JPH06240985A - 地盤変形防止掘削方法 - Google Patents
地盤変形防止掘削方法Info
- Publication number
- JPH06240985A JPH06240985A JP3203293A JP3203293A JPH06240985A JP H06240985 A JPH06240985 A JP H06240985A JP 3203293 A JP3203293 A JP 3203293A JP 3203293 A JP3203293 A JP 3203293A JP H06240985 A JPH06240985 A JP H06240985A
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- JP
- Japan
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- ground
- excavation
- boring
- ditch
- excavating
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単かつ低コストであって既設構造物に影響
を与えない地盤変形防止掘削方法を提供する。 【構成】 シールド掘削機1によって地盤T中に掘削坑
を形成するに先立ち、掘削坑形成位置Kと既設構造物2
との間に、前記既設構造物2に沿って延在する溝3を地
上から掘削した後、シールド掘削機で掘削坑を掘進す
る。
を与えない地盤変形防止掘削方法を提供する。 【構成】 シールド掘削機1によって地盤T中に掘削坑
を形成するに先立ち、掘削坑形成位置Kと既設構造物2
との間に、前記既設構造物2に沿って延在する溝3を地
上から掘削した後、シールド掘削機で掘削坑を掘進す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設構造物の近傍にお
ける地盤変形防止掘削方法に関する。
ける地盤変形防止掘削方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
例えば、シールド掘削機で地盤を掘進する際には、掘削
した地盤に変位が生じ、変位の程度や既設構造物との近
接度とにより、既設構造物に変位、変形、これに伴うひ
び割れ、目開きなどの不具合を生じさせるといった問題
がある。従来、前記問題の対応としては、掘進前に掘進
部分の周囲を薬液注入等で変形しにくい堅い地盤に地盤
改良することが一般的である。
例えば、シールド掘削機で地盤を掘進する際には、掘削
した地盤に変位が生じ、変位の程度や既設構造物との近
接度とにより、既設構造物に変位、変形、これに伴うひ
び割れ、目開きなどの不具合を生じさせるといった問題
がある。従来、前記問題の対応としては、掘進前に掘進
部分の周囲を薬液注入等で変形しにくい堅い地盤に地盤
改良することが一般的である。
【0003】しかしながら、前記地盤改良による対応
は、 1)地盤改良中に周辺地盤の変形を起こす可能性があっ
て、改良の範囲や程度に制約がある。 2)柔らかい地盤では、薬液の所定箇所への施工が困難
になる、。 3)コストが高い。 といった問題点を有する。したがって、近年は、シール
ド掘削機の掘削における前記問題を根本的に解決する有
効な手段が求められている。
は、 1)地盤改良中に周辺地盤の変形を起こす可能性があっ
て、改良の範囲や程度に制約がある。 2)柔らかい地盤では、薬液の所定箇所への施工が困難
になる、。 3)コストが高い。 といった問題点を有する。したがって、近年は、シール
ド掘削機の掘削における前記問題を根本的に解決する有
効な手段が求められている。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、簡単かつ低コストであって既設構造物に影響を与
えない地盤変形防止掘削方法を提供することを目的とす
るものである。
ので、簡単かつ低コストであって既設構造物に影響を与
えない地盤変形防止掘削方法を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の地盤変形
防止掘削方法では、掘削坑形成位置と既設構造物との間
に延在する溝を地上から溝形成手段で掘削した後、掘削
坑を掘削することを前記課題の解決手段とした。請求項
2記載の地盤変形防止掘削方法では、前記請求項1記載
の地盤変形防止掘削方法であって、前記溝に泥水,砂,
シート等を充填又は装填して地中縁切壁を形成した後、
掘削坑を掘削することを前記課題の解決手段とした。
防止掘削方法では、掘削坑形成位置と既設構造物との間
に延在する溝を地上から溝形成手段で掘削した後、掘削
坑を掘削することを前記課題の解決手段とした。請求項
2記載の地盤変形防止掘削方法では、前記請求項1記載
の地盤変形防止掘削方法であって、前記溝に泥水,砂,
シート等を充填又は装填して地中縁切壁を形成した後、
掘削坑を掘削することを前記課題の解決手段とした。
【0006】
【作用】本発明の地盤変形防止掘削方法によれば、溝に
よって、掘削坑と既設構造物との間で縁が切られるの
で、シールド掘削機の掘削による地盤の変位が、周辺地
盤に伝達しない。
よって、掘削坑と既設構造物との間で縁が切られるの
で、シールド掘削機の掘削による地盤の変位が、周辺地
