JP2657716B2 - オープンシールド掘進機の止水装置 - Google Patents
オープンシールド掘進機の止水装置Info
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
機の止水装置に関するものである。
ルド工法の双方の利点を集めた工法で、上部および前後
端を開口した掘進機を使用する。この掘進機の内部に推
進ジャッキが設けられ、掘進機の前端および上部開口よ
り切羽の土砂を掘削、排土し、推進ジャッキを伸長して
コンクリート函体による地中構造物を反力受けにして掘
進機を前進させる。次いで、推進ジャッキを縮め、新た
な地中構造物を掘進機の内部に吊り降ろし、この新たな
地中構造物を地中構造物の最前にセットし、掘進機の前
端および上部開口より切羽の土砂を掘削、排土し、推進
ジャッキを伸長して新たな地中構造物及びこれに後続す
る地中構造物を反力受けにして掘進機を前進させる。
の工程を繰り返して、掘進機を前進させていくが、掘削
や地中構造物の設置は掘進機の上面開口を利用して地上
から行うことができるのでシールド工法よりも簡単な施
工となり、また、シールド工法と同様に土砂の崩壊に対
しては、掘進機でその内部が保護されるので開削工法に
おける土留支保工等が不要となるものである。
ープンシールド掘進機は、これが一体式のものである
と、推進機の長さが長くなり、方向修正が難しく、急カ
ーブ施工ができない。そこで、分割式の掘進機として複
数の分割体の組合わせとすることで、各単位掘進機の長
さを短くしたものが存在する。
に前進させる上面および前端、後端を開口したオープン
シールド掘進機1を前部のフロント掘進機2と後部のテ
ール掘進機3に二分割して夫々の長さを短かく構成し、
両掘進機2,3の後端と前端同士を摺動自在に遊嵌さ
せ、フロント掘進機2の内部で左右側壁側に寄せて前進
用の推進ジャッキ4を後方へ向けて上下複数段に並べて
突出配設し、また、テール掘進機3にも内部で左右側壁
側に寄せて前進用の推進ジャッキ5を後方へ向けて上下
複数段に並べて突出配設した。
すようなH型鋼材等による枠体からなる第1の押角6を
フロント掘進機2の上部開口よりクレーン等で吊り降ろ
してフロント掘進機2の推進ジャッキ4とテール掘進機
3の前端との間に、出し入れ自在に配設し、また、この
第1の押角6と同様の第2の押角7をテール掘進機3の
推進ジャッキ5とこのテール掘進機2内に吊り降ろす地
中構造物8の前端との間に出し入れ自在に配設する。
おり、推進ジャッキ4を伸長してフロント掘進機2を地
中構造物8およびテール掘進機3を反力に用いて前進さ
せる。方向修正が必要な時は、上下左右の推進ジャッキ
4を調整して上下左右の方向修正をする。
キ5を伸長して地中構造物8を反力に行う。この場合も
上下左右の推進ジャッキ5を調整して上下左右の方向修
正をする。オープンシールド掘進機1が前進すると、地
中構造物8はその位置に残り、地中に設置される。この
縦列する地中構造物8の上には埋戻し土10を施す。
に先立ち、地上のシャベルやクラムシェル等でフロント
掘進機1の開口より切羽からの掘削土砂を排土する。
ールド掘進機1を滞水軟弱地盤で使用する場合や河川の
改修などで使用する場合には、切羽にあたるフロント掘
進機2の前端開口やフロント掘進機2と後部のテール掘
進機3の遊嵌部分からの浸水がある。従来、かかる浸水
対策としては、掘進機1内に排水ポンプを設置するなど
して排除しているが、きわめて時間がかかり効率の悪い
ものであった。なお、テール掘進機3内に吊り降ろした
地中構造物8の周囲隙間はこのテール掘進機3内に地中
構造物8があるうちにグラウト材9で充填するのでテー
ル掘進機3の後端開口からの浸水のおそれはない。
は、推進ジャッキ4,5や押角6,7のある部分への浸
水となり、掘進機1内での人的作業の支障となる。とこ
ろで、押角6,7は途中にキリンジャッキ13を介在さ
せ、横巾を調整できるようにしたもので、巾狭の状態で
吊り降ろしオープンシールド掘進機1内でキリンジャッ
キ13を操作して拡巾して掘進機1の内巾に対応させ
る。
し、掘進機を前部のフロント掘進機と後部のテール掘進
機に分割して摺動自在に遊嵌させる場合に、簡単かつ確
実に掘進機内への浸水を防止できるオープンシールド掘
進機の止水装置を提供することにある。
するため、上部と前端に開口を有するフロント掘進機と
上部と後端に開口部を有するテール掘進機をその前後端
