JPH0987546A - 帯電防止用塗料組成物及びそれを適用した帯電防止性成形品 - Google Patents

帯電防止用塗料組成物及びそれを適用した帯電防止性成形品

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JPH0987546A
JPH0987546A JP7249396A JP24939695A JPH0987546A JP H0987546 A JPH0987546 A JP H0987546A JP 7249396 A JP7249396 A JP 7249396A JP 24939695 A JP24939695 A JP 24939695A JP H0987546 A JPH0987546 A JP H0987546A
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antistatic
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JP7249396A
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English (en)
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Koji Maruyama
耕司 丸山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本願発明の帯電防止性塗料組成物によれば、成
形倍率が高く、クラックが発生しないため、ブロー成形
性に優れている。またポリエチレングリコール鎖は、イ
オンを運びやすい性質を有するため帯電性も向上され
る。かつ、塗膜を適度の架橋密度にする事によって耐磨
耗性も保てる。 【解決手段】分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を
有する(メタ)アクリレート化合物10〜40重量%と
分子内に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物90〜60重量%とからな
る塗料バインダー、導電性フィラーとからなる帯電防止
性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性、耐摩耗
性、耐擦傷性、耐溶剤性に優れた帯電防止用塗料組成物
ならびにこれを塗布してなる帯電防止性成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハー用容器、クリーンベン
チ、クリーンルームやその他の電子・電機部材、半導体
製造工場の床材・壁材等は、多くの場合、帯電防止性を
有することが必要とされる。
【0003】従来、このような部材には、界面活性剤を
含む有機物を塗布したり、あるいは、カーボン粉末入り
塗料でコーティングすることが行われている。しかし、
前者の方法では、部材表面の摩擦、水洗い、拭き取り等
により塗膜が簡単に除去されるという問題点があり、一
方、後者の方法では、塗膜および成形品自体が黒色系に
限定されるという不具合があった。
【0004】これら上記問題点を解決すべく、例えば特
開平7−41698号公報には、表面に酸化錫を主成分
とする導電性層を有する導電性フィラーを塗料バインダ
ー樹脂中に含有した帯電防止用塗料組成物が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の帯電防止用塗料
組成物として、分子内に2個以上のアクリロイル基を有
するアクリレート化合物である。しかしながら、かかる
帯電防止用塗料組成物は、成形倍率性が低く、伸びがわ
るいため、帯電防止用塗料が塗布されたプレートをブロ
ー成形した場合、帯電防止用塗膜にクラックが生じる問
題点があった。塗膜にクラックが生じると、導電性が低
下するという問題点があった。本発明はこのような問題
点に着目してなされたもので、その課題とするところ
は、ブロー成形性、帯電防止性、耐摩耗性に優れた光硬
化性帯電防止用塗料組成物ならびにこれを塗布してなる
帯電防止性成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に係る
発明は、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有す
る(メタ)アクリレート化合物5〜30重量%と分子内
に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)
アクリレート化合物95〜70重量%とからなる塗料バ
インダー樹脂と、導電性フィラーとからなることを特徴
とする帯電防止用塗料組成物。また請求項2に係る発明
は、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物が下記式(A)
【化3】 で示される化合物であることを特徴とする請求項1記載
の帯電防止用塗料組成物。また請求項3に係る発明は、
分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する(メ
タ)アクリレート化合物10〜40重量%と分子内に3
個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アク
リレート化合物90〜60重量%とからなる塗料バイン
ダー樹脂と、導電性フィラーを含有することを特徴とす
る帯電防止用塗料組成物。また請求項4に係る発明は、
分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する(メ
タ)アクリレート化合物が下記式(B)
【化4】 で示される化合物であることを特徴とする請求項3記載
の帯電防止用塗料組成物。また請求項5に係る発明は、
請求項1乃至請求項4に記載の帯電防止用塗料組成物の
いずれかからなる塗料を基板上に塗工かつ乾燥し、硬化
させてなる積層体を成型してなることを特徴とする帯電
防止性成形品。
【0007】まず、分子内に1個のアクリロイル基若し
くはメタクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化
合物を主成分とするものであれば特に限定されないが、
例えば、ジエチレングリコールモノメチル(メタ)アク
リレート、トリエチレングリコールモノメチル(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールモノメチル
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ
エチル(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコール
モノメチル(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールモノフェニル(メタ)アクリレート等が挙げられ
るまた、分子内に2個のアクリロイル基若しくはメタク
リロイル基を有する(メタ)アクリレート化合物を主成
