JPH10201110A - リターダ装置 - Google Patents

リターダ装置

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JPH10201110A
JPH10201110A JP457897A JP457897A JPH10201110A JP H10201110 A JPH10201110 A JP H10201110A JP 457897 A JP457897 A JP 457897A JP 457897 A JP457897 A JP 457897A JP H10201110 A JPH10201110 A JP H10201110A
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JP
Japan
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voltage
low
voltage battery
control switch
winding
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Application number
JP457897A
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English (en)
Inventor
Kosuke Suzui
康介 鈴井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/12Electric charging stations

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータジェネレータの低圧側の電力変換器に
昇降圧チョッパを用いたときに、モータジェネレータの
漏れインダクタンスや配線の浮遊インダクタンスによっ
て生じるサージ電圧により影響が生じないようにすると
共に、昇圧チョッピング時におけるモータジェネレータ
での音の発生を防ぐ。 【解決手段】 昇圧チョッピング時には、スイッチSW
2を原則としてオフ状態に保ちながらスイッチSW1を
オン/オフさせる。コンデンサC2に蓄えられたサージ
エネルギを、スイッチSW1がオフしている期間におい
てスイッチSW2を微小時間オンさせることにより、低
圧バッテリ70に回生する。降圧チョッピング時にはモ
ータジェネレータ30の二重巻線構造を変圧器として利
用してDC/DC変換を実行するのに対し、昇圧チョッ
ピング時にはトランスT1を利用して実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等において
使用されるリターダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−294369号に開示されて
いるリターダ装置は、エンジンの軸上に配設された交流
回転電機を有しており、この交流回転電機は高圧用巻線
及び低圧用巻線による二重巻線構造即ち変圧器構造を有
している。高圧用巻線には高圧用インバータを介して高
圧バッテリが、低圧用巻線には低圧用インバータを介し
て低圧バッテリが、それぞれ接続されている。高圧用及
び低圧用インバータは、交流から直流への変換及び直流
から交流への変換を、いずれも実行することができる。
従って、低圧バッテリの放電出力で高圧バッテリを充電
すること、逆に高圧バッテリの放電出力で低圧バッテリ
を充電しまた低圧バッテリの負荷(補機)を駆動するこ
と、充電された高圧バッテリの放電出力で交流回転電機
を駆動しエンジンを加速アシストすること、交流回転電
機からエネルギを回生することにより高圧又は低圧バッ
テリを充電すること等が、原理上、可能である。これに
より、高効率の車両が得られる。一般に高価なDC/D
Cコンバータも必要でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では少
