JPH062403Y2 - 車両用リターダ - Google Patents

車両用リターダ

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JPH062403Y2
JPH062403Y2 JP5844087U JP5844087U JPH062403Y2 JP H062403 Y2 JPH062403 Y2 JP H062403Y2 JP 5844087 U JP5844087 U JP 5844087U JP 5844087 U JP5844087 U JP 5844087U JP H062403 Y2 JPH062403 Y2 JP H062403Y2
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JP
Japan
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output
generator
coil
rectifier
retarder
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JP5844087U
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孝幸 鈴木
篤臣 小幡
修 武藤
吉弘 須佐
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用リターダに係り、とくにリターダを発電
機から構成し、この発電機が発電を行なう際に吸収する
仕事によって制動力を得るようにした車両用リターダに
関する。
〔考案の概要〕 本考案は、リターダを構成する発電機の出力コイルに中
点タップを設けるとともに、出力コイルの出力端に切換
えスイッチを接続し、発電機の回転数に応じて出力を取
出す上記出力コイルのターン数を変更するようにしたも
のであって、この発電機による低速充電性と高出力の両
立を可能にしたものである。
〔従来の技術〕
車両を制動するためのリターダの一種として、発電機か
ら成るリターダが提案されている。このようなリターダ
においては、第7図に示すように、スイッチ50を閉じ
ることによって発電コイル51の出力を負荷抵抗49で
消費するようにし、このときに発電を行なうために吸収
される仕事によって制動力を得るようにしている。発電
コイル51は共振用コンデンサ52と並列に接続される
とともに、発電コイル51に中点タップ53が設けられ
ており、このタップ53を通して発電コイル51の出力
を取出し、全波整流器54によって整流するとともに、
バッテリ55の充電と電気負荷56の駆動等を行なうよ
うにしている。さらに全波整流器54の出力によって励
磁される界磁コイル57はフリーホイールダイオード5
8と接続されるとともに、トランジスタ59によって界
磁電流の制御が行なわれるようになっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
界磁コイル57による励磁およびバッテリ55の充電と
電気負荷56の駆動のために、発電コイル51の出力を
中点タップ53を通して取出すようにしているが、中点
タップ53を取出す位置のコイル51のターン数を少な
くすることによって最高出力を高くすることが可能にな
る。ところが中点タップ53が取出される位置のターン
数を少なくすると、低速充電性が悪化することになる。
そこでタップ53の設けられている位置のターン数を増
加するようにすると、低速充電特性は改善されるが、最
高出力が低下してしまい、これによって良好な特性が得
られなくなるという問題がある。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、リターダを構成する発電機の低速充電性と高出力と
の両立を可能にした車両用リターダを提供することを目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、発電機と、整流器と、バッテリと、電気負荷
と、スイッチと、回転検出センサと、制御手段とを有す
る車両用リターダであって、 発電機は、回転子がパワーラインに連動され、かつ中点
タップが出力コイルに設けられ、 整流器は、発電機の交流出力を整流し、 バッテリは、整流器の出力で充電され、 電気負荷は、整流器の出力で駆動され、 回転検出センサは、発電機の回転数を検出し、 制御手段は、回転検出センサの検出出力が入力され、発
電機の回転数に対応する制御信号を出力し、 スイッチは、発電機の出力コイルの出力端と整流器の入
力端との間に接続され、制御手段の制御信号により出力
コイルのターン数を切換えるものである 車両用リターダに関するものである。
〔作用〕
車両の走行に伴って、発電機の回転子が回転駆動され
る。従ってこのときの車両の慣性エネルギによって発電
が行なわれ、外部からなされた仕事が吸収されて制動力
を生ずる。発電機の出力コイルで得られた発電出力は整
流器で整流され、バッテリが充電され、電気負荷が駆動
される。スイッチが発電機の回転数に応じて切換えら
れ、中点タップによって出力コイルのターン数が変更さ
れる。
従って低速充電性と高出力の両方を満足する特性が得ら
れる。
〔実施例〕
第4図は本考案の一実施例に係るリターダを備えたエン
ジン1を示すものであって、このエンジン1は例えばト
ラック用のディーゼルエンジンから構成されている。こ
のエンジン1の背面側にはフライホイールハウジング2
が設けられている。このハウジング2の上下には後述す
る誘導子型発電機の固定子のケース8が取付けられてい
る。さらにフライホイールハウジング2の背面側にはト
ランスミッション5が配されており、エンジン1の回転
数を適当な値に変速し、プロペラシャフト6を介して駆
