JPH0623993U - 移動式クレ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 伸縮ブ−ムの下面を経由して引き出されたワ
イヤロ−プにより伸縮ブ−ムの先端部からフックを吊下
し当該フックを伸縮ブ−ムの先端部に直接又は間接的に
衝接定位させて、走行移動時のフックの揺動を防止する
ようにした移動式クレ−ンにおいて、フックを衝接させ
た状態のままで伸縮ブ−ムを起仰操作（誤操作）してワ
イヤ−ロ−プが切断する事故を未然に防止すること。 【構成】 伸縮ブ−ムの先端部にフックが所定値以上近
づいたことを検出して作動するフック位置検出手段２２
を設け、このフック位置検出手段２２の作動時に起伏駆
動手段９による伸縮ブ−ムの起仰駆動を不能とする起仰
駆動規制手段２３を取り付けて構成したこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、その走行移動時に伸縮ブームの先端部にフックを直接または間接的 に衝接して定位することにより、走行移動時にフックが揺動するのを防止するよ うにした移動式クレーンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の移動式クレーンの従来例を、図４から図７に基づいて説明する。図４ において、移動式クレーンは、車輌１上に旋回駆動自在に搭載した旋回台２、そ の先端部下側にフックブロック吊下用の先端滑車３を備え前記旋回台２に起伏駆 動自在に取り付けられた伸縮ブーム４、伸縮ブーム４の基端部の下側に位置する ようにして前記旋回台２に配置した油圧駆動ウインチ５、および、前記油圧駆動 ウインチ５から伸縮ブーム４の下側および前記先端滑車３を経由して引き出した ワイヤーロープ６で以て伸縮ブーム４の先端部から吊下したフック７を備えてい る。そして旋回台２の旋回駆動、伸縮ブーム４の起伏駆動、油圧駆動ウインチ５ の巻き上げ巻き下げ駆動、および伸縮ブーム４の伸縮駆動は、後述する各旋回駆 動装置８、起伏駆動装置９、ウインチ駆動装置１０、および伸縮駆動装置１１に より行われるようになっている。

【０００３】 図５は、図４の移動式クレーンの駆動制御回路の説明図であって、図において 、８ａ、９ａ、１０ａ、および１１ａは、それぞれ旋回台２旋回用のモータ、伸 縮ブーム４起伏用の起伏シリンダ、油圧駆動ウインチ駆動用のモータ、および伸 縮ブーム４伸縮用の伸縮シリンダを示している。また、８ｂ、９ｂ、１０ｂ、お よび１１ｂは、それぞれモータ８ａ、起伏シリンダ９ａ、モータ１０ａ，および 伸縮シリンダ１１ａの駆動制御用の四方向三位置の油圧切換弁である。１２は、 車輌１の走行用エンジン（図示せず）によって駆動される油圧ポンプであって、 その吐出油路１３を、前記各油圧制御弁８ｂ、９ｂ、１０ｂ、１１ｂのＰポート に接続すると共に、各油圧制御弁８ｂ、９ｂ、１０ｂ、１１ｂの中立位置で解放 するキャリーオーバ回路を直列に経由してタンク１４に接続している。モータ８ ａ、油圧切換弁８ｂ、および油圧ボンプ１２からこれらへの油圧回路は、旋回駆 動装置８を構成している。起伏シリンダ９ａ、油圧切換弁９ｂ、および油圧ポン プ１２からこれらへの油圧回路は、起伏駆動装置９を構成している。モータ１０ ａ、油圧切換弁１０ｂ、および油圧モータ１２からこれらへの油圧回路は、ウイ ンチ駆動装置１０を構成している。また、伸縮シリンダ１１ａ、油圧切換弁１１ ｂ、および油圧ポンプ１２からこれらへの油圧回路は、伸縮駆動回路１１を構成 している。移動式クレーンは、これらの各駆動装置８〜１１の油圧制御弁８ｂ〜 １１ｂを操作することで対応する各部を駆動できるようになっている。

