JPH0623411Y2 - ワイドベルトサンダー機の踏圧装置 - Google Patents

ワイドベルトサンダー機の踏圧装置

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JPH0623411Y2
JPH0623411Y2 JP20094287U JP20094287U JPH0623411Y2 JP H0623411 Y2 JPH0623411 Y2 JP H0623411Y2 JP 20094287 U JP20094287 U JP 20094287U JP 20094287 U JP20094287 U JP 20094287U JP H0623411 Y2 JPH0623411 Y2 JP H0623411Y2
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Inventor
敬一 近藤
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アミテック株式会社
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、木材等の研削研磨に適用するワイドベルトサ
ンダー機の踏圧装置に関する。
〈従来技術〉 サンディングフレームに設けたベルト駆動機構に無端サ
ンディングベルトを掛渡し、走材通路側に踏圧パッドを
備える踏圧装置を配置して、踏圧パッドの踏圧面を前記
ベルトの内面に接触させてなるワイドベルトサンダー機
にあって、加工材wの全幅に渡って、単一の踏圧パッド
pによりサンディングベルトbを圧接すると、第13図に
示すように、加工材wの端縁eでは、該端縁eを覆うよ
うにベルトbが圧接し、角が落ちて端だれを生ずる。特
に加工材wに反りがあって四隅が上方に湾出しているも
のは、その弊害が顕著である。
そこで、第14図に示す様に、夫々別異に圧力制御される
加圧シリンダーのロッドrと連結された複数の押圧片f
を、踏圧パッドpに内接して幅方向へ列設し、加工材w
の幅に対応して所要の押圧片fのみを作動させて、踏圧
パッドpによる踏圧力を加工材w上面に及ぼすようにし
たものが、特公昭51-48312号,特開昭59-115154号に開
示されているように各種提案されている。
また、これらの改良装置として、特願昭62-218779号が
出願されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上述の複数のエアーシリンダーを別異に制御
して、該ロッドr下端に固定した押圧片fのうち、加工
材wの幅に対応した所要の押圧片fのみを作動させる構
成にあっては、加工材wの端縁eと、押圧片fの外端が
一致することは稀であり、前記した第13図の端だれを防
止するためには、作動された押圧片fは、少し内側位置
となる。このため、第14図に示す様に、作動した押圧片
fと、非作動または低圧作動の押圧片f間の大きな圧力
差により踏圧パッドpに段差tを生じ、加工材wの端縁
eと、その内側では、大きな圧力差を生じ、該加工材w
に端縁eに研削むらを生ずることとなる。
本考案は、前記した加圧シリンダーにより押圧片を別個
に制御して、加工材wの幅に対応した踏圧を可能とする
構成のものにあって、かかる問題点を解決することを目
的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、踏圧パッドの内側で、走材通路の幅方向に沿
って、夫々別異に圧力制御される多数の加圧シリンダー
を列設し、そのシリンダーロッドの下端に、押圧片を傾
動可能に枢支し、隣接する押圧片の端部相互を夫々軸連
結して、各押圧片を幅方向にチエーン状に連係し、この
押圧片群を踏圧パッドの内面に沿って配設したことを特
徴とするものである。
〈作用〉 第1図に示す様に、各押圧片fは、端部相互を軸支さ
れ、かつエアーシリンダーの ロッドrに対して回動可
能に枢支されている。このため加工材wの内側の押圧片
F1が、その加圧シリンダーの作動により、加工材w側
に押圧し、外方で隣接する押圧片F2が、非作動または
低圧作動の状態にあって、該押圧片F2は、内方の押圧
片F1に片端を押し付けられ、ロッドの枢支点をo中心
として傾動する。このため、押圧片群の下面の踏圧パッ
ドpは、加工材wの端縁eで、押圧片F2の傾斜角に対
応した緩い勾配の押圧力解除がなされるため、該端縁e
に研削むらを生じない。
〈実施例〉 添付図面について本考案の一実施例を説明する。
第2図は、上面研削式のワイドベルトサンダー機であっ
て、本体フレーム1の下部には送材ロール2,3間に走
材ベルト4を掛渡してなる走材装置5が設けられ、その
上面を走材通路6としている。また駆動送材ロール2は
