JPH0623799U - 彫刻刀セット - Google Patents

彫刻刀セット

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JPH0623799U
JPH0623799U JP6120992U JP6120992U JPH0623799U JP H0623799 U JPH0623799 U JP H0623799U JP 6120992 U JP6120992 U JP 6120992U JP 6120992 U JP6120992 U JP 6120992U JP H0623799 U JPH0623799 U JP H0623799U
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保好 岸
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株式会社文溪堂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】収納ケースに納められている状態で、必要な刃
形状の彫刻刀を容易に識別でき、また収容時には、それ
ぞれの刃形状の彫刻刀に対応する収容部を容易に識別で
きるような彫刻刀セットを提供する。 【構成】刃体の形状が異なる複数の彫刻刀を収納ケース
2に収容した彫刻刀セットにおいて、各彫刻刀の柄にそ
れぞれ自身の刃形状を表す印を形成して、必要な種類の
彫刻刀が容易に識別できるようにし、さらに、収納ケー
ス2の各収容孔9の入口部分にそれぞれ収容孔9に収容
する彫刻刀を示す前記彫刻刀に形成した印と同じ形状の
印9a〜9eを形成して、彫刻刀を使用後に、容易に対
応する収容孔9を識別して収容することができるように
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は彫刻刀セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、彫刻刀セットにおいては、図16に示すようにその彫刻刀30を、柄3 1の基端部にその彫刻刀30の刃形状を示す印32を形成して、収納ケースから 見えるようにし、必要な種類の刃形状の彫刻刀30を見つけ易くしたものがある 。また、印32を形成するかわりに、柄31の基端部を刃形状によって区別され る色として、必要な彫刻刀30を見つけることができるようにしたものがある。 さらに、彫刻刀30の把持部33を刃形状に対応した色として、収納ケースの一 部を透明プラスティックにて形成し、把持部33が収納時に見えるようにして、 同じ効果を得ているものがある。
【0003】 また、彫刻刀の収納ケースにおいて、それぞれの刃形状の彫刻刀に対応する収 納部の入口部分に、その種類を表す彫刻刀の名称を形成しているものがある。そ して、彫刻刀を使用後、収納ケースに収容する時に、その刃形状に対応する名称 のついた収納部に収納することで、いつも同じ収納部に対応する彫刻刀が収納さ れている。従って、次回に使用する際に、必要な彫刻刀を容易に見つけることが できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、彫刻刀の刃形状は、収納ケースから取り出すときに、彫刻刀に設け られた印又は色により、容易に識別することができた。しかし、収納ケースに納 めるときには、改めて収納ケースの収容部に形成された彫刻刀の名称を識別しな ければならず、容易に目的の収納部を見つけることができなかった。
【0005】 本考案は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は収納 ケースに納められている状態で、必要な刃形状の彫刻刀を容易に識別でき、また 収容時には、それぞれの刃形状の彫刻刀に対応する収容部が容易に識別できるよ うな彫刻刀セットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点を解決するため、刃体の形状が異なる複数の彫刻刀を収納 ケースに収容した彫刻刀セットにおいて、各彫刻刀の柄にそれぞれ自身の刃形状 を表す印を形成し、収納ケースの各収容部の入口部分にそれぞれ当該収容部に収 容する彫刻刀を示す前記彫刻刀に形成した印と同じ形状の印を形成したことをそ の要旨とする。
【0007】 又、各彫刻刀の柄に形成した印は柄の基端部分に刻設または透設して形成した ことをその要旨とする。
