JPH06240810A - 天井パネル保持金具 - Google Patents

天井パネル保持金具

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Publication number
JPH06240810A
JPH06240810A JP5053226A JP5322693A JPH06240810A JP H06240810 A JPH06240810 A JP H06240810A JP 5053226 A JP5053226 A JP 5053226A JP 5322693 A JP5322693 A JP 5322693A JP H06240810 A JPH06240810 A JP H06240810A
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JP
Japan
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piece
ceiling panel
panel
ceiling
holding metal
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Withdrawn
Application number
JP5053226A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sayama
茂 佐山
Tetsuo Hikawa
哲生 飛川
Hideyasu Hosoya
秀靖 細谷
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Naka Corp
Original Assignee
Naka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井用レール部材及び天井パネルに複雑な加
工を必要とせず、簡単に天井パネルを設置できるように
した天井パネル保持金具を提供する。 【構成】 仕上材間に直交状に連結される継ぎ部材2に
係合する係合部73と、上方に開口する係止溝71と、
この係止溝71の上方位置に弾性変形可能なパネル浮上
り防止片75を形成する。これにより、継ぎ部材2に係
合部73を係合させてパネル保持金具70を継ぎ部材2
に装着することができ、係止溝71に天井パネル10B
を係止した状態で、天井パネル10Bの係止部の上部に
パネル浮上り防止片75を圧接して保持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は天井パネル保持金具に
関するもので、更に詳細には、平行に対峙する天井用の
レール部材間に架設される天井パネルを係止保持する天
井パネル保持金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、長さ方向に平行に対峙する主天
井用レール部材と、これら主天井用レール部材間に直交
状に連結される補助天井用レール部材とで矩形空間を形
成し、この矩形空間のレール部材間に天井パネルを係止
して設置する天井構造が知られている。また、この種の
天井構造において、複数の天井パネルを設置する場合、
例えば隣接する天井パネルの一方の天井パネルの側辺に
起立された起立壁から外側に向って雄状嵌挿部を形成
し、この雄状嵌挿部を隣接する他方の天井パネルの起立
壁に穿設された雌状嵌挿部内に嵌合させて設置する構造
のもの(実開昭60−172913号公報参照)、ある
いは、天井パネルの一側辺に外向き水平片にて形成され
る雄端を突設し、他側辺には外側方に向って開口する差
込み部を有する雌端を形成し、そして、天井用レール部
材に設けられた断面横U字状の係合部材と雄端とを雌端
の差込み部で挾持固定する係止構造が知られている(特
開昭64−90345号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者す
なわち実開昭60−172913号公報に記載の係止構
造においては、天井パネルにの一側辺に櫛歯状の雄嵌挿
部を折曲すると共に、他側辺には雄嵌挿部を嵌合する複
数の雌嵌挿部を適宜間隔をおいて穿設する必要があるた
