューブとの間にロッド側室
とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形成してなり、
又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバル
ブ部におけるチェック弁を介してピストン側室に連通さ
れ、シリンダが一方の電極部材とされるに対してインナ
ーチューブが他方の電極部材とされてなる緩衝器におい
て、アウターチューブの外側に筒状ボスを固定し、ボス
内にシールを介して絶縁材からなるスリーブを嵌合する
と共に当該スリーブの先端を、アウターチューブに貫通
させ、スリーブ内に導電性の端子と弾性部材と接触子と
をシールを介して直列に挿入させ、接触子の端部をイン
ナーチューブの外面又はシリンダの外面に点接触、面接
触又は線接触させ、端子には電源側の電線を接続させて
いることを特徴とするものである。
め、本発明の構成はシリンダの外側にインナーチューブ
を配設し、インナーチューブの外側にアウターチューブ
を配設し、インナーチューブとアウターチューブとの間
にリザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピスト
ン部を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側室と
ピストン側室とを区画形成する一方でピストン部におけ
るチェック弁を介してピストン側室をロッド側室に連通
させ、シリンダとインナーチューブとの間にロッド側室
とリザーバ室とに連通する制御用隙間を形成してなり、
又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバル
ブ部におけるチェック弁を介してピストン側室に連通さ
れ、シリンダが一方の電極部材とされるに対してインナ
ーチューブが他方の電極部材とされてなる緩衝器におい
て、アウターチューブの外側に筒状ボスを固定し、ボス
内にシールを介して絶縁材からなるスリーブを嵌合する
と共に当該スリーブの先端を、アウターチューブに貫通
させ、スリーブ内に導電性の端子と弾性部材と接触子と
をシールを介して直列に挿入させ、接触子の端部をイン
ナーチューブの外面又はシリンダの外面に点接触、面接
触又は線接触させ、端子には電源側の電線を接続させて
いることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】スリーブがシールを介してボス内に嵌合し、ス
リーブ内にシールを介して端子と弾性部材と接触子が挿
入されているから、各嵌合部の隙間が小さく、しかもシ
ールされているからリザーバ室の気体や油が漏れない。
リーブ内にシールを介して端子と弾性部材と接触子が挿
入されているから、各嵌合部の隙間が小さく、しかもシ
ールされているからリザーバ室の気体や油が漏れない。
【0013】ボスに案内してスリーブを挿入すれば、そ
のまま接触子がシリンダ又はインナーチューブの外面に
当接するから組立後外部から簡単に装着できる。
のまま接触子がシリンダ又はインナーチューブの外面に
当接するから組立後外部から簡単に装着できる。
【0014】
【実施例】以下、図示した実施例に基いてこの発明を詳
細に説明すると、図1に示す実施例はこれが自動車用と
される緩衝器であって、該緩衝器は、シリンダ1と、イ
ンナーチューブ10と、アウターチューブ11と、を有
してなり、所謂複筒型に対する三重筒型に形成されてな
る。
細に説明すると、図1に示す実施例はこれが自動車用と
される緩衝器であって、該緩衝器は、シリンダ1と、イ
ンナーチューブ10と、アウターチューブ11と、を有
してなり、所謂複筒型に対する三重筒型に形成されてな
る。
【0015】シリンダ1とインナーチューブ10とは一
体に組付けられたシリンダアッセンブリーを構成してい
る。
体に組付けられたシリンダアッセンブリーを構成してい
る。
【0016】シリンダ1の上下端部を小径に形成し、こ
の上下端部外周に絶縁材からなる絶縁スペーサ20,2
1をOリングを介して挿入し、各絶縁スペーサ20,2
1の外周小径部にインナーチューブ10の上下端部内周
をOリングを介して嵌合している。
の上下端部外周に絶縁材からなる絶縁スペーサ20,2
1をOリングを介して挿入し、各絶縁スペーサ20,2
1の外周小径部にインナーチューブ10の上下端部内周
をOリングを介して嵌合している。
【0017】上方の絶縁スペーサ20はシリンダ1の上
