JPH06234671A - 対応するヨウ化物の光化学的臭素化によるペルフルオロアルキル臭化物の合成 - Google Patents
対応するヨウ化物の光化学的臭素化によるペルフルオロアルキル臭化物の合成Info
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- JPH06234671A JPH06234671A JP31688793A JP31688793A JPH06234671A JP H06234671 A JPH06234671 A JP H06234671A JP 31688793 A JP31688793 A JP 31688793A JP 31688793 A JP31688793 A JP 31688793A JP H06234671 A JPH06234671 A JP H06234671A
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- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
- C07C17/20—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
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- C07C17/204—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction the other compound being a halogen
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- B01J2219/00049—Controlling or regulating processes
- B01J2219/00051—Controlling the temperature
- B01J2219/00074—Controlling the temperature by indirect heating or cooling employing heat exchange fluids
- B01J2219/00087—Controlling the temperature by indirect heating or cooling employing heat exchange fluids with heat exchange elements outside the reactor
- B01J2219/00101—Reflux columns
Abstract
(57)【要約】
【構成】 不活性溶媒に溶けた、対応するヨウ化物RF
Iの光化学的臭素化によって、ペルフルオロアルキル臭
化物RFBrを製造する。前記臭素化は臭素の存在下に
おける化合物RFIのC−I結合のホモリシス開裂から
始まる。この開裂のためにエキシマーXeCl*ランプ
又はエキシマーI2 *ランプのような特定の放射ランプを
使用する。 【効果】 従来のランプを使用する反応よりも5倍以上
の速度で反応が進行する。
Iの光化学的臭素化によって、ペルフルオロアルキル臭
化物RFBrを製造する。前記臭素化は臭素の存在下に
おける化合物RFIのC−I結合のホモリシス開裂から
始まる。この開裂のためにエキシマーXeCl*ランプ
又はエキシマーI2 *ランプのような特定の放射ランプを
使用する。 【効果】 従来のランプを使用する反応よりも5倍以上
の速度で反応が進行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臭化物RFBr[式中、
RFは、炭素原子を2〜14含む、線状又は分岐したペ
ルフルオロアルキル基を示す]の領域に関わる。特にn
ーペルフルオロオクチル臭化物C8F17Br(以後PF
OBと省略形で示す)の製造を目的とする。
RFは、炭素原子を2〜14含む、線状又は分岐したペ
ルフルオロアルキル基を示す]の領域に関わる。特にn
ーペルフルオロオクチル臭化物C8F17Br(以後PF
OBと省略形で示す)の製造を目的とする。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化合物
RFBr及び特にPFOBは、造影剤(放射線医学)又
は酸素伝達物(人工血液)として医学分野で非常に有利
な特性を示すことは公知である。これらの応用分野にお
ける前記化合物の将来的発展は重要になるであろう。従
って、前記化合物を非常に高い純度で、経済的な方法に
