JP3638964B2 - 円筒体の表面研削方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、研磨布を用いた円筒体の表面研削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、円筒体の表面研削方法としては、回転する円筒体に対し回転する砥石を円筒体の回転軸に沿って切削する方法が知られている。また、研磨布紙を用いた表面研削方法としては、下記の方法が知られている。
(1) 回転する円筒体に対し研磨紙布を巻き付けたシリンダ−を回転する円筒体に圧着しつつ、回転体の回転軸に沿って移動する方法。
(2) 回転する円筒体に対し送行する(もしくは送行しない)研磨紙布を円筒体に圧着しつつ、円筒体の回転軸に沿って移動する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術によれば、次に述べるような理由により、研削された円筒体の各部分での均一性に欠ける等の問題点を有する。
(1) 研磨紙布の表面凹凸の微細なむらに起因する研磨面の縦すじむら、即ちスクラッチが発生しやすい。
(2) 研削中に発生する研磨紙布の砥粒の脱落に起因するスクラッチが発生しやすい。
(3) 研磨紙布と被研削物との表面速度の大きな差により研磨キズが発生する。
【0004】
(4) 研磨紙布の研削力減退によって円筒体の部分的な表面形状のムラが発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、研磨布の表面凹凸の微細なむら、研磨布表面の砥粒との脱落、研磨布と被研削物である円筒体の速度差等に起因するスクラッチやキズの発生を軽減しえる円筒体の表面研削方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のロールと、これらのロールのうち少なくとも1本のロールを駆動する駆動源と、前記ロールに装着されたエンドレス研磨布とを用いて、前記研磨布に任意の張力をもって接する円筒体の表面を研削する方法において、前記円筒体を前記研磨布の走行方向と直角を除く角度で交差するように配置して、前記円筒体を前記ロールの回転に伴う研磨布の駆動力のみで圧接回転させ、更に、前記研磨布の裏面側に接触面が前記円筒体の軸方向に凸状もしくは凹状の曲面を有したバックアップ面体またはバックアップロールを設け、前記研磨布の裏面から該研磨布を介して前記円筒体を押圧することにより、前記円筒体の表面を該円筒体の軸方向に凹状もしくは凸状に研削することを特徴とする円筒体の表面研削方法である。
【0006】
本発明において、ロ−ルの材質はゴム,金属等いずれでもよい。また、ロ−ルの本数も2本あるいは3本以上でもよい。
本発明において、上記ロ−ルは少なくとも1本駆動すればよいが、2本以上駆動させてもさしつかない。
本発明において、エンドレス研磨布の材質としては、例えばジルコニア,アランダム,カーボンランダムを基材(布,紙等)に固着したものが挙げられる。
【0007】
【作用】
本発明によれば、円筒体を研磨布の上面に任意の張力をもって接し、かつ前記円筒体が前記研磨布の送行方向と直角を除く角度θで交差するように配置した状態で、ゴムロ−ルを回転させることにより、研磨布を走行させて円筒体の表面を斜め方向に研削するため、従来の場合に比べて、円筒体の回転速度と研磨布の走行速度の差を小さくすることができるとともに、研磨布の表面凹凸の微細なむらに起因する円筒体表面の縦すじむらを小さくでき、スクラッチ,キズを軽減することができる。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は本発明に係る円筒体の表面研削方法において、円筒体の配置状態を示す説明図であり、図1は略斜視図、図2は平面図である。
図1において、1,2は例えばゴムロールである。一方のゴムロール1には、これを駆動する駆動源としてのモータ3が連結されている。前記ゴムロール1,2には、エンドレス研磨布4が装着されている。
【0009】
図1及び図2において、円筒体5の表面を研削するには次のようにして行う。
まず、円筒体5を図1,図2に示す如く研磨布4の上面に任意の張力をもって接し、かつ前記円筒体5が前記研磨布4の走行方向Bと直角を除く角度θ(例えば30度)で交差するように配置する。こうした状態で、一方のゴムロール1をモータ3により矢印A方向に回転させ、研磨布4を矢印B方向に走行させる。これにより、研磨布4で円筒体5の表面が研削されつつ、円筒体5は矢印C方向に研磨布4に従動して回転する。
【0010】
図1、図2において、円筒体5を研磨布4の上面に任意の張力をもって接し、かつ前記円筒体5が前記研磨布4の走行方向Bと直角を除く角度θ(例えば30度)で交差するように配置した状態で、ゴムロール1,2を回転させることにより、研磨布4を走行させて円筒体5の表面を斜め方向に研削する。従って、従来の場合に比べて、円筒体5の回転速度と研磨布4の走行速度の差を小さくすることができる。また、研磨布4の表面凹凸の微細なむらに起因する円筒体表面の縦すじむらを小さくできる。従って、スクラッチ,キズを軽減することができる。