盤に伝達しない。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1及び図2を参
照して説明する。図中符号1はシールド掘削機、2は家
屋(既設構造物)、3は溝、4はワイヤーソー(溝形成
手段)、Tは地盤、Kは掘削坑形成位置である。本発明
の地盤変形防止掘削方法は、まず、シールド掘削機1に
よる掘削坑形成位置Kの掘削前に、地上から掘削坑形成
位置Kと家屋2との間に、図1に示すように、溝3を形
成するものである。
照して説明する。図中符号1はシールド掘削機、2は家
屋(既設構造物)、3は溝、4はワイヤーソー(溝形成
手段)、Tは地盤、Kは掘削坑形成位置である。本発明
の地盤変形防止掘削方法は、まず、シールド掘削機1に
よる掘削坑形成位置Kの掘削前に、地上から掘削坑形成
位置Kと家屋2との間に、図1に示すように、溝3を形
成するものである。
【0008】図2に示すように、前記溝3は、家屋2に
沿って設定した形成位置をワイヤーソー4で掘削して形
成する。前記溝3の形成方法は、まず、設定した溝3の
形成位置において所定距離離間して複数の立坑5を先行
して形成し、少なくとも2本の立坑5内にガイドコラム
6を建て込み、対を形成するガイドコラム6、6の間に
ワイヤーソー4を組み立てる。そして、ワイヤーソー4
が完成したら、該ワイヤーソー4を形成するガイドコラ
ム6が建て込まれている立坑5、5間を泥水を充填しつ
つ掘削した後、ワイヤーソー4を一度分解して他の立坑
5、5の対の間に組み替え、順次地盤Tを掘削して溝3
全体を完成し、泥水が充填された地中縁切壁7を構成す
る。なお、溝3は、ワイヤーソー4を利用して形成する
ので、確保すべき工事用面積の幅が少なくて済み、狭隘
な敷地であっても、施工することが容易である。また、
溝3には、前記泥水以外の縁切材料を置換充填してもよ
い。
沿って設定した形成位置をワイヤーソー4で掘削して形
成する。前記溝3の形成方法は、まず、設定した溝3の
形成位置において所定距離離間して複数の立坑5を先行
して形成し、少なくとも2本の立坑5内にガイドコラム
6を建て込み、対を形成するガイドコラム6、6の間に
ワイヤーソー4を組み立てる。そして、ワイヤーソー4
が完成したら、該ワイヤーソー4を形成するガイドコラ
ム6が建て込まれている立坑5、5間を泥水を充填しつ
つ掘削した後、ワイヤーソー4を一度分解して他の立坑
5、5の対の間に組み替え、順次地盤Tを掘削して溝3
全体を完成し、泥水が充填された地中縁切壁7を構成す
る。なお、溝3は、ワイヤーソー4を利用して形成する
ので、確保すべき工事用面積の幅が少なくて済み、狭隘
な敷地であっても、施工することが容易である。また、
溝3には、前記泥水以外の縁切材料を置換充填してもよ
い。
【0009】前記地中縁切壁7の施工が完了したら、シ
ールド掘削機1を作動させて、掘削坑形成位置Kの掘削
を開始する。
ールド掘削機1を作動させて、掘削坑形成位置Kの掘削
を開始する。
【0010】以下、本実施例の作用及び効果を説明す
る。前記地盤Tの掘削方法は、地盤Tが、地中縁切壁7
によって、掘削坑形成位置Kと家屋2との間で縁が切ら
れるので、シールド掘削機1の掘削坑形成位置Kの掘削
による地盤Tの変位が家屋2に伝達しない。
る。前記地盤Tの掘削方法は、地盤Tが、地中縁切壁7
によって、掘削坑形成位置Kと家屋2との間で縁が切ら
れるので、シールド掘削機1の掘削坑形成位置Kの掘削
による地盤Tの変位が家屋2に伝達しない。
【0011】したがって、前記地盤Tの掘削方法によれ
ば、家屋2にシールド掘削機1による地盤Tの掘削によ
る地盤Tの変位等の影響が無いので、特に都市部等の家
屋2が建て込んでいる地域における近接地中構造物の施
工が可能となる。適用例の一例では、シールド掘削機1
の直上部における隆起が5mmに対して、家屋2の上下
方向変位はゼロであった。
ば、家屋2にシールド掘削機1による地盤Tの掘削によ
る地盤Tの変位等の影響が無いので、特に都市部等の家
屋2が建て込んでいる地域における近接地中構造物の施
工が可能となる。適用例の一例では、シールド掘削機1
の直上部における隆起が5mmに対して、家屋2の上下
方向変位はゼロであった。
【0012】また、地中縁切壁7の形成が簡単かつ低コ
ストである上、対策上、掘削坑形成位置K及びその周辺
への薬液注入等自体による周辺地盤Tへの地盤変形の影
響が少ないので、施工コストの低減や工事に伴う周辺地
盤Tの変形防止が可能となる。実際の適用例の一例で
は、施工コストが、薬液注入に対して10分の1に減少
した。
ストである上、対策上、掘削坑形成位置K及びその周辺
への薬液注入等自体による周辺地盤Tへの地盤変形の影
響が少ないので、施工コストの低減や工事に伴う周辺地
盤Tの変形防止が可能となる。実際の適用例の一例で
は、施工コストが、薬液注入に対して10分の1に減少
した。
【0013】さらに、地中縁切壁7は、地中縁切壁7近
傍の地盤Tの崩壊防止や水圧,水位調整等にも利用する
ことができるので、施工上、極めて有効である。
傍の地盤Tの崩壊防止や水圧,水位調整等にも利用する
ことができるので、施工上、極めて有効である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地盤変形
防止掘削方法によれば、掘削坑形成位置と既設構造物と
の間に延在する溝を地上から溝形成手段で掘削した後、
