JP3593882B2 - 印刷装置及びインターフェース制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、パーソナルコンピュータのようなホストから入力される印刷データにより印刷処理を実行する印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムに関し、特に、データ伝送速度(ボーレート)設定コマンドを有し、そのコマンドを受信したら指定のボーレートに設定することができる印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータから送信された印刷データに基づいて印刷処理を実行する印刷装置の中には、第1の従来例として、例えば印刷装置の側からホストコンピュータに同期信号を供給し、この同期信号に同期した印刷データをホストコンピュータより受信する双方向の同期シリアルインタフェース方式(同期シリアルI/F)を採用したものがある。例えば、このような同期シリアルI/Fを搭載した第1の従来例に係る印刷装置を複数のユーザが使用する環境下で、あるユーザがその印刷装置にデータ伝送速度の高いノート型パソコンを接続して印刷していたとする。
【0003】
かかる第1の従来例に係る印刷装置の場合、例えば、電源ONの状態で最もデータ伝送速度の低いパソコンにも接続し得ることを目的とし、最初は最低のボーレート値に設定し、当該ボーレート値に基づく同期信号(クロック)をホストに供給している。ボーレートは、当該ホストを構成するパソコンの性能によって決まるので、その後、当該ホスト(パソコン)からボーレート設定コマンドを受けると、指定されたボーレートの同期信号(クロック)をホストに出力することにより、上述した最低のボーレートから指定されたボーレートへの変更がなされる。
【0004】
また、第2の従来例に係る印刷装置として、例えば、ボーレイト可変型非同期シリアルI/Fの様に、電源ON時の最低のボーレイトからホストとのネゴシエーションによりボーレイトを上げていき、ホストとの間の伝送速度を合わせていくI/F方式を採用した印刷装置がある。
【0005】
一方、第3の従来例に係る印刷システムとして、印刷終了時にホストがボーレイトをデフォルト値に戻す方式を採用したものがある。この第3の従来例に係る印刷システムでは、ホストから印刷装置に印刷データの後にボーレイト設定コマンドを送り、この印刷データ終了後のボーレイト設定コマンドによりボーレイトをデフォルト値に設定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した第1の従来例に係る印刷装置では、印刷装置の電源ON状態で性能(ボーレート)の異なるパソコンに接続し直す場合に、正常に動作しないことがある。即ち、例えば、印刷装置を使用していたユーザが、印刷終了後、他の仕事をするために、印刷装置の電源を切らずにI/Fケーブルを抜いて、上述したデータ伝送速度の高いノート型パソコンを持って印刷装置から離れた後、別のユーザがより古い(性能の悪い)パソコンに接続して印刷しようとする場合がある。ところが、第1の従来例に係る印刷装置では、印刷装置の電源が一旦切られない限り、上述したデータ伝送速度の高いノート型パソコンに合わせた、より高いボーレートに設定されたままであるために、この高いボーレートに対し上記より古い(性能の悪い)パソコンのI/Fは、回路的に或いは内部の処理能力の点でついていけないことから、接続しても正常に動作しないという不具合を生じる。
【0007】
このような状態では、その別のユーザが接続したパソコンはデータやコマンドを正常に送信できず、また印刷装置からのデータも正常に受信できない。
【0008】
従って、このような場合には、印刷装置の電源を一旦OFFにし、再びONにする、即ち、印刷装置の電源を入れ直してから、そのパソコンに接続しなければならない。
【0009】
ところで、上記第1の従来例に係る印刷装置のように、印刷装置の側から同期信号(クロック)をホストに出力するものでは、上述したような性能(ボーレート)の異なるパソコンに接続し直すことがない限り、換言すれば、ホストのI/F性能が変わらない限り、ホストの電源のON/OFFを繰り返しても問題は生じない。
【0010】
しかしながら、上述した第2の従来例に係る印刷装置では、ホストの電源がOFFされても、印刷装置の電源がONしたままだと印刷装置のボーレートは変わらないため、ホストの電源が再びONされた時に、双方のボーレイトが異なることとなり、やはり接続しても正常に動作しないという不具合を生じる。
【0011】
従って、このような場合には、ホスト及び印刷装置双方の電源を一旦OFFにし、再びONにする、即ち、ホストの電源と印刷装置の電源を共に再投入する必要がある。