部外周に配設した締付部材たるワッシャ22と、ウェー
ブワッシャ23と、ナット24と、弛み止めナット25
で下方に向けて締め付けられている。
部外周に配設した締付部材たるワッシャ22と、ウェー
ブワッシャ23と、ナット24と、弛み止めナット25
で下方に向けて締め付けられている。
【0018】ナット24,25は締め付け用の孔を設け
ているが、これは無くてもよい。
ているが、これは無くてもよい。
【0019】同じく下方の絶縁スペーサ21はシリンダ
1の下部外周に設けたワッシャ26とスナップリング2
7とで固定されている。
1の下部外周に設けたワッシャ26とスナップリング2
7とで固定されている。
【0020】例えば、シリンダ1の下部にあらかじめ絶
縁スペーサ21をワッシャ26とスナップリング27と
で固定し、次にインナーチューブを挿入してその下部を
絶縁スペーサ21の外周に嵌合させ、次いで上方の絶縁
スペーサ20をシリンダ1の外周とインナーチューブ1
0の上端内周との間に嵌合させ、更にワッシャ22、ウ
ェーブワッシャ23を差し込んでナット24,25を螺
合して締め付けると、絶縁スペーサ20,21を介して
シリンダ1とインナーチューブ10とが一体にアッセン
ブリー化される。
縁スペーサ21をワッシャ26とスナップリング27と
で固定し、次にインナーチューブを挿入してその下部を
絶縁スペーサ21の外周に嵌合させ、次いで上方の絶縁
スペーサ20をシリンダ1の外周とインナーチューブ1
0の上端内周との間に嵌合させ、更にワッシャ22、ウ
ェーブワッシャ23を差し込んでナット24,25を螺
合して締め付けると、絶縁スペーサ20,21を介して
シリンダ1とインナーチューブ10とが一体にアッセン
ブリー化される。
【0021】この為、シリンダ1とインナーチューブ1
0とは一体となって後述するようにベアリングやベース
バルブのバルブボディに組付けられる。
0とは一体となって後述するようにベアリングやベース
バルブのバルブボディに組付けられる。
【0022】締付部材としてはワッシャ22とウエーブ
ワッシャ23とストッパとシリンダ1の端部のカシメ部
とで構成させてもよく、その構造は図示のものに限定さ
れない。
ワッシャ23とストッパとシリンダ1の端部のカシメ部
とで構成させてもよく、その構造は図示のものに限定さ
れない。
【0023】シリンダ1は、所謂単管構造に形成されて
その内部にピストンロッド2を出没自在に挿通させると
共に、その内部に摺動可能に収装されたピストン部3に
よって区画形成されたロッド側室Aとピストン側室Bと
を有してなる。
その内部にピストンロッド2を出没自在に挿通させると
共に、その内部に摺動可能に収装されたピストン部3に
よって区画形成されたロッド側室Aとピストン側室Bと
を有してなる。
【0024】そして、ロッド側室Aとピストン側室Bに
は電圧印加時にその粘性が変化される電気粘性流体が充
満されている。
は電圧印加時にその粘性が変化される電気粘性流体が充
満されている。
【0025】また、シリンダ1は、その上端がその中央
部にピストンロッド2を挿通させるベアリング部材12
に合成樹脂、セラミック材等からなる絶縁材8を介して
接続された状態で閉塞されている。
部にピストンロッド2を挿通させるベアリング部材12
に合成樹脂、セラミック材等からなる絶縁材8を介して
接続された状態で閉塞されている。
【0026】尚、ベアリング部材12は、シール部材1
6を保持すると共にピストンロッド2を挿通させるシー
ルケースを兼ねたキャップ部材13の下端側内周に接続
されている。
6を保持すると共にピストンロッド2を挿通させるシー
ルケースを兼ねたキャップ部材13の下端側内周に接続
されている。
【0027】キャップ部材13は、その下端側外周にア
ウターチューブ11の上端内周を接続させている。
ウターチューブ11の上端内周を接続させている。
【0028】そしてまた、シリンダ1は、その下端がベ
ースバルブ部14によって閉塞される、即ち、ベースバ
ルブ部14を形成するバルブボディ14aの外周に絶縁
材8aを介して接続された状態で閉塞されている。
ースバルブ部14によって閉塞される、即ち、ベースバ
ルブ部14を形成するバルブボディ14aの外周に絶縁
材8aを介して接続された状態で閉塞されている。
【0029】尚、バルブボディ14aは、その下方に配
設されたボトム部材15に接続された状態で支持されて
なるとし、該ボトム部材15は、その上端側外周にアウ
