JPH06240181A - 光硬化型導電性塗料組成物 - Google Patents

光硬化型導電性塗料組成物

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JPH06240181A
JPH06240181A JP3028193A JP3028193A JPH06240181A JP H06240181 A JPH06240181 A JP H06240181A JP 3028193 A JP3028193 A JP 3028193A JP 3028193 A JP3028193 A JP 3028193A JP H06240181 A JPH06240181 A JP H06240181A
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JP
Japan
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weight
meth
parts
acrylate
coating composition
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Application number
JP3028193A
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English (en)
Inventor
Takashi Osugi
高志 大杉
Koji Maruyama
耕司 丸山
Minoru Suezaki
穣 末崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16

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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線等の活性光線により容易に硬化して塗膜
を形成し、得られた塗膜が、帯電防止性が優れると共
に、透明性、表面硬度、耐摩耗性及び耐薬品性にも優れ
る光硬化型導電性塗料組成物。 【構成】(a)導電性粉末100重量部、(b)塗料バ
インダー10〜100重量部、(c)フッ素含有(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル0.05〜5重量部、
(d)アセタール樹脂1〜30重量部、(e)光重合開
始剤0.1〜10重量部及び(f)有機溶剤100〜1
000重量部からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線又は活性光線で容
易に硬化して、塗膜を形成しうる光硬化型導電性塗料組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハー保存容器、電子、電気部
材、半導体の製造工場の床材、壁材などは、多くの場合
帯電防止性を有するものが必要とされる。
【0003】一般に、合成樹脂を材料とする成形体に帯
電防止性能を付与するために、例えば、カーボン粉末や
金属粉末入り塗料でコーティングしたり、あるいは、カ
ーボン粉末、カーボン繊維や金属繊維等を成形時に合成
樹脂に練り混んで成形する方法が行われている。
【0004】しかしながら、上記の方法では、塗料や成
形体自体の着色により透明なものが得られず、窓等の部
分に使用した場合、内容物を透視することができないと
いう問題点があった。
【0005】特に、クリーンルーム等で使用される機器
カバー類には、帯電防止性に加えて、内部を透視するた
めの透明性、飛沫した薬品等に対する耐薬品性と共に、
付着した油脂等を拭き取る際に傷が付いたり、帯電防止
機能の低下が起こらないような耐摩耗性が要求される。
【0006】また、耐薬品性については、洗浄等に用い
られるアルコール類や、半導体工場内で使用される酸や
アルカリに対して侵されないことが要求されている。
【0007】このような要求に対応する透明性の優れた
導電性塗料として、特開昭58−91777号公報に
は、平均粒径0.4μm以下の酸化錫を主成分とする導
電性微粉末をバインダー中に分散させた塗料が開示され
ている。しかしながら、この塗料はバインダーが熱可塑
性樹脂であるため、耐磨耗性及び耐溶剤性の十分な塗膜
が得られないという問題点があった。
【0008】さらに、特開昭60−60166号公報に
は、酸化錫を主成分とする導電性微粉末を光硬化性塗料
バインダー中に含有した塗料が開示されている。しかし
ながら、この塗料から得られた塗膜は、透明性、帯電防
止性が優れているものの、耐摩耗性、耐薬品性が不十分
であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、紫外線等の
活性光線により容易に硬化して塗膜を形成し、得られた
塗膜が、帯電防止性が優れると共に、透明性、表面硬
度、耐摩耗性及び耐薬品性にも優れる光硬化型導電性塗
料組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】本発明の光硬化型導電性塗料組成物は、導
電性粉末(a)、塗料バインダー(b)、フッ素含有
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)、アセター
ル樹脂(d)、光重合開始剤(e)及び有機溶剤(f)
よりなる。
【0012】上記導電性粉末(a)は酸化錫を主成分と
