JPH0545041Y2 - - Google Patents

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JPH0545041Y2
JPH0545041Y2 JP5843787U JP5843787U JPH0545041Y2 JP H0545041 Y2 JPH0545041 Y2 JP H0545041Y2 JP 5843787 U JP5843787 U JP 5843787U JP 5843787 U JP5843787 U JP 5843787U JP H0545041 Y2 JPH0545041 Y2 JP H0545041Y2
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【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は車両用リターダに係り、とくにリター
ダを発電機から構成し、この発電機が発電を行な
う際に吸収する仕事によつて制動力を得るように
した車両用リターダに関する。
〓考案の概要〓 本考案は、リターダを構成する発電機に、互い
に並列に接続された複数の界磁回路を設けるとと
もに、それぞれの界磁回路を別々の制御素子によ
つて制御するようにしたものであつて、断線や短
絡等によつて1つの界磁回路が故障しても残りの
界磁回路でバツクアツプするようにしたものであ
る。
〓従来の技術〓 車両を制動するためのリターダの一種として、
発電機から成るリターダが提案されている。この
ようなリターダにおいては、第5図に示すように
スイツチ50を閉じることにより、発電コイル5
1の発電出力を負荷抵抗49によつて消費するこ
とにより、この発電機が発電を行なう際に仕事を
吸収して制動力を発生するようにしている。発電
コイル51は共振用コンデンサ52と直列に接続
されるとともに、中点タツプ53によつて出力の
一部が取出され、全波整流器54によつて整流さ
れ、バツテリ55の充電と電気負荷56の駆動と
を行なうようにしている。さらに全波整流器54
の出力によつて界磁コイル57に界磁電流を流す
ようにしている。従つてこのようなリターダは、
制動の目的の他に、オルタネータとして利用され
ることになる。
〓考案が解決しようとする問題点〓 従来のこのような発電機から成るリターダは、
界磁コイル57によつて単一の界磁回路が形成さ
れており、フリーホイールダイオード58によつ
て両端が互いに接続されるとともに、トランジス
タ59によつて界磁電流の制御が行なわれるよう
になつていた。そしてヒユーズ61と直列に接続
されたシヤント抵抗60によつて界磁電流を検出
するようにしていた。このような界磁回路によれ
ば、単一の界磁回路が断線や短絡等によつて故障
した場合に、リターダの全機能が失われることに
なる。同時に発電コイル51は発電を行なわなく
なるために、全波整流器54から出力が得られな
くなる。従つてバツテリ55の充電と電気負荷5
6の駆動とがともに行なわれなくなる。従つてこ
のようなリターダを備えた車両は、界磁回路の故
障によつて路上故障につながるという問題があつ
た。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、界磁回路の一部に故障が発生しても
リターダの全機能が失われることがなく、路上故
障を回避するようにした車両用リターダを提供す
ることを目的とするものである。
〓問題点を解決するための手段〓 本考案は、回転子と電機子コイルと複数の界磁
コイルとから成る発電機と、複数の制御素子とを
有する車両用リターダであつて、 回転子は、パワーラインと伝動され、 電機子コイルは、バツテリと電気負荷に接続さ
れ、 複数の界磁コイルは、それぞれ対応する制御素
子と接続され、 制御素子は、それぞれ対応する界磁コイルに流
れる界磁電流を制御する 車両用リターダに関するものである。
〓作用〓 リターダを構成する発電機の回転子がパワーラ
インに伝動されているために、車両の慣性力によ
つてパワーラインを介して回転子を駆動すると、
そのときに発電機が吸収する仕事によつて制動力
が発生し、車両が制動される。そして発電によつ
て生じた電機子コイルの出力でバツテリの充電と
電気負荷の駆動とが行なわれる。
発電機は複数の界磁コイルを具備し、こられの
界磁コイルがそれぞれ制御素子を備えているため
に、制御素子によつてそれぞれ対応する界磁コイ
ルに流れる界磁電流が制御される。
〓実施例〓 第4図は本考案の一実施例に係るリターダを備