動輪へ伝達するようになっている。
つぎにこのエンジン1に設けられているリターダの構造
について述べると、第2図に示すようにハウジング2内
に収納され、クランクシャフト3の端部に固着されたフ
ライホイール4の外周面には円周方向に沿って所定のピ
ッチで誘導子磁極7が設けられている。そしてこの磁極
7を備えるフライホイール4が誘導子型発電機の回転子
を構成しており、この発電機が自動車のリターダを構成
するようになっている。ハウジング2の上下にはそれぞ
れケース8が設けられており、これらのケース8には誘
導子型発電機の固定子が収納されている。
この固定子は第3図に示すように、フライホイール4の
円周方向に配列された複数のポールコア9を備えてい
る。ポールコア9の下端部は上記誘導子磁極7に微小な
エアギャップを介して対向するとともに、その上端部は
固定子ヨーク10を介してケース8の蓋板に固着されて
いる。そしてポールコア9には電機子コイル11と界磁
コイル12とがそれぞれ巻装されている。なお電機子コ
イル11が2つのポールコア9に跨って巻装されている
のに対して、界磁コイル12はそれぞれのポールコア9
に1つずつ巻装されている。
このような構成に係る固定子側の界磁コイル12は第2
図に示すコントローラ13を介してバッテリ14と接続
されている。そしてコントローラ13は第1図および第
4図に示すようにトランジスタ16を備えており、この
トランジスタ16によって界磁電流の制御を行なうよう
にしている。そしてトランジスタ16のベースはコント
ローラ17と接続されるようになっており、さらにこの
コントローラ17が運転席に設けられているリターダス
イッチ18と接続されるようになっている。また界磁コ
イル12の両端には第1図に示すようにダイオード27
が接続されている。
これに対して電機子コイル11は負荷抵抗15と接続さ
れるとともに、この負荷抵抗15に対して並列に共振用
コンデンサ21が接続されており、両者の間にはスイッ
チ22が設けられている。また電機子コイル11の出力
を取出すために中点タップ23がコイル11に設けられ
ており、このタップ23が全波整流器24と接続されて
いる。なお全波整流器24の他方の入力端には切換えス
イッチ25が接続されており、コイル11の両端の内の
一方と選択的に接続されるようにしている。そして全波
整流器24の出力側はバッテリ14と電気負荷26の並
列回路に接続されている。また上記切換えスイッチ25
はマイクロコンピュータ28によってその制御が行なわ
れるようになっており、マイクロコンピュータ28はエ
ンジンの回転数を検出する回転センサ29と接続される
ようになっている。
つぎに以上のような構成になるこの自動車のリターダの
動作について説明する。例えばこのリターダを備えた自
動車が長い坂を下る場合には、運転席に設けられている
リターダスイッチ18を投入する。すると第2図および
第4図に示すコントローラ13のトランジスタ16が制
御回路17によって導通状態に切換えられる。従ってバ
ッテリ14からこのトランジスタ16を介して誘導子型
発電機の固定子の界磁コイル12に界磁電流が流れ、こ
の界磁コイル12が励磁されることになる。
このように界磁コイル12が励磁されると、界磁コイル
12は第3図に示すように、ポールコア9を2つずつ互
に逆向きに磁化するとともに、共通の電機子コイル11
が巻装された一対のポールコア9が互に異極となるよう
に磁化する。従ってある瞬間においては、第3図におい
て点線で示すような磁気回路35が形成され、これに対
してフライホイール4が回転して誘導子磁極7がポルコ
ア9のピッチに相当する角度だけ移動すると、第3図に
おいて鎖線で示すような磁気回路36が形成される。
これらの磁気回路35、36を通過する磁束はともに電
機子コイル11と鎖交するとともに、2つの磁気回路3
5、36を通過する磁束の向きは互に反転することにな
る。従ってこの磁束の変化によって、電機子コイル11
に起電力が誘起されて、この誘導子型発電機が発電を行
なうことになる。このことはエンジン1あるいは車両が
フライホイール4を駆動することになり、このときに外
部からなされる仕事が制動力として吸収されることにな
る。従ってこの誘導子型発電機の発電によって車両が制
動力を受け、減速されることになる。そしてこのときの
発電出力は第2図および第1図に示す負荷抵抗15によ
って消費されるようになっている。
このようにして制動力を発生する発電機の電機子コイル
11は第1図に示すようにコンデンサ21と接続されて
おり、これによって直列共振回路を構成している。コン
トローラ17によってベース電流が制御されるトランジ
スタ16はコイル11とコンデンサ21の共振点の制御
に用いられることになる。これに対してスイッチ22が
開かれるとともに、全波整流器24によって中点タップ
23を通して電機子コイル11の出力を取出す場合に
は、コントローラ17によってトランジスタ16のベー
ス電流を制御することにより、界磁コイル12に流れる
電流の調整を行ない、全波整流器24の出力電圧を一定
にしている。従ってバッテリ14および電気負荷26に
一定の直流電圧が加わることになる。
このように本実施例に係るリターダは発電機から構成さ
れるとともに、全波整流器24によって発電コイル11
の出力の一部を取出して整流するとともに、バツテリ1
4の充電と電気負荷26の駆動とを行なうようにしてい
る。しかもマイクロコンピュータ28はエンジン29の
回転数に応じて切換えスイッチ25を切換えるようにし
ており、高速時よりも低速時の方がコイル11のターン
数を多く利用するようにしている。従ってこのときの発
電特性は第5図に示すようになり、低速充電特性を高め
るとともに、最高出力の低下を防止するようにしてい
