JPH06236348A - データ伝送方式 - Google Patents

データ伝送方式

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JPH06236348A
JPH06236348A JP5021348A JP2134893A JPH06236348A JP H06236348 A JPH06236348 A JP H06236348A JP 5021348 A JP5021348 A JP 5021348A JP 2134893 A JP2134893 A JP 2134893A JP H06236348 A JPH06236348 A JP H06236348A
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busy
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JP5021348A
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English (en)
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Kazutoshi Ishiguro
一敏 石黒
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の標準的なハードウェア資産を用いて、
安価に且つ従来の伝送手順に影響を与えることなく、コ
ンピュータとプリンタのような2つの装置間の双方向デ
ータ伝送を実現する。 【構成】 第1の装置であるホスト1から第2の装置で
あるプリンタ2へデータを伝送する場合は、送信データ
をパラレルデータ出力ポート11へ送出した後、ストロ
ーブ信号出力ポート12へストローブ信号を送出するこ
とにより並列データ伝送を行ない、プリンタ2からホス
ト1へデータを伝送する場合は、ホスト1よりパラレル
データラインへ送出されるビット位置指定信号に対応し
て、プリンタ2の直列データ発生部23からビジー制御
部24を介してビジーラインへ直列データ信号を送出す
ることによって直列データ伝送を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1の装置と第2の
装置との間でのデータ伝送方式、例えばセントロニクス
・インターフェース準拠のホスト装置とプリンタ装置と
の間での双方向データ伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパラレル方式のデータ伝送方式と
しては、ホスト装置(コンピュータ)とプリンタ装置と
の間で用いられているセントロニクス・インターフェー
スによるデータ伝送が一般的である。
【0003】これは、米国のセントロニクス社が開発し
たコンピュータからプリンタへのデータをパラレルに伝
送するための規格であり、セントロニクス準拠と称する
インターフェースは、少なくとも8ビットのパラレルデ
ータラインと、データが確定したことを示すストローブ
信号ラインと、受信側がデータ受け取り可能状態かどう
かを示すビジー信号ラインとによって構成されている。
【0004】図9はセントロニクス・インターフェース
による一般的なデータ伝送のタイミングチャート、図1
0はそのデータ送信のシーケンスを示すフローチャート
である。この場合の伝送シーケンスは、図10に示すよ
うに次の通りである。 ステツプA:コンピュータ側は入力ポートよりビジー信
号の状態(ビジーステータス)を読み込む。
【0005】ステップB:ビジー信号によってプリンタ
がデータ受取可能かどうかを判断し、プリンタがビジー
であればステップAの処理へ戻る。 ステップC:送信データを取出してパラレル出力ポート
にセットし、データセットアップタイムt1 だけ待つ。 ステップD:ストローブ信号をセットしてデータリード
タイムt2 だけ待つ。 ステップE:ストローブ信号を解除してデータホールド
タイムt3 だけ待つ。 ステップF:送信データがまだ有るか否かを判断し、有
る場合はステップAの処理へ戻る。
【0006】このようにして、セントロニクス・インタ
ーフェースは非同期のパラレルデータ伝送を実現してい
る。なお、各タイムt1,t2,t3 は少なくとも0.5
マイクロセカンド以上である必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような一般的なコ
ンピュータ側のセントロニクス・インターフェースは、
単純な入出力ポートによって構成されているのがほとん
どである。また、図9及び図10によって説明したセン
