JPH06233538A - 交流電気車の制御装置 - Google Patents

交流電気車の制御装置

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JPH06233538A
JPH06233538A JP5012892A JP1289293A JPH06233538A JP H06233538 A JPH06233538 A JP H06233538A JP 5012892 A JP5012892 A JP 5012892A JP 1289293 A JP1289293 A JP 1289293A JP H06233538 A JPH06233538 A JP H06233538A
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JP
Japan
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converter
voltage
power
electric vehicle
pulsating
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Application number
JP5012892A
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English (en)
Inventor
Yukio Ueda
幸雄 植田
Mitsuo Kurata
充夫 倉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流電力
に変換するコンバータとその直流電力を可変電圧可変周
波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供給
するインバータとを備えた交流電気車の制御装置におい
て、脈動周波数とインバータ周波数の干渉で生じるイン
バータ電流のビート現象を抑制する。 【構成】 コンバータ4の直流出力回路の脈動電圧を補
償すべく脈動電圧と逆位相の交流電圧を重畳するように
リップル電圧補償用コンバータ22を設けて、完全な直
流電圧に近い電源電圧をインバータ5に与えインバータ
5を運転させることによって、インバータ電流のビート
現象を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電力を主変圧器
を介して入力し直流電力に変換するコンバータと、その
直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して交
流電気車の主電動機に供給するインバータとを備えた交
流電気車の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の交流電気車の制御装置を示
す主回路構成図である。図において、1はパンタグラ
フ、2は交流遮断器、3は主変圧器、4は主変圧器3の
2次側交流出力を直流に変換するコンバータ、5は直流
電力を3相の可変電圧可変周波数の交流電力に変換する
インバータ、6は電気車駆動用の主電動機である。
【0003】また、7はフィルタコンデンサ、8はコン
バータ4の出力電圧を検知する出力電圧検知器、11は
充電抵抗器、12は上記充電抵抗器の投入スイッチ、1
3は上記充電抵抗器11と上記投入スイッチ12の直列
接続体に並列接続された充電抵抗器11の短絡スイッチ
である。
【0004】さらに、14は上記出力電圧検知器8の検
出値に基づいて上記コンバータ4の出力を定電圧制御す
るための定電圧制御系、15は定電圧制御系14からの
制御信号に基づいて変調率を演算する変調率演算部、1
6はその演算結果に基づいてパルス幅変調(PULSE WIDT
H MODULATION ;以下、PWMと称す)制御するための信
号を送出するPWM変調部で、そのPWM変調信号はゲ
ートアンプ17を介してコンバータ4に与えられて、コ
ンバータ4はPWM制御される。また、18と19はイ
ンバータ5をPWM制御するためのゲートアンプとPW
M変調部である。
【0005】次に動作について説明する。先ず、始動
時、投入スイッチ12は閉成、短絡スイッチ13は開放
状態にある。この状態で、交流電力は、交流遮断器2を
閉じて主変圧器3の1次側に加えられ、主変圧器の2次
出力は、投入スイッチ12および充電抵抗器11を通し
てコンバータ4で整流された後、フィルタコンデンサ7
を充電する。
【0006】充電完了後、短絡スイッチ13が投入さ
れ、コンバータ4は、その直流出力電圧を一定にするよ
うに制御が行われる。インバータ5はその直流電圧を電
源として3相交流電力に変換すると共に、可変電圧可変
周波数制御により主電動機6への電流の制御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流電気車の制
御装置は以上のように構成されているが、コンバータ4
の直流出力電圧Vd は次式となり、主変圧器3の出力が
全波整流された電圧となるため、電源周波数の2倍周波
数の脈動(リップル)を生じる。 Vd =Vd0+△Vd sin2ωst ここで、△Vd =P/4ωsdd0d0:直流電圧 P :コンバータ4に流入する交流電力 ωs :架線電源角速度 Cd :フィルタコンデンサ7の容量
【0008】この脈動とインバータ出力周波数が干渉し
て、インバータ出力電流すなわち主電動機電流にビート
現象を生じる。この結果、過電流が発生したり、主電動
機6のトルクリップルが大きくなるなどの問題があっ
た。そこで、このビート現象を抑制するために、次に述