駆動モータMにより回動するものであり、前記駆動モー
タMの出力軸には例えば周面に溝が形成されたスリット
板を支持し、該スリット板に付装されたセンサーにより
出力軸の回動量を検出する等の構成が付与され、加工材
の送材位置を検知し得る様にしている。
前記走材装置5の上部位置で、本体フレーム1にはサン
ディングフレーム7が設けられている。前記サンディン
グフレーム7の上端には、舵取ローラ8が、またその下
端には、大径の駆動ロール9と、従動ロール10とが配
設されて、駆動機構を構成し、該ロール群にサンディン
グベルト11が掛け渡されている。さらにロール9,1
0間の、サンディングフレーム7には本考案の踏圧装置
12が配設されている。
第3,4図は前記踏圧装置12の構成を示す。
ここで13は前記サンディングフレーム7に固定されて
ロール9,10間に配置される取付フレームであって、
該取付フレーム13には踏圧フレーム14が垂持され
る。前記踏圧フレーム14には、幅方向に渡って多数の
シリンダーロッド23が昇降可能に保持され、その周囲
の摺動溝16に付装された発条17が該シリンダーロッ
ド23を上方付勢している。
さらに各シリンダーロッド23の下端には押圧片18が
支軸24で枢支されている。この、多数の押圧片18
は、夫々両端を支軸25で枢支されてチエーン状に連結
され、押圧片群を構成し、該押圧片群をスポンジ製等の
踏圧パッド19に内接させている。この踏圧パッド19
は踏圧フレーム14の下部両面に固定した耐摩布20で
被覆されている。
前記シリンダーロッド23の上端は、取付フレーム13
に固定したエアーシリンダー22のピストン21と連結
し、該エアーシリンダー22への圧力空気の導入によ
り、ピストン21をエアーシリンダー22内で発条17
に抗して下降させ、シリンダーロッド23の追従によ
り、前記押圧片18の下面を踏圧パッド19の内面に圧
接するようにしている。
前記エアーシリンダー22は、低圧空気源と、高圧空気
源とに電磁弁を介して接続され、該エアーシリンダー2
2内への圧力空気の流入を遮断して外気側と連通する非
踏圧位置と、エアーシリンダー22を低圧空気源に連通
する低踏圧位置と、エアーシリンダー22を高圧空気源
に連通する高踏圧位置とに変換制御するようにしてい
る。
前記サンディングフレーム7の前後の走材通路6上部に
は弾機により走材装置5側に押圧される押圧ロール26
が設けられている。また、加工材wの幅に対応してエア
ーシリンダー22を制御するために、走材通路6の幅方
向に沿って、多数の検知ロール27が配設されている。
そして、該検知ロール27により、加工材wがあると判
定された位置の押圧片18に対応するエアーシリンダー
22内に、高圧空気源からエアーが供給され、該加工材
の端縁e上の押圧片18に対応するエアーシリンダー2
2内に、低圧空気源からエアーが供給され、その外方の
加工材wが無い位置の押圧片18に対応するエアーシリ
ンダー22には圧力空気は流入しない。この圧力制御
は、検知ロール27からの情報を、中央制御装置CPU
等を用いて、判定することにより施され得る。
この押圧作動にあって、加工材端縁e上の低圧作動側の
エアーシリンダー22に設けられた押圧片18は、隣接
する押圧片18と軸25により、傾斜可能に連結されて
いるから、高圧作動側の押圧片18に連結された一端か
ら、外方の非作動側の押圧片18に連結された他端への
傾斜を生ずる。そしてこの傾斜角に対応して、緩い勾配
の押圧力解除がなされるため、該端縁eに研削むらを生
じない。
尚、エアーシリンダー22に作動と、非作動の二態様の
圧力制御のみを施す様にすることもでき、この場合にも
同様に端縁e上での押圧片18の傾斜と、この傾斜に伴
う緩徐な圧力開放を生じることができる。
第5〜12図は、該押圧片18の実施例を示し、夫々シ
リンダーロッド23に支軸24で傾動可能に支持されて
いると共に、各押圧片18は、支軸25により軸支され
ている。
各実施例につき説明する。
第5,6図は、一端に、半楕円状の二股軸支部30,3
0が設けられ、他端には、該軸支部30,30間に挿入
する軸支部31が設けられてなる押圧片18aを示し、
該軸支部30,30,31に支軸25が挿通されて、相
互にチエーン状に連結される。また該押圧片18の中央
部上面から突出した連結突部32と、前記シリンダーロ
ッド23の下端間に支軸24が挿通され、各押圧片18
はシリンダーロッド23に枢支される。尚、シリンダー
ロッド23は垂直方向にのみ移動可能である。そこで、
押圧片18の傾斜を可能とするために、支軸25の横方
向変移を吸収し得る様に、支軸24または支軸25での
軸支部は遊びを持って緩く枢支している。
かかる構成により、第1,6図の様に、押圧片18a相
互は相対的に傾動し、高圧作動側の押圧片18aに隣接