トロニクス・インターフェースによるデータ伝送方式
は、コンピュータ側からプリンタ側への片方向伝送であ
ることはいうまでもない。
【0008】さて、近年プリンタ装置の機能は非常に複
雑化し、なおかつプリンタ機能のみならずFAX機能な
どの複合機能を有する機器も現れている。これに伴っ
て、プリンタ側からコンピュータ側へのデータ伝送が必
要になり、これらに対して以下のような手段が考えられ
ている。
【0009】(イ)セントロニクスで既定されている制御
信号を複数使用して双方向伝送を実現する。 (ロ)セントロニクス・インターフェースを拡張してデー
タラインを双方向に使用する。 (ハ)SCSIなどの他の双方向インターフェースを採用
する。 (ニ)プリンタ側からコンピュータ側へのデータ伝送のた
めにRS−232Cなどの他の伝送方式を併用する。
【0010】上記(イ),(ロ)の手段については、コンピ
ュータ側のハードウェアを簡略化したセントロニクス準
拠と呼ばれる仕様の機器では、標準的なハードウェア仕
様のままでは実現できない場合が多く、問題であった。
(ハ)の手段については性能上の問題はないが、新たにイ
ンターフェースのための拡張ボードをコンピュータ側に
増設する必要があり、コスト高となっていた。
【0011】(ニ)については、通常のコンピュータに標
準で装備されているRS−232Cインターフェースが
使用可能なので、コストはそれほどかからないが、コン
ピュータとプリンタ間を2本のケーブルで接続すること
はわずらわしく、またRS−232Cはデータの伝送ス
ピードがそれほど高速でないといった欠点があった。さ
らに、これらについては専用のシーケンスを実現するた
めに、専用のソフトウェアを使用する必要があり、過去
のソフトウェア資産を有効活用出来ないといった欠点が
あった。
【0012】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
のであり、既存の標準的なハードウェア資産を用いて、
安価にしかも従来の伝送手順に何ら影響を与えることな
く、コンピュータとプリンタのような2つの装置間の双
方向データ伝送を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、第1の装置と第2の装置との間を複数の
信号線によって構成されるパラレルデータラインと、そ
れぞれ単一の信号線によって構成されるストローブライ
ン及びビジーラインで接続し、第1の装置から第2の装
置へデータを伝送する場合は、送信データをパラレルデ
ータラインへ送出した後、ストローブラインへストロー
ブ信号を送出することにより並列データ伝送を行ない、
第2の装置から第1の装置へデータを伝送する場合は、
第1の装置よりパラレルデータラインへ送出されるビッ
ト位置指定信号に対応して第2の装置よりビジーライン
へ直列データ信号を送出することによって直列データ伝
送を行なうことを特徴とするデータ伝送方式を提供す
る。
【0014】上記第1の装置よりパラレルデータライン
へ送出されるビット位置指定信号をグレー・コードで構
成するとよい。また、上記第1の装置よりパラレルデー
タラインへ送出されるデータ設定状態要求信号に対応し
て、第2の装置よりビジーラインへ直列データの送出可
能状態信号を送出するようにするとよい。
【0015】さらに、上記第1の装置より出力されるス
トローブ信号発生期間中に、第1の装置よりパラレルデ
ータラインへ出力されるデータを変化させることによ
り、第2の装置がパラレルデータラインより入力するデ
ータを通常のデータか伝送制御情報なのかを識別するよ
うにしてもよい。
【0016】このデータ伝送方式において、第1の装置
から第2の装置へデータを伝送する場合は、第2の装置
がビジー信号をビジーラインへ送出していない場合のみ
データ伝送を行ない、第1の装置より第2の装置へ伝送
制御情報を伝送する場合は、第2の装置よりビジーライ
ンへ送出されるビジー信号の状態にかかわらず上記伝送
制御情報を伝送するようにするとよい。
【0017】
【作用】このように構成したこの発明のデータ伝送方式
によれば、既存の標準的なハードウェア資産をそのまま
利用して、従来片方向のデータ伝送しか出来なかったセ
ントロニクス・インターフェースを2つの装置間の双方
向伝送に利用することが可能になり、特にコンピュータ
と周辺機器間での情報のやり取りをより柔軟に拡張して
いくことが可能になる。
【0018】また、ソフトウェア制御で直列データ伝送
機能を実現する場合であっても、コンピュータの性能と
周辺機器間の性能の差によるタイミングのずれを考慮す
ることなく、さらにコンピュータの性能を最大限に発揮
しつつ高速なデータ伝送を行うことも可能になる。さら