【0012】
一方、上述した第3の従来例に係る印刷システムでは、正常に印刷が終了した場合には、印刷データ終了後のボーレイト設定コマンドによりデフォルト値に設定されるので問題は生じないが、不意のホストの電源OFF、リセット、或いは何らかの理由でボーレイト設定コマンドが送れない状態となったときに、接続しても正常に動作しないという問題が起きる。更に、印刷途中のI/Fケーブルの外れによっても、同様の不具合を生じてしまう。
【0013】
本発明は、上記のような種々の従来例における問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷装置の電源をOFFにし或いは操作パネルを操作してボーレイトをデフォルト値に戻さなくても、様々な性能のホストに対し、I/Fケーブルを接続して通信し得る印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムを提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、ホストの電源をON/OFFし或いはホストをリセットするたびに、印刷装置の電源をOFFにし或いは操作パネルを操作してボーレイトをデフォルト値に戻す必要のない印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明では、印刷装置の側でホストとの電気的な接続断を検出した場合に、ボーレイトをデフォルト値に戻すようにしている。
【0016】
即ち、本発明の印刷装置では、インタフェースケーブルを介して第1のコンピュータと接続される印刷装置であって、該印刷装置の電源オン時に最も低いデータ伝送速度に設定され、その後所定のデータ伝送速度で前記第1のコンピュータから送信されるデータを受信する印刷装置において、前記第1のコンピュータとの接続断を検出した場合に、前記所定のデータ伝送速度を前記電源オン時の最も低いデータ伝送速度に戻すことを特徴としている。
【0017】
また、本発明のインターフェース制御方法では、最も低いクロック速度の同期信号に基づくデータ伝送速度で前記第1のコンピュータから送信されるデータを受信するステップと、前記最も低いクロック速度より高速なクロック速度に前記同期信号のクロック速度を変更するステップと、前記第1のコンピュータとの接続断を検出するステップと、前記クロック速度の変更を指示するステップと、前記同期信号を前記最も低いクロック速度に戻す処理と、を有することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の諸実施形態を図面を参照して説明する。
【0026】
本発明の特徴は、印刷装置の側でホストとの電気的な接続断を検出した場合に、ボーレイトを印刷装置の電源オン時のデフォルト値に戻すことにある。
【0027】
ボーレイト以外の設定項自(データ通信のためのパラメータ)がある場合は、その項目についても電源オン時のデフォルト値に戻す。ボーレイト以外のデータ通信のためのパラメータとは、例えば、データ転送効率を高めることを目的としたデータフォーマットやデータ圧縮に関する設定等である。
【0028】
まず、本発明の第1の実施形態に係る印刷装置及びシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の印刷装置は、ホストコンピュータとの間で、本明細書の冒頭でも述べた双方向同期シリアルI/F方式を採用したものである。
【0029】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の印刷装置30は、ホストコンピュータ10にインタフェースケーブル12で接続されることにより、ホストコンピュータ10と共に印刷システムを構成している。印刷装置30は、ホストコンピュータ10にインタフェースケーブル12を介して接続されているインタフェース制御部31と、このインタフェース制御部31に接続されている印刷処理実行部32とで構成されている。
【0030】
図2に示すように、インタフェース制御部31は、受信データ信号のレベル検出部31Aと、データ受信部31Bと、同期信号出力部31C、データ送信部31Dと、制御部31Eとを有している。
【0031】
受信データ信号のレベル検出部31Aは、ホストコンピュータ10との電気的な接続断、例えば、インタフェースケーブル12が外れたことやホストコンピュータ10の電源がOFFされたことを検出する手段として設けられたものであり、図3に示すように、受信データ信号S2の入力信号線33にプルアップ抵抗34を接続し、上述したインタフェースケーブル12の未接続及びホストコンピュータ10の電源OFF時に、例えば、受信データ信号S2がスペース状態(論理:0)になる回路構成を有している。尚、プルアップ抵抗34の抵抗値は、ホストコンピュータ10のドライバ能力に影響を与えない範囲で、比較的大きな値とするのが望ましい。本実施形態では、ホストコンピュータ10のドライバ能力への影響を避けるため、図3に示すように、トランジスタによるスイッチ回路35を設けている。
