JPH0623779U

JPH0623779U - カード用紙

Info

Publication number: JPH0623779U
Application number: JP3076392U
Authority: JP
Inventors: 哲朗小林
Original assignee: トッパン・ムーア株式会社
Priority date: 1992-04-10
Filing date: 1992-04-10
Publication date: 1994-03-29
Anticipated expiration: 2007-04-10
Also published as: JP2606728Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】カード用紙において、カードを容易、かつ破
損することなく用紙基材から分離し、また、控えを設け
てカードの紛失時等に迅速に対応処理する。【構成】カード用紙２１の用紙基材１面に宛名記載部
７を設けるとともに、カード設置部８に会員番号等のカ
ード関連情報９をあらかじめ印刷したうえ、疑似接着層
１２を介して剥離可能に接着された透明フィルム１１，
１３の一方１１を粘着剤１０で接着し、他方１３にはカ
ード片を粘着剤１６で接着する。宛名記載部７に宛名２
６を印字するとともに、カード片に会員番号２３や会員
氏名を印字してカード２５とした後、封筒に封入してカ
ード使用者に郵送する。カード使用者は、カード２５を
透明フィルム１３とともに、疑似接着層１２から剥離し
て使用する一方、透明フィルム１１で被覆保護されカー
ド関連情報９が印刷されたカード設置部８は控えとして
使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カード用紙に関し、特に、カードを送付するのに適したカード用紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のカード用紙は、カードの隅部を用紙基材に設けた切り込みに挿入して支持する構成が一般的であり、カードを支持したカード用紙は、封筒内に封入して郵送されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため従来にあっては、カードの支持が強固になされていないので、郵送途中でカードが切り込みから離脱し、カードの隅部で封筒を破損する事態を招くという不都合があった。また、カード使用者は、会員番号等のカードに関連した情報を控えておかないと、カードを紛失した場合等に、迅速に対応処理することは困難であるという不都合があった。本考案はこのような不都合を解消したカード用紙を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するために本考案のカード用紙は、用紙基材面にカードの送付先である宛名を記載するための宛名記載部を有し、前記用紙基材面の宛名記載部以外の適所には、カードに関連する適宜な情報があらかじめ記載され、この情報記載部分に、互いに剥離可能に接着された二枚の透視可能なフィルムの一方が接着され、他方の透視可能なフィルムには、表面に必要な情報が記載されてカードとなるためのカード片がその裏面において接着されたものである。

【０００５】

【作用】

カード用紙の宛名記載部に所定の宛名を印字記入する一方、カード片の表面に、前記宛名に対応する会員番号等の所定の情報を印字記入してカードを作成したうえ、封筒内に封入して郵送することができる。カードは用紙基材に二枚の透視可能なフィルムを介して剥離可能に接着されているので、郵送途中で離脱することがない。また、このカード用紙を受領した会員は、カードを二枚の透視可能なフィルム同士の接着面から剥離して使用することができ、用紙基材のカード接着部分にはカードに関連した情報があらかじめ記載されているので、これを情報記載部分が透視可能なフィルムで被覆保護された控えとして利用でき、カード紛失時等に迅速に対応処理できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。ここにおいて、図１は連続状態にある２ワイドのカード用紙の平面図、図２は必要事項を印字した連続状態の断面図、図３は必要事項を印字して単位化したカード用紙の平面図、図４は指掛け部を示す部分拡大断面図、図５は封筒に封入した状態の平面図、図６はカードの一部を剥離した状態を示す斜視図である。

【０００７】図１及び図２に示すように、カード用紙２１の用紙基材１は、切り用ミシン目２を介して二枚が連接されたいわゆる２ワイドで形成され、連接端と反対側の各側部には切り用ミシン目３ａ，３ｂを境として移送孔４ａ，４ｂが等間隔に多数透設されたマージナル部５ａ，５ｂが設けられている。そして、この２ワイドの用紙基材１は、折り兼切り用ミシン目６を介して多数連接された連続状態にある。前記用紙基材１は、耐久性に優れ、かつ、筆記適性（印字、印刷適性を含む）に優れた合成紙等の紙製である。

【０００８】各用紙基材１には、カードの送付先である宛名を記載するための宛名記載部７とカードを剥離可能に接着するためのカード設置部８が設けられ、このカード設置部８には、カードに関連する適宜なカード関連情報９、例えば会員番号や問い合わせ先電話番号等があらかじめ印刷されている。また、前記カード設置部８には、前記カード関連情報９の上から合成樹脂製の透明フィルム１１が透明な粘着剤１０によって剥離不能に接着され、この透明フィルム１１は、不完全な溶着等の手段により形成された疑似接着層１２を介して、同じく合成樹脂製の透明フィルム１３と剥離可能に接着されている。そして、この透明フィルム１３には、裏面に会員約款等の使用関連情報１４があらかじめ印刷されたカード片１５が、透明な粘着剤１６によって剥離不能に接着されている。これによって、前記カード片１５は、透明フィルム１３とともに用紙基材１から剥離可能となる。

【０００９】カード片１５は耐久性に優れ、かつ、筆記適性（印字、印刷適性を含む）に優れた合成紙等の紙製であり、表面には、「△△会員証」という標題１７のほか、「会員番号」、「氏名」の各文字があらかじめ印刷されて会員番号記入欄１８と、会員名記入欄１９とが設けられ、これら各欄１８，１９に所定事項が印字されるとカード２５となるものである。また、図４で明らかなように、透明フィルム１１の一側端は、疑似接着層１２とともに、所定幅にわたって切り欠かれ、この切り欠き部分が指掛け部２０を構成する。そして、各用紙基材１における前記カード片１５の近傍には、このカード片１５を用紙基材１から剥離する方法に関する説明文２２があらかじめ印刷されている。