を摺動自在に遊嵌させ、フロント掘進機内とテール掘進
機内とに推進ジャッキを後方に向けて上下複数段並べて
突設し、このフロント掘進機の推進ジャッキとテール掘
進機前端との間に、枠体からなる第1の押角をフロント
掘進機上部開口より出し入れ自在に配設し、また、テー
ル掘進機の推進ジャッキとこのテール掘進機内に吊り降
ろす地中構造物との間に枠体からなる第2の押角をフロ
ント掘進機上部開口より出し入れ自在に配設するオープ
ンシールド掘進機において、フロント掘進機は内部を前
後に区画する仕切壁を形成し、かつ、第1の押角のテー
ル掘進機側の面に止水用板体を出し入れ自在に添設し、
この止水用板体でフロント掘進機とテール掘進機の遊嵌
部分のフロント掘進機内側に位置する隙間を閉塞するこ
と、および、止水用板体は、第1の押角の形状に見合う
U字形の薄板であることを要旨とするものである。
機の前端開口からの浸水は仕切壁で阻止され、フロント
掘進機とテール掘進機の遊嵌部分からの浸水は第1の押
角に添設される止水用板体がこの遊嵌部分のフロント掘
進機内側に位置する隙間を閉塞することになるので、こ
れで阻止される。また、テール掘進機の後端開口からの
浸水は、テール掘進機内に吊り降ろした地中構造物の周
囲のグラウト材で阻止される。このようにして推進ジャ
ッキや押角がある部分は、周囲を完全に閉塞した水密区
画となり、作業員が安全に作業できるものとなる。
に加えて、止水用板体は第1の押角の形状に見合うもの
として必要最少限の大きさのものですみ、吊り降ろし等
のセット作業も楽に行える。
説明する。図1は本発明のオープンシールド掘進機の止
水装置の1実施例を示す横断平面図、図2は同上縦断側
面図で、前記従来例を示す図4、図5と同一構成要素に
は同一参照符号を付したものである。
ては従来と同じであり、地中に前進させる上面および前
端、後端を開口したオープンシールド掘進機1を前部の
フロント掘進機2と後部のテール掘進機3に二分割して
夫々の長さを短かく構成し、両掘進機2,3の後端と前
端同士を摺動自在に遊嵌させ、フロント掘進機2の内部
で左右側壁側に寄せて前進用の推進ジャッキ4を後方へ
向け、かつ上下複数段に並べて突出配設した。また、テ
ール掘進機3にも内部で左右側壁側に寄せて前進用の推
進ジャッキ5を後方へ向け、かつ上下複数段に並べて突
出配設した。
進ジャッキ4の前方部分に仕切壁11を形成し、この仕
切壁11でフロント掘進機2を前後に区画した。
U字形の薄板である止水用鉄板12を、第1の押角6の
テール掘進機3側の面に添設するものとする。先に述べ
たように第1の押角6は図6に示すように途中にキリン
ジャッキ13を介在させ、横巾を調整できるようにした
ものであるが、この止水用鉄板12はフロント掘進機2
内でその内径に合致するように横巾を調整した後の押角
6の形状に対応するものとした。すなわち、この止水用
鉄板12の巾はフロント掘進機2の内巾と合致させる。
図中12aは吊下げ用の係止孔である。
の押角6をフロント掘進機2の上部開口よりクレーン等
でフロント掘進機2の推進ジャッキ4とテール掘進機3
の前端との間に吊降ろして、かつ キリンジャッキ13
を調整し、巾を広げて外周がフロント掘進機2の内周に
当接するように配設する。この時、前記止水用鉄板12
もクレーン等で吊り降ろし、この第1の押角6の後方面
に添置すれば、フロント掘進機2とテール掘進機3の遊
嵌部分のフロント掘進機2の内側に位置する隙間はこの
止水用鉄板12で閉塞される。
れに押圧力をわずかに加えるようにすれば、押角6およ
び止水用鉄板12はその状態で固定される。また、この
第1の押角6と同様の第2の押角7を、テール掘進機3
の推進ジャッキ5とこのテール掘進機2内に吊り降ろす
地中構造物8の前端との間に配設し、推進ジャッキ5を
この第2の押角7に当接して固定する。第2の押角7を
配置後、ただちに、地中構造物8の周囲隙間をグラウト
材9で充填する。
2を地中構造物8およびテール掘進機2を反力に用いて
前進させる。その際、第1の押角6および止水用鉄板1
2は前進せずに残る。また、フロント掘進機2の前進で
仕切壁11も前に移動し、これで土砂が圧密できるの
で、地上のシャベルやクラムシェル等でフロント掘進機
1の開口より切羽からの掘削土砂を排土するが容易とな
る。
は、推進ジャッキ5を伸長して地中構造物8を反力に行
う。第1の押角6および止水用鉄板12はこのテール掘