分とするものであれば特に限定されないが、例えば、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、また、分子内に3個以上
のアクリロイル基若しくはメタクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物を主成分とするものであれ
ば特に限定されないが、例えば、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペ
ンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)ア
クリレート、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−イソ
シアヌル酸エステル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
【0008】なお、この塗料バインダー樹脂に、さら
に、アクリルモノマーの分子内にウレタン結合を有する
アクリル系ウレタンオリゴマーを添加することにより、
塗膜の耐擦過傷性がより向上される。本発明では、この
成分が重合して高度に3次元架橋し、塗膜に耐摩耗性、
耐擦傷性、耐薬品性を付与することができる。
【0009】本発明の帯電防止用塗料組成には、光重合
開始剤や熱重合開始剤が含有される。本発明で使用され
る光重合開始剤としては、紫外線、可視光線等の活性光
線により増感される光重合開始剤であればいずれを用い
てもよく、特に限定されないが、例えば、ソジウムメチ
ルジチオカーバメイトサルファイド、ジフェニルモノサ
ルファイド、ジベンゾチアゾイルモノサルファイドおよ
びジサルファイド等のサルファイド類;チオキサント
ン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサン
トン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサン
トン誘導体;ヒドラゾン、アゾビスイソブチロニトリル
等のアゾ化合物;ベンゼンジアゾニウム塩等のジアゾ化
合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾフェノン、ジメチルアミノ
ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジルアントラキ
ノン、t−ブチルアントラキノン、2−メチルアントラ
キノン、2−エチルアントラキノン、2−アミノアント
ラキノン、2−クロロアントラキノン等の芳香族カルボ
ニル化合物;p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、p−
ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安
息香酸ブチル、p−ジエチルアミノ安息香酸イソプロピ
ル等のジアルキルアミノ安息香酸エステル;ベンゾイル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイド
等の過酸化物;9−フェニルアクリジン、9−p−メト
キシフェニルアクリジン、9−アセチルアミノアクリジ
ン、ベンズアクリジン等のアクリジン誘導体;9,10
−ジメチルベンスフェナジン、9−メチルベンズフェナ
ジン、10−メトキシベンズフェナジン等のフェナジン
誘導体;6,4’,4”−トリメトキシ−2、3−ジフ
ェニルキノキサリン等のキノキサリン誘導体;2,4,
5−トリフェニルイミダゾイルニ量体、2−ニトロフル
オレン、2,4,6−トリフェニルピリリウム四弗化ホ
ウ素塩、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−
1,3,5−トリアジン、3、3’−カルボニルビスク
マリン、チオミヒラーケトン等が挙げられる。
【0010】本発明においては、かかる光重合開始剤
は、その最大吸収波長が350〜400nmの範囲にあ
るものが好ましい。その理由は、上記針状導電体が最大
吸収波長350nm未満の紫外線を強く吸収してしまう
おそれがあるからであり、また、最大吸収波長が400
nm超では黄色く着色されてしまうおそれがあるからで
ある。
【0011】また、酸素阻害による感度の低下を防止す
るために、光重合開始剤にアミン化合物を共存させても
よい。このようなアミン化合物としては、脂肪族アミン
化合物や芳香族アミン化合物等の不揮発性のものであれ
ば、特に限定されない。
【0012】本発明においては、この光重合開始剤は、
上記塗料バインダー樹脂100重量部に対し、0.1〜
10重量部の配合割合で添加される。0.1重量部未満
では重合が完全に進まず、硬度、耐擦過傷性が不十分と
なり、一方、10重量部超を添加しても増感効果の向上
はほとんどみられず、逆に耐候性等の耐久性が低下する
からである。
【0013】本発明の帯電防止用塗料組成には、有機溶
媒が含有される。本発明に用いられる有機溶媒として
は、特に限定されないが、沸点が60〜160℃程度の
ものが好適である。沸点が60℃未満のものでは、塗料
の保存中や塗工中、該溶媒の蒸発により塗料の濃度や粘
度が変化するおそれがあり、一方、沸点が160℃を超
えるものでは乾燥工程に時間を要することがあるからで
ある。また、揮発性の強いものも、塗料の保存中や塗工
中、該溶媒の蒸発により塗料の濃度や粘度が変化するお
それがあるので好ましくない。なお、針状導電体との親
和性の点から、酸素を含有する溶媒であることが好まし
い。
【0014】かかる有機溶媒としては、具体的には、例
えばシクロヘキサノン、エチレングリコールモノメチル
エーテル(メチルセロソルブ)、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル(エチルセロソルブ)、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、酢酸ブチル、イソプロピル
アセトン、メチルエチルケトン、アニソール等が好適に
挙げられる。これらは単一で使用してもよく、2種類以
上を混合して用いてもよい。
【0015】本発明においては、この有機溶媒は、上記
塗料バインダー樹脂100重量部に対し、100〜10
00重量部の配合割合で添加される。100重量部未満
では塗膜の透明性や塗料の保存安定性が低下し、一方、
1000重量部を超えると塗料の粘度が低くなり過ぎで
塗工性が低下したり、針状導電体が沈降しやすくなるか
らである。
【0016】なお、本発明においては、上記の必須構成
成分の他に、シランカップリング剤、チタネート系カッ
プリング剤、界面活性剤、オレイン酸等の有機酸、水酸
基含有高分子化合物、カルボキシル基含有高分子化合物
等を適宜加えてもよい。
【0017】さらに、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、熱重合禁止剤、表面改質剤、脱泡剤等の各種
添加剤を添加してもよい。
【0018】そして、塗料バインダー樹脂、針状導電
体、光重合開始剤、および有機溶媒を、例えば高速回転