べるように、主回路にフィルタを設けることにより直流
電圧の脈動を抑える他、インバータ5の制御方法により
ビート抑制をすることが行われてきたが、いずれも装置
の大型化、制御の難しさ等から十分な効果が得られない
等の問題があった。
【0009】(1) 平滑フィルタの強化により直流電圧の
脈動を減少する方法 図5に示す主回路に設けられたフィルタコンデンサ7の
容量を大きくすると共に、図6に示すように、コンバー
タ4の出力側にリアクトル10を設けることにより、直
流電圧の脈動を押え、ビート現象を抑制するものであ
る。しかし、この方法で十分な効果を得ようとする場合
には、大幅な重量増加となるため、軽量化を目指す鉄道
システムに適した方法ではない。
【0010】(2) 共振フィルタの設置 図6に示すように、直流電圧の脈動周波数を共振周波数
とするLCフィルタ9をインバータ5の入力側に設置す
ることにより、直流電圧の脈動を減少するものである
が、基本波成分電流も流れるため、(1) 項と同様、装置
が大形化する。
【0011】(3) インバータ出力電流の制御によりビー
ト電流を低減する方法 直流電圧が脈動する場合でも、インバータ制御でビート
を抑制するものである。ビート現象は、図7に示すよう
に、インバータ出力電圧の正負の不平衡により生じるた
め、変調率または周波数を制御することにより、この不
平衡を補正することでビート抑制が可能である。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、コンバータの直流出力電圧に生
じる脈動成分を強制的に減少させ、インバータから出力
される主電動機への電流に生じるビート現象を低減する
ことができる交流電気車の制御装置を得ることを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る交流電気車の制御装置は、交流電力を主変圧器を介し
て入力し直流電力に変換するコンバータと、その直流電
力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して交流電気
車の主電動機に供給するインバータとを備えた交流電気
車の制御装置において、上記コンバータの出力電圧を検
出する出力電圧検出手段と、その出力電圧に含まれる脈
動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号
を送出する制御手段と、上記コンバータに並列接続され
上記制御信号に基づき制御されて上記コンバータと上記
インバータとの間の直流回路に脈動電圧を打ち消す出力
を送出する脈動電圧補償用電源装置とを備えたことを特
徴とするものである。
【0014】また、請求項2に係る交流電気車の制御装
置は、交流電力を主変圧器を介して入力し直流電力に変
換するコンバータと、その直流電力を可変電圧可変周波
数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供給す
るインバータとを備えた交流電気車の制御装置におい
て、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検出
手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてそ
の脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手段
と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号に基づ
き制御されて脈動する交流電力分を電源側に回生する脈
動電圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0015】また、請求項3に係る交流電気車の制御装
置は、交流電力を主変圧器を介して入力し直流電力に変
換するコンバータと、その直流電力を可変電圧可変周波
数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供給す
るインバータとを備えた交流電気車の制御装置におい
て、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検出
手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてそ
の脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手段
と、上記コンバータと上記インバータとの間の直流回路
に設けたフィルタコンデンサと、上記コンバータに並列
接続され上記制御信号に基づき制御されて上記コンバー
タ及び上記インバータの起動前に上記フィルタコンデン
サを充電すると共に上記コンバータ及び上記インバータ
の起動後は上記脈動電圧を打ち消すべく動作する脈動電
圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項4に係る交流電気車の制御装
置は、交流電力を主変圧器を介して入力し直流電力に変
換すると共に回生ブレーキ時に直流回路の極性が転換す
るコンバータと、その直流電力を可変電圧可変周波数の
交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供給するイ
ンバータとを備えた交流電気車の制御装置において、上
記コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検出手段
と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてその脈
