JPH06238796A - 立体円弧形成積層体 - Google Patents
立体円弧形成積層体Info
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- JPH06238796A JPH06238796A JP5028988A JP2898893A JPH06238796A JP H06238796 A JPH06238796 A JP H06238796A JP 5028988 A JP5028988 A JP 5028988A JP 2898893 A JP2898893 A JP 2898893A JP H06238796 A JPH06238796 A JP H06238796A
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- Japan
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- shrinkable sheet
- low heat
- heat
- shrinkable
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】発泡ガス等を用いずに現場で円弧状に嵩高化で
き、かつ安定した強度の強い立体構造が得られる多層化
可能な立体円弧形成積層体を提供する。 【構成】本発明の立体円弧形成積層体は、低熱収縮性シ
ートと高熱収縮性シートを、垂直方向に両シートの収縮
差があるように、かつ特定間隔で複数配された実質的に
ストライプ状の部分接着層を介して交互に積層した積層
体において、低熱収縮性シートと高熱収縮性シートが少
なくとも合わせて5層以上であり、かつ低熱収縮性シー
トにおいて部分接着層が表裏交互に、かつ間隔が順次広
くまたは狭くなるように配されていることを特徴とする
ものである。 【効果】熱収縮差を利用して、熱による円弧状の嵩高化
が可能で、嵩高後の構造、強度が安定で、かつ多層化し
ても安定性の保たれる立体円弧形成積層体が得られる。
き、かつ安定した強度の強い立体構造が得られる多層化
可能な立体円弧形成積層体を提供する。 【構成】本発明の立体円弧形成積層体は、低熱収縮性シ
ートと高熱収縮性シートを、垂直方向に両シートの収縮
差があるように、かつ特定間隔で複数配された実質的に
ストライプ状の部分接着層を介して交互に積層した積層
体において、低熱収縮性シートと高熱収縮性シートが少
なくとも合わせて5層以上であり、かつ低熱収縮性シー
トにおいて部分接着層が表裏交互に、かつ間隔が順次広
くまたは狭くなるように配されていることを特徴とする
ものである。 【効果】熱収縮差を利用して、熱による円弧状の嵩高化
が可能で、嵩高後の構造、強度が安定で、かつ多層化し
ても安定性の保たれる立体円弧形成積層体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱により円弧状に立体
化する積層体に関するものであり、さらに詳しくは、熱
収縮率の異なるシートの収縮差を利用した、発泡ガスの
発生なしに円弧状に嵩高化し得る立体円弧形成積層体に
関するものである。
化する積層体に関するものであり、さらに詳しくは、熱
収縮率の異なるシートの収縮差を利用した、発泡ガスの
発生なしに円弧状に嵩高化し得る立体円弧形成積層体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、高分子発泡体は、緩衝材、包装
材、断熱材等広く用いられているが、その嵩高性による
移動性、作業性の悪さ、発泡ガスの発生、フロン使用に
よる環境への影響といった問題がある。一方、2種類の
熱収縮性の異なるシートを貼り合わせて嵩高性を持たせ
る方法がいくつか提案されている。例えば、特開昭49
−77988、特開昭52−43594、特開昭54−
156085などである。
材、断熱材等広く用いられているが、その嵩高性による
移動性、作業性の悪さ、発泡ガスの発生、フロン使用に
よる環境への影響といった問題がある。一方、2種類の
熱収縮性の異なるシートを貼り合わせて嵩高性を持たせ
る方法がいくつか提案されている。例えば、特開昭49
−77988、特開昭52−43594、特開昭54−
156085などである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭49−
77988では、熱収縮プラスチックフイルムの両面に
非熱収縮シートを重ね同時に点、線接合した積層体を加
熱収縮させることが記載されているが、点、線結合では
熱収縮時の接合力が弱いこと、またさらに積層しても、
多層の立体化構造は得られず、また立体円弧も形成され
ない。
77988では、熱収縮プラスチックフイルムの両面に
非熱収縮シートを重ね同時に点、線接合した積層体を加
熱収縮させることが記載されているが、点、線結合では
熱収縮時の接合力が弱いこと、またさらに積層しても、
多層の立体化構造は得られず、また立体円弧も形成され
ない。
【0004】また、特開昭52−43594には、一軸
方向に延伸されたプラスチックフイルムと非収縮基材
を、延伸方向に直角に所定の間隔を開けて設けられた接
着層により貼り合わせた加熱により緩衝機能が得られる
包装材料について記載されているが、加熱立体化後の強
度が小さいといった問題があり、また多層化、円弧立体
化構造は得られない。
方向に延伸されたプラスチックフイルムと非収縮基材
を、延伸方向に直角に所定の間隔を開けて設けられた接
着層により貼り合わせた加熱により緩衝機能が得られる
包装材料について記載されているが、加熱立体化後の強
度が小さいといった問題があり、また多層化、円弧立体
化構造は得られない。
【0005】また、特開昭54−156085では、収
縮特性を異にする相互に接着し得るA、B成分を、A及
び/またはB成分と剥離し得るC成分を断続的に配して
交互に積層して複合押出して、幅方向に延伸する複合シ
ートの製造方法が開示されているが、積層する素材が溶
融押し出し可能な同種のものに限られること、積層数が
口金によって決まり、また多くの積層は困難であるこ
と、接着、非接着部分の幅のコントロールが困難である
ことなどの問題がある。
縮特性を異にする相互に接着し得るA、B成分を、A及
び/またはB成分と剥離し得るC成分を断続的に配して
交互に積層して複合押出して、幅方向に延伸する複合シ
ートの製造方法が開示されているが、積層する素材が溶
融押し出し可能な同種のものに限られること、積層数が
口金によって決まり、また多くの積層は困難であるこ
と、接着、非接着部分の幅のコントロールが困難である
ことなどの問題がある。
【0006】本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み
創案されたものであり、その目的は、発泡ガス等を用い
ずに現場で円弧状に嵩高化できる多層化可能な積層体
で、かつ安定した強度の強い立体構造体が得られる立体
円弧形成積層体を提供することにある。
創案されたものであり、その目的は、発泡ガス等を用い
ずに現場で円弧状に嵩高化できる多層化可能な積層体
で、かつ安定した強度の強い立体構造体が得られる立体
円弧形成積層体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
低熱収縮性シートと高熱収縮性シートを、垂直方向に両
シートの収縮差があるように、かつ特定間隔で複数配さ
れた実質的にストライプ状の部分接着層を介して交互に
積層した積層体において、低熱収縮性シートと高熱収縮
性シートが少なくとも合わせて5層以上であり、かつ低
熱収縮性シートにおいて部分接着層が表裏交互に、かつ
間隔が順次広くまたは狭くなるように配されていること
を特徴とする立体円弧形成積層体により達成される。
低熱収縮性シートと高熱収縮性シートを、垂直方向に両
シートの収縮差があるように、かつ特定間隔で複数配さ
れた実質的にストライプ状の部分接着層を介して交互に
積層した積層体において、低熱収縮性シートと高熱収縮
性シートが少なくとも合わせて5層以上であり、かつ低
熱収縮性シートにおいて部分接着層が表裏交互に、かつ
間隔が順次広くまたは狭くなるように配されていること
を特徴とする立体円弧形成積層体により達成される。
【0008】本発明でいう立体円弧とは、高熱収縮性シ
ートの収縮方向に沿って立体化の倍率が変化しており、
加熱後に円弧状に立体化するものをいう。もちろん円
状、多角形状にまで立体化しても良い。
ートの収縮方向に沿って立体化の倍率が変化しており、
加熱後に円弧状に立体化するものをいう。もちろん円
状、多角形状にまで立体化しても良い。
【0009】本発明に於いて低熱収縮性シートは特に限
定されず、紙、高分子フイルム、金属箔、繊維織物、エ
ポキシ樹脂等とのコンポジットを含む炭素繊維材料シー
トなどが用いられるが、コスト的には紙や高分子フイル
ムが、強度的には金属箔や炭素繊維材料シートが、それ
ぞれ好ましい。シート厚みは特に限定されないが、好ま
しくは5〜1000μm 、より好ましくは10〜500
μm であるのが良い。5μm 未満ではシート強度が弱く
立体構造になり難く、1000μm を越えると、シート
強度が強すぎてやはり立体構造になり難い。シート厚み
が厚い場合、折れる方向にあらかじめ折れ皺を付けてお
くと立体構造を取り易いため好ましい。本発明に於いて
高熱収縮性シートには、プラスチックシュリンクフイル
ム、収縮性不織布などが用いられるが、プラスチックシ
ュリンクフイルムが好ましい。プラスチックシュリンク
フイルムの材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニルなど任意のものが用いられる。もちろん、複合
シートでも良い。収縮方向は1軸または2軸で特に限定
されないが、1軸の方が立体化が安定すること、また大
面積化に対応し易いことから好ましい。シート厚みにつ
いては特に限定されないが、好ましくは10〜100μ
m であるのが良い。10μm 未満では強度が充分でな
く、100μm を越えると接着部分が厚くなり立体構造
が安定して形成されにくい。
定されず、紙、高分子フイルム、金属箔、繊維織物、エ
ポキシ樹脂等とのコンポジットを含む炭素繊維材料シー
トなどが用いられるが、コスト的には紙や高分子フイル
ムが、強度的には金属箔や炭素繊維材料シートが、それ
ぞれ好ましい。シート厚みは特に限定されないが、好ま
しくは5〜1000μm 、より好ましくは10〜500
μm であるのが良い。5μm 未満ではシート強度が弱く
立体構造になり難く、1000μm を越えると、シート
強度が強すぎてやはり立体構造になり難い。シート厚み
が厚い場合、折れる方向にあらかじめ折れ皺を付けてお
くと立体構造を取り易いため好ましい。本発明に於いて
高熱収縮性シートには、プラスチックシュリンクフイル
ム、収縮性不織布などが用いられるが、プラスチックシ
ュリンクフイルムが好ましい。プラスチックシュリンク
フイルムの材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニルなど任意のものが用いられる。もちろん、複合
シートでも良い。収縮方向は1軸または2軸で特に限定
されないが、1軸の方が立体化が安定すること、また大
面積化に対応し易いことから好ましい。シート厚みにつ
いては特に限定されないが、好ましくは10〜100μ
m であるのが良い。10μm 未満では強度が充分でな
く、100μm を越えると接着部分が厚くなり立体構造
が安定して形成されにくい。
【0010】これら低熱収縮性シートおよび/または高
熱収縮性シートには、放電処理、プライマーコートなど
の易接着処理を行っても良い。
熱収縮性シートには、放電処理、プライマーコートなど
の易接着処理を行っても良い。
【0011】本発明における接着層は、低熱収縮性シー
トと高熱収縮性シートの両方と接着し得るものなら、ア
クリル系、ポリエステル系、エポキシ系などの接着剤の
単層または積層構造体など任意のものが用いられる。接
着剤は、高熱収縮性シートの収縮の始まる温度より低い
温度で硬化するものであることが必要であり、好ましく
は常温硬化型が良い。また、接着剤を用いずに融着層や
圧着層としても良い。接着層の厚みは特に限定されない
が、500μm 以下が好ましく、より好ましくは100
μm 以下であるのが良い。500μm を越えると、接着
部分が厚くなりすぎたり、シートの熱収縮時に剥離が起
こり易くなり、安定した立体構造が形成されにくいため
好ましくない。
トと高熱収縮性シートの両方と接着し得るものなら、ア
クリル系、ポリエステル系、エポキシ系などの接着剤の
単層または積層構造体など任意のものが用いられる。接
着剤は、高熱収縮性シートの収縮の始まる温度より低い
温度で硬化するものであることが必要であり、好ましく
は常温硬化型が良い。また、接着剤を用いずに融着層や
圧着層としても良い。接着層の厚みは特に限定されない
が、500μm 以下が好ましく、より好ましくは100
μm 以下であるのが良い。500μm を越えると、接着
部分が厚くなりすぎたり、シートの熱収縮時に剥離が起
こり易くなり、安定した立体構造が形成されにくいため
好ましくない。
【0012】本発明において接着層は、特定間隔で複数
配された実質的にストライプ状の部分接着層であること
が重要である。本発明においては、低熱収縮性シートと
高熱収縮性シートの熱収縮差による低熱収縮性シートの
弛みを利用して立体化構造を得るものであり、全面接着
では立体化構造は得られない。また、接着層が複数配さ
れていない場合は、円弧状の立体化構造は得られない。
配された実質的にストライプ状の部分接着層であること
が重要である。本発明においては、低熱収縮性シートと
高熱収縮性シートの熱収縮差による低熱収縮性シートの
弛みを利用して立体化構造を得るものであり、全面接着
では立体化構造は得られない。また、接着層が複数配さ
れていない場合は、円弧状の立体化構造は得られない。
【0013】本発明において、実質的にストライプ状の
部分接着層とは、接着部分は実質的に平均幅aで平行に
ストライプ状であるということである。ストライプ状の
接着層のエッジ部分は波型や、鋸型、直線など任意であ
るが、安定して立体化するという点からは実質的に直線
であるのが好ましい。
部分接着層とは、接着部分は実質的に平均幅aで平行に
ストライプ状であるということである。ストライプ状の
接着層のエッジ部分は波型や、鋸型、直線など任意であ
るが、安定して立体化するという点からは実質的に直線
であるのが好ましい。
【0014】本発明において、接着層の垂直方向に両シ
ートの収縮差があることが重要である。平行方向の収縮
差では、立体円弧構造は得られないため好ましくない。
両シートの収縮差は、差があれば任意の値がとれるが、
好ましくは5%以上、さらに好ましくは15%以上の収
縮差があるのが、効率よく立体円弧構造が得られるふめ
好ましい。
ートの収縮差があることが重要である。平行方向の収縮
差では、立体円弧構造は得られないため好ましくない。
両シートの収縮差は、差があれば任意の値がとれるが、
好ましくは5%以上、さらに好ましくは15%以上の収
縮差があるのが、効率よく立体円弧構造が得られるふめ
好ましい。
【0015】本発明において、低熱収縮性シートと高熱
収縮性シートは、交互に、接着層を介して5層以上積層
されていることが重要である。両シートが交互に積層さ
れていない場合、その部分では収縮差が生じず立体化し
ない。また、積層数が5層未満の場合、立体化後の強度
が充分得られないため好ましくない。
収縮性シートは、交互に、接着層を介して5層以上積層
されていることが重要である。両シートが交互に積層さ
れていない場合、その部分では収縮差が生じず立体化し
ない。また、積層数が5層未満の場合、立体化後の強度
が充分得られないため好ましくない。
【0016】本発明において、部分接着層が低熱収縮シ
ート上で表裏交互にかつ順次広くまたは狭くなるように
配されていることが重要である。両面の同じ位置に部分
接着層がある場合、高熱収縮シートの収縮により充分な
立体化が起こり難く、また接着層に収縮による力が大き
くかかるため好ましくない。また、その間隔は、順次広
くまたは狭くなるように配されていない場合、円弧状の
構造が得られないため好ましくない。好ましくは、接着
層の間隔は、実質的に等比級数的に変化しているのが、
円弧状の立体化構造が効率よくしかも強度的にも強く得
られるので良く、更に部分接着層のストライプ幅aが実
質的に等間隔であるのがより好ましい。内層の高熱収縮
性シートでは接着層の位置は特に限定されないが、両面
の同じ位置にあると収縮差を最大限に利用できること、
また立体化構造の強度が安定することから好ましい。
ート上で表裏交互にかつ順次広くまたは狭くなるように
配されていることが重要である。両面の同じ位置に部分
接着層がある場合、高熱収縮シートの収縮により充分な
立体化が起こり難く、また接着層に収縮による力が大き
くかかるため好ましくない。また、その間隔は、順次広
くまたは狭くなるように配されていない場合、円弧状の
構造が得られないため好ましくない。好ましくは、接着
層の間隔は、実質的に等比級数的に変化しているのが、
円弧状の立体化構造が効率よくしかも強度的にも強く得
られるので良く、更に部分接着層のストライプ幅aが実
質的に等間隔であるのがより好ましい。内層の高熱収縮
性シートでは接着層の位置は特に限定されないが、両面
の同じ位置にあると収縮差を最大限に利用できること、
また立体化構造の強度が安定することから好ましい。
【0017】次に本発明の立体円弧形成積層体の例を図
面で説明するが、もちろんこれらに限定されない。
面で説明するが、もちろんこれらに限定されない。
【0018】図1は、立体円弧形成積層体の一例の高熱
収縮性シートの収縮方向に平行な断面概略図である。図
1において、低熱収縮性シート1と高熱収縮性シート2
は、部分接着層3で断続的に接着されながら積層されて
いる。部分接着層3は、低熱収縮性シート1上では表裏
交互に左から右へ接着層と接着層の間隔がだんだん広く
なるように積層されており、高熱収縮性シート2上では
表裏同じ位置に積層されている。
収縮性シートの収縮方向に平行な断面概略図である。図
1において、低熱収縮性シート1と高熱収縮性シート2
は、部分接着層3で断続的に接着されながら積層されて
いる。部分接着層3は、低熱収縮性シート1上では表裏
交互に左から右へ接着層と接着層の間隔がだんだん広く
なるように積層されており、高熱収縮性シート2上では
表裏同じ位置に積層されている。
【0019】図2は、図1の立体円弧形成積層体を熱に
よって嵩高化したときの断面概略図である。
よって嵩高化したときの断面概略図である。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0021】実施例1 低熱収縮性シートとして厚さ100μm の紙(低収縮
率:1以下)を用い、高熱収縮性シートとして塩ビシュ
リンクフィルム(信越化学工業株式会社製、40μm 、
収縮率:横50%、縦0%)を用いて、図1の構成の積
層体を作製した。接着層はエポキシ系接着剤を用い、接
着層の幅は5mm、接着層の間隔は低熱収縮性シート上の
片方の端で5mmとし、以下1.2倍ずつ間隔を広げなが
ら収縮方向と垂直に表裏交互に配した。積層数は紙を1
2層、シュリンクフィルム13層の合計25層とした。
得られた積層体をヘアドライヤーで加熱したところ、図
2のような立体円弧構造が安定して得られた。
率:1以下)を用い、高熱収縮性シートとして塩ビシュ
リンクフィルム(信越化学工業株式会社製、40μm 、
収縮率:横50%、縦0%)を用いて、図1の構成の積
層体を作製した。接着層はエポキシ系接着剤を用い、接
着層の幅は5mm、接着層の間隔は低熱収縮性シート上の
片方の端で5mmとし、以下1.2倍ずつ間隔を広げなが
ら収縮方向と垂直に表裏交互に配した。積層数は紙を1
2層、シュリンクフィルム13層の合計25層とした。
得られた積層体をヘアドライヤーで加熱したところ、図
2のような立体円弧構造が安定して得られた。
【0022】実施例2 低熱収縮性シートとして厚さ250μm のアルミ箔を5
mm毎の折れじわを付けて用いた以外は実施例1と同様と
した。加熱により、折れじわ部分で折れ曲がりながら、
図2のような立体円弧構造が安定して得られた。
mm毎の折れじわを付けて用いた以外は実施例1と同様と
した。加熱により、折れじわ部分で折れ曲がりながら、
図2のような立体円弧構造が安定して得られた。
【0023】実施例3 低熱収縮性シートとして厚さ100μm のポリエチレン
テレフタレートフィルム(東レ株式会社製、”ルミラ
ー”)を用いた以外は実施例1と同様とした。加熱によ
り、やはり図2のような立体円弧構造が安定して得られ
た。
テレフタレートフィルム(東レ株式会社製、”ルミラ
ー”)を用いた以外は実施例1と同様とした。加熱によ
り、やはり図2のような立体円弧構造が安定して得られ
た。
【0024】比較例1 低熱収縮性シートとして厚さ3μm のポリエチレンテレ
フタレートフィルム(東レ株式会社製、”ルミラー”)
を用いた以外は実施例3と同様にした。加熱によるシュ
リンクフィルムの収縮にともなって、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムがしわくちゃになり、安定した立体
円弧構造は得られなかった。
フタレートフィルム(東レ株式会社製、”ルミラー”)
を用いた以外は実施例3と同様にした。加熱によるシュ
リンクフィルムの収縮にともなって、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムがしわくちゃになり、安定した立体
円弧構造は得られなかった。
【0025】比較例2 低熱収縮性シートとして厚さ2mmのアルミ板を用いた以
外は、実施例2と同様にした。加熱により接着層がアル
ミ板から剥がれ、立体円弧構造は得られなかった。
外は、実施例2と同様にした。加熱により接着層がアル
ミ板から剥がれ、立体円弧構造は得られなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、発
泡ガス等を用いずに現場で円弧状に嵩高化できて、かつ
安定した多層化可能な立体円弧構造形成積層体を得るこ
とができる。これにより、未使用時には場所を取らずに
保管でき、必要時に必要量だけしかも現場で発泡できる
緩衝、包装材料、芯鞘材料などが得られる。また、狭い
ところであらかじめ入れておいて後から加熱、立体化す
るような使用方法で有効である。特に、立体円弧形状が
得られるので、配管の断熱材や、円筒状のクッション材
等に好適に使用することができる。
泡ガス等を用いずに現場で円弧状に嵩高化できて、かつ
安定した多層化可能な立体円弧構造形成積層体を得るこ
とができる。これにより、未使用時には場所を取らずに
保管でき、必要時に必要量だけしかも現場で発泡できる
緩衝、包装材料、芯鞘材料などが得られる。また、狭い
ところであらかじめ入れておいて後から加熱、立体化す
るような使用方法で有効である。特に、立体円弧形状が
得られるので、配管の断熱材や、円筒状のクッション材
等に好適に使用することができる。
【図1】 本発明の立体円弧形成積層体の1例の断面概
略図。
略図。
【図2】 図1の立体円弧形成積層体の加熱嵩高後の断
面概略図。
面概略図。
1 低熱収縮性シート 2 高熱収縮性シート(点線) 3 部分接着層
Claims (7)
- 【請求項1】 低熱収縮性シートと高熱収縮性シート
を、垂直方向に両シートの収縮差があるように、かつ特
定間隔で複数配された実質的にストライプ状の部分接着
層を介して交互に積層した積層体において、低熱収縮性
シートと高熱収縮性シートが少なくとも合わせて5層以
上であり、かつ低熱収縮性シートにおいて部分接着層が
表裏交互に、かつ間隔が順次広くまたは狭くなるように
配されていることを特徴とする立体円弧形成積層体。 - 【請求項2】 内層の高熱収縮性シートにおいて、両面
の部分接着層が、実質的に同じ位置に配されていること
を特徴とする請求項1記載の立体円弧形成積層体。 - 【請求項3】 部分接着層のストライプ幅aが実質的に
等間隔であり、かつ低熱収縮性シートにおいて、実質的
に等比級数的間隔で表裏交互に部分接着層が配されてい
ることを特徴とする請求項1または2記載の立体円弧形
成積層体。 - 【請求項4】 低熱収縮性シートが紙であることを特徴
とする請求項1または2または3記載の立体円弧形成積
層体。 - 【請求項5】 低熱収縮性シートが金属箔であることを
特徴とする請求項1または2または3記載の立体円弧形
成積層体。 - 【請求項6】 低熱収縮性シートが高分子フイルムであ
ることを特徴とする請求項1または2または3記載の立
体円弧形成積層体。 - 【請求項7】 低熱収縮性シートが炭素繊維材料シート
であることを特徴とする請求項1または2または3記載
の立体円弧形成積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5028988A JPH06238796A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 立体円弧形成積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5028988A JPH06238796A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 立体円弧形成積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06238796A true JPH06238796A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12263802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5028988A Pending JPH06238796A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 立体円弧形成積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06238796A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014052358A1 (en) | 2012-09-27 | 2014-04-03 | Eastman Chemical Company | Self-corrugating laminates and methods of making them |
WO2014176084A1 (en) | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Eastman Chemical Company | Self-corrugating laminates useful in the manufacture of thermoelectric devices and corrugated structures therefrom |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5028988A patent/JPH06238796A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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