【0032】
再び図2を参照して、データ受信部31Bは、ホストコンピュータ10から送信された受信データ信号S2を受信し、このデータ(印刷データ、制御コマンドなどを含む)を印刷処理実行部32に送信する。同期信号出力部31Cは、ホストコンピュータ10に同期信号S3を出力する。制御部31Eは、印刷処理実行部32から前記同期信号のクロック速度の変更を指示する変更コマンドの通知があった場合には、同期信号のクロック速度を前記変更コマンドの指示に対応するクロック速度に変更するようにクロック速度変更信号を同期信号出力部31Cに与える。同期信号出力部31Cは、制御部31Eからの前記クロック速度変更信号を受けた時にこのクロック速度変更信号に対応するクロック速度に同期信号S3を変更する。
【0033】
図2に示すように、印刷処理実行部32は、受信バッファメモリ部321と、データ読み込み部322と、コマンド検出部327と、データ解析・変換部323と、データ展開部324と、印刷処理部325および状態検出部326を有している。
【0034】
受信バッファメモリ部321は、インタフェース制御部31のデータ受信部31Bを介して入力されるデータを一時的に蓄積する。データ読み込み部322は、受信バッファメモリ部321内に蓄積されたデータを逐次読み込む。コマンド検出部327は、データ読み込み部322により読み込まれたデータにおける前記変更コマンドを検出したときに、これを制御部31Eに通知する。データ解析・変換部323は、データ読み込み部322により読み込まれたデータにおける印刷データを解析し、この印刷データを所定のデータ形態に変換する。データ展開部324は、データ解析・変換部323によって変換されたデータを印刷イメージデータに展開する。印刷処理部325は、データ展開部324により展開された印刷イメージデータに基づいて印刷処理を行う。また、状態検出部326は、印刷装置30における現在の状態(印刷中、印刷完了、紙なしなど)を表すステータス信号を所定のタイミングで同期信号S3に同期して出力する。状態検出部326からのステータス信号は、データ送信部21Dに入力されて一時的に蓄積される。
【0035】
なお、データ送信部21Dには、このステータス信号の他、例えば、印刷装置30の機種を通知するためのコード信号が蓄積される。これらのデータ送信部21Dに蓄積された信号は、所定のタイミングでデータ送信部21Dから信号S4としてホストコンピュータ10に出力される。
【0036】
なお、印刷装置30の各部の動作は、印刷装置30に設けられたROMなどの命令記憶手段に記憶された命令群(コンピュータプログラムおよび必要なデータ)にしたがって、処理装置(CPU)が所要の処理を実行することにより制御される。
【0037】
ここで、本発明の第1の実施形態に係る印刷装置30とホストコンピュータ10とを含む印刷システムとしての動作を、図4を参照して説明する。
【0038】
図4は、ホストコンピュータ10と印刷装置30との問で送受されるデータ転送の手順を示したシーケンス図である。なお、以下の説明において、T1〜T12は処理ステップを示すものとする。
【0039】
ホストコンピュータ10と印刷装置30とは、上述したように、インタフェースケーブル12で接続されることにより、印刷システムを構成している。この状態において、まず、印刷装置30の電源がONされると、インタフェース制御部31の同期信号出力部31Cからデフォルトのクロック速度の同期信号S3がホストコンピュータ10に出力される(ステップT1)。次いで、印刷装置30は、ホストコンピュータ10に対して、信号S5として停止要求信号(例えば、BUSY信号)を出力し、または、ステータス信号S4としてデータ送信部31Dから停止要求データ(例えば、XOFFコード)を出力し、ホストコンピュータ10から印刷装置30ヘのデータ送信を停止させる(ステップT2)。
【0040】
ホストコンピュータ10からのデータ送信が中断するまでのある一定時間待機後、スイッチ回路35がONされ、プルアップ抵抗34により受信データ信号S2がプルアップされることで、インタフェースケーブル12が外れ或いはホストコンピュータ10の電源OFFにより、受信データ信号S2がスペース状態(論理:0)になる状態となる(ステップT3)。
【0041】