よって工業的に製造することが必要である。
RFBr及び特にPFOBは、造影剤(放射線医学)又
は酸素伝達物(人工血液)として医学分野で非常に有利
な特性を示すことは公知である。これらの応用分野にお
ける前記化合物の将来的発展は重要になるであろう。従
って、前記化合物を非常に高い純度で、経済的な方法に
よって工業的に製造することが必要である。
【0003】化合物RFBrを製造するための公知の方
法のなかで、まず、 ー500℃でのニッケル存在下における化合物RFSF5
に対する臭素の作用(アメリカ特許3、456、02
4) ーBr−Cl又はBr−F(J.L.Adcock e
t al,CA、100、34092 e)又はBr2
(フランス特許 1、512、068)による化合物R
FHの気相での光分解を指摘し得る。
法のなかで、まず、 ー500℃でのニッケル存在下における化合物RFSF5
に対する臭素の作用(アメリカ特許3、456、02
4) ーBr−Cl又はBr−F(J.L.Adcock e
t al,CA、100、34092 e)又はBr2
(フランス特許 1、512、068)による化合物R
FHの気相での光分解を指摘し得る。
【0004】収量が低いこと及び/又は工業的に入手不
可能なフッ素誘導体を利用することから、化合物RFB
rを工業的規模で経済的に製造することは不可能であ
る。
可能なフッ素誘導体を利用することから、化合物RFB
rを工業的規模で経済的に製造することは不可能であ
る。
【0005】ヨーロッパ特許0、298、870及び
0、429、331で出願人は、触媒存在下で気体HB
rと(ヨーロッパ特許0、298、870)或いは第4
級臭化アンモニウム又は第4級臭化ホスホニウムと(ヨ
ーロッパ特許0、429、331)反応させた、対応す
る塩化ペルフルオロアルカンスルフォニルRFSO2Cl
から化合物RFBrを製造する方法を述べている。その
収率は一般的に高いが、使用されるスルホクロリドRF
SO2Clは、対応するヨウ化物RFIから合成するため
に式:
0、429、331で出願人は、触媒存在下で気体HB
rと(ヨーロッパ特許0、298、870)或いは第4
級臭化アンモニウム又は第4級臭化ホスホニウムと(ヨ
ーロッパ特許0、429、331)反応させた、対応す
る塩化ペルフルオロアルカンスルフォニルRFSO2Cl
から化合物RFBrを製造する方法を述べている。その
収率は一般的に高いが、使用されるスルホクロリドRF
SO2Clは、対応するヨウ化物RFIから合成するため
に式:
【0006】
【化1】
【0007】による2つの反応工程を必要とするので、
すでにかなり加工された原料である。
すでにかなり加工された原料である。
【0008】化合物RFBrを製造するための最も直接
的な方法は、工業的規模で入手可能である、対応するヨ
ウ化物RFlのラジカル臭素化から成る。
的な方法は、工業的規模で入手可能である、対応するヨ
ウ化物RFlのラジカル臭素化から成る。
【0009】Internateional Jour
nal of ChemicalKineticsのV
ol.II,273−285(1975)では、E.N.
OkafoとE.Whittleが、C−I結合の解離
エネルギーを決定するために、173〜321℃間の光
化学反応器(reacteur photochimi
que)内のCF3Iの熱臭素化の反応速度(cine
tique debromation thermiq
ue)を記載している。
nal of ChemicalKineticsのV
ol.II,273−285(1975)では、E.N.
OkafoとE.Whittleが、C−I結合の解離
エネルギーを決定するために、173〜321℃間の光
化学反応器(reacteur photochimi
que)内のCF3Iの熱臭素化の反応速度(cine
tique debromation thermiq
ue)を記載している。
【0010】J.Chem.Soc.1953,376
1−8では、R.N.Haszeldineが、過剰臭
素(exces de brome)(10%)と共に
封管に入れて操作し、紫外線を一週間照射して、RFI
を臭素と反応させる光化学的方法を記載している。反応
温度及び得られた純度は明記されていない。単に、ペル
フルオロ鎖RFの長さによって収量が90%以上である
ことが示されているだけである。
1−8では、R.N.Haszeldineが、過剰臭
素(exces de brome)(10%)と共に
封管に入れて操作し、紫外線を一週間照射して、RFI
を臭素と反応させる光化学的方法を記載している。反応