なくとも2個のインバータ(高圧用及び低圧用)が必要
であるが、しかしながら、インバータは一般に大型且つ
高価であり制御も複雑である。この問題を解決する方法
の一つとして、低圧用インバータを昇降圧チョッパに置
き換えるという方法がある。即ち、低圧バッテリから交
流回転電機側へと電力を供給するときには昇圧、逆に交
流回転電機側から低圧バッテリへと電力を供給するとき
には降圧、というように機能を切り換えうるチョッパ回
路を設ければよい。昇降圧チョッパは、一般に、インバ
ータよりも小型、低価格に実現できその制御も容易であ
るから、低圧用インバータを昇降圧チョッパにて置換す
ることにより、上述の従来技術の問題点は少なくとも緩
和されるであろう。
【0004】しかし、低圧用インバータを単純に昇降圧
チョッパにて置換するのでは、また新たな問題点が発生
してしまう。第1に、交流回転電機のステータとロータ
の間には必ずギャップがあり、従って交流回転電機の磁
気回路は一部開いているため、交流回転電機の低圧用巻
線には何らかの漏れインダクタンスがある。更に、低圧
用巻線と昇降圧チョッパとを接続する配線には、浮遊イ
ンダクタンスがある。従って、例えば昇降圧チョッパ内
で昇圧チョッピングのためスイッチングが行われると、
これら漏れインダクタンス及び浮遊インダクタンスにて
エネルギが蓄積される結果、サージ電圧が発生する。周
辺の回路への影響や、エネルギの消費を考えると、サー
ジ電圧の発生は好ましくない。第2に、低圧バッテリの
放電出力にて高圧バッテリを充電する際、交流回転電機
が励磁されていなければ当該交流回転電機は回転せず、
従って振動音等は発生しないはずである。しかし、交流
回転電機の磁気回路の設計は、通常、交流回転電機とし
ての特性例えば出力トルク等を重視して行うべきであ
り、高圧バッテリ充電時に昇圧チョッピングに伴い交流
回転電機から出る音の低減には設計面での限界がある。
【0005】本発明の目的の一つは、従来の低圧用イン
バータをより小型且つ安価な装置たる昇降圧チョッパに
置換することにより、リターダ装置の小型化、低価格化
及びその制御方法の簡素化を実現することにある。本発
明の目的の一つは、昇圧チョッピング時に発生するサー
ジのエネルギを低圧バッテリに回収できるよう制御方法
を工夫することにより、周辺回路に与える障害が少なく
かつエネルギ効率も良好なリターダ装置を実現すること
にある。本発明の目的の一つは、昇圧チョッピング時に
低圧用巻線への通電を避けることにより、交流回転電機
からできるだけ音が出ないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の第1の構成に係るリターダ装置は、低圧用
巻線及び高圧用巻線にて提供される変圧器構造を有する
交流回転電機と、高圧バッテリからの電圧を交流に変換
して高圧用巻線に印加しまた高圧用巻線に誘起した電圧
を整流して高圧バッテリに印加するインバータと、低圧
バッテリと低圧用巻線との間に配置されたコンデンサ、
コンデンサから見て低圧用巻線側に配置された昇圧制御
スイッチ及びコンデンサから見て低圧バッテリ側に配置
された降圧制御スイッチを有し、降圧制御スイッチをオ
フさせ昇圧制御スイッチをオンオフさせたとき低圧バッ
テリ側から低圧用巻線側への昇圧チョッパとして、昇圧
制御スイッチをオフさせ降圧制御スイッチをオンオフさ
せたとき低圧用巻線側から低圧バッテリ側への降圧チョ
ッパとして動作する昇降圧チョッパと、低圧バッテリか
らの電圧を低圧用巻線に印加するときに、昇降圧チョッ
パに昇圧チョッピングを実行させる昇圧制御手段と、低
圧用巻線に誘起した電圧を低圧バッテリに印加するとき
に、昇降圧チョッパに降圧チョッピングを実行させる降
圧制御手段と、昇圧チョッピング実行中に、昇圧制御ス
イッチがオフしているタイミングにおいて一時的に降圧
制御スイッチをオンさせるサージ吸収制御手段と、を備
えることを特徴とする。
【0007】本構成においては、従来の低圧用インバー
タが昇降圧チョッパにて置換され、さらに昇圧制御手
段、降圧制御手段及びサージ吸収制御手段が設けられ