る。すなわち低速充電特性と高出力との両立を図るよう
にしている。
〔応用例〕
以上本考案を図示の一実施例につき述べたが、本考案は
上記実施例によって限定されることなく、本考案の技術
的思想に基いて各種の変更が可能である。例えば上記実
施例においては、単一の中点タップ23を設け、切換え
スイッチ25によってタップ23の一方の部分を使用す
るようにしていたが、第6図に示すように、電機子コイ
ル11に2つの中点タップ31、32を設け、これらの
切換えスイッチ25によって行なうようにしてもよい。
このような構成においても、低速時におけるコイル11
のターン数を多くするとともに、高速時におけるコイル
11のターン数を少なくして低速充電特性の改善と高出
力化とを達成することが可能になる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、発電機の出力を整流器で整流し
てバッテリの充電と電気負荷の駆動とを行なうようにな
し、発電機の出力コイルに中点タップを設けるととも
に、この中点タップを利用して発電機の出力を取出すた
めの出力コイルのターン数が変更されるように切換えス
イッチを出力コイルと整流器との間に接続し、発電機の
回転数に応じて発電出力を取出す出力コイルのターン数
を変更するようにしたものである。
従って発電機の回転数に応じて出力を取出す出力コイル
のターン数を任意に変更することが可能になり、低速回
転時における出力コイルのターン数を多くするととも
に、高速回転時における出力コイルのターン数を少なく
することによって、この発電機の低速充電性と高出力の
両立とを達成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るリターダを構成する発
電機の回路図、第2図は同リターダの要部斜視図、第3
図は同要部拡大展開正面図、第4図はリターダを備える
エンジンの正面図、第5図は発電機の出力特性を示すグ
ラフ、第6図は変形例に係る発電機の回路図、第7図は
従来の発電機の回路図である。 また図面中の主要な部分の名称はつぎの通りである。 4…フライホイール(回転子) 7…誘導子磁極 8…ケース(固定子) 11…電機子コイル 12…界磁コイル 14…バッテリ 23…中点タップ 24…全波整流器 25…切換えスイッチ 26…電気負荷
フロントページの続き (72)考案者 武藤 修 群馬県新田郡新田町大字早川字早川3番地 澤藤電機株式会社新田工場内 (72)考案者 須佐 吉弘 群馬県新田郡新田町大字早川字早川3番地 澤藤電機株式会社新田工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電機(8)と、整流器(24)と、バッ
    テリ(14)と、電気負荷(26)と、スイッチ(2
    5)と、回転検出センサ(29)と、制御手段(28)
    とを有する車両用リターダであって、 発電機(8)は、回転子(4)がパワーラインに連動さ
    れ、かつ中点タップ(23)が出力コイル(11)に設
    けられ、 整流器(24)は、発電機(8)の交流出力を整流し、 バッテリ(14)は、整流器(24)の出力で充電さ
    れ、 電気負荷(26)は、整流器(24)の出力で駆動さ
    れ、 回転検出センサ(29)は、発電機(8)の回転数を検
    出し、 制御手段(28)は、回転検出センサ(29)の検出出
    力が入力され、発電機(8)の回転数に対応する制御信
    号を出力し、 スイッチ(25)は、発電機(8)の出力コイル(1
    1)の出力端と整流器(24)の入力端との間に接続さ
    れ、制御手段(28)の制御信号により出力コイル(1
    1)のターン数を切換えるものである。 車両用リターダ。
JP5844087U 1987-04-17 1987-04-17 車両用リターダ Expired - Lifetime JPH062403Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS63167306U JPS63167306U (ja) 1988-10-31
JPH062403Y2 true JPH062403Y2 (ja) 1994-01-19

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ID=30889015

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JP5844087U Expired - Lifetime JPH062403Y2 (ja) 1987-04-17 1987-04-17 車両用リターダ

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JP (1) JPH062403Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10829948B1 (en) 2017-12-06 2020-11-10 Michael A. Bader Support bracket for railing system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10829948B1 (en) 2017-12-06 2020-11-10 Michael A. Bader Support bracket for railing system

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JPS63167306U (ja) 1988-10-31

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