め、天井パネルの加工が面倒であるばかりか、天井パネ
ルの取付に多くの労力及び時間を要するという問題があ
る。また、後者すなわち特開昭64−90345号公報
に記載の係止構造においては、前者の係止構造に比して
取付は容易であるが、隣接する天井パネルを設置する場
合には仮止めが必要であるので、天井パネルに係合部材
に係合する仮止め金具が設けられている。したがって、
レール部材及び天井パネルの加工が複雑となるばかり
か、一方の天井パネルを仮止めした状態で、隣接する他
方の天井パネルを取付けるため、施工に手間を要すると
いう問題がある。
【0004】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、天井用レール部材及び天井パネルに複雑な加工を必
要とせず、簡単に天井パネルを設置できるようにした天
井パネル保持金具を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の天井パネル保持金具は、平行に対峙する
天井用のレール部材に装着されて、上記レール部材間に
架設される天井パネルを保持する天井パネル保持金具で
あって、上記レール部材に着脱可能に係合する係合部
と、上記天井パネルを係止する係止溝と、上記係止溝の
上方に位置する弾性変形可能なパネル浮上り防止片とを
具備してなるものである。
【0006】この発明において、上記係合部はレール部
材に着脱可能に係合するものであれば、その形態は任意
でよいが、好ましくは係合部を、垂直片の上端から折曲
されてレール部材の上面及び側面に着脱可能に係合する
断面逆U字状に形成する方がよい。また、上記係止溝は
天井パネルを係止するものであれば、その形態は任意で
よいが、好ましくは係止溝を、上記垂直片の下端から折
曲されて上方に開口する溝にて形成する方がよい。ま
た、上記パネル浮上り防止片は係止溝の上方に位置する
弾性変形可能なものであれば、その形態は任意でよい
が、好ましくはパネル浮上り防止片を、上記係合部の上
面及び垂直片と分離して折曲されると共に係止溝の上方
に向って屈曲するく字状片にて形成する方がよい。
【0007】また、上記パネル浮上り防止片の折曲部
に、レール部材の上面に接触する下片と、レール部材の
上面と非接触の上片とを有する段部を形成する方が好ま
しい。加えて、上記垂直片にレール部材の下面に係合す
る外れ防止片を折曲する方が好ましい。
【0008】
【作用】上記のように構成されるこの発明の天井パネル
保持金具によれば、レール部材に着脱可能に係合する係
合部と、天井パネルを係止する係止溝と、係止溝の上方
に位置する弾性変形可能なパネル浮上り防止片とを具備
することにより、レール部材や天井パネルに特別な加工
を施す必要がなく、レール部材に簡単に装着することが
でき、かつ天井パネルの設置を容易にすると共に、確実
に保持することができる。
【0009】また、係合部を、垂直片の上端から折曲さ
れてレール部材の上面及び側面に着脱可能に係合する断
面逆U字状に形成し、係止溝を、垂直片の下端から折曲
されて上方に開口する溝にて形成し、パネル浮上り防止
片を、係合部の上面及び垂直片と分離して折曲されると
共に係止溝の上方に向って屈曲するく字状片にて形成す
ることにより、保持金具の加工が簡単となり、レール部
材への装着を更に容易にすることができると共に、強固
に装着することができる。
【0010】また、パネル浮上り防止片の折曲部に、レ
ール部材の上面に接触する下片と、レール部材の上面と
非接触の上片とを有する段部を形成することにより、天
井パネルに負荷される荷重を段部にて吸収することがで
き、天井パネルの変形等を防止することができる。
【0011】また、垂直片にレール部材の下面に係合す
る外れ防止片を折曲することにより、天井パネルの設置
時や地震等の振動に対して保持金具がレール部材から外
れるのを防止することができる。
【0012】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0013】図1はこの発明の天井パネル保持金具を有
するシステム天井を天井裏から見た状態の斜視図、図2
はシステム天井を天井裏から見た状態の平面図、図3は