【0008】
【作用】
従って、本考案の彫刻刀セットは、各彫刻刀の柄にそれぞれ自身の刃形状を表 す印が形成されているため、収納ケースに収納されている状態で、必要な刃形状 を持った彫刻刀をすばやく識別することが可能である。又、収納ケースの各収容 部の入口部分に各収容部に収容する彫刻刀を示す前記彫刻刀に形成した印と同じ 形状の印が形成されているため、彫刻刀を使用後に、容易に収納ケースの対応す る収容部を識別して、収納することができる。
【0009】
【実施例】
図1(a)は本考案の彫刻刀セットの全体斜視図であって、5本の彫刻刀1a 〜1eが収納ケース2に収容されている。
【0010】 各彫刻刀1a〜1eは図2〜図6に示すように、それぞれ異なる形状の刃体3 a〜3eが柄4a〜4eの先端に取着されている。各彫刻刀1a〜1eの柄4a 〜4eはABS樹脂の芯体にエラストマを被覆して形成されている。また、各柄 4a〜4eの基端部には芯体のABS樹脂の露出された部分が形成されている。 そして、その各露出部5a〜5eにはそれぞれ当該彫刻刀1a〜1eの刃体3a 〜3eの形状を表す印6a〜6eが刻設されている。
【0011】 従って、印6a〜6eを見るだけで、当該彫刻刀1a〜1eがどんな刃体3a 〜3eであるかを判別することができる。 次に、各彫刻刀1a〜1eを収容する収納ケース2について、図1(b)によ り説明する。
【0012】 収納ケース2はABS樹脂で成形されていて、ケース本体7と蓋部8とで構成 されている。ケース本体7は前記各彫刻刀1a〜1eを収容する収容孔9が区画 形成されていて、それぞれ収納する彫刻刀1a〜1eが予め割り当てられている 。収容孔9の奥行きはそれぞれ彫刻刀1a〜1eを収容したとき、柄4a〜4e の各露出部5a〜5eに形成した印6a〜6eが完全に露出する深さになってい る。
【0013】 ケース本体7の開口部両側面には図1(b)に示すようにガイド片10が延出 形成されている。ガイド片10はその中央部長手方向にガイド孔11が透設され ている。ガイド孔11は図7に示すように、その先端側内周面に上下一対の係止 突起12が形成されている。そして、ガイド孔11は上下一対の係止突起12を 境として先端側を軸受け部11a、基端側をガイド部11bとしている。軸受け 部11aはガイド孔11の先端側内周面と上下一対の係止突起12の先端側外周 面とで円弧状の内周面を形成している。
【0014】 一対のガイド片10の先端側外周面には、2個の係止孔13a,13bが穿設 されている。2個の係止孔13a,13bは前記軸受け部11aを中心とした同 心円上に形成され、係止孔13aはガイド片10の先端位置に、係止孔13bは 図7において係止孔13aに対して反時計回り方向に90度を越える位置に設け られている。
【0015】 図1(b),8に示すように、ケース本体7の裏面には左右一対のガイド片1 0間から当接板14が延出形成されている。この当接板14はケース本体7の裏 面に対して引っ込む形に形成し、蓋部8を閉じた際に蓋部8とケース本体7の裏 面が面一となるようにしている。当接板14はその中央部に左右一対の切り込み 15が形成されている。この切り込み15により、その切り込み15間の部分に ばね部16が形成されている。そして、このばね部16の裏面には、図7に示す 係止部17が突設されている。
【0016】 また、当接板14は、図1(b)及び図8に示すようにその表面の各収納孔9 の入口部分に当該収納孔9に収納する彫刻刀1a〜1eを表す印9a〜9eがそ れぞれ形成されている。当接板14に形成された各印9a〜9eは彫刻刀1a〜 1eの柄4a〜4eに形成した印6a〜6eと同じ形状に形成されている。従っ て、彫刻刀1a〜1eを各収納孔9に収納する場合、当接板14に形成された印 9a〜9eを見て、該印9a〜9eと同じ柄4a〜4eに形成した印6a〜6e の彫刻刀1a〜1eを選ぶだけで目的の収納孔9に目的の彫刻刀1a〜1eを簡 単に収納することができる。
【0017】 次に、蓋部8について説明する。蓋部8は図1(b),図9に示すようにケー ス本体7に収納された各彫刻刀1a〜1eの基端部を収容する嵌合部18と、そ の嵌合部18の左右両側から延出されたアーム部19とからなる。