攪拌装置、サンドミル、ボールミル、アトライター、三
本ロール等を用いた一般的な混合装置にて混合して調製
することによって得られるが、混合条件が強過ぎると針
状導電体が壊れて導電性が低下するので、ステンレスビ
ーズ、ガラスビーズ等の媒体を使用しない方がより好ま
しい。このようにして調製され得られた上記請求項1に
記載の光硬化性帯電防止用塗料は、スプレー法、バーコ
ート法、ドクターブレード法、ロールコート法、および
ディッピング法等の一般的な塗布方法により対象物に塗
布して用いられる。対象物としては、例えば塩化ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリメタクリレート、ABS樹
脂等のプラスチック板あるいはプラスチックフィルム等
が挙げられる。また、ガラス等の無機物質からなる板や
フィルム等も対象物となり得る。
【0019】なお塗膜厚(乾燥時)は1〜5μmが好ま
しい。1μm未満では導電性が不十分となることがあ
り、一方、5μmを超えても性能の向上がみられず、逆
にコスト面で好ましくないからである。また、導電層形
成後、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の紫外
線を放出するランプを用いて光を照射し、該導電層を硬
化させる。露光量は、100〜2000mJ/cm2 が
好ましい。
【0020】また、帯電防止用塗料を上述したように所
望の対象物に所定量塗布したものを、熱風、赤外線等で
乾燥後、光硬化させて導電層を形成した積層体を成形加
工する、あるいは成形後の対象物に塗料を所定量塗布、
熱風、赤外線等で乾燥させることによって導電層を形成
して得ることができる。
【0021】ここで、塗膜の表面を必要に応じて、バフ
研磨等によって研磨仕上げしてもよい。バフ仕上げする
ことによって、塗膜の光沢、耐汚染性の向上を図ること
ができ、また、表面の脱落しやすいウィスカーのかけら
等が除去されるため、塵の発生を防止することができ、
クリーンルーム等に好適な製品を作製することができ
る。
【0022】
【作用】請求項1に係る発明によれば、塗料バインダー
に分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する(メ
タ)アクリレート化合物が5〜30重量部%用いてい
る。つまり、単官能のアクリレートを加えることによる
架橋密度を下げる効果により、成形倍率が高く、ブロー
成形に優れている。
【0023】請求項3に係る発明によれば、塗料バイン
ダーに分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物が10〜40重量部%用い
ている。つまり、二官能のアクリレートを加えることに
よる架橋密度を下げる効果により、成形倍率が高く、ブ
ロー成形に優れている。請求項2及び請求項4に係る発
明によれば、上記の効果に加えて、ポリエチレングリコ
ール鎖が酸素原子を有しており、分子として動きやすい
ことの効果により塗膜に柔軟性を付与しブロー成形性を
向上させる。さらに、このポリエチレングリコール鎖
は、イオンを運びやすい性質を有するために導電性も向
上させる。かつ、塗膜を適度の架橋密度にすることによ
って耐磨耗性も保てる。請求項5に係る発明によれば、
上記の帯電防止用塗料が塗布されているため、帯電防止
性、耐磨耗性に優れ、ブロー成形を行った後でも帯電防
止性を失わないので、高度に帯電防止性の必要な半導体
分野の機器カバー等として好適に用いることができる。
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。請求項1、2に記載の発明は実施例1、2、3に、
請求項3、4に記載の発明は実施例4、5、6に記載す
る。
【0024】[実施例1] テトラエチレングルコールモノフェニルエーテルアクリレート10重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 90重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 50重量部 チオキサントン 1重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 2重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分をディゾルバーにて1000rpmで3時間
攪拌、混合し、本発明に係る光硬化性帯電防止用塗料を
調製した。
【0025】このようにして得られた光硬化性帯電防止
用塗料を、アイボリー色の硬質塩ビプレート(厚さ3m
m)に、乾燥塗膜厚が3μmになるようにバーコーター
(#10)法により塗布し、50℃で10分間熱風乾燥
させた。その後、高圧水銀ランプにより照射量が200
0mJ/cm2 になるように光照射し、硬化させること
によって、本発明に係る帯電防止性プレートを得た。
【0026】[実施例2] テトラエチレングルコールモノメチルエーテルアクリレート 15重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 85重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 60重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして本発明に係
る光硬化性帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを
得た。
【0027】[実施例3] ポリエチレングルコールモノエチルエーテルアクリレート 20重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 80重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 100重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして、本発明に
係る帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを得た。
[実施例4] テトラエチレングルコールジアクリレート 20重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 80重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 50重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして、本発明に
係る帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを得た。
【0028】[実施例5] テトラエチレングルコールジアクリレート 30重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 60重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして本発明に係