に、データセレクタによる高速のデータ転送を行った場
合に発生するノイズを、ハードウェアの機能を特に増設
しないでも削減することが可能になり、機器の不要輻射
問題の解決に貢献することもできる。
【0019】既存のセントロニクス・インターフェース
のデータ転送シーケンスと共存も可能であり、過去に開
発されてきた多数のソフトウェア資産を何ら無駄にする
ことなく双方向伝送の機能拡張が可能になる。そして、
周辺機器側がビジー状態であっても、周辺機器内部の状
態情報をコンピュータ側で得ることも可能である。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。ここで説明するこの発明の実施例は、
第1の装置であるコンピュータ(以下「ホスト」と称
す)と第2の装置として周辺機器の1つであるプリンタ
との間でのデータ伝送に適用したものであり、プリンタ
から出力されるビジー信号を状態情報のみでなくデータ
伝送にも用いることによって、プリンタからホストへの
データ伝送を実現しようとするものである。
【0021】また、この実施例は本発明を一般的に使用
されているセントロニクス・インターフェースのハード
ウェアを利用して、ホストとプリンタ間のデータ伝送に
応用した例である。この実施例に用いたホストは、NE
C社製のPC9801シリーズで、プリンタのインター
フェースはセントロニクス準拠となっており、使用可能
な信号はデータ,ストローブ,ビジーの3種のみであ
る。勿論この発明は何ら変更を加えることなく他のパー
ソナルコンピュータ等にも適用可能である。
【0022】図1はその実施例の基本構成を示すブロッ
ク図である。ホスト1のインターフェース部の基本構成
は、パラレルデータ出力ポート11と、ストローブ信号
出力ポート12と、プリンタ2からのビジー信号入力ポ
ート13で構成され、それらをメインCPU10がソフ
トウェアで制御する様に構成されている。
【0023】プリンタ2のインターフェース部の基本構
成は、パラレルデータ入力ポート21と、そのデータを
ストローブ信号によってラッチするデータラッチ部2
2、直列データを発生するデータセレクタによって構成
された直列データ発生部23、ビジー信号と直列データ
信号などの切替え制御を行なうビジー制御部24、直列
データ伝送モードを検出する伝送制御部25、受信デー
タ及び送信データを各々バッファリングする受信データ
バッファ26及び送信データバッファ27とから構成さ
れる。
【0024】ホスト1からプリンタ2へのデータ伝送手
順は、従来技術として図9,10によって説明したセン
トロニクス・インターフェースによる場合と全く同じシ
ーケンスで行なわれる。すなわち、ホスト1はまず、プ
リンタ2のビジー状態をビジー信号入力ポート13によ
って入力し、ビジーでなければパラレルデータ出力ポー
ト11にデータを出力し、ストローブ信号出力ポート1
2よりストローブ信号を発生させる。
【0025】これによって、プリンタ2のパラレルデー
タ入力ポート21に入力したホスト1からのデータがデ
ータラッチ部22にラッチされる。なお、データラッチ
部22は伝送制御部25を介してストローブ信号を検出
すると直ちにビジー信号を発生させ、ラッチさせたデー
タの処理が完了するまで、すなわち、ラッチされたデー
タが受信バッファ26へバッファリングされるまでの
間、伝送制御部25を介してビジー制御部24からビジ
ー信号を継続して出力させる。
【0026】このようにしてハンドシェイクを行ない、
処理スピードの異なるホスト1とプリンタ2の間のデー
タ伝送を正しく行なうように構成されている。しかし、
前述したようにプリンタ1からホスト2へのデータ伝送
はビジーライン1本であり、この場合、調歩式の伝送方
法で伝送することがまず考えられる。ところで、調歩式
の場合はお互いに正確な基準クロックに従ってデータ伝
送を行なわなければならないという前提があり、入出力
ポートをソフトで制御している場合には実現困難であ
る。
【0027】すなわち、サンプリングの基底となるタイ
ミングがCPUの処理速度によって左右されるため、ホ
ストの機種毎に専用のソフトを作成しなければならない
ことになる。勿論CPUの速度を計測して処理時間を校
正することは可能であるが、動作中にクロックを切り換
える様な機種もあって完璧とはいえない。さらに少なく
とも数回はサンプリングを行なわなければならないた
め、データ伝送速度を上げられないという欠点がある。
【0028】この実施例では、ホスト1側の処理速度に
左右されることなく直列データ伝送を実現するために、
ホスト1側から送出タイミングを指定するような構成を
とった。すなわち、送信同期クロックを受信側から供給
するという考え方である。このように構成すれば、常に