掘削坑を掘削すること、ならびに前記請求項1記載の地
盤変形防止掘削方法であって、前記溝に泥水,砂,シー
ト等を充填又は装填して地中縁切壁を形成した後、掘削
坑を掘削することを特徴とするから、既設構造物にシー
ルド掘削機による地盤の掘削による地盤の変位等の影響
を無くして、特に都市部等の既設構造物が建て込んでい
る地域における近接地中構造物の施工を可能にするとと
もに、溝の形成が簡単かつ低コストである上、掘削坑形
成位置及びその周辺への薬液注入等が不要で周辺地盤へ
の影響が少ないので、施工コストの低減や注入工事に伴
う周辺地盤の変形防止が可能となる上、地中縁切壁近傍
の地盤の崩壊防止や水圧,水位調整等に利用することが
できるので、施工性が向上して工期が短縮するといっ
た、優れた効果を奏する。
防止掘削方法によれば、掘削坑形成位置と既設構造物と
の間に延在する溝を地上から溝形成手段で掘削した後、
掘削坑を掘削すること、ならびに前記請求項1記載の地
盤変形防止掘削方法であって、前記溝に泥水,砂,シー
ト等を充填又は装填して地中縁切壁を形成した後、掘削
坑を掘削することを特徴とするから、既設構造物にシー
ルド掘削機による地盤の掘削による地盤の変位等の影響
を無くして、特に都市部等の既設構造物が建て込んでい
る地域における近接地中構造物の施工を可能にするとと
もに、溝の形成が簡単かつ低コストである上、掘削坑形
成位置及びその周辺への薬液注入等が不要で周辺地盤へ
の影響が少ないので、施工コストの低減や注入工事に伴
う周辺地盤の変形防止が可能となる上、地中縁切壁近傍
の地盤の崩壊防止や水圧,水位調整等に利用することが
できるので、施工性が向上して工期が短縮するといっ
た、優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す正断面図である。
【図2】前記図1の側面図である。
1 シールド掘削機 2 既設構造物(家屋) 3 溝 4 溝形成手段(ワイヤーソー) 7 地中縁切壁 K 掘削坑形成位置 T 地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 晋一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 櫟原 昇 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 掘削坑形成位置と既設構造物との間に延
在する溝を地上から溝形成手段で掘削した後、掘削坑を
掘削することを特徴とする地盤変形防止掘削方法。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の地盤変形防止掘削方
法であって、前記溝に泥水,砂,シート等を充填又は装
填して地中縁切壁を形成した後、掘削坑を掘削すること
を特徴とする地盤変形防止掘削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203293A JPH06240985A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 地盤変形防止掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203293A JPH06240985A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 地盤変形防止掘削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06240985A true JPH06240985A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12347536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3203293A Pending JPH06240985A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 地盤変形防止掘削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06240985A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0428588A1 (en) * | 1988-08-04 | 1991-05-29 | Commw Scient Ind Res Org | MANUFACTURE OF A FINE PERFORATED MATERIAL. |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP3203293A patent/JPH06240985A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0428588A1 (en) * | 1988-08-04 | 1991-05-29 | Commw Scient Ind Res Org | MANUFACTURE OF A FINE PERFORATED MATERIAL. |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001226 |