進機3の前進とともに押されて前進し、フロント掘進機
2とテール掘進機3の遊嵌部分の掘進機内側の開口の閉
塞を継続する。
薄板としたが、ロ字形の薄板や、中央の開口がない矩形
の薄板としても止水作用的には差がない。ただ、矩形の
薄板の場合、重量が重くなることと中央の開口を作業用
空間として利用できない点で難がある。さらに、止水用
板体として止水用鉄板12を用いる以外にも、材質は特
に鉄板などの金属に限定する必要はなく、合板ベニヤや
合成樹脂板による止水用板体でもよい。
ルド掘進機の止水装置は、掘進機を前部のフロント掘進
機と後部のテール掘進機に分割して摺動自在に遊嵌させ
る場合に、簡単かつ確実にしかも安価に掘進機内への浸
水を防止でき、掘進機内の作業に支障をきたさないよう
にできるものである。
1実施例を示す横断平面図である。
1実施例を示す縦断側面図である。
図である。
キ
Claims (2)
- 【請求項1】 上部と前端に開口を有するフロント掘進
機と上部と後端に開口部を有するテール掘進機をその前
後端を摺動自在に遊嵌させ、フロント掘進機内とテール
掘進機内とに推進ジャッキを後方に向けて上下複数段並
べて突設し、このフロント掘進機の推進ジャッキとテー
ル掘進機前端との間に、枠体からなる第1の押角をフロ
ント掘進機上部開口より出し入れ自在に配設し、また、
テール掘進機の推進ジャッキとこのテール掘進機内に吊
り降ろす地中構造物との間に枠体からなる第2の押角を
フロント掘進機上部開口より出し入れ自在に配設するオ
ープンシールド掘進機において、フロント掘進機は内部
を前後に区画する仕切壁を形成し、かつ、第1の押角の
テール掘進機側の面に止水用板体を出し入れ自在に添設
し、この止水用板体でフロント掘進機とテール掘進機の
遊嵌部分のフロント掘進機内側に位置する隙間を閉塞す
ることを特徴とするオープンシールド掘進機の止水装
置。 - 【請求項2】 止水用板体は、第1の押角の形状に見合
うU字形の薄板である請求項1記載のオープンシールド
掘進機の止水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074291A JP2657716B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | オープンシールド掘進機の止水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074291A JP2657716B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | オープンシールド掘進機の止水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04269212A JPH04269212A (ja) | 1992-09-25 |
JP2657716B2 true JP2657716B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=12867297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5074291A Expired - Lifetime JP2657716B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | オープンシールド掘進機の止水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657716B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE59711002D1 (de) * | 1997-09-02 | 2003-12-18 | Ricardo Bernasconi | Verfahren zur Erstellung eines Tunnels |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP5074291A patent/JP2657716B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04269212A (ja) | 1992-09-25 |
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