また、上記一定時間のうちに、他の必要な初期化処理やウォームアップ処理を完了した後、印刷装置30は、ホストコンピュータ10に対して、信号S5として停止解除信号(例えば、READY信号)を出力し、または、ステータス信号S4としてデータ送信部31Dから停止解除データ(例えば、XONコード)を出力する(ステップT3)。次に、ホストコンピュータ10は、印刷装置30に対してデータ信号S2の送信を開始する(ステップT4)。
【0042】
その後、ホストコンピュータ10から印刷装置30には、必要に応じて、データ信号S2が送信され、印刷装置30は、このデータ信号S2をインタフェース制御部31のデータ受信部31Bにおいて受信する。データ受信部31Bは、このデータ信号S2を印刷処理実行部32に送信する。印刷処理実行部32は、受信されたデータに基づいて、コマンドの検出及び必要な印刷処理を行なう。また、ホストコンピュータ10から印刷装置30に対して同期信号S3のクロック速度をより高速に変更するよう指示する変更コマンドを出力する場合、この変更コマンドはデータ信号S2により印刷装置30に送られる(ステップT5)。
【0043】
この変更コマンドは、インタフェース制御部31のデータ受信部31Bを経て印刷処理実行部32のコマンド検出部327により検出される。コマンド検出部327は、前記変更コマンドを検出したことを制御部31Eに通知する。制御部31Eは、この通知を受けると、ホストコンピュータ10に対して信号S5としてデータの送信停止を指示する停止要求信号を出力し、または、ステータス信号S4としてデータ送信部31Dから停止要求データを出力する(ステップT6)。さらに、制御部31Eは、同期信号出力部31Cに対して、同期信号S3を変更コマンドにより指定されたクロック速度に変更するように指示を送る。
【0044】
同期信号出力部31Cにおいて同期信号S3のクロック速度のより高速への変更が完了した場合、同期信号出力部31Cは、このより高速のクロック速度の同期信号S3をホストコンピュータ10に送信する(ステップT7)。また、同期信号出力部21Cは、制御部31Eに変更が完了したことを通知する。この場合、制御部31Eは、ホストコンピュータ10に対して、信号S5として停止解除信号を送信し、または、ステータス信号S4として、デ一タ送信部31Dから停止解除データを出力する(ステップT8)。
【0045】
その後、ホストコンピュータ10からは変更したより高速のクロック速度の同期信号S3に基づいて、データ信号S2が送信され(ステップT9)、また、印刷装置30のデータ送信部31Dからはこのより高速のクロック速度の同期信号S3に基づいてステータス信号S4が送信される。
【0046】
さて、インタフェースケーブル12が接続されたまま或いはホストコンピュータ10の電源がON状態である限り、受信データ信号S2はマーク状態(論理:1)にあるが、例えば、印刷装置30を使用していたユーザが、印刷終了後、他の仕事をするために、印刷装置30の電源を切らずにI/Fケーブル12を抜いて、データ伝送速度の高いホストコンピュータ10を持って印刷装置から離れた後、別のユーザがより古い(性能の悪い)他のホストコンピュータ10´に接続して印刷しようとする。そして、ホストコンピュータ10´から新たにデータが送信される(ステップT9´)。しかしながら、プルアップ抵抗34により受信データ信号S2がプルアップされているので、インタフェースケーブル12が外れたことにより、受信データ信号S2はスペース状態(論理:0)になる。この受信データ信号S2がスペース状態(論理:0)になったことは、印刷処理実行部32のコマンド検出部327により検出される。
【0047】
コマンド検出部327は、この受信データ信号S2のスペース状態(論理:0)を検出したことを制御部31Eに通知する。制御部31Eは、この通知を受けると、ホストコンピュータ10´に対して信号S5としてデータの送信停止を指示する停止要求信号を出力し、または、ステータス信号S4としてデータ送信部31Dから停止要求データを出力する(ステップT10)。さらに、制御部31Eは、同期信号出力部31Cに対して、同期信号S3を印刷装置30の電源がONされたときのデフォルトのクロック速度に変更するように指示を送り、同期信号出力部31Cから、このデフォルトのクロック速度の同期信号S3が新たなホストコンピュータ10´に出力される(ステップT11)。
【0048】
また、同期信号出力部31Cは、制御部31Eにデフォルトのクロック速度への変更が完了したことを通知する。この場合、制御部31Eは、新たなホストコンピュータ10´に対して、信号S5として停止解除信号を送信し、または、ステータス信号S4として、デ一タ送信部31Dから停止解除データを出力する(ステップT12)。
【0049】