【０００４】 そして、移動式クレーンは、その走行移動時に、伸縮ブーム４を縮小並びに倒 伏すると共に、油圧駆動ウインチ５により前記フック７を巻き上げてフック７を 伸縮ブーム４先端部に直接または間接的に衝接して定位するようにしている。 図４に示した移動式クレーンでは、伸縮ブーム４の先端部において先端滑車３ の支軸１５を支承する左右の側板１６．１６の下側縁を直線状に形成すると共に この下側縁にフック７の上端を衝接することで、伸縮ブーム４の先端部にフック ７が直接衝接して定位できるようになっている。

【０００５】 伸縮ブーム４の先端部にフック７を衝接して定位させるものとしては、図４に 示したもの即ち伸縮ブーム４の先端部にフック７を直接衝接して定位させるもの の他、伸縮ブーム７の先端部にフック７を間接的に定位させるものがある。この 例を、図６および図７に示す。 図６において、１７は、伸縮ブーム４の先端部に当該先端部から下方に延出し たカムであって、このカム１７は、当該カム１７の下端縁に形成したカム面１７ ａの先端滑車３支軸１５からの距離が伸縮ブーム４の基端方向へ向かって漸減す るよう構成している。一方フック７の上端部には、フック７が巻き上げられた時 に前記カム面１７ａに係合するローラ１８が取り付けられている。この図６のも のでは、ローラ１８のカム面１７ａへの係合後、更にフック７を巻き上げること で、フック７をカム面１７ａに沿って移動させフック７を伸縮ブーム４の下側面 に近接した位置に定位せしめることができるものである。

【０００６】 また、図７において、１９は、先端滑車３の支軸１５よりも前方で且つ下方に 偏寄した伸縮ブーム４先端部上の位置に、その上端を前後方向に揺動自在に連結 ２０して吊下したフック格納アームである。このフック格納アーム１９の下端部 には、フック７が巻き上げられたとき当該フック７の上端部に係合する係合部２ １が取り付けられている。この図７のものでは、フック７の上端部が前記フック 格納アーム１９の係合部２１に係合した後、更にフック７を巻き上げることでフ ック７をフック格納アーム１９と共に伸縮ブーム４の基端側に回動させ、フック ７を伸縮ブーム４の下側面に近接した位置に移動して定位させることができるも のである。

【０００７】 この種の移動式クレーンは、その走行移動時に伸縮ブームの先端部にフックを 直接または間接的に衝接して定位して走行移動できるので、走行移動時にフック ７が揺動して伸縮ブーム４等の構造物を破損することがないのである。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種の移動式クレーンは、走行移動時にフック７を伸縮ブー ムの先端部に衝接して定位して走行移動できるので、フック７の揺動により伸縮 ブーム４等の構造物を破損することがないという効果をもつものであるが、次の 如き問題、即ち、縮小倒伏した伸縮ブーム４の先端部にフック７を衝接した走行 移動状態では、ワイヤーロープ６が緊張状態となっているのであるが、この状態 から起伏駆動装置９を操作して伸縮ブーム４を起仰駆動すると、ワイヤーロープ ６が切断するという問題があった。

【０００９】 なぜなら、この種の移動式クレーンは、油圧駆動ウインチ５が伸縮ブームの基 端部の下側に位置するようにして前記旋回台に配置されており、且つワイヤーロ ープ６がこの油圧駆動ウインチ５から伸縮ブームの下側を経て先端滑車３から引 き出されている関係上、伸縮ブーム４が起仰駆動されると油圧駆動ウインチ５と 伸縮ブーム４の先端滑車３間のワイヤーロープ６の張設距離が増加する傾向にあ り、しかも伸縮ブーム４の下側を経て先端滑車３の導入部に到るワイヤーロープ ６の張設方向と、伸縮ブーム４の起伏支点と前記導入部を結ぶ線との交差角度が 小さいので、伸縮ブーム４の起仰時に極めて大きな緊張力がワイヤーロープ６に 作用するためである。

