JPH0623575Y2 - 鋼帯の陽極電解処理用エッジマスク - Google Patents

鋼帯の陽極電解処理用エッジマスク

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JPH0623575Y2
JPH0623575Y2 JP10039689U JP10039689U JPH0623575Y2 JP H0623575 Y2 JPH0623575 Y2 JP H0623575Y2 JP 10039689 U JP10039689 U JP 10039689U JP 10039689 U JP10039689 U JP 10039689U JP H0623575 Y2 JPH0623575 Y2 JP H0623575Y2
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JP
Japan
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steel strip
tongue
edge mask
plating
plated
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JP10039689U
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勝也 細野
実 芹沢
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋼帯の片面めっき製品を製造するに際して、
非めっき面を陽極電解処理するときに用いられるエッジ
マスクに関する。
連続式電気めっきラインにて鋼帯の片面をめっきする場
合、一方の面はめっき面として所望の目付量のめっきが
施され、他方の面は非めっき面としてめっきされない
か、あるいは微小目付の保護めっきが施される。しかる
後、非めっき面の外観を改善してを美麗にするため、該
非めっき面に陽極電解処理が施される。
この陽極電解処理の際、微小の電解電流の漏れによっ
て、鋼帯のめっき面の両側縁部近傍には、めっき焦げあ
るいはかすり模様が発生することがある。
本考案は、このように陽極電解処理の際にめっき面から
漏れる微小電流を遮蔽するためのエッジマスクに関す
る。
(従来の技術) 陽極電解処理に先立つ、鋼帯の片面めっき処理において
も、非めっき面へのめっき電流り回り込みを防ぐために
エッジマスクが用いられる。例えば特開昭61−190
096号公報には、垂直方向に走行する鋼帯の両面側に
長方形状の陽極板をそれぞれ置き、これら陽極板間の位
置で鋼帯の両側に電気絶縁性のエッジマスクを設けるこ
とにより、片面めっきをする際の非めっき面へのめっき
電流の回り込みを防止することが記載されている。ま
た、鋼帯の縁部を覆う移動可能な絶縁性マスクと種々の
絶縁性遮蔽物とを備えた装置が実開昭63−33967
号公報および同63−33968号公報に記載されてい
る。
しかしながら、これらの公報に記載されたエッジマスク
は、いずれも片面めっき処理の際に非めっき面へとめっ
き電流が回り込むのを防ぐためのものであり、本考案で
問題にしている陽極電解処理についてはこれらの公報は
言及していない。
第3図に、断面がコの字形をした典型的なめっき処理用
のエッジマスクを用いて、鋼帯の非めっき面に陽極電解
処理を行った場合の電流の流れを示す。鋼帯1は上電極
2と下電極3との間を流れる。この図では、鋼帯1の上
面が陽極電解処理される非めっき面、そして下面がめっ
き面となっているものとする。上電極2と下電極3との
間に配置されている一対のエッジマスク4のそれぞれ
は、基部5と該基部5の両側からほぼ直角に同方向に延
びている一対の舌状部6、7とを有しており、断面はコ
の字形をしている。エッジマスク4は、舌状部6、7間
の開口部内に鋼帯1の側縁部が挿入されるようにして鋼
帯1を挟んで互いに対向する位置に配置されている。図
示したように、典型的なめっき処理用のエッジマスク4
は、一対の舌状部6と7との長さが等しく、上下に対称
な形状をしている。
鋼帯1のめっき処理後、非めっき面である上面を陽極電
解処理をする際、鋼帯1はプラス、上電極2はマイナス
にそれぞれ帯電せしめられる。その結果、第3図に上向
きの矢印8で示したごとく、電解電流が鋼帯1から上電
極2に向かって流れる。しかしながら、鋼帯1がプラス
に帯電していることから、下向きの矢印9で示すごと
く、微小電流が漏れ電流として鋼帯1から下電流3に向
かって流れる。このため、鋼帯1のめっき面(下面)の
側縁部近傍にはめっき焦げあるいはかすり模様が発生す
るおそれがある。
これらのめっき焦げあるいはかすり模様は、電解電流8
が小さい場合には僅かなものであるが、近年は特に非め
っき面の外観を美麗にすることが要求されることが多い
ので、所望の陽極電解処理を行うためには一定以上の電
流値が必要である。したがって、これらのめっき焦げあ
るいはかすり模様によるめっき面の外観不良も無視でき
ない程度のものとなっている。
(考案が解決しようとする課題) そこで本考案の課題は、めっき処理後の陽極電解処理に
おいて、上述したようなめっき焦げあるいはかすり模様