する非作動側または低圧作動側の押圧片18aは第6図
中央部の押圧片18aの様に傾斜することとなり、この
ため、加工材wの端縁e部にあっても、急激な圧力解除
がなく、所要の踏圧力を付与され、研削が施される。
第7,8図は、押圧片18bの一端33を半円弧状と
し、他端34を該円弧端を囲む同心状の凹面を形成し、
前記円弧面の円弧中心に支軸25を挿通し、その軸端を
他端34側から突出した軸受腕35,35により支持す
る様にしてなる。かかる構成に合っては、押圧片18
b,18b間の非踏圧間隔lが小さくなり、該押圧片1
8b,18b間で整一な踏圧力を作用し得る利点があ
る。
第9,10図は、支軸24と支軸25を同一の軸により構
成したものである。
すなわち、押圧片18cの上面一端部に、欠除部36を
形成し、他端下部には、上述の非踏圧間隔lを可及的に
除去するための突出端縁37を形成している。そして、
隣接する押圧片18の一端から二股状軸支部38,38
を、他端から該軸支部38,38の内面に接触する二股
状軸支部39,39を設け、さらには、内側の二股状軸
支部39,39の間に、シリンダーロッド23を挿通し
て、欠除部36上で夫々に支軸24(25)を挿通した
ものである。該軸支孔も長孔等を適用して、遊びを形成
する様にしている。この構成にあっても、押圧片18
は、夫々支軸24(25)を中心として傾斜可能であ
り、しかも各押圧片18は該支軸24(25)により連
結が施されていることとなる。
第11,12図は押圧片18dの下縁位置で、一端に二股状
の軸支部40,40を、他端に該軸支部40,40に嵌
入する軸支部41を形成し、支軸25で連結する様にし
たものである。この構成にあっては、軸支部40,4
0,41が小さいので、第7,8図の構成よりも、さら
に押圧片18d,18d間の非踏圧間隔lを小さくする
ことができる。
〈考案の効果〉 本考案は、上述のように、加工材wの端縁e上におい
て、非作動または低圧作動側のエアーシリンダーに連結
された押圧片18は、支軸24によりシリンダーロッド
23に傾斜可能に支持され、かつ加圧作動している押圧
片18と連結されているため、該加圧側へ傾斜する。こ
のため、押圧片18の傾斜により加工材wの端縁e上の
押圧パッドの押圧力は、緩徐に外方へ開放されることと
なって、該端縁eで研削むらを生じない等の優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の押圧片の作動を示す概要側面図、第2
図はワイドベルトサンダー機の概要正面図、第3図は踏
圧装置12の縦断正面図、第4図は同縦断側面図、第5
図は第一実施例の押圧片18aの平面図、第6図は同側
面図、第7図は第二実施例の押圧片18bの平面図、第
8図は同側面図、第9図は第三実施例の押圧片18cの
平面図、第10図は同側面図、第11図は第四実施例の押圧
片18dの平面図、第12図は同側面図である。また、第
13,14図は、従来の問題点を示す側面図である。 11;サンディングベルト、12;踏圧装置、F,1
8,18a〜18d;押圧片、19;踏圧パッド、2
2;エアーシリンダー、23;シリンダーロッド、2
4;支軸、25;支軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンディングフレームに設けたベルト駆動
    機構に無端サンディングベルトを掛渡し、走材通路側に
    踏圧パッドを備える踏圧装置を配置して、踏圧パッドの
    踏圧面を前記ベルトの内面に接触させてなるワイドベル
    トサンダー機において、 踏圧パッドの内側で、走材通路の幅方向に沿って、夫々
    別異に圧力制御される多数の加圧シリンダーを列設し、
    そのシリンダーロッドの下端に、押圧片を傾動可能に枢
    支し、隣接する押圧片の端部相互を夫々軸連結して、各
    押圧片を幅方向にチエーン状に連係し、この押圧片群を
    踏圧パッドの内面に沿って配設したことを特徴とするワ
    イドベルトサンダー機の踏圧装置。
JP20094287U 1987-12-30 1987-12-30 ワイドベルトサンダー機の踏圧装置 Expired - Lifetime JPH0623411Y2 (ja)

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JP6852099B2 (ja) * 2019-01-21 2021-03-31 本田技研工業株式会社 研磨装置
CN113319707B (zh) * 2021-08-04 2021-10-08 睢宁志磊家具有限公司 一种金属家具支撑台座表面抛光机

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