る。昇圧制御手段は、昇降圧チョッパ内に設けられてい
る昇圧制御スイッチをオンオフさせることにより、低圧
バッテリからの電圧を昇圧チョッピングして低圧用巻線
に印加する。また、降圧制御手段は、昇降圧チョッパ内
に設けられている降圧制御スイッチをオンオフさせるこ
とにより、低圧用巻線に誘起した電圧を降圧チョッピン
グして低圧バッテリに印加する。昇圧チョッピング実行
時には降圧制御スイッチは原則としてオフさせ、降圧チ
ョッピング実行時には昇圧制御スイッチをオフさせる。
従って、本構成においては、従来に比べ小型、低価格か
つその制御方法が簡素なリターダ装置が得られる。さら
に、本構成におけるサージ吸収制御手段は、昇圧チョッ
ピング実行中に、昇圧制御スイッチがオフしているタイ
ミングにおいて一時的に、降圧制御スイッチをオンさせ
る。このような制御が行われると、交流回転電機の漏れ
インダクタンスや低圧用巻線・昇降圧チョッパ間の浮遊
インダクタンスに起因して発生し昇降圧チョッパ内のコ
ンデンサに蓄えられたサージエネルギが、降圧制御スイ
ッチのターンオンに伴い低圧バッテリに回生される。従
って、本構成においては、発生したサージエネルギが周
辺の回路に影響を及ぼしにくくなり、またエネルギの回
生によって効率も高まる。
【0008】本発明の第2の構成に係るリターダ装置
は、低圧用巻線及び高圧用巻線にて提供される変圧器構
造を有する交流回転電機と、高圧バッテリからの電圧を
交流に変換して高圧用巻線に印加するインバータと、低
圧バッテリと低圧用巻線との間に配置されたコンデン
サ、その一次巻線がコンデンサと低圧バッテリの間にま
たその二次巻線が高圧バッテリに接続された変圧器、コ
ンデンサから見て変圧器側に配置された昇圧制御スイッ
チ及びコンデンサと昇圧制御スイッチとの間に接続され
た降圧制御スイッチを有し、降圧制御スイッチをオフさ
せ昇圧制御スイッチをオンオフさせたとき低圧バッテリ
側から高圧バッテリへの昇圧チョッパとして、昇圧制御
スイッチをオフさせ降圧制御スイッチをオンオフさせた
とき低圧用巻線側から低圧バッテリへの降圧チョッパと
して動作する昇降圧チョッパと、低圧バッテリからの電
圧を昇降圧チョッパの変圧器を介して高圧バッテリに印
加するときに、昇降圧チョッパに昇圧チョッピングを実
行させる昇圧制御手段と、低圧用巻線に誘起した電圧を
低圧バッテリに印加するときに、昇降圧チョッパに降圧
チョッピングを実行させる降圧制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】本構成においても、前述の第1の構成と同
様、従来の低圧用インバータが昇降圧チョッパにて置換
されるため、従来に比べ小型、低価格かつその制御方法
が簡素なリターダ装置が得られる。さらに、本構成にお
いては、昇降圧チョッパ内に、その一次巻線がコンデン
サと低圧バッテリの間にまたその二次巻線が高圧バッテ
リに接続された変圧器が設けられている。昇圧制御手段
は、交流回転電機の変圧器構造ではなく昇降圧チョッパ
内の変圧器を利用して、昇圧チョッピングを実行する。
すなわち、昇圧制御手段は、降圧制御スイッチがオフし
ている状態で昇圧制御スイッチをオンオフさせることに
より、低圧バッテリからの電圧を昇圧チョッピングして
昇降圧チョッパ内の変圧器を介し高圧バッテリに印加す
る。従って、本構成においては、昇圧チョッピングによ
り高圧バッテリを充電する際に、交流回転電機の変圧器
構造が使用されないため、交流回転電機が回転駆動して
いないのにもかかわらず昇圧チョッピング時に音が出る
といった状況が、生じにくくなる。
【0010】本発明の第3の構成に係るリターダ装置
は、第2の構成において、昇圧チョッピング実行中に、
昇圧制御スイッチがオフしているときに一時的に降圧制
御スイッチをオンさせるサージ吸収制御手段を有するこ
とを特徴とする。本構成においては、前述の第1の構成
と同様サージ吸収制御手段が設けられているため、サー
ジエネルギが周辺の回路に影響を及ぼしにくくなると共
に、サージエネルギの回生によるエネルギ効率の改善が