図2のA−A断面図が示されている。
【0014】上記システム天井は、天井スラブSから垂
下される吊りボルト7に吊持される下地材6と、この下
地材6に支持金具30をもって支持されると共に、適宜
間隔をおいて長さ方向に連続して設備機器を取付ける複
数の設備ライン1と、これら設備ライン1間に交差状に
連結される天井用レール部材としての継ぎ部材2と、設
備ライン1と継ぎ部材2とで形成される矩形空間3内に
設置される複数の回転用の天井パネル10A及び固定用
の天井パネル10Bとで主要部が構成されている。この
場合、天井パネル10A,10Bは、設備ライン1の長
さ方向に沿ってその長辺部を位置する長方形状のパネル
にて形成されており、固定用の天井パネル10Bは、継
ぎ部材2に装着されるこの発明のパネル保持金具70を
介して着脱可能に係止保持され、回転用の天井パネル1
0Aは、固定用の天井パネル10Bの長辺部に装着され
るパネルヒンジ金具60を介して回転及び着脱可能に取
付けられている。
【0015】この発明のパネル保持金具70は、図4及
び図5に示すように、矩形状の垂直片72の上端から折
曲されて継ぎ部材2の上面及び両側を包囲する逆U字状
の係合部73と、垂直片72の下端からL字状に折曲さ
れる折曲片にて形成される上向きの係止溝71とで断面
ほぼJ字状に形成されている。そして、係止溝71の上
方位置には、垂直片72から係止溝側に向ってく字状に
折曲されるパネル浮上り防止片75が切り起こされてい
る。このパネル浮上り防止片75は、係合部73に平行
に設けられた2つのスリット76と、上面折曲部に設け
られた段部77の段差hによって弾性力が付与されるよ
うになっている。すなわち、2つのスリット76により
パネル浮上り防止片75に弾性力が付与され、また継ぎ
部材2の上面に接触する下片77aと継ぎ部材2の上面
に非接触の上片77bとで段部77を成形することによ
り、天井パネル10Bに負荷される荷重を段部77にて
吸収できるようになっている。
【0016】また、係合部73の両端には継ぎ部材2の
上面に設けられた位置決め用切欠2dに係合する係合爪
74が下方に向って折曲されており、この係合爪74を
位置決め用切欠2dに係合させることにより、所定位置
にパネル保持金具70を装着することができる。また、
垂直片72の両側の中央部には、継ぎ部材2の下面に係
合可能な逆三角形状の外れ防止片78が折曲されてお
り、この外れ防止片78によって天井パネル10A,1
0Bの設置時あるいは回転用の天井パネル10Aの回転
時に外れ防止片78が継ぎ部材2の下面に係合して、継
ぎ部材2からパネル保持金具70が外れるのを防止でき
るようになっている。更に、垂直片72の下側の両端に
は、固定用の天井パネル10Bに設けられた位置決め用
の切欠19cに係合する一対の位置決め片79が折曲さ
れており、この位置決め片79が天井パネル10Bの位
置決め用切欠19cと係合することによって、天井パネ
ル10Bを所定の位置に設置することができると共に、
設置後の天井パネル10Bの横移動を防止できるように
なっている。なお、図4に想像線で示すように、係合部
73の上面から垂直片72にわたって補強リブ70aを
設けることによってパネル保持金具70の強度を高める
ことができる。
【0017】上記仕上材4は、図6に示すように、上端
に上方に向って開口する狭隘開口溝4aを有し、狭隘開
口溝4aの下部両側には下方に垂下する凸条4bを有す
ると共に、下端両側に上方が開口する係止溝4cを有す
る断面ほぼT字状のアルミニウム合金製の押出形材にて
形成されている。そして、この仕上材4は、図1及び図
3に示すように、スチール製のチャンネル状の下地材6
の下面に支持金具30によって交差状に支持されてい
る。この支持金具30は、矩形状基板31と、この基板
31の対向する2辺から垂下する下地材6を跨ぐ4本の
脚部32と、脚部32の下端に折曲されて仕上材4の凸
条4bに係合する爪部33とを有する支持金具本体34
と、この支持金具本体34の基板31に設けられたねじ
孔35に螺合する締結ねじ36とで構成されている。ま
た、下地材6は、天井スラブSにアンカーTをもって垂
下される吊りボルト7に螺合するナット8によって取付
けられる吊持金具40によって吊持されている(図3参
