JPH0623808A - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH0623808A
JPH0623808A JP17857892A JP17857892A JPH0623808A JP H0623808 A JPH0623808 A JP H0623808A JP 17857892 A JP17857892 A JP 17857892A JP 17857892 A JP17857892 A JP 17857892A JP H0623808 A JPH0623808 A JP H0623808A
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die
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JP17857892A
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Shinji Nagashima
慎治 長島
Akira Ito
彰 伊藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型開開始時に、成形されたガードパネルが固
定型側にいったん跳ね上がるのを防ぐ。これにより、し
ぼ面の損傷を防ぐ。 【構成】 ガードパネル4は、外面がしぼ面13となって
いる。固定型21と可動型22との開閉方向は、ガードパネ
ル4の第2面部7とほぼ直交し、第1面部6にほぼ沿っ
ている。この第1面部6の内面の端縁部には凸部12があ
る。この凸部12の上側は、可動型22の型開方向に対して
アンダーカット形状となる。ガードパネル4の第1面部
6の外面の端縁部を断面円弧状の湾曲面30とする。この
湾曲面30を可動型22の湾曲面31により形成する。 【効果】 型開開始時、可動型22の湾曲面31が第1面部
6を押さえる。これにより、凸部12の上側のアンダーカ
ット形状が効いて、しぼ面13,27による離型抵抗に抗
し、ガードパネル4が跳ね上がらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRカセットのガー
ドパネルなどの成形用金型に係わり、特に、離型のため
のキャビティ壁の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、VTRカセットテー
プ1のカセット2の前面には、テープ3の露出部分を保
護するガードパネル4が開閉自在に設けられている。こ
のガードパネル4は、図5に示すように、左右に細長い
第1面部6の上端縁から第2面部7が後方へほぼ垂直に
屈曲しており、断面ほぼL字形状になっている。第1面
部6の幅は、第2面部7の幅よりも大きい。また、第1
面部6から後方へほぼ垂直に屈曲し、かつ、第2面部7
から下方へほぼ垂直に屈曲する形で、ガードパネル4の
左右両端には第3面部8,9がそれぞれ形成されてい
る。これら第3面部8,9は、第2面部7よりも後方ま
で延びている。そして、これら第3面部8,9の先端部
の内面には、ガードパネル4をカセット2に枢着するた
めの軸部10,11が形成されている。なお、図7および図
9に示すように、第1面部6の内面の下端縁部すなわち
反第2面部7側の端縁部には、凸部12が形成されてい
る。なお、この凸部12の図示上面は、第1面部6の外面
の方へ向かって上昇する方向に傾斜している。また、図
5に示すガードパネル4は、第1面部6および第2面部
7の外面を図8に示すようなしぼ面13としている。それ
以外の面は、鏡面になっている。前記しぼ面13の粗さ
は、5〜20μRzである。
【0003】ところで、ガードパネルは、一般的に樹脂
の一体成形品である。そして、ガードパネルの成形用金
型としては、例えば実開平3-106018号公報に記載されて
いるものが知られている。ここで、この従来の金型につ
いて、図7を参照しながら説明する。この金型は、第1
の金型部材である図示上側の固定型21と第2の金型部材
である図示下側の可動型22とを有している。これら固定
型21および可動型22は、互いに図示上下方向へ移動して
開閉し、型締時に相互間にガードパネル4の形状のキャ
ビティを形成するものである。また、前記固定型21は、
ガードパネル4の外面を形成するものであり、可動型22
は、ガードパネル4の内面を形成するものである。そし
て、固定型21および可動型22の開閉方向は、第2面部7
とほぼ直交する方向であって、第1面部6に沿う方向と
なっているが、この第1面部6に対して、その外面が若
干図示上向きになるように角度θで傾斜している。この
θは、5〜15°程度である。なお、固定型21および可動
型22の開閉方向を第2面部7とほぼ直交する方向として
いる一つの目的は、スライドコアを用いることなく、ガ
ードパネル4をそれぞれ単体の固定型21および可動型22