このように、I/Fケーブル12の外れにより、印刷装置30の電源を一旦切らなくても、デフォルトのクロック速度(ボーレート)に戻されるので、上記より古い(性能の悪い)パソコンである、新たなホストコンピュータ10´のI/Fは、回路的に或いは内部の処理能力の点で対応でき、接続しても正常に動作しないということは無くなる。
【0050】
従って、印刷装置30の電源を入れ直さなくても、別のユーザが接続した新たなパソコンはデータやコマンドを正常に送信でき、また印刷装置30からのデータも正常に受信できる。
【0051】
以上に述べた実施形態では、印刷装置30の各部の動作は、印刷装置30に設けられたROMなどに記憶されたコンピュータプログラム等にしたがって、CPUが所要の処理を実行することにより制御されるようにしたが、図1に破線で示すように、記録媒体19に印刷装置30を制御するためのプログラムを記録し、この記録媒体19に格納したプログラムをホストコンピュータ10に読み取らせ、実行するようにしても良い。
【0052】
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。本発明の第2の実施形態における印刷装置30の基本的構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0053】
本発明の第2の実施形態に係る印刷装置30では、上述した第1の実施形態におけるインタフェース制御部31の受信データ信号のレベル検出部31Aに代わって、図5に示すように、入力信号の電圧検出部31A´を設けたものである。
【0054】
この電圧検出部31A´も、第1の実施形態における受信データ信号のレベル検出部31Aと同様に、ホストコンピュータ10との電気的な接続断、例えば、インタフェースケーブル12が外れたことやホストコンピュータ10の電源がOFFされたことを検出する手段として設けられたものであるが、図6に示すように、主としてインタフェースケーブル12が接続されるインタフェースポートに接続した電圧検出回路36から構成され、インタフェースケーブル12からの入力信号が両論理(0か1)にならない電圧を検出する。即ち、例えば、RS−423の場合であれば、入力信号の電圧は、論理1で2V以上、論理0で−2V以下となるが、この両論理にならない電圧(−2Vから2Vの間の電圧)を検出し、インタフェースケーブル12の未接続とホストコンピュータ10の電源OFFを確認する。
【0055】
図7に、電圧検出回路36の構成例を示す。
【0056】
電圧検出回路36は、図7に示すように、ORゲート36aにより2つのオペアンプ36bと36cの出力の論理和(OR)をとるものであり、オペアンプ36bと36cの入力側には、プルダウン抵抗36dが付加されている。
【0057】
図7に示した例では、ORゲート36aの出力が0(L)出力となることでインタフェースケーブル12の未接続とホストコンピュータ10の電源OFFが検出される。
【0058】
次に、本発明の第3の実施形態を図8に基づいて説明する。本発明の第3の実施形態における印刷装置30及びホストコンピュータ10の基本的構成も、上述した第1及び第2の実施形態と同様であるので、同様の構成要素には同様の参照符号が付されている。
【0059】
本発明の第3の実施形態に係る印刷装置40は、上記第1の実施形態における受信データ信号のレベル検出部31Aや第2の実施形態における特定信号の電圧検出部31A´を設ける代わりに、タイムアウト検出用タイマを設け、ホストからの接続確認コマンドが所定時間内(タイムアウトが発生する前)に受信されているかを確認するものである。
【0060】
図8に示すように、印刷装置40は、ホストコンピュータ10に接続されているインタフェース制御部41と、このインタフェース制御部41に接続されている印刷処理実行部42とで構成されている。
【0061】
図8に示すように、インタフェース制御部41は、データ受信部41Aと、同期信号出力部41Bと、データ送信部41Cと、制御部41Dとを有している。
【0062】
印刷処理実行部42は、受信バッファメモリ部421と、データ読み込み部422と、コマンド検出部427と、データ解析・変換部423と、データ展開部424と、印刷処理部425と、タイマ部428および状態検出部426とで構成されている。
【0063】
データ受信部41Aは、ホストコンピュータ10から送信されたデータ信号S2を受信し、このデータ信号S2を印刷処理実行部42に出力する。同期信号出力部41Bは、ホストコンピュータ10に同期信号S3を出力し、ホストコンピュータ10はこの同期信号S3に同期して印刷装置40にデータを出力する。制御部41Dは、印刷処理実行部42のタイマ部428におけるカウント値の計数の満了を検出し、この満了を検出した場合には同期信号出力部41Bに対して、同期信号S3のクロック速度をデフォルトのクロック速度に変更するように指示する。
【0064】