する。上記酸化錫中には酸化アンチモンを含有するもの
が好ましく、その含有量は多くなっても、少なくなって
も塗膜の導電性が低下するので、0.1〜20重量%が
好ましい。
【0013】また、上記導電性粉末(a)の粒径は、小
さくなると塗膜の導電性が低下し、大きくなると可視光
線を散乱し塗膜の透明性が低下するので、0.01〜
0.4μmに限定される。
【0014】上記塗料バインダー(b)は、分子内に少
なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物を主成分とするものであ
る。このような(メタ)アクリレート化合物としては、
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4−(アクリ
ロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔4−(メタクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパ
ン、3−フェノキシ−2−プロパノイルアクリレート、
1,6−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロ
ピル)−ヘキシルエーテル等の2官能(メタ)アクリレ
ート;ペンタエリスルトールトリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリス−
(2−ヒドロキシルエチル)−イソシアヌル酸エステル
(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)アクリレー
ト;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスルトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレー
トの4官能以上の(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0015】上記以外の(メタ)アクリレート化合物と
しては、分子末端に(メタ)アクリロイル基を2個以上
有し、分子内にウレタン結合を有するアクリル系ウレタ
ンオリゴマーが挙げられ、該オリゴマーを用いると塗膜
の耐摩耗性が一層向上する。
【0016】上記アクリル系ウレタンオリゴマーは、例
えば、1分子内に2個以上のイソシアネート基を有する
化合物と、活性水素を有する(メタ)アクリレートを作
用させることにより調製される。
【0017】上記1分子内に2個以上のイソシアネート
基を有する化合物としては、例えば、m−フェニレンジ
イソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ト
ルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,5
−ジイソシアネート、トルエン−2,6−ジイソシアネ
ート、トルエン−3,5−ジイソシアネート、m−キシ
リレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−ジメチル
ビフェニル、4,4’−ジイソシアネート−3,3’−
ジメチルビフェニルメタン等が挙げられる。
【0018】上記活性水素を有する(メタ)アクリレー
トとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリセリンジ(メタ)アクリレート、1,6−ビス(3
−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−ヘキシル
エーテル、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル
酸エステル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸
等が挙げられる。
【0019】上記(メタ)アクリレート化合物は単独で
用いられても併用されてもよく、併用される場合は、上
記(メタ)アクリル系ウレタンオリゴマーが併用される
のが好ましい。
【0020】上記(メタ)アクリル系ウレタンオリゴマ
ーの量は、多くなっても少なくなっても、塗膜の耐摩耗
性が低下するので、塗料バインダー(b)中10〜90
重量%が好ましい。
【0021】光硬化型導電性塗料組成物中、上記塗料バ
インダー(b)の量は、少なくなると塗膜の機械的強度
が低下し、多くなると導電性粉末(a)の分散性が悪化
し塗膜の透明性が低下するので、導電性粉末(a)10
0重量部に対して10〜100重量部に限定され、好ま
しくは20〜50重量部である。
【0022】上記フッ素含有(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル(c)は、一般式CH2=C(R1)−COO
2 で表されるものである。式中、R1 は水素又はメチ
ル基を示し、R2 は炭化水素基を示す。
【0023】R2 の炭素数は大きくなると、光硬化型導
電性塗料組成物の塗工が困難になるので20以下に限定
される。また、R2 の全水素原子のうち、フッ素化され
ている水素原子の比率が小さくなると、塗膜の耐摩耗性
及び耐薬品性を持続させる効果が不足するので、フッ素
化比率は40%以上に限定される。
【0024】このような(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルとしては、例えば、トリフルオロエチル(メタ)
アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリ
レート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、オク
タフルオロペンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカ
フルオロデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0025】上記化合物は不飽和基を含むために、塗膜
の硬化後にフッ素化部分が塗膜に固定化され耐摩耗性及
び耐薬品性の効果が持続するものと考えられる。
【0026】光硬化型導電性塗料組成物中、上記フッ素
含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)の量
は、少なくなると、塗膜の表面平滑性、耐摩耗性及び耐
薬品性を向上させる効果がなく、多くなると基材との相
溶性が低下して塗工の際の塗膜のレベリング不足や、基
材との密着性低下の原因となるので、導電性粉末(a)
100重量部に対して0.05〜5重量部に限定され、
好ましくは0.1〜3重量部である。
【0027】上記アセタール樹脂(d)は、主鎖のビニ
ル基にアセタール基が結合した部分と水酸基が結合した
部分から構成され、導電性粉末(a)の分散性を向上さ
せるために配合される。
【0028】上記アセタール樹脂(d)は、ポリビニル
アルコールにアルデヒドを縮合反応させてアセタール化
することにより得られるものであり、アセタール化に
は、酸触媒の存在下で水系媒体を用いる沈殿法や、アル
コール等の溶媒を用いる溶解法等公知の方法が採用され
る。なお、原料としてポリ酢酸ビニルを用い、ケン化と
アセタール化とを並行的に行って、ポリビニルアセター
ル樹脂を得ることもできる。
【0029】上記アセタール樹脂(d)において、水酸
基が結合したビニル基の部分が少なくなると、前記導電
性粉末(a)を分散する能力が不足して透明性が低下
し、多くなると有機溶剤への溶解性が低下し塗料の作製
が困難になるとともに、得られた塗膜の耐水性が低下す
るので、水酸基が結合しているビニル基のモル%は、主
鎖中の全ビニル基に対して20〜80モル%に限定され
る。
【0030】また、上記アセタール樹脂(d)は、側鎖
にアセチル基が含有されてもよく、その含有量は、主鎖
中の全ビニル基に対するアセチル基が結合しているビニ
ル基量として、10モル%以下が好ましい。
【0031】上記アセタール樹脂(d)の量は、少なく
なると、導電性粉末(a)の分散性が悪くなって透明性
が低下し、増粘効果も得られず塗工性が悪くなり、多く
なると、塗膜の硬度や耐摩耗性が低下するので、導電性
粉末(a)100重量部に対して、1〜30重量部に限
定され、好ましくは2〜25重量部である。
【0032】上記光重合開始剤(e)としては、紫外
線、可視光線等の活性光線により、重合を開始させる性
質を有するものであればよい。
【0033】上記光重合開始剤(e)のうち、紫外線で
活性化するものとしては、例えば、ソジウムメチルジチ
オカーバメイトサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド、ジフェニルモノサルファイド、ジベン
ゾチアゾイルモノサルファイド及びジサルファイドなど
のサルファイド類;チオキサントン、2−エチルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン等のチオキサントン誘導体;ヒドラゾ
ン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンジアゾニウ
ム等の(ジ)アゾ化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾフェノ
ン、ジメチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、
ベンジルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、
2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノ
ン、2−アミノアントラキノン、2−クロロアントラキ
ノン等の芳香族カルボニル化合物;p−ジメチルアミノ
安息香酸メチル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
p−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、p−ジエチルアミ
ノ安息香酸イソプロピル等のジアルキルアミノ安息香酸
エステル類;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、キュメン
ハイドロパーオキサイド等の過酸化物;9−フェニルア
クリジン、9−p−メトキシフェニルアクリジン、9−
アセチルアミノアクリジン、ベンズアクリジン等のアク
リジン誘導体;9,10−ジメチルベンズフェナジン、
9−メチルベンズフェナジン、10−メトキシベンズフ
ェナジン等のフェナジン誘導体;6,4’,4”−トリ
メトキシ−2,3−ジフェニルキノキサリン等のキノキ
サリン誘導体;2,4,5−トリフェニルイミダゾイル
二量体等が挙げられる。