により成形可能とするためである。そのため、第3面部
8,9の内面については、固定型21と可動型22とのパー
ティングライン面の延長面は、軸部10,11の中心軸を通
っている。また、図8に示すように、第1面部6および
第2面部7の外面のしぼは、固定型21のキャビティ壁自
体にしぼ加工を施しておくことにより形成されるが、前
述のように型開閉方向を角度θで傾斜させているのは、
しぼによる離型抵抗を減らすためでもある。なお、第1
面部6の内面の図示下側端縁部に凸部12があるが、この
凸部12の上側は、可動型22の型開方向に対して、その傾
斜にかかわらず、なおアンダーカット形状になってい
る。すなわち、可動型22のキャビティ壁には、ガードパ
ネル4の凸部12の図示上方に位置する凸部23がある。こ
の凸部23の図示下面は、離型抵抗を減らすように傾斜し
ている。また、可動型22には、突き出し部材としての複
数の突き出しピン24が前記型開閉方向へ摺動自在に組み
込まれている。これら突き出しピン24は、その図示上側
先端が第2面部7の内面に位置するものである。一方、
固定型21には、スピアー25を内蔵したゲート26が形成さ
れている。このゲート26は、キャビティ壁における第2
面部7の外面を形成する位置へ開口している。そして、
前記従来の金型においては、第1面部6の図示下側端面
までは可動型22により形成するようにしているが、第1
面部6の外面は、その図示下側端縁に至るまで固定型21
により形成するようにしている。したがって、従来のガ
ードパネル4は、第1面部6の図示下端縁部における外
側の角部がほぼ直角に鋭く尖っている。
【0004】そして、成形に際しては、まず図7に示す
ように、固定型21と可動型22とを型締して、これら固定
型21と可動型22との間にガードパネル4の形状をしたキ
ャビティを形成する。この状態で、ゲート26からキャビ
ティ内に溶融樹脂を注入する。そして、このキャビティ
内に充填された溶融樹脂が冷却、固化した後、図9に示
すように、固定型21と可動型22とを型開する。このと
き、成形されたガードパネル4は、まず、可動型22側に
止まり、固定型21から離れる。特に、第1面部6の外面
のしぼは、固定型21からの離型に対して抵抗となるが、
第1面部6の内面の凸部12に起因する離型抵抗により、
ガードパネル4は可動型22側に止まる。そして、固定型
21がガードパネル4から十分に離れた後、可動型22に対
して突き出しピン24が図示上昇し始め、これら突き出し
ピン24により突き出されて、ガードパネル4が可動型22
から離れる。このとき、第1面部6が図示右方へ弾性変
形することにより、ガードパネル4の凸部12が可動型22
の凸部23を乗り越える。すなわち、ガードパネル4の凸
部12は、無理抜きされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のガ
ードパネル成形用金型では、つぎのような問題があっ
た。すなわち、前述のように、特に、第1面部6の外面
のしぼが固定型21からの離型に対して抵抗となるので、
型開開始時、ガードパネル4は、固定型21についていこ
うとする。これに対して、第1面部6の内面の凸部12の
図示上側のアンダーカット形状は、ガードパネル4を可
動型22に止めるように作用するが、固定型21が第1面部
6の外面をその図示下側端縁に至るまで形成するもので
あるために、第1面部6は、型開の開始直後から、この
第1面部6および可動型22の凸部12,23間の傾斜面に沿
って図示右方へわずかながら変位できるようになる。す
なわち、型開閉方向に対して第1面部6が傾斜している
ために、型開が始まってから、第1面部6を挟む固定型
21および可動型22のキャビティ壁間の間隔は、しだいに
大きくなっていく。そのため、図9に鎖線で示すよう
に、型開開始から少しの間、ガードパネル4は、可動型
22から若干離れて、固定型21についていく。しかしなが
ら、第1面部6の図示右方への変位を固定型21自体が妨
げることにより、凸部12が可動型22の凸部23を乗り越え
るには至らず、型開の進行に伴い、ガードパネル4は、
固定型21から離れて、可動型22へ戻ることになる。型開
開始時に、このようなガードパネル4の跳ね上がりが生
じるために、このガードパネル21の第1面部6のしぼ面
13と固定型21の対応するしぼ面27とが互いに擦れ、ガー
ドパネル21の第1面部6のしぼ面13が傷付く。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、VTRカセットのガードパネルのよう
に、断面ほぼL字形状をなす第1面部および第2面部の
外面にしぼを有する成形品を成形するために、成形品の
外面を形成する第1の金型部材と、成形品の内面を形成
し突き出し部材を組み込んだ第2の金型部材とを備え、
型開閉方向が第2面部とほぼ直交している成形用金型に
おいて、型開開始時に、成形品が第1の金型部材につい