ターチューブ11の下端内周を連設させている。
設されたボトム部材15に接続された状態で支持されて
なるとし、該ボトム部材15は、その上端側外周にアウ
ターチューブ11の下端内周を連設させている。
【0030】ベースバルブ部14は、その内側に容室R
1を有してなると共に、該容室R1をバルブボディ14
aに開穿されたポート14b及び該ポート14bの上端
側を閉塞するように配設されたチェック弁14cを介し
てピストン側室Bに連通させる一方で、容室R1をバル
ブボディ14aの下端に形成された連通孔14dを介し
て外部、即ち、インナーチューブ10とアウターチュー
ブ11との間に形成されるリザーバ室R2に連通させる
としている。
1を有してなると共に、該容室R1をバルブボディ14
aに開穿されたポート14b及び該ポート14bの上端
側を閉塞するように配設されたチェック弁14cを介し
てピストン側室Bに連通させる一方で、容室R1をバル
ブボディ14aの下端に形成された連通孔14dを介し
て外部、即ち、インナーチューブ10とアウターチュー
ブ11との間に形成されるリザーバ室R2に連通させる
としている。
【0031】ピストン部3は、絶縁材からなるシール材
3eと軸受3fを介してシリンダ1内を更に摺動し、更
にそのピストンボディ3cに開穿されたポート3d及び
該ポート3dの上端側を閉塞するように配設されたチェ
ック弁3aを介してピストン側室Bをロッド側室Aに連
通させるている。
3eと軸受3fを介してシリンダ1内を更に摺動し、更
にそのピストンボディ3cに開穿されたポート3d及び
該ポート3dの上端側を閉塞するように配設されたチェ
ック弁3aを介してピストン側室Bをロッド側室Aに連
通させるている。
【0032】シール材3eと軸受3fが絶縁材で構成さ
れていることにより、シリンダ1に印加された電流はピ
ストン部3とピストンロッド2には伝わらない。
れていることにより、シリンダ1に印加された電流はピ
ストン部3とピストンロッド2には伝わらない。
【0033】シリンダ1にはコネクタP1が接続され、
インナーチューブ10はコネクタQ1と接続されてそれ
ぞれ交流又は直流の電源に通電している。
インナーチューブ10はコネクタQ1と接続されてそれ
ぞれ交流又は直流の電源に通電している。
【0034】リザーバ室R2はエアーバルブ30を介し
てエアーが封入できるようになっている。
てエアーが封入できるようになっている。
【0035】コネクタP1,Q1は同一の構造を有し、
それぞれアウターチューブ11の外周に固定した円筒状
ボス31と、ボス31内に螺合して嵌合するスリーブ3
2と、スリーブ32内に挿入した導電性のボルトからな
る端子33と導電性の弾性部材たるスプリング34とプ
レート状の導電性接触子35とを備えている。
それぞれアウターチューブ11の外周に固定した円筒状
ボス31と、ボス31内に螺合して嵌合するスリーブ3
2と、スリーブ32内に挿入した導電性のボルトからな
る端子33と導電性の弾性部材たるスプリング34とプ
レート状の導電性接触子35とを備えている。
【0036】コネクタP1の接触子35はシリンダ1側
のナット24,25に接触し、シリンダ1にナット2
4,25とコネクタP1を介して通電させる。
のナット24,25に接触し、シリンダ1にナット2
4,25とコネクタP1を介して通電させる。
【0037】コネクタQ1は接触子35がインナーチュ
ーブ10の外周に当接して通電させる。
ーブ10の外周に当接して通電させる。
【0038】コネクタP1,Q1は図2に示すように、
アウターチューブ11の外面に溝を形成し、この溝内に
ガイドとしてボス31の端部を嵌合して結合している。
アウターチューブ11の外面に溝を形成し、この溝内に
ガイドとしてボス31の端部を嵌合して結合している。
【0039】ボス31は溶接で結合してもよい。
【0040】ボス31内には中空なスリーブ32の円筒
部がねじ36を介して螺合されると共に両者の隙間はシ
ール37でシールされている。スリーブ32はアウター
チューブ11を半径方向に向けて貫通している。
部がねじ36を介して螺合されると共に両者の隙間はシ
ール37でシールされている。スリーブ32はアウター
チューブ11を半径方向に向けて貫通している。
【0041】スリーブ32内にはそれぞれ導電性の材料
で合成された端子33とワッシャ30とスプリング34
と接触子35とが直列に挿入され、端子33はねじ39