照)。
【0018】また、上記仕上材4と共働して天井パネル
10A,10Bの設置領域(矩形空間3)を形成する継
ぎ部材2は、図6に示すように、下方に向って開口する
断面コ字状のスチール製部材にて形成され、その端部両
側に仕上材4の狭隘開口溝4aに係合する係合部2cを
設けてなる。この係合部2cは、仕上材4の上部に載置
される水平片2aと、水平片2aの両側から直角に折曲
されて狭隘開口溝4aの両内壁面に当接係合する一対の
垂下片2bとからなる断面ほぼ逆U字状に形成されてお
り、そして、水平片2aに固定ボルト9の挿通孔2eを
穿設してなる。この場合、垂下片2b,2bの幅は狭隘
開口溝4aの両内壁面間の寸法L1 に対応し、両垂下片
2b,2b間の寸法は2つの切欠4d,4d間の寸法L
2 に対応しており、仕上材4と直交する方向の位置決め
と仕上材4の長さ方向のがたつきを防止できるようにな
っている。なお、継ぎ部材2の両端の係合部2c,2c
間の寸法L3 によって設備ライン1,1間の寸法が決定
される。このように構成される継ぎ部材2は、係合部2
cの垂下片2bを仕上材4の上部両側に設けられた切欠
4dに係合させた状態で、固定ボルト9とナット9bと
を締結することによって仕上材4に連結される。したが
って、設備ライン1を構成する仕上材4と継ぎ部材2と
が交差状に連結されて天井パネル設置用の矩形空間3が
形成される。
【0019】なお、下地材6、仕上材4と吊りボルト7
との間にブレス金具50aを介してブレスボルト50b
が張架されることによって下地材6と仕上材4の位置の
ぶれが防止されるようになっている(図1参照)。
【0020】一方、天井パネルは、設備ライン側に設置
される回転用の天井パネル10Aと、設備ライン1から
離れた位置に設置される固定用の天井パネル10Bの2
種類が使用される。これら回転用及び固定用の天井パネ
ル10Bは、図7に示す固定用の天井パネル10Bで代
表して説明するよう、スチール製のパネル本体11と、
このパネル本体11の裏面側に敷設される断熱・吸音材
12とで構成されて、軽量で強度に富みかつ断熱及び遮
音性が図れるようになっている。この場合、パネル本体
11は、多数の小孔13を穿設した長方形状の表面板1
4の各片に起立壁15を折曲すると共に、起立壁15の
外周面に帯状の目地クッション16を周設してなる。ま
た、断熱・吸音材12は、例えばグラスウール等の芯材
12aをポリエチレン製シート12bで包囲した構造と
なっている。そして、固定用の天井パネル10Bは、図
7に示すように、短辺側の一端部(図7における左側)
の起立壁15の頂部に、起立壁15の頂部から外向きに
折曲する水平部と、この水平部の先端から僅かに外側に
傾斜して垂下する垂下部とを有する外向き係止片19a
を折曲し、対向する他方の起立壁15の頂部に、起立壁
15の頂部から内向きに折曲する水平部と、この水平部
の先端から僅かに起立壁側に傾斜する垂下する垂下部と
を有する内向き係止片19bを折曲してなる。そして、
外向き係止片19aと内向き係止片19bの両側の対向
する位置には、固定用の天井パネル10Bを所定位置に
設置すると共に、設置後の横移動を防止するための位置
決め用切欠19cが設けられている。
【0021】また、固定用の天井パネル10Bの長辺側
の端部の起立壁15の頂部には、それぞれ起立壁15の
頂部から内向きに水平片18が折曲され、これら起立壁
15の両側には、係止用スリット15bが穿設され、こ
の係止用スリット15bに回転用の天井パネル10Aに
装着されるパネルヒンジ金具60が回転及び着脱可能に
係止されるようになっている。なお、回転用の天井パネ
ル10Aは、パネルヒンジ金具60を装着した辺と対向
する辺が仕上材4に設けた係止溝4cに着脱可能に係止
される。
【0022】なお、設備ライン1は、図1及び図2に示
すように、2本の平行な主天井用レール部材としての仕
上材4とこれら仕上材4間に所定の間隔をおいて連結さ
れる複数の幅出し材5とで構成されて、照明機器取付領
域1Aと、照明機器以外の設備機器取付領域1Bとを区
画形成している。そして、幅出し材5にて区画された照
明機器取付領域1Aに照明機器20(具体的には蛍光
灯)が取付けられ、その他の設備機器取付領域1Bに、