動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手段と、
上記コンバータに並列接続され上記制御信号に基づき制
御されて上記コンバータと上記インバータとの間の直流
回路に脈動電圧を打ち消す出力を送出すると共に回生ブ
レーキ時の主電動機電流励磁装置として動作する脈動電
圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0017】さらに、請求項5に係る交流電気車の制御
装置は、交流電力を主変圧器を介して入力し直流電力に
変換するコンバータと、その直流電力を可変電圧可変周
波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供給
するインバータとを備えた交流電気車の制御装置におい
て、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検出
手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてそ
の脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手段
と、上記コンバータに給電する主変圧器の2次側巻線を
分割した分割巻線または他の補助回路電源用巻線を介し
て交流電力を入力して上記制御信号に基づき制御されて
上記脈動電圧を打ち消すべく動作する脈動電圧補償用電
源装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】この発明の請求項1に係る交流電気車の制御装
置においては、出力電圧検出手段によりコンバータの出
力電圧が検出され、上記コンバータに並列接続された脈
動電圧補償用電源装置は、その出力電圧に含まれる脈動
電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を
送出する制御手段によって制御されて、上記コンバータ
とインバータとの間の直流回路に脈動電圧を打ち消す出
力を送出する。
【0019】また、請求項2に係る交流電気車の制御装
置においては、出力電圧検出手段によりコンバータの出
力電圧が検出され、コンバータに並列接続された脈動電
圧補償用電源装置は、その出力電圧に含まれる脈動電圧
に基づいてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出
する制御手段によって制御されて脈動する交流電力分を
電源側に回生する。
【0020】また、請求項3に係る交流電気車の制御装
置においては、出力電圧検出手段によりコンバータの出
力電圧が検出され、コンバータに並列接続された脈動電
圧補償電源装置は、制御手段により、上記コンバータ及
びインバータの起動前は、上記コンバータと上記インバ
ータとの間の直流回路に設けたフィルタコンデンサを充
電すると共に、上記コンバータ及びインバータの起動後
は、上記出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてその脈
動電圧を打ち消すべく動作する。
【0021】また、請求項4に係る交流電気車の制御装
置においては、出力電圧検出手段によりコンバータの出
力電圧が検出され、コンバータに並列接続された脈動電
圧補償電源装置は、その出力電圧に含まれる脈動電圧に
基づいてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出す
る制御手段によって制御されて上記コンバータとインバ
ータとの間の直流回路に脈動電圧を打ち消す出力を送出
すると共に、回生ブレーキ時の主電動機電流励磁装置と
して動作する。
【0022】さらに、請求項5に係る交流電気車の制御
装置においては、出力電圧検出手段によりコンバータの
出力電圧が検出され、上記コンバータに給電する主変圧
器の2次側巻線を分割した分割巻線または他の補助回路
電源用巻線を介して交流電力を入力される脈動電圧補償
用電源装置は、上記コンバータの出力電圧に含まれる脈
動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべく制御する
制御手段に基づき動作する。
【0023】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1において、1はパンタグラフ、2
は交流遮断器、3は主変圧器、4はコンバータ、5はイ
ンバータ、6は電気車駆動用の主電動機、7はフィルタ
コンデンサ、8はコンバータ4の出力電圧検知器で、コ
ンバータ4の出力は、図7に示すように、図5に示す従
来例と同様に、定電圧制御系14とPWM変調部16に
より、その直流出力電圧の平均値Vd が一定になるよう
に制御される。
【0024】また、20は上記電圧検知器8を介して得
られるコンバータ4の直流電圧に含まれる交流成分△V
d を検出するためのバンドパスフィルタ、21はその交
流成分△Vd に基づいて後述するリップル電圧補償用コ
ンバータ22を構成するスイッチング素子のゲートを制
御するゲート制御部、22はコンバータ4に並列接続さ
れ上記ゲート制御部21によって制御されて上記交流分
とは逆位相の交流分C△Vd をコンバータ4の出力側に
重畳するリップル補償用コンバータである。
【0025】従って、上記実施例1において、コンバー
タ4の出力は、定電圧制御系14及びPWM変調部16
により制御されてその直流出力電圧の平均値Vd が一定
になるように制御される。一方、この直流出力電圧に含
まれる交流成分はバンドパスフィルタ20により△Vd