ていきかけることなく、確実に第2の金型部材に止まる
ようにして、成形品のしぼ面が傷付くのを防止すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成しようとするもので、請求項1の発明は、第1面部
と、この第1面部の端縁からほぼ垂直に屈曲した第2面
部とを有し、これら第1面部および第2面部の外面にし
ぼを有するとともに、前記第1面部の内面における反第
2面部側の端縁部に凸部を有する成形品を成形するもの
であり、前記第1面部および第2面部の外面を形成する
第1の金型部材と、この第1の金型部材に対して開閉し
前記第1面部および第2面部の内面を形成する第2の金
型部材と、この第2の金型部材側に設けられこの第2の
金型部材側から成形品を離型させる突き出し部材とを備
え、前記両金型部材の開閉方向が前記第2面部とほぼ直
交する方向になっている成形用金型において、前記第2
の金型部材は、前記第1面部の内面の凸部から端面を回
り込んで第1面部の外面における反第2面部側の端縁部
までをも形成するものである。
【0008】さらに、請求項2の発明の成形用金型は、
前記第2の金型部材にあって、前記第1面部の外面にお
ける反第2面部側の端縁部を形成するキャビティ壁が滑
らかに断面ほぼ円弧状になっているものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の成形用金型では、成形時、第
1の金型部材と第2の金型部材とを型締して、これら金
型部材間にキャビティを形成し、このキャビティ内に樹
脂を充填する。こうして、成形品の第1面部および第2
面部の外面が第1の金型部材により形成されるととも
に、内面が第2の金型部材により形成されるが、この第
2の金型部材は、第1面部の内面の凸部から端面を回り
込んで第1面部の外面における反第2面部側の端縁部ま
でをも形成する。その後、第1の金型部材と第2の金型
部材とを型開して、成形品を取り出すが、型開が始まる
と、成形品は、まず、第2の金型部材に止まり、第1の
金型部材から離れる。このとき、型開閉方向にほぼ沿っ
ている第1面部の外面のしぼ面が第1の金型部材からの
離型に対して抵抗となるが、第1面部の内面の凸部の第
2面部側が第2の金型部材の型開方向に対してアンダー
カット形状になっている一方、第2の金型部材の一部が
第1面部の外面における反第2面部側の端縁部にも当た
って位置しているために、第1面部の凸部が第2の金型
部材から離れることが妨げられる。その結果、第1面部
の凸部の第2面部側のアンダーカット形状により、成形
品は、第2の金型部材に確実に保持され、第1の金型部
材についていきかけない。ついで、第1の金型部材が成
形品から十分に離れた後、突き出し部材が成形品を突き
出して第2の金型部材から離型させる。このとき、成形
品の第1面部は、反第2面部側の端縁部が第2の金型部
材における第1面部の外面を形成する部分から外れなが
ら、内面が第2の金型部材から離れる方向へ変位する。
これにより、第1面部の内面の凸部が第2の金型部材か
ら外れる。
【0010】さらに、請求項2の成形用金型では、第2
の金型部材にあって、第1面部の外面を形成するキャビ
ティ壁が滑らかに断面ほぼ円弧状になっていることによ
り、突き出し部材により成形品を第2の金型部材から離
型させるとき、第1面部における反第2面部側の端縁部
が第2の金型部材における第1面部の外面を形成する部
分から円滑に外れる。これとともに、型開開始時には、
第2の金型部材における第1面部の外面を形成する部分
によって、第1面部が第2の金型部材に確実に保持され
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の成形用金型の一実施例につい
て、図1から図3を参照しながら説明する。本実施例の
金型およびこれにより成形される成形品であるガードパ
ネル4は、先に説明した図7から図9に示す金型および
これにより成形されるガードパネル4とほとんど同様の
構成を有しているので、対応する部分には同一符号を付
してその説明を省略し、異なる点を主に説明する。ま
ず、ガードパネル4は、やはり第1面部6および第2面
部7の外面がしぼ面13となっており、それ以外の面が鏡
面になっている。そして、第1面部6の図示下側すなわ
ち反第2面部7側の端縁部における外側の角部は、第1
面部6の図示右側の外面および図示下側の端面に滑らか
に連続する断面円弧状の湾曲面30になっている。この湾
曲面30は、鏡面である。
【0012】金型も、やはり、第1の金型部材である固
定型21と第2の金型部材である可動型22との間に型締時
ガードパネル4の形状をしたキャビティを形成するもの
であり、固定型21によりガードパネル4の外面を形成
し、可動型22によりガードパネル4の内面を形成するも
のである。そして、固定型21および可動型22の開閉方向