【0034】また、可視光線で活性化するものとして
は、例えば、2−ニトロフルオレン、2,4,6−トリ
フェニルピリリウム四弗化ホウ素塩、2,4,6−トリ
ス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
3,3’−カルボニルビスクマリン、チオミヒラーケト
ン等が挙げられる。
【0035】本発明では、導電性粉末(a)が350n
m以下の紫外線を強く吸収し、400nm以上では着色
が強くなるために、光重合開始剤(e)の最大吸収波長
は350〜400nmの範囲にあるものが好ましい。
【0036】また、上記光重合開始剤(e)には、酸素
阻害による感度の低下を防止するため、アミン化合物を
併用してもよい。このようなアミン化合物としては、脂
肪族アミン、芳香族アミン等不揮発性のものであれば、
特に限定されない。
【0037】上記光重合開始剤(e)の量は、少なくな
ると重合反応が進行せず、塗膜の硬度及び耐摩耗性が不
十分なものとなり、多くなると塗膜の表面近傍のみで硬
化が起こり、塗膜内部まで完全に硬化し難くなるので、
導電性粉末(a)100重量部に対して0.1〜10重
量部に限定される。
【0038】上記有機溶剤(f)としては特に限定され
ないが、沸点の低いものもしくは揮発性の強いものは塗
工中の蒸発により塗料粘度が変化し、高沸点のものは乾
燥工程に時間を要するので、沸点80〜160℃のもの
が好ましい。また、導電性粉末(a)との親和性のため
酸素を含有するものが好ましい。
【0039】このような有機溶剤(f)として、例え
ば、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノメチル
エーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、酢酸ブチル、イソプロピル
アセトン、メチルエチルケトン、アニソール等が使用可
能であり、これらは単独で用いられてもよく、混合して
使用されてもよい。
【0040】上記有機溶剤(f)の量は、多くなっても
少なくなると塗工作業が困難になると共に導電性粉末
(a)の分散性が悪くなるので、導電性粉末(a)10
0重量部に対して、100〜1000重量部に限定され
る。
【0041】上記光硬化性導電性塗料組成物には、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤、表面改質剤、脱
泡剤等の各種添加剤が添加されていてもよい。
【0042】上記塗料組成物は、アセタール樹脂(d)
と導電性粉末(a)を有機溶剤(f)に加えて混合した
後、塗料バインダー(b)、光重合開始剤(e)等を加
えさらに混合することにより得られる。混合には、塗料
の分散や配合に通常用いられる装置、例えば、サンドミ
ル、ボールミル、アトライター、高速回転攪拌装置、三
本ロール等が使用される。
【0043】本発明の光硬化性導電性塗料組成物は、ス
プレー法、バーコート法、ドクターブレード法、ロール
コート法、ディッピング法等の一般的な塗布方法によ
り、基材上に塗布、乾燥した後、紫外線等を照射して硬
化させることにより得られる。
【0044】上記基材としては、ポリ塩化ビニル、ポリ
カーボネート、ポリメタクリレート、ABS樹脂等の樹
脂プレートもしくはフィルム;板ガラス等の無機材料等
が挙げられる。
【0045】上記紫外線の照射量は、少なくなると硬化
が不十分となり、多くなるとそれ以上硬化が進行せず、
逆に紫外線による劣化が起こるので、1,000〜1
0,000mJ/cm2 が好ましい。
【0046】尚、得られた塗膜の表面をバフ研磨すれ
ば、透明性が更に向上し、表面の脱落し易い微粉末が除
去されるので、塵埃を極端に嫌う半導体の製造装置等に
好適に使用される。
【0047】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)粒径0.02μmの酸化アンチモン含有導
電性粉末(三菱マテリアル社製「T−1」)100重量
部、残存水酸基33モル%、ブチラール化度40モル
%、アセトアセタール化度26モル%、アセチル基1モ
ル%及び重合度2000のアセタール樹脂17重量部、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート27重量部、
2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート0.3重
量部、ヒドロキノン0.1重量部及びエチルセロソルブ
380重量部をアトライターに仕込み、10時間分散さ
せた。次いで、チオキサントン1重量部及びジメチルア
ミノアセトフェノン1重量部をエチルセロソルブ50重
量に溶解させたものを加え、さらに15分間分散させて
光硬化性導電塗料組成物を得た。
【0048】この塗料組成物を透明アクリル板上に、バ
ーコーターを用いて乾燥時の膜厚が1.5μmになるよ
うに塗布し、常温で30分間乾燥させた後50℃で10
分間熱風乾燥させた。次いで、高圧水銀ランプにより照
射量が2000mJ/cm2になるように紫外線を照射
して硬化させ塗膜を得た。得られた塗膜を、直径30c
mのウール性ポリッシャー(3,000rpm)により
バフ仕上げした。
【0049】(実施例2)粒径0.02μmの酸化アン
チモン含有導電性粉末(三菱マテリアル社製「T−
1」)100重量部、残存水酸基32モル%、ブチラー
ル化度38モル%、アセトアセタール化度29モル%、
アセチル基1モル%及び重合度2400のアセタール樹