ホスト1の最大の能力でデータ伝送を実現することが可
能である。
【0029】次に、この実施例では送出タイミングとし
てビット位置を指定するデータを用いるように構成し
た。これは直列データ伝送では一般的にシフトレジスタ
を用いて順次データを出力するように構成するのが一般
的であるが、このためには図2に示すように、少なくと
も“1”と“0”が対になったクロックが必要である。
【0030】ホスト1側はソフト制御でこのクロックを
発生させなければならず、そのためには、“1”,
“0”を出力するために少なくとも2ステップの処理が
必要である。この実施例ではシフトレジスタの代わりに
データセレクタによる直列データ発生部23を用いるこ
とによって、図3に示すようにビット位置指定情報を出
力するように構成されている。
【0031】この場合、1ビットのデータに関して
「n」(nはビット位置)を出力するだけで済み、これ
はCPUの1ステップを費やすのみでよい。したがっ
て、シフトレジスタを用いた場合と比較してより高速な
データ伝送を実現することが可能になる。この実施例に
よってホスト1側のメインCPU10が1バイト分のデ
ータを入力する場合の処理フローを図4に示す。
【0032】図5はプリンタ2からホスト1への直列デ
ータ伝送を示すタイミング図である。 通常は前述した
ようにセントロニクス・インターフェースに従った方法
で伝送が行われるが、この実施例ではこれらのシーケン
スに影響を与えないようにして、プリンタ2からホスト
1へのデータ伝送を実現するように構成されている。そ
のシーケンスの流れは以下の通りである。〜は図5
に示されるタイミングの符号と一致させている。
【0033】:ホスト1はパラレルデータ出力ポート
11にデータ「m」を出力する。ここで、通常のセント
ロニクス・インターフェースでのシーケンスであるビジ
ー状態の検出は行わない。これは、例えばプリンタ2が
エラーを起こしてしまった場合、ビジー信号がアクティ
ブになるが、ホスト1側からはこのような時こそプリン
タ2からエラー情報を入手したいというケースが多々あ
るからである。したがって、この実施例ではビジー状態
であっても伝送制御部25は通常と同じように動作でき
るように構成されている。
【0034】:ホスト1はストローブ信号をアクティ
ブに固定する。(ここではストローブは負論理で示され
ているため、アクティブ=Low である。) :ホスト1はパラレルデータ出力ポート11にデータ
「m」を反転して出力する。
【0035】通常のセントロニクス・インターフェース
のシーケンスでは、ストローブがアクティブの状態では
データは変化しないので、伝送制御部25はこの時点で
ホスト1がプリンタ2からの直列データ伝送を要求して
いることを検出し(ストローブ信号がアクティブになる
前後でデータが反転した)、ビジー信号への出力をデー
タラッチ部22から直列データ発生部23へ切り換え
る。 :直列データ発生部23は、ホスト1からのパラレル
データ信号に従って、表1に示すデータをビジー制御部
24からビジーラインに送出する。
【0036】
【表1】
【0037】この実施例では、まずホスト1は、パラレ
ルデータ出力ポート11に「128」を出力する。これ
は、プリンタ2が直列データを送信準備可能かどうかの
状態要求信号であるから、プリンタ2はビジーラインを
送信可能になるまでインアクティブにする。
【0038】:プリンタ側が直列送信データが準備可
能になるとビジーラインはアクティブとなる。 :続いてホスト1は直列送信データの必要なビット位
置指定情報「0」〜「7」を出力する。このビット位置
指定情報を出力すると、直ちにデータセレクタ23はビ
ジーラインを直列送信データに対応して、“0”ならば
インアクティブ、“1”ならばアクティブにするので、
ホスト1はビジーラインの状態を取り込んで直列データ
を再構築する。
【0039】ここでは送信データの単位を1バイト(8
ビット)単位としたが、ビット位置指定情報を拡張する
ことにより、例えばビット位置指定情報を「0」〜「3
1」に割り当てれば、4バイト(32ビット)単位とい
うようにデータ伝送の効率を上げることも可能である。
【0040】ところで、ホスト1より送出されるビット
位置指定情報は、この実施例のように1バイトを単位と
して伝送する場合、パラレルデータラインの3ビット分
を必要とする。電気的な特性により考えると、ビット位
置指定情報が複数ビット変化した場合、全く同時にその
変化が伝送されるわけではないので、図6に示すように
ビット位置指定情報が変化する過渡的な瞬間において、
意図しないデータ(ノイズ)がプリンタ2によって認識
されてしまう場合がある。
【0041】例えばビット位置「5」から「6」へ変化