設備プレート25を介して空調機器21(具体的には空
気吹出口),スピーカ22,スプリンクラ23,煙探知
器24が取付けられている。なお、設備機器を装着しな
い場合は設備プレート25のみが取付けられる。
【0023】次に、この発明のパネル保持金具70を用
いて固定用の天井パネル10Bを設置する手順につい
て、図8及び図9を参照して説明する。まず、継ぎ部材
2の位置決め用切欠2dにパネル保持金具70の係合爪
74を係合させて、継ぎ部材2にパネル保持金具70を
装着する。次に、固定用の天井パネル10Bの内向き係
止片19bを対向する一方のパネル保持金具70の係止
溝71に係合させると共に、外向き係止片19aを対向
する他方のパネル保持金具70の係止溝71に係合され
た隣接する固定用の天井パネル10Bの内向き係止片1
9bの上面に係合させる(図8及び図9参照)。この
際、位置決め片79が天井パネル10Bの位置決め用切
欠19cに係合する。また、外向き係止片19aによっ
てパネル浮上り防止片75は弾発力に抗して押し上げら
れた後、復帰する弾発力によって外向き係止片19aの
上面に圧接するので、隣接する固定用の天井パネル10
Bを安定した状態で係止固定することができる。なおこ
の場合、内向き係止片19bの垂下部を起立壁側に傾斜
させ、外側係止片19aの垂下部を外側に傾斜させるこ
とにより、内向き係止片19bと外側係止片19aとの
係合を容易にすることができると共に、外側係止片19
aへのパネル浮上り防止片75の圧接を確実にすること
ができる(図9参照)。なお、固定用の天井パネル10
Bを隣接させない場合には、パネル保持金具70の係止
溝71に係合する内向き係止片19bの上面にパネル保
持金具70のパネル浮上り防止片75が圧接される。
【0024】このようにして固定用の天井パネル10B
を設置した後、上述したようにパネルヒンジ金具60を
介して回転用の天井パネル10Aを固定用の天井パネル
10Bの長辺側に回転可能に取付け、回転用の天井パネ
ル10Aの反対側の長辺部を仕上材4の係止溝4cに係
止して、天井パネル10Aを設置することができる。
【0025】この状態において、回転用の天井パネル1
0Aを回転して開放すると、自由落下による天井パネル
10Aの自重が固定用の天井パネル10B側に負荷して
固定用の天井パネル10Bが変形する虞れがあるが、こ
の際、パネル浮上り防止片75に設けられた段部77が
弾性変形して衝撃力を緩和することができるので、固定
用の天井パネル10Bの変形を防止することができる。
また、固定用の天井パネル10Bを取外す場合には、天
井パネル10Bを上方へ持上げると、その外力F2 によ
ってパネル浮上り防止片75は弾性変形して後退するの
で、パネル浮上り防止片75と天井パネル10Bとの係
合が解かれ、天井パネル10Bの取外しが可能となる。
したがって、固定用の天井パネル10Bを継ぎ部材2か
ら取外すことにより、天井点検口を広くすることがで
き、大型設備機器の点検や交換作業を容易にすることが
できる。
【0026】なお、上記実施例では継ぎ部材2にパネル
保持金具70を装着して天井パネルを係止固定する場合
について説明したが、仕上材4を継ぎ部材2と同様に形
成すれば、仕上材4にパネル保持金具70を装着して天
井パネルを同様に係止固定することができる。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の天井
パネル保持金具によれば、上記のように構成されている
ので、以下のような効果が得られる。
【0028】1)請求項1記載の天井パネル保持金具に
よれば、レール部材に着脱可能に係合する係合部と、天
井パネルを係止する係止溝と、係止溝の上方に位置する
弾性変形可能なパネル浮上り防止片とを具備するので、
レール部材や天井パネルに特別な加工を施す必要がな
く、レール部材に簡単に装着することができ、かつ天井
パネルの設置を容易にすると共に、確実に保持すること
ができる。
【0029】2)請求項2記載の天井パネル保持金具に
よれば、係合部を、垂直片の上端から折曲されてレール
部材の上面及び側面に着脱可能に係合する断面逆U字状
に形成し、係止溝を、垂直片の下端から折曲されて上方