温度及び得られた純度は明記されていない。単に、ペル
フルオロ鎖RFの長さによって収量が90%以上である
ことが示されているだけである。
【0011】化学的ラジカル開始剤の存在下でのRFI
化合物とBr2との反応を記載した日本出願公開85−
184033の実施例は、収率は42%未満であると記
載している。
化合物とBr2との反応を記載した日本出願公開85−
184033の実施例は、収率は42%未満であると記
載している。
【0012】これらの技術における、収率の低さ及び/
又は反応速度の遅さ、及びRFIの不完全な変換のため
に工業的な利用を考えることは不可能である。実際に、
目指す用途(医療分野)を考慮すると、化合物RFBr
及び特にPFOBは高い純度である必要があり、特に、
薄赤色への変色を伴い時間的に不安定であり沸点が対応
する臭化物の沸点と近いので蒸留によって分けることが
難しいヨウ化物RFIの含有率が低いことが必要であ
る。
又は反応速度の遅さ、及びRFIの不完全な変換のため
に工業的な利用を考えることは不可能である。実際に、
目指す用途(医療分野)を考慮すると、化合物RFBr
及び特にPFOBは高い純度である必要があり、特に、
薄赤色への変色を伴い時間的に不安定であり沸点が対応
する臭化物の沸点と近いので蒸留によって分けることが
難しいヨウ化物RFIの含有率が低いことが必要であ
る。
【0013】他方で、フランス特許出願2、677、9
79に示されたように、従来の技術によって、つまり3
00〜650nm(水銀蒸気灯の場合)の波長で放射す
るランプを備えた光化学反応器にRFIと過剰Br2とを
入れることによってRFIの光臭素化を実施するなら
ば、最初はかなり早い反応速度でRFBrに変換する
が、続いて反応速度は急速に下がり全体の変換率20%
未満でとまることが明らかである。RFI化合物をほぼ
完全に変換するために、前記特許出願では,この型のラ
ンプに対して、溶媒(RFBr,CCl4又はC2F3Cl
3)による希釈相で、希釈溶液中のRFI濃度を0.5m
ol/l以下、好ましくは、0.35mol/l未満、有
利には0.2mol/l未満にして光臭素化を実施する
ことを推奨している。この技術によってRFIの大部分
の量的変換は達成されるが、反応速度は全体的に遅い。
79に示されたように、従来の技術によって、つまり3
00〜650nm(水銀蒸気灯の場合)の波長で放射す
るランプを備えた光化学反応器にRFIと過剰Br2とを
入れることによってRFIの光臭素化を実施するなら
ば、最初はかなり早い反応速度でRFBrに変換する
が、続いて反応速度は急速に下がり全体の変換率20%
未満でとまることが明らかである。RFI化合物をほぼ
完全に変換するために、前記特許出願では,この型のラ
ンプに対して、溶媒(RFBr,CCl4又はC2F3Cl
3)による希釈相で、希釈溶液中のRFI濃度を0.5m
ol/l以下、好ましくは、0.35mol/l未満、有
利には0.2mol/l未満にして光臭素化を実施する
ことを推奨している。この技術によってRFIの大部分
の量的変換は達成されるが、反応速度は全体的に遅い。
【0014】水銀蒸気灯型のランプによる紫外線放射を
利用する従来の光臭素化では、「光臭素化」と言う言葉
は常に式:
利用する従来の光臭素化では、「光臭素化」と言う言葉
は常に式:
【0015】
【化2】
【0016】の反応に従って臭素分子をラジカルBr・
に開裂することを指し、これらのラジカルは次に式:
に開裂することを指し、これらのラジカルは次に式:
【0017】
【化3】
【0018】のようにRFIに作用するが、この種のラ
ンプのスペクトル領域が広いために、ランプの出力の大
部分は、式:
ンプのスペクトル領域が広いために、ランプの出力の大
部分は、式:
【0019】
【化4】
【0020】の反応を導く点で浪費される。
【0021】反応の進行につれてRFIの残留濃度が減
少するために、特に反応の終わりに(4)の反応が優勢
でなくなるが、Br2,I2及びIBrの相対濃度によっ
て(2)と(3)の反応は(1)に対して優勢になる。
少するために、特に反応の終わりに(4)の反応が優勢
でなくなるが、Br2,I2及びIBrの相対濃度によっ
て(2)と(3)の反応は(1)に対して優勢になる。
【0022】
【課題を解決するための手段】今回、式:
【0023】
【化5】
【0024】のように続く反応(4)を選択的に実施す
るように臭素化すべき化合物の吸収領域のみを照射する
ランプを使用すれば、RFIからRFBrへの変換速度を
著しくあげ得ることが分かった。