を介して結合されると共にシール40で気密が保持され
ている。
で合成された端子33とワッシャ30とスプリング34
と接触子35とが直列に挿入され、端子33はねじ39
を介して結合されると共にシール40で気密が保持され
ている。
【0042】端子33と接触子35との間にワッシャ3
8とスプリング34とが介在し、スプリング34は常時
接触子35をシリンダ1側又はインナーチューブ10側
に付勢している。
8とスプリング34とが介在し、スプリング34は常時
接触子35をシリンダ1側又はインナーチューブ10側
に付勢している。
【0043】コネクタP1,Q1における弾性部材とし
ては、図3の他の実施例に示すように、導電性ゴム材か
ら構成された円筒体34で構成してもよい。
ては、図3の他の実施例に示すように、導電性ゴム材か
ら構成された円筒体34で構成してもよい。
【0044】接触子35は断面T字状のプレートでもよ
いが、図4,図5に示すように、基部35aとフランジ
部35bとフランジ部35bの端部に形状した弯曲面3
5cとで構成するのが好ましい。
いが、図4,図5に示すように、基部35aとフランジ
部35bとフランジ部35bの端部に形状した弯曲面3
5cとで構成するのが好ましい。
【0045】弯曲面35cの半径はシリンダ1やインナ
ーチューブ10の半径と等しいか、又は小さくなるよう
に成形し、等しいときは面接触し、小さいときは二点線
接触となる。但し弯曲面35cを凸面状にして点接触さ
せることも可能である。
ーチューブ10の半径と等しいか、又は小さくなるよう
に成形し、等しいときは面接触し、小さいときは二点線
接触となる。但し弯曲面35cを凸面状にして点接触さ
せることも可能である。
【0046】図6は接触子の他の実施例を示す。これは
基部35aとフランジ部35bとを有し、フランジ部3
5aの端部に断面コ字状の又はU字状の接触面35dを
形成し、この接触面35dの両面側でシリンダ1又はイ
ンナーシリンダ10の外面に接触させるものである。
基部35aとフランジ部35bとを有し、フランジ部3
5aの端部に断面コ字状の又はU字状の接触面35dを
形成し、この接触面35dの両面側でシリンダ1又はイ
ンナーシリンダ10の外面に接触させるものである。
【0047】図1の実施例にあっては、例えばコントロ
ーラには自動車に搭載される車高センサからの信号が入
力されるとしており、緩衝器が自動車に搭載されて路面
走行をする場合に、該走行路面の状況に応じて両方の電
極部材への印加電圧量が適宜に調整されるとしている。
ーラには自動車に搭載される車高センサからの信号が入
力されるとしており、緩衝器が自動車に搭載されて路面
走行をする場合に、該走行路面の状況に応じて両方の電
極部材への印加電圧量が適宜に調整されるとしている。
【0048】従って、以上のように形成されたこの実施
例に係る電気粘性流体利用の緩衝器においては、シリン
ダ1に対してピストンロッド2が出没される緩衝器の伸
縮作動時には、ロッド側室Aにある電気粘性流体が制御
用隙間S、リザーバ室R2及びベースバルブ部14を介
してピストン側室Bに流入することになる。
例に係る電気粘性流体利用の緩衝器においては、シリン
ダ1に対してピストンロッド2が出没される緩衝器の伸
縮作動時には、ロッド側室Aにある電気粘性流体が制御
用隙間S、リザーバ室R2及びベースバルブ部14を介
してピストン側室Bに流入することになる。
【0049】即ち、緩衝器は、その伸縮作動時には、常
に、ロッド側室Aからの電気粘性流体が制御用隙間Sを
流通することになり、所謂ワンウェイタイプとして機能
することになる。
に、ロッド側室Aからの電気粘性流体が制御用隙間Sを
流通することになり、所謂ワンウェイタイプとして機能
することになる。
【0050】そして、緩衝器の圧側作動時にロッド側室
Aにおいて余剰になる電気粘性流体は、制御用隙間Sを
介してリザーバ室R2に流入され、緩衝器の伸側作動時
にピストン側室Bにおいて不足する電気粘性流体は、ベ
ースバルブ部14を介してリザーバ室R2から補充され
る。
Aにおいて余剰になる電気粘性流体は、制御用隙間Sを
介してリザーバ室R2に流入され、緩衝器の伸側作動時
にピストン側室Bにおいて不足する電気粘性流体は、ベ
ースバルブ部14を介してリザーバ室R2から補充され
る。
【0051】緩衝器の伸縮作動時に、一方の電極部材た
るシリンダ1及び他方の電極部材たるインナーチューブ
10にコネクタP1,Q1を介して所定の電圧が印加さ