【００１０】次に、上述したカード用紙２１の使用方法を、作成方法とともに説明する。まず、図示していないラベル基材のカード片１５形成予定部分の表裏面に、標題１７、使用関連情報１４をはじめとする所定事項を印刷する。続いて、前記ラベル基材の裏面側に、疑似接着層１２を介して剥離可能に接着した二枚の合成樹脂製の透明フィルム１１，１３の一方の透明フィルム１１を粘着剤１６で接着したうえ、各カード片１５形成予定部分を型抜きしてカード片１５を形成する。一方、２ワイドの連続状態にある用紙基材１にカード関連情報９をはじめとする所定事項を印刷し、宛名記載部７とカード設置部８とを設けたうえ、このカード設置部８に、前記型抜きしてラベル基材から離脱した各カード片１５を透明フィルム１１に塗布した粘着剤１０によって接着する。これによって、図１状態のカード用紙２１が作成される。

【００１１】続いて、この図１に示す連続状態にある用紙基材１を、カード片１５側を表面側として、各移送孔４ａ，４ｂに係合するピンを備えたトラクタ装置（図示せず）によって所定方向に移送しながら、送付するカードに関する会員のデータがあらかじめ入力されたコンピユータの出力装置であるプリンタ（図示せず）によって、各カード片１５の会員番号記入欄１８に会員番号２３を印字し、会員名記入欄１９に会員氏名２４を印字するとともに、各宛名記載部７には会員の住所、氏名である宛名２６を印字する（図２及び図３参照）。この印字によって、カード片１５は正規のカード２５となる。その後、用紙基材１を、なお所定方向に移送しながら、切り用ミシン目２で切断して１ワイドとしたうえ重ね合わせ、さらに、各マージナル部５ａ，５ｂを切断除去し、さらに続いて折り兼切り用ミシン目６で切断して、図３に示す単位用紙状態のカード用紙２１とする。

【００１２】そして、単位用紙状態となったカード用紙２１を、図５に示すように、その宛名記載部７に対応するよう窓部２７を形成した所定の窓開き封筒２８に、挿入して封緘し、郵送する。

【００１３】一方、この封筒２８を受領した会員であるカード２５の使用者は、用紙基材１に印刷された説明文２２にしたがって、指掛け部２０に指を掛けてカード２５を捲り上げると、カード２５は疑似接着層１２から透明フィルム１３とともに剥離される。これによって、表面には、会員番号２３及び会員氏名２４が印字され、裏面には使用関連情報１４が印刷されて透明フィルム１３で被覆保護されたカード２５を得ることができる。そして、用紙基材１には、カード関連情報９が印刷されて透明フィルム１１で被覆保護されたカード設置部８が残ることになる。

【００１４】なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、用紙基材１は２ワイドでなく、１ワイドでもよく、また、連続状態のほか、当初から単位用紙状態にあってもよい。さらに、指掛け部２０は疑似接着層１２の一端部を未接着状態として構成してもよい等、種々の設計変更が可能であるほか、必ずしも設ける必要はないものである。また、カード設置部８を切り用ミシン目によって、用紙基材１から切り取り可能に構成してもよい。またさらに、カード片１５の裏面に設けた使用関連情報１４は必ずしも設ける必要はない。さらにまた、カード２５の記載事項や材質をはじめとする構成も種々変更可能であり、ここでカード２５の材質はカード片１５の材質で決定されるものであるが、筆記適性を備えた合成紙、厚紙、合成樹脂等から適宜選択することができる。また、用紙基材１の材質も筆記適性を備えた合成紙、厚紙、合成樹脂等から適宜選択することができる。さらに、透視可能なフィルムとしては、透明フィルム１１，１３のほか半透明フィルムを使用してもよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したところで明らかなように、本考案によれば、カードが郵送中に用紙基材から離脱する虞がなく、封筒が離脱したカードによって破損される事態が生じないとともに、使用者によるカードの剥離は容易かつ確実になされるので、カードを破損する虞がなく、また、カード裏面は透視可能なフィルムで被覆保護されるので耐久性に優れ、さらに、カード関連情報が同様に透視可能なフィルムで被覆保護された状態で残るので、カードを紛失した場合等の対応処理を迅速かつ容易になすことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】連続状態にある２ワイドのカード用紙の平面
図。

【図２】必要事項を印字した連続状態の断面図。

【図３】必要事項を印字して単位化したカード用紙の平
面図。

【図４】指掛け部を示す部分拡大断面図。

【図５】封筒に封入した状態の平面図。

【図６】カードの一部を剥離した状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１用紙基材７宛名記載部８カード設置部９カード関連情報１０，１６粘着剤１１，１３透明フィルム１２疑似接着層１５カード片１８会員番号記入欄１９会員名記入欄２１カード用紙２３会員番号２４会員氏名２５カード２６宛名

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】用紙基材面にカードの送付先である宛名
を記載するための宛名記載部を有し、前記用紙基材面の
宛名記載部以外の適所には、カードに関連する適宜な情
報があらかじめ記載され、この情報記載部分に、互いに
剥離可能に接着された二枚の透視可能なフィルムの一方
が接着され、他方の透視可能なフィルムには、表面に必
要な情報が記載されてカードとなるためのカード片がそ
の裏面において接着されたことを特徴とするカード用
紙。