るように臭素化すべき化合物の吸収領域のみを照射する
ランプを使用すれば、RFIからRFBrへの変換速度を
著しくあげ得ることが分かった。
【0025】反応全体は両ケースとも同様に式:
【0026】
【化6】
【0027】で示されるが、本発明による方法は、驚く
べきことに、ほぼ同じ出力のランプで5倍以上の反応速
度を可能にするもので、工業的には大きな生産性の獲得
を示している。
べきことに、ほぼ同じ出力のランプで5倍以上の反応速
度を可能にするもので、工業的には大きな生産性の獲得
を示している。
【0028】本発明に従って化合物RFIを選択的に開
裂するためには、この種の反応を可能にするどんな技
術、特にもっぱら280〜350nmのスペクトル範囲
で照射するどんな種類のランプも使用し得る。使用し得
るランプの非制限的例として、放射がそれぞれ308n
mと342nmであるエキシマーXeCl*ランプまた
はエキシマーI2 *ランプを特に言及しうる(B.Gel
lert et al,Appl.Phys.B52,
14−21,1991とU.Kogelschatz,
9th Int. Symp.on Plasma C
hemistry,Pugnochiuso,Ital
ie,1989)。
裂するためには、この種の反応を可能にするどんな技
術、特にもっぱら280〜350nmのスペクトル範囲
で照射するどんな種類のランプも使用し得る。使用し得
るランプの非制限的例として、放射がそれぞれ308n
mと342nmであるエキシマーXeCl*ランプまた
はエキシマーI2 *ランプを特に言及しうる(B.Gel
lert et al,Appl.Phys.B52,
14−21,1991とU.Kogelschatz,
9th Int. Symp.on Plasma C
hemistry,Pugnochiuso,Ital
ie,1989)。
【0029】フランス特許出願2、677、979と同
様に、本発明によ光臭素化は、RFIに対する溶媒とし
て,化合物RFBr自身、又は例えばCCl4,C2F3C
l3もしくは使用される条件では臭素化に不活性である
化合物RFHのような不活性溶媒を使用して希釈した相
で実施する。本発明による方法は1mol/l以下、つ
まりフランス特許出願2、677、979 で示された
0.5mol/lの上限より大きいRFI濃度で実施しう
るが、0.70mol/l未満のRFI濃度にすると有利
に実施しうる。
様に、本発明によ光臭素化は、RFIに対する溶媒とし
て,化合物RFBr自身、又は例えばCCl4,C2F3C
l3もしくは使用される条件では臭素化に不活性である
化合物RFHのような不活性溶媒を使用して希釈した相
で実施する。本発明による方法は1mol/l以下、つ
まりフランス特許出願2、677、979 で示された
0.5mol/lの上限より大きいRFI濃度で実施しう
るが、0.70mol/l未満のRFI濃度にすると有利
に実施しうる。
【0030】出発溶液はRFIと溶媒との単なる混合に
よって製造しうるが、ヨウ化物RFIの制御された熱臭
素化からの生成物を利用することもでき、RFBrを添
加することによってこの生成物を適宜希釈し所望のRF
I濃度にしうる。
よって製造しうるが、ヨウ化物RFIの制御された熱臭
素化からの生成物を利用することもでき、RFBrを添
加することによってこの生成物を適宜希釈し所望のRF
I濃度にしうる。
【0031】光臭素化は、あらゆる光化学反応器、例え
ば、エキシマーI2 *のランプにはホウ珪酸塩(Pyre
x)製の、またエキシマーXeCl*ランプには石英又
はチタンをドープした石英(Germisil)製の取
り付け保護スリーブ管つきの本発明によるランプを備え
た、浸漬型又は落下フィルム型(film tomba
nt)の反応器の中で、連続的又は非連続的に実施しう
る。
ば、エキシマーI2 *のランプにはホウ珪酸塩(Pyre
x)製の、またエキシマーXeCl*ランプには石英又
はチタンをドープした石英(Germisil)製の取
り付け保護スリーブ管つきの本発明によるランプを備え
た、浸漬型又は落下フィルム型(film tomba
nt)の反応器の中で、連続的又は非連続的に実施しう
る。
【0032】臭素は好ましくは連続的又は非連続的に、
漸次投入する。使用する臭素の総量は、初期溶液に存在
するRFIの1モルにつき1モル以上であるが、10〜
100%の過剰臭素を使用すると好ましい。
漸次投入する。使用する臭素の総量は、初期溶液に存在
するRFIの1モルにつき1モル以上であるが、10〜
100%の過剰臭素を使用すると好ましい。