として検出され、コンバータ4に並列に接続されたリッ
プル電圧補償用コンバータ22は、逆位相の交流分C△
d を主回路に重畳する。これにより、インバータ5
は、リップル成分のきわめて少ない直流電圧Vdを電源
として使用することができるため、インバータ周波数と
の干渉によるビート現象を防止することができる。
【0026】実施例2.上記実施例1において、リップ
ル電圧補償用コンバータ22はAC/DCの変換装置と
して機能するが、このリップル電圧補償用コンバータ2
2をインバータ動作させることにより、脈動する交流電
力成分を電源側に回生することができ、その回生により
リップル電圧の平滑化も可能である。
【0027】すなわち、上記実施例1において、図1に
示すリップル電圧補償用コンバータ22をゲート制御部
21によってインバータ動作させることにより、コンバ
ータ4から出力される脈動する交流電力成分をコンバー
タ4の入力側に回生するようにしてリップル電圧の平滑
化することができる。
【0028】実施例3.また、上記実施例1において、
コンバータ4及びインバータ5を起動するためにはフィ
ルタコンデンサ7の充電が必要であるが、従来は、この
ために、図5に示す如く充電抵抗器11を設け、充電完
了後に短絡スイッチ13によってこれを短絡する方法が
一般的であった。
【0029】本実施例3においては、図1において、コ
ンバータ4及びインバータ5の起動時に、まず、リップ
ル電圧補償用コンバータ22のみを徐々に起動させてフ
ィルタコンデンサ7を充電させることにより、その充電
後に、上記コンバータ4及びインバータ5を起動させる
ようにすることにより、従来より用いられた上記充電抵
抗器11と上記短絡スイッチ13を省くことができる。
【0030】実施例4.次に、図2はこの発明の実施例
4に係る構成図で、この実施例4においては、PWM制
御されるコンバータ4に代えてサイリスタブリッジでな
るサイリスタブリッジコンバータ40を用いて、交流電
気車の回生ブレーキ時に主電動機6への電流を励磁する
ための電源装置としてリップル電圧補償用電源装置を兼
用するようにしたものである。
【0031】ところで、図1に示すように、PWM制御
されるコンバータを用いた場合には、主回路をつなぎか
えることなく、コンバータ4を構成するGTOサイリス
タの点点孤順序を変更するだけで回生運転を行うことが
でき、したがって、コンバータ4を力行時と同じ極性で
運転して、ブレーキ電流が立ち上がった段階でコンバー
タ4を構成するGTOサイリスタの点孤順序を回生運転
モードに移行することで回生ブレーキをかけることがで
きるが、運転モードの切替制御が必要になる。
【0032】また、サイリスタブリッジコンバータ40
によって回生ブレーキをかける場合は、図2に示すよう
に、直流回路の極性を逆にすることが必要である。この
ため、従来は、切換スイッチによって主回路を回生ブレ
ーキ用につなぎかえてから、別途設けた主電動機励磁用
電源装置により、主電動機の電流を立ち上げて回生ブレ
ーキ運転を開始する必要があった。
【0033】しかし、本実施例4においては、図2に示
すように、サイリスタブリッジコンバータ40を逆極性
にあらかじめ接続すると共に、リップル電圧補償用コン
バータ22を備えることにより、従来、別途に設けてい
た主電動機励磁用電源装置の代わりにリップル電圧補償
用コンバータ22を用いることができることになる。
【0034】従って、図2に示すように、サイリスタブ
リッジコンバータ40及びPWM制御されるインバータ
5を用いた主回路により、回生ブレーキ時の主電動機電
流励磁装置に脈動電圧補償用電源装置を兼用することが
でき、主回路を簡素化することができる。
【0035】実施例5.次に、図3はこの発明の実施例
5に係る構成図で、リップル電圧補償用コンバータ22
と主回路側のコンバータ4との電源を、主変圧器3の別
の2次巻線3a,3bからそれぞれ得るようにしたもの
である。
【0036】すなわち、主回路側のコンバータ4の電源
は主変圧器3の2次巻線3aから得ると共に、リップル
電圧補償用コンバータ22の電源は主変圧器3の2次巻
線3bから得ており、リップル電圧補償用コンバータ2
2の電源を主回路側のコンバータ4と同じ主変圧器3の
2次巻線からとる必要はなく、別巻線から給電すること
を可能にしている。
【0037】従って、上記実施例5によれば、主回路巻
線としての2次巻線3aとは別に設けた2次巻線3bか
らリップル電圧補償用コンバータ22の電源を取ること
で、主回路のコンバータ4の転流動作による電源の脈動
を受けずに、リップル電圧補償用コンバータ22の運転
を行うことができる。なお、上記リップル電圧補償コン
バータ22への電源は、その他、図示しない補助回路電
源用巻線から取っても良い。
【0038】実施例6.上記実施例1ないし5では、ビ
ート電流対策としてリップル電圧補償用コンバータ22
だけを用いる場合を示したが、図4に示すように、従来
例からの方式との併用による回路の構成も可能である。
【0039】すなわち、図4に示すように、上記リップ
ル電圧補償用コンバータ22を設ける方法の他に、主回
路にフィルタコンデンサ7とリアクトル10とを設ける
ことにより直流電圧の脈動を押えてビート現象を抑制す
ると共に、直流電圧の脈動周波数を共振周波数とするL
Cフィルタ9を設けることにより直流電圧の脈動を減少
させる方法、およびインバータ5の出力電流の制御によ
りビート現象を低減させる方法を併用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検出手
段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいてその
脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手段
と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号に基づ
き制御されて上記コンバータとインバータとの間の直流
回路に脈動電圧を打ち消す出力を送出する脈動電圧補償
用電源装置とを備えて、脈動分を打ち消すための逆位相
の電圧を供給するようにしたので、直流電圧の脈動分だ
けを補償する為の装置を設けるだけでインバータ出力電
流に生じるビート現象を防止することができ、また、脈
動電圧補償用電源装置は、直流電圧に含まれる交流成分
だけに相当する容量を備えていればよく、装置が安価に
できるとともに、精度の高い制御が可能になるという効
果がある。
【0041】また、請求項2によれば、コンバータの出
力電圧を検出する出力電圧検出手段と、その出力電圧に
含まれる脈動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべ
く制御信号を送出する制御手段と、上記コンバータに並
列接続され上記制御信号に基づき制御されて脈動する交
流電力分を電源側に回生する脈動電圧補償用電源装置と
を備えたので、脈動電圧補償用電源装置から出力される
脈動する交流電力成分をコンバータの入力側に回生する
ようにして脈動電圧を平滑化することができるという効
果がある。
【0042】また、請求項3によれば、コンバータの出
力電圧を検出する出力電圧検出手段と、その出力電圧に
含まれる脈動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべ
く制御信号を送出する制御手段と、上記コンバータとイ
ンバータとの間の直流回路に設けたフィルタコンデンサ
と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号に基づ
き制御されて上記コンバータ及び上記インバータの起動
前に上記フィルタコンデンサを充電すると共に上記コン
バータ及び上記インバータの起動後は上記脈動電圧を打
ち消すべく動作する脈動電圧補償用電源装置とを備えた
ので、脈動電圧補償用電源装置をコンバータ及びインバ
ータの初期充電回路に兼用でき、従来、用いられた充電
抵抗器と短絡スイッチを省いて回路構成を簡単化するこ
とができるという効果がある。
【0043】また、請求項4によれば、コンバータの出
力電圧を検出する出力電圧検出手段と、その出力電圧に
含まれる脈動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消すべ
く制御信号を送出する制御手段と、上記コンバータに並
列接続され上記制御信号に基づき制御されて上記コンバ
ータとインバータとの間の直流回路に脈動電圧を打ち消
す出力を送出すると共に回生ブレーキ時の主電動機電流
励磁装置として動作する脈動電圧補償用電源装置とを備
えたので、回生ブレーキ時の主電動機電流励磁装置に脈
動電圧補償用電源装置を兼用することができ、主回路構
成を簡素化することができるという効果がある。
【0044】さらに、請求項5によれば、コンバータの
出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、その出力電圧
に含まれる脈動電圧に基づいてその脈動電圧を打ち消す
べく制御信号を送出する制御手段と、上記コンバータに
給電する主変圧器の2次側巻線を分割した分割巻線また
は他の補助回路電源用巻線を介して交流電力を入力して
上記制御信号に基づき制御されて上記脈動電圧を打ち消
すべく動作する脈動電圧補償用電源装置とを備えたの
で、主回路巻線の2次巻線とは別の2次巻線から脈動電
圧補償用電源装置の電源を取ることで、主回路のコンバ
ータの転流動作による電源の脈動を受けずに、脈動電圧
補償用電源装置の運転を行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1ないし3による交流電気車
の制御装置を示す主回路構成図である。
【図2】この発明の実施例4による交流電気車の制御装
置を示す主回路構成図である。
【図3】この発明の実施例5による交流電気車の制御装
置を示す主回路構成図である。
【図4】この発明の実施例6による交流電気車の制御装
置を示す主回路構成図である。
【図5】従来例の交流電気車の制御装置を示す主回路構
成図である。
【図6】従来例の直流回路平滑フィルタと特定周波数共
振フィルタを設けた場合の交流電気車の制御装置を示す
主回路構成図である。
【図7】コンバータ出力電圧と主電動機電圧の関係を示
す波形図である。
【符号の説明】
1 パンタグラフ 2 交流遮断器 3 主変圧器 3a 2次巻線 3b 2次巻線 4 コンバータ 5 インバータ 6 主電動機 7 フィルタコンデンサ 8 コンバータの出力電圧検知器 10 フィルタリアクトル 22 リップル電圧補償用コンバータ 40 サイリスタブリッジコンバータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流
    電力に変換するコンバータと、その直流電力を可変電圧
    可変周波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機
    に供給するインバータとを備えた交流電気車の制御装置
    において、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電