は、第2面部7とほぼ直交する方向であって、第1面部
6に沿う方向となっているが、この第1面部6に対し
て、その外面が若干図示上向きになるように角度θで傾
斜している。このθは、例えば10°位であるが、5〜15
°程度の範囲で設定できる。また、固定型21のキャビテ
ィ壁には、第1面部6および第2面部7の外面のしぼ面
13を形成するためのしぼ面27が形成されている。また、
第1面部6の図示下側端縁部の凸部12の第2面部7側
は、可動型22の型開方向に対して、アンダーカット形状
になっており、可動型22のキャビティ壁には、ガードパ
ネル4の凸部12の図示上方に位置する凸部23がある。こ
の凸部23の図示下面は、第1面部6の外面の方へ向かっ
て上昇する方向に傾斜している。さらに、可動型22は、
第1面部6の内面の凸部12から端面を回り込んで第1面
部6の外面の湾曲面30まで形成するものになっている。
すなわち、可動型22は、第1面部6の外面の湾曲面30を
形成する湾曲面31をそのキャビティ壁に有しており、第
1面部6の図示下側端縁部は、可動型22に食い込む状態
となる。この食い込み量hは、0.4mm 程度である。前記
可動型22の湾曲面31は、滑らかに断面ほぼ円弧状になっ
ている。
【0013】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形に際しては、まず図1に示すように、固
定型21と可動型22とを型締して、これら固定型21と可動
型22との間にキャビティを形成する。この状態で、ゲー
ト26からキャビティ内に溶融樹脂を注入する。そして、
このキャビティ内に充填された溶融樹脂が冷却、固化し
た後、図3に示すように、固定型21と可動型22とを型開
し、成形されたガードパネル4を取り出す。型開が始ま
ると、ガードパネル4は、まず、可動型22側に止まり、
固定型21から離れる。このとき、特に第1面部6の外面
のしぼは、固定型21からの離型に対して抵抗となる。こ
れに対して、第1面部6の内面の凸部12の図示上側の
アンダーカット形状は、可動型22からの離型に対して
抵抗となる。しかも、前記凸部12と反対側において第1
面部6の外面の湾曲面30に可動型22の湾曲面31が当たっ
て、第1面部6の図示下側の端縁部が支えられているの
で、型開が始まってから、第1面部6を挟む固定型21お
よび可動型22のキャビティ壁間の間隔がしだいに大きく
なっていくにもかかわらず、第1面部6は図示右方へ変
位せず、この第1面部6の内面の凸部12が可動型22から
離れることが妨げられる。その結果、前記第1面部6の
内面の凸部12の図示上側のアンダーカット形状により、
ガードパネル4は、可動型22側に確実に保持される。す
なわち、ガードパネル4は、型開開始時に、固定型21に
ついていきかけることなく、確実に可動型22に止まる。
そして、固定型21がガードパネル4から十分に離れた
後、図3に鎖線で示すように、可動型22に対して突き出
し部材としての突き出しピン24が図示上昇し始め、これ
ら突き出しピン24により突き出されて、ガードパネル4
が可動型22から離れる。このとき、第1面部6が矢印a
で示す方向へ弾性変形して、可動型22から離れることに
より、ガードパネル4の凸部12が可動型22から外れて、
その凸部23を乗り越える。なお、第1面部6が矢印aで
示す方向へ弾性変形する際、湾曲面30,31により案内さ
れつつ、第1面部6の図示下側端縁部が可動型22の湾曲
面31から外れる。このとき、湾曲面30,31が滑らかに断
面円弧状になっていることにより、第1面部6の図示下
側端縁部が可動型22の湾曲面30から円滑に外れる。こう
して、ガードパネル4の凸部12が無理抜きされながら、
ガードパネル4が可動型22から離れる。
【0014】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、ガードパネル4の第1面部6の外面における反第2
面部7側の端縁部まで可動型22により形成するようにし
たので、型開閉方向にほぼ沿う第1面部6の外面がしぼ
面13であるにもかかわらず、型開開始時におけるガード
パネル4の跳ね上がりを防止でき、ガードパネル21の第
1面部6のしぼ面13と固定型21の対応するしぼ面27とが
互いに擦れ合うのを防止できる。これにより、ガードパ
ネル21の第1面部6のしぼ面13が傷付くのを防止でき
る。しかも、ガードパネル4の第1面部6の外面におけ
る可動型22により形成する部分を滑らかに断面円弧状に
したので、型開開始時には、ガードパネル4の跳ね上が
りを確実に防ぎながら、突き出しピン24による突き出し
時には、ガードパネル4を可動型22から円滑に離型させ
られる。
【0015】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
ガードパネル4の第1面部6の反第2面部7側端縁部
の、可動型22への食い込み量hは、0.4mm に限らず、