【0018】 嵌合部18は表面側を大きく切り欠いて窓部20を形成し、蓋部8がケース本 体7に装着された状態においてケース本体7に収納された各彫刻刀1a〜1eの 柄4a〜4eに形成した印6a〜6eが確認できるようにしている。また、嵌合 部18の裏面には係止溝21が透設され、蓋部8がケース本体7に装着された状 態において前記当接板14のばね部16裏面に形成した係止部17が係合するよ うになっている。
【0019】 図9,10に示すように、嵌合部18から延出された一対のアーム部19は、 その先端部内側面に軸22が形成されている。そして、図11に示すように、軸 22は前記ガイド片10に形成したガイド孔11に嵌合されている。そして、軸 22は係止突起12を境として形成された軸受け部11aとガイド部11bに案 内されるようになっている。このとき、軸22を山形状の上下一対の係止突起1 2を越えるようにアーム部19を操作すると、軸22と係止突起12が弾性変形 し、図11及び12のように、軸22が軸受け部11aとガイド部11bとの間 を移動できるようになっている。
【0020】 従って、軸22が図11のようにガイド部11bに嵌合されているときには、 軸22はそのガイド部11bの範囲で長手方向に移動可能となる。また,軸22 が図12のようにガイド孔11の軸受け部11aに嵌合されているときには、軸 22はその軸受け部11aに対して回転可能に軸支される。
【0021】 また、アーム部19の内側面には前記軸22を中心とする同心円上の基端側に は突起23が形成されている。そして、該突起23は、軸22が軸受け部11a に回転可能に軸支されているとき、前記ガイド片10の外側面に形成した係止孔 13a,13bと嵌合するようになっている。
【0022】 アーム部19の内側面の表側にはガイド片10の表面と摺接する摺動片24が 形成されている。摺動片24とガイド片10とが摺接しているとき、軸22を中 心としたアーム部19、すなわち蓋部8の回動を規制する。
【0023】 次に、本実施例の作用について、収納ケース2のケース本体7から蓋部8を開 く動作に従って、図11〜15により説明する。 図11〜13は、ケース本体7のガイド孔11に、蓋部8のアーム部19の軸 22が嵌合している部分の状態を示している。
【0024】 蓋部8が閉じている収納ケース2の状態を図11,14(a),15(a)に 示す。このときには、軸22はガイド部11bの基端側に止まっている。そして 、突起23は係止孔13a,13bに係止されることはなく、ガイド部11aの なかにある。また、摺動片24は、ガイド片10に当接しているため、蓋部8が 裏側に回動することを規制している。
【0025】 さらに、当接板14は嵌合部18の裏面に当接して、蓋部8が表側に回動する ことを規制しており、係止部17が係止溝21に係止して、長手方向の移動を規 制している。そして、この状態にて、蓋部8はケース本体7に装着される。
【0026】 蓋部8を開ける場合は、まず、蓋部8を長手方向に引き出して、図12,14 (b),15(b)に示す状態とする。このとき、係止溝21に係止している係 止部17が、ばね部16の作用により係止溝21からはずれることで,蓋部8の 移動が可能になる。そして、軸22がガイド部11bをその先端側に向かって移 動して、係止突起12にあたる。そして、この係止突起12を両者の弾性変形に より乗り越えて、軸受け部11aに回転可能に軸支される。このとき、突起23 が係止溝13aに係止され、蓋部8がケース本体7に抑止される。この状態で、 摺動片24とガイド片10の当接部分がなくなって、蓋部8の裏側への回動が可 能となる。一方、嵌合部18は、そのアーム部側の端面の一部が、当接板14の 裏側に当接しているため、蓋部8は、表側方向への回動は規制されている。この 状態では、蓋部8がケース本体7と同一平面上にあるため、収容されている彫刻 刀1a〜1eは、長手方向の移動が可能になるのみで取り出すことはできない。 従って、彫刻刀1a〜1eを収納ケース2から取り出す際に、不用意に収納ケー ス2から脱落させてしまうことがない。
【0027】 次に、前記の状態の蓋部8を、図13に示すように、裏側方向に回動させる。 このとき、ガイド片10の係止溝13aに係止されている突起23が、両者の弾 性変形により係止状態を外れて、蓋部8の軸22を中心とした回動が可能になる 。そして、蓋部8は嵌合部18の裏面外側のアーム部19側端面が、ケース本体 7の裏面に当接する位置まで回動する。この位置で、突起23は再び係止溝13 bに係止され、蓋部8がケース本体7に抑止される。この状態において、収納ケ ース2から、彫刻刀1を取り出すことが可能になる。又、この状態で蓋部8は、 収納ケース2のスタンドとして機能する。