に開口する溝にて形成し、パネル浮上り防止片を、係合
部の上面及び垂直片と分離して折曲されると共に係止溝
の上方に向って屈曲するく字状片にて形成するので、保
持金具の加工が簡単となり、しかもレール部材への装着
を更に容易にすることができると共に、強固に装着する
ことができる。
【0030】3)請求項3記載の天井パネル保持金具に
よれば、パネル浮上り防止片の折曲部に、レール部材の
上面に接触する下片と、レール部材の上面と非接触の上
片とを有する段部を形成するので、天井パネルに負荷さ
れる荷重を段部にて吸収することができ、天井パネルの
変形等を防止することができる。
【0031】4)請求項4記載の天井パネル保持金具に
よれば、垂直片にレール部材の下面に係合する外れ防止
片を折曲するので、地震等の振動に対して保持金具がレ
ール部材から外れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の天井パネル保持金具を有するシステ
ム天井の天井裏から見た状態の斜視図である。
【図2】システム天井の天井裏から見た状態の平面図で
ある。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】この発明のパネル保持金具の取付状態を示す斜
視図である。
【図5】パネル保持金具を取付けた状態の斜視図であ
る。
【図6】仕上材と継ぎ部材及びパネル保持金具の関係を
示す分解斜視図である。
【図7】この発明における天井パネルの断面斜視図であ
る。
【図8】天井パネルの係止状態の説明図である。
【図9】天井パネルの係止状態の断面図である。
【符号の説明】
2 継ぎ部材(天井用レール部材) 4 仕上材 10B 天井パネル 70 パネル保持金具 71 係止溝 72 垂直片 73 係合部 75 パネル浮上り防止片 77 段部 77a 下片 77b 上片 78 外れ防止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に対峙する天井用のレール部材に装
    着されて、上記レール部材間に架設される天井パネルを
    保持する天井パネル保持金具であって、 上記レール部材に着脱可能に係合する係合部と、 上記天井パネルを係止する係止溝と、 上記係止溝の上方に位置する弾性変形可能なパネル浮上
    り防止片とを具備してなることを特徴とする天井パネル
    保持金具。
  2. 【請求項2】 係合部を、垂直片の上端から折曲されて
    レール部材の上面及び側面に着脱可能に係合する断面逆
    U字状に形成し、 係止溝を、上記垂直片の下端から折曲されて上方に開口
    する溝にて形成し、 パネル浮上り防止片を、上記係合部の上面及び垂直片と
    分離して折曲されると共に係止溝の上方に向って屈曲す
    るく字状片にて形成してなることを特徴とする請求項1
    記載の天井パネル保持金具。
  3. 【請求項3】 パネル浮上り防止片の折曲部に、レール
    部材の上面に接触する下片と、レール部材の上面と非接
    触の上片とを有する段部を形成してなることを特徴とす
    る請求項2記載の天井パネル保持金具。
  4. 【請求項4】 垂直片にレール部材の下面に係合する外
    れ防止片を折曲してなることを特徴とする請求項2記載
    の天井パネル保持金具。
JP5053226A 1993-02-19 1993-02-19 天井パネル保持金具 Withdrawn JPH06240810A (ja)

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JP5053226A JPH06240810A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 天井パネル保持金具

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JP5053226A Withdrawn JPH06240810A (ja) 1993-02-19 1993-02-19 天井パネル保持金具

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