達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。
【0012】図1に、本発明の一実施形態に係るリター
ダ装置の構成を示す。この図に示すリターダ装置は自動
車の駆動系を支援する装置であり、エンジン10とトラ
ンスミッション20の間に配設された三相交流のモータ
ジェネレータ30を有している。モータジェネレータ3
0は、変圧器構造を構成するよう高圧用巻線及び低圧用
巻線という2種類の巻線を二重捲回した構造を有してお
り、そのうち高圧用巻線はインバータ40を介して高圧
バッテリ50に、また低圧用巻線はチョッパ回路60を
介して低圧バッテリ70に、それぞれ接続されている。
ここでいう高圧バッテリ50はモータジェネレータ30
を駆動するための電源であり、低圧バッテリ70は図示
しない車載の補機を駆動し、また車両の走行に先立って
高圧バッテリ50を充電するための電源である。なお、
本願では、二次電池等のバッテリの他、比較的大容量の
コンデンサをも、「バッテリ」なる概念に含めて扱うも
のとする。さらに、図1のシステムは、エンジン10、
トランスミッション20、インバータ40、チョッパ回
路60等を制御する制御装置80を備えている。
【0013】制御装置80は、例えば、車両操縦者によ
るアクセルペダルやブレーキペダルの操作等に応じてエ
ンジン10を制御し、またシフトレバーの操作等に応じ
てトランスミッション20を制御する。さらに、モータ
ジェネレータ30の出力トルクにてエンジン10を始動
しようとするときや、加減速や制動に際してモータジェ
ネレータ30によりエンジン10をアシストしようとす
るときには、モータジェネレータ30から必要なトルク
が出力されるようあるいはモータジェネレータ30の高
圧用巻線に誘起した電圧を高圧バッテリ50に回生でき
るよう、インバータ40を制御する。さらに、低圧バッ
テリ70の放電出力をチョッパ回路60、モータジェネ
レータ30及びインバータ40を介し高圧バッテリ50
に与えこれを充電しようとするときや、高圧バッテリ5
0からインバータ40及び及びモータジェネレータ30
を介して与えられる電力にてあるいはモータジェネレー
タ30にて回生された電力にて低圧バッテリ70を充電
し又はその負荷を駆動しようとするときには、チョッパ
回路60、特にその内部のチョッパ制御回路62に制御
信号を与え、チョッパ回路60の動作を制御する。
【0014】チョッパ回路60は、低圧バッテリ70に
並列接続されたコンデンサC1及びC2並びにダイオー
ドD1、コンデンサC1とダイオードD1の間に設けら
れた平滑コイルL1、コンデンサC2とダイオードD1
の間に設けられたダイオードD2、コンデンサC2とモ
ータジェネレータ30の低圧用巻線との間に介在する整
流ブリッジ64を有している。さらに、チョッパ回路6
0は、チョッパ制御回路62によってオン/オフさせる
ことが可能なリレーR1、整流ブリッジ64から見て低
圧用巻線側に設けられたスイッチSW1、ダイオードD
2に逆並列接続されたスイッチSW2を有している。リ
レーR1は、チョッパ回路60を昇圧チョッパとして動
作させるときにオンさせそれ以外のときにオフさせるリ
レー、すなわち昇圧起動リレーである。スイッチSW1
は、昇圧チョッピング実行時にオン/オフ制御されるス
イッチすなわち昇圧制御スイッチであり、スイッチSW
2は、降圧チョッピング実行時にオン/オフ制御される
スイッチすなわち降圧制御スイッチである。昇圧制御ス
イッチSW1は、原則として、降圧チョッピング実行時
にはオフ状態に維持され、逆に、降圧制御スイッチSW
2は、昇圧チョッピング実行時には原則としてオフ状態
に維持される。
【0015】図2に、本実施形態におけるチョッパ制御
回路62の動作手順の概略が示されている。この図に示
されるように、チョッパ制御回路62は、まず、制御装
置80から昇圧チョッピングが要求されているのかそれ
とも降圧チョッピングが要求されているのかを判定する
(100)。制御装置80が昇圧チョッピングを要求す
るのは、エンジン10の始動に先立って低圧バッテリ7