る光硬化性帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを
得た。
【0029】[実施例6] オクタエチレングルコールジアクリレート 13重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 87重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 100重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして、本発明に
係る帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを得た。
【0030】[比較例1] ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 60重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして本発明に係
る光硬化性帯電防止用塗料および帯電防止性プレートを
得た。
【0031】[比較例2] テトラエチレングルコールジアクリレート 50重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 50重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 60重量部 チオキサントン 2重量部 ジメチルアミノアセトフェノン 1重量部 エチルセロソルブ 300重量部
【0032】[比較例3] 塩化ビニル/2−ヒドロキシプロピルアクリレート(90モル/10モル) (積水化学工業製:エスレックE−HA) 100重量部 導電性チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学(株)製、デントール WK −200;平均長さ15μm、アスペクト比50) 60重量部 エチルセロソルブ 300重量部 上記各成分を用いて、実施例1と同様にして帯電防止用
塗料および帯電防止性プレートを得た。
【0033】このようにして得られた各実施例および比
較例の帯電防止性プレートについて、導電性、耐摩耗性
および耐薬品性に関する性能評価を以下の方法に従って
行った。結果を表1に示す。
【0034】[導電性]表面固有抵抗値をASTM−D
257に従って測定した。半導体のクリーンルーム内の
静電気除去は表面抵抗値が108 Ω以下に保たれるのが
好ましい。
【0035】[耐摩耗性]ASTMD−1044に従っ
て、テーバー摩耗(CS−10摩耗輪使用、500g荷
重で100サイクル)試験をした後の表面固有抵抗値で
評価した。耐摩耗試験後も表面抵抗値108 Ω以下が必
要。
【0036】[耐水摩耗性]水に浸した無塵布で、90
0g/cm2 の荷重をかけて1000回磨耗させた後の
表面固有抵抗値で評価した。耐水摩耗試験後も表面抵抗
値108 Ω以下が必要。 [ブロー成形性〕4倍にブロー成形した後も外観と表面
固有抵抗値で評価した。成形後も表面抵抗値108 Ω以
下が必要。かつ、クラック等の外観に影響するような変
化がないこと。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の帯電防止用塗料組成物によれ
ば、成形性倍率が高く、クラックが発生しないため、ブ
ロー成形に優れている。また、ポリエチレングリコール
鎖は、イオンを運びやすい性質を有するために導電性も
向上させる。かつ、塗膜を適度の架橋密度にすることに
よって耐磨耗性も保てる。また、上記の帯電防止用塗料
が塗布された成形品は、帯電防止性、耐磨耗性に優れ、
ブロー成形を行った後でも帯電防止性を失わないので、
高度に帯電防止性の必要な半導体分野の機器カバー等と
して好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/14 PFY C09D 133/14 PFY //(C08F 220/26 220:20)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を
    有する(メタ)アクリレート化合物5〜30重量%と分
    子内に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メ
    タ)アクリレート化合物95〜70重量%とからなる塗
    料バインダー樹脂と、導電性フィラーとからなることを
    特徴とする帯電防止用塗料組成物。
  2. 【請求項2】分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を
    有する(メタ)アクリレート化合物が下記式(A) 【化1】 で示される化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の帯電防止用塗料組成物。
  3. 【請求項3】分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を
    有する(メタ)アクリレート化合物10〜40重量%と
    分子内に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する
    (メタ)アクリレート化合物90〜60重量%とからな
    る塗料バインダー樹脂と、導電性フィラーを含有するこ
    とを特徴とする帯電防止用塗料組成物。
  4. 【請求項4】分子内に2個の(メタ)アクリロイル基を
    有する(メタ)アクリレート化合物が下記式(B) 【化2】 で示される化合物であることを特徴とする請求項3記載
    の帯電防止用塗料組成物。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4に記載の帯電防止用
    塗料組成物のいずれかからなる塗料を基板上に塗工かつ
    乾燥し、硬化させてなる積層体を成型してなることを特
    徴とする帯電防止性成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100373207B1 (ko) * 1999-04-20 2003-02-25 주식회사 엘지화학 광경화형 대전방지 및 내마모성 코팅 조성물
JP2006274242A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Tokai Rubber Ind Ltd 紫外線硬化型導電性組成物およびこれを用いた導電性ロール
JP2018065909A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 大阪ガスケミカル株式会社 フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートを含む水性組成物

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