【0033】本発明による光臭素化は10℃と溶媒の沸
点との間の温度で実施しうるが、好ましくは10〜80
℃で実施する。前記操作を大気圧下で実施すると有利で
あるが、部分真空下又は低圧下で実施することは本発明
の範囲を逸脱しないであろう。
点との間の温度で実施しうるが、好ましくは10〜80
℃で実施する。前記操作を大気圧下で実施すると有利で
あるが、部分真空下又は低圧下で実施することは本発明
の範囲を逸脱しないであろう。
【0034】本発明による方法は、特定のRFBr(例
えばC6F13Br,C8F17Br,C1 0F21Br等)の製
造及び対応するRFI化合物の混合物からのさまざまな
RFBrの混合物の製造に応用される。
えばC6F13Br,C8F17Br,C1 0F21Br等)の製
造及び対応するRFI化合物の混合物からのさまざまな
RFBrの混合物の製造に応用される。
【0035】以下の非制限的実施例によって本発明を説
明する。反応の時間的進展を追うために、亜硫酸ナトリ
ウム水溶液で前処理後、試料を気相クロマトグラフィに
よって分析する。
明する。反応の時間的進展を追うために、亜硫酸ナトリ
ウム水溶液で前処理後、試料を気相クロマトグラフィに
よって分析する。
【0036】
【実施例】実施例1 PFOBに溶けたn−ペルフルオロオクチルヨウ化物C
8F17I及びn−ペルフルオロデシルヨウ化物C10F21
Iの光臭素化のこの例は、添付の唯一の図面に示され
た、使用可能容量約1リットルの浸漬型光化学反応器の
なかで非連続的に実施した。スリーブ管(5)が、約1
5℃の脱イオン水が循環している、外部(4)及び内部
電極(7)付きのランプ(3)を保護する。この反応器
はさらに臭素の取り入れ口と撹拌用棒磁石(1)と、溶
解している酸素を除去し撹拌を改善しうる窒素を取り入
れるための焼結ノズル付きの毛細管(2)と、蒸発によ
る溶媒の損失を避けるための工業用水(約13℃)が循
環している凝縮器(6)(condenseur)とを
含む。
8F17I及びn−ペルフルオロデシルヨウ化物C10F21
Iの光臭素化のこの例は、添付の唯一の図面に示され
た、使用可能容量約1リットルの浸漬型光化学反応器の
なかで非連続的に実施した。スリーブ管(5)が、約1
5℃の脱イオン水が循環している、外部(4)及び内部
電極(7)付きのランプ(3)を保護する。この反応器
はさらに臭素の取り入れ口と撹拌用棒磁石(1)と、溶
解している酸素を除去し撹拌を改善しうる窒素を取り入
れるための焼結ノズル付きの毛細管(2)と、蒸発によ
る溶媒の損失を避けるための工業用水(約13℃)が循
環している凝縮器(6)(condenseur)とを
含む。
【0037】Germisil製のスリーブ管を装備
し、308nmで放射するエキシマーXeCl*ランプ
(出力:150W,製造者:Asea Brown B
overi)を使用した。
し、308nmで放射するエキシマーXeCl*ランプ
(出力:150W,製造者:Asea Brown B
overi)を使用した。
【0038】重量で約0.5%のC8F17Iと0.5%
のC10F21Iと3.5%のC10F21Brとを含むPFO
B溶液1lを反応器に入れ、少量ずつ臭素を取り入れな
がらその混合物を照射した。
のC10F21Iと3.5%のC10F21Brとを含むPFO
B溶液1lを反応器に入れ、少量ずつ臭素を取り入れな
がらその混合物を照射した。
【0039】操作中、反応混合物の温度は約45℃に維
持した。
持した。
【0040】得られた結果を表1に示す。
【0041】実施例2(比較) 実施例1と同じ放射構造を有する装置で、同じヨウ化物
溶液を用い反応したが、放射領域が300〜650nm
で、最も強力な線は367nmに位置する中圧水銀灯
(Philips HPK 125)を使用した。この
ランプはPyrex製のスリーブ管を備える。
溶液を用い反応したが、放射領域が300〜650nm
で、最も強力な線は367nmに位置する中圧水銀灯
(Philips HPK 125)を使用した。この
ランプはPyrex製のスリーブ管を備える。
【0042】操作中、反応混合物の温度を約45℃に維
持した。
持した。
【0043】得られた結果は表1に示す。これらの結果
から、エキシマーXeCl*ランプ(本発明による実施
例1)か或いは従来の紫外線ランプ(比較実施例2)を
使用するかによって生ずる反応速度の違いを認識でき
る。エキシマーXeCl*ランプを使用すると、水銀灯
を使用する場合より5〜6倍短い時間でRFIの残留含
有量が100ppm未満となる。
から、エキシマーXeCl*ランプ(本発明による実施