れると、両方の電極部材間に形成されている制御用隙間
Sに電界が発現される。
るシリンダ1及び他方の電極部材たるインナーチューブ
10にコネクタP1,Q1を介して所定の電圧が印加さ
れると、両方の電極部材間に形成されている制御用隙間
Sに電界が発現される。
【0052】該電界の発現は、そこに介在している、即
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
ち、そこを流通している電気粘性流体の粘性が硬化傾向
に瞬時に変化されることになり、それ故、該粘性が変化
された電気粘性流体は、以降、該制御用隙間Sを電気粘
性流体が流通することを妨げる傾向に作用する。
【0053】尚、シリンダ1とインナーチューブの長さ
が等しく形成した場合には通電路抵抗が等しい為に制御
用隙間Sの全域にわたって均一な電界ができる。
が等しく形成した場合には通電路抵抗が等しい為に制御
用隙間Sの全域にわたって均一な電界ができる。
【0054】その結果、ロッド側室Aからの電気粘性流
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、該緩衝器が所謂緩衝器とし
て機能することになる。
体の流出性が妨げられることになって、ピストン部3の
シリンダ1内での摺動性が妨げられることになり、これ
が減衰作用として発現されて、ピストンロッド2のシリ
ンダ1内への没入性及びピストンロッド2のシリンダ1
内からの突出性が妨げられ、該緩衝器が所謂緩衝器とし
て機能することになる。
【0055】従って、印加電圧量を適宜に制御すれば、
減衰作用を印加電圧量に応じて直ちに、しかも所定の減
衰力調整を段差なく円滑に実行することが可能になり、
緩衝器が自動車に搭載される場合には、該自動車の走行
路面の状況に応じた減衰作用の調整が可能になり、該自
動車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得
ることになる。
減衰作用を印加電圧量に応じて直ちに、しかも所定の減
衰力調整を段差なく円滑に実行することが可能になり、
緩衝器が自動車に搭載される場合には、該自動車の走行
路面の状況に応じた減衰作用の調整が可能になり、該自
動車における例えば乗り心地を好ましい状態に改善し得
ることになる。
【0056】尚インナヘチューブは複数設けて多重式に
し、制御用隙間を長くしてもよく、ロッド側室とリザー
バ室に開口するポートの近辺に大きな流体抵抗を発生さ
せないようにしても良い。
し、制御用隙間を長くしてもよく、ロッド側室とリザー
バ室に開口するポートの近辺に大きな流体抵抗を発生さ
せないようにしても良い。
【0057】シリンダとインナーチューブは肉厚を変え
ることにより、長さが異なっていても電気抵抗を同じに
することができる。
ることにより、長さが異なっていても電気抵抗を同じに
することができる。
【0058】電極コネクタは上方のみ、又は下方のみに
設けてもよい。
設けてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば次の効
果がある。
果がある。
【0060】スリーブがアウターチューブに結合され
たボス内に嵌合し、両者はシールで気密され、又スリー
ブ内の端子もシールで気密にされているから、リザーバ
室からの気体や油が漏れない。
たボス内に嵌合し、両者はシールで気密され、又スリー
ブ内の端子もシールで気密にされているから、リザーバ
室からの気体や油が漏れない。
【0061】スリーブとこのスリーブ内の端子等の導
電部材はユニット化されたままボス内に装着され、自動
的に弾性部材で付勢された接触子がシリンダ又はインナ
ーシリンダに接触するから、組立性が向上し、コストダ
ウンを図れる。
電部材はユニット化されたままボス内に装着され、自動
的に弾性部材で付勢された接触子がシリンダ又はインナ
ーシリンダに接触するから、組立性が向上し、コストダ
ウンを図れる。
【0062】気密性と組立性が良いから加工精度を要
求されず加工性が向上し、コストダウンを図れる。
求されず加工性が向上し、コストダウンを図れる。
【図1】この発明の一実施例に係る電気粘性流体利用の
緩衝器を示す断面図である。
緩衝器を示す断面図である。
【図2】コネクタの断面図である。
【図3】他の実施例に係るコネクタの断面図である。
【図4】接触子の側面図である。
【図5】図4の接触子の断面図である。
【図6】他の実施例に係る接触子の斜視図である。