【００１０】 伸縮ブーム４の起仰駆動に先立って油圧駆動ウインチ５を巻き下げ操作してフ ック７の伸縮ブーム４先端部への衝接状態を解除すれば、上記問題は生じないの であるが、このような手順を踏むことなく誤って伸縮ブーム４を起仰駆動してワ イヤーロープ６を切断するという事故が多発していた。

【００１１】 本考案の目的は、フック７を伸縮ブーム４の先端部に直接または間接的に衝接 して定位した状態のままでは、伸縮ブーム４の起仰駆動を不能とし誤操作による ワイヤーロープ６の切断事故を防止した新規な移動式クレーンを提供することに ある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案の移動式クレーンは次の如く構成する。 車輌１上に旋回駆動自在に搭載した旋回台２、その先端部下側にフック吊下用 の先端滑車３を備え前記旋回台２に起伏駆動自在に取り付けられた伸縮ブーム４ 、伸縮ブーム４の基端部の下側に位置するようにして前記旋回台２に配置した油 圧駆動ウインチ５、および、前記油圧駆動ウインチ５から伸縮ブーム４の下側お よび前記先端滑車３を経由して引き出したワイヤーロープ６で以て伸縮ブーム４ の先端部から吊下したフック７を備えてなり、その走行移動時には、伸縮ブーム ４を縮小並びに倒伏すると共に、前記フック７を伸縮ブーム４先端部に直接また は間接的に衝接して定位するようにした移動式クレーンであって、 前記伸縮ブーム４の先端部に前記フック７が所定値以上近づいたことを検出し て作動するフック位置検出手段を設けると共に、このフック位置検出手段と電気 回路を介して電気的に連動連結されフック位置検出手段の作動時に前記伸縮ブー ム４の起仰駆動を不能とする起仰駆動規制手段を取り付けたことを特徴とする移 動式クレーン。

【００１３】

【作用】

以上の如く構成した本考案の移動式クレーンは、フック７を伸縮ブーム４の先 端部に直接または間接的に衝接して定位した状態では、伸縮ブーム４先端部に対 するフック７の近接距離がフック位置検出手段が作動する所定値以下になってな っているので、起仰駆動規制手段により伸縮ブーム４の起仰駆動が不能となる。 従って、フック７を伸縮ブーム４の先端部に直接または間接的に衝接して定位し た状態のままで伸縮ブーム４を起仰駆動してワイヤーロープ６を切断するる如き 誤操作は、未然に防止できるのである。

【００１４】

【実施例】

以下本考案に係る移動式クレーンの実施例を図１〜図３に基づき説明する。 本考案の移動式クレーンは、図４〜図７に示し、従来技術として説明した移動 式クレーンに一部構成を付加したものであるから、上述した符号は以下の説明に おいても同義のものとして援用する。 図１は、図４に対応する移動式クレーンの伸縮ブーム４の先端部および図５に 対応する駆動制御回路を示している。図１において、２２はフック位置検出手段 を示し、このフック位置検出手段２２は、伸縮ブーム４の先端部にフック７が所 定値以上近づいたことを検出して作動すよう構成している。この例では、フック 位置検出手段２２は、伸縮ブーム４の先端部の側板１６の外側に取り付けられた 巻過検出スイッチ２２ａと、先端滑車３とフック７間のワイヤーロープ６にルー ズに外嵌され吊り紐を介して前記巻過検出スイッチ２２ａの作動子に吊下された ウエイト２２ｂとで以て構成されている。そして、フック７が巻き上げられて伸 縮ブーム４の先端部に所定値（数十センチ）以上近接すると、ウエイト２２ｂが フック７で持ち上げられて前記巻過検出スイッチ２２ａが作動即ちオフとなるよ うになっている。