0の放電出力にて高圧バッテリ50を充電しようとする
とき、すなわちエンジン10の始動のためモータジェネ
レータ30を駆動するのに必要な電力を高圧バッテリ5
0に充電しようとするときである。制御装置80から昇
圧チョッピングが要求されていると判定したときには、
チョッパ制御回路62は、リレーR1をオンさせスイッ
チSW2を原則としてオフに維持しながらスイッチSW
1のオン/オフ制御を実行する(102,106)。制
御装置80は、この状態では、インバータ40を整流器
として動作させている。従って、このとき、チョッパ回
路60、モータジェネレータ30及びインバータ40に
よって、いわゆるフライバック型のDC/DCコンバー
タが形成されることとなるため、低圧バッテリ70の出
力にて高圧バッテリ50が充電される。
【0016】また、モータジェネレータ30の漏れイン
ダクタンスやモータジェネレータ30・チョッパ回路6
0間の配線の浮遊インダクタンス等によって、スイッチ
SW1がターンオフしたときにその両端にサージ電圧が
発生する。このサージ電圧は、スイッチSW2にパルス
幅変調(PWM)信号を与えることにより、スイッチS
W1がオフしているときにスイッチSW2を一時的にオ
ンさせれば(104)、低圧バッテリ70へと回生する
ことができる。すなわち、スイッチSW1の両端にサー
ジ電圧としてあらわれたエネルギは、整流ブリッジ64
を介してコンデンサC2に蓄えられ、スイッチSW2が
オンしているタイミングにおいて低圧バッテリ70へと
回生される。従って、本実施形態においては、サージ電
圧が発生しても、このサージ電圧が周辺の回路に影響を
及ぼしにくく、また低圧バッテリ70へ回生されるため
エネルギ効率もよくなる。また、ステップ104におい
てスイッチSW2をPWM作動させているためコンデン
サC2の両端の電圧が顕著に上昇することもない。さら
に、続くステップ106において、スイッチSW1の両
端の電圧が低圧バッテリ70の電圧となるまでチョッパ
制御回路62がスイッチSW1をオフさせているため、
スイッチSW1の両端にサージ電圧としてあらわれたエ
ネルギの一部が低圧バッテリ70に回生されきらずに残
ってしまうようなことも起きない。
【0017】また、制御装置80がチョッパ回路60に
対し降圧チョッピングを要求するのは、例えば、モータ
ジェネレータ30の出力にて低圧バッテリ70を充電し
あるいはその負荷を駆動しようとするときや、高圧バッ
テリ50の放電出力をモータジェネレータ30を介し低
圧バッテリ70やその負荷に供給しようとするときであ
る。制御装置80からの要求が降圧チョッピングである
とチョッパ制御回路62が判定したときには(10
0)、チョッパ制御回路62はリレーR1及びスイッチ
SW1を共にオフさせ(108)、そのうえでスイッチ
SW2をPWM作動させる(110)。このとき、スイ
ッチSW2に供給するPWM信号を適宜制御することに
より、モータジェネレータ30の低圧用巻線出力による
低圧バッテリ70の充電電圧を適宜制御することができ
る。なお、リレーR1並びにスイッチSW1及びSW2
をいずれもオフとすれば、モータジェネレータ30が運
転されているときでも、低圧バッテリ70の充電を停止
させることができる。
【0018】図3に、本発明の他の実施形態に係るリタ
ーダ装置の構成を示す。この図のリターダ装置が図1の
リターダ装置と相違する点は、第1に、図1のチョッパ
回路60において平滑用に用いていたコイルL1をトラ
ンスT1の一次巻線とし、このトランスT1の二次巻線
L2をダイオードD3を介して高圧バッテリ50に接続
した点である。第2の相違点は、昇圧起動リレーR1が
ないことである。第3の相違点は、昇圧制御スイッチS
W1を、ダイオードD1と逆並列接続した点にある。
【0019】図4に、この実施形態におけるチョッパ制
御回路62の動作の概要を示す。この実施形態の場合、
チョッパ制御回路62は、制御装置80から昇圧チョッ
ピングが要求されていると判定したとき(200)、ス
