JPH0623384B2 - シール材用熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

シール材用熱可塑性エラストマー組成物

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JPH0623384B2
JPH0623384B2 JP62220463A JP22046387A JPH0623384B2 JP H0623384 B2 JPH0623384 B2 JP H0623384B2 JP 62220463 A JP62220463 A JP 62220463A JP 22046387 A JP22046387 A JP 22046387A JP H0623384 B2 JPH0623384 B2 JP H0623384B2
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文夫 門田
秀夫 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、組立式パネル水槽のパネルの周縁のフランジ
部等に使用するシール材用熱可塑性エラストマー組成物
に関するものである。
すなわち、周縁にフランジ部を有する単位パネルを多数
接合してなる組立式パネル水槽のシール材としての、圧
縮永久歪の小さく、圧縮時に可塑剤の抽出、移行がな
く、黴が発生しない熱可塑性エラストマー組成物に関す
るものである。
(従来技術とその問題点) 従来、組立式パネル水槽は、単位パネルの周縁のフラン
ジ部にシール材を設置し、ボルト及びナットで圧締する
ことにより水密性を保持している。また、組立式パネル
水槽用シール材としては、ゴム系及び塩化ビニル系の発
砲体または非加硫ゴム系シール材が用いられている。し
かしながら、ゴム系及び塩化ビニル系発泡体シール材を
使用した場合、これらの発泡体は、圧縮永久歪が大きい
為、長期的に圧縮されることにより、復元性が著しく低
下し、シール材の重ね合せ部、またはシール材と、フラ
ンジ部とのわずかな間隙から漏水を起こす。また、非加
硫ゴム系シール材を使用した場合、シール材は変形しや
すい為、シール材の重ね合せ部は一体化し、またフラン
ジ間に完全に充填される。その為、間隙ができない利点
はあるが、長期的には復元性がほとんどなく、感温性が
大きく、高温時に軟化し流動する為、シール材とフラン
ジ部との間で間隙を生じ、漏水を起こす。また、圧縮時
に可塑剤の抽出、移行があり、貯水を汚染することがあ
る。更に、従来のこの種のシール材には、特別には、防
黴性能が具備されておらず、黴の発生により貯水を汚染
することがたまにある。
本発明によるシール材用熱可塑性エラストマー組成物
は、このような従来の欠点を解消し、組立式パネル水槽
用シール材として、圧縮永久歪が小さく、かつ圧縮時に
可塑剤の抽出、移行がなく、高温性能が低下せず、黴が
発生しないシール材を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、組立式パネル水槽のパネルの周縁のフランジ
部に使用するシール材用熱可塑性エラストマー組成物に
おいて、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A) と、ス
チレン系熱可塑性エラストマー(B) と、可塑剤(C) とを
必須構成成分とし、(B) と(C) との配合量が、(A)100重
量部に対して、(B)40 〜110 重量部、(C) 5〜60重量部
であることを特徴とする。
また、本発明は、組立式パネル水槽のパネルの周縁のフ
ランジ部に使用するシール材用熱可塑性エラストマー組
成物において、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A)
と、スチレン系熱可塑性エラストマー(B) と、可塑剤
(C) と、さらに、防菌黴剤(D) とを必須構成成分とし、
(B) と、(C)と、(D) との配合量が、(A)100重量部に対
して、(B)40 〜110 重量部、(C) 5〜60重量部、(D) 0.
05〜0.2 重量部であることを特徴とする。
本発明に使用するオレフィン系熱可塑性エラストマー
(A) は、ハードセグメント(硬質相)にポリプロピレ
ン,ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂を用い、ソフ
トセグメント(軟質相)にエチレン−プロピレン共重合
体は用いたもので、製品のタイプとしては、ゴムとプラ
スチックとをブレンドと同時に部分架橋した架橋タイプ
と、単純にゴムとプラスチックとをブレンドしただけの
ブレンドタイプがあり、どちらも使用できるが、好まし
くは、圧縮永久歪の小さい部分架橋タイプが特に有用で
ある。
また、本発明に使用するスチレン系熱可塑性エラストマ
ー(B) は、ハードセグメント(硬質相)にポリスチレン
樹脂を用い、ソフトセグメント(軟質相)にポリブタジ
エン、ポリイソプレン、ポリオレフィンゴムを用いたも
ので、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共
重合体などが使用でき、スチレン含有量は10〜50重量%
のものが使用できる。上記したスチレン系熱可塑性エラ
ストマーの中でも耐候性、耐熱性、耐オゾン性が優れて
いるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック
共重合体が特に好ましく有用である。また、スチレン含
有量は25〜40重量%のものが好ましい。スチレン系熱可
塑性エラストマー(B) の配合量は、オレフィン系熱可塑
性エラストマー(A)100重量部に対して、40〜110 重量
部、好ましくは、50〜100 重量部である。スチレン系熱
可塑性エラストマー(B) が40重量部未満の場合は、圧縮
永久歪が大きくなり好ましくない。また、110 重量部を
超える場合は、押出加工性が悪くなり、所望の形状に押
出成形できない。
さらにまた、本発明で使用する可塑剤としては、液状ポ
リブタジェン、液状ポリイソプレン、液状イソブチレン
−イソプレン共重合体、低分子量ポリイソブチレン、低
分子量アタクチックポリプロピレンなどの低分子量オレ