させた場合、ビットパターンでは101(5)→111
(7)→110(6)、あるいは101(5)→100
(4)→110(6)となってしまう場合が考えられ
る。ここでビット5と6のデータは“0”であり、なお
且つビット4あるいはビット7のデータが“1”であっ
た場合は、非常にわずかな時間であるが切り替わる瞬間
にビジーラインに不必要なヒゲ状のノイズNが発生する
場合がある。
【0042】通常このようなノイズは無視出来るといっ
てよいが、ホスト1とプリンタ2をつなぐケーブル上に
送出されるため、不要輻射の面で問題がある。そこで、
この発明の他の実施例として、ビット位置指定情報を送
出するのにグレー・コードを用いる方式もある。グレー
・コードとは表2に示すように、隣合うデータの変化は
必ず1ビットのみとなるように構成されたコードであ
る。したがって、グレー・コードを用いると上述したよ
うなヒゲ状ノイズが発生することは無くなる。
【0043】
【表2】
【0044】さらに、図7に示すようにデータセレクタ
(直列データ発生部)23と送信データバッファ27の
7ビツトのデータ端子を、グレーコード発生部28から
データセレクタ23に入力されるグレー・コードに対応
した順番で予め変則的に接続しておいて、直列データを
それまでどおりのビットの並びの順に得ることが可能で
ある。
【0045】グレーコードを使用した場合の1バイト分
のデータ伝送手順を図8に示す。この場合には、図4の
フローにおける「ビット位置指定情報としてカウンタC
の値を出力する」処理に代えて、「ビット位置指定情報
としてグレー・コード(Gray〔C〕)を出力する」
処理を行なう点が相違するだけである。
【0046】図5に戻って、 :最後に、ホスト1は全てのビットデータの取込み終
了後、ストローブをインアクティブに戻す。プリンタ2
はこれによって直列送信データ完了と判断し、ビジーラ
インをデータラッチ部22からのビジーステータスに戻
す。
【0047】このようにして、実際にデータ転送を行っ
たところ、この実施例では1ビットの入力について約4
〜5マイクロセカンドを要した。これはボーレートに換
算すると約200キロビット/sec以上となり、一般
的なRS−232Cの約20キロビット/secと比較
して10倍以上の高速なデータ伝送を実現できたといっ
てよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るデータ伝送方式を適用すれば、既存の標準的なハード
ウェア資産をそのまま利用して、従来片方向のデータ伝
送しか出来なかったセントロニクス・インターフェース
を双方向に利用することが可能となり、2つの装置間、
特にコンピュータ(ホスト)とその周辺機器(プリンタ
等)との間での情報のやり取りをより柔軟に拡張してゆ
くことが可能になる。
【0049】さらに、請求項2以降の各発明によれば次
のような効果も得られる。 請求項2の発明:ソフトウェア制御で直列データ伝送機
能を実現する場合であっても、コンピュータの性能と周
辺機器間の性能の差によるタイミングのずれを考慮する
ことなく、さらにコンピュータの性能を最大限に発揮し
つつ高速なデータ伝送を行うことが可能になる。
【0050】請求項3の発明:データセレクタによる高
速のデータ転送を行った場合に発生するノイズを、ハー
ドウェアの機能を特に増設しないでも削減することが可
能になり、機器の不要輻射問題の解決に貢献することが
できる。 請求項4の発明:既存のセントロニクス・インターフェ
ースのデータ転送シーケンスと共存が可能であり、過去
に開発されてきた多数のソフトウェア資産を何ら無駄に
することなく双方向伝送の機能拡張が可能になる。
【0051】請求項5の発明:既存のセントロニクス・
インターフェースとのデータ転送シーケンスと共存が可
能であり、さらに周辺機器側がビジー状態であっても周
辺機器内部の状態情報をコンピュータ側で得ることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の基本構成を示すブロック図
である。
【図2】直列データ伝送を行なうためにシフトレジスタ
を用いて順次データを出力する場合のタイミングチャー
トである。
【図3】図1におけるデータセレクタ23によって直列
伝送用のデータを出力する場合のタイミングチャートで
ある。
【図4】同じく図1におけるホスト1のメインCPU1
0が1バイト分のデータを入力する処理のフロー図であ
る。
【図5】同じく図1におけるプリンタ2からホスト1へ
の直列データ伝送を示すタイミングチャートである。
【図6】同じく図1におけるデータセレクタ23に入力
するビット位置指定情報が変化する過渡的な瞬間にノイ