【0028】 以上詳述したように、本考案においては、彫刻刀1a〜1eの使用時には、彫 刻刀1a〜1eの柄4に刻設された印6a〜6eを見ることで、容易に目的の刃 形状の彫刻刀1a〜1eを取り出すことができる。また、使用後収容時には、収 容する彫刻刀1a〜1eと同じ形状の当接板14上の印9a〜9eを探すことで 、目的の収容孔9を容易に見つけて収容することができる。
【0029】 さらに、収納ケース2の蓋部8の開閉が、上述のごとく、2段階の動作により おこなわれるため、蓋部8を開く際に、不用意に蓋部8が開き、彫刻刀1a〜1 eがケース本体7から脱落することが防止される。 尚、本考案は上記両実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない 範囲で以下のように構成することもできる。
【0030】 (1) 彫刻刀1a〜1eの柄4a〜4eに設ける印6a〜6eを、柄4a〜 4eを貫通して形成し、彫刻刀1a〜1eの正面及び背面から、その刃形状を確 認することができるようにしてもよい。この場合、貫通孔が形成されるため、彫 刻刀の使用方法の一つとしての、柄4a〜4eの基端部にひもを通し、このひも を輪状に閉じて指に掛けて補助的に使用するという使い方が可能になる。
【0031】 (2) 本実施例においては、ケース本体7に収容孔9を区画形成しているが 、完全に区画せずに、上下に仕切りを設けた収容部としてもよい。 (3) 収容する彫刻刀1の数は2本以上であればよい。
【0032】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案の彫刻刀と収納ケースは、収納ケースに収容状態で 、必要な刃形状の彫刻刀を容易に識別でき、また、使用後収容時には、それぞれ の刃形状の彫刻刀に対応する収納孔が容易に識別できるという優れた効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例の彫刻刀セットの全
体斜視図であり、(b)は同じく収納ケースの蓋部を開
いた状態を示す全体斜視図である。
【図2】同じく彫刻刀の正面図である。
【図3】同じく彫刻刀の正面図である。
【図4】同じく彫刻刀の正面図である。
【図5】同じく彫刻刀の正面図である。
【図6】同じく彫刻刀の正面図である。
【図7】同じくケース本体のガイド片部分の正面図であ
る。
【図8】同じくケース本体の当接板部分の正面図であ
る。
【図9】同じく蓋部の一部を切り欠いた側面図である。
【図10】同じく蓋部の背面図である。
【図11】同じく収納ケースの蓋部を閉じた状態を示す
断面図である。
【図12】同じく収納ケースの蓋部を引き出した状態を
示す断面図である。
【図13】同じく収納ケースの蓋部を回動した状態を示
す断面図である。
【図14】同じく(a)は収納ケースの蓋部を閉じた状
態を示す正面図であり、(b)は収納ケースの蓋部を引
き出した状態を示す正面図である。
【図15】同じく(a)は収納ケースの蓋部を閉じた状
態を示す背面図であり、(b)は収納ケースの蓋部を引
き出した状態を示す背面図である。
【図16】従来例の彫刻刀の正面図である。
【符号の説明】
1…彫刻刀、3…刃体、4…柄、6…印。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃体(3)の形状が異なる複数の彫刻刀
    (1)を収納ケース(2)に収容した彫刻刀セットにお
    いて、 各彫刻刀(1)の柄(4)にそれぞれ自身の刃形状を表
    す印(6)を形成し、収納ケース(2)の各収容部の入
    口部分にそれぞれ当該収容部に収容する彫刻刀(1)を
    示す前記彫刻刀(1)に形成した印(6)と同じ形状の
    印(9)を形成したことを特徴とする彫刻刀セット。
  2. 【請求項2】 各彫刻刀の柄(4)に形成した印(6)
    は柄(4)の基端部分に刻設または透設して形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の彫刻刀セット。
JP1992061209U 1992-08-31 1992-08-31 彫刻刀 Expired - Lifetime JP2576694Y2 (ja)

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