えたエンジン1を示すものであつて、このエンジ
ン1は例えばトラツク用のデイーゼルエンジンか
ら構成されている。このエンジン1の背面側には
フライホイールハウジング2が設けられている。
このハウジング2の上下には後述する誘導子型発
電機の固定子のケース8が取付けられている。さ
らにフライホイールハウジング2の背面側にはト
ランスミツシヨン5が配されており、エンジン1
の回転数を適当な値に変速し、プロペラシヤフト
6を介して駆動輪へ伝達するようになつている。
つぎにこのエンジン1に設けられているリター
ダの構造について述べると、第2図に示すように
ハウジング2内に収納され、クランクシヤフト3
の端部に固着されたフライホイール4の外周面に
は円周方向に沿つて所定のピツチで誘導子磁極7
が設けられている。そしてこの磁極7を備えるフ
ライホイール4が誘導子型発電機の回転子を構成
しており、この発電機が自動車のリターダを構成
するようになつている。ハウジング2の上下には
それぞれケース8が設けられており、これらのケ
ース8には誘導子型発電機の固定子が収納されて
いる。
この固定子は第3図に示すように、フライホイ
ール4の円周方向に配列された複数のポールコア
9を備えている。ポールコア9の下端部は上記誘
導子磁極7に微小なエアギヤツプを介して対向す
るとともに、その上端部は固定子ヨーク10を介
してケース8の蓋板に固着されている。そしてポ
ールコア9には電機子コイル11と界磁コイル1
2とがそれぞれ巻装されている。なお電機子コイ
ル11が2つのポールコア9に跨つて巻装されて
いるのに対して、界磁コイル12はそれぞれのポ
ールコア9に1つずつ巻装されている。
このような構成になる固定子側の界磁コイル1
2は第2図および第4図に示すコントローラ13
を介してバツテリ14と接続されている。そして
コントローラ13は第4図に示すようにトランジ
スタ16を備えており、このトランジスタ16に
よつて界磁電流の制御を行なうようにしている。
そしてトランジスタ16のベースはコントローラ
17と接続されるようになつており、このコント
ローラ17が運転席に設けられているリターダス
イツチ18と接続されるようになつている。
これに対して電機子コイル11は第2図および
第1図に示すように負荷抵抗15とスイツチ22
を介して接続されている。さらに抵抗15に対し
て並列にコンデンサ21が接続されており、コイ
ル11とコンデンサ21とによつて直列共振回路
を構成している。また電機子コイル11の中点タ
ツプ23は全波整流器24と接続されており、こ
の整流器24の出力端はバツテリ14と電気負荷
26とに接続されている。さらに全波整流器24
の出力端はヒユーズ28およびシヤント抵抗29
の直列回路を介して界磁コイル12に接続されて
いる。
しかも第1図から明らかなように、この発電機
は複数の界磁コイル12を備えるとともに、それ
ぞれが制御用トランジスタ16およびフリーホイ
ールダイオード27と接続されている。またヒユ
ーズ28もそれぞれのコイル12に対応して設け
られている。これに対してシヤント抵抗29は両
方のコイル12に共通に接続されており、検出用
端子30によつて検出出力を得るようになつてい
る。
つぎに以上のような構成になるこの自動車のリ
ターダの動作について説明する。例えばこのリタ
ーダを備えた自動車が長い坂を下る場合には、運
転席に設けられているリターダスイツチ18を投
入する。すると第2図および第4図に示すコント
ローラ13のトランジスタ16が制御回路17に
よつて導通状態に切換えられる。従つてバツテリ
14からこのトランジスタ16を介して誘導子型
発電機の固定子の界磁コイル12に界磁電流が流
れ、この界磁コイル12が励磁されることにな
る。
このように界磁コイル12が励磁されると、界
磁コイル12は第3図に示すように、ポールコア
9を2つずつ互に逆向きに磁化するとともに、共
通の電機子コイル11が巻装された一対のポール
コア9が互に異極となるように磁化する。従つて
ある瞬間においては、第3図において点線で示す
ような磁気回路35が形成され、これに対してフ
ライホイール4が回転して誘導子磁極7がポール
コア9のピツチに相当する角度だけ移動すると、
第3図において鎖線で示すような磁気回路36が
形成される。
これらの磁気回路35,36を通過する磁束は
ともに電機子コイル11と鎖交するとともに、2
つの磁気回路35,36を通過する磁束の向きは
互に反転することになる。従つてこの磁束の変化
によつて、電機子コイル11に起電力が誘起され