例1)か或いは従来の紫外線ランプ(比較実施例2)を
使用するかによって生ずる反応速度の違いを認識でき
る。エキシマーXeCl*ランプを使用すると、水銀灯
を使用する場合より5〜6倍短い時間でRFIの残留含
有量が100ppm未満となる。
【0044】
【表1】
【0045】実施例3 エキシマーXeCl*ランプを備えた実施例1と同じ反
応器に、365g(0.67モル)のC8F17I(つま
りモル濃度が0.63mol/l)と、内部標準(et
alon interne)としての45mlのC8F
17Hを含むPFOB溶液1057mlを入れ、混合物を
45℃で照射しながら約70%の過剰に相当する61m
lの臭素を少量ずつ投入した。
応器に、365g(0.67モル)のC8F17I(つま
りモル濃度が0.63mol/l)と、内部標準(et
alon interne)としての45mlのC8F
17Hを含むPFOB溶液1057mlを入れ、混合物を
45℃で照射しながら約70%の過剰に相当する61m
lの臭素を少量ずつ投入した。
【0046】表2は照射時間に応じた変換率の進展を示
す。初期の高いヨウ化物濃度にもかかわらず、XeCl
*ランプの使用によってほぼ完全にRFIを変換すること
ができる。
す。初期の高いヨウ化物濃度にもかかわらず、XeCl
*ランプの使用によってほぼ完全にRFIを変換すること
ができる。
【0047】
【表2】
【図1】本発明の方法を実施するための光化学反応器で
ある。
ある。
1 撹拌用棒磁石 2 毛細管 3 ランプ 4、7 電極 5 スリーブ管 6 凝縮器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒエル・ボーラース ドイツ連邦共和国、7513・ブーヒヒ/シユ トウーテンゼー、ブーヘンリング・15・ベ ー (72)発明者 ジル・ドウリボン フランス国、69850・サン・マルタン・ア ン・オー、アベニユ・ジヨアニー・クルビ エール・3 (72)発明者 ジヤツク・ケルベナル フランス国、69005・リヨン、リユ・ウ ー・ロカール・134
Claims (11)
- 【請求項1】 不活性溶媒に溶けた対応するペルフルオ
ロアルキルヨウ化物RFI[式中、RFは、炭素原子を2
〜14個含む、線状又は分岐したペルフルオロアルキル
基を示す]の光化学的臭素化による臭化物RFBrの製
造方法であって、放射が化合物RFIをラジカルRF・と
I・とに選択的に開裂するランプを使用することを特徴
とする方法。 - 【請求項2】 280〜350nmのスペクトル範囲で
のみ放射するランプを使用する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 エキシマーXeCl*ランプ又はエキシ
マーI2 *ランプを使用する請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記溶液中のRFIの初期濃度が0.7
0mol/l未満である請求項1から3のいずれか一項
に記載の方法。 - 【請求項5】 前記溶媒がRFBr自身である請求項1
から4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 前記RFBr中のRFIの初期溶液をRF
Iの熱臭素化によってあらかじめ製造する請求項5に記
載の方法。 - 【請求項7】 前記初期溶液中に存在するRFIの1モ
ルにつき総量1〜2モルの臭素を使用する請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 前記光化学的臭素化が大気圧下で10〜
80℃の温度で実施される請求項1から7のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項9】 n−ペルフルオロオクチル臭化物の合成
に対する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法
の適用。 - 【請求項10】 n−ペルフルオロデシル臭化物の合成
に対する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法
の適用。 - 【請求項11】 n−ペルフルオロアルキル臭化物の混
合物の合成に対する、請求項1から8のいずれか一項に
記載の方法の適用。
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1993
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