JPH06239832A - 共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法 - Google Patents
共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法Info
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- JPH06239832A JPH06239832A JP50A JP5298493A JPH06239832A JP H06239832 A JPH06239832 A JP H06239832A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 5298493 A JP5298493 A JP 5298493A JP H06239832 A JPH06239832 A JP H06239832A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C403/00—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone
- C07C403/06—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by singly-bound oxygen atoms
- C07C403/08—Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by singly-bound oxygen atoms by hydroxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/16—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 免疫不全症あるいは癌などの治療薬として期
待される一般式1 【化1】 で示される共役ポリエン−1,2−ジオールを安価な原
料から工業的に有利に製造する。 【構成】 一般式2 【化2】 で示される共役ポリエングリコール酸またはその低級ア
ルコールエステルを還元剤であるリチウムアルミニウム
ハイドライドなどの金属水素化物の存在下に還元する。
待される一般式1 【化1】 で示される共役ポリエン−1,2−ジオールを安価な原
料から工業的に有利に製造する。 【構成】 一般式2 【化2】 で示される共役ポリエングリコール酸またはその低級ア
ルコールエステルを還元剤であるリチウムアルミニウム
ハイドライドなどの金属水素化物の存在下に還元する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式2
【0002】
【化3】
【0003】(式中、Rは水素原子または低級アルキル
基を表し、nは0または1の整数を表す)で示される共
役ポリエングリコール酸またはその低級アルコールエス
テルを還元反応に付することを特徴とする一般式1
基を表し、nは0または1の整数を表す)で示される共
役ポリエングリコール酸またはその低級アルコールエス
テルを還元反応に付することを特徴とする一般式1
【0004】
【化4】
【0005】(式中、nは上記と同じ定義である)で示
される共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法に関
する。
される共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法に関
する。
【0006】
【従来の技術】哺乳動物においてレチノールが欠乏する
と著しいリンパ球の増殖低下と免疫機能の障害が起こる
ことが以前から知られており(Wolbach,S.
B.ら、J.Exp.Med.,42、753(192
5))、最近、免疫不全を伴ったビタミンA欠損症の疫
学的な研究から、レチノールが免疫系に対し必須成分で
あることが明らかにされた(J.Buckら、J.Ex
p.Med.,171,1613(1990))。本発
明によって得られる化合物(例えば、一般式1でn=1
の化合物)はレチノールの細胞内メヂィエーターと考え
られ、種々の細胞特にT細胞あるいはB細胞等のリンパ
球の増殖に必須の成分である(J.Buckら、Sci
ence,254,1654(1991))。このこと
から、これらの化合物は免疫賦活作用に基づく免疫不全
症あるいは癌などの治療剤となる可能性がある。
と著しいリンパ球の増殖低下と免疫機能の障害が起こる
ことが以前から知られており(Wolbach,S.