イッチSW2をオフさせるとともに(202)、スイッ
チSW1を一定時間オンさせた後(204)、その両端
の電圧すなわちコンデンサC2の電圧が略低圧バッテリ
70の電圧に等しくなるまでスイッチSW1をオフさせ
る(208)。この実施形態では、トランスT1を変圧
器とするフライバック型のDC/DCコンバータを実現
しており、このDC/DCコンバータは、コンデンサC
2の両端の電圧がVL+(nL/nH)×VHに等しく
なった時点から昇圧回路として機能し始め、従って低圧
バッテリ70の出力を利用した高圧バッテリ50の充電
が可能となる(ただしVLは低圧バッテリ70の両端の
電圧、VHは高圧バッテリ50の両端の電圧、nLはコ
イルL1の巻数、nHはコイルL2の巻数)。また、ス
テップ206においてスイッチSW2を微小時間オンさ
せているのは、このフライバック型DC/DCコンバー
タの作動に伴い発生するサージ電圧をコンデンサC2か
ら低圧バッテリ70へと回生するためである。これによ
って、図1の実施形態と同様、サージが周辺の回路に影
響を及ぼしたりすることを防ぐことができ、またエネル
ギ効率を高めることができる。
【0020】制御装置80から降圧チョッピングが要求
されたと判定したとき(200)、チョッパ制御回路6
2は、スイッチSW1をオフさせ(210)、さらにス
イッチSW2をPWM作動させることにより(21
2)、図1の実施形態と同様降圧チョッピングを実行す
る。
【0021】従って、本実施形態においても、図1の実
施形態と同様の作用効果が得られる。さらに、本実施形
態では、昇圧チョッピング時にモータジェネレータ30
の巻線構造を変圧器として利用しておらず、平滑用のイ
ンダクタL1を一次巻線とするトランスT1を利用して
いるため、昇圧チョッピング時にモータジェネレータ3
0が音を出すことを、防止乃至低減することができる。
また、トランスT1の巻数比nL/nHをモータジェネ
レータ30の巻数比(=高圧用巻線の巻数/低圧用巻線
の巻数)と同程度にしておけば、降圧チョッピング実行
時においてコイルL2側に誘起される電圧は高圧バッテ
リ50の電圧よりも低くなるため、トランスT1は変圧
器としては機能せずそのコイルL1は平滑コイルとして
のみ機能することになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の構
成によれば、従来の低圧用インバータを昇降圧チョッパ
により置換したため、従来に比べ小型、低価格かつその
制御方法が簡素なリターダ装置が得られる。さらに、昇
圧チョッピング実行中に、昇圧制御スイッチがオフして
いるタイミングにおいて一時的に降圧制御スイッチをオ
ンさせるようにしたため、交流回転電機の漏れインダク
タンスや交流回転電機・昇降圧チョッパ間の浮遊インダ
クタンス等により生じたサージエネルギを低圧バッテリ
に回生でき、従ってサージが周辺の回路に影響を及ぼし
にくくかつエネルギ効率が良好なリターダ装置が得られ
る。
【0023】また、本発明の第2の構成によれば、第1
の構成と同様、従来に比べ小型、低価格かつその制御方
法が簡素なリターダ装置が得られる。加えて、昇圧チョ
ッピングによる高圧バッテリの充電を、昇降圧チョッパ
内に設けた変圧器を利用して実行しているため、交流回
転電機における音の発生を低減・解消することができ
る。
【0024】そして、本発明の第3の構成によれば、第
2の構成においてさらに第1の構成と同様のサージ吸収
制御手段を設けたため、第2の構成においてさらにサー
ジの影響低減やブレーキ効率の改善等の効果を併せて得
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るリターダ装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の実施形態におけるチョッパ制御回路の
動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係るリターダ装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の実施形態におけるチョッパ制御回路の