フィン重合体、または、パラフィン系オイル、ナフテン
系オイルなどのゴム系軟化剤が使用できる。中でも、低
分子量イソブチレンなどのオレフィン重合体が、圧縮時
抽出、移行がないので、特に好ましい。可塑剤(C) の配
合量は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A) 100重
量部に対して、5〜60重量部、好ましくは15〜50重量部
である。熱可塑性(C) が、10重量部未満の場合は、組成
物の硬度が高くなり、押出加工性が悪くなる。また、60
重量部を超える場合は圧縮時に可塑剤の抽出、移行が起
こる。
さらにまた、本発明で使用する防菌防黴剤としては、1
0,10′−オキシビスフエノオキシアルシンが使用でき
る。防黴剤(D) の配合量は、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー100 重量部に対して、0.05〜0.2 重量部、好ま
しくは、0.06〜0.15重量部である。防黴剤(D) が0.05重
量部未満の場合は、防黴の効果がなく、また、0.2 重量
部を超える場合は、貯水を汚染する危険がある。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、硬度が45〜60
(JIS K 6301 A型硬度計)であり、圧縮永久歪が30〜
40%(JIS K 6301 70℃×22 Hr 25%圧縮)と小さく、
圧縮時に可塑剤の抽出移行がなく、黴の発生がないの
で、組立式パネル水槽の周縁のフランジ部に水密性を目
的として使用するシール剤としては、特に好適である。
(実施例) 以下本発明の実施例を示す。
実施例1 オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友TPE,硬度63,
部分架橋タイプ,メーカー:住友化学工業(株))100
重量部に対し、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ンブロック共重合体(クレイトンG 1650 ,メーカー:
シェル化学(株))70重量部、低分子量ポリイソブチレ
ン(ビスタネックス LMMH メーカー:エクソンケミカル
(株))20重量部を混練りし、熱可塑性エラストマー組
成物を得た。この組成物をペレタイザーにてペレットに
し、押出機にて厚さ3mm、幅50mmの成形品を作成した。
この成形品の硬度は、50(JIS K 6301A型硬度計)であ
り、圧縮永久歪は、33%(JIS K 6301,70℃×22 Hr, 2
5%圧縮)であった。この成形品を使用して、パネル水
槽を組立て、1年間満水の状態で放置しておいたが、漏
水及び可塑剤の抽出はなかった。
実施例2 前記実施例1の配合に、さらにオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー100 重量部に対し、防菌防黴剤(バイナジン
SB−1、10,10′オキシビスフエノオキシアルシン5
%、メーカー:ベントロン社)を2.0 重量部(有効成分
量0.1 重量部)を加え、混練りし、熱可塑性エラストマ
ー組成物を得た。この組成物をペレタイザーにてペレッ
トにし、抽出機にて厚さ3mm、幅50mmの成形品を作成し
た。この成形品の硬度は、50で、圧縮永久歪は、34%で
あった。この成形品を使用して、パネル水槽を組立て、
1年間満水の状態で放置しておいたが、漏水及び可塑剤
の抽出、黴の発生はなかった。また、この成形品の安全
性を水道法水質基準(昭和53年厚生省第56号)及び食品
衛生法(昭和57年厚生省告示第20号)の試験をしたとこ
ろ、いずれも基準値内であった。また、この成形品の防
黴性能をJIS Z 2911で試験をしたところ、黴の発生はな
かった。
比較例1 前記実施例1において、低分子量ポリイソブチレンのか
わりに、パラフィンオイル(プロセスオイル PS-32メー
カー出光興産(株))を70重量部配合して混練りし、熱
可塑性エラストマー組成物を得た。この組成物をペレタ
イザーにてペレットにし、抽出機にて厚さ3mm、幅50mm
の成形品を作成した。この成形品の硬度は、38で、圧縮
永久歪は、25%であった。この成形品を使用して、パネ
ル水槽を組立て、1年間満水の状態で放置しておいた結
果、漏水はなかったが、可塑剤が抽出され、貯水の上に
湯が浮いていた。
(効 果) 以上の如く、本発明によるシール材用熱可塑性エラスト
マー組成物は、組立式パネル水槽の周縁のフランジ部に
水密性を目的として使用するシール材としては、圧縮永
久歪が小さく、圧縮時に可塑剤の抽出,移行がなく、黴
の発生がないことから飲料水用としては特に好適であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組立式パネル水槽のパネルの周縁のフラン
    ジ部に使用するシール材用熱可塑性エラストマー組成物
    において、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A) と、
    スチレン系熱可塑性エラストマー(B) と、可塑剤(C) と
    を必須構成成分とし、(B) と(C) との配合量が、(A) 10
    0 重量部に対して、(B)40 〜110 重量部、(C) 5〜60重
    量部であることを特徴とするシール材用熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  2. 【請求項2】組立式パネル水槽のパネルの周縁のフラン
    ジ部に使用するシール材用熱可塑性エラストマー組成物
    において、オレフィン系熱可塑性エラストマー(A) と、
    スチレン系熱可塑性エラストマー(B) と、可塑剤(C)
    と、さらに、防菌防黴剤(D) とを必須構成成分とし、
    (B) と、(C) と、(D) との配合量が、(A)100重量部に対
    して、(B)40 〜110 重量部、(C) 5〜60重量部、(D)0.0
    5 〜0.2 重量部であることを特徴とするシール材用熱可
    塑性エラストマー組成物。
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