受信バッファメモリ部421は、インタフェース制御部41のデータ受信部41Aを介して入力されるデータ信号S2を一時的に蓄積する。データ読み込み部422は、受信バッフアメモリ部421内に蓄積されたデータを逐次読み込む。コマンド検出部427は、ホストからの接続確認コマンドを検出したときには、タイマ部428における設定されたカウント値を0に戻す。データ解析・変換部423は、読み込んだデータを解析し、このデータを所定のデータ形態に変換する。データ展開部424は、データ解析・変換部423によって変換されたデータを印刷イメージデータに展開する。印刷処理部425は、データ展開部424により展開された印刷イメージデータに基づいて印刷処理を行う。
【0065】
タイマ部428は、所定のカウント値(例えば、10秒)が設定されており、このカウント値を順次計数する。また、状態検出部426は、印刷装置40における現在の状態(印刷中、印刷完了、紙なしなど)を表すステータス信号を所定のタイミングで同期信号S3に同期して出力する。状態検出部426からのステータス信号は、データ送信部41Cに入力されて一時的に蓄積される。なお、データ送信部41Cには、このステータス信号の他、例えば、印刷装置40の機種を通知するためのコード信号が蓄積される。これらのデータ送信部41Cに蓄積された信号は、所定のタイミングでデータ送信部41Cから信号S4としてホストコンピュータ10に出力される。
【0066】
次に、印刷装置40の動作を説明する。まず、印刷装置40とホストコンピュータ10とがI/Fケーブル12を介して接続された状態で、印刷装置40のインタフェース制御部41からホストコンピュータ10に対して同期信号S3が出力される。ホストコンピュータ10は、この同期信号S3を受信するとともに、図示しない送信回路からこの同期信号S3に同期させてデータ信号S2を印刷装置40に出力する。このデータS2は、I/Fケーブル12を介して印刷装置40に出力される。そして、通常の状態では、ホストコンピュータ10から送信されるデータ信号S2における印刷データがデータ受信部41Aを経て印刷処理実行部42に送信され、印刷処理実行部42において印刷処理が行われる。
【0067】
一方、例えば、ホストコンピュータ10の電源が突然OFFされると、ホストコンピュータ10からの接続確認コマンドの送信は停止される。この場合、コマンド検出部427によるタイマ部428におけるカウント値のクリアは行われないので、タイマ部428におけるカウント値の計数が満了する。このタイマ部428におけるカウントアップの信号は制御部41Dに送られ、制御部41Dは、このカウントアップの信号を受けると、同期信号出力部41Bに対して、同期信号S3のクロック速度をデフォルトのクロック速度に変更するように指示し、同期信号出力部41Bが同期信号S3のクロック速度をデフォルト値に戻す。
【0068】
以上のように、この第3の実施形態に係る印刷システムでは、ホストから接続確認コマンドを定期的、例えば、数秒に1回の周期で送信させると共に、印刷装置に検出用タイマを設け、この検出用タイマがオーバーフロー(タイムアウト)を起こすか否かを検出するようにし、検出用タイマがオーバーフローになる前に、次の接続確認コマンドを受信したら、検出用タイマをクリアする(カウントを0に戻す)。そして、I/Fケーブルの外れやホストの電源OFFが生じると、ホストは接続確認コマンドを送信できなくなるので、タイマのカウントアップによりこれらを検出することが可能である。
【0069】
上記第1及び第2の実施形態においては、受信データ信号のレベル検出部31Aや特定信号の電圧検出部31A´を設けることから、そのためのハードウエアから成る回路が必要となるので、その分コスト高となるのに対し、この第3の実施形態では、ソフトウエアによる処理が中心となるので、コスト的に有利である。 以上、本発明を特定の実施形態について述べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用される。
【0070】
例えば、上記第1の実施形態における受信データ信号のレベル検出部31Aや第2の実施形態における特定信号の電圧検出部31A´は、それぞれ図に示したインタフェース制御部以外に設けても良い。また、第2の実施形態における電圧を検出すべき特定信号としては、I/Fケーブルの外れやホストの電源OFFにより変動する信号であれば、他の信号でも良い。
【0071】
更に、上記第3の実施形態における検出用タイマは、インタフェース制御部内に設けても良い。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷装置の電源をOFFにし或いは操作パネルを操作してボーレイトをデフォルト値に戻さなくても、様々な性能のホストに対し、I/Fケーブルを接続して通信し得る印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムを提供し得る。