0.2〜0.5mm 程度の範囲内で設定できる。また、湾曲部3
0は、ガードパネル4の全長に渡って設けても、部分的
に設けてもよいが、デザイン的には、全長に渡って設け
たほうがよい。さらに、第1面部6の外面における可動
型22により形成する部分は、滑らかな断面円弧状に限る
ものではなく、図4に示すように、やや角張った面取り
部36などとすることも可能である。この面取り部36は、
可動型22のキャビティ壁に形成された鏡面状の傾斜面37
により形成されるものである。図4に示す構成によれ
ば、突き出しピン24により可動型22からガードパネル4
を離型させるとき、面取り部36と傾斜面37との案内によ
り、第1面部6が図示右方へ円滑に弾性変形して、先の
実施例のものよりも、よりいっそう円滑に可動型22から
ガードパネル4を離型させられる。しかしながら、先の
実施例のように断面円弧状の湾曲面30,31にした方が、
この湾曲部30,31の勾配が外側で次第に急になることに
より、型開開始時には、第1面部6を可動型22に確実に
保持でき、より確実にガードパネル4の跳ね上がりを防
止できる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、断面ほぼL字
形状をなす第1面部および第2面部の外面にしぼを有す
る成形品を成形するために、成形品の外面を形成する第
1の金型部材と、成形品の内面を形成し突き出し部材を
組み込んだ第2の金型部材とを備え、型開閉方向が第2
面部とほぼ直交している成形用金型において、第2の金
型部材は、第1面部の内面の端縁部にある凸部から端面
を回り込んで第1面部の外面の端縁部までをも形成する
ものとしたので、型開開始時に、しぼ面による離型抵抗
に抗して、成形品が第1の金型部材についていきかける
ことを確実に防止でき、成形品を確実に第1の金型部材
から離して第2の金型部材に止まらせることができる。
これにより、成形品のしぼ面が第1の金型部材のしぼ面
と擦れて傷付くことを防止できる。
【0017】さらに、請求項2に発明によれば、第2の
金型部材は、第1面部の外面の端縁部を形成するキャビ
ティ壁が滑らかに断面ほぼ円弧状になっているので、型
開開始時における成形品の跳ね上がりを確実に防止しな
がら、突き出し部材により第2の金型部材から成形品を
離型させるときには、内面がアンダーカット形状になっ
ている第1面部を円滑に無理抜きできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用金型の一実施例を示す型締状態
の断面図である。
【図2】同上図1にAで示す部分の拡大図である。
【図3】同上型開状態の断面図である。
【図4】本発明の成形用金型の他の実施例を示すもの
で、図2に示す部分と対応する部分の拡大断面図であ
る。
【図5】成形品であるガードパネルの斜視図である。
【図6】そのガードパネルを組み込んだVTRカセット
テープの斜視図である。
【図7】従来の成形用金型の一実施例を示す型締状態の
断面図である。
【図8】同上図7にBで示す部分の拡大図である。
【図9】同上型開開始時の断面図である。
【符号の説明】
4 ガードパネル(成形品) 6 第1面部 7 第2面部 12 凸部 13 しぼ面 21 固定型(第1の金型部材) 22 可動型(第2の金型部材) 24 突き出しピン(突き出し部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面部と、この第1面部の端縁からほ
    ぼ垂直に屈曲した第2面部とを有し、これら第1面部お
    よび第2面部の外面にしぼを有するとともに、前記第1
    面部の内面における反第2面部側の端縁部に凸部を有す
    る成形品を成形するものであり、前記第1面部および第
    2面部の外面を形成する第1の金型部材と、この第1の
    金型部材に対して開閉し前記第1面部および第2面部の
    内面を形成する第2の金型部材と、この第2の金型部材
    側に設けられこの第2の金型部材側から成形品を離型さ
    せる突き出し部材とを備え、前記両金型部材の開閉方向
    が前記第2面部とほぼ直交する方向になっている成形用
    金型において、前記第2の金型部材は、前記第1面部の
    内面の凸部から端面を回り込んで第1面部の外面におけ
    る反第2面部側の端縁部までをも形成するものであるこ
    とを特徴とする成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記第2の金型部材は、前記第1面部の
    外面における反第2面部側の端縁部を形成するキャビテ
    ィ壁が滑らかに断面ほぼ円弧状になっていることを特徴
    とする請求項1記載の成形用金型。
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