B.ら、J.Exp.Med.,42、753(192
5))、最近、免疫不全を伴ったビタミンA欠損症の疫
学的な研究から、レチノールが免疫系に対し必須成分で
あることが明らかにされた(J.Buckら、J.Ex
p.Med.,171,1613(1990))。本発
明によって得られる化合物(例えば、一般式1でn=1
の化合物)はレチノールの細胞内メヂィエーターと考え
られ、種々の細胞特にT細胞あるいはB細胞等のリンパ
球の増殖に必須の成分である(J.Buckら、Sci
ence,254,1654(1991))。このこと
から、これらの化合物は免疫賦活作用に基づく免疫不全
症あるいは癌などの治療剤となる可能性がある。
【0007】従来、α−ヒドロキシカルボン酸エステル
を還元して1,2−ジオールを合成する方法は知られて
いる(例えば、K.L.Perlmanら、Tetra
hedron Letters,32,7663(19
91)参照)。しかし、本発明の一般式2の化合物のよ
うなα−位に二重結合が3ケ以上存在する共役ポリエン
基を有するα−ヒドロキシカルボン酸エステルを原料と
して、上記一般式1の共役ポリエン−1,2−ジオール
を製造した例はこれまで知られていない。
を還元して1,2−ジオールを合成する方法は知られて
いる(例えば、K.L.Perlmanら、Tetra
hedron Letters,32,7663(19
91)参照)。しかし、本発明の一般式2の化合物のよ
うなα−位に二重結合が3ケ以上存在する共役ポリエン
基を有するα−ヒドロキシカルボン酸エステルを原料と
して、上記一般式1の共役ポリエン−1,2−ジオール
を製造した例はこれまで知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような生理活性を持ち、今後、医薬分野などでその
有効活性が期待される一般式1の化合物を、工業的に安
価な原料から製造できる一般式2の化合物を出発原料と
して、容易に一般式1の化合物を製造する方法を提供す
ることにある。
したような生理活性を持ち、今後、医薬分野などでその
有効活性が期待される一般式1の化合物を、工業的に安
価な原料から製造できる一般式2の化合物を出発原料と
して、容易に一般式1の化合物を製造する方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、一般式2の化合物を還元反応に付することによ
り達成されることが見出された。
課題は、一般式2の化合物を還元反応に付することによ
り達成されることが見出された。
【0010】ここで一般式1および2におけるRおよび
nについて説明する。Rは水素原子;およびメチル、エ
チル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、
s−ブチル、t−ブチルなどの低級アルキル基を表す。
また、nは0または1の整数である。
nについて説明する。Rは水素原子;およびメチル、エ
チル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、
s−ブチル、t−ブチルなどの低級アルキル基を表す。
また、nは0または1の整数である。
【0011】本発明方法にしたがう反応で用いられる還
元剤としては、リチウムアルミニウムハイドライド、ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライ
ド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどの金属
水素化物をあげることができる。これらは粉末状で、あ
るいはテトラハイドロフラン、ジグライムなどの溶媒に
溶解させて使用することができる。還元剤は通常、一般
式2の化合物に対して当量以上で使用される。還元剤を
多量に使用しても反応に特に支障はないが、経済的観点
から当量から10倍当量の範囲で用いるのが実際的であ
る。
元剤としては、リチウムアルミニウムハイドライド、ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライ
ド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどの金属
水素化物をあげることができる。これらは粉末状で、あ
るいはテトラハイドロフラン、ジグライムなどの溶媒に
溶解させて使用することができる。還元剤は通常、一般
式2の化合物に対して当量以上で使用される。還元剤を
多量に使用しても反応に特に支障はないが、経済的観点
から当量から10倍当量の範囲で用いるのが実際的であ
る。
【0012】本発明方法では、原料の一般式2の化合物
を溶解させるために有機溶媒が使用される。有機溶媒と
しては一般式2の化合物を溶解し、かつ還元反応を阻害
しないことが必要であり、その具体例としてテトラヒド
ロフラン、エチルエーテル、ジグライム、トルエンなど
を挙げることができる。これらの有機溶媒は単独で使用
することも、あるいは混合して使用することもできる。
を溶解させるために有機溶媒が使用される。有機溶媒と
しては一般式2の化合物を溶解し、かつ還元反応を阻害
しないことが必要であり、その具体例としてテトラヒド
ロフラン、エチルエーテル、ジグライム、トルエンなど
を挙げることができる。これらの有機溶媒は単独で使用
することも、あるいは混合して使用することもできる。
【0013】本還元反応は一般に約−80℃から50℃
の温度範囲で行われる。なお、これ以上の温度範囲でも
還元反応を実施できるが、一般に反応の選択性低下の傾
向がみられる。還元剤の添加に伴って反応熱が発生す
る。従って、還元剤を徐々に添加したり、あるいは外部
冷却を十分に行って反応温度を維持することが肝要であ
る。反応時間は、反応条件によっても変化するが、通常
3時間以内で反応は完遂する。上記の方法で目的の還元
反応は実施されるが、反応の終点である一般式2の化合
物の消失の確認は薄層クロマトグラフィーなどで行うこ
とができる。
の温度範囲で行われる。なお、これ以上の温度範囲でも
還元反応を実施できるが、一般に反応の選択性低下の傾
向がみられる。還元剤の添加に伴って反応熱が発生す
る。従って、還元剤を徐々に添加したり、あるいは外部
冷却を十分に行って反応温度を維持することが肝要であ
る。反応時間は、反応条件によっても変化するが、通常
3時間以内で反応は完遂する。上記の方法で目的の還元
反応は実施されるが、反応の終点である一般式2の化合
物の消失の確認は薄層クロマトグラフィーなどで行うこ
とができる。
【0014】還元反応は、窒素、ヘリウムなどの不活性
ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
【0015】反応の終点を確認後、反応液に水などを加
えることによって反応を停止することができる。その
後、エーテル、i−プロピルエーテル、酢酸エチルなど
の抽出剤で目的物を分離することができる。この抽出液
を水で洗浄した後、減圧下で抽出剤を留去することによ
り、濃縮された目的物を得ることができる。このもの
は、例えば、カラムクロマトグラフィーなどの手段によ
って高純度化することができる。
えることによって反応を停止することができる。その
後、エーテル、i−プロピルエーテル、酢酸エチルなど
の抽出剤で目的物を分離することができる。この抽出液
を水で洗浄した後、減圧下で抽出剤を留去することによ
り、濃縮された目的物を得ることができる。このもの
は、例えば、カラムクロマトグラフィーなどの手段によ
って高純度化することができる。
【0016】ここで、一般式2でRがメチル基であり、
nが1である化合物を例にとって本発明における原料化
合物の製法を説明する。すなわち、下記の反応ルートに
したがって、β−ヨノンから容易に製造できるイヨニリ
デンアセトアルデヒド(例えば、Synth.Comm
un.,10,509(1980)など)を水酸化ナト
リウムなどの塩基の存在下で、アセトンと室温下で縮合
することによりC18−ケトンを製造する(例えば、Re
c.Trav.Chim.,75,977(1956)
など)。次にD.Davalianらの方法(J.Or
g.Chem.,44、4988(1979)参照)に
したがってリチウムヘキサメチルジシラザンを塩基とし
て、−78℃でこのC18−ケトンとブロモ酢酸メチルと
を反応させることによって目的とする化合物を製造する
ことができる。
nが1である化合物を例にとって本発明における原料化
合物の製法を説明する。すなわち、下記の反応ルートに
したがって、β−ヨノンから容易に製造できるイヨニリ
デンアセトアルデヒド(例えば、Synth.Comm
un.,10,509(1980)など)を水酸化ナト
リウムなどの塩基の存在下で、アセトンと室温下で縮合
することによりC18−ケトンを製造する(例えば、Re
c.Trav.Chim.,75,977(1956)
など)。次にD.Davalianらの方法(J.Or
g.Chem.,44、4988(1979)参照)に
したがってリチウムヘキサメチルジシラザンを塩基とし
て、−78℃でこのC18−ケトンとブロモ酢酸メチルと
を反応させることによって目的とする化合物を製造する
ことができる。
【0017】
【化5】
【0018】また一般式2でnが0、Rがメチルである
化合物はβ−ヨノンからD.Davalianらの方法
により同様に製造することができる。
化合物はβ−ヨノンからD.Davalianらの方法
により同様に製造することができる。
【0019】本発明方法により容易に一般式1の化合物
を製造できる。なお、本発明の還元方法は一般式2の化
合物だけでなく、反応に関与しない種々の官能基が結合
している一般式2の化合物の類似体にも応用できる。ま
た、本発明では一般式1あるいは2における二重結合の
立体やヒドロキシル基の絶対配置を規制するものでな
い。
を製造できる。なお、本発明の還元方法は一般式2の化
合物だけでなく、反応に関与しない種々の官能基が結合
している一般式2の化合物の類似体にも応用できる。ま
た、本発明では一般式1あるいは2における二重結合の
立体やヒドロキシル基の絶対配置を規制するものでな
い。
【0020】
【実施例】以下、実施例で本発明を説明するが、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 (14−ヒドロキシ−4,14−レトロ−レ
チノール合成) 窒素ガス雰囲気下、50mlの三口フラスコにメチル
(2RS)−2−ヒドロキシ−レトロ−レチノエート1
10mg(0.34mmol)及びテトラヒドロフラン
10mlを加え、撹拌しながら内温を0℃まで冷却し
た。ついで内温を0〜5℃に維持しながら、ゆっくりと
リチウムアルミニウムハイドライド7mg(0.17m
mol)を加え、さらにこの温度で3時間撹拌を続け
た。3時間後、反応液を薄層クロマトグラフィーで分析
したところ、原料のメチル(2RS)−2−ヒドロキシ
−レトロ−レチノエートの消失を確認した。次に、注意
しながら水10mlを加えて反応を停止した。この反応
混合物をi−プロピルエーテル50mlを用いて抽出
し、この抽出液を水50mlで3回洗浄した。i−プロ
ピルエーテルをエバポレーターで減圧下に留去して、目
的とする14−ヒドロキシ−4,14−レトロ−レチノ
ール61mg(0.20mmol)を得た。収率60
%。このもののNMRスペクトルはJ.Buchらの報
告(Science,254,1654(1991))
のそれと一致した。 実施例2 (5−(2,6,6−トリメチル−2−シク
ロヘキセン−1−イリデン)−3−メチル−3−ペンテ
ン−1,2−ジオール合成) 窒素ガス雰囲気下、50mlの三口フラスコにメチル
(5−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン
−1−イリデン)−(2RS)−2−ヒドロキシ−3−
メチル−3−ペンテノエート100mg(0.38mm
ol)及びテトラヒドロフラン10mlを加え、撹拌し
ながら内温を0℃まで冷却した。ついで内温を0〜5℃
に維持しながら、ゆっくりとリチウムアルミニウムハイ
ドライド5mg(0.13mmol)を加え、さらにこ
の温度で2時間撹拌を続けた。その後、反応液を薄層ク
ロマトグラフィーで分析したところ、原料の消失を確認
した。次に、注意しながら水10mlを加えて反応を停
止した。この反応混合物をi−プロピルエーテル50m
lを用いて抽出し、この抽出液を水50mlで3回洗浄
した。i−プロピルエーテルをエバポレータで減圧下に
留去して、目的とする粗5−(2,6,6−トリメチル
−2−シクロヘキセン−1−イリデン)−3−メチル−
3−ペンテン−1,2−ジオール60mgを得た。この
ものをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:
ヘキサン/酢酸エチル=10/1、Merck シリカ
ゲル 60)により精製し、高純度な目的物45mg
(0.19mmol)を得た。収率50%。このものの
NMRスペクトル結果を以下に示した。
はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 (14−ヒドロキシ−4,14−レトロ−レ
チノール合成) 窒素ガス雰囲気下、50mlの三口フラスコにメチル
(2RS)−2−ヒドロキシ−レトロ−レチノエート1
10mg(0.34mmol)及びテトラヒドロフラン
10mlを加え、撹拌しながら内温を0℃まで冷却し
た。ついで内温を0〜5℃に維持しながら、ゆっくりと
リチウムアルミニウムハイドライド7mg(0.17m
mol)を加え、さらにこの温度で3時間撹拌を続け
た。3時間後、反応液を薄層クロマトグラフィーで分析
したところ、原料のメチル(2RS)−2−ヒドロキシ
−レトロ−レチノエートの消失を確認した。次に、注意
しながら水10mlを加えて反応を停止した。この反応
混合物をi−プロピルエーテル50mlを用いて抽出
し、この抽出液を水50mlで3回洗浄した。i−プロ
ピルエーテルをエバポレーターで減圧下に留去して、目
的とする14−ヒドロキシ−4,14−レトロ−レチノ
ール61mg(0.20mmol)を得た。収率60
%。このもののNMRスペクトルはJ.Buchらの報
告(Science,254,1654(1991))
のそれと一致した。 実施例2 (5−(2,6,6−トリメチル−2−シク
ロヘキセン−1−イリデン)−3−メチル−3−ペンテ
ン−1,2−ジオール合成) 窒素ガス雰囲気下、50mlの三口フラスコにメチル
(5−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン
−1−イリデン)−(2RS)−2−ヒドロキシ−3−
メチル−3−ペンテノエート100mg(0.38mm
ol)及びテトラヒドロフラン10mlを加え、撹拌し
ながら内温を0℃まで冷却した。ついで内温を0〜5℃
に維持しながら、ゆっくりとリチウムアルミニウムハイ
ドライド5mg(0.13mmol)を加え、さらにこ
の温度で2時間撹拌を続けた。その後、反応液を薄層ク
ロマトグラフィーで分析したところ、原料の消失を確認
した。次に、注意しながら水10mlを加えて反応を停
止した。この反応混合物をi−プロピルエーテル50m
lを用いて抽出し、この抽出液を水50mlで3回洗浄
した。i−プロピルエーテルをエバポレータで減圧下に
留去して、目的とする粗5−(2,6,6−トリメチル
−2−シクロヘキセン−1−イリデン)−3−メチル−
3−ペンテン−1,2−ジオール60mgを得た。この
ものをさらにシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:
ヘキサン/酢酸エチル=10/1、Merck シリカ
ゲル 60)により精製し、高純度な目的物45mg
(0.19mmol)を得た。収率50%。このものの
NMRスペクトル結果を以下に示した。
【0021】1H−NMR;CDCl3 (ppm) 1.28(6H,s),1.50(2H,t,J=6.
9Hz),1.75(3H,s),1.86(3H,
s),2.13(2H,br),3.60(1H,d
d,J=11.0,8.0Hz),3.69(1H,d
d,J=11.0,3.3Hz),4.26(1H,d
d,J=8.0,3.3Hz),5.77(1H,b
r),6.22(1H,d,J=11.5Hz),6.
80(1H,d,J=11.5Hz)
9Hz),1.75(3H,s),1.86(3H,
s),2.13(2H,br),3.60(1H,d
d,J=11.0,8.0Hz),3.69(1H,d
d,J=11.0,3.3Hz),4.26(1H,d
d,J=8.0,3.3Hz),5.77(1H,b
r),6.22(1H,d,J=11.5Hz),6.
80(1H,d,J=11.5Hz)
【0022】
【発明の効果】本発明により、免疫不全症あるいは癌な
どの治療薬として期待される一般式1の共役ポリエン−
1,2−ジオールを容易に製造することができる。
どの治療薬として期待される一般式1の共役ポリエン−
1,2−ジオールを容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 孝志 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号 株 式会社クラレ内
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式2 【化1】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を表し、n
は0または1の整数を表す)で示される共役ポリエング
リコール酸またはその低級アルコールエステルを還元反
応に付することを特徴とする一般式1 【化2】 (式中、nは上記と同じ定義である)で示される共役ポ
リエン−1,2−ジオールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06239832A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06239832A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239832A true JPH06239832A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12930181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06239832A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 共役ポリエン−1,2−ジオールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06239832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2361245A1 (en) * | 2008-11-26 | 2011-08-31 | TRT Pharma Inc . | Hybrid -ionone and curcumin molecules as anticancer agents |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP50A patent/JPH06239832A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2361245A1 (en) * | 2008-11-26 | 2011-08-31 | TRT Pharma Inc . | Hybrid -ionone and curcumin molecules as anticancer agents |
EP2361245A4 (en) * | 2008-11-26 | 2012-06-13 | Trt Pharma Inc | HYBRID-IONONE AND CURCUMINE MOLECULES AS ANTICREBIALS |
US8470889B2 (en) | 2008-11-26 | 2013-06-25 | Trt Pharma Inc. | Hybrid-ionone and curcumin molecules as anticancer agents |
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