【0073】
また、ホストの電源をON/OFFし或いはホストをリセットするたびに、印刷装置の電源をOFFにし或いは操作パネルを操作してボーレイトをデフォルト値に戻す必要のない印刷装置及び該印刷装置とホストとを含む印刷システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての印刷装置及びホストから成る印刷システムを示すブロック図である。
【図2】図1の印刷装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2の印刷装置における受信データ信号のレベル検出部の構成を示す図である。
【図4】図1の印刷装置の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態の印刷装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図5の印刷装置における電圧検出部の構成を示す図である。
【図7】図6の電圧検出部の回路構成の一例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の印刷装置の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
30 印刷装置
10 ホストコンピュータ
12 インタフェースケーブル
31,41 インタフェース制御部
31B,41A データ受信部
31C,41B 同期信号出力部
31D,41C データ送信部
31E,41D 制御部
32,42 印刷処理実行部
31A (受信データ信号の)レベル検出部
S2 受信データ信号
33 入力信号線
34 プルアップ抵抗
35 スイッチ回路
31A´ 電圧検出部
36 電圧検出回路
36a ORゲート
36b オペアンプ
36c オペアンプ
36d プルダウン抵抗
221 受信バッファメモリ部221
322,422 データ読み込み部
327,427 コマンド検出部
323,423 データ解析・変換部
324,424 データ展開部224
325,425 印刷処理部
328,428 タイマ部
Claims (4)
- 第1のコンピュータと接続するためのインターフェース部を備える印刷装置であって、電源オン時に最も低いデータ伝送速度に設定され、その後より高速のデータ伝送速度で前記第1のコンピュータから送信されるデータを前記インターフェース部を介して受信し、前記第1のコンピュータとの接続断を検出した場合に、前記データ伝送速度を前記電源オン時の最も低いデータ伝送速度に戻すことを特徴とする印刷装置。
- 前記第1のコンピュータに同期信号を出力する同期信号出力部をさらに備え、前記データ伝送速度は前記同期信号に基づき変更されることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 最も低いクロック速度の同期信号に基づくデータ伝送速度で前記第1のコンピュータから送信されるデータを受信するステップと、前記最も低いクロック速度より高速なクロック速度に前記同期信号のクロック速度を変更するステップと、前記第1のコンピュータとの接続断を検出するステップと、前記クロック速度の変更を指示するステップと、前記同期信号を前記最も低いクロック速度に戻す処理と、を有することを特徴とするインタフェース制御方法。
- 前記最も低いクロック速度に戻す処理を行った後、第2のコンピュータと前記最も低いクロック速度の同期信号に基づき接続するステップをさらに備える請求項3記載のインターフェース制御方法。
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JP11509498A JP3593882B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 印刷装置及びインターフェース制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11509498A JP3593882B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 印刷装置及びインターフェース制御方法 |
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JPH11305977A JPH11305977A (ja) | 1999-11-05 |
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