【００１５】 ２３は、前記フック位置検出手段２２の作動時（伸縮ブーム４の先端部へのフ ック７の所定値以上の近接に対応して巻過検出スイッチ２２ａがオフとなった時 ）に、前記起伏駆動手段９による伸縮ブーム４の起仰駆動を不能にする起仰駆動 規制手段であり、この起仰駆動規制手段２３は、フック位置検出手段２２の巻過 検出スイッチ２２ａと後述する電気回路２４を介して電気的に接続されている。 図１の実施例では、前記起仰駆動規制手段２３は、起伏駆動装置９における起 伏シリンダ９ａの伸長駆動側圧油室と油圧制御弁９ｂを接続する油路９ｄと、タ ンク１４との間に介装した電磁開閉弁で構成されている。そしてこの起仰駆動規 制手段２３とフック位置検出手段２２を電気的に接続する電気回路２４は、リレ ー２６を介して電源２５とフック位置検出手段２２間を接続する電路２７と、前 記リレー２６のｂ接点スイッチ２６ａを介して電源２５と起仰駆動規制手段（電 磁開閉弁）２３を接続する電路２８とで以て構成されている。

【００１６】 前記起仰駆動規制手段２３は、図２に示す如く構成してもよい。即ち、図２に おいては起仰駆動規制手段２３は、油圧ポンプ１２の吐出油路１３とタンク１４ 間に介装されそのソレノイド２９ａへの通電時に解放して吐出油路１３の作動油 をアンロードするアンロード弁２９と、このアンロード弁２９のソレノイド２９ ａと直列に接続された起仰操作検出スイッチ３０であって起伏駆動装置９を起仰 操作したとき（油圧制御弁９ｂを起仰方向に操作したとき）にオンとなる起仰操 作検出スイッチ３０で以て構成されている。起仰駆動規制手段２３とフック位置 検出手段２２間を接続する電気回路２４は、図１のそれと同様に、リレー２６を 介して電源２５とフック位置検出手段２２間を接続する電路２７と、前記リレー ２６のｂ接点スイッチ２６ａを介して電源２５と起仰駆動規制手段２３を接続す る電路２８とで以て構成されている。

【００１７】 また、上記図１および図２の起仰駆動規制手段２３は、電磁開閉弁またはソレ ノイド操作式のアンロード弁を具備するものとして説明したが、図３に示す如く 起伏駆動装置９の油圧切換弁９ｂを、操作信号発生手段９ｄからの電気信号によ って操作するようにしたものにあっては、油圧切換弁９ｂを起仰操作する操作信 号発生手段９ｅからの電気信号伝達経路に、当該電気信号の伝達を遮断するスイ ッチ手段３２を介装し、このスイッチ手段３２を前記リレー２６のａ接点スイッ チとしてもよい。この場合、スイッチ手段３２が、起仰駆動規制手段２３を構成 しており、リレー２６を介して電源２５とフック位置検出手段２２間を接続する 電路２７が、起仰駆動規制手段２３とフック位置検出手段２２間を接続する電気 回路２４を構成している。

【００１８】 上記いづれの場合も、起仰駆動規制手段２３は、フック７が伸縮ブーム４の先 端部に所定値以上近接したときに作動するフック位置検出手段２２の作動時に起 伏駆動手段９による伸縮ブーム４の起仰駆動を不能とするよう、フック位置検出 手段２２と電気回路を介して電気的に連動連結されているものである。

【００１９】 次に作用を説明する。フック７を伸縮ブーム４の先端部に直接または間接的に 衝接して定位した状態では、フック位置検出手段２２が作動しており、起仰駆動 規制手段２３が伸縮ブーム４の起仰駆動を不能としている。従って、フック７を 伸縮ブーム４の先端部に直接または間接的に衝接して定位した状態のままでの伸 縮ブーム４の起仰駆動は自動的に規制されるので、伸縮ブーム４の起仰駆動によ るワイヤーロープ６の切断事故は完全に防止できるものである。

【００２０】 なお、伸縮ブーム４の先端部にフック７を衝接して定位した状態では、伸縮ブ ーム７の伸長駆動に伴ってワイヤーロープ６に大きな張力が発生するが、この伸 長駆動によって発生する張力がワイヤーロープ６を切断する程大きなものである 場合には、上記起仰駆動規制手段２３と同様な手法で以て、伸縮駆動装置１１に よる伸縮ブーム４の伸長駆動を不能にする伸長駆動規制手段（図示せず）を取り 付けると共にこの伸長駆動規制手段をフック位置検出手段２２の作動時に機能さ せるようにすれば良い。

【００２１】 また、この種の移動式クレーンには、伸縮ブーム４の先端部にフック７が所定 値以上に近接した状態で警報を発する巻過警報装置、又はそれ以上のフック７の 巻き上げ動を停止させる巻過停止装置が取り付けられており、この種の巻過警報 装置または巻過停止装置は、伸縮ブーム４の先端部にフック７が所定値以上に近 接した状態を検出する検出手段を具備している。本考案のフック位置検出手段２ ２は、当該検出手段で兼用してもよいこと勿論である。 伸縮ブーム４の先端部にフック７が所定値以上近接したことを検出して油圧駆 動ウインチ５の巻き上げ動を停止するようにした巻過停止装置を取りつけたもの にあっては、伸縮ブーム４の先端部に直接または間接的にフック７を衝接して定 位する前に油圧駆動ウインチ５の巻き上げ動が停止するが、この場合には、巻過 停止装置の停止機能を解除する解除スイッチ（押しボタンスイッチ等）を設けて おきこの解除スイッチを操作しながら油圧駆動ウインチ５を巻き上げ駆動するこ とで、フック７を伸縮ブーム４先端部に直接または間接的に衝接定位するように すれば良い。

【００２２】

【考案の効果】

以上の如く構成した本考案の移動式クレーンは、走行移動時に伸縮ブーム４の 先端部にフック７を直接または間接的に衝接して定位するようにしたものであり ながら、フック７を衝接して定位したままでの伸縮ブーム４の起仰駆動を不能と して、ワイヤーロープの切断事故を未然に防止できるという効果を有するもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の移動式クレーンの要部の説明図であ
る。

【図２】本考案の移動式クレーンの他の実施例の要部の
説明図である。

【図３】本考案の移動式クレーンの更に他の実施例の要
部の説明図である。

【図４】従来の移動式クレーンの説明図である。

【図５】図４の移動式クレーンの駆動制御回路の説明図
である。

【図６】従来の移動式クレーンの伸縮ブーム先端部の他
の構成の説明図である。

【図７】従来の移動式クレーンの伸縮ブーム先端部の更
に他の構成の説明図である。

【符号の説明】

１ 車輌 ２ 旋回台 ３ 先端滑車 ４ 伸縮ブーム ５ 油圧駆動ウインチ ６ ワイヤーロープ ７ フック ９ 起伏駆動装置 ９ａ 起伏シリンダ ９ｂ 油圧制御弁（起伏用） １２ 油圧ポンプ ２２ フック位置検出手段 ２３ 起仰駆動規制手段 ２４ 電気回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輌上に旋回駆動自在に搭載した旋回
   台、その先端部下側にフック吊下用の先端滑車を備え前
   記旋回台に起伏駆動装置を介して起伏駆動自在に取り付
   けられた伸縮ブーム、伸縮ブームの基端部の下側に位置
   するようにして前記旋回台に配置した油圧駆動ウイン
   チ、および、前記油圧駆動ウインチから伸縮ブームの下
   側および前記先端滑車を経由して引き出したワイヤーロ
   ープで以て伸縮ブームの先端部から吊下したフックを備
   えてなり、その走行移動時には、伸縮ブームを縮小並び
   に倒伏すると共に、前記フックを伸縮ブーム先端部に直
   接または間接的に衝接して定位するようにした移動式ク
   レーンであって、 前記伸縮ブームの先端部に前記フックが所定値以上近づ
   いたことを検出して作動するフック位置検出手段を設け
   ると共に、このフック位置検出手段と電気回路を介して
   電気的に連動連結されフック位置検出手段の作動時に前
   記起伏駆動手段による伸縮ブームの起仰駆動を不能とす
   る起仰駆動規制手段を取り付けたことを特徴とする移動
   式クレーン。