【図7】従来例としての電気粘性流体利用の緩衝器を示
す断面図である。
す断面図である。
1 シリンダ 3 ピストン部 3a チェック弁 8,8a 絶縁材 10 インナーチューブ 11 アウターチューブ 14 ベースバルブ部 14c チェック弁 20,21 絶縁スペーサ 22 ワッシャ 23 ウェーブワッシャ 24 ナット 25 弛み止めナット 26 ワッシャ 27 スナップリング 31 ボス 32 スリーブ 33 端子 34 弾性部材たるスプリング 34a 弾性部材たる円筒体 35 接触子 A ロッド側室 B ピストン側室 R2 リザーバ室 S 制御用隙間 P1 コネクタ Q1 コネクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−266636(JP,A) 特開 平5−99259(JP,A) 特開 平5−99260(JP,A) 実開 平4−7746(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/53 F16F 13/30
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダの外側にインナーチューブを配
設し、インナーチューブの外側にアウターチューブを配
設し、インナーチューブとアウターチューブとの間にリ
ザーバ室を形成してなり、更にシリンダ内にピストン部
を摺動可能に収装して該シリンダ内にロッド側室とピス
トン側室とを区画形成する一方でピストン部におけるチ
ェック弁を介してピストン側室をロッド側室に連通さ
せ、シリンダとインナーチューブとの間にロッド側室と
リザーバ室とに連通する制御用隙間を形成してなり、
又、リザーバ室がシリンダの下端部に配設のベースバル
ブ部におけるチェック弁を介してピストン側室に連通さ
れてシリンダが一方の電極部材とされるに対してインナ
ーチューブが他方の電極部材とされてなる緩衝器におい
て、アウターチューブの外側に筒状ボスを固定し、ボス
内にシールを介して絶縁材からなるスリーブを嵌合する
と共に当該スリーブの先端を、アウターチューブに貫通
させ、スリーブ内に導電性の端子と弾性部材と接触子と
をシールを介して直列に挿入させ、接触子の端部をイン
ナーチューブの外面又はシリンダの外面に点接触、面接
触又は線接触させ、端子には電源側の電線を接続させて
いることを特徴とする緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06924593A JP3158322B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06924593A JP3158322B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257637A JPH06257637A (ja) | 1994-09-16 |
JP3158322B2 true JP3158322B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=13397176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06924593A Expired - Fee Related JP3158322B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158322B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000055851A (ko) * | 1999-02-10 | 2000-09-15 | 밍 루 | 차량 현가장치용 가변 댐퍼 |
JP2020002980A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | シリンダ装置 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP06924593A patent/JP3158322B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06257637A (ja) | 1994-09-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |