JPH05116224A - 架橋発泡体の積層方法 - Google Patents

架橋発泡体の積層方法

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JPH05116224A
JPH05116224A JP28098491A JP28098491A JPH05116224A JP H05116224 A JPH05116224 A JP H05116224A JP 28098491 A JP28098491 A JP 28098491A JP 28098491 A JP28098491 A JP 28098491A JP H05116224 A JPH05116224 A JP H05116224A
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JP
Japan
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heat
crosslinked
sensitive adhesive
foam
foamed body
Prior art date
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Pending
Application number
JP28098491A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Matsumoto
行伸 松本
Hisashi Fujita
久之 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱融着時、架橋発泡体の表面の破泡の発生
を抑え、積層速度を低下することなく、架橋発泡体積層
物を製造すること。 【構成】 発泡性ポリエチレン架橋シートにエチレン−
アクリル酸エチル共重合体を主成分とする感熱性接着剤
をコーティングし、これを加熱発泡させることにより得
られた、感熱性接着の薄膜層が形成された架橋発泡体1
と樹脂フィルム2とを、ヒーター7、8により、融着可
能温度に加熱する。この架橋発泡体1及び樹脂フィルム
2は加圧ロール9により加圧されて融着されて架橋発泡
体積層物10とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、架橋発泡体同士、架
橋発泡体と架橋発泡体以外の基材とを積層する発泡体の
積層方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン架橋発泡体のようなオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体は、均一微細な気泡を持ち、軽量
であり、断熱性に優れ、緩衝性に富み、積載荷重に耐え
る等種々の優れた特性を有しているため各種の用途に用
いられている。
【0003】そして、このような架橋発泡体は、互いに
積層することにより厚物としての用途に利用されたり、
樹脂フィルムもしくはシートなどの架橋発泡体以外の基
材と積層して、強度向上を図ったり、表面の装飾性を更
に高めることが行われている。
【0004】このように、架橋発泡体同士或いは架橋発
泡体に樹脂フィルムもしくはシートなどを積層するに
は、その積層面をヒーターなどで融着可能に加熱した
後、両者を接着剤を介在させるか又は介在させずに重ね
合わせ、これを加圧ロールなどで圧着して融着一体化す
る方法がとられることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、架橋発泡体
の表面は加熱及び加圧によって破泡し易く、特に高温で
急激に加熱するとより破泡し易く、この破泡により気泡
が露出して表面が凹凸になる。そのため、架橋発泡体を
熱融着する場合にはその凹凸面の発生により接触融着面
積が少なくなって融着強度が十分にでないことがあっ
た。
【0006】そのため、実際の積層生産ラインにおいて
は、熱容量を小さくして架橋発泡体の搬送速度を低くす
ることにより加熱を抑えること、すなわち生産スピード
を落とすことにより、架橋発泡体の表面の破泡現象の発
生を抑えていた。
【0007】特に、発泡倍率の高い架橋発泡体ほど加熱
等により破泡し易く、生産スピードを著しく低下しなけ
ればならなかったり、十分な融着強度が得られなかっ
た。例えば、オレフィン系樹脂架橋発泡体では発泡倍率
が30倍以上になると、生産スピードを落とし加熱を抑
えても完全に破泡を防ぐことができず、十分な融着強度
の積層体が得られなかった。
【0008】この発明は、上記の点に鑑み、積層生産ラ
インスピードを低下させることなく十分な融着強度を有
する架橋発泡体の積層方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の架橋発泡体の
積層方法は、架橋発泡体の表面に感熱性接着剤の薄膜層
を形成し、この架橋発泡体の感熱性接着剤の薄膜層と、
架橋発泡体もしくは架橋発泡体以外の基材の一面とを加
熱し、両者を重ね合わせて加圧することにより熱融着す
ることを特徴としている。
【0010】そして、感熱性接着剤としては、オレフィ
ン系樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレート
から選ばれる重合体、共重合体、又は、これらの混合物
を主体とするものであるエチレン−アクリル酸エチル共
重合体を主成分とするものが好適に用いられる。これら
は結晶性が大きい重合体、共重合体である。そして、こ
の感熱性接着剤がエチレン−アクリル酸エチル共重合体
を主成分とするものであれば更に好ましい。
【0011】この発明において、架橋発泡体としては、
例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィ
ンモノポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエ
チレン−プロピレンコボリマーなどのオレフィン系コポ
リマー、軟質ポリ塩化ビニル等の材質による架橋発泡体
があげられる。特に、オレフィン系樹脂架橋架橋発泡体
は、その特性の優秀性から原反として賞用されるのでこ
の発明方法においても多用される。
【0012】架橋発泡体の表面に感熱性接着剤の薄膜層
を形成する方法としては、架橋発泡体の表面に感熱性接
着剤をコーティングしてその薄膜層を形成する方法、架
橋発泡体に感熱性接着剤の薄膜をラミネートする方法、
発泡前の発泡性架橋原反にコーティングやラミネートに
より感熱性接着剤の薄膜を形成し、これを加熱発泡させ
る方法などが適宜選択される。薄膜層の厚さは特に制限
されないが、例えば3〜20μmとされる。
【0013】これらの方法のうち、後者の発泡前の発泡
性架橋原反に感熱性接着剤の薄膜層を形成して加熱発泡
させる方法は、発泡性架橋原反を加熱発泡する際、感熱
性接着剤の薄膜層は更に薄く、均一になるので好まし
い。この方法によれば、感熱性接着剤の薄膜層の厚さを
10μm以下、例えば3〜7μmにすることができ経済
的である。
【0014】また、架橋発泡体以外の基材としては、熱
可塑性樹脂フィルムもしくはシート、クラフト紙やダン
ボールなどの紙類、アルミニウム箔などの金属箔などが
あげられる。
【0015】この発明方法においては、上記の重ね合わ
せ加圧する工程において、必要に応じて感熱性接着剤な
どの接着剤を介在させてもよい。
【0016】
【作用】この発明方法においては、架橋発泡体の表面に
感熱性接着剤の薄膜層を形成しているから、感熱性接着
剤の薄膜層は比較的低温で融着可能とされる。
【0017】従って、積層生産ラインのスピードを低下
させることなく、むしろスピードアップでき、積層速度
を上げることが可能となる。また、架橋発泡体を比較的
低温で加熱できることと、感熱性接着剤の薄膜層が架橋
発泡体の表面を保護することとが相俟って、架橋発泡体
の表面の破泡が防止されるので融着強度が向上する。
【0018】
【実施例】以下、この発明方法を図面を参照して説明す
る。図1は発明の実施態様を示す説明図であって、1は
原反の架橋発泡体、2は原反の樹脂フィルム、3、4は
それぞれの原反繰出装置、5、6は送り出しロール、7
及び8はヒーター、9は加圧ロール、10は架橋発泡体
積層物である。
【0019】原反の架橋発泡体1は、発泡性ポリエチレ
ン架橋シートにエチレン−アクリル酸エチル共重合体を
主成分とする感熱性接着剤をコーティングし、これを加
熱発泡させることにより得られた、ポリエチレン架橋発
泡体11の表面に感熱性接着の薄膜層12(厚さ3〜7
μm)が形成された構成となっている(図2参照)。
【0020】原反繰出装置3、4は、原反の架橋発泡体
1及び樹脂フィルム2をそれぞれ巻軸に巻いた状態で収
めて繰り出す構成とされている。原反の架橋発泡体1及
び樹脂フィルム2は、それぞれ、原反繰出装置3、4か
ら繰り出される。
【0021】次いで、原反の架橋発泡体1及び樹脂フィ
ルム2は、ヒーター7、8により、それぞれの融着面が
融着可能温度に加熱される。原反の架橋発泡体1には感
熱性接着剤の薄膜層12が形成されているため、比較的
低温で融着可能となり、原反の架橋発泡体1を早い速度
で送ってもヒ−ター7により融着可能温度に加熱され
る。そして、樹脂フィルム2の送り速度は、原反の架橋
発泡体1の送り速度に同調されるものであり、その加熱
度合はヒーター8の容量で調整される。なお、これらの
加熱は火炎による加熱であってもよい。
【0022】積層面を加熱された原反の架橋発泡体1及
び樹脂フィルム2は加圧ロール9に送られ、ここで両者
は加圧されて融着される。こうして積層された架橋発泡
体積層物10は図示していない引き取り装置に送られて
巻き取られることになる。
【0023】この実施例では、架橋発泡体と樹脂フィル
ムとを積層しているが、架橋発泡体同士を積層する場合
には、架橋発泡体の両者に感熱性接着剤の薄膜層を形成
する他、一方の架橋発泡体のみに感熱性接着剤の薄膜層
を形成してもよい。
【0024】次に、この発明方法の具体的実験例につい
て説明する。表面に感熱性接着剤の薄膜層を形成した架
橋発泡体として、発泡性ポリエチレン架橋シートに感熱
性接着剤を50μm厚さにコーティングした後、加熱発
泡して得た厚さ4mmの架橋発泡体(発泡倍率は、30
倍、40倍、45倍)を用いた。このときの感熱性接着
剤層の厚さは5〜7μmであり、感熱性接着剤として、
エチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするものと、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体を主成分とするもの
(LX−4110、住友化学製)の二種を用いた。
【0025】また、上記架橋発泡体に積層するものとし
て、50μm厚さのポリエチレンフィルム、アルミ箔、
上記架橋発泡体と同じポリエチレン架橋発泡シートをそ
れぞれ用いた。
【0026】上記材料を使用し、図1に示した方法に基
づいて、積層条件は従来条件に準じてポリエチレン架橋
発泡体の積層を行った。その結果、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を主体とする感熱性接着剤層を形成した架橋
発泡体にあっては、30倍発泡の高発泡体で積層可能と
なった。しかし、現行生産スピードを10%あげると破
泡し始め、それ以上にあげると破泡が著しく、積層面に
エアーが溜まり融着不良が多く見られた。
【0027】一方、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体を主成分とする感熱性接着剤層を形成した架橋発泡体
にあっては、45倍発泡の高発泡体まで積層可能であっ
た。また、生産スピードを50%あげても破泡はなく、
良好に積層一体化して良品が得られた。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、この発明方法によれば、
積層生産ラインのスピードを低下させることなく、むし
ろスピードアップできる。
【0029】また、この発明方法により得られた架橋発
泡体積層物は、架橋発泡体を比較的低温で加熱できるこ
とと、感熱性接着剤の薄膜層が架橋発泡体の表面を保護
することとが相俟って、架橋発泡体の表面の破泡が防止
されるので融着強度が向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施態様を示す説明図である。
【図2】図1に示す原反の架橋発泡体の断面図である。
【符号の説明】
1 原反の架橋発泡体 11 ポリエチレン架橋発泡体 12 感熱性接着剤の薄膜層 2 樹脂フィルム 7,8 ヒーター 9 加圧ロール 10 架橋発泡体積層物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋発泡体の表面に感熱性接着剤の薄膜
    層を形成し、この架橋発泡体の感熱性接着剤の薄膜層
    と、架橋発泡体もしくは架橋発泡体以外の基材の一面と
    を加熱し、両者を重ね合わせて加圧することにより熱融
    着することを特徴とする発泡体の積層方法。
  2. 【請求項2】 感熱性接着剤がオレフィン系樹脂、ナイ
    ロン樹脂、ポリエチレンテレフタレートから選ばれる重
    合体、共重合体、又は、これらの混合物を主体とするも
    のであることを特徴とする請求項1記載の架橋発泡体の
    積層方法。
  3. 【請求項3】 感熱性接着剤がエチレン−アクリル酸エ
    チル共重合体を主成分とするものであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の架橋発泡体の積層方法。
JP28098491A 1991-10-28 1991-10-28 架橋発泡体の積層方法 Pending JPH05116224A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315018A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Nissan Motor Co Ltd 押圧装置および押圧方法
US9260577B2 (en) 2009-07-14 2016-02-16 Toray Plastics (America), Inc. Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength
JP2020535046A (ja) * 2017-08-25 2020-12-03 クロムファス ギーリンクス ウント パルトナー ゲーベーエルKlomfass Gierlings & Partner GbR 基材を熱可塑性コーティング材料で連続的にラミネートするための装置

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