ズが発生することを説明するためのタイミングチャート
である。
【図7】この発明の他の実施例におけるデータセレクタ
23と送信データバッファの7ビットのデータ端子間の
変則的接続例及びグレー・コード発生部との接続例を示
すブロック図である。
【図8】グレーコードを使用した場合の図1におけるホ
スト1のメインCPU10が1バイト分のデータを入力
する処理のフロー図である。
【図9】セントロニクス・インターフェースによる一般
的なデータ伝送のタイミングチャートである。
【図10】同じくそのデータ送信のシーケンスを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1:ホスト 2:プリンタ 10:メインCP
U 11:パラレルデータ出力ポート 12:ストロー
ブ信号出力ポート 13:ビジー信号入力ポート 21:パラレルデー
タ入力ポート 22:データラッチ部 23:直列データ発生部
(データセレクタ) 24:ビジー制御部 25:伝送制御部 2
6:受信データバッフア 27:送信データバッファ 28:グレー・コード
発生部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の装置と第2の装置との間を複数の
    信号線によって構成されるパラレルデータラインと、そ
    れぞれ単一の信号線によって構成されるストローブライ
    ン及びビジーラインで接続し、 前記第1の装置から第2の装置へデータを伝送する場合
    は、送信データを前記パラレルデータラインへ送出した
    後、前記ストローブラインへストローブ信号を送出する
    ことにより並列データ伝送を行ない、 前記第2の装置から第1の装置へデータを伝送する場合
    は、前記第1の装置より前記パラレルデータラインへ送
    出されるビット位置指定信号に対応して前記第2の装置
    よりビジーラインへ直列データ信号を送出することによ
    って直列データ伝送を行なうことを特徴とするデータ伝
    送方式。
  2. 【請求項2】 前記第1の装置よりパラレルデータライ
    ンへ送出されるビット位置指定信号をグレー・コードで
    構成することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のデータ伝送方式に
    おいて、前記第1の装置より前記パラレルデータライン
    へ送出されるデータ設定状態要求信号に対応して、前記
    第2の装置より前記ビジーラインへ直列データの送出可
    能状態信号を送出することを特徴とするデータ伝送方
    式。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ伝送方式におい
    て、前記第1の装置より出力されるストローブ信号発生
    期間中に、前記第1の装置より前記パラレルデータライ
    ンへ出力されるデータを変化させることにより、前記第
    2の装置が前記パラレルデータラインより入力するデー
    タを通常のデータか伝送制御情報なのかを識別すること
    を特徴とするデータ伝送方式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ伝送方式におい
    て、前記第1の装置から第2の装置へデータを伝送する
    場合は、前記第2の装置がビジー信号を前記ビジーライ
    ンへ送出していない場合のみデータ伝送を行ない、 前記第1の装置より第2の装置へ伝送制御情報を伝送す
    る場合は、前記第2の装置より前記ビジーラインへ送出
    されるビジー信号の状態にかかわらず前記伝送制御情報
    を伝送することを特徴とするデータ伝送方式。
JP5021348A 1993-02-09 1993-02-09 データ伝送方式 Pending JPH06236348A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196058A (ja) * 2007-05-11 2007-08-09 Fujishoji Co Ltd 遊技機

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JP2007196058A (ja) * 2007-05-11 2007-08-09 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP4498383B2 (ja) * 2007-05-11 2010-07-07 株式会社藤商事 遊技機

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