て、この誘導子型発電機が発電を行なうことにな
る。このことはエンジン1あるいは車両がフライ
ホイール4を駆動することになり、このときに外
部からなされる仕事が制動力として吸収されるこ
とになる。従つてこの誘導子型発電機の発電によ
つて車両が制動力を受け、減速されることにな
る。そしてこのときの発電出力は第2図および第
4図に示す負荷抵抗15によつて消費されるよう
になつている。
このようにして制動力を発生する発電機の電機
子コイル11は第1図に示すように、コンデンサ
21と接続されており、共振回路を構成してい
る。そしてスイツチ22を閉じると電機子コイル
11で得られた発電出力が負荷抵抗15で消費さ
れることになり、このときに吸収される仕事によ
つて制動力が得られるようになつている。また電
機子コイル11の出力は中点タツプ23を通つて
全波整流器24に供給され、この整流器24によ
つて直流に整流されるようになつており、この直
流出力が界磁コイル12に供給されて界磁を行な
うとともに、バツテリ14の充電と電気負荷26
の駆動とを行なうようになつている。界磁コイル
12と接続されているトランジスタ16はこのリ
ターダによる制動時にはコイル11とコンデンサ
21との共振点の制御に用いられる。これに対し
て非制動時にはトランジスタ16が界磁電流を制
御することにより、全波整流器24の直流出力の
値を一定の値にするように制御するようになつて
いる。
このようにして車両の制動を行ない、あるいは
バツテリ14の充電と電気負荷26の駆動とを行
なう発電機は、第1図から明らかなように複数の
界磁回路を備えており、各界磁回路がそれぞれト
ランジスタ16によつて制御されるようになつて
いる。従つて断線や短絡等の原因によつて一方の
界磁回路に故障が発生しても、残りの界磁回路に
よつてバツクアツプすることが可能になり、この
ために一方の界磁回路のみを使つてバツテリ14
の充電や電気負荷26の駆動を行なうことが可能
になる。従つて1つの界磁回路が故障しても路上
故障につながることがなくなる。また多少制動力
が弱くなつてもリターダとしての機能も維持され
ることになる。そしてこの場合におけるトランジ
スタ16のデユーテイ比を増加させることによつ
て、制動力の低下を最小限に抑えることが可能に
なる。なお第1図においては2つの界磁回路のみ
が示されているが、界磁回路の数は2回路以上あ
ればよく、3回路あるいは4回路にしてもよい。
また従来公知の他の種類の発電機に用いてもよ
い。
〓考案の効果〓 以上のように本考案は、リターダを構成する発
電機に互いに並列に接続された複数の界磁回路を
設けるとともに、それぞれの界磁回路の界磁コイ
ルに流れる界磁電流を別々の制御素子によつて制
御するようにしたものである。従つてこのような
構成によれば、1つの界磁回路が断線や短絡等に
よつて故障しても、他の界磁回路によつてバツク
アツプされ、リターダとしての全機能が失われる
ことがなく、バツテリの充電と電気負荷の駆動を
維持することが可能になり、路上故障を回避でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るリターダを構
成する発電機の回路図、第2図は同リターダの外
観斜視図、第3図は同要部拡大展開正面図、第4
図はこのリターダを備えるエンジンの正面図、第
5図は従来のリターダを構成する発電機の回路図
である。 なお図面に用いた符号において、4……フライ
ホイール、7……誘導子磁極、8……ケース(固
定子)、11……電機子コイル、12……界磁コ
イル、14……バツテリ、16……トランジス
タ、24……全波整流器、26……電気負荷、で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転子4と電機子コイル11と複数の界磁コイ
    ル12とから成る発電機8と、複数の制御素子1
    6とを有する車両用リターダであつて、 回転子4は、パワーラインと伝動され、 電機子コイル11は、バツテリ14と電気負荷
    26に接続され、 複数の界磁コイル12は、それぞれ対応する制
    御素子16と接続され、 制御素子16は、それぞれ対応する界磁コイル
    12に流れる界磁電流を制御する 車両用リターダ。
JP5843787U 1987-04-17 1987-04-17 Expired - Lifetime JPH0545041Y2 (ja)

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