の発生を防止することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案によれば、片面をめっ
きされた鋼帯の両側縁部を覆うための、絶縁材料からな
る一対のエッジマスクであって、それぞれが基部と該基
部の両側からほぼ直角に同方向に延びる一対の舌状部と
を有してコの字形断面をしており、前記一対の舌状部間
の開口部内に前記鋼帯の側縁部が挿入されるよう該鋼帯
を挟んで互いに対向するように配置されるエッジマスク
において、前記一対の舌状部のうち鋼帯のめっき面側に
位置する舌状部が非めっき面側に位置する舌状部よりも
鋼帯の幅方向に長く延びていることを特徴とする、鋼帯
の陽極電解処理用エッジマスクが提供される。
(作用) 本考案のエッジマスクは、めっき面側に位置する舌状部
が、非めっき面側に位置する舌状部よりも鋼帯の幅方向
に長く延びているので、陽極電解処理時において、鋼帯
からめっき面側の電極への微小漏れ電流はこの長い舌状
部によって有効に遮蔽される。
(実施例) 第1図は、本考案によるエッジマスク14を使用して鋼
帯1の非めっき面(上面)を陽極電解処理するときの電
解電流の流れを示す、第3図と同様の図である。したが
って、エッジマスク14以外の部材の構成および配置は
第3図と同様である。
本考案によるエッジマスク14のそれぞれは、基部15
と、該基部15の両側からほぼ直角に同方向に延びる一
対の舌状部16、17とを有してコの字形の断面をして
いるが、鋼帯1のめっき面側に位置する舌状部17(第
1図で下側)は、鋼帯1の幅方向に長く延びている。一
方、非めっき面側に位置する舌状部16(第1図で上
側)は、第3図に示すような通常のエッジマスクの舌状
部とほぼ同等の長さを有している。
図示してはいないが、それぞれのエッジマスク14は、
その背部に取り付けた移動可能なロッド等によって支持
し、鋼帯1の幅に合わせてその位置を調節できるように
なされている。
鋼帯1のめっき処理後、非めっき面である上面を陽極電
解処理をする際、矢印8で示すごとく、プラスに帯電し
た鋼帯1からマイナスに帯電した上電極2へと電解電流
が流れる。しかしながら、めっき面(下面)側の舌状部
17が鋼帯1の幅方向内方に長く延びているので、第3
図において矢印9で示したような微小な漏れ電流はこの
絶縁材料からなる舌状部17によって遮蔽され、結局、
鋼帯1のめっき面から下電極3に向かう漏れ電流は実質
的にゼロに等しくなる。したがって、鋼帯1のめっき面
の両側縁部近傍におけるめっき焦げあるいはかすり模様
の発生による外観不良は有効に防止できる。
エッジマスク14は、第1図のような一体型のものでも
よいし、あるいはまた、第2図に示すように、上下対称
の一対の舌状部を有するエッジマスクに一方の舌状部に
延長舌状部18をボルト19または他の適当な結合手段
によって組み付けたものとしてもよい。この場合、ボル
ト19を外して他の用途に用いてもよい。
(考案の効果) 本考案のエッジマスクによれば、めっき処理後の非めっ
き面の陽極電解処理において、めっき面から電極への漏
れ電流を有効に遮蔽することができるので、めっき面に
めっき焦げあるいはかすり模様が発生するのを有効に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるエッジマスクの一実施例を用い
て鋼帯の非めっき面(上面)を陽極電解処理したときの
電解電流の流れを示す、鋼帯の流れ方向に沿って見た概
略図であり、エッジマスクのみ断面をとってある。 第2図は、本考案によるエッジマスクの別の実施例のひ
とつを示す正面図である。 第3図は、従来のめっき用エッジマスクを用いて陽極電
解処理を行ったときの電解電流および漏れ電流の流れを
示す、第1図と同様の図である。 1:鋼帯、2:上電極 3:下電極、8:電解電極 9:漏れ電流、14:エッジマスク 15:基部、16:非めっき面側の舌状部 17:めっき面側の舌状部 18:延長舌状部、19:ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面をめっきされた鋼帯の両側縁部を覆う
    ための、絶縁材料からなる一対のエッジマスクであっ
    て、それぞれが基部と該基部の両側からほぼ直角に同方
    向に延びる一対の舌状部とを有してコの字形断面をして
    おり、前記一対の舌状部間の開口部内に前記鋼帯の側縁
    部が挿入されるよう該鋼帯を挟んで互いに対向するよう
    に配置されるエッジマスクにおいて、前記一対の舌状部
    のうち鋼帯のめっき面側に位置する舌状部が非めっき面
    側に位置する舌状部よりも鋼帯の幅方向に長く延びてい
    ることを特徴とする、鋼帯の陽極電解処理用エッジマス
    ク。
JP10039689U 1989-08-28 1989-08-28 鋼帯の陽極電解処理用エッジマスク Expired - Lifetime JPH0623575Y2 (ja)

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JPH0341859U JPH0341859U (ja) 1991-04-22
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