脂17重量部、ペンタエリスリトールトリアクリレート
27重量部、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレ
ート1重量部、ヒドロキノン0.1重量部及びエチルセ
ロソルブ380重量部をアトライターに仕込み、10時
間分散させたこと以外は、実施例1と同様にして、光硬
化性導電塗料組成物を得た後、実施例1と同様な方法に
より、透明アクリル板上に、この光硬化性導電塗料組成
物の塗膜を形成した。
【0050】(実施例3)粒径0.02μmの酸化アン
チモン含有導電性粉末(三菱マテリアル社製「T−
1」)100重量部、残存水酸基33モル%、ブチラー
ル化度40モル%、アセトアセタール化度26モル%、
アセチル基1モル%及び重合度2000のアセタール樹
脂17重量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ート27重量部、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルアクリレート0.3重量部、ヒドロキノン0.1重
量部及びエチルセロソルブ380重量部をアトライター
に仕込み、10時間分散させたこと以外は、実施例1と
同様にして、光硬化性導電塗料組成物を得た後、実施例
1と同様な方法により、透明アクリル板上に、この光硬
化性導電塗料組成物の塗膜を形成した。
【0051】(比較例1)粒径0.02μmの酸化アン
チモン含有導電性粉末(三菱マテリアル社製「T−
1」)100重量部、残存水酸基33モル%、ブチラー
ル化度40モル%、アセトアセタール化度26モル%、
アセチル基1モル%及び重合度2000のアセタール樹
脂17重量部、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト27重量部、ヒドロキノン0.1重量部及びエチルセ
ロソルブ380重量部をアトライターに仕込み、10時
間分散させたこと以外は、実施例1と同様にして、光硬
化性導電塗料組成物を得た後、実施例1と同様な方法に
より、透明アクリル板上に、この光硬化性導電塗料組成
物の塗膜を形成した。
【0052】(比較例2)粒径0.02μmの酸化アン
チモン含有導電性粉末(三菱マテリアル社製「T−
1」)100重量部、テトラメチロールメタンテトラア
クリレート40重量部、ヒドロキノン0.1重量部及び
エチルセロソルブ380重量部をアトライターに仕込
み、10時間分散させた。次いで、チオキサントン1重
量部及びジメチルアミノアセトフェノン1重量部をエチ
ルセロソルブ50重量に溶解させたものを加え、さらに
15分間分散させて光硬化性導電塗料組成物を得た。こ
の導電塗料組成物を使用して、実施例1と同様な方法に
より、透明アクリル板上に、この光硬化性導電塗料組成
物の塗膜を形成した。
【0053】〔光硬化性導電塗料組成物の塗膜の性能評
価〕上記実施例及び比較例で得られた塗膜につき、下記
項目の性能評価を行いその結果を表1に示した。 (1)帯電防止性 表面固有抵抗をASTM D257に準拠して測定し、
帯電防止性の指標とした。 (2)透明性 ASTM D1003に準拠して全光線透過率及び曇価
を測定し、透明性の指標とした。 (3)塗膜強度 JIS K5400に準拠して鉛筆硬度を測定し、塗膜
強度の指標とした。 (4)耐摩耗性 JIS K7204に準拠して塗膜のテーバー摩耗試験
(荷重500g、100回)を行った後曇価を測定し、
耐摩耗性の指標とした。 (5)耐薬品性 23℃において、塗膜をメタノール、イソプロパノー
ル、35%塩酸中にそれぞれ24時間浸漬後の曇価、及
びアンモニア雰囲気下で24時間放置した後の曇価を測
定し、耐薬品性の指標とした。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明の光硬化型導電性塗料組成物は、
上に述べた通りであり、塗工性に優れると共に、得られ
た塗膜は、帯電防止性、透明性、硬度、耐摩耗性及び耐
薬品性に優れているので、この光硬化型導電性塗料組成
物の塗装物は半導体工場や一般のクリーンルーム用の部
材として好適に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)粒径0.01〜0.4μmの酸化錫
    を主成分とする導電性粉末100重量部、(b)分子内
    に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有す
    る(メタ)アクリレート化合物を主成分とする塗料バイ
    ンダー10〜100重量部、(c)一般式CH2 =C
    (R1)−COOR2 (式中、R1 は水素又はメチル基、
    2 は炭素数20以下の炭化水素基を示し、その炭化水
    素基中の全水素原子のうち40%以上がフッ素化されて
    いるものである)で表される、分子内に(メタ)アクリ
    ロイル基を有するフッ素含有(メタ)アクリル酸アルキ
    ルエステル0.05〜5重量部、(d)水酸基が結合し
    ているビニル基のモル%が、主鎖中の全ビニル基に対し
    て20〜80モル%であるアセタール樹脂1〜30重量
    部、(e)光重合開始剤0.1〜10重量部及び(f)
    有機溶剤100〜1000重量部からなることを特徴と
    する光硬化型導電性塗料組成物。
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