動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン、20 トランスミッション、30 モ
ータジェネレータ、40 インバータ、50 高圧バッ
テリ、60 チョッパ回路、62 チョッパ制御回路、
70 低圧バッテリ、80 制御装置、SW1 昇圧制
御スイッチ、SW2 降圧制御スイッチ、R1 昇圧起
動リレー、C1,C2 コンデンサ、D1〜D3 ダイ
オード、L1,L2 コイル、T1 トランス。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16D 61/00 F16D 61/00 H02M 3/155 H02M 3/155 H 7/72 7/72

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧用巻線及び高圧用巻線にて提供され
    る変圧器構造を有する交流回転電機と、 高圧バッテリからの電圧を交流に変換して高圧用巻線に
    印加しまた高圧用巻線に誘起した電圧を整流して高圧バ
    ッテリに印加するインバータと、 低圧バッテリと低圧用巻線との間に配置されたコンデン
    サ、コンデンサから見て低圧用巻線側に配置された昇圧
    制御スイッチ及びコンデンサから見て低圧バッテリ側に
    配置された降圧制御スイッチを有し、降圧制御スイッチ
    をオフさせ昇圧制御スイッチをオンオフさせたとき低圧
    バッテリ側から低圧用巻線側への昇圧チョッパとして、
    昇圧制御スイッチをオフさせ降圧制御スイッチをオンオ
    フさせたとき低圧用巻線側から低圧バッテリ側への降圧
    チョッパとして動作する昇降圧チョッパと、 低圧バッテリからの電圧を低圧用巻線に印加するとき
    に、昇降圧チョッパに昇圧チョッピングを実行させる昇
    圧制御手段と、 低圧用巻線に誘起した電圧を低圧バッテリに印加すると
    きに、昇降圧チョッパに降圧チョッピングを実行させる
    降圧制御手段と、 昇圧チョッピング実行中に、昇圧制御スイッチがオフし
    ているタイミングにおいて一時的に降圧制御スイッチを
    オンさせるサージ吸収制御手段と、 を備えることを特徴とするリターダ装置。
  2. 【請求項2】 低圧用巻線及び高圧用巻線にて提供され
    る変圧器構造を有する交流回転電機と、 高圧バッテリからの電圧を交流に変換して高圧用巻線に
    印加するインバータと、 低圧バッテリと低圧用巻線との間に配置されたコンデン
    サ、その一次巻線がコンデンサと低圧バッテリの間にま
    たその二次巻線が高圧バッテリに接続された変圧器、コ
    ンデンサから見て変圧器側に配置された昇圧制御スイッ
    チ及びコンデンサと昇圧制御スイッチとの間に接続され
    た降圧制御スイッチを有し、降圧制御スイッチをオフさ
    せ昇圧制御スイッチをオンオフさせたとき低圧バッテリ
    側から高圧バッテリへの昇圧チョッパとして、昇圧制御
    スイッチをオフさせ降圧制御スイッチをオンオフさせた
    とき低圧用巻線側から低圧バッテリへの降圧チョッパと
    して動作する昇降圧チョッパと、 低圧バッテリからの電圧を昇降圧チョッパの変圧器を介
    して高圧バッテリに印加するときに、昇降圧チョッパに
    昇圧チョッピングを実行させる昇圧制御手段と、 低圧用巻線に誘起した電圧を低圧バッテリに印加すると
    きに、昇降圧チョッパに降圧チョッピングを実行させる
    降圧制御手段と、 を備えることを特徴とするリターダ装置。
  3. 【請求項3】 昇圧チョッピング実行中に、昇圧制御ス
    イッチがオフしているときに一時的に降圧制御スイッチ
    をオンさせるサージ吸収制御手段を有することを特徴と
    する請求項2記載のリターダ装置。
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