【0011】
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図3は、ゴムロール11a,11b,11cにエンドレス研磨布4を装着し、円筒体5を上述したように配置するとともに、接触面が曲面を有したバックアップ面体12を前記研磨布4の裏面側に円筒体5と対向するように配置したものである。
本実施例1では、バックアップ面体12を研磨布4の裏面側から押圧することにより、走行する研磨布4に衝動する円筒体5の表面を研削するものである。ここで、バックアップ面体12の接触面が凹状の場合は円筒体は中太(即ち正クラウン)に、中央が凸状の場合は中細(即ち負クラウン)に仕上げられる。なお、前記バックアップ面体12の接触面が平面の場合は、円筒体はストレートに仕上げられる。
【0012】
(実施例2)
この実施例2は、図示しないが、図3のバックアップ本体に代りに正クラウンのバックアップロール(図4)又は負クラウンのバックアップロール(図5)を用いて円筒体の表面を研削する方法である。このようなバックアップロールを用いれば、正クラウンの場合円筒体の表面を中央部分が周辺部分に比べて窪んだ凹状の円筒体を得ることができ、負クラウンの場合円筒体の表面を周辺部分が中央部分に比べて窪んだ凸状の円筒体を得ることができる。
【0013】
(実施例3)
図6は、複数の円筒体21a,21bを研磨布5の上面に走行方向Bと直交する方向(研磨布の幅方向)Dを挟んで線対称となるように配置して、上記実施例と同様な作用で円筒体21a,21bの表面を研削するものである。この方法によれば、2本の円筒体を同時に研削できるのみならず、研磨布の幅方向の力が相殺され研磨布が安定して走行する。なお、円筒体は3本以上配置してもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、研磨布の表面凹凸の微細なむら、研磨布表面の砥粒との脱落、研磨布と被研削物である円筒体の速度差等に起因するスクラッチやキズの発生を軽減しえる円筒体の表面研削方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る円筒体の表面研削方法の説明図。
【図2】 図1の平面図。
【図3】 本発明の実施例1に係る円筒体の表面研削方法の説明図。
【図4】 本発明の実施例2に係る円筒体の表面研削方法に使用される、中央部が凸状のバックロールの説明図。
【図5】 本発明の実施例2に係る円筒体の表面研削方法に使用される、中央部が凹状のバックロールの説明図。
【図6】 本発明の実施例3に係る円筒体の表面研削方法の説明図。
【符号の説明】
1,2,11a,11b,11c…ゴムロール、 3…モータ、
4…エンドレス研磨布、 5,21a,21b…円筒体、
12…バックアップ面体。
Claims (1)
- 複数のロールと、これらのロールのうち少なくとも1本のロールを駆動する駆動源と、前記ロールに装着されたエンドレス研磨布とを用いて、前記研磨布に任意の張力をもって接する円筒体の表面を研削する方法において、前記円筒体を前記研磨布の走行方向と直角を除く角度で交差するように配置して、前記円筒体を前記ロールの回転に伴う研磨布の駆動力のみで圧接回転させ、更に、前記研磨布の裏面側に接触面が前記円筒体の軸方向に凸状もしくは凹状の曲面を有したバックアップ面体またはバックアップロールを設け、前記研磨布の裏面から該研磨布を介して前記円筒体を押圧することにより、前記円筒体の表面を該円筒体の軸方向に凹状もしくは凸状に研削することを特徴とする円筒体の表面研削方法。
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JPH07246554A JPH07246554A (ja) | 1995-09-26 |
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JP2015195813A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 住友ゴム工業株式会社 | プレフィルドシリンジ用ガスケットおよびその製造方法 |
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1994
- 1994-03-09 JP JP3825194A patent/JP3638964B2/ja not_active Expired - Fee Related
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