    圧検出手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づ
    いてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制
    御手段と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号
    に基づき制御されて上記コンバータと上記インバータと
    の間の直流回路に脈動電圧を打ち消す出力を送出する脈
    動電圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とする交流
    電気車の制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流
    電力に変換するコンバータと、その直流電力を可変電圧
    可変周波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機
    に供給するインバータとを備えた交流電気車の制御装置
    において、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電
    圧検出手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づ
    いてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制
    御手段と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号
    に基づき制御されて脈動する交流電力分を電源側に回生
    する脈動電圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とす
    る交流電気車の制御装置。
  3. 【請求項3】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流
    電力に変換するコンバータと、その直流電力を可変電圧
    可変周波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機
    に供給するインバータとを備えた交流電気車の制御装置
    において、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電
    圧検出手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づ
    いてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制
    御手段と、上記コンバータと上記インバータとの間の直
    流回路に設けたフィルタコンデンサと、上記コンバータ
    に並列接続され上記制御信号に基づき制御されて上記コ
    ンバータ及び上記インバータの起動前に上記フィルタコ
    ンデンサを充電すると共に上記コンバータ及び上記イン
    バータの起動後は上記脈動電圧を打ち消すべく動作する
    脈動電圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とする交
    流電気車の制御装置。
  4. 【請求項4】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流
    電力に変換すると共に回生ブレーキ時に直流回路の極性
    が転換するコンバータと、その直流電力を可変電圧可変
    周波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機に供
    給するインバータとを備えた交流電気車の制御装置にお
    いて、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電圧検
    出手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づいて
    その脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制御手
    段と、上記コンバータに並列接続され上記制御信号に基
    づき制御されて上記コンバータと上記インバータとの間
    の直流回路に脈動電圧を打ち消す出力を送出すると共に
    回生ブレーキ時の主電動機電流励磁装置として動作する
    脈動電圧補償用電源装置とを備えたことを特徴とする交
    流電気車の制御装置。
  5. 【請求項5】 交流電力を主変圧器を介して入力し直流
    電力に変換するコンバータと、その直流電力を可変電圧
    可変周波数の交流電力に変換して交流電気車の主電動機
    に供給するインバータとを備えた交流電気車の制御装置
    において、上記コンバータの出力電圧を検出する出力電
    圧検出手段と、その出力電圧に含まれる脈動電圧に基づ
    いてその脈動電圧を打ち消すべく制御信号を送出する制
    御手段と、上記コンバータに給電する主変圧器の2次側
    巻線を分割した分割巻線または他の補助回路電源用巻線
    を介して交流電力を入力して上記制御信号に基づき制御
    されて上記脈動電圧を打ち消すべく動作する脈動電圧補
    償用電源装置とを備えたことを特徴とする交流電気車の
    制御装置。
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